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ニューリリース:グレンファークラス 2005-2016 11年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #2448 56.6%

2年目のクリスマスボトルも大満足でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 2005-2016 11yo OB for THE WHISKY HOOP #2448 56.6%
one of 641 bottles, SHERRY BUTT 

香りは濃いシェリー感、甘やか、ビターチョコレート、プルーンとオレンジマーマレード、黒糖と焦げた麦感がしっかりありかりんとうのようなニュアンス、出来立ての家具のような溶剤っぽさを淡く含むウッディネス、淡くクローブなどのスパイスやミントを含むハーブ、うっすらと土や鞣し革、リッチ。
飲むとじわじわとスパイシーな刺激、スペックより深みを感じる豊かな味わい、香り同様のかりんとう、濃いシェリー感とジャム系の強めの甘味、ハーブリキュール感やウッディネスに伴うしっかりとした渋味やわずかなエグ味が味を引き締める、若々しい麦の旨味もしっかりあり、土っぽさもあり深みも感じる余韻。

【Very Good】

ウイスキーフープ向けにボトリングされたグレンファークラス2005、11年熟成です。
去年に引き続きクリスマスラベルでの特別リリースです。
蒸留所のいくつものウェアハウスで樽から直接、ものすごい数をテイスティングし、まだ成長過程にある樽も含めると現状では玉石混淆の中、きらりと光る良質な樽が選ばれています。
すでに何樽もボトリングして関係を深めていることや、家族経営で会長が親日家であることも踏まえると、フープにとってファークラスは最も良い樽を出してもらえる蒸留所と言えるかもしれません。

私は有楽町でも自宅でも開けて飲みましたが、やはり良質でした。
しっかりシェリー感が乗っている香味で、フルーツ、チョコレート、若さはあるが旨みのある麦感、スパイスやハーブ、そして通常はもっと熟成してから出てきそうな淡い土っぽさやレザー感など、熟成年数のわりに明らかに多彩さがあります。
また、しっかりとした甘味と引き締める渋味があり、なかなかの深みを感じる味わいです。

昔のシェリーカスクは短熟でも美味しいものがありますが、現行でも樽を選べば良いものがありますね。そしてそういうものは、オフィシャル・ボトラー問わずここ数年で少しずつ増えてきているようにも思います。

現時点でもかなり美味しいですが、まだある程度は若々しさや荒々しさもあります。渋味やエグ味がさらなる深みに変わり、まったりとしたテクスチャーと一体感も増すと、芯が強い酒ですし相当美味しくなるのではないかと思います。

今回の評価にはやや想い入れ要素が入っていることは自覚していますが、今後の成長力もありそうな本格派で、期待せずにはいられません。
 

#グレンファークラス (GLENFARCLAS)

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