2018.08.22【日記】

ニューリリース:ハイランドパーク 1990-2018 27年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #573 50.8%

想像を大きく上回る美味しさに驚きました。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1990-2018 27yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #573 50.8%
one of 323 bottles, Refill Sherry Butt



香りは芳醇で多彩。僅かに古いニュアンスを帯びたシェリー感、高級なビターチョコレートを掛けたドライオレンジ、苦くないコーヒー、古い梅干し、アンティーク家具、湿った土臭さのあるウェアハウス、ブーケガルニとクローブなどのスパイス、淡くレザー、スモークと焦がした麦芽。
飲んでも全体にこなれてエレガントなシェリー感、ややトロリした粘性あり、少し濃くした皮ごとのブドウ果汁、ジューシーな甘味、味を深める古いウッディネスとブドウの皮の渋味、そしてヘザーやブーケガルニ、レザーや土っぽさやピートは香りよりしっかり感じる、淡い陶酔感も伴う長い余韻。

【Very Good/Excellent, Interesting】


シグナトリーが日本のウイスキーフープに向けてボトリングした、ハイランドパーク1990、27年熟成です。
樽選定はフープの幹事の方々が現地で行っています。

サンプルを飲んだ方々から相当美味しいと聞いてはいましたが、シェリーカスクに関しては好みもありますから少々心配ではありました。
しかしボトリングされたものをテイスティングしてみて、その心配は杞憂に終わりました。

この時期の樽でこの色ですから当然シーズニングシェリーだとは思いますが、近年のものでは他に似たものが無い系統のシェリー感が第一印象で、ちょっと古いニュアンスも伴い淡い陶酔感がありました。
上記のように非常に多彩で深みのある香味で、実際に高価なのですが全体に高級感もありました。

特に味わいには全体をエレガントな品の良さが包んでおり、熟成感とややトロッとした粘性もあり、ジューシーな甘味とそれを深めるほどよい渋味も魅力的でした。

感じ方や好みにも寄りますが、ボディは図太いという感じではなく、私の感覚だと熟成のピークかそれをわずかに過ぎたくらいかなと感じました。

明らかに最近のハイランドパークのオフィシャルのシェリー感とは異なるタイプで、どういう樽がどういう経緯でシグナトリーに回ったのかが非常に気になりました。

会員価格でも1本5万円と非常に高額ですが、いまこの値段でこれに匹敵する満足感を自分が得られるオールドが買えるとは思えない仕上がりでした。

シグナトリーのマネージャーさんが、テイスティングして思わず「グレート」と唸ったらしいですが、それがうなづける香味で、よく日本に向けて詰めてくれたと思います。
本来ならシグナトリーと関係の深いメゾンあたりが驚くほど高額でリリースしそうなイメージですが、これまでフープがシグナトリーから結構な数をリリースしてきた実績が認められたのかもしれませんね。

思い返せばファークラス2005など、やや思い入れで高評価しすぎたと思ってるものもあり、最近は身内びいきにならないようフープのボトルに関しては意識的に厳しめの評価をするようにしてますが、それでも今回のハイランドパークは最近のボトラーズの中では突き抜けていると思います。

じっくりお付き合いしたいと思い自宅ですぐに開けて飲み始めましたが、濃く複雑なのに押し付けがましさが無いため飲み飽きもしないボトルで、高額なのに短期間でかなりの量を飲んでしまいました。

開栓後、残量が減っていくのに伴ってシェリー感が落ち着き、ピートやヘザーなど、ハイランドパークらしいところが分かりやすくなってきました。
そしてグラスに多めに注いで時間を掛けて飲むと、よりその方向に変化していくようでした。

あとは、経年変化を経たようなニュアンスもあってすでに仕上がっている印象のこのボトルが、(大化けはしないという予想ですが)未開栓でおいておくとこの先どう変化していくのか、興味深くみていこうと思います。



このボトルは、購入したものを自宅でじっくりといただきました。

 
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