2020.03.17【日記】
スキャパ 1983-1994 ゴードン&マクファイル 蒸留所ラベル 43%
飲み頃感たっぷりでした。

スキャパ SCAPA 1983-1994 GORDON&MACPHAIL Distillery Labels 40%
香りは優しいシェリー感、グランマニエのような甘やかさ、焦がしたモルト、少しカラメルもあり天津甘栗も感じる。
飲むと少しトロミがあり滑らか、優しい甘味とうっすらと塩気、じわじわと麦芽の旨味。ボディは軽めだが心地良い余韻。
【Good/Very Good】
GMが蒸留所ラベルでボトリングしたスキャパ1983、1994ボトリングでおよそ11年熟成。
加水でボトリングされています。
加水40%調整で、ボトリングから25年以上経過しているためか、結構こなれていてとても優しい香味でした。
80年代のシェリー樽で90年代ボトリングなんて、印象的には正直あまり買おうと思わないスペックです。
実際、詰めたては余り個性もないボトルだった可能性が高いと思います。
とはいえ、ボトリング後の時間経過でトロミや滑らかさが出てきたのと同時に、恐らく引っかかる香味がそぎ落とされています。
また、天津甘栗のようなニュアンスは新しいモルトに感じることの少ない個性でもあり、瓶内変化で後から出てきたのだと思います。
それでも複雑なモルトとは言い難いですが、明らかに飲み頃と感じられ、こなれた優しい旨味もあって飲み心地が良かったです。
今となっては贅沢ですが、こういうものをダラダラと飲む時間は幸せでしょうね。
スキャパ SCAPA 1983-1994 GORDON&MACPHAIL Distillery Labels 40%
香りは優しいシェリー感、グランマニエのような甘やかさ、焦がしたモルト、少しカラメルもあり天津甘栗も感じる。
飲むと少しトロミがあり滑らか、優しい甘味とうっすらと塩気、じわじわと麦芽の旨味。ボディは軽めだが心地良い余韻。
【Good/Very Good】
GMが蒸留所ラベルでボトリングしたスキャパ1983、1994ボトリングでおよそ11年熟成。
加水でボトリングされています。
加水40%調整で、ボトリングから25年以上経過しているためか、結構こなれていてとても優しい香味でした。
80年代のシェリー樽で90年代ボトリングなんて、印象的には正直あまり買おうと思わないスペックです。
実際、詰めたては余り個性もないボトルだった可能性が高いと思います。
とはいえ、ボトリング後の時間経過でトロミや滑らかさが出てきたのと同時に、恐らく引っかかる香味がそぎ落とされています。
また、天津甘栗のようなニュアンスは新しいモルトに感じることの少ない個性でもあり、瓶内変化で後から出てきたのだと思います。
それでも複雑なモルトとは言い難いですが、明らかに飲み頃と感じられ、こなれた優しい旨味もあって飲み心地が良かったです。
今となっては贅沢ですが、こういうものをダラダラと飲む時間は幸せでしょうね。
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2019.04.11【日記】
スキャパ 1978-2001 23年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%
押しつけがましさのない穏やかなシェリー感で美味しかったです。

スキャパ SCAPA 1978-2001 23yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 612 bottles, Finished in Sherry Cask
香りは良いシェリー感、プラムジャム、ドライフルーツ、バニラ、淡くレザー、焦がした麦芽。
飲むと多彩、少し噛み応えもある麦芽の旨味、赤いミックスジャムとミント、濃いめの甘味、淡い渋味、ボディは軽めだが甘やかな余韻。
【Good/Very Good】
ダグラスレインのOMCから2001年にボトリングされたスキャパ1978、23年熟成。
最低6か月間、シェリーカスクで後熟させたと記載されています。
正直、ハウススタイルは全く分かりませんでしたが、味付け感のないなかなか小粋なシェリー感が全体を包んでいました。
ほどよいシェリー感に伴う濃縮系フルーツ、ちゃんと残ったモルティな旨味、甘味・酸味・渋味のバランスも良く、素直に美味しかったです。
瓶内での変化を経て一体感が増したのだろうと思いますが、今が飲み頃だと思います。
スキャパ SCAPA 1978-2001 23yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 612 bottles, Finished in Sherry Cask
香りは良いシェリー感、プラムジャム、ドライフルーツ、バニラ、淡くレザー、焦がした麦芽。
飲むと多彩、少し噛み応えもある麦芽の旨味、赤いミックスジャムとミント、濃いめの甘味、淡い渋味、ボディは軽めだが甘やかな余韻。
【Good/Very Good】
ダグラスレインのOMCから2001年にボトリングされたスキャパ1978、23年熟成。
最低6か月間、シェリーカスクで後熟させたと記載されています。
正直、ハウススタイルは全く分かりませんでしたが、味付け感のないなかなか小粋なシェリー感が全体を包んでいました。
ほどよいシェリー感に伴う濃縮系フルーツ、ちゃんと残ったモルティな旨味、甘味・酸味・渋味のバランスも良く、素直に美味しかったです。
瓶内での変化を経て一体感が増したのだろうと思いますが、今が飲み頃だと思います。
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2018.12.01【日記】
スキャパ 15年 キルシュインポート 43%
いくらでも飲めそうな飲み頃のアイランズモルトでした。

スキャパ SCAPA 15yo Kirsch Import 43%
90年代後半ボトリング
香りはレモン水と白い花、優しいバニラ、干し草も混ざった草原のグラッシー、潮風。
飲むと優しく舌に染み込むようなテクスチャーとモルトの旨味、心地良いフローラル、優しい甘味と酸味、ブリニーさもあり綺麗な余韻。
【Good/Very Good】
ドイツのキルシュインポート向けのスキャパ、15年熟成です。
90年代後半ボトリング、1999あたりだったのではないかという話でした。
それなりに使い込まれたリフィルのバーボン樽でしょうか、味の強く移る樽ではなさそうな香味で、15年熟成で決して複雑なタイプではありませんでしたが、すっきりした柑橘や花も咲いている草原のような爽やかな香味があり、その奥からは潮っぽいニュアンスも主張してきました。
加水でボトリング後15年以上経過したこともあってか、テクスチャーは穏やかで染み込んでくるような感じもあり、飲み頃感がありいくらでも飲めそうなアイランズモルトでした。
当日は2番打者のような形でいただきましたが、一番打者としてもいけそうな香味で、飲み飽きしないので家で開いていたら延々と飲んでしまいそうなタイプでもありました。
スキャパ SCAPA 15yo Kirsch Import 43%
90年代後半ボトリング
香りはレモン水と白い花、優しいバニラ、干し草も混ざった草原のグラッシー、潮風。
飲むと優しく舌に染み込むようなテクスチャーとモルトの旨味、心地良いフローラル、優しい甘味と酸味、ブリニーさもあり綺麗な余韻。
【Good/Very Good】
ドイツのキルシュインポート向けのスキャパ、15年熟成です。
90年代後半ボトリング、1999あたりだったのではないかという話でした。
それなりに使い込まれたリフィルのバーボン樽でしょうか、味の強く移る樽ではなさそうな香味で、15年熟成で決して複雑なタイプではありませんでしたが、すっきりした柑橘や花も咲いている草原のような爽やかな香味があり、その奥からは潮っぽいニュアンスも主張してきました。
加水でボトリング後15年以上経過したこともあってか、テクスチャーは穏やかで染み込んでくるような感じもあり、飲み頃感がありいくらでも飲めそうなアイランズモルトでした。
当日は2番打者のような形でいただきましたが、一番打者としてもいけそうな香味で、飲み飽きしないので家で開いていたら延々と飲んでしまいそうなタイプでもありました。
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2018.06.17【日記】
スキャパ 1979-1994 14年 シグナトリー #3851-52 43%
フローラルで綺麗なスキャパでした。

