ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.10.16【日記】

ボウモア 1964-1989 25年 ダッシー クリストファーカナン向け 49.9%

期待通りに突き抜けたフルーティでした。

 

ボウモア BOWMORE 1964-1989 25yo R.W.DUTHIE for CHRISTOPHER CANNAN 49.9%


香りはのっけからむせ返るようなフルーティ。みずみずしい桃とマスカット、パッションフルーツ、じわじわとマンゴー、奥からスモークと清々しいミント、奥にはスモークもあり強い陶酔感。
飲むと香り同様に突き抜けたトロピカルフルーツとマスカット、意外にリッチなオークの引き締め感、果汁感があり品のある甘みと酸味、厚みを残している、長熟コニャックのランシオ感、陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


ダッシーが1989年にフランスのクリストファーカナン向けにボトリングしたボウモア1964、25年熟成。
伝説的なシリーズの中でも最も人気の高い1本で、60年代ボウモアのファンであれば誰でも飲みたくてたまらないボトルです。
私も今回初めて飲みました。

期待通り、香りの第一印象からジューシーなフルーツが炸裂しており、パッションフルーツやマンゴーなどのトロピカル感はもちろん、桃やマスカットの果汁感も強く感じられました。

アイラモルトらしいピートも、アイラモルトに慣れているドリンカーにとってはフルーツの奥にいるように感じるかもしれませんが、その存在を主張してきます。

飲んでもやはり香り同様の突き抜けたフルーティとそのジューシーで高貴な甘味と酸味に陶酔してしまいますが、意外とオークのニュアンスがあったのも印象的でした。

余韻にも陶酔感がありましたが、若干ながらボディが弱まっている印象を受けました。

現時点でも伝説的な評価を裏切らない香味で素晴らしいですが、10年位前に飲んだら迫力も保たれていて失禁したのではないかと思えるようなモルトでした。

まだ香味が生きているうちに飲むことができて幸せでした。


 
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2019.10.13【日記】

グレングラント 10年 オフィシャル 100プルーフ 60年代流通

古いどっしりとしたシェリーカスクでした。

 

グレングラント GLEN GRANT 10yo OB 100 PROOF
60年代流通



香りはほどほどのオールド感を伴う重厚なシェリー、黒糖を入れたバルサミコ酢、熟成したみりん、かりんとう、ミント。
飲むと優しい口当たりから芳醇に広がる。ベリーとバルサミコ酢を使った高級なソース、黒糖のコクのある甘み、心地良いタンニン、焦がした麦とオールドピートのある余韻には陶酔感があって長い。

【Very Good】


オフィシャルのグレングラント10年、100プルーフ(57.1%)表記で60年代以前の流通です。

いわゆる高貴なタイプとは一線を画す、どしっとしたオールドシェリー感で、バルサミコ酢や黒糖のかりんとうのようなニュアンスが強く感じられました。

甘味にはコクがあり、滋味深いモルティな旨味と古いピート感が長い余韻に残るという、往年の太いモルトの魅力をしっかりと感じられるグラントでした。

この手のシェリー感には現行のシーズニングシェリーの良いものにも似た特徴があるため、経年変化を経てこういうニュアンスを楽しめるボトルは今後も出てくるのではないかと個人的には期待しています。


 
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2019.10.11【日記】

グレンアルビン1969 20年 ダンイーダン #481-482 55%

滋味深くじっくり飲みたいモルトでした。

 

グレンアルビン GLENALBYN 1969-1989 20yo DUN EIDEANN #481-482 55%



香りは暖かく力強く広がる。こなれたアプリコットやプラムのジャム、奥から芯のあるモルティ。
飲むと滑らかな口当たりからピリッと胡椒のスパイシー、コク深い甘味、淡く草っぽいエグ味とオークのタンニン、うっすらとピートがあり滋味深さを残したモルティな旨味が心地良い。


【Very Good】


ダンイーダンが1989年にボトリングした、グレンアルビン1969、20年熟成です。
樽の供給元と思われるシグナトリーらしい、2樽ヴァッティングのカスクストレングスです。

