ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

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モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.08.07【日記】

ニューリリース:グレンドロナック 1993-2016 23年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #826 55.1%

期待以上の陶酔感に驚きました。

 

グレンドロナック GLENDRONACH 1993-2016 23yo OB for THE WHISKY HOOP #826 55.1%
one of 506 bottles, Oroloso Sherry Butt



香りは洗練された強いシェリー感、ベリージャムと皮ごと絞った巨峰、焼きリンゴ、アメリカンコーヒーや高級な酸味のあるチョコレート、品のあるウッディネス、クローブなどのスパイスやシナモン、淡く腐葉土。
飲むとシェリー感に少し高貴なニュアンス、芳醇、滴る果汁感のあるブドウの強すぎない甘味と酸味、その皮の渋味、高級なウッディネスと淡く腐葉土、ミディアムボディでエレガント、淡い陶酔感のある余韻。

【Very Good】


今年6月、ウイスキーフープのメンバーにグレンドロナックのオフィシャルボトル2種、1993と1994の案内がありました。
希望者のみに先行販売し、数か月後一般販売するとのことです。
2種で往年のオフィシャル、オリジナルとシェリーを意識したリリースということでしたが、そのイメージがぴったりとはまっており、先に言ってしまいますがどちらも素晴らしいボトルでした。
2種並べてテイスティングしましたが、まずは色の濃い1993です。

上記のハイテンションなテイスティングノートからも伝わっていると思いますが、非常に多彩で陶酔感がありました。
過去のボトリングだと、もはや伝説的ともいえる1972の空き樽で熟成させたのではないかと思ったイタリアのベイヤフロール&シルバーシール向けにボトリングされた同ヴィンテージのものによく似た香味です。
昔の陶酔感のあるシェリーカスクにしか感じなかったような妖艶でエレガントな香味が含まれており、レザーや腐葉土のアーシーなどの味を深める要素も感じられました。
オフフレーバーがないだけの小粋なシェリーカスクとは一線を画した、突き抜けた美味しさです。

甘味と渋味、そしてみずみずしい酸味といった味わいのバランスも絶妙です。
欲を言うならこれにボディと余韻の長さがあれば完璧だったと思いますが、その場合仕上がりはもっと先になりそうですし、それがないぶん現時点でミディアムボディならではのエレガントさが演出されています。

ウイスキーフープのボトリングは、私も関係しているためやや思い入れが評価に反映される傾向がある(自覚もあるので極力そのことも記載しています。)と思いますが、今回はそれを抜きにしてもVG/Eに限りなく近いニューリリースのシェリーカスクだと思います。

シェリー樽といえば昨年のファークラス1989も素晴らしかったですが、それと比べるとボディでファークラス、エレガントさでドロナックという感じで、どちらも甲乙つけがたい魅力があります。
現状で、ニューリリースのシェリー樽にこれ以上はなかなか求められないと思えるような素晴らしいボトルでした。
サンプリングの時から良いとは聞いていましたが、予想を良い意味で完全に裏切られました。


 
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