スキャパ SCAPA 1979-1994 14yo SIGNATORY VINTAGE #3851-52 43%
one of 600 bottles
香りは優しい。白い花と藁っぽさも含むがさわやかな草っぽさ、柔らかいモルティ。
飲むと舌に染み込むようなテクスチャー、優しいシロップの甘味と穏やかなモルティな旨味、ほどよい酸味と淡い塩気、フローラルでほんわかした余韻。
【Good/Very Good】
シグナトリーが1994年にボトリングしたスキャパ1979、14年熟成です。
2樽のヴァッティングで43%の加水であり、600本とボトリングは多めです。
14年熟成ということもあり複雑さはそれほどありませんが、綺麗なフローラルさやグラッシーなニュアンスがあり、こなれたクセのない甘味や旨味もあって良かったです。
若干の塩気の他は、アイランドモルトっぽさはあまり感じませんでしたが、心地良い経年変化もあって可憐なスキャパでした。
スキャパ SCAPA 1979-1994 14yo SIGNATORY VINTAGE #3851-52 43%
one of 600 bottles
香りは優しい。白い花と藁っぽさも含むがさわやかな草っぽさ、柔らかいモルティ。
飲むと舌に染み込むようなテクスチャー、優しいシロップの甘味と穏やかなモルティな旨味、ほどよい酸味と淡い塩気、フローラルでほんわかした余韻。
【Good/Very Good】
シグナトリーが1994年にボトリングしたスキャパ1979、14年熟成です。
2樽のヴァッティングで43%の加水であり、600本とボトリングは多めです。
14年熟成ということもあり複雑さはそれほどありませんが、綺麗なフローラルさやグラッシーなニュアンスがあり、こなれたクセのない甘味や旨味もあって良かったです。
若干の塩気の他は、アイランドモルトっぽさはあまり感じませんでしたが、心地良い経年変化もあって可憐なスキャパでした。
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2017.12.28【日記】
「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」 簡易テイスティング
三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」 でたくさんのモルトをいただき、これまでいくつかご紹介してきましたが、最後にざっくりテイスティングさせていただいたものもいくつかご紹介します。
オーヘントッシャン 1966 31年 オフィシャル #511 43.5%

非常に熟成感あり、パイナップルなどの多彩な濃縮フルーツ、雑穀や紙っぽさを伴うモルティ、オイリーさもある。
長熟のローランドモルトらしい味でした。
タムナヴーリン 22年 オフィシャル 45% 80年代流通

アプリコットジャムと香ばしさを伴うモルティがしっかり。麦芽由来の旨味が濃く、飲み飽きしない美味。
麦々しいモルトのハイレベルなタイプで、個人的にはかなり好みのタイプで期待以上に美味しかったです。
スプリングバンク 15年 オフィシャル 46% 80年代流通

妖艶さのあるオールドシェリーのスプリングバンク、ジャム感しっかり、ブリニーさもありリッチ。
ジャム系と言われそうな、昔のシェリーカスクらしいスプリングバンクで、樽に負けない原酒の個性もあって期待を裏切らない美味しさでした。
スキャパ 1989-1997 ジョンミルロイセレクション #1890 59.5%

パワフルだが意外なとろみがある。樽感も心地良く、アプリコットジャムのまったりした甘味とモルティな旨味が融合している。
ハイプルーフで8年程度の熟成ですから、恐らくはボトリング直後はかなり荒々しかったのではないかと思いますが、今は粘性を帯びていて濃厚な美味しさです。
きっとボトリングから約20年で旨くなり、飲み頃になったボトルでした。
グレングラント 30yo BBR #8239 46% 2003年詰め

心地良い濃厚なオールドシェリー、濃縮フルーツの甘味としっかりしたハーブやウッディネスの渋味、リッチ。
シェリーカスクが支配的なグレングラント。逆算すると1973あたりの蒸留ですが、当時の良いシェリーカスクを感じる香味です。
ラフロイグ 1988 キングスバリー ケルティック 59.9%

少し凝縮したテクスチャー。オレンジの入ったバニラクリーム、蜂蜜っぽさもありコクのある甘味、淡く炭っぽさを伴う力強いピート。
これも荒々しさが穏やかになりとろみを帯び始めた感のあるハイプルーフのラフロイグ。このスペックに期待する香味がありました。
グレンファークラス 1978-1998 20年 オフィシャル 58.1%

