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SBT前哨戦 ガースーさん出題サンプル

SBTの出題ボトル収集の際、出題者の方が前哨戦として挑戦状的なサンプルを同梱してくださることが多く、楽しませていただいております。

ややラフなテイスティングと予想のことが多いですが、その内容もタイミングを見て公表しようと思っています。

ちょうどあだもさんの出題で昨日は海外評価の話になったので、そのつながりでまずはこのサンプルについて書かせていただきます。

この挑戦状、出題者はガースーさんです。

(以下はブランドでテイスティングした内容です。)

・香り:
カラメルソースやメープルシロップなど、ウイスキーとして不自然なほど甘い香り、人工的なニュアンス、ハーブ、プラム、紅茶、ドライフルーツ、シナモン、ウッディネス、ミント、麦感はほとんどない。

・味わい:
強烈に甘い、なんだこれは?
ハーブを漬け込んだ甘いリキュールのよう、ウッディネスあり、奥に穀物のニュアンスはなくはない、少しスパイシーでヒリヒリするフィニッシュ。

・総評:
今回の前哨戦一番の問題児。
蒸留酒と思えない糖質そのものを感じるベタッとした甘味が異常に強い。
人工的なニュアンスもあり、正直ストレートで飲むのはツライ。

【Bad】

予想:
スタンダードなモルトウイスキーではないと思われる。
ハーブを漬け込んだ甘いリキュールのよう。
ウイスキーとして売っているならインドのものや、台湾のカヴァランの特殊な樽とか、少なくとも5大ウイスキーではないと思う・・・。

さてさて、大胆予想したガースーさんの出題ですが、

正解は・・・・、

グレンゴイン 1972-2012 Malts of Scotland, Warehouse Diamonds, sherry hogshead, cask #MoS 12044, 55.5%
one of 254 bottles

でした。
海外サイトでゴールドメダルと超高評価のグレンゴインだそうです。
( http://www.maltmaniacs.net/awards/ )

個人的には、甘党のガースーさんがついにニューワールド的な方向にまで手を出したのかと思ってしまったサンプルでしたが、海外評価では結構ガチですごいスコッチのボトルでした。見当違いも甚だしいですね。(笑)

ただ、正解を聞いて改めて飲んでみても自分の評価は変わらず、どうやら私の好みに合わないだけなのかもしれません。美味しいと思いつつもトロピカルにケミカルなニュアンスを感じるとちょっと気になってしまうように、わりと(自分的に)人工的な感じや不自然さを感じるものは苦手なんですよね。。。

このボトルはサルファリーなどいわゆるシェリーのオフフレーバーが強いものではないので、普通は私ほど低評価にはならないとは思います。とはいえ、日本のモルトドリンカー達がこのボトルをゴールドメダルの超高評価にするとは思えないんですよね。。。

甘党で知られる出題者のガースーさんですら「なんだこれ?」と思ったボトルだそうですし、これまた海外との嗜好の違いを感じたボトルでした。

※SBTであだもさんが出題されたボウモアもそうでしたが、もちろん日本のドリンカーさんでもこのボトルがすっごい好きな方が結構いるとは思います。

ガースーさん、今まで飲んだことが無い系統のボトルで貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

 

#グレンゴイン (GLENGOYNE) #SBT

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