2020.06.10【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 20年 オフィシャル スモールバッチ No.2798 43%
こんなスモールバッチの加水もあったんですね。

アバフェルディ ABERFELDY 20yo OB SMALL BATCH LIMITED EDITION BATCH No.2798 43%
one of 3600 bottles
香りはプルーンなどの濃縮フルーツ、高級なチョコレート、淡くバルサミコ、腐葉土やレザー。
飲むと滑らか。紫のジャムやドライフルーツ系の濃い甘味とまったりしたコク、引き締める良い渋味、余韻は長い。
【Good/Very Good】
最近リリースされた、アバフェルディ20年、スモールバッチの加水オフィシャルボトルです。
ラベルを見ていつものような新しいシングルカスクだと思ったら、7樽のヴァッティングで43%の加水タイプでした。
記載はありませんがシェリーカスク主体のヴァッティングで、高級感のあるフルーツ感やウッディネスを感じ、深みも伴っていました。
熟成も20年で加水の影響もあるのか、口当たりが滑らかでまったりとしたあっみとコクのある味わいと、それらを引き締めて深みとバランスを与えるタンニンの主張もあり、とても美味しくいただけました。
値段はわかりませんが、こういう加水のヴァッティングをカスクストレングスより安く出してくれると嬉しいですね。
最近飲む機会が減ったのと年を取ったこともあるのか、加水に癒されることが増えました。
※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。
アバフェルディ ABERFELDY 20yo OB SMALL BATCH LIMITED EDITION BATCH No.2798 43%
one of 3600 bottles
香りはプルーンなどの濃縮フルーツ、高級なチョコレート、淡くバルサミコ、腐葉土やレザー。
飲むと滑らか。紫のジャムやドライフルーツ系の濃い甘味とまったりしたコク、引き締める良い渋味、余韻は長い。
【Good/Very Good】
最近リリースされた、アバフェルディ20年、スモールバッチの加水オフィシャルボトルです。
ラベルを見ていつものような新しいシングルカスクだと思ったら、7樽のヴァッティングで43%の加水タイプでした。
記載はありませんがシェリーカスク主体のヴァッティングで、高級感のあるフルーツ感やウッディネスを感じ、深みも伴っていました。
熟成も20年で加水の影響もあるのか、口当たりが滑らかでまったりとしたあっみとコクのある味わいと、それらを引き締めて深みとバランスを与えるタンニンの主張もあり、とても美味しくいただけました。
値段はわかりませんが、こういう加水のヴァッティングをカスクストレングスより安く出してくれると嬉しいですね。
最近飲む機会が減ったのと年を取ったこともあるのか、加水に癒されることが増えました。
※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。
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2019.12.23【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 1998-2019 20年 オフィシャル #119 54.1%
大トロ系のアバフェルディでした。

アバフェルディ ABERFELDY 1998-2019 20yo OB #119 54.1%
one of 618 bottles, SHERRY CASK FINISH (4 years)
香りはリッチなシェリーと原酒の個性が融合している。蜂蜜とアップルパイ、アプリコットジャム、ハーブやスパイス、淡くレザー。
飲んでも非常にリッチで強い味わい。シェリーだけでなくオークの主張も強くスパイシーでタンニンもある。熟したフルーツと蜂蜜の甘みにはコクがあるがオークの引き締め感もあり、余韻はリッチで長い。
【Good/Very Good】
最近リリースされた、オフィシャルシングルカスクのアバフェルディ1998、20年熟成です。
4年間のシェリーカスクフィニッシュと記載されていました。
非常にリッチで芳醇なシェリーカスクの香味と、アバフェルディらしい厚みのある蜂蜜系の個性が融合しており、熟成もそこそこ長いせいか上記の通り非常に多彩で深みのある香味でした。
香味の要素が多くテイスティングも楽しいのですが、少し飲み疲れするほどの重さと多彩さでした。
2杯目がいらないくらい一杯の満足感が高いモルトで、お寿司で言うと大トロのような立ち位置の香味でしょうか。
一晩にたくさん種類を飲むときには、クライマックスの1杯として楽しめそうなタイプだと思います。
アバフェルディ ABERFELDY 1998-2019 20yo OB #119 54.1%
one of 618 bottles, SHERRY CASK FINISH (4 years)
香りはリッチなシェリーと原酒の個性が融合している。蜂蜜とアップルパイ、アプリコットジャム、ハーブやスパイス、淡くレザー。
飲んでも非常にリッチで強い味わい。シェリーだけでなくオークの主張も強くスパイシーでタンニンもある。熟したフルーツと蜂蜜の甘みにはコクがあるがオークの引き締め感もあり、余韻はリッチで長い。
【Good/Very Good】
最近リリースされた、オフィシャルシングルカスクのアバフェルディ1998、20年熟成です。
4年間のシェリーカスクフィニッシュと記載されていました。
非常にリッチで芳醇なシェリーカスクの香味と、アバフェルディらしい厚みのある蜂蜜系の個性が融合しており、熟成もそこそこ長いせいか上記の通り非常に多彩で深みのある香味でした。
香味の要素が多くテイスティングも楽しいのですが、少し飲み疲れするほどの重さと多彩さでした。
2杯目がいらないくらい一杯の満足感が高いモルトで、お寿司で言うと大トロのような立ち位置の香味でしょうか。
一晩にたくさん種類を飲むときには、クライマックスの1杯として楽しめそうなタイプだと思います。
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2019.05.31【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 1999-2018 オフィシャル ハンドフィルド #20658 60.6%
濃厚シェリーが支配するアバフェルディでした。

アバフェルディ ABERFELDY 1999-2018 OB HAND FILLED #20658 60.6%
香りはまったり甘く濃いシェリー、黒糖やプラムジャム、ブドウの枝、奥からモルティ。
飲むと粘性あり。まったり濃厚なジャムや黒糖の甘味と引き締めるタンニン、余韻は長い。
【Good/Very Good】
昨年末くらいにボトリングされた、オフィシャルハンドフィルドのアバフェルディ1999、およそ19年熟成です。
記載はありませんががっつりシェリー樽の影響を受けていると思われるボトルで、そこに由来する甘やかで濃厚な香味が上記のように感じられました。
アバフェルディは個性が強く、シェリーカスクで熟成しても蜂蜜っぽい独特のニュアンスが残っていることが多いのですが、私の飲んだタイミングではそれすらも凌駕するほどシェリー感が支配的でした。
ハンドフィルは蒸留所を訪れた人が購入できる特別な樽が選ばれることが多いと思いますが、このボトルも個性的で、特別感がありました。
アバフェルディ ABERFELDY 1999-2018 OB HAND FILLED #20658 60.6%
香りはまったり甘く濃いシェリー、黒糖やプラムジャム、ブドウの枝、奥からモルティ。
飲むと粘性あり。まったり濃厚なジャムや黒糖の甘味と引き締めるタンニン、余韻は長い。
【Good/Very Good】
昨年末くらいにボトリングされた、オフィシャルハンドフィルドのアバフェルディ1999、およそ19年熟成です。
記載はありませんががっつりシェリー樽の影響を受けていると思われるボトルで、そこに由来する甘やかで濃厚な香味が上記のように感じられました。
アバフェルディは個性が強く、シェリーカスクで熟成しても蜂蜜っぽい独特のニュアンスが残っていることが多いのですが、私の飲んだタイミングではそれすらも凌駕するほどシェリー感が支配的でした。
ハンドフィルは蒸留所を訪れた人が購入できる特別な樽が選ばれることが多いと思いますが、このボトルも個性的で、特別感がありました。
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2018.12.03【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 1993-2018 24年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/009 58.7%
オフィシャルのシェリーカスクの凄いものと、かなりの共通点がありました。

