2013.04.26【日記】

大島さんからのブラインドサンプル:B


大島さんからのブラインドサンプル、続いてBです。




(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・大島さんブラインドサンプル:B

 
香りは高貴な印象を伴うオールドシェリー、ベリージャム、煮詰めたようなブドウ感とその皮、チョコレートやコーヒー、クローブ、煮た野菜、腐葉土っぽいアーシー、レザー、ウッディネスはあるがそれほど強くない。
飲むとやはり高貴なシェリー感で香り通りのフルーティ、焦がし麦、柔らかい口当たりから濃厚なフルーティと濃いがやさしいベリージャムの甘味に移行する。渋味は強くなく心地良い。加水タイプ。

【VG】

素晴らしいオールドシェリーのニュアンスがあり、過熟感はなく安定感があり加水のヴァッティングの印象。
オールドボトルのオフィシャルかGMあたりのボトルと思われる。

予想
1970年前後の蒸留で20年程度の熟成。OBもしくはGMの加水ヴァッティング。
・グレングラント
・マッカラン
・グレンドロナック
あとはブドウ感からロングモーンも考えたが、こういうオールドシェリーにはセットで感じやすいトロピカル感がなく外した。
ファークラスならもうちょっと緩い感じになる気がする。


以上のようなテイスティングと予想を回答メールとしてお送りしました。


正解は・・・、











グレンドロナック GLENDRONACH 33yo OB 40%


MATURED ONLY IN THE FINEST OLOROSO SHERRY CASKSとかいてあり、マスターブレンダー、ロバート・ヒックスのクレジットがあるボトルで、2006年にマスターブレンダーが今のサンディ・ヒスロップに変わっているはずなので、どんなに遅くともその辺りにボトリングされているとのことです。
逆算すると1973以前の蒸留ということになりますね。

大島さんは1972よりは1971っぽいドロナックで、フルーティーさより土っぽさが勝っていると感じられたそうで、私がどう思うか知りたかったそうです。

ちょっと不甲斐ないことに、私はいろいろ飲んだにもかかわらず1972と1971の違いの認識というのはそこまで明確にはないのですが、しいて言うなら1971の方が輪郭がくっきりしておらず迫力がない印象で、そういう意味ではこのボトルは確かに1971に近いニュアンスかもしれません。

ノージングの第一印象で、オールドシェリーに伴う煮た野菜や土のニュアンスがドロナック71や72に近いと思ったので予想の選択肢に入れたのですが、飲むと過熟感や渋味が全然なく加水の印象で、熟成はもう少し短いと思いました。
そうなるとドロナックには該当するボトルがでてこず(昔のトール瓶のオフィシャルはとても美味なシェリー系でしたが方向性が少し違う印象でした)、それでグラントやマッカランを先に入れたのでした。

それにしても、ほぼ確実にオールドボトルだと思っていました。
以前の記事にも書きましたが、高貴なオールドシェリーが近年のリリースにも感じられるのは、ドロナックだけですね。


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2013.04.01【日記】

ニューリリース:グレンドロナック1995 17年 オフィシャル ウイスキーエクスチェンジ向け

さすがスキンダーさん、良い樽ですね。

 

グレンドロナック GLENDRONACH 1995-2013 17yo OB for THE WHISKY EXCHANGE #4682 56.6%
one of 631 bottles, Pedro Ximenez Sherry Puncheon



ベリージャム、レーズンなどドライフルーツ、若干のブドウ果汁、ミックスナッツ、少しレザー、煮込み過ぎないフルーツジャムの濃い甘味、ほどよい渋み、甘いモルトとしてバランスも良く嫌みもない、典型的なデザートモルト。

【Good/Very Good】


ウイスキーエクスチェンジ向けのオフィシャルシングルカスク、グレンドロナック1995。
ニューリリースですが日本には入ってきていないボトルだと思います。

しっかりペドロヒメネスシェリーの複雑なフルーツ感と強い甘さがでており、サルファリーは全く感じません。
若さも感じず、むしろ渋味などのバランスを考えると詰め頃飲み頃のボトルと言えるかもしれません。
さすがエクスチェンジ、良い樽選びますね。
典型的な美味しいデザートモルトで、かなり好印象でした。

余談ですが、このボトルに感じたフルーツや甘味成分の多くが、先日記事にしたドロナックのカスクストレングスのバッチ1にも共通して感じられたのが印象的でした。
使用しているペドロヒメネス樽は似た個性なんでしょうね。


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2013.03.26【日記】

自宅テイスティング:グレンドロナック オフィシャル カスクストレングス バッチ1

良いニューリリースで、テイスティングにも思わず力が入りました。

 

グレンドロナック GLENDRONACH OB CASK STRENGTH BATCH No.1 54.8%
one of 9000 bottles, OLOROSO & PEDRO XIMENEZ SHERRY CASKS



・香り:
シェリー感しっかり、チョコレート、カラメル、ややオイリーなナッツが強く主張、ドライフルーツ、デーツ、オレンジ、クローブ、若さも感じる焦がした麦感は甘いシェリー香と相まってデニッシュのよう、少し草っぽさ、セメダインなど溶剤っぽさ、ほど良いウッディネス、リッチ。

