ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.11.16【日記】

ニューリリース:キルホーマン 2007-2019 11年 オフィシャル キャンベルタウンロッホ20周年記念 #280/2007 55.7%

成長したキルホーマンが堪能でき、将来への期待も感じる1本です。

 

キルホーマン KILCHOMAN 2007-2019 11yo OB for CAMPBELTOUN LOCH 20TH ANNIVERSARY #280/2007 55.7%
one of 744 bottles, Bourbon Barrels


香りはパワフルなピート、蜂蜜レモンのキャンディ、しっかりモルティで少し根菜のような土っぽさ。
飲むとヒリヒリとスパイシーだが香りより熟成感あり。強いスモークと少しこなれ始めた旨味のあるモルティ、甘味にコクがあり、塩気と柑橘の酸味も感じる余韻。

【Good/Very Good】


有楽町キャンベルタウンロッホさんの20周年記念でボトリングされた、キルホーマン2007、11年熟成のシングルカスクです。

ここ数年、だいぶ熟成が進んで仕上がったものが増えてきた印象のキルホーマン。

今回のものも11年間熟成と同蒸留所としては非常に長い熟成期間で、ナチュラルに熟成した手作りのアイラモルトとして飾り気のない王道の香味だと思います。

いま飲んで美味しい十分な熟成感を持っていますが、若いラガヴーリンとよく似た根菜のようなニュアンスも伴っており、これからさらにそれが抜けるような熟成を経たものにも期待が持てると思います。

メジャーに行くポテンシャルを持った選手のプロ1年目というイメージで、これからの活躍、もとい熟成に期待したいと思います。

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2019.11.13【日記】

ニューリリース:グレントファース 1997-2019 21年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #4160 50.1%

スペックから想像するよりかなり良かったです。

 

グレントファース GLENTAUCHERS 1997-2019 21yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #4160 50.1%
one of 200 bottles, Bourbon Barrel



香りは華やか、オレンジとバニラ、少しパイナップルや洋梨のコンポート、少し蜂蜜。
飲むとオレンジオイル、蜂蜜のコクを感じる甘味、リッチなオーク、少しスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーがウイスキーフープにボトリングした、グレントファース1997、21年熟成のシングルカスクです。
会員向けに8月に頒布されました。

バーボンバレルで21年の熟成を経ていますが、樽はキツ過ぎない程度に効いており、フルーツの洋菓子のようなニュアンスがしっかりと感じられました。

もともとそれほど個性のある蒸留所ではありませんが、ブレンドの支えになるような酒質が感じられます。

リッチな樽感と熟成感のバランスが良く、度数もほどよく落ちていて飲み応えと飲み心地が両立されたグレントファースでした。

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2019.11.10【日記】

ニューリリース:アードベッグ 19年 オフィシャル "トリー・バン" バッチNo.TB/01-15.03.00/19.MH 46.2%

想定外の熟成感で驚きました。

 

アードベッグ ARDBEG 19yo OB "TRAIGH BHAN" BATCH No.TB/01-15.03.00/19.MH 46.2%



香りは華やかで軽やか、パイナップルやオレンジのコンポート、少しミルキーでババロアのよう、しっかりスモーキー、穏やかなヨード。
飲むと非常に滑らかで心地良く広がる。香り同様フルーティでミルキー、優しい甘味、強いスモークがあるがこなれており、穏やかな余韻。

【Very Good】


アードベッグのニューリリース、「トリー・バン」です。
19年と熟成年数表記があるオフィシャルボトルです。

非常に熟成感があり、愛好家に人気のある70年代を彷彿とさせる独特のアードベッグの個性が感じられました。

加えて、少しフルーツババロアのようなニュアンスもあって、興味深い要素も含んだ仕上がりでした。

ピートの主張も十分ですが押し付けがましいところがなく、味付け感が無いためか基本的には軽やかなボディなのがよくわかる味わいでもありました。

アードベッグのニューリリースは特殊な樽使いのものが多く、強引に仕上げてあるものの王道感の無いものが多い印象で、トゥウェンティサムシングなど熟成年数表記のあるものは価格が高い印象でした。

その点このボトルは、熟成感があって王道感もあるタイプなのに値段も高すぎず、久しぶりに自分で買いたいと思えるボトルでした。

バッチナンバーがあるので今後もリリースがあると思われますが、継続してこのレベルのものが出せるとしたら、人気のわりに生産量も多くなく熟成した樽のストックも少ないために苦労してきたこの蒸留所が、完全に軌道に乗ったと言えるかもしれませんね。