アバフェルディ ABERFELDY 1993-2018 24yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/009 58.7%
one of 586 bottles, FIRST FILL SHERRY PUNCHEON
香りはしっかりシェリー、ドライブルーベリーや枝付きレーズン、ビターチョコレート、クローブやシナモンなどのスパイスとハーブリキュール、淡く土っぽさやレザー。
飲んでも芳醇なシェリー、ドライフルーツやハーブリキュール、蜂蜜も感じる濃い甘味としっかりとウッディな渋味、深みと強いコクあり、少し腐葉土っぽいアーシーさ、余韻は長く満足感あり。
【Very Good】
GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルで今年リリースされたアバフェルディ1993、24年熟成のカスクストレングスです。
非常に良いシェリー感が全体に効いており、重厚で芳醇なだけでなく、細かい部分まで拾うとテイスティングノートが長くなってしまいそうな複雑さもありました。
当然シーズニングシェリーカスクだと思いますが、その中にも良いものとそうでないものがあるということをまざまざと感じさせられるすごい樽でした。
そして、それに負けないアバフェルディの味もあり、樽感と原酒の酒質が見事にマッチしていたのも魅力的でした。
コクのある蜂蜜とシェリー感に伴う濃縮フルーツの甘味と良い渋味、そして深みを出すハーブやスパイスといった多彩なフレーバーがハイレベルで共存しており、現行のシェリーカスクとして相当ハイレベルだと思います。
オフィシャルからたまに出てくる非常に良いシングルシェリーカスクのアバフェルディとの共通点を強く感じたのが特に心に残りました。
今回リニューアルしたコニッサーズチョイスは愛好家の中でも評判が良いようですが、このアバフェルディも人気のようで私が買おうとしたときにはすでに市場からなくなっていました。
非常に満足度の高いモルトで、飲むのが遅くて買えなかったことを正直後悔したのでした。
アバフェルディ ABERFELDY 1993-2018 24yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/009 58.7%
one of 586 bottles, FIRST FILL SHERRY PUNCHEON
香りはしっかりシェリー、ドライブルーベリーや枝付きレーズン、ビターチョコレート、クローブやシナモンなどのスパイスとハーブリキュール、淡く土っぽさやレザー。
飲んでも芳醇なシェリー、ドライフルーツやハーブリキュール、蜂蜜も感じる濃い甘味としっかりとウッディな渋味、深みと強いコクあり、少し腐葉土っぽいアーシーさ、余韻は長く満足感あり。
【Very Good】
GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルで今年リリースされたアバフェルディ1993、24年熟成のカスクストレングスです。
非常に良いシェリー感が全体に効いており、重厚で芳醇なだけでなく、細かい部分まで拾うとテイスティングノートが長くなってしまいそうな複雑さもありました。
当然シーズニングシェリーカスクだと思いますが、その中にも良いものとそうでないものがあるということをまざまざと感じさせられるすごい樽でした。
そして、それに負けないアバフェルディの味もあり、樽感と原酒の酒質が見事にマッチしていたのも魅力的でした。
コクのある蜂蜜とシェリー感に伴う濃縮フルーツの甘味と良い渋味、そして深みを出すハーブやスパイスといった多彩なフレーバーがハイレベルで共存しており、現行のシェリーカスクとして相当ハイレベルだと思います。
オフィシャルからたまに出てくる非常に良いシングルシェリーカスクのアバフェルディとの共通点を強く感じたのが特に心に残りました。
今回リニューアルしたコニッサーズチョイスは愛好家の中でも評判が良いようですが、このアバフェルディも人気のようで私が買おうとしたときにはすでに市場からなくなっていました。
非常に満足度の高いモルトで、飲むのが遅くて買えなかったことを正直後悔したのでした。
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2018.06.29【日記】
アバフェルディ 1970-1996 26年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 60.14 49.7%
どことなくオールド&レアの香味に近いものを感じました。

アバフェルディ ABERFELDY 1970-1996 26yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 60.14 49.7%
香りは滋味深い。薄めた蜂蜜とニッキ、こなれていてしっかりと心地良いモルティ、樽は強くない。
飲むとじわじわと広がる、染み込むようなモルティな旨味とコクのある甘味、ニッキ、余韻は長く心地良い。
【Very Good】
スコッチモルトウイスキーソサエティから60番=アバフェルディ1970、1996ボトリングの26年熟成です。
樽はそれほど主張してこないタイプで、熟成年数と度数から想像するよりも香味の多彩さはありませんでしたが、こなれたモルトの美味しさが香りからも味わいからも強く感じられました。
特に、飲んでからの染み込むような旨さは素晴らしく、経年変化で出てきたものだとは思いますが、オールド加水ボトルにしばしば感じるようなニュアンスとはひと味違い、カスクストレングスならではの濃厚さを伴っていたのが印象的でした。
これ以上のハイプルーフではなかなかここまでこなれた感じにはなかなかならないと思われ、このくらいのスペックならではの美味しさのような気がします。
なお、伝えにくいのですが香味にどことなくニッキっぽいニュアンスがあり、ティーニニックのスタイルともどこか違い、ダグラスレインのオールド&レアのうち初期のものに共通して感じるようなニュアンスだったのも印象的でした。
アバフェルディ ABERFELDY 1970-1996 26yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 60.14 49.7%
香りは滋味深い。薄めた蜂蜜とニッキ、こなれていてしっかりと心地良いモルティ、樽は強くない。
飲むとじわじわと広がる、染み込むようなモルティな旨味とコクのある甘味、ニッキ、余韻は長く心地良い。
【Very Good】
スコッチモルトウイスキーソサエティから60番=アバフェルディ1970、1996ボトリングの26年熟成です。
樽はそれほど主張してこないタイプで、熟成年数と度数から想像するよりも香味の多彩さはありませんでしたが、こなれたモルトの美味しさが香りからも味わいからも強く感じられました。
特に、飲んでからの染み込むような旨さは素晴らしく、経年変化で出てきたものだとは思いますが、オールド加水ボトルにしばしば感じるようなニュアンスとはひと味違い、カスクストレングスならではの濃厚さを伴っていたのが印象的でした。
これ以上のハイプルーフではなかなかここまでこなれた感じにはなかなかならないと思われ、このくらいのスペックならではの美味しさのような気がします。
なお、伝えにくいのですが香味にどことなくニッキっぽいニュアンスがあり、ティーニニックのスタイルともどこか違い、ダグラスレインのオールド&レアのうち初期のものに共通して感じるようなニュアンスだったのも印象的でした。
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2017.06.01【日記】
アバフェルディ 18年 オフィシャル シングルカスク 免税向け 2009年ボトリング 59.6%
ヴィンテージは1991でしょうか、やはり素晴らしいです。

アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB SINGLE CASK for World Duty Free 59.6%
one of 260 bottles, bottled in 2009
香りは濃厚シェリー、ビターチョコレートやコーヒー、アプリコットジャム、ミックスドライフルーツ、ブドウの皮、ハーブリキュール、クローブ、奥に滋味深い麦感がありリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ジャムに加えて蜂蜜や黒糖っぽいコクのある独特の甘味、ハーブやタンニンの心地良い渋味、旨味もあり力強く長い余韻。
【Very Good/Excellent】
アバフェルディが免税店(WDF)向けにボトリングしたオフィシャルシングルカスク、18年熟成。
2009年ボトリングなので、非常に美味しいものが多い1991ヴィンテージでしょうか。
ボトリング時のWDFのCEOであったMark Richesさんのコメントがラベルに記載されており、「蒸留所以外で販売するアバフェルディの(オフィシャル)シングルカスクを初めて選べたことを誇りに思う」といったことが書かれています。
なので、今はしばしばあるアバフェルディのヴァリンチ以外のシングルカスクの走りだったようですね。
芳醇で濃厚なシェリー感が全体を覆っており、ジャムやドライフルーツ、ブドウの皮、チョコレート、ハーブやスパイスといった多彩な要素が感じられます。
しかし、香りにおいても味わいにおいても、その濃いシェリー感と共存するように良い麦感と蜂蜜系のコクがあり、非常にハイレベルな仕上がりです。
旨みがあってコク深い甘味と渋味のバランスも絶妙で、素晴らしいシェリーのシングルカスクだと思います。
アバフェルディのオフィシャルボトルにおいて、このあたりのヴィンテージに外れナシというイメージが強まりました。
この時期は、原酒の質も樽の質も非常に良かったものと推察されます。
アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB SINGLE CASK for World Duty Free 59.6%
one of 260 bottles, bottled in 2009
香りは濃厚シェリー、ビターチョコレートやコーヒー、アプリコットジャム、ミックスドライフルーツ、ブドウの皮、ハーブリキュール、クローブ、奥に滋味深い麦感がありリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ジャムに加えて蜂蜜や黒糖っぽいコクのある独特の甘味、ハーブやタンニンの心地良い渋味、旨味もあり力強く長い余韻。
【Very Good/Excellent】
アバフェルディが免税店(WDF)向けにボトリングしたオフィシャルシングルカスク、18年熟成。
2009年ボトリングなので、非常に美味しいものが多い1991ヴィンテージでしょうか。
ボトリング時のWDFのCEOであったMark Richesさんのコメントがラベルに記載されており、「蒸留所以外で販売するアバフェルディの(オフィシャル)シングルカスクを初めて選べたことを誇りに思う」といったことが書かれています。
なので、今はしばしばあるアバフェルディのヴァリンチ以外のシングルカスクの走りだったようですね。
芳醇で濃厚なシェリー感が全体を覆っており、ジャムやドライフルーツ、ブドウの皮、チョコレート、ハーブやスパイスといった多彩な要素が感じられます。
しかし、香りにおいても味わいにおいても、その濃いシェリー感と共存するように良い麦感と蜂蜜系のコクがあり、非常にハイレベルな仕上がりです。
旨みがあってコク深い甘味と渋味のバランスも絶妙で、素晴らしいシェリーのシングルカスクだと思います。
アバフェルディのオフィシャルボトルにおいて、このあたりのヴィンテージに外れナシというイメージが強まりました。
この時期は、原酒の質も樽の質も非常に良かったものと推察されます。
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2017.05.23【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 18年 オフィシャル #133 53.8% 2016年ボトリング
オーキーでリッチな樽感とハウススタイルが主張してきました。

アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB #133 53.8%
bottled in 2016, one of 648 bottles
香りは熟したオレンジ、バニラ、蜂蜜とワックス、オイル、しっかりめのオーク、滋味深いモルティ。
飲むと粘性のある口当たりから芳醇に広がる、オレンジオイル、バニラ、蜂蜜のコクのある甘味、モルティな旨み、強いオークとそのタンニン、リッチな余韻。
【Good/Very Good】
昨年ボトリングされたアバフェルディのオフィシャルシングルカスク、18年熟成です。
2016年ボトリングなので、1998年くらいの蒸留ですね。
こないだ飲んだウイスキーショップ向けと同じラベルですが、今回のものがどこに向けたシングルカスクなのかは不明です。
リッチで良いバーボン系の樽感で、オレンジオイルやバニラ、リッチなオークが強く主張してくるのと同時に、ハウススタイルであるねっとりとコク深い蜂蜜や、強いモルティさが感じられました。
生木っぽい嫌味は無くとても高級感のあるオーク感なのですが、個人的な嗜好としてはやや樽が強くタンニンがうるさいところが若干引っかかりました。
ポテンシャルはかなり高いものを感じますので、今後そのあたりが穏やかになり、樽感と原酒の一体感が出てくるともっと飲み心地が良くなると思います。
アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB #133 53.8%
bottled in 2016, one of 648 bottles
香りは熟したオレンジ、バニラ、蜂蜜とワックス、オイル、しっかりめのオーク、滋味深いモルティ。
飲むと粘性のある口当たりから芳醇に広がる、オレンジオイル、バニラ、蜂蜜のコクのある甘味、モルティな旨み、強いオークとそのタンニン、リッチな余韻。
【Good/Very Good】
昨年ボトリングされたアバフェルディのオフィシャルシングルカスク、18年熟成です。
2016年ボトリングなので、1998年くらいの蒸留ですね。
こないだ飲んだウイスキーショップ向けと同じラベルですが、今回のものがどこに向けたシングルカスクなのかは不明です。
リッチで良いバーボン系の樽感で、オレンジオイルやバニラ、リッチなオークが強く主張してくるのと同時に、ハウススタイルであるねっとりとコク深い蜂蜜や、強いモルティさが感じられました。
生木っぽい嫌味は無くとても高級感のあるオーク感なのですが、個人的な嗜好としてはやや樽が強くタンニンがうるさいところが若干引っかかりました。
ポテンシャルはかなり高いものを感じますので、今後そのあたりが穏やかになり、樽感と原酒の一体感が出てくるともっと飲み心地が良くなると思います。
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2017.05.07【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 1999-2016 オフィシャル ハンドフィルド #5 56.5%
濃厚シェリーでここまでくると蜂蜜もわかりません。

アバフェルディ ABERFELDY 1999-2016 OB SINGLE CASK HAND FILLED #5 56.5%
香りは甘く濃厚なシェリー、プルーンとビターチョコレート、淡く紹興酒、奥から煮豆っぽさ。
飲むと滑らかな口当たりから力強く広がる、プルーンと黒豆の煮物の濃い甘味、強めのタンニン、強いコクあり、リッチな余韻。
【Good/Very Good】
割と最近詰められた、蒸留所ハンドフィルドのアバフェルディ1999、およそ17年の熟成です。
恐らくはファーストフィルと思われる、かなりこってりと濃厚なシェリーカスクで、香りからはプルーンやビターチョコレート、紹興酒など、その樽由来の香味がかなり強く感じられました。
飲んでもやはりシェリーカスクの影響がかなり強く、濃縮フルーツと甘く煮た黒豆のような甘味と強めのタンニンが印象的でした。
ここまで樽が効いているとハウススタイルもよくわかりませんが、樽に負けない原酒の強さは見え隠れしているようにも思いました。
アバフェルディ ABERFELDY 1999-2016 OB SINGLE CASK HAND FILLED #5 56.5%
香りは甘く濃厚なシェリー、プルーンとビターチョコレート、淡く紹興酒、奥から煮豆っぽさ。
飲むと滑らかな口当たりから力強く広がる、プルーンと黒豆の煮物の濃い甘味、強めのタンニン、強いコクあり、リッチな余韻。
【Good/Very Good】
割と最近詰められた、蒸留所ハンドフィルドのアバフェルディ1999、およそ17年の熟成です。
恐らくはファーストフィルと思われる、かなりこってりと濃厚なシェリーカスクで、香りからはプルーンやビターチョコレート、紹興酒など、その樽由来の香味がかなり強く感じられました。
飲んでもやはりシェリーカスクの影響がかなり強く、濃縮フルーツと甘く煮た黒豆のような甘味と強めのタンニンが印象的でした。
ここまで樽が効いているとハウススタイルもよくわかりませんが、樽に負けない原酒の強さは見え隠れしているようにも思いました。
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2017.03.15【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 1998-2016 オフィシャル ハンドフィル #135 55.2%
なかなか良いシェリー感とハウススタイルが同居していました。

アバフェルディ ABERFELDY 1998-2016 OB HAND FILLED #135 55.2%
香りは甘やかなミルクチョコレート、プラム、塩キャラメルとナッツ、奥から深みのある蜂蜜、淡いクローブとハーブ、柔らかな麦感。
飲むと滑らかな口当たりから優しく芳醇に広がる、プラムジャム、チョコレート、コクのある甘味、優しい渋味、麦の旨味、リッチで長い余韻。
【Good/Very Good】
昨年末頃に蒸留所で手詰めされた、アバフェルディ1998、およそ18年熟成のシングルカスクです。
多彩さはありませんが心地良いシェリー感で覆われたアバフェルディで、ミルクチョコレートや濃縮プラムに蜂蜜感もあり、コクのある甘さが印象的でした。
その甘味に併せるように渋味も優しく効いており、旨みもあって飲み心地の良い味わいでした。
ハンドフィルに選ばれただけあったナイスカスクでした。

アバフェルディ ABERFELDY 1998-2016 OB HAND FILLED #135 55.2%
香りは甘やかなミルクチョコレート、プラム、塩キャラメルとナッツ、奥から深みのある蜂蜜、淡いクローブとハーブ、柔らかな麦感。
飲むと滑らかな口当たりから優しく芳醇に広がる、プラムジャム、チョコレート、コクのある甘味、優しい渋味、麦の旨味、リッチで長い余韻。
【Good/Very Good】
昨年末頃に蒸留所で手詰めされた、アバフェルディ1998、およそ18年熟成のシングルカスクです。
多彩さはありませんが心地良いシェリー感で覆われたアバフェルディで、ミルクチョコレートや濃縮プラムに蜂蜜感もあり、コクのある甘さが印象的でした。
その甘味に併せるように渋味も優しく効いており、旨みもあって飲み心地の良い味わいでした。
ハンドフィルに選ばれただけあったナイスカスクでした。
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2017.03.14【日記】
アバフェルディ 1978-1995 17年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 57.9%
ケイデンヘッドのすっぴんアバフェルディという感じでした。