・味わい:
チョコレートがけのドライオレンジ、ドライフルーツとキャラメリゼしたナッツ、少しベリージャム、紅茶、徐々に若い焦がした麦感が広がり後半はデニッシュがしっかり主張。少しエグ味を伴う植物感、濃い蜂蜜のコクのある甘味と生木の渋味が少々、結構荒々しい刺激がありスパイシー、飲んでもリッチでボディも厚め。

・余韻:
ドライフルーツとナッツ、若い麦がスパイシーさを伴い長めに残る。

・加水:
舌触りが滑らかになるだけで崩れない。
多めに加水すると不思議なことにトロピカル感が見え隠れする。

・総評:
近年のシェリーカスクの良い部分がよく出ている、複雑でリッチなモルト。
サルファリーな要素はあまり感じられず、自分としてはほぼ気にならないレベル。
若いモルティも含めて未熟感も感じられるが、良いシェリー感とコクがのある甘味があり十分に美味しい。

【Good/Very Good】


グレンドロナックから最近リリースされたオフィシャルのカスクストレングス、バッチ1。
シェリー樽のみの熟成で、年数表記はありません。
一応スモールバッチですが、9000本とアウトターンは多く、ボウモアのテンペストに近いイメージのボトリングでしょうか。
こういうもののバッチ1というのは蒸留所も力を入れてくると思われ、バッチを重ねると凡庸になるイメージもあるため、このバッチ1には期待してました。

飲んでみると期待通りの良い仕上がりで近年のシェリー樽の良い部分がしっかりと表現されています。個人的にはシェリー感の中でもチョコレートとドライオレンジのニュアンスが強く感じられました。
年数表記が無いことからも推察されるように、わりと若いモルトも入っていそうな麦の主張の強いフレーバー構成ではあり、多くの人がシェリー樽熟成のモルトに期待する甘いフルーツ感がメインでそれを下支えする程度の優しい麦感ではありませんが、強い麦感と甘いシェリー感のコラボレーションはデニッシュを連想させ、総合的に見てもCPの高い良い出来だと思います。

これだけのものをこの価格でこれだけの数を出してくれたこと、そしてバッチ2以降も継続する意思を見せてくれたことは、これからのシェリーカスクのモルトを代表する蒸留所としての自覚とプライドを感じるものでした。

そしてこのボトル、なかなかのポテンシャルを持ったカスクストレングスですし、このまま長期保存すると荒々しさも落ち着きまとまりもでて将来的にかなり楽しめそうな予感がします。
ストックしておく分も含めてこのバッチ1は買いではないでしょうか。


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2012.12.10【日記】

グレンドロナック 8年 オフィシャル ダンピーボトル 70年代流通

鉄板のフルーティです。

 

グレンドロナック GLNEDRONACH 8yo OB 43%
70年代ボトリング グリーンダンピーボトル



グレープフルーツのわた、パッションフルーツ、重くないトロピカル、白ぶどう、乾いた麦、シロップの甘さ、独特の個性があるフルーティが良い。

【Very Good】


グレンドロナックの70年代ボトリングのオフィシャルボトル。
非常にフルーティで、グレープフルーツのわたのような印象を伴う60年代ボウモアに近い方向性のトロピカル感が印象的なボトルです。
独特のフルーティな個性があり、何度飲んでも納得させられる美味しさですね。
当時のオフィシャルのドロナックは、はっきりとしたシェリー感がなく、こういう個性だったようです。
始めて飲んだ時はとても驚きました。


 

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2012.11.23【日記】

KINKOオリジナル:グレンドロナック 1994-2012 18年 キンコー #2002

九州の酒屋さんが、またオリジナルボトルをリリースしました。
なかなかのハイペースですね。

 

グレンドロナック GLENDRONACH 1994-2012 18yo KINKO #2002 55.3%
one of 234 bottles、1st fill sherry hogshead



チョコレート、オレンジ、クローブ、ミックスドライフルーツ、ナッツ、嫌味のほとんどない90年代シェリーのニュアンス、ほどよい渋みと甘味のバランス良好、やや若さも感じる植物感と麦感もある。

【Good/Very Good】


鹿児島の酒店、キンコーさんオリジナルのグレンドロナック1994。
今年ベンリアックの1976オフィシャルを連続で詰めていたので、系列蒸留所のドロナックもオフィシャルかと思いましたが、輸入元はスリーリバーズで樽の出所は今のところ不明です。
ラベルも凝っていますしウイスキーに対する思い入れを感じますね。応援したいです。


さて肝心の中身ですが、同じようなスペックのボトルの中でそこまで飛び抜けた出来とは思いませんでしたが、最近のシェリー樽のモルトの中でも嫌味がなくリッチで美味しいボトルだと思います。硫黄などサルファリーな要素は皆無とは言えませんが指摘するほどは感じません。

