2022.04.25【日記】

ダラスデュー 1975-2004 28年 シグナトリー #2355+58 46.4%

個人的には閉鎖蒸留所のスターです。

 

DALLAS DHU 1975-2004 28yo SIGNATORY VINTAGE #2355+58 46.4%
one of 432 bottles, Bourbon barrels



香りはワクシーでオイリー、アプリコットジャム、加熱したリンゴ、樹液、蜂蜜、アーモンド、ナツメグやキャラウェイなどのスパイス。
飲むと滑らかでヌルっとした粘性あり、蜜蝋ワックス、アプリコットティーと杏仁豆腐、蜂蜜のコクのある優しい甘味、スパイシーでワクシーな長い余韻。

【Very Good】


シグナトリーのダラスデュー1975、28年熟成。このボトラーらしい2樽のヴァッティングです。
バーボンバレルで28年熟成ですが、エグ味もないナチュラルな樽感のこのボトルはセカンドフィル以降のプレーンに近い樽と思われます。

ダラスデューは1983年に閉鎖されて今は博物館になっている蒸留所ですが、閉鎖蒸留所の中でも地味な扱いと思います。
しかし個人的には、個性もあり実力的にもその中でもトップクラスと思われ、愛好家に好まれる香味ですし、話題にならないのが昔から不思議でした。

ざっくりいうとクライヌリッシュに代表されるワクシー軍団の幹部ですね。
OMCが多かったように思いますが、これまで私が飲んだ70年代蒸留のものにはすべてこの個性があったと記憶しています。
まさかダラスデューが出てくるとは思いませんから、ブラインドで出題されたらほぼ確実にクライヌリッシュと答えるでしょうね。

さてこのボトル、今年娘の誕生日に開栓したのですが、やっぱりワクシーで粘性があって期待通りの香味です。
経年変化に加えて度数が低いことも手伝って、トロリと舌に染み込むようです。
概ね想定した香味でしたが、イメージよりもスパイシーな個性があったのが印象的でした。

しつこいですが飲めば飲むほど、ブローラとまではいかなくてもローズバンクやポートエレンよりは他と比べてわかりやすい個性に溢れた美味しさだと思いますけどね。。。

カスクストレングスとしては度数が低めで、ちょうどピークアウトして抜けてきそうなニュアンスもあるので、来年の娘の誕生日までに飲み終わるくらいを目安にして、抜け感も含めて楽しみたいと思います。

今回書き溜めたものはこれで一旦おしまいですが、自宅で飲んだ物を中心に不定期ですがブログを更新したいと思います。
やはりたまにはモルトとしっかり向き合って味わい、それを表現して考察することは楽しいですね。
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2022.04.22【日記】

ダルユーイン 1980-2015 34年 オフィシャル リミテッドリリース 50.9%

ここにきて素晴らしい陶酔感を帯びていました。

 

ダルユーイン DAILUAINE 1980-2015 34yo OB LIMITED RELEASE 50.9%
one of 2952 bottles


香りはエステリーで重さが抜けた華やかさがある。熟したメロンとアプリコット、しっかりとワックスと蜜蠟、オイルで痛めたアーモンド、リッチなオークは一歩引いている。
飲むと少し粘性が抜けてサラッとしている。香り同様の熟しすぎたメロンや洋ナシなどの強いフルーツ、強いワックスや樹液、コクも少し抜けているが十分残っている、ボディは弱まり余韻は短くなったが陶酔感がある。

【Very Good】


MHDさんのオフィシャルリミテッドリリース、2015年ボトリングのダルユーイン1980。
2018年に開栓し、非常に美味しかったものの少し樽感が強く、1980ダルユーインではアデルフィの似たタイプが開いていたこともあり、このボトルは時間を掛けて飲み進めていました。

昨年11月に半年ぶりくらいに飲んでみたところ、今回のような香味になっており、抜け感と共に出てきたフルーツ感がもともとこのボトルが持っている個性と見事に調和して陶酔感を帯びていました。

開栓後変化を経たものに関しては、BARにおいてはどこまでがお客さんに提供してよい程度の変化なのか、愛好家にとってはどこまでがその蒸留所やボトルの個性と言って良いのかなど、意見の分かれるところもあります。個人的には美味しいもしくは面白いところがあればOKですし、その変化は開栓せずに長期間保存した後の姿をある程度予測できる目安になると思っています。自宅のストックにある同じボトルも20年くらいするとこんな香味が出てきそうな予感がしています。

最近はSNSや動画サイトで最新情報を提供してくださる方が大勢いらっしゃるようですし、私はそれが難しい状況におります。
そうなればせっかくあれこれ考えながら長く飲んできたのですから、私はこういったボトリング後、開栓後の変化についての私見などをお伝えできると良いのではないかと思ったりしたのでした。
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2022.04.19【日記】

