2018.05.09【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 1990-2017 27年 ウイスキーファインド #5402 49.6%
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1990-2017 27yo THE WHISKY FIND #5402 49.6%
one of 285 bottles, refill hogshead
香りは華やか。白ワインのブドウ感、シードルのりんご感、グレープフルーツや淡い桃、バニラクリーム、優しくワックスやオイル。
飲むと粘性があり優しい、青リンゴキャンディ、白ワインやグレープフルーツ、ワックス、オイルがありコクのある甘味とほどよい酸味、淡いピート。
【Good/Very Good】
台湾のウイスキーファインドがボトリングした、クレイゲラキ1990、27年熟成です。
昨年美味しくて話題になった、目黒のマッシュタンさんとウイスキーファインドがジョイントでボトリングしたクレイゲラキ1990が#5401ですから、この#5402は隣樽でいわゆるシスターカスクということになりますね。
同ボトルとは当然ながら近いニュアンスがあり、白ワインっぽさやクレイゲラキらしいワックスやオイルのニュアンスや粘性のあるテクスチャーが感じられた一方で、前回のボトルに感じた突き抜けたフルーティさや力強い旨味は感じませんでした。
もちろんかなり美味しいボトルであることは間違いなく、度数が落ちているわけではないのですが比較すると全体に優しい仕上がりでした。
本来はニューリリースとして秀逸なボトルだと思うのですが、優秀な姉のせいで目立ち損ねたようなイメージのボトルになりました。
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2018.03.27【日記】
クレイゲラキ 21年 オフィシャル リミテッドエディション クレイゲラキホテル向け 2015年詰め 57.2%
クレイゲラキ CRAIGELACHIE 21yo OB LIMITED EDITION for THE CRAIGELLACHIE HOTEL 57.2%
Bottled in 2015, one of 510 bottles
香りは心地良いシェリー、甘やかな熟したプラムやパイナップル、ミルクチョコレート、少し熟したマールやワックス、リッチなオーク。
飲むとじわじわと芳醇に広がる、度数より明らかにこなれており粘性あり、プラムジャム、コクのある甘味、しっかりとしたモルティとその旨味、ごま煎餅。
【Very Good】
2015年にクレイゲラキホテル向けに詰められたオフィシャルのクレイゲラキ21年です。
1994あたりのヴィンテージと思われます。
良いものが多いクレイゲラキホテル向けのボトリングで、しかもクレイゲラキ蒸留所のものですから、非常に期待していただきました。
高級なミルクチョコレートのような甘やかで心地良いシェリー感が全体を包んでおり、コク深く、こなれた粘性や濃いモルトの旨味もありました。
樽感にも高級感があり、蒸留所の個性と思われるワクシーなニュアンスも奥から顔を出しているように感じました。
度数のわりにかなりこなれてまったりしたテクスチャーだったのも驚きで、これはボトリング後数年経過していることがうまく影響したのかもしれません。
実際、スペックのわりにかなり高価なモルトですが、非常に高級感があり、シェリーの樽感、原料の旨味、蒸留所の個性、これらがハイレベルでバランスした特別なボトルでした。
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2017.12.17【日記】
クレイゲラキ1982-2003 オフィシャル クレイゲラキホテル向け #1416
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1982-2003 OB for CRAIGELLACHIE HOTEL #1416 57.7%
one of 474 bottles
香りはプレーンだがパワフル、こなれて旨そうな強いモルティ、淡くアプリコットジャムやりんご、生姜、ナッツ、ニッキ。
飲むとヒリヒリとスパイシー、クリーンでくっきりとした味わい、噛み応えのある強いモルティな甘味と旨味、スパイシーだが美しい余韻。
【Very Good】
クレイゲラキホテルが2003年にボトリングしたクレイゲラキ1982,約21年の熟成です。
味付け感はそれほどありませんがナチュラルでそこはかとない熟成感があり、その中で麦芽の旨味が前面にでた香味でした。
フルーツ感はそれほど顕著ではなくスパイシーでプレーンですが飽きの来ない味わいで、いくらでも飲めそうです。
最近高評価されたワクシーでフルーティなタイプとは少し異なりますが、こういうクレイゲラキも好みです。
もともと大好きなボトルでしたが、クレイゲラキホテルには昨年2泊させていただいたのでますます愛着がわきました。
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2017.09.30【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 1995-2017 21年 エディションスピリッツ ファーストエディション #HL13305 59.0%