それほどたくさん飲んでいるわけではありませんが、ドロナックの90年代オフィシャルと言われても違和感のない味わいではないかと思います。

 

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2012.10.03【日記】

自宅テイスティング:グレンドロナック1972-2010 37年 オフィシャル WHISK-E向け #703

旨いシェリー樽モルトが飲みたくて、ひさびさに開栓しましたが、やはり激ウマです。

 

グレンドロナック GLENDRONACH 1972-2010 37yo OB for WHISK-E #703 54.4%

one of 439 bottles
Matured in:Oloroso Sherry Butt



・香り
オールドと見紛うばかりの高貴なシェリー感、コーヒー、ビターチョコレート、ベリージャム、かなりの陶酔感、湿った土、温かい印象、黒糖、ブランデー系のブドウ感、濃い紅茶、正月の黒豆、ウッディネスはアンティーク家具のよう、レーズンなどドライフルーツ、麦感は決して強くないが少し焦がし麦、レザー、かなり濃厚で複雑。


・味わい
素晴らしく高貴なシェリー感で陶酔感あり、ベリージャムや濃厚な味のブランデーケーキ、クローブ、シナモン、ねっとりした甘味も強いが、焦げ感や渋味も強めで後半の甘味の広がりは抑えられている。甘酸っぱさもある。口蓋や舌の水分が奪われるような収斂性はやや強め、わりとしっかりしたハイプルーフのスパイシー、ボディもかなり厚い。


・余韻
高貴なシェリー感がそのままかなり長く残る。渋味や焦げ感も伴うが、非常に陶酔感のある余韻。


・加水
迫力は減るが加水では崩れず、収斂性のある渋味が和らぎ甘味が後半にも広がるようになる。


・総評
長熟のためやや渋味は強めだが、非常に高貴で陶酔感のある素晴らしいオロロソシェリーバットのドロナック。


【Very Good/Excellent】


それほど数があるとは思えませんし、きっとそのうち伝説と言われるであろうドロナックオフィシャルボトルの1972オロロソシェリーバット熟成。
全世界向けの#719、メゾン向けの#705ときて、次に飲んだのがこの日本向けの#703だったと記憶しています。
当時、どれが旨いかという話によくなりましたが、どれも旨いです。(笑)
というか、その後にリリースされたいくつかの1972オロロソ熟成のものも含め、若干のフルーティや渋味の強弱くらいで、私としては飲み比べなければ基本的にほとんど同じ味だと思っています。

とにかく最初に出てきたときには驚きました。オールドボトルでしか出てこないと思っていたシェリー感だったからです。陶酔感も申し分ありません。
ここ数年のニューリリースではピカイチの衝撃度でした。


最初の2本が国内価格50000円近くとかなり高額だったのに対して、この日本向けのものは、30000円程度と比較的良心的でした。もちろん安くはないですが、内容を考えればCPが良いともいえると思います。
バットで日本向けだったため本数も結構あり、さすがに最近は見ませんが、長い間流通してましたね。当時、知り合いから高くてもよいから美味しいものと聞かれた際には、迷わずこれをおすすめしてました。
前述のとおり私にとっては飲み比べなければ差がほとんどないと思えるこの一連の1972オロロソシェリーバット熟成、この日本向けを自分でも一番買いました。かなり貧困に喘いだ記憶がありますが、当時の自分を褒めてやりたいです。(笑)


2010ボトリングの最初の時点で長熟のウッディネスと渋味が強めにあったことを考えると、今後熟成がさらに長くなって美味しくなっていくことは考えにくく、もしまだ蒸留所に樽があるならさっさとボトリングして、それを今後リリースしていって欲しいものです。そうはいかないんでしょうけど。。。
 

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2012.08.16【日記】

セクシーなシェリー感:グレンドロナック 1968 オフィシャル ANA向け

うっとりするような陶酔感です。

 


グレンドロナック GLENDRONACH 1968 OB for ANA 43%


素晴らしく高貴で美しく、自分的にはドキドキするくらいセクシーなシェリーカスクのドロナック。
加水なのが信じられない濃厚さと複雑さだが、ぎりぎりわかりやすさがありフレーバーを取り出しやすい。


【Very Good/Excellent】


フレーバーを取り出しやすいと書いているわりに詳細を記していないのは、酔って家に帰ってから書いたノートの字が汚すぎて読めなかったからです・・・。

最近リリースの、樽感やハーブのニュアンスを強く感じる70年代ドロナックOBのシェリー感とはまた違った素晴らしさです。
濃厚で複雑ですが加水のためか探さなくても感じられる要素が多く、そのぶんするすると飲んでも味わった感を満喫できるボトルです。
バリシェリーの加水として最上級レベルと思います。
また飲み心地が最高でいくらでも飲めそうです。
これはANA向けですが、自分が乗った飛行機でこんなのがでてきたら、到着するころにはグダグダでしょうね。


余談ですが、私はこういうボトルにもセクシーさを感じるのですが、あまり共感を得られません。
その人の性癖によって違うのでしょうか。(笑)




 

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