同時期蒸留のオフィシャルボトルのような妖艶な陶酔感や派手さはありませんが、昔の原酒らしい滋味深いモルティな旨味とコクのある甘味が素敵でした。

素朴なモルトですが明らかな深みがあり、じっくりお付き合いしたいアルビンでした。


 
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2019.10.08【日記】

ティーニニック 1959 22年 サマローリ ネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズ 46%

うっとりするような美味しさです。

 

ティーニニック TEANINICH 1959 22yo DUTHIE for SAMAROLI THE NEVER BOTTLED TOP QUALITY WHISKY SERIES 46%
one of 300 bottles



香りはオールド感が心地良く、突き抜けてフルーティ、熟した桃、みかんとその皮、腐葉土とオールドピート。
飲むと滑らかで粘性がありトロリとした口当たり、香り同様にまったりと熟した多彩なフルーツ、甘やかなシナモンパイ、しっとりしとした土っぽさとピート、強い陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


サマローリのネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズから、ティーニニック1959です。
短熟が多いシリーズですが、これは1959ヴィンテージで22年熟成です。

好きなオールドボトルにも複数の方向性がありますが、これはそのうちの典型的なもののひとつです。

オールドヴィンテージ、特に50年代以前のものに出てくることの多いしっとりとした独特のアーシーさとピートがあり、熟したフルーツのニュアンスもたっぷりと感じられて甘やかです。

飲んでも粘性があってトロトロしており、加水ですが非常に濃厚な味わいで陶酔感がありました。

ドラムランリグの1969と並んで私のベストティーニニックがこのボトルで、加水でボトリングからもかなり経っていますが、経年変化を経て10年以上前に飲んだ時と比べても衰えを感じない美味しさでした。


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2019.10.05【日記】

ミルバーン 1970 11年 サマローリ ネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズ 46%

良いモルティさが魅力的でした。

 

ミルバーン MILLBURN 1970 11yo DUTHIE for SAMAROLI THE NEVER BOTTLED TOP QUALITY WHISKY SERIES 46%
one of 300 bottles



穏やかなオールド感。心地良い青リンゴ、強いがしっかりこなれたモルティ、わずかにムスク。
飲むと心地良いモルティ、すこしシードルのような優しい甘みと酸味、噛み応えのある旨味とスパイス、わずかにヒノキ、余韻は心地良い。

【Good/Very Good】


サマローリが1980年代あたまにボトリングした、ネバーボトルドトップクオリティウイスキーシリーズという46%加水のシリーズから、ミルバーン1970です。
短熟が多いリリースのイメージでしたが、これも11年の熟成です。

色の薄い短熟だけあって、樽熟成由来の要素は前面にでておらず、モルティな原酒由来の香味がメインです。

サマローリ氏が選んだ樽ですから何かしら非凡なるものがあったのかもしれませんが、ボトリング当初は割と単調な香味だったのではないかと思います。

今は、麦麦しい感じが穏やかになっており、若々しい刺激も少なく、旨味があって甘味と酸味のバランスの優れた清々しいモルトとして美味しくいただけました。
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2019.10.03【日記】

ブルイックラディ 1964 17年 オフィシャル 53%

やはり私のベストブルイックラディでした。

 

ブルイックラディ BRUICHLADDICH 1964 17yo OB 53%
one of 1200 bottles



香りは妖艶さ、焼きリンゴ、アプリコットジャム、アンティーク家具のオーク、シナモン、こなれているが強くモルティ。
飲むと滑らかで芳醇に力強く広がる、シナモン風味のアップルパイ、コクのある甘味とこなれたモルティな旨味、少しヒノキを伴うウッディネス、妖艶で陶酔感のある余韻。

【Excellent】


オフィシャルのブルイックラディ1964、17年熟成のハイプルーフです。
ムーンインポートの表記があるイタリア向けのボトルです。

60年代のブルイックラディらしい加熱したリンゴのようなニュアンスやヒノキっぽさがあり、経年変化の影響もあって妖艶な香味も強く感じられました。

古さを伴いますが良質なオークを感じるウッディネスがあり、パワフルでこなれたモルティさとその旨味もあり、私がモルトに欲しいものがたっぷり含まれている1本です。

長らく私のベストブルイックラディだったボトルですが、今回飲んでもピークを過ぎた印象は無く、陶酔感があって素晴らしかったです。



 
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2019.09.30【日記】

ポートエレン 1981-1991 10年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 43.3 64.7%