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1995-2017 21yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #HL13305 59.0%
one of 282 bottles, SHERRY BUTT
香りはリッチで強いシェリー、枝付きのレーズン、ビターチョコレート、黒糖、バルサミコ酢、奥から焦がした麦、ハーブリキュール。
飲むと粘性あり、芳醇に広がる、レーズンなどの濃縮フルーツのコクのある甘さ、ハーブなどの心地良い渋味、味を深めるウッディネス、長く心地良い余韻。
【Good/Very Good】
ハンターレインのスチュワート氏の息子であるアンドリュー氏が立ち上げたボトラー、エディションスピリッツのファーストエディションから今年ボトリングされたクレイゲラキ1995、21年熟成です。
今回、昨年ボトリングされた同ヴィンテージの20年と同時に飲むことができました。
以前にご紹介した20年熟成のものよりも色も濃く、テイスティングしてみるとやはりこちらはシェリー樽の影響がかなり強いタイプでした。
枝付きレーズンバルサミコ酢、ビターチョコレートやハーブリキュールなどの甘苦そうなニュアンスなど、この系統のシェリー樽にしばしば感じられる要素がかなりしっかりと主張してきました。
飲むとフルーティな強めの甘味があり、思いのほか渋味やウッディネスは強くなく、バリシェリーのモルトとして飲み心地も良かったです。
シェリー感はとても好ましいのですが、20年熟成のものよりもさらにハウススタイルは感じられず、これはブラインドでもまず当たらないでしょう。
個人的にはどうせわかりづらいならサルファリー要素がほとんどなくシェリー感が好ましいこちらの21年のほうが好みでした。
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2017.09.28【日記】
近年リリース:クレイゲラキ 1995-2016 20年 エディションスピリッツ ファーストエディション #HL12362 54.4%
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1995-2016 20yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #HL12362 54.4%
one of 305 bottles, SHERRY BUTT
香りは優しく全体を包む近年シェリー、アプリコットジャム、シナモンの効いたアップルパイ、焦がした麦芽、少し硫黄。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、プラムジャムやミルクチョコレートのコクのある甘味、深みを出す穏やかな渋味、モルティな旨味、シナモンケーキ、サルファリーもあるが甘やかな余韻。
【Good/Very Good】
ハンターレインのスチュワート氏の息子であるアンドリュー氏が立ち上げたボトラー、エディションスピリッツのファーストエディションからクレイゲラキ1995、20年熟成です。
少し硫黄っぽいサルファリーなニュアンスが香りにも味わいにも感じられますが、全体を包み込むようなシェリー感があり、加熱したフルーツやミルクチョコレートのような甘味やシナモンのニュアンスがあり、洋菓子っぽい美味しさがありました。
サルファリー要素も数年したら抜けそうです。
最近だとマッシュタンさんやゼニスさんがボトリングした1994に著明だった、クレイゲラキらしいワクシーさが無くはないのですが、シェリー感にマスクされていてやや感じにくくなっていました。
結構個性的な香味なんですが、支配的でないシェリー感でも結構マスクされますね。
蒸留所のスタイルよりも樽の香味を楽しむモルトだと思いました。
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2017.04.29【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 1990-2016 26年 BBR ベリーズベストラベル 銀座ゼニス10周年記念 48.4%
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1990-2016 26yo BBR BERRY'S BEST LABEL for GINZA ZENITH 10th anniversary 48.4%
香りは華やかでフルーティ、シトラスや淡い桃、ワックスと樹液、白ブドウの果汁、こなれたモルティ、フルーティがメインだがベースに蜜蝋とオイル、うっすらとピート。
飲むと滑らかで優しい口当たりから広がる、穏やかな粘性のあるテクスチャー、香り同様のワックスと樹液、濃縮した白ブドウ、コクのある蜜の甘味、引き締める優しいオーク感、淡くタール、オイリーで長い余韻。
【Very Good】
銀座のゼニスさんが10周年記念でボトリングされたクレイゲラキ1990、26年熟成です。
ベリーズベスト表記の復刻ラベルで、しかもこだわりのグリーン瓶です。
今までこのラベルを使うことを許されたのは、私の知る限りメゾンドウイスキー60周年向けのラフロイグとグレンマレイのみです。