アバフェルディ ABERFELDY 1978-1995 17yo CADENHEAD Authentic Collection 57.9%
香りはシトラスと乾燥させた青リンゴチップス、少し若葉、素朴で強い麦感と淡く奥に蜂蜜感、プレーンなオーク。
飲むと青リンゴチップスとシトラス、少し粉っぽい凝縮感、淡く蜂蜜系のコクのある甘味、さらりと柑橘の酸味、こなれた感もある強い麦の旨味、余韻はプレーンで心地良い。
【Very Good】
ケイデンヘッドのグリーン瓶オーセンティックコレクションから1995年にボトリングされた、アバフェルディ1978、17年熟成です。
グリーンケイデンの短熟ボトルではお約束といえそうなプレーンな樽感で原酒が際立つ仕様で、やっぱりハイプルーフです。
ボトリングから20年以上経過していますがオールド感はあまりなく、フレッシュさもある柑橘と乾燥させた青リンゴ、それに素朴な麦が感じられるプレーンな香りで、らしい蜂蜜感は奥にいました。
飲んでも同様のニュアンスですが少し粉っぽい凝縮感のあるテクスチャーがあり、余韻の最後までプレーンで素朴さのある味わいでした。
この時代のアバフェルディのすっぴんの味を垣間見ることのできるボトルだと思います。
アバフェルディ ABERFELDY 1978-1995 17yo CADENHEAD Authentic Collection 57.9%
香りはシトラスと乾燥させた青リンゴチップス、少し若葉、素朴で強い麦感と淡く奥に蜂蜜感、プレーンなオーク。
飲むと青リンゴチップスとシトラス、少し粉っぽい凝縮感、淡く蜂蜜系のコクのある甘味、さらりと柑橘の酸味、こなれた感もある強い麦の旨味、余韻はプレーンで心地良い。
【Very Good】
ケイデンヘッドのグリーン瓶オーセンティックコレクションから1995年にボトリングされた、アバフェルディ1978、17年熟成です。
グリーンケイデンの短熟ボトルではお約束といえそうなプレーンな樽感で原酒が際立つ仕様で、やっぱりハイプルーフです。
ボトリングから20年以上経過していますがオールド感はあまりなく、フレッシュさもある柑橘と乾燥させた青リンゴ、それに素朴な麦が感じられるプレーンな香りで、らしい蜂蜜感は奥にいました。
飲んでも同様のニュアンスですが少し粉っぽい凝縮感のあるテクスチャーがあり、余韻の最後までプレーンで素朴さのある味わいでした。
この時代のアバフェルディのすっぴんの味を垣間見ることのできるボトルだと思います。
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2017.02.13【日記】
アバフェルディ18年 オフィシャル "Chris Anderson's Cask" 54.9%
らしさ全開のシングルカスク。どういう経緯で詰められたボトルなんでしょうか。

アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB "Chris Anderson's Cask" 54.9%
one of 248 bottles
香りは強く蜂蜜、オレンジマーマレード、こなれた旨そうな麦感、淡くハーブ、濃縮感あり。
飲むとトロリとした粘性のある口当たりから力強く広がる、熟したオレンジ、強いコクのある蜂蜜の甘味、染み込むような麦の旨味とリッチなオーク、長く心地良い余韻。
【Very Good/Excellent】
オフィシャルシングルカスクのアバフェルディ18年、クリスアンダーソンさんの樽と記載されていますがボトリング時期などは不明です。
海外オークションに出ていたものですが、名前が手書きですしスタッフなど蒸留所関係者に向けた記念ボトルとかそういった感じでしょうか。
そうなると、248本の中でNo.005のボトルがオークションに出てしまっていることになんとなく寂しさを感じてしまいます。(笑)
それはそれとして、中身は王道のオフィシャルアバフェルディという素晴らしさでした。
表面に複雑な香味があったり突き抜けるようなフルーツがあるわけではないのですが、まさに蜂蜜味で、強いコクのある甘味と染み込むような麦の旨味があり、ほどよい熟成感と味付け感が無い程度にリッチな樽感があり、説得力のある美味しさです。
今の私の好みの典型例のひとつです。
アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB "Chris Anderson's Cask" 54.9%
one of 248 bottles
香りは強く蜂蜜、オレンジマーマレード、こなれた旨そうな麦感、淡くハーブ、濃縮感あり。
飲むとトロリとした粘性のある口当たりから力強く広がる、熟したオレンジ、強いコクのある蜂蜜の甘味、染み込むような麦の旨味とリッチなオーク、長く心地良い余韻。
【Very Good/Excellent】
オフィシャルシングルカスクのアバフェルディ18年、クリスアンダーソンさんの樽と記載されていますがボトリング時期などは不明です。
海外オークションに出ていたものですが、名前が手書きですしスタッフなど蒸留所関係者に向けた記念ボトルとかそういった感じでしょうか。
そうなると、248本の中でNo.005のボトルがオークションに出てしまっていることになんとなく寂しさを感じてしまいます。(笑)
それはそれとして、中身は王道のオフィシャルアバフェルディという素晴らしさでした。
表面に複雑な香味があったり突き抜けるようなフルーツがあるわけではないのですが、まさに蜂蜜味で、強いコクのある甘味と染み込むような麦の旨味があり、ほどよい熟成感と味付け感が無い程度にリッチな樽感があり、説得力のある美味しさです。
今の私の好みの典型例のひとつです。
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2016.12.25【日記】
2016年を振り返って
2016年ももうすぐ終わりです。
簡単にですが、今年の自分のモルトライフを振り返ってみようと思います。
さっそくですが一番心に残ったボトルは・・・、と普段だと行きがちなところですがですが、なんといっても今年はスコットランドに行き、現地でテイスティングをして樽選定に携われたことが一番思い出深い出来事でした。
テイスティング記事をしばらくお休みにして、現地の臨場感を少しでも伝えようと旅行記的なものを初めて書きましたが、意外と反響もあり多くの方に楽しんでいただけたようで嬉しく思いました。
現地でないと得難い経験・見識を得ることができた貴重な1週間でした。
そして、良くも悪くも現実がよくわかりましたが、どちらかというと良い現実に目を向けられそうだなとも思ったのでした。そういう意味でも幸せな時間でした。
改めて、誘ってくださったウイスキーフープの方々、同行して助けてくれた方々に感謝いたします。
ありがとうございました。
今年の自分のモルトライフに関してもうひとつ大きなものを挙げるなら、嗜好がニューリリース重視に完全に移行したと確信したことです。
もともとオールド好きですし、私にも過去のリリースにばかり目がいっていた時期が長くありました。この後にもご紹介しますが、実際に伝説的に素晴らしいオールドボトルというのはあり、圧倒的な美味しさと存在感を持っています。現行品がボトリング後の変化を経てこれに及ぶかと言われると、疑問が残るところではあります。
しかしそんな私も、美味しさ、面白さ、今後へのワクワク感、知的好奇心への刺激、などなど総合的にみて、ニューリリースのほうに楽しさが移行しています。有楽町に行っても、どんなオールドが開いたかよりも、どんなニューリリースが開いたかのほうが自然と気になるようになりました。
間違いなくモルトの未来は明るくなってきていると感じています。
この辺の話はもう少し書きたいのですが、今後のことは年明けの記事に譲るとして、そろそろ今年心に残ったボトルの話にいきましょう。
今年も多くの素晴らしいボトル達との出会いがありましたが、新旧問わず圧倒されたものは以下の3本で、順位はつけられませんでした。

スプリングバンク SPRINGBANK 1967-1981 13yo OB for Italy #1967/3130 58.9%

グレンギリー GLENGARIOCH 1972 15yo Slim Cowell's personal selection II 60%

ラガヴーリン LAGAVULIN 25yo OB 200th ANNIVERSARY 51.7%
この3本をどうして選んだかは、各記事とも暑苦しく書いてしまったので読んでいただければわかると思います。
オールド2本は鳥肌が立ったり陶酔感に呆然としてしまうようなモルトで、素晴らしいポテンシャルのボトルを飲み頃で飲んだ満足感が尋常ではなかったです。
そしてバイセンテナリーイヤーだったラガヴーリンの25年は、どれも素晴らしかったバイセンボトルの真打ちとして登場しましたが、ご祝儀評価ではなく実力で圧倒されました。金額を考えず評価すればベストニューリリース部門でも優勝です。
続いて、個人的な想い入れナンバーワンボトルはこれです。

ラガヴーリン LAGAVULIN 18yo OB for FEIS ILE 2016 200TH ANNIVERSARY 49.5%
旅行記でもこの日は前編・後編に渡って書きましたが、アイラフェスに行き、雨の中3時間40分並んで買い、そしてその日の夜に現地で開けたボトルです。
本当に美味しかったです。一生忘れないでしょう。
このほかに突き抜けたものとして挙げるならこの3本です。

アバフェルディ ABERFELDY 1991-2015 24yo OB for THE WHISKY SHOP #6394 53.5%

グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB for Bar Main Malt & BAR CAMPBELTOUN LOCH #13009 52.3%
※まだブログ未掲載です。

ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2016 15yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #12382 58.4%
上の2本はどちらもオフィシャルが特定の相手に詰めたシングルカスクですが、それぞれバーボン系とシェリー系で突き抜けた個性と魅力を併せ持ったボトルです。いま最も期待できるのはこういうスペックのものだと思うのですが、そのことを実感する代表的な2本です。特に、近年リリースのシェリーはどうしても過去のボトルに比べると突き抜け切れないところがあり半分諦めてもいたのですが、このファークラスにはそれすらも吹き飛ばすようなスペシャル感がありました。
クリスマスラベルの2005年もそうでしたが、正直、我儘に自分たちのことだけを考えたら、一般売りせずフープ会員だけのために瓶内変化を経るころまでずっと在庫としてとっておいて欲しいと思ってしまうようなクオリティでした。
3本目のエディションスピリッツのラフロイグは、ここ数年オフィシャル優位でボトラーが苦戦する中で出てきたスペシャルなシェリーカスクのラフロイグで、第一印象から圧倒的でした。現時点でも素晴らしく今後もどんどん良くなりそうで、可能なら大量に買いたかったボトルでした。
オフィシャルでは出てこなそうなスペックですし、まさにボトラーの面目躍如という感じの突き抜けかたでした。
最後に、ニューリリースのコストパフォーマンス部門は、以前の記事で予告した通り迷わずこれでした。

