2019.07.31【日記】
ノースポート 1964-1979 15年 ケイデンヘッド 45.7%
ノースポート NORTH PORT 1964-1979 15yo CADENHEAD 45.7%
one of 114 bottles
香りは心地良いオールド感、萎びたオレンジとアプリコット、べっこう飴、熟成し過ぎた白ワイン、滋味深いタールを伴うピート。
飲むとオールド感と粘性あり。グレープフルーツのワタの甘みと渋み、癖のないシロップの甘み、内陸系のしっかりしたピートがあり長い余韻。
【Very Good】
いわゆる黒ダンピー時代のケイデンヘッドが1979年にボトリングしたノースポート1964、15年熟成です。
やや高めの加水ボトルです。
さすがに香りからも味わいからもオールド感は強めに感じられ、フルーツ感にも少し萎びたところはありますが、私の嗜好では十分に許容範囲で、タールっぽい内陸系のオールドピートも感じられてドキドキしました。
このあたりのスペックは、高いだけでなくフェイクも劣化も怖くて自分では買ったり開けたりする機会がもはやほとんど無いようにも思いますが、こういうノスタルジックな気持ちになれるウイスキーはたまに無性に飲みたいと思います。
そういう意味でも、バーで飲ませてもらえるのはありがたいです。
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2017.10.14【日記】
ノースポート 1966-2002 36年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%
ノースポート NORTH PORT 1966-2002 36yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 114 bottles
香りはしっとり甘やか、シナモンの効いた焦げたアップルパイ、アプリコットジャム、じわじわと土っぽいピート、非常にリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、非常に複雑、アプリコットジャムとミント、コクのある甘味と絶妙に味を深めるタンニン、ジャコウのような妖艶さ、潮っぽさのない独特のピート。
【Very Good】
ダグラスレインのオールドモルトカスクからノースポート1966、36年熟成です。
ボトリング前に6か月間、シェリーカスクでフィニッシュされています。
ボトリング後15年が経過しており、フィニッシュの影響は露骨で無い程度に溶け込んでいました。
香りには熱濃縮したような多彩なフルーツ感があり、香りからは特にシナモンも感じたことからアップルパイのようなニュアンスとして感じられました。
また、少し遅れて東ハイランドらしいピートも主張してきました。
飲んでも複雑で妖艶さも兼ね備えており、コクのある甘味にタンニンが効いており味わいを深めていました。また、独特のピート感も健在でした。
長熟ながらボディも十分に残っており、かなりアグレッシブな香味で満足感は相当高かったです。
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2015.03.11【日記】
ブレチン(ノースポート) 1977 28年 オフィシャル スペシャルボトリング


BRECHIN(NORTH PORT) ブレチン(ノースポート) 1977-2005 28yo OB SPECIAL BOTTLING 53.3%
香りはオレンジマーマレード、紅茶、素朴な麦感、シナモン、樹液、こなれた麦感、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がり徐々にスパイシー、オレンジマーマレード、しみ込むようなテクスチャーのある麦の旨味、心地良い酸味や塩気、淡いスモークやタール、プレーンで嫌味のない余韻。
【Very Good】
ブレチンまたの名をノースポート蒸留所からオフィシャルのスペシャルボトリング,1977蒸留28年熟成です。
熟した柑橘や素朴な麦感,樹液っぽさを伴うオーク,そして紅茶やシナモンっぽさも感じられる多彩な香りで,それがケンカせず高次元でバランスしています。
飲んでみると意外に滑らかな口当たりから芳醇な広がりがあり,ジャム系の甘味としみ込むような麦の旨み,そして酸味や塩味も心地良く感じられました。
また,東ハイランドモルトらしい潮っぽくないピート感も感じられ,らしい味です。
さすがディアジオ系のオフィシャルボトルらしく,特定の方向に振れるのではなく,樽の良さに起因しそうな多彩で芳醇な香味が高次元でバランスをとっていて,それでいてハウススタイルも感じさせるボトルでした。
マネチョなんかで出てきそうな正統派ボトルで,とても美味しかったです。
ボトリングからほぼ10年が経過して,口当たりの滑らかさや舌にしみ込むテクスチャーも出てきた印象でですし,まだまだ長く飲み頃を保ちそうなボトルですね。
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2013.08.28【日記】
ブレチン(ノースポート)1970 33年 ダグラスレイン オールド&レア


