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自宅テイスティング:ハイランドパーク1976-2007 オフィシャル 日本向け #6119

らしさもしっかり感じられる旨いハイランドパークです。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1976-2007 OB for JAPAN #6119 50.4%
American oak cask – refill hogshead

・香り:
ピーナッツクリーム、熟したオレンジ、バニラ、蜂蜜、アプリコット、松ヤニっぽさを伴うオイル、草っぽさ、やや土っぽい素朴な麦感、干し草っぽさを伴う乾いたピート感。

・味わい:
オレンジなど柑橘、ピーナッツクリーム、植物感、若さを感じないが太い麦感と麦の旨みあり、ややスパイシー、蜂蜜の甘味がしっかり、少し酸味とチーズ、ほど良いタンニンの渋味、後半には麦とピートが強まる。リッチで旨い。

・余韻:
蜂蜜の甘味、太めの麦感とピートがオイリーさを伴って長く残る。

・加水:
少し植物感が強まるが崩れない。

・総評:
ヘザーハニーともいえそうな蜂蜜感も感じられ、草っぽいピート感も主張する。ナッティで濃いモルティもあり非常に旨味が濃く、ハイランドパークらしい魅力が十分に感じられるボトル。
それなりに熟成感もあるが、長熟のフルーティというよりは熟成で各成分がボディと迫力を残しつつ穏やかに融合したという感じ。

【Very Good】

2007年に詰められた、スコ文研の土屋さんが紆余曲折を経て選んだハイランドパークの日本向けオフィシャルボトル5種類(1973、1976、1991、1996、1998)。
これは1976蒸留で、アメリカンオークのシェリーホグスとのことです。
発売当時は1973と人気を二分していましたが、当時の自分はこのボトルが一番好きでした。

今回飲んでみて、このボトルに関しても概ね2007年当時に飲んだ印象のままでした。樽から強く抽出された成分は感じずわりとプレーンで、良い酒質が素直な熟成を経てそのまま楽しめるような印象です。

同シリーズの1973のような長熟のフルーティが出ているタイプではありませんが、ハイランドパークらしい特徴と旨み、厚みに秀でたボトルで、かなり満足感があります。レートもVG/Eと迷いました。
以前記事にしたフォレストさんの同ヴィンテージのハイランドパークとは同じ方向性で結構共通点を感じる、とても美味しいボトルでした。

 

#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)

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