 
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2019.11.07【日記】

ロングモーン 23年 オフィシャル 2016年ボトリング 48%

高額ですがスペシャル感ありました。

 

ロングモーン LONGMORN 23yo OB 48%
Bottled in 2016



香りは華やかで少しエステリー、桃とバニラクリーム、オレンジオイル、少しコニャック、ココナッツ、紅茶と心地良いモルティ。
飲むと華やか、桃とオレンジ、コクのある甘味と引き締めるウッディネス、優しいモルティ、高いレベルでバランスの良い味わいで心地良い余韻。

【Very Good】


ロングモーンのオフィシャル、23年熟成のスペシャルリリースです。
2016年ボトリングとされているので、逆算すると1993年頃の蒸留です。

のっけから熟成感のあるエステリーさがあって、特別な感じがしました。

桃系のフルーツをベースに、コニャックのようなブドウ感もあり、残ったモルティさに加えてリッチで特別な樽感がありました。

個人的には高級感のある樽感がややリッチすぎて鼻に付くところがなくはなかったですが、それに負けない多彩なフルーツやモルティさがあってハイレベルでバランスの取れた香味だったのが好印象で、高評価にしました。

仕様を見ればわかる通り、特別なものとしてオフィシャルが選んだ樽だと思いますが、それに恥じない内容でした。


 
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2019.11.04【日記】

グレンバーギー 1954 30年 GM イタリア向け 40%

素晴らしい陶酔感でした。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1954 30yo Gordon & MacPhail for Italy 40%
one of 352 bottles, 1st Fill Sherry Butt



香りは心地良いオールド感、エステリーで少しワクシー、桃やマスカット、少しコニャック、奥から土っぽさとオールドピート、陶酔感あり。
飲むと滑らかで優しいタッチだが深く広がる。香り同様に多彩で華やかなフルーティ、少しヒノキっぽいウッディネス、香りよりピートが淡いが心地良い余韻。

【Very Good】


GMがイタリア向けにボトリングしたグレンバーギー1954、30年熟成です。
同じラベルで三角形のデキャンタに入ったものがあったと思うのですが、形状的にはそれの使いまわしっぽいですね。(笑)

加水でボトリングされてから約35年経過したにもかかわらず、オールド感は心地良い程度に留まっていました。熟成が長く加水の量が少ないことが影響しているのではないかと思います。

香味は50-60年代蒸留の長熟ボトルが経年変化を経たという感じで、非常に陶酔感のある多彩なフルーツが華やかに次々と湧いてくるようでした。

50年代らしい土っぽいピート感は熟成が長いためかやや控えめでしたが、それでも主張はあり香味を深めていました。

やはりオールドボトルはいいなぁと実感できる典型的なボトルでした。


 
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2019.11.01【日記】

ニューリリース:カリラ 1990-2019 28年 オフィシャル アイラフェス2019向け "ハンドフィルド" #9373 55.3%

さらに特別なものとの出会いもありました。

 

カリラ CAOL ILA 1990-2019 28yo OB FEIS ILE 2019 "HAND FILLED" #9373 55.3%
one of 180 bottles



香りはこなれたシェリー感、少しキャラメルとアルマニャックのブドウ感、シナモンの効いたアップルパイ、海藻のヨードと海のニュアンス、スモークもしっかり。
飲むと粘性と凝縮感あり。リッチで22年よりさらに芳醇。噛み応えのあるモルトと魚介類の旨味、コクのある甘み、淡く塩気、こなれたピートと長い余韻。

【Very Good/Excellent】


今年のアイラフェス向けのオフィシャルボトル、シングルカスクのカリラ28年です。
通常のフェスボトルに加えてボトリングされた22年とは別に、蒸留所のマネージャーがハンドフィルで詰めたもので、1樽180本限定です。
凄い美味しさだったと噂を聞くのみで、これこそもう確実に飲めないと諦めていたボトルでしたが、無路良のマスターのご厚意でいただくことができました。

先にいただいた22年も非常に美味しかったですが、ひとつ次元の違う美味しさでした。

非常に深みがあり、熟成したアルマニャックのようなニュアンスを伴う濃厚で多彩なフルーツ感があり、アイラモルトらしい海や海藻のニュアンスを伴うピートも衰えることなく十分に腫脹してきました。