よく見ると、今回のゼニス向けは光沢のあるラベルで少し仕様が異なりますね。
肝心の中身ですが、期待通りの素晴らしさです。
香りにも味わいにも、このスペックのクレイゲラキに期待する、美味しいクライヌリッシュとも似たワクシーで樹液っぽいニュアンスがありますが、軽やかさもあり、それに加えて柑橘に桃、白ブドウなど非常に多彩なフルーティさが突き抜けて主張してきます。
優しく滑らかな口当たりで熟成感があり、ノンストレスで飲めますが、心地良い樽感とピートの主張もあるためか深みやコクもしっかりと感じられました。
銀座の素晴らしいバーの10周年、新装開店のお祝いにふさわしい華やかなクレイゲラキでした。
なお、同スペックである目黒のマッシュタンさん向けのボトルも最近話題になり、そちらもマッシュタンさんでいただいたのですが、甲乙つけがたい美味しさで姉妹と思えるような似た個性がありました。
強いて言うならゼニスさん向けのほうが優しく多彩なフルーツがより感じやすく、マッシュタンさん向けのほうが強さと厚みを感じ飲み応えがあるというのが個人的な感想でした。
非常に好みの系統ということもあり、どちらのボトルもいくらでも飲めそうです。
好きな蒸留所の特別に美味しいボトルが名店から連続してリリースされ、幸せです。
このボトルは、銀座のゼニスさんの10周年でいただきました。
このタイミングで店舗も数寄屋橋近くの7階に移転され、さっそく伺いましたが素敵なお店でした。
マスターの須田さんとは昨年スコットランドにもご一緒しましたが、いつ伺ってもモルトに限らずすべてのお酒が美味しいです。
末永く通わせていただこうと思います。
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2017.03.16【日記】
クレイゲラキ 1980-1997 16年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 60.1%
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1980-1997 16yo CADENHEAD Authentic Collection 60.1%
香りはワクシーでクリーミーなオイル感、旨そうな強い麦感、プレーンな樽感、少し白ブドウ、クリーン。
飲むとトロリとした口当たりからじわじわスパイシーに広がる、サラリとした甘味と噛み応えのある強い麦感、ワクシー、長く心地良い余韻。
【Very Good】
1997年にボトリングされたケイデンヘッドのグリーン瓶のグレンゲラキ1980、16年熟成です。
グリーンケイデンらしいプレーンな樽感+ハイプルーフというタイプで、原酒の味がよくわかります。
香りにはクレイゲラキらしいワクシーさやオイリーさに加えて白ブドウっぽさがあり、旨そうな麦感があったのも好印象でした。
飲むと瓶内で20年近く経ったこともあってかトロンとした粘性を帯びており、やはりワクシーです。香り同様の良い麦感には噛み応えのある旨みが伴っており、非常に美味しかったです。
ワクシーでオイリーなのにどこかクリーンな美しさがあるというちょっと珍しいニュアンスを感じますが、クレイゲラキにはこういうものがたまにあるように思います。
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2016.11.27【日記】
自宅テイスティング:クレイゲラキ 1990 24年 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "44.65"
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1990 24yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "44.65" 52.4%
one of 294 bottles, Refill Bourbon Hogshead
・香り:
心地良い熟成感,熟したシトラスや青リンゴ,上質な白ワイン,和梨や柿っぽい和のニュアンス,ニッキ,生姜,特徴的な粉っぽさを伴う小麦粉のようなモルティなニュアンス,ワックスとオイル。
・味わい:
優しい口当たりから広がる,やや粘性のあるテクスチャー、凝縮感があり噛み応えあり,熟成した白ワイン,グレープフルーツ,みずみずしい和梨,白ワイン,強く蝋のニュアンスやワックス、心地良い甘味と酸味,麦の旨味あり,少しタールとスモーク、消したばかりの蝋燭、プレーンな樽感で引っ掛かりの無い余韻は心地良く少しオイリーで長い。
・加水:
フレッシュな柑橘のニュアンスが増し,梨っぽさがより増す,よりクリーンで綺麗な香味になる。多めの加水でも崩れない。
・総評:
樽感は強くなくプレーンな香味だが,フレッシュなニュアンスを残しつつも熟成感はあり,凝縮感や心地良い麦感があってかなり美味しかった。
強い蝋っぽさに加えて、和梨っぽい和風のニュアンスが強く感じられたのも印象的だった。
【Very Good】
SMWSから44番=クレイゲラキの1990,24年熟成です。
有楽町で飲んで非常に好みだったので購入し、自宅でじっくりといただきました。
全体としてはスペイサイド味というよりはハイランド味で、クライヌリッシュに近い蝋っぽさやワックスのニュアンスが強かったです。