ボウモア 1996-2018 22年 ハンターレイン オールドモルトカスク JIS向け #HL15108

90年代ボウモアが主役感を帯びてきたように感じます。

 

ボウモア BOWMORE 1996-2018 22yo HUNTER LAING Old Malt Cask for JIS #HL15108 50.5%
one of 237 bottles, REFILL HOGSHEAD


フルーティでアロマティックな香り立ち、みずみずしいパイナップルやキウイ、淡く潮風を含んだ強めのスモーク、藁で燻した魚介のニュアンス、奥に麦芽のニュアンス。
飲むと香りより露骨なトロピカルフルーツ、パッションフルーツやグァバ、グレープフルーツ、淡いヨードと強めのスモークの主張もあり、少しオイリーでフルーティな余韻は長い。

【Very Good】


もう4月になってしまいましたが、今年最初に選んだボトルはこれでした。
最近はトロピカルだけどなんだかなぁ・・・、と思うものを飲む機会が多く、年末に久し振りに開けた60年代ボウモアは枯れ感が目立っており、みずみずしいフルーツを堪能できるボウモアを飲みたくなったのでした。

しばらくこの味から離れていたためか、突き抜けたと言ってもいいほどみずみずしいトロピカルフルーツの主張を感じ、紙っぽさや青臭さなどの苦手な要素は皆無でした。
これだよこれと、ひとりで呟いてしまいました。

とはいえ数年前までなら恐らく、よく知っており頻繁に出会っていた味ですから、まったく同じテイスティングノートでもGood/Very Goodにしていたと思います。感動がレーティングには大きく影響しますから、こういうボトルの評価には香味だけでなく市場における希少性というのも影響してくるものだなぁとしみじみ感じたのでした。

コロナ渦のため家のストックを開けて飲むことが増えましたが、蔵出しの60年代ボトルに私の感覚というか嗜好だとかなり高確率で抜け感やヒネ感などの劣化要素を感じるようになり、当然現存するボトルの数も減っています。私を含めた愛好家にとってトロピカルなボウモアの主役は60年代から90年代前半~中ばくらいのボトルにシフトしているのではないかと思います。

とはいえ、この辺もすでに市場では私が飲み始めた頃の60年代ボウモアより高額なんですよね。持っているものを大切に飲みたいと思います。

 
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2022.01.03【日記】

あけましておめでとうございます。

2022年、あけましておめでとうございます。

 

昨年も新型コロナの影響でなかなか外出できず、本業への影響を考えるとなかなか酒場にも出入りできない状態が続きました。
コロナに関しては本業にもテイスターの仕事にも影響が大きく、いろいろ書きたいこともありますが、ちょっと良くないことを書いてしまいそうなので、そのうちどこかでお会いしたら聞いてください笑

昨年に続き人が集まるイベントもありませんでしたので、仕事として取り組ませていただいているウイスキーガロアの集まりやステイホームでのテイスティングの仕事以外ではほとんどウイスキー関連でのお仲間達と接点が持てない状態でした。
私は酒販を生業にしない愛好家出身のテイスターですので、本来は市場のトレンドや海外での面白いニューリリースに関しては押さえておきたいところですが、ネットの情報に疎いこともあり、そのあたりの情報は主に愛好家の集まるバーやイベントで入手していたんですよね。。。そしてやっぱり情報だけでなく、私のポリシーとしては飲んでナンボなので、それができないのが特に痛手でした。

ブームに伴う価格の高騰も進んでおり、飲まずにスペックだけで良さげなものを次々買えるほどの経済的余裕もなく、自宅でストックを開けて飲むことが増えました。
そこでしみじみと感じたのは、古いお酒は劣化してくるということです。
もちろん魅力的な経年変化と捉えるか劣化と捉えるかは個人の感覚に寄りますが、私の愛した60年代蒸留のモルトが、ボトリングの早い加水のものからどんどん私の愛せないニュアンスを伴うようになってきていることは間違いありません。
もはや黄金時代の伝説的なモルト達も、その本質は残しつつもその評価を受けた頃とは異なる香味になりつつあるのかもしれません。人間と同じく永続的でないからこそ美しいとも思えますが、寂しさもありますね。。。

今年の初モルトは、先日思い切って開けた60年代ボウモアを飲んで少しがっかりしたこともあって、無性に飲みたくなったJISさん向けの90年代ボウモアにしました。
抜け感などの劣化要素はもちろんなく、青臭さや紙っぽさもなく、煙さに全く負けずに共演するみずみずしいトロピカルフルーツを堪能できました。やはり個人的には、トロピカルを楽しむお酒にはこうあって欲しいものです。