加えてシナモンっぽいスパイシーさもあって味を深めていました。

芳醇でコクがあり、濃厚で強い味なのにこなれてもいて、あまりないあまりない、突き抜けた美味しさのカリラでした。

特に、ボトルの最後のほうだったこともあり、まさに飲み時の香味でもあったのだと思います。

もし蒸留所のストックにこういうものがふんだんにあるとしたら、愛好家にとってのモルトの未来も明るいなと思うことができました。


このボトルは、札幌の無路良さんでいただきました。
もう飲めないと思ったボトルを次々にいただき感激しました。
ありがとうございました。


 
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2019.10.29【日記】

ニューリリース:ラガヴーリン 19年 オフィシャル アイラフェス2019向け 53.8%

小粋でキュートなラガで美味でした。

 

ラガヴーリン LAGAVULIN 19yo OB FEIS ILE 2019 53.8%
Sherry-treated American Oak Casks



香りは強いスモークと海のニュアンスのあるピート、淡くシェリー感、少しこなれた柑橘、燻製の魚介。
飲むと刺激は強くなく少し染み込んでくるようなニュアンス、強いピートと淡いシェリー感、ほどよい甘味と塩気、厚みはラガとしてはほどほどだが、近寄りやすく美味しい。

【Good/Very Good】


今年のアイラフェス向けにボトリングされた、オフィシャルのラガヴーリン19年です。

カリラと同様にシェリートリーテッドカスクのヴァッティングのようですが、こちらはカリラよりもシェリー感が穏やかでした。

19年熟成で度数もそれなりにありますが、熟成感はあって少しこなれたテクスチャーだったのが印象的でした。

淡く乗ったシェリー感が全体に温かみを出しており、優しく小粋でキュートなラガという感じで、本格派でスケールの大きなアイラの巨人ではありませんが、そのぶん近寄りやすさが魅力的でした。


このボトルは、札幌の無路良さんでいただきました。

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2019.10.26【日記】

ニューリリース:カリラ 22年 オフィシャル アイラフェス2019向け 58.4%

今年のものは例年以上に特別感がありました。

 

カリラ CAOL ILA 22yo OB FEIS ILE 2019 58.4%
Sherry-treated American Oak Casks



香りは全体を裏打ちする穏やかなシェリー感、強いスモークにヨードを伴うピート、じわじわと熟したプラムなどのフルーツが出てくる。
飲んでも品があって心地良いシェリー系のフルーツとリッチさが印象的で、ピートはもちろん、香りよりもキレやミネラルもしっかり感じる。

【Good/Very Good】


今年のアイラフェス向けにボトリングされたカリラ22年です。
複数樽のヴァッティングで本数も結構あり、しかもオフィシャルのアイラモルト22年としては値段も20000円を切っており割安ということでした。
ディアジオさんの樽表記はよくわからないものが多く、そのわりに王道の香味が多い印象ですが、これもシェリートリーテッドアメリカンオークカスクの表記でどういうことかよくわかりません。

前評判が特に高かったボトルで、飲むのを楽しみにしていたのですが、本業が忙しすぎて毎年飲んでいるキャンベルさんで飲むことができませんでした。
半ばあきらめていたところで、札幌の無路良さんで出会うことができました。

香りは、穏やかながら全体を包むようなシェリー感とそれに付随する熟したフルーツ、それとアイラモルトらしい強いピートが熟成して融合したものでした。

飲んでも同様の融合があり、カリラにしては品があるだけでなくリッチさも際立ったタイプだと感じました。

甘味もありますがベタベタした感じもなく、キレやミネラリーなカリラらしいところも後半には感じられ、フルーツとピートは最後まで溶け合っており、前評判通り非常に美味しかったです。

熟成がいつもより長く、さすが最大手というシェリーをうまく効かせた巧みな樽使いで素晴らしい仕上がりでした。

すぐ飲んで美味しいのも素敵ですね!