概ねバー飲みの時の感想通りなので同じことを多くは書きませんが、バー飲みで期待した開戦後の変化はかなりしっかりとありました。
具体的には、最初粉っぽいテクスチャーがあったのが時間と共に抜けてきて、どんどん粘性を帯びてワクシーになり、終盤は蝋やオイルのニュアンスがかなり強くなりました。
独特の個性があって美味しいクレイゲラキで、この個性への好みは分かれるかもしれませんが、シングルモルトの魅力に満ち溢れています。
思わず何本か追加購入してしまいました。それでもその後も長くオフィシャルサイトで売っており、スペックの割に割安でした。
じっくり飲んだ後でも好みのボトルが追加で買えることが多いのは、ソサエティの魅力のひとつだと思います。
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2016.03.02【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 23年 オフィシャル バッチNo.67-KA23
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 23yo OB BATCH No.67-KA23 46%
香りは華やか、フレッシュオレンジ、淡く桃、バニラ、白ワイン、ワックス、こなれた麦感、奥に淡いピート。
飲むとシトラス、粉っぽい凝縮感あり、白ワイン、ワックス、染み込む麦の旨味、上品な甘味と酸味、心地良い余韻。
【Good/Very Good】
クレイゲラキのオフィシャルボトルがリニューアルされ、熟成年数の異なるボトルが数種類出されていますが、これは熟成の長い23年で、スモールバッチのようでバッチナンバーが記載されています。
46度と高めの加水なのも嬉しいところです。
熟成感のある華やかで多彩なフルーツがある香り立ちで、ちょっと独特なワクシーさも感じました。熟成してこなれた麦感と、わずかにピートの主張もあるように思いました。
飲んでみると意外に凝縮感のある味わいで、フルーティなだけでなく麦の旨味があり、甘味と酸味のバランスもよく、飲み心地の良いモルトでした。
オフィシャルで熟成が長めなので加水にしてはやや高額ですが、非常に良くできたモルトだと思います。
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2015.12.19【日記】
近年リリース:クレイゲラキ 2000-2014 13年 BBR #147
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 2000-2014 13yo BBR #147 46%
香りはシトラス、爽やかなフローラル、フレッシュな強いモルティ、バニラ。
飲むとアルコール感はあるがトゲトゲしくはない、フレッシュシトラス、ごま油と若々しい強い麦感、淡く青草、さらりとした甘味と酸味、若いがクリーンな余韻。
【Good】
BBRが加水でボトリングしたクレイゲラキ2000,13年熟成です。
最近はアイラモルトや色の濃いシェリーカスク以外でも,2000年以降ヴィンテージのシングルカスクのスペイサイドモルトが結構でてくるようになりましたね。
このボトルも若干のアルコール感はあって決して熟成感のあるタイプではありませんが,香りにも味わいにもほど良いバーボンカスクの影響があり,若々しい麦感に負けじとフレッシュフルーツやフローラルさも感じました。
胡麻油っぽい独特のニュアンスはあったものの嫌味ではなく,甘味や酸味もさらっとしており最後までクリーンな印象を保ったモルトでした。
きっと加水で刺々しさが緩和され,若いなりにちょうどいいバランスで落ち着いているんだと思います。
だらだらと無駄に熟成期間だけが長く過熟なものに比べると,それなりに美味しさもあり意図も感じるこういうボトルは飲んでいて楽しいです。
家でじっくり深めながら飲んでいくというよりはさらりと飲みたいタイプでもあり,BAR飲みの序盤に適したモルトだと思います。
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2015.11.16【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 1990 24年 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "44.65"
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1990 24yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "44.65" 52.4%
one of 294 bottles, Refill Bourbon Hogshead
香りはまったりとしており少し重さがある、シトラスや青リンゴ、しっとりと熟した柿、バニラ、蜂蜜、こなれた強い麦感、少しワックスやオイル、プレーンな樽感。
飲んでもトロリとしたテクスチャー、ワックス、白ブドウ、柑橘と蜂蜜の甘味と酸味、しっかりと麦の旨味、少しオイリーで麦の旨味のある長い余韻。
【Very Good】
SMWSから44番=クレイゲラキの1990,24年熟成のニューリリースです。
(※SMWSの蒸留所コード一覧はこちら)