プレーンですっぴん感のあるポートエレンでした。

 

ポートエレン PORT ELLEN 1981-1991 10yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 43.3 64.7%


香りは清々しい。プレーンながらこなれた感がある。さわやかなシトラスと心地良く強いモルティ、生ハム、ストレートなスモーク。
飲んでもプレーンで刺激的。こなれたニュアンスを帯びている。生ハムメロン、モルティな旨味、潮っぽさとミネラル、ストレートなスモークが残る。

【Good/Very Good】


1991年にボトリングされたスコッチモルトウイスキーソサエティの43番=ポートエレン1981、10年熟成です。

樽感が強くなくしかも熟成も長くないためかなりプレーンな香味でしたが、ボトリング後の経年変化と思われる、わりとこなれたニュアンスや生ハムメロンのようなニュアンスも感じられました。

これは、このボトルが81ヴィンテージで70年代と比べると比較的原酒の味が強くないため、影響を受けやすいためではないかと思われました。

清々しさもあってこなれた感じもあり、飲み頃感のある短熟ポートエレンでした。

プレーンな樽感のカスクストレングスでも、スペックによって経年変化に結構な違いがでるものなんだなと感じた1本でした。

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2019.09.28【日記】

グレンマレイ 22年 ムーンインポート 58%

力強く滋味深い香味でした。

 

グレンマレイ GLENMORAY 22yo MOON IMPORT 58%
one of 600 bottles, Sherry Wood



香りは甘やかなリンゴと梅のジャム、こなれたモルティと淡いムスク、シナモン、滋味深いモルティ。
飲むと芳醇で力強い。プラムの甘味と染み込む滋味深い旨味のあるモルティ引き締めるオークと淡いタンニン、深みがある。

【Very Good】


イタリアのムーンインポートがボトリングしたグレンマレイ、22年熟成です。
このボトラーの初期ボトリングで、60年代蒸留、80年代ボトリングと思われます。

全体を淡く包むシェリー感があり、香味には経年変化もあってこなれた甘やかなニュアンスがありました。

リンゴや梅のジャム、そしてシナモン系のスパイシーさがあり、特に飲んだ時の芳醇さやパワフルさには特筆すべきものがありました。

原酒が太いためか、ベースにこなれたモルティな旨味があり、樽感と経年変化による香味がそれを修飾しているような印象です。

このようなスペックのカスクストレングスには素晴らしいものが多いですが、この系統がしばしばですね。

まだ劣化要素が感じられず味わい深さは増しており、満足感がたっぷりのグレンマレイでした。

 
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2019.09.25【日記】

ハイランドパーク 1956-1986 30年 INTERTRADE 55.6%

やはりド迫力で凄い酒でした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1956-1986 30yo INTERTRADE 55.6%
one of 216 bottles



香りは太く濃厚。キャラメリゼしたナッツとナッツクリーム、プルーンなどミックスドライフルーツ、腐葉土と鞣し革、オールドピート。
飲むと滑らかだが重厚で力強い。ジャムやドライフルーツの濃い甘みと厚みを感じる渋味、奥からじわじわと旨味のあるモルティさ、腐葉土と古いピートを感じる長い余韻。

【Very Good/Excellent】


インタートレードが1986年にボトリングした、ハイランドパーク1956、30年熟成です。

結構なオールドボトルですが、長期熟成かつカスクストレングスでボトリングされており、劣化要素はほとんど感じませんでした。

原酒の味が強いこともあってシェリー感は支配的ではなく、濃い色の加熱濃縮フルーツとベースの厚みを与えている印象です。

この年代の蒸留だけあって土っぽさを伴うオールドピートの要素があり、それがハイランドやスペイサイド以上にしっかりと感じられました。

また、らしいナッツクリームのような芳醇な要素もたっぷりと感じられ、その他にも樽での長熟と瓶内変化による要素が多彩に主張してきます。

樽の強さに負けない原酒の個性の強さがあり、度数も保たれたからこそ、熟成がこれだけ長く瓶内変化を経ても、その多彩な香味にボディが伴うという奇跡のような香味になったのだと思います。