このボトルは、札幌の無路良さんでいただきました。
初めてお伺いしたのですが、とても良い雰囲気で素晴らしいモルトもたくさん開いていました。
札幌に出張するときには、またお伺いしようと思います。


 
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2019.10.24【日記】

ロングロウ 10年 オフィシャル 46% 90年代後半流通

やはり個性的で美味しいです。

 

ロングロウ LONGROW 10yo OB 46%
90年代後半流通



香りは凝縮した粉っぽさを伴うシトラスと強いスモーク、塩素や潮や貝殻のミネラル。
飲むと穏やかだが心地良く広がる。柑橘と土のついた根菜、少しかみごたえのあるテクスチャー、塩気と旨味も濃くスモーキーで長い余韻。

【Very Good】


90年代後半に流通したロングロウ10年の黒キャップ。
この黒キャップは初期の1987蒸留のものといわれているようです。
87というとサマローリからもたくさん出てきた美味しいものが多いヴィンテージです。

私がロングロウの味が好きだからかもしれませんが、87ヴィンテージだからというよりこなれたロングロウだからという感じで、凝縮感があって非常に美味しく感じました。

粉っぽさや噛み応えを感じる凝縮したテクスチャーで、ミネラリーでブリニーでピーティで旨味も濃いという、ロングロウらしい美味しさでした。

それこそサマローリの87が主にそうですが、樽があまり強くないせいで原酒そのものの香味が感じやすく、その香味が好みのドリンカーにおいては堪らないですね。

たくさん売ってた頃にもっと買って置けばよかったとも思いますが、今のものも時間が経てば結構こんな感じになるようにも思います。


 
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2019.10.22【日記】

モートラック 1984-2014 GM 蒸留所ラベル 43%

80年代でもこういう味になるんですね。

 

モートラック MORTLACH 1984-2014 GORDON & MACPHAIL Distillery Labels 43%


香りはまったり甘い。シナモンケーキ、べっこう飴、煮詰まった紅茶と淡く長熟のアルマニャック。
飲むと滑らかで優しい甘味、ジャム系のまったりしたコクあり、ミルクチョコレート、淡いタンニンが味を深める、熟成感があり長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


2014年にボトリングされたGMのモートラック1984、およそ30年の熟成で、加水の蒸留所ラベルです。

香りも味わいもまったりと甘やかで、特に香りからはアルマニャックのような熟成感も感じられて淡い陶酔感を覚えました。

甘味だけでなく良い渋味もあり、深みもありつつ加水で上手にまとめられていましたが、やはり熟成感のある美味しさが印象的でした。

ブラインドで飲んだら、間違いなく70年代蒸留の30年以上の熟成と答えたと思います。

80年代蒸留ですし、このスペックだと10年位前までは全く期待しなかったと思いますが、樽を選んで熟成が長ければ年代問わずこんな味になりうるという良い経験になりました。


 
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2019.10.19【日記】

バルヴェニー 1972-2006 33年 オフィシャル #14813 47.3%

改めて最高のバルヴェニーのひとつだと思いました。

 

バルヴェニー BALVENIE 1972-2006 33yo OB #14813 47.3%
one of 162 bottles



香りはマスカット風味のアプリコットティー、樹液やオイル、じわじわと滋味深いモルティ、淡く腐葉土、陶酔感あり。
飲むと極めて芳醇で粘性あり。アプリコットと梅のジャム、熟成したマールのブドウ感、蜂蜜を感じるコク深い甘味、高貴さを伴い味を引き締めるウッディネスとブドウの皮のようなタンニンとアーシーさ、厚みがあって長い余韻には陶酔感あり。

【Excellent】


2006年にボトリングしたバルヴェニー1972、33年熟成のシングルカスクです。

10年近く前に以前に自宅でも開栓して瞬く間に飲み切ってしまったボトルでしたが、今回久しぶりに飲むことができました。

記録を遡ると4年前にもご紹介したことがありますし、明らかな変化も無かったため改めて書き加えることはあまりないのですが、まずは濃縮したアプリコットや樹液っぽさに粘性のあるテクスチャー、そして旨みのあるモルティさなど、美味しいバルヴェニーに欲しいものをすべて持ち合わせています。

とはいえバルヴェニーの特別なボトルたちはクオリティが高いものが本当に多く、それらを持ち合わせたものというのはしばしば存在します。

しかしその一方、これらの魅力的な要素は同時に重さや野暮ったさを伴うことが多く、飲み応えがあり素晴らしい味わいなのですが、寿司で言うと中トロのようなものが多くて少し飲み疲れする香味でもあったりもします。