24年とほど良い熟成期間ですが樽感からしてセカンドフィル以降のバーボン樽で熟成させたと思われ,そのためか若干フレッシュなニュアンスを残しつつもこなれた麦感がしっかりと感じられました。
もちろん未熟感など微塵も無く,香りに感じた柿っぽいニュアンスや少しワクシーでオイリーなニュアンスも印象的でした。
飲んでみると粘性を案じるようなテクスチャーがあり,香りのニュアンスと少し異なる白ブドウっぽさを感じました。甘味と酸味のバランスが良好で,麦の旨味も心地良く,ボディも感じる嫌みの無い長い余韻につながっていきました。
樽感とフルーツ感と麦感のバランスがよく,過熟感も無いボトルで非常に好印象でした。
なお,3回飲んで毎回美味しかったのですが,少しイメージが違っている印象も受けたので,開栓後や未開栓での瓶内変化にも期待できそうです。
ソサエティのこのあたりのボトルはスペックのわりに割安感もあり,さっそく購入して家でじっくり飲むことにしました。
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2015.03.28【日記】
プチSBT from 大島さん
モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,新しいサンプルが届きました。

※写真撮り忘れのため画像はこんな感じという参考です。
もう少し色は薄かったと思います。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT from 大島さん
・香り
青リンゴ,フレッシュシトラス,洋ナシは最初淡いが徐々に強まる,バニラ,カモミールティー,強めの良いモルティ,蜂蜜とオーク
・味わい
アタックは強くない,徐々にスパイシー,オレンジ,青リンゴ,淡い洋ナシ,バニラ,淡いミント,ハーブティー,フレッシュな植物感と強めのモルティ,オークのニュアンスはあるが生木っぽさはない,コクのある蜂蜜の甘味がしっかり,少しブリニーでオイリー。
ミディアムボディ。
・総評
比較的近年のボトリングと思われるバーボン系カスクのモルト。
90年代以降の美味しいものらしく華やかで,この系統に伴いやすい生木っぽいニュアンスが無かったのが良かった。
ここ数年にボトリングされた良いものだと思われるが,特徴的なタイプではなく蒸留所予想は非常に困難。
90年代前半の蒸留で20年前後の熟成期間,リフィルのバーボンホグスヘッド,シングルカスク,近年のボトリングで度数は50%前後と予想。
上記のとおり,蒸留所当ては難しいが,サケショップSATOさんのキースに近い印象だった。
オイリーさと麦感からはプルトニーも考えた。蒸留所のハンドボトリングに近いニュアンスだがもう少しオイリーさや塩気が強いと思われる。
蜂蜜っぽいニュアンスからアバフェルディ,他にもアベラワーやオルトモアなど近年ボトリングの良いバーボンカスクのものが印象的だった蒸留所が思い浮かんだ。
若めの近年ボトリングでも美味しいものがあるなぁと思えるモルト。
また,開けて最初に飲んだ時と3回目に飲んだ時のイメージが大きく異なり,3回目は近年ボトル感がかなり薄らいでいた。
わずかながら舌にしみ込むようなテクスチャーが感じられ,少し経年変化があるのかもしれないと思ったのだが,少量しか残量が無い3回目だったので悩んだ末に初回の予想を採用した。これが吉と出るか凶と出るか。(笑)
【Good/Very Good】
予想蒸留所:①グレンキース、②プルトニー、③アベラワー
蒸留年:1990年代前半
熟成年数:20年程度
度数:50%前後
カスクタイプ:リフィルバーボンホグスヘッド
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、

クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1994-2014 19yo CADENHEAD SMALL BATCH 55.2%
マッシュタン 10周年記念ボトル バーボンヘグスヘッド 270本限定
ケイデンヘッド・スモールバッチシリーズからマッシュタンさんの10周年記念,そして信濃屋さんとハイランダーインさんに向けてボトリングしたクレイゲラキ1994,19年熟成でした。
スペックに関してはわりとピンとくるタイプで,最近リリースの多い90年代の良いバーボンカスクのニューリリースの良さがしっかりと感じられましたが,少しこなれたような熟成感があり,実際より度数も低めに感じられるという部分に関しては結構珍しいタイプだと思います。
3回目に飲んだ時など加水でもおかしくないかなというテクスチャーでしたが,55%とは。。。
出題者の大島さんも同様に感じて樽を選んだマッシュタンのマスターに聞いたそうですが,そういう樽をあえて選ばれたそうです。
自分の感覚だと,クレイゲラキはどちらかというとクリアで繊細なタイプが多い印象で,オイリーさを感じた経験は無いように思います。オイリーさがあるのに不思議と重たくなかったという意味では,クレイゲラキっぽいのかもしれませんが,そこまでは読めません。(笑)
テイスティングとスペックの読みに関しては,わりと納得できました。
この時期の正統派の香味でありながら,きらりと光る個性を感じるボトルで,飲み頃感もあって美味しい,さすがの樽選びですね。
大島さん,興味深い出題をありがとうございました!