エドラダワー EDRADOUR 2006-2016 9yo OB Un-Chillfiltered Collection for JAPAN #376 58.7%
個性はあるので多少の好き嫌いはあると思いますが、嫌味はほとんどなく、この値段ならそこまで好みじゃなくてもお付き合いしてみようかなと思えたドリンカーは多いのではないかと思います。
今回のボトルが買えなかった人も、きっと似たスペックのものがそれほど高くない値段で販売されている、もしくは今後も販売されると思いますので、ぜひ試してみてください。
エドラダワーには現行オフィシャルにおいてもいくつもわかりやすい個性があるので、まだあまり経験値のない人でもテイスティングが楽しいと思います。
コーヒーフレッシュと安価なミルクチョコレートのような独特の個性を感じてもらえると嬉しいです。
オフィシャルorボトラー、金額別などのカテゴリー分けをして選出しても良かったのですが、無理やり捻り出す感じにもなりそうであまり楽しそうでなかったので、こういう感じになりました。(笑)
来年はどんなモルトに出会えるでしょうか。
ここのところ毎年期待以上に楽しめているように思いますし、ますます楽しみです。
簡単にですが、今年の自分のモルトライフを振り返ってみようと思います。
さっそくですが一番心に残ったボトルは・・・、と普段だと行きがちなところですがですが、なんといっても今年はスコットランドに行き、現地でテイスティングをして樽選定に携われたことが一番思い出深い出来事でした。
テイスティング記事をしばらくお休みにして、現地の臨場感を少しでも伝えようと旅行記的なものを初めて書きましたが、意外と反響もあり多くの方に楽しんでいただけたようで嬉しく思いました。
現地でないと得難い経験・見識を得ることができた貴重な1週間でした。
そして、良くも悪くも現実がよくわかりましたが、どちらかというと良い現実に目を向けられそうだなとも思ったのでした。そういう意味でも幸せな時間でした。
改めて、誘ってくださったウイスキーフープの方々、同行して助けてくれた方々に感謝いたします。
ありがとうございました。
今年の自分のモルトライフに関してもうひとつ大きなものを挙げるなら、嗜好がニューリリース重視に完全に移行したと確信したことです。
もともとオールド好きですし、私にも過去のリリースにばかり目がいっていた時期が長くありました。この後にもご紹介しますが、実際に伝説的に素晴らしいオールドボトルというのはあり、圧倒的な美味しさと存在感を持っています。現行品がボトリング後の変化を経てこれに及ぶかと言われると、疑問が残るところではあります。
しかしそんな私も、美味しさ、面白さ、今後へのワクワク感、知的好奇心への刺激、などなど総合的にみて、ニューリリースのほうに楽しさが移行しています。有楽町に行っても、どんなオールドが開いたかよりも、どんなニューリリースが開いたかのほうが自然と気になるようになりました。
間違いなくモルトの未来は明るくなってきていると感じています。
この辺の話はもう少し書きたいのですが、今後のことは年明けの記事に譲るとして、そろそろ今年心に残ったボトルの話にいきましょう。
今年も多くの素晴らしいボトル達との出会いがありましたが、新旧問わず圧倒されたものは以下の3本で、順位はつけられませんでした。
スプリングバンク SPRINGBANK 1967-1981 13yo OB for Italy #1967/3130 58.9%
グレンギリー GLENGARIOCH 1972 15yo Slim Cowell's personal selection II 60%
ラガヴーリン LAGAVULIN 25yo OB 200th ANNIVERSARY 51.7%
この3本をどうして選んだかは、各記事とも暑苦しく書いてしまったので読んでいただければわかると思います。
オールド2本は鳥肌が立ったり陶酔感に呆然としてしまうようなモルトで、素晴らしいポテンシャルのボトルを飲み頃で飲んだ満足感が尋常ではなかったです。
そしてバイセンテナリーイヤーだったラガヴーリンの25年は、どれも素晴らしかったバイセンボトルの真打ちとして登場しましたが、ご祝儀評価ではなく実力で圧倒されました。金額を考えず評価すればベストニューリリース部門でも優勝です。
続いて、個人的な想い入れナンバーワンボトルはこれです。
ラガヴーリン LAGAVULIN 18yo OB for FEIS ILE 2016 200TH ANNIVERSARY 49.5%
旅行記でもこの日は前編・後編に渡って書きましたが、アイラフェスに行き、雨の中3時間40分並んで買い、そしてその日の夜に現地で開けたボトルです。
本当に美味しかったです。一生忘れないでしょう。
このほかに突き抜けたものとして挙げるならこの3本です。
アバフェルディ ABERFELDY 1991-2015 24yo OB for THE WHISKY SHOP #6394 53.5%
グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB for Bar Main Malt & BAR CAMPBELTOUN LOCH #13009 52.3%
※まだブログ未掲載です。


ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2016 15yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #12382 58.4%
上の2本はどちらもオフィシャルが特定の相手に詰めたシングルカスクですが、それぞれバーボン系とシェリー系で突き抜けた個性と魅力を併せ持ったボトルです。いま最も期待できるのはこういうスペックのものだと思うのですが、そのことを実感する代表的な2本です。特に、近年リリースのシェリーはどうしても過去のボトルに比べると突き抜け切れないところがあり半分諦めてもいたのですが、このファークラスにはそれすらも吹き飛ばすようなスペシャル感がありました。
クリスマスラベルの2005年もそうでしたが、正直、我儘に自分たちのことだけを考えたら、一般売りせずフープ会員だけのために瓶内変化を経るころまでずっと在庫としてとっておいて欲しいと思ってしまうようなクオリティでした。
3本目のエディションスピリッツのラフロイグは、ここ数年オフィシャル優位でボトラーが苦戦する中で出てきたスペシャルなシェリーカスクのラフロイグで、第一印象から圧倒的でした。現時点でも素晴らしく今後もどんどん良くなりそうで、可能なら大量に買いたかったボトルでした。
オフィシャルでは出てこなそうなスペックですし、まさにボトラーの面目躍如という感じの突き抜けかたでした。
最後に、ニューリリースのコストパフォーマンス部門は、以前の記事で予告した通り迷わずこれでした。
エドラダワー EDRADOUR 2006-2016 9yo OB Un-Chillfiltered Collection for JAPAN #376 58.7%
個性はあるので多少の好き嫌いはあると思いますが、嫌味はほとんどなく、この値段ならそこまで好みじゃなくてもお付き合いしてみようかなと思えたドリンカーは多いのではないかと思います。
今回のボトルが買えなかった人も、きっと似たスペックのものがそれほど高くない値段で販売されている、もしくは今後も販売されると思いますので、ぜひ試してみてください。
エドラダワーには現行オフィシャルにおいてもいくつもわかりやすい個性があるので、まだあまり経験値のない人でもテイスティングが楽しいと思います。
コーヒーフレッシュと安価なミルクチョコレートのような独特の個性を感じてもらえると嬉しいです。
オフィシャルorボトラー、金額別などのカテゴリー分けをして選出しても良かったのですが、無理やり捻り出す感じにもなりそうであまり楽しそうでなかったので、こういう感じになりました。(笑)
来年はどんなモルトに出会えるでしょうか。
ここのところ毎年期待以上に楽しめているように思いますし、ますます楽しみです。
2016.12.17【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 1991-2015 24年 オフィシャル ザ・ウイスキーショップ向け #6394 53.5%
堂々たる銘酒の風格がありました。

