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グレンモーレンジ オフィシャル レアエディション ポートウッドフィニッシュ #83

短熟のはずですが驚くほど突き抜けた仕上がりです。

 

グレンモーレンジ GLENMORANGIE OB Rare Edition PORT WOOD FINISH 59.7%
one of 1757 bottles, 通常の加水ポートウッドフィニッシュとのハーフボトルセット

香りは、アプリコットジャム、熟したオレンジ、煮詰めた紅茶、樹液、シナモン、焦がした麦、かなり複雑でリッチ、飲むとじわじわと芳醇に力強く広がる、ジャムの強いコクのある甘味、良い甘酸っぱさ、舌に染み込む旨味、リッチ、余韻は長く非常に心地良い。

【Very Good/Excellent】

グレンモーレンジ,オフィシャルのポートウッドフィニッシュ,これはレアエディションと銘打たれたカスクストレングスのボトルです。
前回ご紹介した加水タイプと一緒にハーフボトルのセット販売で流通していたものです。流通時期は2000年代半ば頃のようですね。

香りは濃縮感のある熟したフルーツが多彩で,煮詰まった紅茶やシナモンなども効いておりかなり複雑でリッチです。
飲んでみるとカスクストレングスらしい芳醇で強い味わいの広がりがあり,コクのある甘味や良い酸味,舌にしみ込むような強烈な旨みが突き抜けるようで,余韻の最後までかなり美味でした。
この上等な甘さと旨味,そしてハイプルーフなのに飲み疲れしない味わいはいくらでも飲めそうです。
ハーフボトルなので,家で開けたら一瞬かもしれません。(笑)

良質なバーボンカスク原酒に,良質なポートパイプの影響でコク深い甘味・旨みと複雑さが付加されたような印象を持ちました。
また,このしみ込むようなテクスチャーは,恐らく瓶内での変化が生んだものと思われ,きっとボトリング直後はもっと若いハイプルーフの荒々しさを持ったボトルだったのではないかと推測します。
長期熟成では無いと思うのですが,書こうと思えば相当長いテイスティングノートが書けそうな複雑さと強烈な旨みが心に強く残ったボトルでした。
セットで比較対象まで出してまで素晴らしさを感じて欲しいという生産者の気持ちがわかるような,素晴らしいモーレンジです。
 

#グレンモーレンジ (GLENMORANGIE)

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