この1972に関しては、度数がわりと落ちていることも影響しているのかジューシーなフルーティさもかなり強く、過剰な重さを感じさせません。

それでいてきちんと王道の迫力を持ち合わせており、その点においてこの1972は別格だと、今回改めて実感しました。

ボトリング後の劣化要素も皆無であり、最近飲んだものの中では一番感動的に美味しいと感じたモルトでした。


 
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2019.10.16【日記】

ボウモア 1964-1989 25年 ダッシー クリストファーカナン向け 49.9%

期待通りに突き抜けたフルーティでした。

 

ボウモア BOWMORE 1964-1989 25yo R.W.DUTHIE for CHRISTOPHER CANNAN 49.9%


香りはのっけからむせ返るようなフルーティ。みずみずしい桃とマスカット、パッションフルーツ、じわじわとマンゴー、奥からスモークと清々しいミント、奥にはスモークもあり強い陶酔感。
飲むと香り同様に突き抜けたトロピカルフルーツとマスカット、意外にリッチなオークの引き締め感、果汁感があり品のある甘みと酸味、厚みを残している、長熟コニャックのランシオ感、陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


ダッシーが1989年にフランスのクリストファーカナン向けにボトリングしたボウモア1964、25年熟成。
伝説的なシリーズの中でも最も人気の高い1本で、60年代ボウモアのファンであれば誰でも飲みたくてたまらないボトルです。
私も今回初めて飲みました。

期待通り、香りの第一印象からジューシーなフルーツが炸裂しており、パッションフルーツやマンゴーなどのトロピカル感はもちろん、桃やマスカットの果汁感も強く感じられました。

アイラモルトらしいピートも、アイラモルトに慣れているドリンカーにとってはフルーツの奥にいるように感じるかもしれませんが、その存在を主張してきます。

飲んでもやはり香り同様の突き抜けたフルーティとそのジューシーで高貴な甘味と酸味に陶酔してしまいますが、意外とオークのニュアンスがあったのも印象的でした。

余韻にも陶酔感がありましたが、若干ながらボディが弱まっている印象を受けました。

現時点でも伝説的な評価を裏切らない香味で素晴らしいですが、10年位前に飲んだら迫力も保たれていて失禁したのではないかと思えるようなモルトでした。

まだ香味が生きているうちに飲むことができて幸せでした。


 
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2019.10.13【日記】

グレングラント 10年 オフィシャル 100プルーフ 60年代流通

古いどっしりとしたシェリーカスクでした。

 

グレングラント GLEN GRANT 10yo OB 100 PROOF
60年代流通



香りはほどほどのオールド感を伴う重厚なシェリー、黒糖を入れたバルサミコ酢、熟成したみりん、かりんとう、ミント。
飲むと優しい口当たりから芳醇に広がる。ベリーとバルサミコ酢を使った高級なソース、黒糖のコクのある甘み、心地良いタンニン、焦がした麦とオールドピートのある余韻には陶酔感があって長い。

【Very Good】


オフィシャルのグレングラント10年、100プルーフ(57.1%)表記で60年代以前の流通です。

いわゆる高貴なタイプとは一線を画す、どしっとしたオールドシェリー感で、バルサミコ酢や黒糖のかりんとうのようなニュアンスが強く感じられました。

甘味にはコクがあり、滋味深いモルティな旨味と古いピート感が長い余韻に残るという、往年の太いモルトの魅力をしっかりと感じられるグラントでした。

この手のシェリー感には現行のシーズニングシェリーの良いものにも似た特徴があるため、経年変化を経てこういうニュアンスを楽しめるボトルは今後も出てくるのではないかと個人的には期待しています。


 
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2019.10.11【日記】

グレンアルビン1969 20年 ダンイーダン #481-482 55%

滋味深くじっくり飲みたいモルトでした。

 

グレンアルビン GLENALBYN 1969-1989 20yo DUN EIDEANN #481-482 55%



香りは暖かく力強く広がる。こなれたアプリコットやプラムのジャム、奥から芯のあるモルティ。
飲むと滑らかな口当たりからピリッと胡椒のスパイシー、コク深い甘味、淡く草っぽいエグ味とオークのタンニン、うっすらとピートがあり滋味深さを残したモルティな旨味が心地良い。


【Very Good】


ダンイーダンが1989年にボトリングした、グレンアルビン1969、20年熟成です。
樽の供給元と思われるシグナトリーらしい、2樽ヴァッティングのカスクストレングスです。