穏やかなシェリー感。アプリコットやプラムのジャムのコクのある甘味があり、モルティな要素も残っている。意外にスパイシー。
強すぎないシェリー感が全体を優しく包むファークラス。そのぶん麦芽の旨味を含めてたくさんの香味がありました。
これらのボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。
オーヘントッシャン 1966 31年 オフィシャル #511 43.5%
非常に熟成感あり、パイナップルなどの多彩な濃縮フルーツ、雑穀や紙っぽさを伴うモルティ、オイリーさもある。
長熟のローランドモルトらしい味でした。
タムナヴーリン 22年 オフィシャル 45% 80年代流通
アプリコットジャムと香ばしさを伴うモルティがしっかり。麦芽由来の旨味が濃く、飲み飽きしない美味。
麦々しいモルトのハイレベルなタイプで、個人的にはかなり好みのタイプで期待以上に美味しかったです。
スプリングバンク 15年 オフィシャル 46% 80年代流通
妖艶さのあるオールドシェリーのスプリングバンク、ジャム感しっかり、ブリニーさもありリッチ。
ジャム系と言われそうな、昔のシェリーカスクらしいスプリングバンクで、樽に負けない原酒の個性もあって期待を裏切らない美味しさでした。
スキャパ 1989-1997 ジョンミルロイセレクション #1890 59.5%
パワフルだが意外なとろみがある。樽感も心地良く、アプリコットジャムのまったりした甘味とモルティな旨味が融合している。
ハイプルーフで8年程度の熟成ですから、恐らくはボトリング直後はかなり荒々しかったのではないかと思いますが、今は粘性を帯びていて濃厚な美味しさです。
きっとボトリングから約20年で旨くなり、飲み頃になったボトルでした。
グレングラント 30yo BBR #8239 46% 2003年詰め
心地良い濃厚なオールドシェリー、濃縮フルーツの甘味としっかりしたハーブやウッディネスの渋味、リッチ。
シェリーカスクが支配的なグレングラント。逆算すると1973あたりの蒸留ですが、当時の良いシェリーカスクを感じる香味です。
ラフロイグ 1988 キングスバリー ケルティック 59.9%
少し凝縮したテクスチャー。オレンジの入ったバニラクリーム、蜂蜜っぽさもありコクのある甘味、淡く炭っぽさを伴う力強いピート。
これも荒々しさが穏やかになりとろみを帯び始めた感のあるハイプルーフのラフロイグ。このスペックに期待する香味がありました。
グレンファークラス 1978-1998 20年 オフィシャル 58.1%
穏やかなシェリー感。アプリコットやプラムのジャムのコクのある甘味があり、モルティな要素も残っている。意外にスパイシー。
強すぎないシェリー感が全体を優しく包むファークラス。そのぶん麦芽の旨味を含めてたくさんの香味がありました。
これらのボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。
2017.09.26【日記】
ニューリリース:スキャパ 2006-2017 10年 オフィシャル 蒸留所限定 #2173 59.2%
珍しいバリバリシェリーのスキャパでした。

スキャパ SCAPA 2006-2017 10yo OB THE DISTILLERY Reserve Collection #2173 59.2%
one of 888 bottles, 1st Fill Sherry Butt
香りは強いシェリー、コーヒー、レーズンやデーツなどのドライフルーツ、黒糖かりんとう、焦がした麦芽、しっかりめのウッディネス。
飲むと芳醇、じわじわと刺激的になる、ドライフルーツや黒糖のコクのある甘味、しっかりめのウッディネスやハーブ、その渋味と淡いエグ味、リッチで甘やかな長い余韻。
【Good/Very Good】
スキャパ2006、オフィシャル10年熟成のシングルカスク・カスクストレングス。
オークニー島にあるスキャパ蒸留所を訪れないと入手できない1本です。
のっけからものすごく強いシェリー感で、濃縮感のあるフルーツや黒糖の強い甘味があり、ウッディネスとタンニンもしっかりと感じられました。
ほとんど原酒の個性は感じられず、樽が支配的なボトルではありますが、この規格外の珍しいスキャパをあえて蒸留所限定で出してきたのはわかる気がします。
スキャパ SCAPA 2006-2017 10yo OB THE DISTILLERY Reserve Collection #2173 59.2%
one of 888 bottles, 1st Fill Sherry Butt
香りは強いシェリー、コーヒー、レーズンやデーツなどのドライフルーツ、黒糖かりんとう、焦がした麦芽、しっかりめのウッディネス。
飲むと芳醇、じわじわと刺激的になる、ドライフルーツや黒糖のコクのある甘味、しっかりめのウッディネスやハーブ、その渋味と淡いエグ味、リッチで甘やかな長い余韻。
【Good/Very Good】
スキャパ2006、オフィシャル10年熟成のシングルカスク・カスクストレングス。
オークニー島にあるスキャパ蒸留所を訪れないと入手できない1本です。
のっけからものすごく強いシェリー感で、濃縮感のあるフルーツや黒糖の強い甘味があり、ウッディネスとタンニンもしっかりと感じられました。
ほとんど原酒の個性は感じられず、樽が支配的なボトルではありますが、この規格外の珍しいスキャパをあえて蒸留所限定で出してきたのはわかる気がします。
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2017.08.15【日記】
スキャパ 8年 GM 57% 70年代ボトリング
経年変化を経て、今素晴らしい状態です。

スキャパ SCAPA 8yo GM 57%
70年代ボトリング
香りは心地良いオールド感、オレンジやアプリコットのドライフルーツ、こなれているが強く旨そうなモルティ、蜂蜜とべっこう飴。
飲むと力強く広がる、香り同様の乾燥したオレンジの皮、白ワイン、淡くおしろい、滋味深く強いモルティが舌に染み込む、甘味は控えめだが穏やかなコクがある、直線的で長い余韻。
【Very Good】
GMが70年代にボトリングした、スキャパ8年の100プルーフです。
この時代にカスクストレングスをボトリングしたということにも敬意を表したいです。
樽はリフィルシェリーっぽいですがそれほど樽感は強くなくややプレーンな香味で、短熟でハイプルーフですから、ボトリングの頃は相当に荒々しい酒だったと思われます。
プレーンでハイプルーフな酒は、ボトリング後の瓶内でも熟成しづらいイメージではありますが、それでも約40年が経過して、やや濃縮したようなフルーツ感や白ワインのようなニュアンスを帯び、こなれた滋味深い麦芽が染み込むような旨さを堪能できます。
ボトリング後の時間を飲むような香味で、素晴らしいボトルでした。
スキャパ SCAPA 8yo GM 57%
70年代ボトリング
香りは心地良いオールド感、オレンジやアプリコットのドライフルーツ、こなれているが強く旨そうなモルティ、蜂蜜とべっこう飴。
飲むと力強く広がる、香り同様の乾燥したオレンジの皮、白ワイン、淡くおしろい、滋味深く強いモルティが舌に染み込む、甘味は控えめだが穏やかなコクがある、直線的で長い余韻。
【Very Good】
GMが70年代にボトリングした、スキャパ8年の100プルーフです。
この時代にカスクストレングスをボトリングしたということにも敬意を表したいです。
樽はリフィルシェリーっぽいですがそれほど樽感は強くなくややプレーンな香味で、短熟でハイプルーフですから、ボトリングの頃は相当に荒々しい酒だったと思われます。
プレーンでハイプルーフな酒は、ボトリング後の瓶内でも熟成しづらいイメージではありますが、それでも約40年が経過して、やや濃縮したようなフルーツ感や白ワインのようなニュアンスを帯び、こなれた滋味深い麦芽が染み込むような旨さを堪能できます。
ボトリング後の時間を飲むような香味で、素晴らしいボトルでした。
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2017.07.10【日記】
ニューリリース:スキャパ 2005-2017 ゴードン&マクファイル 蒸留所ラベル 43%
スキャパ2005には不思議な香味があるのでしょうか。