ブレチン BRECHIN (NORTH PORT) 1970-2003 33yo DOUGLAS LAING Old&Rare 52.4%
one of 479 bottles
バニラ、セメダイン、オレンジリキュール、洋ナシ、リッチ、少しクリーム、重めだがコクのある麦、独特の陶酔感、飲んでもオレンジリキュールやコクのある濃いシロップの甘味、麦の旨みも濃い、後半から余韻になると奥からハイランドらしいタールっぽさを伴うピート。
【Very Good】
ダグラスレインの高級シリーズであるオールド&レア・プラチナムセレクションからブレチン表記のノースポート1970、33年熟成です。
以前にも書いた、いつもうまく表現できない独特のオールド&レア特有の陶酔感がこのボトルにもしっかり感じられます。熟成感のあるフルーツ、特にグランマルニエのような深みのあるオレンジのニュアンスが印象的でした。
それらに加えてコクと旨みのある麦感があり、そして後半には強くはないですがタールの様な昔のハイランドモルトらしいピートが主張します。
ボトラーと蒸留所の個性が伴に感じられる、とても旨いノースポートでした。
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2013.04.03【日記】
プチSBT from naoskprs サンプルB
プチSBT、2本目のBです。

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT:B
香りは華やか、バニラ、りんごと蜂蜜、ナッツ、少し若めのモルティ、白い花、しっとりピート、薄くミント、シェリーのニュアンス、少しオールド感?
飲むとわりと最近のニュアンスを含むシェリー感、熟したプラムやオレンジ、粘性あり、少しスパイシー、濃い甘味とほど良く引き締める渋味、古めのピート感。
【G/VG】
近年っぽいシェリーのニュアンスとちょっと古いニュアンスのピート感が同時にあるように感じて不思議だった。
ちょっと変わり種のシェリーフィニッシュとかだろうか?難しい。
予想
・ブルイックラディ1970年代
・ハイランドパーク1970年代
他にあまりピンとくる蒸留所がなかった。。。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
ブレチン BRECHIN (ノースポート NORTH PORT) 1976-2003 26yo DL OMC 50%
one of 282 bottles, SHERRY CASK FINISH
ダグラスレインのOMCのノースポート1976でした。
26年熟成で、最後の6か月シェリーカスクでフィニッシュしています。
このあたりのヴィンテージのノースポートには独特なタールの印象を伴うピート感を感じることが多いのですが、このボトルにはそこまで典型的には感じず古いピート感として認識しました。
古いピート感と最近のシェリー感の両方を感じ、シェリーフィニッシュかなと思ったのですが、そこは合っていて良かったです。
今回一番難しいと思ったサンプルで、カスクフィニッシュということもあり、ちょっと全体像をつかみきれない印象のまま飲みきってしまいました。
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2012.09.16【日記】
自宅テイスティング:ノースポート 1976-2001 24年 マキロップチョイス #3901
君が好きな理由は最近わかりました。
ノースポート NORTH PORT 1976-2001 24yo Mackillop's Choice #3901 58.6%
1976/12/15-2001/1
・香り:
熟したオレンジ、杏のジャム、桃、プラム、ほど良く少し乾いたモルティ、枯れた草っぽい植物的要素、ソーテルヌワインのような甘いニュアンス、しっかりフルーティだが樽は出過ぎておらず丁度良い熟成感、アーシーで湿ったピート感。
・味わい:
最初濃く甘いフルーツ、徐々に植物感のあるインクやタールのようなしっとりしたピートが支配的に。昔のアードモアに感じたようなピート感、じわじわしみ込んでくるような旨みやコクというべき成分。甘味は蜂蜜様、少し樽の木からくるような渋味があり味を深める、ピート感には潮や海のミネラル的要素がない。モルティはあるがほとんどピートに覆われている。ミディアム~フルボディ。
・余韻:
蜂蜜の甘さとタールのピート感、特にタバコを吸ったあとのような感じはずっと残る。この感じが好きな人にはたまらない余韻。
・加水
柑橘が強まり少しのっぺりする。ピート感はそのままで大崩れはしないが加水前の方が良い。
・総評:
前半の濃いフルーティも良いが、アイラとは明らかに異なるインクやタールのような独特な感じが蜂蜜の甘さとあわさり非常に良い。
【Very Good】
マキロップチョイスのノースポート、確か何年か前に大安売りしていたものを購入したと記憶しています。それを1年以上前に開封し、なんとなく好みの味と思いつつ飲み進め、しばらく忘れていたのですが、最近改めてしっかりテイスティングしてみて何が好みだったのかわかりました。
James MacArtherのスコッチ生誕500周年のアードモアを飲んで以降に強く認識するようになったインクやタールのようなニュアンスが、このボトルにもはっきりと感じられます。普段タバコは吸わないのですが、非常に好みの要素です。熟したフルーツや蜂蜜などの甘さとこのピート感があわさって、独特な美味しさになっています。
このタールのような感じをピート感のひとつとして良いのかどうかははっきりしませんが、自分としてはアイラ以外の特にハイランドのモルトや、かなりオールドのモルトに感じることのあるピート感として認識しています。
魅力を認識して以降すぐに飲みきってしまいましたが、非常に旨いボトルでした。
私の未熟さゆえに長いこと棚の後方で放置されていましたが、もっと早く魅力に気付いてあげられれば良かったです。
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