2014.11.04【日記】

自宅テイスティング:ボウモア 1994 14年 BBR レトロラベル メゾンドウイスキー向け (2回目)

ボトリング後の変化が圧巻で,初の自宅テイスティング2回目の投稿です。

 

ボウモア BOWMORE 1994-2008 14yo BBR retro label for La Maison du Whisky #1685 54.5%
開栓後1年半



今回は前置きがあります。
このボトルは2008年にボトリングされ,2011年3月にテイスティングノートを公開したことがあるものです。発売当時から美味しいと話題になったボトルでした。
ボトル価格8000円程度で数本買っていることもあり,気軽に開けられる美味しいシェリーのボウモアということもあり,実は前回のボトルが2本目,今回は3本目の自宅開栓でした。
2本目までは気軽にじゃぶじゃぶ飲んでしまっていたのですが,3本目となる今回は,開栓後ゆっくり時間を掛けていただきました。
ちなみにこの3本目も開けてしばらくはほぼ前回のテイスティング通りでした。
しかし開栓後1年半が経ち,残り1/5になったところで久しぶりにテイスティングしたのですが,素晴らしい香味になっており非常に驚きました。
自分は,ボトリング後の未開栓での変化と異なり,開栓後長期経過した変化はボディを中心に失うものも多い印象で,部分的にポジティブな変化があっても総合的にはあまり評価できないことが多いのですが,今回は何度飲んでも間違いなく旨くなっていると思えました。
レートも大きく変わりますし,このボトルの本当の力を感じましたので,今回例外的ですが改めて2回目のテイスティングノートを残させていただくことにした次第です。


・香り:
力強く広がる,オールドシェリー,うっすらと干し椎茸,ベリージャム,ドライオレンジ,煮詰めた紅茶,ヨードもある強く迫力のあるピート,磯っぽい海苔,BBQの肉,コーヒー,カラメルソース,クローブ,レザー,しっかり腐葉土のアーシー,焦がし麦,奥からパイナップルなどのトロピカルフルーツがでてきて時間と共に強まる,かなり複雑でリッチ。

・味わい:
滑らかな口当たりからじわじわと刺激,熟したアプリコット,ベリージャム,奥から徐々に湧いてくるマンゴーやパイナップルのトロピカルフレーバー,焦がし麦,レザー,腐葉土,磯っぽさ,ヨードもスモークもある迫力のあるピート,魚介ダシの旨味,ジャム系の濃い甘味と心地良いタンニンのある渋味,ボディは厚く,味わいも複雑で非常にリッチ。

・余韻:
強く複雑なフルーティとピート,それに旨味も加わり長く長く残る。

・総評:
現時点だけで評価すれば,オールド感のあるシェリーカスクのニュアンスと力強く迫力のあるピート,そしてボウモアらしいトロピカル感が混然として感じられる素晴らしいボトル。

【Very Good/Excellent】


BBRがフランスのメゾンドウイスキー向けに2008年にボトリングしたボウモア1994,14年熟成,レトロラベル。
前述のとおり,自宅開栓3本目の今回,1年半かけてじっくり飲み進めました。

前回記事にした通り,抜栓後速やかに改善するとはいえオフフレーバーもあるボトルだったのですが,今回のテイスティングでは硝煙は明らかに消失し,干し椎茸のようなニュアンスは自分的にはもはや良いオールド感としてポジティブに捉えられる程度でした。
そして,開栓時よりシェリー感が全体に溶け込んだような印象で,その主張が穏やかになったことに伴ってか,ボウモアらしい熟したマンゴーのようなトロピカル感が香味共に明らかに感じやすくなりました。
ちなみに開栓後1年半,残り1/5程度でこの素晴らしい状態になったのですが,あまりに感激してしまい,今回のテイスティングですべて飲みきってしまいました。(笑)

最近,ご縁があって久しぶりに有楽町キャンベルタウンロッホさんのボトリングした伝説と言われるケイデンヘッドのボウモア1993を飲む機会に恵まれました。
このボウモア1993は,自分の評価も【Excellent】で,死ぬ前に飲むボトルと決めているくらいなのですが,今回のBBRのメゾン向け1994,さすがにそこまで突き抜けたトロピカルフルーツはありませんが,シェリー感をベースにヨードもある迫力のあるピートとボウモアらしいトロピカル感の共演という意味では,他のどの1993ボウモアよりもキャンベルボウモアに近いボトルなのではないかと思ってしまうような素晴らしさでした。

私が今まで自宅開栓して飲んだボトルは,相当時間をかけて飲んだものも含めて400本程度ありますが,開栓後変化でここまで感動してレートを大きく変えたボトルは初めてでした。

そうなると,未開栓で残っている同ボトルがこれから瓶内熟成でどういう変化をして我々を楽しませてくれるのか,そして他の90年代ボウモアに関してもどんな変化をするのか,今から楽しみで仕方がありません。

モルトの楽しさ,未来ををまた感じてしまい,とても幸せでした。


 
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T.Matsuki

一応,口に合う合わないにかかわらず,家でボトルでお付き合いすると決めたボトルは定期的に飲んでます。それでもあまり口に合わないものは何年も残っているということもありますが・・・。

そうやって飲んでいると,開栓後しばらくしてよくなってくるものはたくさんありますよね。しかし,1年2年と長期経過してしまうと話は別で,より軽やかなフルーティなニュアンスが出てくることもしばしばあるのですが,それと引き換えにボディが無くなり全体的には痩せて枯れた感じになってしまうことが多いです。

開栓後の変化は未開栓の瓶内変化に近い部分も多々ありますが,それと比べるとかなりドラスティックですね。

今回のものは開栓後に量が減った状態で結構時間が経ったにもかかわらず,もともとボディが厚かったこともあってか,痩せを感じないうちにシェリー感が落ち着いてわかりやすくトロピカルが出てきたので,他に類を見ないほどポジティブな変化と感じられたのだと思います。

非常に美味しくて,飲んでいて幸せ気分でした。

  • Posted byT.Matsuki
  • at2014.11.04 20:44

さすが玄人っぽい楽しみ方をされてますね(笑)。
私もこれの開栓したては気になるオフフレーバーがあったと記憶してます。
お世話になってるbarに差し上げたとき口開けを飲んで、あれっ?と思いました。
その後、すごくうまくなっていて安心しましたが。

トロピカルフルーツが奥に隠れているシェリーのボウモアって、時間がたったときにシェリー感が落ちてトロピカル感がばくはつしますよね。
スイカに塩、みたいな感じでバーボンより強く出る気がしています。

93に限らず、90年代のボウモアはおいておくと間違いなくうまくなると思います。
その状態で飲んでみたいですね!

  • Posted by-
  • at2014.11.04 15:06

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T.Matsuki

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