スキャパ SCAPA 2005-2017 GORDON&MACPHAIL Distillery Labels 43%
香りはフレッシュレモンやリンゴ、草っぽさ、バニラ、淡く松茸のお吸い物、ほどよいモルティ。
飲むと柔らかな口当たり、リンゴの優しい甘味、淡い塩気、少しアルコール感はあるが刺々しくはない。
【Good, Interesting】
GMが最近ボトリングして現地で購入されたスキャパ2005、およそ12年熟成の加水タイプです。
熟成は長くないですが加水の影響もあってキツさはなく、フレッシュな柑橘やバニラなどもあって、香りにも味わいにもリフィルバーボンカスク主体のヴァッティング加水っぽい要素が多く感じられました。
また、松茸のお吸い物っぽい独特のニュアンスがあったのも印象的で、これは昨年リリースされた同じスキャパ2005のメゾンドウイスキー向けにはより鮮明に感じられたものでした。
今回のボトルはヴァッティングで薄くなったのかもしれませんが、メゾンと同スペックのシスターカスクのような樽が入っているのかもしれません。
どういう経緯で出てきた要素なのかは不明ですが、個性的なのでまた別のスキャパ2005に出会ったときには思わず探してしまうと思います。
スキャパ SCAPA 2005-2017 GORDON&MACPHAIL Distillery Labels 43%
香りはフレッシュレモンやリンゴ、草っぽさ、バニラ、淡く松茸のお吸い物、ほどよいモルティ。
飲むと柔らかな口当たり、リンゴの優しい甘味、淡い塩気、少しアルコール感はあるが刺々しくはない。
【Good, Interesting】
GMが最近ボトリングして現地で購入されたスキャパ2005、およそ12年熟成の加水タイプです。
熟成は長くないですが加水の影響もあってキツさはなく、フレッシュな柑橘やバニラなどもあって、香りにも味わいにもリフィルバーボンカスク主体のヴァッティング加水っぽい要素が多く感じられました。
また、松茸のお吸い物っぽい独特のニュアンスがあったのも印象的で、これは昨年リリースされた同じスキャパ2005のメゾンドウイスキー向けにはより鮮明に感じられたものでした。
今回のボトルはヴァッティングで薄くなったのかもしれませんが、メゾンと同スペックのシスターカスクのような樽が入っているのかもしれません。
どういう経緯で出てきた要素なのかは不明ですが、個性的なのでまた別のスキャパ2005に出会ったときには思わず探してしまうと思います。
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2017.03.03【日記】
ニューリリース:スキャパ 2001-2016 GM 蒸留所ラベル 43%
さすがGM、このあたりのスペックも安定の美味です。

スキャパ SCAPA 2001-2016 GM Distillery Labels 43%
香りは青リンゴキャンディ、オレンジ、バニラ、心地良い麦感、潮風とミネラル感。
飲むとじわりとスパイシー、ヘタと皮ごと噛んだオレンジ、バニラ、ほど良い麦感と淡い旨味、甘味は強くない、ミネラリーな塩気がやや強め。
【Good/Very Good】
GMが2016年にリリースした、スキャパ2001の蒸留所ラベル。
約15年の熟成で、43%加水でボトリングされています。
青リンゴやオレンジ、バニラなどバーボンカスク熟成の香味がしっかりでており、麦感も心地良く、加水の効果もあってかすでにある程度の一体感もありました。
アイランズらしい潮風のブリニーさやミネラル感も感じ取ることができ、さすがのGM、ある意味オフィシャル以上にらしさを感じられるのではないかと思いました。
スキャパ SCAPA 2001-2016 GM Distillery Labels 43%
香りは青リンゴキャンディ、オレンジ、バニラ、心地良い麦感、潮風とミネラル感。
飲むとじわりとスパイシー、ヘタと皮ごと噛んだオレンジ、バニラ、ほど良い麦感と淡い旨味、甘味は強くない、ミネラリーな塩気がやや強め。
【Good/Very Good】
GMが2016年にリリースした、スキャパ2001の蒸留所ラベル。
約15年の熟成で、43%加水でボトリングされています。
青リンゴやオレンジ、バニラなどバーボンカスク熟成の香味がしっかりでており、麦感も心地良く、加水の効果もあってかすでにある程度の一体感もありました。
アイランズらしい潮風のブリニーさやミネラル感も感じ取ることができ、さすがのGM、ある意味オフィシャル以上にらしさを感じられるのではないかと思いました。
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2017.01.17【日記】
ニューリリース:スキャパ 2005-2016 11年 GM 蒸留所ラベル メゾンドウイスキー向け #438 45%
結構変わった香味でしたが、このボトルだけでしょうか?

スキャパ SCAPA 2005-2016 11yo GM Distillery Labels for La Maison du Whisky #438 45%
1st Fill Sherry Bourbon Barrel
香りはプラムやオレンジ、ミルクチョコレート、松茸や椎茸の出汁のお吸い物、淡くヒノキや腐葉土。
飲んでも独特のキノコの出汁や土っぽさ、少しジャム感もあるコクのある甘味、うっすらサルファリー要素も感じるがリッチさもある余韻。
【Good, Interesting】
今年60周年を迎えたフランスのメゾンドウイスキーがボトリングしたGM蒸留所ラベルのスキャパ2005、11年の熟成です。
お約束の45%加水でボトリングされています。
王道系と思いきや、香りからすでに不思議な感じでした。
ファーストフィルバーボン表記ですがシェリーカスクのようなニュアンスがあり、何よりも永谷園の松茸のお吸い物みたいな独特のニュアンスとキノコっぽいアーシーさがありました。
これは香りだけでなく味わいにも感じられ、味わいにはちょっとサルファリー要素もありました。
そもそもキノコっぽさやそれっぽい土っぽさって、ニューリリースで出てくることがほとんどなく、瓶内での変化でオールド感と共に出てくるような印象でした。
それがこのボトルではすでにあるのですから、珍味といえども興味深くいただいたことは言うまでもありません。
お代わりしたい味かと言われれば答えは否ですが、興味深さ故たまに飲みたくなる味だと思います。
今後はどんな変化をするのか、まったく予想ができませんので楽しみにしています。
スキャパ SCAPA 2005-2016 11yo GM Distillery Labels for La Maison du Whisky #438 45%
1st Fill Sherry Bourbon Barrel
香りはプラムやオレンジ、ミルクチョコレート、松茸や椎茸の出汁のお吸い物、淡くヒノキや腐葉土。
飲んでも独特のキノコの出汁や土っぽさ、少しジャム感もあるコクのある甘味、うっすらサルファリー要素も感じるがリッチさもある余韻。
【Good, Interesting】
今年60周年を迎えたフランスのメゾンドウイスキーがボトリングしたGM蒸留所ラベルのスキャパ2005、11年の熟成です。
お約束の45%加水でボトリングされています。
王道系と思いきや、香りからすでに不思議な感じでした。
ファーストフィルバーボン表記ですがシェリーカスクのようなニュアンスがあり、何よりも永谷園の松茸のお吸い物みたいな独特のニュアンスとキノコっぽいアーシーさがありました。
これは香りだけでなく味わいにも感じられ、味わいにはちょっとサルファリー要素もありました。
そもそもキノコっぽさやそれっぽい土っぽさって、ニューリリースで出てくることがほとんどなく、瓶内での変化でオールド感と共に出てくるような印象でした。
それがこのボトルではすでにあるのですから、珍味といえども興味深くいただいたことは言うまでもありません。
お代わりしたい味かと言われれば答えは否ですが、興味深さ故たまに飲みたくなる味だと思います。
今後はどんな変化をするのか、まったく予想ができませんので楽しみにしています。
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2016.08.19【日記】
スキャパ 1980-1995 15年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 17.14 56.0%
複雑ではありませんがこなれて飲みごろです。