同時期蒸留のオフィシャルボトルのような妖艶な陶酔感や派手さはありませんが、昔の原酒らしい滋味深いモルティな旨味とコクのある甘味が素敵でした。

素朴なモルトですが明らかな深みがあり、じっくりお付き合いしたいアルビンでした。


 
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2019.10.08【日記】

ティーニニック 1959 22年 サマローリ ネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズ 46%

うっとりするような美味しさです。

 

ティーニニック TEANINICH 1959 22yo DUTHIE for SAMAROLI THE NEVER BOTTLED TOP QUALITY WHISKY SERIES 46%
one of 300 bottles



香りはオールド感が心地良く、突き抜けてフルーティ、熟した桃、みかんとその皮、腐葉土とオールドピート。
飲むと滑らかで粘性がありトロリとした口当たり、香り同様にまったりと熟した多彩なフルーツ、甘やかなシナモンパイ、しっとりしとした土っぽさとピート、強い陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


サマローリのネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズから、ティーニニック1959です。
短熟が多いシリーズですが、これは1959ヴィンテージで22年熟成です。

好きなオールドボトルにも複数の方向性がありますが、これはそのうちの典型的なもののひとつです。

オールドヴィンテージ、特に50年代以前のものに出てくることの多いしっとりとした独特のアーシーさとピートがあり、熟したフルーツのニュアンスもたっぷりと感じられて甘やかです。

飲んでも粘性があってトロトロしており、加水ですが非常に濃厚な味わいで陶酔感がありました。

ドラムランリグの1969と並んで私のベストティーニニックがこのボトルで、加水でボトリングからもかなり経っていますが、経年変化を経て10年以上前に飲んだ時と比べても衰えを感じない美味しさでした。


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2019.10.05【日記】

ミルバーン 1970 11年 サマローリ ネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズ 46%

良いモルティさが魅力的でした。

 

ミルバーン MILLBURN 1970 11yo DUTHIE for SAMAROLI THE NEVER BOTTLED TOP QUALITY WHISKY SERIES 46%
one of 300 bottles



穏やかなオールド感。心地良い青リンゴ、強いがしっかりこなれたモルティ、わずかにムスク。
飲むと心地良いモルティ、すこしシードルのような優しい甘みと酸味、噛み応えのある旨味とスパイス、わずかにヒノキ、余韻は心地良い。

【Good/Very Good】


サマローリが1980年代あたまにボトリングした、ネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズという46%加水のシリーズから、ミルバーン1970です。
短熟が多いリリースのイメージでしたが、これも11年の熟成です。

色の薄い短熟だけあって、樽熟成由来の要素は前面にでておらず、モルティな原酒由来の香味がメインです。

サマローリ氏が選んだ樽ですから何かしら非凡なるものがあったのかもしれませんが、ボトリング当初は割と単調な香味だったのではないかと思います。

今は、麦麦しい感じが穏やかになっており、若々しい刺激も少なく、旨味があって甘味と酸味のバランスの優れた清々しいモルトとして美味しくいただけました。
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2019.10.03【日記】

ブルイックラディ 1964 17年 オフィシャル 53%

やはり私のベストブルイックラディでした。

 

ブルイックラディ BRUICHLADDICH 1964 17yo OB 53%
one of 1200 bottles



香りは妖艶さ、焼きリンゴ、アプリコットジャム、アンティーク家具のオーク、シナモン、こなれているが強くモルティ。
飲むと滑らかで芳醇に力強く広がる、シナモン風味のアップルパイ、コクのある甘味とこなれたモルティな旨味、少しヒノキを伴うウッディネス、妖艶で陶酔感のある余韻。

【Excellent】


オフィシャルのブルイックラディ1964、17年熟成のハイプルーフです。
ムーンインポートの表記があるイタリア向けのボトルです。

60年代のブルイックラディらしい加熱したリンゴのようなニュアンスやヒノキっぽさがあり、経年変化の影響もあって妖艶な香味も強く感じられました。

古さを伴いますが良質なオークを感じるウッディネスがあり、パワフルでこなれたモルティさとその旨味もあり、私がモルトに欲しいものがたっぷり含まれている1本です。

長らく私のベストブルイックラディだったボトルですが、今回飲んでもピークを過ぎた印象は無く、陶酔感があって素晴らしかったです。



 
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2019.09.30【日記】

ポートエレン 1981-1991 10年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 43.3 64.7%