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- SBT
2014.12.25【日記】
クレイゲラキ 1972 24年 ザ・ボトラーズ #6571


クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1972-1996 24yo THE BOTTLERS #6571 52.4%
香りはリッチで陶酔感あり、アプリコットジャム、シナモンの効いたアップルパイ、煮詰めた紅茶、滋味深い麦感、蜂蜜、強いが穏やかさも感じる、飲んでもリッチで粘性あり、アプリコットジャムと蜂蜜のコクのある甘味、淡いが味を深める心地良いオーク、麦の旨味が濃厚、高次元のバランス、長い余韻。
【Very Good】
ザ・ボトラーズが1996年にボトリングしたクレイゲラキ1972,24年熟成です。
アプリコットジャムやアップルパイ,煮詰めた紅茶に旨そうな麦感や蜂蜜など,非常にリッチで重みもある香りで,瓶詰後変化でこなれた雰囲気もあって期待が膨らみました。
飲んでも粘性をかんじるテクスチャーがあり,期待を裏切らないリッチな味わいでした。コクのある甘味と良いオークのニュアンス,そしてしみ込んでくるような麦の旨みがしっかりと感じられ,高次元でバランスが取れていました。
このタイプは複雑さはそれほどなくても自分が好きなモルトの典型例のひとつで,あからさまに旨いのに飲み飽きもしないタイプで,いくらでも飲めてしまいそうです。
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2014.11.02【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 17年 オフィシャル


クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 17yo OB 46%
BATCH No.98-ZC21
香りは華やかで透明感あり、オレンジやレモン、バニラ、優しい麦感、白い花、飲むと滑らかな口当たり、オレンジ、バニラ、コクのある蜂蜜の甘味、オークの淡いタンニン、かすかな焦げ感、干し草、麦の旨味を感じるきれいな余韻。
【Good/Very Good】
クレイゲラキからニューリリースのオフィシャルボトル,17年熟成です。
前にご紹介した13年と異なり,こちらはバッチナンバーが記載されておりスモールバッチのようです。46%調整なのは同様ですね。
13年もナチュラルでわりときれいなモルトでしたが,それ比べてもさらに洗練された印象でした。
13年同様に少し焦げっぽいニュアンスも感じましたがチャーの影響なのでしょうか。
バランスも良く一体感があり,ほど良いウッディネスが味を深めているようでもあり,これも良いニューリリースでした。
ちなみにこのニューリリースのクレイゲラキですが,さらに長期熟成の23年もあるようです。
かなり高額のようですがどこかで飲んでみたいですね。
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2014.11.02【日記】
ニューリリース:クレイゲラキ 13年 オフィシャル


クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 13yo OB 46%
香りは青りんご、バニラ、優しい麦感だがしっかり主張、草っぽさを伴うレンゲ、オーク、淡く蜂蜜、飲むと麦やナッツ、オレンジ、焦がしたオーク、バニラ、コクがあるがベタつかない甘味でややドライ、麦の旨味、干し草、焦げ感もあるがきれいな余韻。
【Good/Very Good】
クレイゲラキからニューリリースのオフィシャルボトル,13年熟成です。
バーボン系の樽由来と思われる青リンゴやバニラ,蜂蜜と言った要素に加えて,フローラルな要素や優しい麦感も香りからは感じられました。
飲んでみると焦げっぽいニュアンスがありますが,良い麦感とその旨味,コクがありべたつかない甘味は好印象でした。
最近のオフィシャルニューリリースの短熟に多い,新樽っぽい生木のニュアンスがあるかなと思いながら飲んだのですが,思いの外ナチュラルで綺麗なモルトでした。
レトロなラベルも素敵ですが,46%調整で出されているところは,どちらかというとある程度モルトを飲み込んでいる人を意識したもののように感じます。
まだ国内には入っていないようですが,日本でも普通に買えると嬉しいですね。
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2014.03.06【日記】
クレイゲラキ1982-2003 オフィシャル クレイゲラキホテル向け #1416


クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1982-2003 OB for CRAIGELLACHIE HOTEL #1416 57.7%
one of 474 bottles
香りはプレーンな樽感、しっとりと強い麦感、リンゴ、フレッシュな若葉、ナッツ、透明感があり繊細、飲むとドライでスパイシーな口当たりから麦の旨味と甘味が広がる、心地良い酸味、旨味はじわじわと舌にしみ込む、輪郭がくっきりしている、スパイシーでモルティな長い余韻。