スキャパ SCAPA 1980-1995 15yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 17.14 56.0%
香りはプレーンな樽感、こなれた風格、オレンジ、蜂蜜、滋味深い無骨な麦感。
飲むとこなれた柔らかい口当たりから広がる、じわじわと舌に染み込むテクスチャー、オレンジ、蜂蜜のコクのある甘味、滋味深い麦の旨味、味わいもプレーンで余韻は心地良く長め。
【Very Good】
スコッチモルトウイスキーソサエティから17番=スキャパ1980、15年熟成です。
プレーンな樽なのか味付け感がなく、香りからも味わいからも無骨で滋味深い麦感が強く感じられました。
香味は決して多彩ではありませんが、柑橘系のフルーツやコクのある蜂蜜っぽさもあり、ボトリングからおよそ20年で全体にこなれて染み込むようなテクスチャーを帯びていたのが非常に好印象でした。
きっとボトリング仕立てはもっと単調で飲みづらいタイプだったと想像されますが、今は飲みごろに差し掛かった私の好きなプレーン経年変化タイプです。
スキャパ SCAPA 1980-1995 15yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 17.14 56.0%
香りはプレーンな樽感、こなれた風格、オレンジ、蜂蜜、滋味深い無骨な麦感。
飲むとこなれた柔らかい口当たりから広がる、じわじわと舌に染み込むテクスチャー、オレンジ、蜂蜜のコクのある甘味、滋味深い麦の旨味、味わいもプレーンで余韻は心地良く長め。
【Very Good】
スコッチモルトウイスキーソサエティから17番=スキャパ1980、15年熟成です。
プレーンな樽なのか味付け感がなく、香りからも味わいからも無骨で滋味深い麦感が強く感じられました。
香味は決して多彩ではありませんが、柑橘系のフルーツやコクのある蜂蜜っぽさもあり、ボトリングからおよそ20年で全体にこなれて染み込むようなテクスチャーを帯びていたのが非常に好印象でした。
きっとボトリング仕立てはもっと単調で飲みづらいタイプだったと想像されますが、今は飲みごろに差し掛かった私の好きなプレーン経年変化タイプです。
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2016.07.12【日記】
ニューリリース:スキャパ 1992-2015 23年 オフィシャル 蒸留所限定 #1069 58.4%
良いシェリー感で好みの香味でした。

スキャパ SCAPA 1992-2015 23yo OB "THE DISTILLERY Reserve Collection" #1069 58.4%
one of 780 bottles, Butt
香りは良いシェリー感、甘やかなプラムジャム、皮付きのブドウ、ビターチョコレートがけのオレンジ、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりからパワフルに広がる、プラムジャムのねっとりした甘味、引き締める渋味があり深みもある、リッチで長い余韻。
【Good/Very Good】
今回のスコットランド旅行に途中から同行したモルト仲間がオークニーで買ってきてくれた、スキャパ蒸留所でしか買えない限定ボトルです。
前回の2003年の12年に続き、今回のものは色の濃い23年熟成です。
香りはのっけから良いシェリー感で、プルーンのような濃縮感のあるプラム系フルーツのニュアンスやビターチョコレート感が好印象でした。
飲んでも熟成感がありながらハイプルーフらしいパワフルさも兼ね備えており、香り同様のプラムジャムのニュアンスとねっとりと濃い甘み、そして引き締める渋味がまた良かったです。
先日ご紹介した12年と好みが分かれるところだと思いましたが、嫌味のないシェリー感でナチュラルさもあるこの1992のほうが個人的には好きでした。
スキャパ SCAPA 1992-2015 23yo OB "THE DISTILLERY Reserve Collection" #1069 58.4%
one of 780 bottles, Butt
香りは良いシェリー感、甘やかなプラムジャム、皮付きのブドウ、ビターチョコレートがけのオレンジ、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりからパワフルに広がる、プラムジャムのねっとりした甘味、引き締める渋味があり深みもある、リッチで長い余韻。
【Good/Very Good】
今回のスコットランド旅行に途中から同行したモルト仲間がオークニーで買ってきてくれた、スキャパ蒸留所でしか買えない限定ボトルです。
前回の2003年の12年に続き、今回のものは色の濃い23年熟成です。
香りはのっけから良いシェリー感で、プルーンのような濃縮感のあるプラム系フルーツのニュアンスやビターチョコレート感が好印象でした。
飲んでも熟成感がありながらハイプルーフらしいパワフルさも兼ね備えており、香り同様のプラムジャムのニュアンスとねっとりと濃い甘み、そして引き締める渋味がまた良かったです。
先日ご紹介した12年と好みが分かれるところだと思いましたが、嫌味のないシェリー感でナチュラルさもあるこの1992のほうが個人的には好きでした。
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2016.07.11【日記】
ニューリリース:スキャパ 2003-2015 12年 オフィシャル 蒸留所限定 #9-12,14-16 58.5%
こちらは華やかな近年バーボン系の香味でした。