アバフェルディ ABERFELDY 1991-2015 24yo OB for THE WHISKY SHOP #6394 53.5%
one of 195 bottles
香りはオレンジマーマレード、濃厚な蜂蜜、煮詰めた紅茶、少しシナモンとりんご、こなれて旨そうな麦感、ワックスと淡くオイル、良質なオーク、リッチ。
飲むと濃厚、加熱したりんごやオレンジ、奥からコク深い蜂蜜の甘味、引き締めるリッチなオーク、ほどよい麦感とその旨み、シナモンと少しスパイスや樹液、クリーム、ボディがあり余韻は長い。
【Very Good/Excellent】
英国にいくつもの店を持つザ・ウイスキーショップ向けにボトリングされたアバフェルディ1991、24年熟成のシングルカスクです。
ボトリングは2015年ですが、日本からはわりと最近になって購入可能になりました。諸事情あるんだと思いますが、しばらく店頭販売だけしていたのか、ボトリングしてからしばらくおいてリリースしたパターンかもしれません。同店からは日本からもインターネット通販で買い物ができます。
アバフェルディの特別なシングルカスクには、ハンドフィルなども含めて素晴らしいものが結構あるイメージですが、特に1991というと、2013年にアバフェルディフェス向けにボトリングされたみつばちラベルのシングルカスクが美味しかったのが記憶に残っています。
適度な熟成感と濃縮感のあるフルーツ、ハウススタイルと思われる濃厚な蜂蜜、ほどよく残った麦感、かなり良質なバーボンカスク熟成と思われるリッチで心地良いオーク、そして深みを出すスパイス、これらが香りにおいても味わいにおいてもしっかり主張してきます。
そしてボトリング後少し経っているためか、ニューリリースにしてはまとまりもあるように感じられました。
各成分が濃厚かつバランスよく主張し、それでいて嫌味はなく、まさに銘酒と言えるような説得力のある美味しさです。
ハウススタイルと自然な熟成感のバランスも良く、個性的かつ美味しいというシングルモルトの魅力に溢れた王道の1本だと思います。
決して安い酒ではありませんが手元においてじっくりお付き合いしたいと思えるボトルでした。にもかかわらずラガヴーリン25年と同時期に市場にでてきたために、財政的に厳しく買えなかったのが個人的に悔やまれます。。。
アバフェルディ ABERFELDY 1991-2015 24yo OB for THE WHISKY SHOP #6394 53.5%
one of 195 bottles
香りはオレンジマーマレード、濃厚な蜂蜜、煮詰めた紅茶、少しシナモンとりんご、こなれて旨そうな麦感、ワックスと淡くオイル、良質なオーク、リッチ。
飲むと濃厚、加熱したりんごやオレンジ、奥からコク深い蜂蜜の甘味、引き締めるリッチなオーク、ほどよい麦感とその旨み、シナモンと少しスパイスや樹液、クリーム、ボディがあり余韻は長い。
【Very Good/Excellent】
英国にいくつもの店を持つザ・ウイスキーショップ向けにボトリングされたアバフェルディ1991、24年熟成のシングルカスクです。
ボトリングは2015年ですが、日本からはわりと最近になって購入可能になりました。諸事情あるんだと思いますが、しばらく店頭販売だけしていたのか、ボトリングしてからしばらくおいてリリースしたパターンかもしれません。同店からは日本からもインターネット通販で買い物ができます。
アバフェルディの特別なシングルカスクには、ハンドフィルなども含めて素晴らしいものが結構あるイメージですが、特に1991というと、2013年にアバフェルディフェス向けにボトリングされたみつばちラベルのシングルカスクが美味しかったのが記憶に残っています。
適度な熟成感と濃縮感のあるフルーツ、ハウススタイルと思われる濃厚な蜂蜜、ほどよく残った麦感、かなり良質なバーボンカスク熟成と思われるリッチで心地良いオーク、そして深みを出すスパイス、これらが香りにおいても味わいにおいてもしっかり主張してきます。
そしてボトリング後少し経っているためか、ニューリリースにしてはまとまりもあるように感じられました。
各成分が濃厚かつバランスよく主張し、それでいて嫌味はなく、まさに銘酒と言えるような説得力のある美味しさです。
ハウススタイルと自然な熟成感のバランスも良く、個性的かつ美味しいというシングルモルトの魅力に溢れた王道の1本だと思います。
決して安い酒ではありませんが手元においてじっくりお付き合いしたいと思えるボトルでした。にもかかわらずラガヴーリン25年と同時期に市場にでてきたために、財政的に厳しく買えなかったのが個人的に悔やまれます。。。
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2016.11.30【日記】
アバフェルディ 25年 オフィシャル 40% 2000年頃流通
ふんわりと優しく美味しいヴァッティングです。

アバフェルディ ABERFELDY 25yo OB 40%
2000年頃流通
香りは優しくこなれていて心地良い、オレンジマーマレードと蜂蜜、淡くチョコレートやプラム、紅茶、リッチなオーク、奥にピート。
飲むとふんわりした優しい口当たり、濃縮したオレンジ、少し噛み応えのあるテクスチャー、コクもある蜂蜜の甘味、淡い酸味、度数より厚みがあって綺麗な余韻。
【Good/Very Good】
2000年頃に流通していたアバフェルディ25年、オフィシャルボトルです。
長めの熟成期間でボトリング後の経年変化も経ているためか、香りも味わいも優しく心地よいものでした。
シェリー系の要素も含んでいるのですが一要素に過ぎず、恐らくはオフィシャルらしく異なる種類の樽のヴァッティングなんだと思いますが、そのおかげで上記の如く非常に多彩な香味です。
度数よりコクを感じる蜂蜜っぽい甘味も出ていましたがアバフェルディとしてはそこまで強くはなく、全体の中の一要素にとどまっているようでした。
非常に近寄りやすい暖かい陽性の印象のモルトで、なんとなく飲んでもとても美味しく良い時間を過ごせますし、多彩な香味を拾うように飲んでも楽しめるという完成度の高い加水モルトだと思いました。
アバフェルディ ABERFELDY 25yo OB 40%
2000年頃流通
香りは優しくこなれていて心地良い、オレンジマーマレードと蜂蜜、淡くチョコレートやプラム、紅茶、リッチなオーク、奥にピート。
飲むとふんわりした優しい口当たり、濃縮したオレンジ、少し噛み応えのあるテクスチャー、コクもある蜂蜜の甘味、淡い酸味、度数より厚みがあって綺麗な余韻。
【Good/Very Good】
2000年頃に流通していたアバフェルディ25年、オフィシャルボトルです。
長めの熟成期間でボトリング後の経年変化も経ているためか、香りも味わいも優しく心地よいものでした。
シェリー系の要素も含んでいるのですが一要素に過ぎず、恐らくはオフィシャルらしく異なる種類の樽のヴァッティングなんだと思いますが、そのおかげで上記の如く非常に多彩な香味です。
度数よりコクを感じる蜂蜜っぽい甘味も出ていましたがアバフェルディとしてはそこまで強くはなく、全体の中の一要素にとどまっているようでした。
非常に近寄りやすい暖かい陽性の印象のモルトで、なんとなく飲んでもとても美味しく良い時間を過ごせますし、多彩な香味を拾うように飲んでも楽しめるという完成度の高い加水モルトだと思いました。
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2016.10.23【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 28年 オフィシャル 40%
素晴らしい完成度のオフィシャル長熟モルトです。