40年以上前に216本だけボトリングされたレジェンダリーなボトルを、このタイミングで飲めたことに感謝です。


 
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2019.09.23【日記】

ダルユーイン 1971-1987 16年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 41.1 57.9%

直球勝負といった印象のダルユーインでした。

 

ダルユーイン DAILUAINE 1971-1987 16yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 41.1 57.9%


香りはプレーンで刺激もありパワフル。滋味深くこなれているが力強く旨そうなモルティ、徐々にアプリコットジャム、ワックスや淡くオイル。
飲むとじわじわと力強く広がる。スパイシーさを伴い刺すようでもあり染み込むようでもあるモルティな旨味、クセが無いがコクのあるシロップの甘み、複雑さはないが心地良いこなれ感が楽しめる。

【Very Good】


スコッチモルトウイスキーソサエティから41番=ダルユーイン1971、1987ボトリングで16年の熟成です。
それの1番表記のボトルで、ソサエティの最初のダルユーインですね。

ソサエティらしいプレーンな樽で熟成されており、16年では熟成感は出にくいはずです。

しかし想像通りの直球のモルティな味わいに加えてジャムっぽさやワクシーなニュアンスなど、淡くではありますが結構多彩さが感じられました。

こなれたニュアンスも帯びており飲み頃感も出始めており、瓶内での変化が結構出ているのではないかと思います。

相当に荒々しかったことが推測される、瓶詰め直後の香味も気になる1本でした。


 
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2019.09.20【日記】

ブナハーブン 1965-2001 35年 オフィシャル アイラフェス2001向け #7159 53.9%

こんなフェスボトルがあったんですね。

 

ブナハーブン BUNNAHABHAIN 1965-2001 35yo OB for Feis Ile 2001 #7159 53.9%
one of 594 bottles, Sherry Butt



香りは甘やかで野暮ったさもあるオールドシェリー、焦げめのあるアップルパイ、滋味深いモルティ、シナモンなどスパイスがしっかり。
飲むと力強く芳醇に広がる。プラムやリンゴのジャム、心地良い甘みと引き締めるタンニン、少しカレー粉を感じるようなスパイス、余韻にはらしいエグ味を伴う植物感がある。

【Very Good】


2001年のアイラフェスでボトリングされた、ブナハーブン1965、35年熟成のシングルカスクです。
シェリーバットのシングルカスクで、ラベルにはDistillery Managerのサインと、Distillery Workerの手書きサインがあります。
マネージャーはわかりますが、ワーカーはたくさんいそうですけど誰なんでしょうね。

中身はというと、支配的になる手前に留まった長熟シェリーバットの素晴らしいブナハーブンで、アップルパイやジャムなど甘やかなニュアンスに加えて、シナモンだけでなくカレー粉を感じるスパイシーな要素が強かったのが印象的でした。

どこか野暮ったさがあり、飲んで後半に独特のエグ味や金属感がある辺りはブナハーブンらしい個性だと思われますが、これだけの長熟なのに感じられますし決してネガティブではありません。

興味深く美味しい特別なブナハーブンでした。


 
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2019.09.18【日記】

グレンアギー 1966-1986 ダッシー サマローリ向け 55%

長年飲みたいボトルでした。

 

グレンアギー GLENUGIE 1966-1986 DUTHIE for SAMAROLI 55%
one of 480 bottles



香りは滋味深く少し香ばしいモルティとじわじわと広がるパイナップルなどのトロピカルフルーツ、オイル、それに少し干し柿。
飲むと強く芳醇。香りよりはっきりとマンゴー系のトロピカルフルーツ、舌に染み込むモルティな旨味、淡くメンソール、オイリーで迫力があり長い余韻。

【Very Good/Excellent】


サマローリがダッシーの樽から1986年にカスクストレングスでボトリングした、グレンアギー1966です。
60年代蒸留、80年代ボトリングのサマローリでカスクストレングスとなると、伝説的なボトルが数多いスペックです。
いただきものの空き瓶が家に飾ってあるのに飲んだことが無いという生殺し状態が続いていましたが、ついに飲むことが叶いました。

期待通りのオイリーさを伴うトロピカルフルーツのニュアンスが、特に味わいにおいて強く感じられましたが、それだけでなく滋味深いモルティさやその旨味も同時に感じられたのは嬉しい誤算でした。

