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トマーティン 1976 30年 オフィシャル

さすが長熟オフィシャルは洗練されていて次元がひとつ違います。

 TOMATIN 1976 30yo OB 49.3%

トマーティン TOMATIN 1976 30yo OB 49.3%
one of 1500 bottles, TWO EX SPANISH OLOROSO SHERRY CASK FINISHES

香りは華やかで強くフルーティ、良いシェリー、プルーン、ドライフルーツ、ブランデーを感じるブドウや桃の果汁、ミント、飲むとややケミカルだが強いフルーツ、プラム、パイナップル、桃、みずみずしい果汁の甘味と良い酸味、ほどよいウッディネス、雑味や野暮ったさの無い洗練された美しい余韻は長い。

【Very Good】

オフィシャルのトマーティン30年,小さく1976ヴィンテージと記載されています。
2つのスパニッシュオークのシェリー樽でフィニッシュをかけ,それらをヴァッティングしたとのことです。
アウトターンは1500本ですし,2つのシェリーカスクにヴァッティングされた元の樽(すべて1976)は結構な数だと思います。
2006~2007年くらいのボトリングでそこそこ前のボトルですが,発売当時からかなりの高額ボトルでした。

香りはのっけから強いフルーティで,シェリー系のフルーツと76トマーティンらしい桃などの果汁感が充実していました。
飲んでみるとトマーティンらしくやや小児用シロップ薬のようなケミカル感はあるものの,香り同様に果汁っぽさを伴うフルーツがトロピカル感も伴う多彩さで押し寄せてきます。
それでいて乱発された1976にありがちな過剰なウッディネスもなく,果汁っぽさが前面に出た洗練された味わいでした。

多くのボトラーズの1976トマーティンには,雑味や野暮ったさも伴いつつも期待に応えてくれる突き抜けたトロピカルフルーツがあるというイメージのボトルが多かったのですが,今回のボトルはさすがオフィシャルの高額ボトルです。
しっかりと樽を選んでしっかりとフィニッシュさせた感があり,完全に仕上がった味わいで,全体に雑味が無く洗練されていたのが何より心に残りました。

 
 

#トマーティン (TOMATIN)

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