アバフェルディ ABERFELDY 28yo OB 40%
香りは濃厚な蜂蜜、少しリキュールっぽさもあるオレンジ、淡くプラムやチョコレートやクリーム、ほどよいオーク感とバニラ、心地よい麦感、厚みも感じてリッチ。
飲むと柔らかく滑らかな口当たりから広がる、オレンジクリーム、蜂蜜のコクを感じる甘味、優しく引き締めるオーク感、長くはないが温かく心地良い余韻。
【Very Good】
アバフェルディからニューリリースのオフィシャルボトル、28年熟成です。
ラベルの記載によると、ファーストフィルカスク、リフィルホグスヘッド、シェリーバットをそれぞれ複数ヴァッティングしているようです。
ハウススタイルである蜂蜜っぽさが香りからも味わいからもしっかりと感じられる一方で、露骨すぎないナチュラルな熟成感が全体的に感じられ、オフィシャルのヴァッティングらしく多彩な香味です。
特に香りは多彩な樽の熟成香とほどよく残した麦感、そしてハウススタイルが混然となって感じられ、飲むのを我慢できない気持ちになります。
飲んでみても期待を裏切らない仕上がりで、香り同様にヴァッティングらしい多彩なフレーバーが楽しめ、また蜂蜜の甘味と引っかからない程度に引き締めるオークのバランスも良く、深みがあるためか度数のわりに物足りなさがありません。
温かみもあって非常に心地が良く、いくらでも飲めそうです。
恐らくはナチュラルに熟成したリフィルホグスをベースに、味の強いファーストフィルのバレルやシェリーバットで上手に味を整えたんだと思いますが、非常に優れたヴァッティングだと思います。
40度ということを考えれば十分にボディも深みもあるのですが、個人的には願わくば43%あれば、もう一歩深みや迫力を感じられて飲みごたえがあったのではないかとは思いました。
とはいえ優れたボトルであることには疑う余地がなく、落ち着いて飲める普段着の美味しさの延長上にあるような感覚があるせいか、家で常に開いていて欲しいようなボトルです。
アバフェルディ ABERFELDY 28yo OB 40%
香りは濃厚な蜂蜜、少しリキュールっぽさもあるオレンジ、淡くプラムやチョコレートやクリーム、ほどよいオーク感とバニラ、心地よい麦感、厚みも感じてリッチ。
飲むと柔らかく滑らかな口当たりから広がる、オレンジクリーム、蜂蜜のコクを感じる甘味、優しく引き締めるオーク感、長くはないが温かく心地良い余韻。
【Very Good】
アバフェルディからニューリリースのオフィシャルボトル、28年熟成です。
ラベルの記載によると、ファーストフィルカスク、リフィルホグスヘッド、シェリーバットをそれぞれ複数ヴァッティングしているようです。
ハウススタイルである蜂蜜っぽさが香りからも味わいからもしっかりと感じられる一方で、露骨すぎないナチュラルな熟成感が全体的に感じられ、オフィシャルのヴァッティングらしく多彩な香味です。
特に香りは多彩な樽の熟成香とほどよく残した麦感、そしてハウススタイルが混然となって感じられ、飲むのを我慢できない気持ちになります。
飲んでみても期待を裏切らない仕上がりで、香り同様にヴァッティングらしい多彩なフレーバーが楽しめ、また蜂蜜の甘味と引っかからない程度に引き締めるオークのバランスも良く、深みがあるためか度数のわりに物足りなさがありません。
温かみもあって非常に心地が良く、いくらでも飲めそうです。
恐らくはナチュラルに熟成したリフィルホグスをベースに、味の強いファーストフィルのバレルやシェリーバットで上手に味を整えたんだと思いますが、非常に優れたヴァッティングだと思います。
40度ということを考えれば十分にボディも深みもあるのですが、個人的には願わくば43%あれば、もう一歩深みや迫力を感じられて飲みごたえがあったのではないかとは思いました。
とはいえ優れたボトルであることには疑う余地がなく、落ち着いて飲める普段着の美味しさの延長上にあるような感覚があるせいか、家で常に開いていて欲しいようなボトルです。
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2016.09.17【日記】
アバフェルディ 1975-2001 26年 ケイデンヘッド チェアマンズストック 57%
シェリーに負けないハウススタイルがあり、陶酔しました。

アバフェルディ ABERFELDY 1975-2001 26yo CADENHEAD Chairmans Stock 57%
one of 234 bottles, Sherry Hogshead
香りはしっかりめのシェリー、コーヒー、ビターチョコレートがけのオレンジ、アプリコットジャム、シナモンケーキ、クローブなどのスパイスやハーブ、非常にリッチ。
飲むとスムーズな口当たりからじわじわと芳醇に広がる、心地良いシェリー感とそれを凌駕するコクのある蜂蜜感、しっかり噛み応えを感じる麦の旨味、ジャムと蜂蜜の強い甘味と引き締める良い渋味、非常にリッチで長い長い余韻。
【Very Good/Excellent, Interesting】
ケイデンヘッドのチェアマンズストックからアバフェルディ1975、2001年蒸ボトリングの26年熟成です。
60年代にあるような高貴で妖艶なニュアンスこそありませんが、70年代の良いシェリー感がこなれつつもしっかりと主張してくる香りで、その要素は上記の如く濃縮フルーツや渋めのチョコレート、スパイスやハーブなど多彩です。
飲むとパワフルですがこなれた感じもあり、度数のわりにかなりスムーズで芳醇な広がりがあります。
香り同様に強いシェリー感があるのですが、驚くべきことにそれに負けないくらいハウススタイルを感じる蜂蜜感が強いコクを伴って主張してきました。
麦の旨味も残っていますし、ジャムや蜂蜜の濃い甘味と引き締める渋味のバランスも絶妙です。そして余韻も長く心地良かったです。
これくらいシェリーカスクが効いたモルトで、こんなにハウススタイルを含む原酒の個性が負けておらず融合しているモルトはそうないと思います。
そういう意味でかなり感動的ともいえるモルトでした。
アバフェルディのハウススタイルは強いですね!


アバフェルディ ABERFELDY 1975-2001 26yo CADENHEAD Chairmans Stock 57%
one of 234 bottles, Sherry Hogshead
香りはしっかりめのシェリー、コーヒー、ビターチョコレートがけのオレンジ、アプリコットジャム、シナモンケーキ、クローブなどのスパイスやハーブ、非常にリッチ。
飲むとスムーズな口当たりからじわじわと芳醇に広がる、心地良いシェリー感とそれを凌駕するコクのある蜂蜜感、しっかり噛み応えを感じる麦の旨味、ジャムと蜂蜜の強い甘味と引き締める良い渋味、非常にリッチで長い長い余韻。
【Very Good/Excellent, Interesting】
ケイデンヘッドのチェアマンズストックからアバフェルディ1975、2001年蒸ボトリングの26年熟成です。
60年代にあるような高貴で妖艶なニュアンスこそありませんが、70年代の良いシェリー感がこなれつつもしっかりと主張してくる香りで、その要素は上記の如く濃縮フルーツや渋めのチョコレート、スパイスやハーブなど多彩です。
飲むとパワフルですがこなれた感じもあり、度数のわりにかなりスムーズで芳醇な広がりがあります。
香り同様に強いシェリー感があるのですが、驚くべきことにそれに負けないくらいハウススタイルを感じる蜂蜜感が強いコクを伴って主張してきました。
麦の旨味も残っていますし、ジャムや蜂蜜の濃い甘味と引き締める渋味のバランスも絶妙です。そして余韻も長く心地良かったです。
これくらいシェリーカスクが効いたモルトで、こんなにハウススタイルを含む原酒の個性が負けておらず融合しているモルトはそうないと思います。
そういう意味でかなり感動的ともいえるモルトでした。
アバフェルディのハウススタイルは強いですね!
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2016.07.21【日記】
ニューリリース:アバフェルディ 2001-2016 オフィシャル ハンドフィルド #21425 57.6%
優等生的な美味しさでした。

アバフェルディ ABERFELDY 2001-2016 OB HAND FILLED #21425 57.6%
香りは蜂蜜とオレンジオイル、淡く洋梨、フレッシュさのある麦感、心地良いオーク、バニラ、ナッツ。
飲むと作りたてのオレンジマーマレードや蜂蜜のコクのある甘味、オークの淡いタンニンとエグ味、意外に穏やかな麦感と旨味、オレンジオイルが余韻に残る。
【Good/Very Good】
アバフェルディ蒸留所で手詰めできるハンドフィルド、今回のスコットランド訪問の際に先発隊が詰めていたものです。
2001年ヴィンテージでおよそ15年熟成のシングルカスクです。
華やかな良いバーボンカスクらしい香味で、オレンジオイルやマーマレードなどの柑橘系中心のフルーツ感やアバフェルディらしいとも思える蜂蜜っぽいコクのある甘味がありました。
そしてほどよく効いたオークとそのタンニンが味を深めており、嫌味は出ておらず余韻もなかなかに長いものでした。
ハンドフィルドとして特別な樽を選んでいるとは思うのですが、2001ヴィンテージも15年熟成になり、仕上がったものが詰め時に詰められるようになったことを実感しますね。
アバフェルディ ABERFELDY 2001-2016 OB HAND FILLED #21425 57.6%
香りは蜂蜜とオレンジオイル、淡く洋梨、フレッシュさのある麦感、心地良いオーク、バニラ、ナッツ。
飲むと作りたてのオレンジマーマレードや蜂蜜のコクのある甘味、オークの淡いタンニンとエグ味、意外に穏やかな麦感と旨味、オレンジオイルが余韻に残る。
【Good/Very Good】
アバフェルディ蒸留所で手詰めできるハンドフィルド、今回のスコットランド訪問の際に先発隊が詰めていたものです。
2001年ヴィンテージでおよそ15年熟成のシングルカスクです。
華やかな良いバーボンカスクらしい香味で、オレンジオイルやマーマレードなどの柑橘系中心のフルーツ感やアバフェルディらしいとも思える蜂蜜っぽいコクのある甘味がありました。
そしてほどよく効いたオークとそのタンニンが味を深めており、嫌味は出ておらず余韻もなかなかに長いものでした。
ハンドフィルドとして特別な樽を選んでいるとは思うのですが、2001ヴィンテージも15年熟成になり、仕上がったものが詰め時に詰められるようになったことを実感しますね。
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2016.02.08【日記】
アバフェルディ 1975 19年 Glen Quaich #3942 "Perthshire"
とても心地良いオールドシェリー感でした。