【Very Good】
クレイゲラキホテル向けに2003年にボトリングされたクレイゲラキ1982,およそ21年の熟成です。
裏には故マイケルジャクソン氏のテイスティングノートも記載させれています。
プレーンで透明感があり繊細な印象を強く感じ,くっきりとした輪郭を感じるテクスチャーがあり,ややスパイシー,これらはクレイゲラキにしばしば感じる個性と認識しています。
香りにも味わいにもしっとりとした麦感が強く感じられ,その旨みや甘味が広がり,スパイシーさを伴いながら舌にしみ込んでいくような感覚も好印象でした。
フルーツが強いわけでは無いのに華やかな印象も受ける珍しいボトルで,全体にプレーンでわかりやすさはないのでやや玄人受けする系統ではありますが,飲み飽きしないうえ非常に美味しいボトルでした。
このボトルは何年か前に飲んで,ぜひボトルでお付き合いしたいタイプだと思って探したのですが,結局手に入らなかったものでした。
久しぶりに飲みましたが,やはり好みでしたね。
このボトルは,神楽坂のフィンガルさんでいただきました。
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2014.01.02【日記】
2013年のベストボトル達・後編
前回に続き、BAR HAYAFUNEさんがやってらっしゃる「モルトウィスキー・オブ・ジ・イヤー2013」に私が投票させていただいた、マイベストボトル達の紹介です。
◎ボトラー部門(市価1万円未満)
・クレイゲラキ 1994-2013 18yo CADENHEAD'S SMALL BATCH 54.4%【VG】

この価格帯のボトラーズとなると、CPが高く家飲みにも良いものが選出される気がします。また、ボトラーだとシングルカスクが多く、オフィシャルのようにヴァッティングで調整できないことを踏まえるとアイラの短熟の独壇場かなという印象です。
しかしそんな中、最近飲んだこのケイデンのクレイゲラキは記事にも書きましたが8000円台の価格ながらVGを付けてしまったほど完成度の高いボトルで、とても好みでした。
こんなリリースが増えるとかなり嬉しいです。
◎ボトラー部門(市価1万円以上)
・ラフロイグ LAPHROAIG 1976 35yo SCOTIA ROYALE 43.4%【VG/E】

1万円以上のボトラーズという括りは非常に範囲が広く、よくよく考えるともっと高評価したものがあった気もしますが、まず思い浮かんだのはこのラフロイグでした。
もうお目にかかれないと思っていた70年代ラフロイグのニューリリースで、長熟でボディはやや軽くなっているものの、昔のラフロイグに期待するフルーティがしっかりと感じられるうえに、ボウモアのようなトロピカル感まで含まれており陶酔感がかなりありました。
こんなラフロイグ、私は好きに決まっています。
そういえば、スコシアロイヤルってこの時の4本以来出てきてないですね。
どれも素晴らしいものでしたから、あのクオリティが維持されつつまたリリースされることに期待しています。
◎オールド&アンティーク部門
・アードベッグ 1966-1987 MOON IMPORT “THE BIRDS” #348 46%【E】

この分野が一番飲んでいるため、これこそよくよく思い出すと他にもある気がしますが、今思い出せるなかではつい最近いただいたこのムーンのアードベッグ1966でした。
まだ記事をブログに載せていないのですが、非常に素晴らしいアードベッグで、もともとラフロイグやボウモアと比べるとそこまで好みでないハウススタイルということもあって、もしかすると今回初めてExcellentをつけたかもしれません。
オールドシェリーとピートが融合した本当に素晴らしいボトルでした。
◎ジャパニーズ部門
・白州18年【VG】

巷では軽井沢やイチローズモルトの価格が高騰しまくっているようですが、私は今年ジャパニーズをあまり飲まなかったようで候補は少なめでした。
面白かった秩父のウイスキートーク向け、白州の2013シェリーカスク、バーショー向けの山崎ミズナラなんかもとても美味しかったのですが、自分がずっと好きな白州18年には及ばず、ニューリリースではないのですがこれにしてしまいました。
クオリティは高いものが多いですし、今年は鉄板の白州18年を圧倒するものに出会えることを期待します。
◎各国ウィスキー部門
・カバラン SOLIST OB SHERRY CASK 57.8%【G/VG】

この分野はしっかりと味わって飲んだものが無く、該当なしにしようかとも思ったのですが、そうえいばウイスキーフェスで飲んだこのカバランは良かったです。
イベントでの試飲なのでしっかりとテイスティングできておらず、ちゃんと飲むとイマイチな部分が見えてくるのかもしれませんが、最近のシェリーと思えない良いシェリー感で、短熟なのに未熟感もほとんど感じなかったのが印象的でした。
こんな感じで投票させていただきました。
そしてオマケですが、昨年飲んだすべてのボトルのなかでベストだったのは、1998年詰めなのでオールド部門にも入れませんでしたが、勇気を出して自分で開けた、ハイランドパーク1958でした。

圧倒的な存在感で、一生忘れないボトルになりました。
今年も良いニューリリース、素晴らしいオールドボトルとの出会いに期待します。