プレーンですっぴん感のあるポートエレンでした。

 

ポートエレン PORT ELLEN 1981-1991 10yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 43.3 64.7%


香りは清々しい。プレーンながらこなれた感がある。さわやかなシトラスと心地良く強いモルティ、生ハム、ストレートなスモーク。
飲んでもプレーンで刺激的。こなれたニュアンスを帯びている。生ハムメロン、モルティな旨味、潮っぽさとミネラル、ストレートなスモークが残る。

【Good/Very Good】


1991年にボトリングされたスコッチモルトウイスキーソサエティの43番=ポートエレン1981、10年熟成です。

樽感が強くなくしかも熟成も長くないためかなりプレーンな香味でしたが、ボトリング後の経年変化と思われる、わりとこなれたニュアンスや生ハムメロンのようなニュアンスも感じられました。

これは、このボトルが81ヴィンテージで70年代と比べると比較的原酒の味が強くないため、影響を受けやすいためではないかと思われました。

清々しさもあってこなれた感じもあり、飲み頃感のある短熟ポートエレンでした。

プレーンな樽感のカスクストレングスでも、スペックによって経年変化に結構な違いがでるものなんだなと感じた1本でした。

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2019.09.28【日記】

グレンマレイ 22年 ムーンインポート 58%

力強く滋味深い香味でした。

 

グレンマレイ GLENMORAY 22yo MOON IMPORT 58%
one of 600 bottles, Sherry Wood



香りは甘やかなリンゴと梅のジャム、こなれたモルティと淡いムスク、シナモン、滋味深いモルティ。
飲むと芳醇で力強い。プラムの甘味と染み込む滋味深い旨味のあるモルティ引き締めるオークと淡いタンニン、深みがある。

【Very Good】


イタリアのムーンインポートがボトリングしたグレンマレイ、22年熟成です。
このボトラーの初期ボトリングで、60年代蒸留、80年代ボトリングと思われます。

全体を淡く包むシェリー感があり、香味には経年変化もあってこなれた甘やかなニュアンスがありました。

リンゴや梅のジャム、そしてシナモン系のスパイシーさがあり、特に飲んだ時の芳醇さやパワフルさには特筆すべきものがありました。

原酒が太いためか、ベースにこなれたモルティな旨味があり、樽感と経年変化による香味がそれを修飾しているような印象です。

このようなスペックのカスクストレングスには素晴らしいものが多いですが、この系統がしばしばですね。

まだ劣化要素が感じられず味わい深さは増しており、満足感がたっぷりのグレンマレイでした。

 
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2019.09.25【日記】

ハイランドパーク 1956-1986 30年 INTERTRADE 55.6%

やはりド迫力で凄い酒でした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1956-1986 30yo INTERTRADE 55.6%
one of 216 bottles



香りは太く濃厚。キャラメリゼしたナッツとナッツクリーム、プルーンなどミックスドライフルーツ、腐葉土と鞣し革、オールドピート。
飲むと滑らかだが重厚で力強い。ジャムやドライフルーツの濃い甘みと厚みを感じる渋味、奥からじわじわと旨味のあるモルティさ、腐葉土と古いピートを感じる長い余韻。

【Very Good/Excellent】


インタートレードが1986年にボトリングした、ハイランドパーク1956、30年熟成です。

結構なオールドボトルですが、長期熟成かつカスクストレングスでボトリングされており、劣化要素はほとんど感じませんでした。

原酒の味が強いこともあってシェリー感は支配的ではなく、濃い色の加熱濃縮フルーツとベースの厚みを与えている印象です。

この年代の蒸留だけあって土っぽさを伴うオールドピートの要素があり、それがハイランドやスペイサイド以上にしっかりと感じられました。

また、らしいナッツクリームのような芳醇な要素もたっぷりと感じられ、その他にも樽での長熟と瓶内変化による要素が多彩に主張してきます。

樽の強さに負けない原酒の個性の強さがあり、度数も保たれたからこそ、熟成がこれだけ長く瓶内変化を経ても、その多彩な香味にボディが伴うという奇跡のような香味になったのだと思います。

40年以上前に216本だけボトリングされたレジェンダリーなボトルを、このタイミングで飲めたことに感謝です。


 
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T.Matsuki

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