アバフェルディ ABERFELDY 1975 19yo Glen Quaich #3942 "Perthshire" 58.2%
one of 243 bottles
香りは心地よいオールドシェリー、濃縮したブドウ感、アルマニャック、キャラメル、奥から麦感、少し土っぽさやレザー。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ブドウやプラムの濃縮果汁やジャム感のあるコクのある甘味と心地よい渋味、アーシーでレザー感もある複雑な味わい、長く心地よい余韻。
【Very Good】
Cleghorn Distillersというところがボトリングした,Glen Quaichと銘打たれたパースシャー表記のシングルモルト,1975蒸留の19年熟成です。
記載はありませんが,パースシャーの蒸留所であるアバフェルディということです。
第一印象から,非常に心地良いシェリー感が全体を覆っているようで,アルマニャックを思わせるようなブドウが濃く感じられました。
麦感もマスクされながらも奥から主張してきましたし,恐らく瓶内変化も経て出てきたこなれた土っぽさやレザーのニュアンスも良かったです。
飲むと度数を全く感じない滑らかな口当たりで,香り以上に果汁感も感じる濃縮したフルーツを感じました。
ハウススタイルと言われる蜂蜜っぽさや麦感こそそれほど感じませんでしたが,シェリーカスクらしい甘味と心地良い渋味のバランスも良く,複雑で淡い陶酔感も感じるシェリーカスクのアバフェルディでした。
経年変化も含めてまさに飲み頃と言った感じのボトルで,コンテンツが多彩なのですがうるさいところも無く,非常に美味しくいただきました。
アバフェルディ ABERFELDY 1975 19yo Glen Quaich #3942 "Perthshire" 58.2%
one of 243 bottles
香りは心地よいオールドシェリー、濃縮したブドウ感、アルマニャック、キャラメル、奥から麦感、少し土っぽさやレザー。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ブドウやプラムの濃縮果汁やジャム感のあるコクのある甘味と心地よい渋味、アーシーでレザー感もある複雑な味わい、長く心地よい余韻。
【Very Good】
Cleghorn Distillersというところがボトリングした,Glen Quaichと銘打たれたパースシャー表記のシングルモルト,1975蒸留の19年熟成です。
記載はありませんが,パースシャーの蒸留所であるアバフェルディということです。
第一印象から,非常に心地良いシェリー感が全体を覆っているようで,アルマニャックを思わせるようなブドウが濃く感じられました。
麦感もマスクされながらも奥から主張してきましたし,恐らく瓶内変化も経て出てきたこなれた土っぽさやレザーのニュアンスも良かったです。
飲むと度数を全く感じない滑らかな口当たりで,香り以上に果汁感も感じる濃縮したフルーツを感じました。
ハウススタイルと言われる蜂蜜っぽさや麦感こそそれほど感じませんでしたが,シェリーカスクらしい甘味と心地良い渋味のバランスも良く,複雑で淡い陶酔感も感じるシェリーカスクのアバフェルディでした。
経年変化も含めてまさに飲み頃と言った感じのボトルで,コンテンツが多彩なのですがうるさいところも無く,非常に美味しくいただきました。
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2015.09.11【日記】
アバフェルディ 1996-2015 オフィシャル #6978 蒸留所限定
樽の最後の方です。熟成年数が増えて味もちょっと変わりました。

アバフェルディ ABERFELDY 1994-2015 OB #6978 56.9%
香りは良いシェリー、熟したプラム、ベリージャム、加熱したりんご、ビターチョコレート、じわじわと焦がした麦感、蜂蜜、オイリーさもありリッチ、飲むとトロリとした粘性、芳醇に広がる、コクのある蜂蜜やジャムの強い甘味、引き締めて味を深めるタンニンの渋味と淡いエグ味、フルボディ、リッチで長い余韻。
【Very Good】
アバフェルディ蒸留所で販売されている1994のシングルカスク,#6978です。
去年ボトリングされたものを飲んで非常に美味しかったのですが,最近知り合いの方がアバフェルディで買ってきて下さいました。
2年にまたがって売られた樽だったので同じカスクナンバーでもボトリング年が異なるという面白いボトルで,樽の最後の最後だったようです。
中身が減りつつ樽に残っていれば,当然樽との接触面積や酸化の進み方も変わってきますし,同カスクの熟成年違い,それも樽の最初の方と最後の方の比較というのもなかなか経験できませんし興味深いですね。
基本的には以前と同様に,嫌味が無く厚みのあるフルボディの良いシェリーカスクにアバフェルディらしい蜂蜜感が融合しているというボトルだと思いましたが,ややウッディネスが強くなりボディは厚いのですがスムーズさが少し失われたような感じがしました。
美味しいボトルであることには変わりがありませんし,あとはこの追加熟成分がボトリング後の経年変化でどう効いてくるかというのも興味深いですね。
どちらもまだ開栓前のものが手元にも有楽町にもありますし,10年くらいして開けた時に再検討したいと思います。
でも長生きしそうなフルボディのカスクストレングスですし,10年と言わずもっと置いておいてもいいかもしれませんね。
それまでブログが続いているといいのですが。。。(笑)


アバフェルディ ABERFELDY 1994-2015 OB #6978 56.9%
香りは良いシェリー、熟したプラム、ベリージャム、加熱したりんご、ビターチョコレート、じわじわと焦がした麦感、蜂蜜、オイリーさもありリッチ、飲むとトロリとした粘性、芳醇に広がる、コクのある蜂蜜やジャムの強い甘味、引き締めて味を深めるタンニンの渋味と淡いエグ味、フルボディ、リッチで長い余韻。
【Very Good】
アバフェルディ蒸留所で販売されている1994のシングルカスク,#6978です。
去年ボトリングされたものを飲んで非常に美味しかったのですが,最近知り合いの方がアバフェルディで買ってきて下さいました。
2年にまたがって売られた樽だったので同じカスクナンバーでもボトリング年が異なるという面白いボトルで,樽の最後の最後だったようです。
中身が減りつつ樽に残っていれば,当然樽との接触面積や酸化の進み方も変わってきますし,同カスクの熟成年違い,それも樽の最初の方と最後の方の比較というのもなかなか経験できませんし興味深いですね。
基本的には以前と同様に,嫌味が無く厚みのあるフルボディの良いシェリーカスクにアバフェルディらしい蜂蜜感が融合しているというボトルだと思いましたが,ややウッディネスが強くなりボディは厚いのですがスムーズさが少し失われたような感じがしました。
美味しいボトルであることには変わりがありませんし,あとはこの追加熟成分がボトリング後の経年変化でどう効いてくるかというのも興味深いですね。
どちらもまだ開栓前のものが手元にも有楽町にもありますし,10年くらいして開けた時に再検討したいと思います。
でも長生きしそうなフルボディのカスクストレングスですし,10年と言わずもっと置いておいてもいいかもしれませんね。
それまでブログが続いているといいのですが。。。(笑)
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2015.06.09【日記】
アバフェルディ 1984 12年 ウィルソン&モーガン
やはり80年代加水でもらしい味がしました。

アバフェルディ ABERFELDY 1984-1997 12yo WISLON & MORGAN 46%
ふんわりとした優しい香り立ち、しっかりと蜂蜜、シトラス、しみじみと良い麦感、白い花、飲むと柔らかい口当たり、酸味のキツくない柑橘、薄めた蜂蜜の甘味にはコクあり、良い麦の旨味、心地良い余韻。
【Good/Very Good】
ウィルソン&モーガンから46%加水調整のアバフェルディ1984,12年熟成。
80年代蒸留のアバフェルディって,実はあまり経験がありません。
蜂蜜感を中心とした甘やかでふんわりとやわらかい香りで,フローラルさやこなれた麦感も好印象でした。
飲んでも柔らかな口当たりで,アバフェルディらしい独特の蜂蜜感はこのヴィンテージでも健在でした。
決して複雑ではありませんが,非常に飲み心地の良いモルトで,これは家で開いていたらものすごい勢いでなくなりそうです。


アバフェルディ ABERFELDY 1984-1997 12yo WISLON & MORGAN 46%
ふんわりとした優しい香り立ち、しっかりと蜂蜜、シトラス、しみじみと良い麦感、白い花、飲むと柔らかい口当たり、酸味のキツくない柑橘、薄めた蜂蜜の甘味にはコクあり、良い麦の旨味、心地良い余韻。
【Good/Very Good】
ウィルソン&モーガンから46%加水調整のアバフェルディ1984,12年熟成。
80年代蒸留のアバフェルディって,実はあまり経験がありません。
蜂蜜感を中心とした甘やかでふんわりとやわらかい香りで,フローラルさやこなれた麦感も好印象でした。
飲んでも柔らかな口当たりで,アバフェルディらしい独特の蜂蜜感はこのヴィンテージでも健在でした。
決して複雑ではありませんが,非常に飲み心地の良いモルトで,これは家で開いていたらものすごい勢いでなくなりそうです。
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