フルーティさだけでなく厚みやモルティさを残した迫力のあるボトリングなのはさすがサマローリですね。

カスクストレングスということもあり経年変化による劣化要素も感じられず、生殺しで高まった期待に応えてくれる素晴らしいボトルでした。

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2019.09.15【日記】

ラフロイグ 1976 オフィシャル 43%

期待通りのフルーティな香味でした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1976 OB 43%
one of 5400 bottles



香りは華やかでフルーティ、奥に心地良いシェリー感、凝縮したグレープフルーツと淡くプラムジャム、粉っぽいモルティ、強いがこなれたスモークと磯っぽさ。
飲んでも華やかで凝縮感あり。フリーズドライのグレープフルーツの甘味と酸味、生ハムメロン、穏やかなヨードを伴うスモーク、フルーツとピートの余韻は長く続く。

【Very Good】


オフィシャルのラフロイグ1976です。
Whisky Exchangeなど海外サイトで長く売っていたボトルでしたが、ボトラーズものと比べると割高で加水ボトルだったのもあり買わずにいましたが、今は相当な高額ボトルになってしまいました。

香味もまさに70年代ラフロイグの加水タイプという、期待通りのものでした。

らしい凝縮感があり、アイラモルトを飲みなれている者にとってはピーティよりもフルーティが優位に感じてしまうほどフルーティが際立っています。

また、複数樽のヴァッティングでボトリングされたオフィシャルボトルだと思いますが、それがフルーツ感など香味に多彩さを与えているように思います。

フルーティなラフロイグというとリフィル系の樽で色も薄く、グレープフルーツなど黄色っぽいフルーツの印象が強いのですが、これには赤いフルーツのニュアンスも感じました。

もともと加水ということを加味するとヘタれた様子もなく、優しく美味しい70年代ラフロイグでした。

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2019.09.13【日記】

スプリングバンク 1966-1996 30年 オフィシャル アメリカ向け #426 47.4%

品のある60年代バンクでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1966-1996 30yo OB for U.S.A. #426 47.4%
one of 138 bottles



穏やかだが華やか。洋梨や桃、メローゴールドの柑橘感、こなれたモルティ、少し香木っぽさ。
飲むと穏やかだがじわじわと強まる味わい。ヘタ付きのイチゴや穏やかな柑橘、品のある甘味と柑橘の酸味、追って穏やかな塩気、心地良い余韻。

【Very Good】


アメリカのDr.Davidさんという方に向けてボトリングされたと記載された、オフィシャルシングルカスクのスプリングバンク1966、30年熟成です。
こんな樽を個人でボトリングするなんて、かなりのモルト好きでしょうね。
個人向けの長熟シングルカスクですから、相当なレアボトルです。

度数が結構落ちている影響もあるのか香りはどちらかというとボトラーっぽいニュアンスで、特にダンカンテイラーの60年代スプリングバンクのような軽やかな長熟フルーティが印象的でした。

しかし、味には香りに比べると強さを感じました。

長熟のプレーンカスクに出てきがちなヘタ付きのイチゴのようなニュアンスもあって、どこか品もある甘味と酸味、そしてらしい塩気も感じられて美味でした。

いつかこんな樽をボトリングできるようなドクターになれるように頑張ります。(笑)


 
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2019.09.10【日記】

ミルトンダフ オフィシャル 13年 60年代流通 85°プルーフ

滋味深く太いスペイサイドモルトでした。

 

ミルトンダフ MILTONDUFF 13yo OB 85°PROOF
60年代流通



香りはノスタルジックで心地良いオールド感、滋味深く芯の強いモルティ、紅茶、土っぽさを伴う淡いオールドピート
飲むと意外なほどスパイシーで強い味。噛み応えがあり染み込むような旨味の濃いモルティ、淡く土っぽさ、余韻にも旨味があって長い。

【Very Good】


ミルトンダフ13年、60年代に流通したオフィシャルボトルと思われ、茶瓶のフルーフ表記です。
85プルーフということは約48.5%ということになり、オフィシャルの加水として現行と比べるとかなり高めですね。