スキャパ SCAPA 2003-2015 12yo OB "THE DISTILLERY Reserve Collection" #9-12,14-16 58.5%
one of 2148 bottles
香りは華やかに広がる、オレンジ、青リンゴキャンディ、洋梨、バニラ、淡く蜂蜜、フレッシュな麦感、淡く生木っぽさ。
飲むとじわじわと広がる、青リンゴ、オレンジ、強くバニラ、ほどよい麦感、淡い蜂蜜の甘味、生木っぽさのあるウッディネスとエグ味。
【Good/Very Good】
今回のスコットランド旅行に途中から同行したモルト仲間がオークニーで買ってきてくれた、スキャパ蒸留所でしか買えない限定ボトルです。
この2003年の12年と、色の濃いシェリー感の強い23年がありました。
この12年は、記載はありませんがバーボンカスク系の華やかな香味で、柑橘や青りんご、少し洋ナシっぽさもありフルーツ感は多彩でバニラも効いています。
ややヴァージンオークのような生木っぽいニュアンスとエグ味があったのが個人的には気になりましたが、フルーツと蜂蜜の甘味もあってよかったです。
成分の良く出る樽で熟成させ、ヴァッティングもしてしっかり仕上げてきた印象です。
これ以上熟成させてもきっとエグ味が強くなると思われますし、12年ですが十分な熟成だと思います。
スキャパ SCAPA 2003-2015 12yo OB "THE DISTILLERY Reserve Collection" #9-12,14-16 58.5%
one of 2148 bottles
香りは華やかに広がる、オレンジ、青リンゴキャンディ、洋梨、バニラ、淡く蜂蜜、フレッシュな麦感、淡く生木っぽさ。
飲むとじわじわと広がる、青リンゴ、オレンジ、強くバニラ、ほどよい麦感、淡い蜂蜜の甘味、生木っぽさのあるウッディネスとエグ味。
【Good/Very Good】
今回のスコットランド旅行に途中から同行したモルト仲間がオークニーで買ってきてくれた、スキャパ蒸留所でしか買えない限定ボトルです。
この2003年の12年と、色の濃いシェリー感の強い23年がありました。
この12年は、記載はありませんがバーボンカスク系の華やかな香味で、柑橘や青りんご、少し洋ナシっぽさもありフルーツ感は多彩でバニラも効いています。
ややヴァージンオークのような生木っぽいニュアンスとエグ味があったのが個人的には気になりましたが、フルーツと蜂蜜の甘味もあってよかったです。
成分の良く出る樽で熟成させ、ヴァッティングもしてしっかり仕上げてきた印象です。
これ以上熟成させてもきっとエグ味が強くなると思われますし、12年ですが十分な熟成だと思います。
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2016.04.26【日記】
スキャパ 1988-1999 GM 蒸留所ラベル
スターターによい綺麗なスキャパでした。

スキャパ SCAPA 1988-1999 GM Distillery Labels 40%
香りは華やかでクリア、熟しかけたオレンジ、加熱したリンゴ、バニラ、ほどよい麦感、少し紅茶。
飲むと柔らかい口当たり、オレンジ、バニラ、蜂蜜のコクのある甘味、淡く木材っぽさもあるが味を深めるオークの淡いタンニン、ふくよかな余韻。
【Good/Very Good】
1999年にボトリングされた、GM蒸留所ラベルのスキャパ1988です。熟成はおよそ11年です。
香り立ちはバーボンカスク系の華やかなもので、オレンジやリンゴ、紅茶っぽさもあって全体に品がありました。
飲むと40%加水ということもあってか柔らかくさらりとした口当たりですが、ふくよかなコクを感じる蜂蜜系の甘味とタンニンが厚みを演出していました。
若干近年バーボンの生木っぽい樽感がありましたが、それほど気になるものではなく、全体としてはやはり綺麗な香味だったと思います。
この日最初の1杯でしたが良いスターターでした。
スキャパ SCAPA 1988-1999 GM Distillery Labels 40%
香りは華やかでクリア、熟しかけたオレンジ、加熱したリンゴ、バニラ、ほどよい麦感、少し紅茶。
飲むと柔らかい口当たり、オレンジ、バニラ、蜂蜜のコクのある甘味、淡く木材っぽさもあるが味を深めるオークの淡いタンニン、ふくよかな余韻。
【Good/Very Good】
1999年にボトリングされた、GM蒸留所ラベルのスキャパ1988です。熟成はおよそ11年です。
香り立ちはバーボンカスク系の華やかなもので、オレンジやリンゴ、紅茶っぽさもあって全体に品がありました。
飲むと40%加水ということもあってか柔らかくさらりとした口当たりですが、ふくよかなコクを感じる蜂蜜系の甘味とタンニンが厚みを演出していました。
若干近年バーボンの生木っぽい樽感がありましたが、それほど気になるものではなく、全体としてはやはり綺麗な香味だったと思います。
この日最初の1杯でしたが良いスターターでした。
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2015.11.25【日記】
ニューリリース:スキャパ オフィシャル ノンエイジ バッチSK01
バッチ表記ですが,これからはノンエイジに移行するようです。