2013.12.31【日記】
最近のリリース:クレイゲラキ1994 18年 ケイデンヘッド スモールバッチ


クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1994-2013 18yo CADENHEAD'S SMALL BATCH 54.4%
one of 432 bottles, Bourbon & Sherry Hogsheads
香りはプラム、イチゴジャム、シナモンのかかったアップルパイ、バニラ、アプリコット、蜂蜜、しっかり麦感、飲むと強めの口当たり、ベリージャムやプラムの甘味としっかり麦の旨味、少し木のエグ味、スパイシーで長い余韻。
【Very Good】
ケイデンヘッド、スモールバッチシリーズからのクレイゲラキ1994、18年熟成。
バーボンとシェリーのホグスヘッドの、おそらく1樽ずつのヴァッティングです。
今出ているセカンドリリースではなくファーストリリースのうちの1本で、前回のリリース時に有楽町には入ってこなかったため、私が持ち込んで最近開けてもらったものです。飲んだ人の評判が良かったので、飲んでみたかったんですよね。
さてそうまでして開けてもらったボトル、肝心の中身ですが、かなり良いです。
シェリーカスクとバーボンカスクの要素がともにしっかりと感じられ融合しています。香りからシェリーカスク由来と考えられる熟したフルーツ感とリッチなニュアンスと、バーボンカスクのバニラや蜂蜜のようなニュアンスが共存し、飲んでも同様の一体感を感じます。甘味に関してもシェリーのフルーツとバーボンの蜂蜜が両方感じられました。熟成がそこまで長くないがゆえの麦の旨みもフルーツ感とのバランスが取れており、未熟な感じは全くありません。
非常に完成度の高いモルトで、持ち込まず家で全部独り占めしちゃえば良かったとちょっとだけ思いました。(笑)
そして今回強く思ったのは、シェリーの深みはそれほどないのですが、同様にシェリーとバーボンのヴァッティングで作られたスモールバッチのバルヴェニーTUN1401に似ているということです。
TUNはてっきりオールドシェリーカスクと最近のバーボン系カスクのヴァッティングかと思っていましたが、良く考えると最近のシェリーカスクも入っているのかもしれません。
こういうヴァッティングには今後も期待したいところです。
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2012.08.12【日記】
自宅テイスティング:時にはじっくりテイスティングを:クレイゲラキ 1973-1994 スコッチモルトウイスキーソサエティ 44.7
最近深夜に自宅で結構ストイックにテイスティングしてました。
ひさびさに開けたSMWSのボトル。
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1973-1994 SMWS(44.7) 54.3%
・香り
べっこうあめ、薄い紅茶、ヴァニラ、心地良い麦感や植物感、松ヤニやタールのようなピート感、少し塩素や金属感、樽は感じず全体としてプレーンでわりとクリアな印象であり、華やかさはあまりなく無骨な香り。
・味わい
とろりとした甘さが印象的、べっこうあめ、アプリコットジャム、若さを伴わない厚い麦感、ヴァニラ、ほど良くスパイシー、力強さがしっかり残っており、行き過ぎない熟成感が好印象、麦の旨さが濃く感じられ飲みごたえあり、樽感は薄くプレーンでクリア、植物感を伴うようなピート感が主張、植物的なニュアンスは香りから想像するより強く若干エグ味のようにも感じられるが、それが厚みも出しているようにも感じる。
・余韻
べっこうあめの甘さとアプリコットティー、麦と植物感、余韻は長い。
・加水
崩れない。特徴そのままにやさしく広がる。
・総評
べっこうあめを連想させる甘さと麦の旨みがが前面にでている。
SMWSらしい、飲みごたえを伴った過熟感の無い旨いボトル。
樽が出ていないためクセがなく、素朴で無骨だが飲み飽きしない美味しさ。
開栓直後は塩素っぽさが強かったが、徐々に抜けていった。
【Good/Very Good】
1994年詰めで約20年熟成のソサエティのクレイゲラキ。
とろっとした甘味があり、厚めのボディと麦感が特徴的ですが、どこかクリアな印象もあり、そのあたりはクレイゲラキっぽいのかなと思いました。
最近のリリースはあまり飲んでいないのでどうなのかわかりませんが、SMWSのボトルはボディの厚みが残ったボトルが多い印象です。さらに昔のものにはその厚いボディにフルーティな熟成感が伴った、とんでもなく旨いボトルも散見されます。
TWAのようにボディよりも熟成感とフルーティさを重視した(というイメージを自分は持っています)ボトリングが流行の昨今ではありますが、こういうボディや麦感が魅力のボトルの良さも、広く理解されていって欲しいです。
自宅でのテイスティングは、夜にじっくりやることが多いのですが、深夜に独りでブツブツ言いながらやっているので以前は妻がだいぶ気味悪がってました。
「ストイック過ぎて気持ち悪い」と。(笑)
それも今ではすっかり我が家の日常の光景となりました。
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