その度数の高さも影響していると考えますが、状態はこのスペックとしては極めて良好でした。

オールド感はもちろんありますがノスタルジックとも思える心地良いものでした。

また、大麦の品種によるものか造りによるものかは想像するしかありませんが、この時代の原酒の太さと芯の強さが50年経過してもしっかり残っています。

そしてこの時代はスペイサイドモルトにもしっかりと使われていたピート感もオールド感を帯びて主張してきました。

経年変化で出てきたと思われる深みも感じられ、厚みを伴う染み込むような旨さにうっとりしました。

滋味深く、太い酒質とはこういうものだという酒でした。

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2019.09.08【日記】

リンクウッド 1958 12年 オフィシャル イタリア向け 43%

往年の力強さの片鱗は感じられました。

 

リンクウッド LINKWOOD 1958 12yo OB for Italy 43%


香りは少し強めのヒネとスミレのフローラル、心地良いモルティ、しなびたオレンジ、土っぽさとオールドピート。
飲むとこなれた柑橘感と桃、舌に染み込むようなモルティな旨味に穏やかなオールドピートが絡まって残る。

【Good/Very Good】


イタリア向けのオフィシャルボトル、リンクウッド1958、12年熟成です。
逆算すると1970年頃のボトリングということになり、その後50年近く経過しています。

43%加水でボトリング後50年ですから、多少ならず劣化要素が香味から感じられるであろうと気にしながら飲みました。

香りの第一印象はさすがに経年劣化とも捉えられるヒネを強めに感じ、同時にモルトからボディが抜けたときに残りがちなパフュームに近いフローラル要素も感じられました。

飲んでみると思いのほか劣化要素は際立っておらず、染み込むような旨みと同時に50年代らしい土っぽいオールドピートの主張があり、何より味わいには儚さをほとんど感じませんでした。

これだけ枯れても骨太な部分の魅力的な味わいを残しており、往年のポテンシャルの高さを痛感しました。


 
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2019.09.05【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2019 23年 シグナトリー ウイスキーエクスチェンジ20周年 #11252 55.4%

甘やかなシェリー感のあるリッチなクライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2019 23yo SIGNATORY for THE WHISKY EXCHANGE 20th ANNIVERSARY #11252 55.4%
one of 550 bottles, Refill Sherry Butt



香りはまったり甘い。ビターチョコレートと少しコーヒーリキュール、クローブ系のスパイス、黒糖っぽさもある。
飲むと滑らかな口当たりから広がる。ベリージャム系の加熱したフルーツやチョコレート菓子のコクのある甘やかさ、ワックス、引き締める樽の良いタンニン、甘やかで少しオイリーな余韻は長め。

【Good/Very Good】


最近ボトリングされた、ウイスキーエクスチェンジ20周年記念ボトルのひとつ、クライヌリッシュ1995、23年熟成です。

リフィルのシェリーバットですが、香りからはワクシーな個性に覆い被さるように、チョコレートやコーヒーリキュール、黒糖といった甘やかなシェリー系の要素が感じられました。

味わいからは香りよりは原酒の個性を感じましたが、それでもまったりとした甘味が個性的でした。

複雑さはそれほどでもありませんでしたが、タンニンの引き締め感もあってか甘やかさだけがベタベタすることはなかったですね。

先日ご紹介した同じ20周年記念のバーギーと比べると明らかに主張の強い香味を持ったボトルで、個性の強い原酒とそれを覆うような樽感が印象的でした。

食後酒に、もしくは複数のモルトを飲むとき最後のほうに飲むと良いかもしれません。

 
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2019.09.02【日記】

ニューリリース:グレンバーギー 1995-2019 23年 シグナトリー ウイスキーエクスチェンジ20周年 #6585 57.5%

個性的ではありませんが美味しいボトルです。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1995-2019 23yo SIGNATORY for THE WHISKY EXCHANGE 20th ANNIVERSARY #6585 57.5%
one of 272 bottles, Hogshead ex-Bourbon



香りは甘やかで優しくフルーティで少しワクシー、穏やかなオレンジオイルやリンゴ、蜂蜜、奥からキツさのない素朴なモルティ。
飲むとじわじわと力強くスパイシーに広がる。マーマレードやアプリコットジャムのコクのある甘味、オークの主張はおだやかでモルティな旨味が長く残る。

