MENU

ニューリリース:ハイランドパーク 2006-2017 11年 オフィシャル ミュンヘン空港向け #3720 64.5%

こういうのは買っておきたいです。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 2006-2017 11yo OB for MUNICH AIRPORT #3720 64.5%
one of 324 bottles, 1st fill European Oak Hogshead

香りは強いヨーロピアンオークシェリー、リッチ、アメリカンチェリー、ビターチョコレート、カラメルソース、クローブ、ハーブ、買いたての家具。
飲むとパワフルで芳醇。ブドウの皮、濃縮感のあるジャム、ビターチョコレート、強めの甘味と引き締める渋味、奥からピート、意外に余韻はすっきり。

【Very Good】

ハイランドパークは最近空港向けの限定品を出しているようで、以前にヒースロー空港向けのものもご紹介しました。
今回のものはドイツのミュンヘン空港向けで、ヒースロー向けと同様にシングルカスクシリーズと表記されており、ファーストフィルのヨーロピアンオークで作ったホグスヘッドで熟成されています。
ヨーロピアンオークでしかもホグスヘッドですし、当然それ用に作ったシーズニングのシェリーカスクと思われます。

ヨーロピアンオークのシェリーカスクらしい濃縮感とタンニンのあるボトルでしたが、フルーツやチョコレート、ハーブなどなど多彩な香味とウッディネスがしっかり主張してきました。

何より特筆すべきはそれだけ濃厚なのにサルファリー要素や過剰なウッディネスが感じられない点です。

ハイランドパークのシェリーカスクは、一時期エドリントングループに共通したサルファリー要素を伴うものが多く、あまり近年のものには良い印象を持っていなかったのですが、ここのところそれを見直させられるようなリリースが続いています。

さすがに夢を見すぎかもしれませんが、このまま開栓せずに20年くらい置いておいたら昔の短期熟成シェリーのようなニュアンスを帯びてくれるのではないかという、淡い期待をしてしまうような良い樽でした。

こういうボトルは、買う機会があれば、是非自分で長期保存しておきたいものです。
 

#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)

この記事を書いた人