スキャパ SCAPA OB BATCH SK01 40%
FIRST FILL AMERICAN OAK CASKS
香りは華やか、オレンジマーマレード、淡く桃、濃いめの紅茶、穏やかな麦感としっかりめのオーク。
飲むとオレンジマーマレードや淡くパイナップル、穏やかなコクのある甘味、キツくないオークのタンニンが味を引き締める、ほどほどの麦感があり嫌味のない余韻。
【Good/Very Good】
スキャパのオフィシャル,ニューリリースのノンエイジボトルです。
スキャパには定番として16年熟成のものがありますが,2000年代半ばまで結構長い休止期間があったこともあり,きっと16年を出し続けることは困難でしょう。
今回のボトルはバッチ表記がありスタンダードではないのでしょうが,恐らくこれからしばらくはこういうノンエイジのものが主流になっていくのではないかと思います。
肝心の内容ですが,想像以上に良かったです。
16年のニューリリースの時は,ちょっと生木っぽいニュアンスが気になったのですが,今回のボトルはファーストフィルバーボンカスク100%にもかかわらず生木っぽさやエグ味がほとんど感じられませんでした。
フルーティなニュアンスもしっかりとでており,麦感もノンエイジのモルトとしてはこなれた感じもあり,飲み心地が良かったです。
ここ数年,熟成年数表記が無くなりノンエイジのボトルに移行するケースが増えており,多彩な原酒が使えるというメリットが述べられていますが,なんだかんだ味つけ感の強いものや若い原酒の個性が強めに感じられるものが多いと私は感じています。
しかし,こういう中身も好みの方向に行ってくれるものがあると嬉しくなりますね。
そういえばこのボトル,表の2枚のラベルがわざとずらして貼ってあるんですよね。
私はストイックなだけで別に神経質な方ではないつもりですが,この貼り方はなんとなく違和感があってむずむずする感じがします。
こういうのを私の地元では「いずい」というのですが,方言だということを知らず上京してから何年も普通に使っていました。(笑)
そして今もこれに代わる便利な言葉が見つかりません。。。
スキャパ SCAPA OB BATCH SK01 40%
FIRST FILL AMERICAN OAK CASKS
香りは華やか、オレンジマーマレード、淡く桃、濃いめの紅茶、穏やかな麦感としっかりめのオーク。
飲むとオレンジマーマレードや淡くパイナップル、穏やかなコクのある甘味、キツくないオークのタンニンが味を引き締める、ほどほどの麦感があり嫌味のない余韻。
【Good/Very Good】
スキャパのオフィシャル,ニューリリースのノンエイジボトルです。
スキャパには定番として16年熟成のものがありますが,2000年代半ばまで結構長い休止期間があったこともあり,きっと16年を出し続けることは困難でしょう。
今回のボトルはバッチ表記がありスタンダードではないのでしょうが,恐らくこれからしばらくはこういうノンエイジのものが主流になっていくのではないかと思います。
肝心の内容ですが,想像以上に良かったです。
16年のニューリリースの時は,ちょっと生木っぽいニュアンスが気になったのですが,今回のボトルはファーストフィルバーボンカスク100%にもかかわらず生木っぽさやエグ味がほとんど感じられませんでした。
フルーティなニュアンスもしっかりとでており,麦感もノンエイジのモルトとしてはこなれた感じもあり,飲み心地が良かったです。
ここ数年,熟成年数表記が無くなりノンエイジのボトルに移行するケースが増えており,多彩な原酒が使えるというメリットが述べられていますが,なんだかんだ味つけ感の強いものや若い原酒の個性が強めに感じられるものが多いと私は感じています。
しかし,こういう中身も好みの方向に行ってくれるものがあると嬉しくなりますね。
そういえばこのボトル,表の2枚のラベルがわざとずらして貼ってあるんですよね。
私はストイックなだけで別に神経質な方ではないつもりですが,この貼り方はなんとなく違和感があってむずむずする感じがします。
こういうのを私の地元では「いずい」というのですが,方言だということを知らず上京してから何年も普通に使っていました。(笑)
そして今もこれに代わる便利な言葉が見つかりません。。。
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2015.08.20【日記】
ニューリリース:スキャパ 2001-2015 GM 蒸留所ラベル
GMのヴァッティングはやっぱり上手ですね。

スキャパ SCAPA 2001-2015 GM Distillery Labels 43%
香りは華やか、青りんご、フレッシュグレープフルーツジュース、バニラ、淡くクリーム、やや若さも感じるが穏やかなモルティ、飲むとさらりとした口当たり、レモン、バニラ、甘味は強くない、柑橘の酸味、麦の旨味、ヒリヒリとスパイシー、オークのタンニンが味を深める。
【Good/Very Good】
今年ボトリングされた,GMのスキャパ2001です。
香りからはバーボン系の樽熟成を感じる青リンゴや柑橘,バニラといった要素の他に,若さも含むモルティが感じられました。
飲んでみると香りから想像したようなクリーミーさはなかったのですが,控えめの甘味に柑橘系のほどほどの酸味,そしてそれだけでは単調になりそうなところにオークのタンニンが主張してきました。
そのためか,熟成感がそれほどない加水タイプにも関わらず単調に終わらず深みがありました。
とはいってもオークのきついタイプではなく,ヴァッティングと加水で上手にまとめているという感じでした。


スキャパ SCAPA 2001-2015 GM Distillery Labels 43%
香りは華やか、青りんご、フレッシュグレープフルーツジュース、バニラ、淡くクリーム、やや若さも感じるが穏やかなモルティ、飲むとさらりとした口当たり、レモン、バニラ、甘味は強くない、柑橘の酸味、麦の旨味、ヒリヒリとスパイシー、オークのタンニンが味を深める。
【Good/Very Good】
今年ボトリングされた,GMのスキャパ2001です。
香りからはバーボン系の樽熟成を感じる青リンゴや柑橘,バニラといった要素の他に,若さも含むモルティが感じられました。
飲んでみると香りから想像したようなクリーミーさはなかったのですが,控えめの甘味に柑橘系のほどほどの酸味,そしてそれだけでは単調になりそうなところにオークのタンニンが主張してきました。
そのためか,熟成感がそれほどない加水タイプにも関わらず単調に終わらず深みがありました。
とはいってもオークのきついタイプではなく,ヴァッティングと加水で上手にまとめているという感じでした。
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2015.08.04【日記】
スキャパ 1993-2006 GM 蒸留所ラベル
加水で上手に仕上げたようなスキャパでした。

スキャパ SCAPA 1993-2006 GM Distillery Labels 45%
香りは熟したオレンジ、淡くピーチティー、バニラ、こなれ始めた良い麦感、飲むとオレンジマーマレードや蜂蜜、加水らしい柔らかな甘味、麦の旨味がしっかり、オーキーさを伴う余韻、良い飲み心地。
【Good/Very Good】
2006年にボトリングされたGMの蒸留所ラベル,スキャパ1993,およそ13年の熟成です。
45%加水でこの瓶の形状だと,記載はありませんがフランスのメゾンドウイスキー向けでしょうか。
なかなか良いバーボンカスク熟成と思われるバニラやオレンジ,蜂蜜やオークと言った要素が感じられ,それに加えて加水で上手に引き出したと思われるピーチティーのような要素があったのが印象的でした。
オークや麦感にもキツさが無く,引っかかりなく飲み心地が良いのも加水が有効に働いているんだと感じました。
メゾン向けと思われるこのスペックの45%加水のボトルは,本当に上手に加水しているなと思うものが多いです。


スキャパ SCAPA 1993-2006 GM Distillery Labels 45%
香りは熟したオレンジ、淡くピーチティー、バニラ、こなれ始めた良い麦感、飲むとオレンジマーマレードや蜂蜜、加水らしい柔らかな甘味、麦の旨味がしっかり、オーキーさを伴う余韻、良い飲み心地。
【Good/Very Good】
2006年にボトリングされたGMの蒸留所ラベル,スキャパ1993,およそ13年の熟成です。
45%加水でこの瓶の形状だと,記載はありませんがフランスのメゾンドウイスキー向けでしょうか。
なかなか良いバーボンカスク熟成と思われるバニラやオレンジ,蜂蜜やオークと言った要素が感じられ,それに加えて加水で上手に引き出したと思われるピーチティーのような要素があったのが印象的でした。
オークや麦感にもキツさが無く,引っかかりなく飲み心地が良いのも加水が有効に働いているんだと感じました。
メゾン向けと思われるこのスペックの45%加水のボトルは,本当に上手に加水しているなと思うものが多いです。
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2015.03.04【日記】
最近のリリース:スキャパ 2002 11年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 17.36
短熟ですが結構よく仕上がったバーボン系のスキャパでした。