【Good/Very Good】


最近、ウイスキーエクスチェンジが20周年記念ボトルのひとつとしてシグナトリーからボトリングした、グレンバーギー1995です。

バーボンホグスヘッドで23年の熟成ですが、これが丁度良いのか、樽の効いたメリハリのあるタイプではなく、度数のわりにほどよい熟成感が全体を包む穏やかなタイプでした。

ほどほどに熟成感のある原酒のニュアンスにキツさのない程度に樽感が効いており、フルーティさも押し付けがましいところがありませんし、素朴な麦芽の旨味もほどほどにこなれて心地良いです。

バーギーというとブレンデッドのキーモルトの印象がありますが、まさに味わいを全体に底上げしそうな香味ですし、このボトルそのものもシングルモルトの中ではブレンデッド寄りというか、バランスが良く過度の刺激や主張の無いホッとするタイプでした。

エクスチェンジが記念ボトルのひとつに、決して派手ではなく際立った個性のないこの樽を記念に選んだのは興味深いですね。

家で開けたとしたらなんとなくたくさん飲めてしまうモルトでもあり、説得力の無い香味ですが個人的には結構好きなタイプでした。

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2019.08.31【日記】

ニューリリース:グレンカダム 1999-2019 19年 オフィシャル キャンベルタウンロッホ、シャムロック、モルトヤマ向け #112 58.7%

高品質なオフィシャルボトルでした。

 

グレンカダム GLENCADAM 1999-2019 19yo OB for CAMPBELTOUN LOCH, shamrock and Maltoyama #112 58.7%
one of 221 bottles, Bourbon Barrel



香りはバニラとオレンジオイル、クレームブリュレ、心地良いオーク、奥からしっかりとモルティ、時間と共に桃っぽさ。
飲むとパワフル、オレンジオイル、リッチで引き締め感もあるオーク、甘みには蜂蜜様のコクがある、すこしスパイシー、モルティさもほど良くあって心地良い余韻。

【Good/Very Good】


有楽町キャンベルタウンロッホさんと高松のシャムロックさんの2件のバーと、富山の酒屋モルトヤマさんが選んでボトリングした、グレンカダム1999、19年熟成です。

グレンカダムの日本向けオフィシャルボトルとしては、ウイスキーフープでボトリングした樽に続いて2樽目だと思われます。

樽もフープと同様にバーボンバレルで、今回のボトルも近年の嫌味の無い良質なバーボンバレルの良いところとオレンジ系のフルーティな酒質がマッチしたタイプでした。

キツさのないモルティさに加えてクリーミーさも出ており、香りからは少しクレームブリュレのようなニュアンスも感じました。

メリハリのきちんとした香味で各要素がわかりやすく、美味しいだけでなくテイスティングも楽しい1本だと感じました。

プライベートボトルとして詰められることが羨ましいと思えるような、ハイレベルなオフィシャルボトルですね!

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2019.08.29【日記】

最近のリリース:グレンファークラス 2004-2018 オフィシャル ドイツ向け #2024 57.4%

さすがドイツ、良い樽選べてます。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 2004-2018 OB for GERMANY #2024 57.4%
one of 275 bottles, REFILL HOGSHEAD 



香りは濃いめのシェリー感、キャラメルとチョコレート、プルーン、ドライフルーツ、香ばしいモルティ。
飲むと滑らかでコクのあるジャム系の甘み、旨味のあるモルティ、ハーブ、引き締めるタンニン、少し香ばしいかりんとうを感じる余韻。

【Good/Very Good】


2018年にボトリングされたグレンファークラス2004のファミリーカスク、およそ14年の熟成です。
昔からファークラスからは優先的に良い樽がボトリングされている印象のあるドイツ向けです。

リフィルと言えどホグスヘッドで14年程度熟成しており、支配的ではありませんが割と濃い目のシェリー感でした。

当然近年のシーズニングカスクのものでしょうが、濃い目の香味ながらそのニュアンスはとってつけたようなものではなく、ある程度のナチュラルさを保っており深みがありました。

甘味と渋味、そして加熱濃縮したようなフルーツの奥から出てくる香ばしいモルティなど、にぎやかで深みがあり、現時点である程度バランスもとれているように思いました。

既に旨いですが、この先さらに一体化すると完成度が高まりそうです。

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T.Matsuki

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