スキャパ SCAPA 2002 11yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 17.36 56.3%
one of 251 bottles, Refill Bourbon Barrel
香りはりんご、ココナッツ、バニラクリーム、シナモン、しょうが、良い麦感、飲むと最初アタックは強くないがスパイシーに広がる、バニラ、りんごジャム、麦の旨味あり、キレあり、嫌味のない余韻。
【Good/Very Good】
わりと最近リリースされた,SMWSの17.36,スキャパ2002,11年熟成です。
バーボン樽のニュアンスが押しつけがましいようなキツさのない程度に感じられ,ほどほどのフルーツ感と麦の旨みがあって嫌味はありません。
バレル熟成らしく短熟でも仕上がった印象ですが,そういうものに伴いがちな青リンゴ感や生木っぽいニュアンスは感じず,プレーンな樽でもう少し長く熟成したような印象でした。
個人的には結構好きなタイプです。


スキャパ SCAPA 2002 11yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 17.36 56.3%
one of 251 bottles, Refill Bourbon Barrel
香りはりんご、ココナッツ、バニラクリーム、シナモン、しょうが、良い麦感、飲むと最初アタックは強くないがスパイシーに広がる、バニラ、りんごジャム、麦の旨味あり、キレあり、嫌味のない余韻。
【Good/Very Good】
わりと最近リリースされた,SMWSの17.36,スキャパ2002,11年熟成です。
バーボン樽のニュアンスが押しつけがましいようなキツさのない程度に感じられ,ほどほどのフルーツ感と麦の旨みがあって嫌味はありません。
バレル熟成らしく短熟でも仕上がった印象ですが,そういうものに伴いがちな青リンゴ感や生木っぽいニュアンスは感じず,プレーンな樽でもう少し長く熟成したような印象でした。
個人的には結構好きなタイプです。
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2014.10.08【日記】
スキャパ 1980 25年 オフィシャル
予想よりだいぶリッチなスキャパでした。

スキャパ SCAPA 1980 25yo OB 54.0%
one of 2000 bottles
香りは熟したプラムやオレンジ、ナッツ、オイル、しっとりした麦感もしっかり、やや強めのウッディネス、リッチ、飲むと粘性のあるテクスチャー、オレンジオイル、アプリコットジャムのコクのある甘味、強めのウッディネスとタンニン、オイリーでリッチで長い余韻。
【Very Good】
オフィシャルのスキャパ1980,25年熟成で2000本限定のリミテッドエディションです。
香りの最初から熟してややねっとりした印象のプラムやオレンジなどのフルーツ,オイル,ナッツ,そして麦感もしっかりと感じられました。ウッディネスもやや強めで,全体的にリッチな仕上がりでした。
飲んでみると香りの印象通り粘性のあるテクスチャーで,オレンジオイルやジャムなどの濃縮感を感じる味わいでした。コクのある濃い甘味にウッディネスが効いており,余韻もオイリーでリッチで長かったです。
結構樽が効いており,濃厚でリッチな印象のスキャパでした。


スキャパ SCAPA 1980 25yo OB 54.0%
one of 2000 bottles
香りは熟したプラムやオレンジ、ナッツ、オイル、しっとりした麦感もしっかり、やや強めのウッディネス、リッチ、飲むと粘性のあるテクスチャー、オレンジオイル、アプリコットジャムのコクのある甘味、強めのウッディネスとタンニン、オイリーでリッチで長い余韻。
【Very Good】
オフィシャルのスキャパ1980,25年熟成で2000本限定のリミテッドエディションです。
香りの最初から熟してややねっとりした印象のプラムやオレンジなどのフルーツ,オイル,ナッツ,そして麦感もしっかりと感じられました。ウッディネスもやや強めで,全体的にリッチな仕上がりでした。
飲んでみると香りの印象通り粘性のあるテクスチャーで,オレンジオイルやジャムなどの濃縮感を感じる味わいでした。コクのある濃い甘味にウッディネスが効いており,余韻もオイリーでリッチで長かったです。
結構樽が効いており,濃厚でリッチな印象のスキャパでした。
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2014.10.04【日記】
スキャパ 1989 10年 シグナトリー ミレニアムエディション #1899
フレッシュでクリアなスキャパでした。

スキャパ SCAPA 1989-1999 10yo SIGNATORY MILLENNIUM EDITION #1899 43%
one of 468 bottles
香りはフレッシュシトラスや爽やかな植物感ときつさのない強い麦感、白い花のフローラル、クリア、飲むとさらりとした口当たり、強めの植物感と麦感、レモン、薄めたシロップのようなあっさりした甘味とじわりと広がる塩気、かすかなピートも感じる余韻。
【Good/Very Good】
シグナトリーのミレニアムエディションからスキャパ1989,10年熟成。
香りは柑橘や植物感やフローラルなどのフレッシュなニュアンスが強く,柔らかな麦感もありました。
飲んでみるとさらっとした口当たりで,やはりフレッシュな柑橘や植物感が強かったです。甘味もさっぱりとしており,ピートもうっすらと感じるのですが全体に透明感がありました。
最初の1杯でいただきましたが,良いスターターで次が飲みたくなるモルトでしたね。


スキャパ SCAPA 1989-1999 10yo SIGNATORY MILLENNIUM EDITION #1899 43%
one of 468 bottles
香りはフレッシュシトラスや爽やかな植物感ときつさのない強い麦感、白い花のフローラル、クリア、飲むとさらりとした口当たり、強めの植物感と麦感、レモン、薄めたシロップのようなあっさりした甘味とじわりと広がる塩気、かすかなピートも感じる余韻。
【Good/Very Good】
シグナトリーのミレニアムエディションからスキャパ1989,10年熟成。
香りは柑橘や植物感やフローラルなどのフレッシュなニュアンスが強く,柔らかな麦感もありました。
飲んでみるとさらっとした口当たりで,やはりフレッシュな柑橘や植物感が強かったです。甘味もさっぱりとしており,ピートもうっすらと感じるのですが全体に透明感がありました。
最初の1杯でいただきましたが,良いスターターで次が飲みたくなるモルトでしたね。
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