そしてそのあとに飲んだのがオフィシャルのダルユーイン1980、34年熟成で、これはゆっくり飲んでボトル開栓後4年経過したのですが、ここにきてメロンのような妖艶なニュアンスがはっきり出てきました。
もちろん蒸留所の個性というより抜け感に伴って出てきたピアレス的なフレーバーだと思いますが、もともと高度数とチルフィルの影響もあるのか、露骨なヘタレ感やオフフレーバーの出現は感じません。
非常に美味しく1杯の満足度の高いモルトでしたが良くも悪くも少し樽の主張が強く、杯は進まないタイプだったのですが、それがかなり抜けていました。そしてボディはまだありましたがピークアウトしているのが明白で、あとは抜けていくだけという状態でした。
そのため、結局残り3分の1は1か月程度で飲み切ってしまいました。
前述した未開栓ボトルの経年劣化のお話も含め、これだけの期間真剣に飲んでいても、モルトの飲み頃って難しいなと改めて感じた出来事でした。
ひとりの飲み手として、これからも経験値と勉強が必要ですね。

久し振りに飲みながら書いたためか、話が逸れてしまいましたね。強引に戻します。

昨年も書きましたが、人間の生活が変わっても、ウイスキーそのものの魅力は変わりません。
私も与えられた環境下で仕事として、趣味として楽しんでいきたいと思います。

今年こそは気軽に飲みに出られる世の中になり、愛好家の皆さんと酒場やイベントでたくさんお話ができるように祈っております。
どこかでお会いできたら、ぜひお声をお掛け下さい。

今年も宜しくお願い致します。

T.Matsuki
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2021.08.18【日記】

ロイヤルロッホナガー 17年 オフィシャル 175周年記念 56.3%

王道感のあるハイランドモルトでした。

 

ロイヤルロッホナガー ROYAL ROCHNAGAR 17yo OB 175th Anniversary 56.3%


香りはクリア。フレッシュだが骨太な麦芽の主張、生姜と白い花、蜂蜜レモンと艶のある蜜蝋ワックス。
飲むとやや粘性のあるテクスチャーから生姜のスパイシーさ、蜜蝋ワックス、噛み応えのある旨味を伴うモルティ、わずかにシナモン、甘味は強くないがコクがある、輪郭がくっきりしており粘性のわりにキレがある、やや端麗でクリーンな余韻。

【Good/Very Good】


創業175周年を記念して今年ボトリングされた、オフィシャルのロイヤルロッホナガー17年です。
マネージャーズチョイスやローズアイル25周年などもそうですが、ロッホナガーの特別なボトルには素晴らしいものが多く、今回の175周年も期待を裏切らないものでした。

ディアジオらしい、しっかりチルフィルタリングして雑味の飛ばされた香味ですが、それでも厚みや深みはしっかり残っています。
そして樽感があまり強くないぶん、素朴で自然な熟成感と原料の美味しさを感じられる王道のハイランドモルトでした。

雑味を伴う生の味を堪能してみたいという望みはありますが、それでも上記のように十分に仕上がったハイランドモルトの佳酒であり、熟成を経たものが旨いであろうことも容易に想像のつくポテンシャルを感じるものでした。

なお、UDレアモルトなどがそうでしたが、しっかりチルフィルされた高度数のボトルは瓶内変化が緩やかです。
そんなわけでこのボトル自体も長期間が必要と思われますが、保管しておいたうえで開けると、間違いなく今よりさらに深まった美味しさになると思います。

 
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2021.08.15【日記】

ハイランドパーク 1977-1998 オフィシャル バイセンテナリー 40%

歳をとってさらに好きになりました。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1977-1998 OB BICENTENARY 40%


香りは穏やかで優しい。薄めたカラメルソースとピーナッツバター、蜂蜜、少しホットケーキのように甘やかでこなれたモルティ、奥からじわっとスモーク。
飲んでも優しい口当たりだが豊かな広がりがある。少し加水した蜂蜜のようなコクのある甘味、クセのない穏やかな麦芽の旨味は噛み応えを伴う、スモークとオイルも感じる余韻は度数のわりに長め。

【Very Good】


1998年にボトリングされたハイランドパーク1977、創業200周年・バイセンテナリーボトリングです。
日本にあったデッドストックを蒸留所が買い戻し、装丁を変えて高額で再販売したことも知られています。
今回は、2年前に自宅で開栓した際に空気を極力抜いた小瓶に移して保存していたものをテイスティングしました。
40%加水としては不思議と経年劣化はあまりなく、良い状態でした。

この年代のハイランドパークに私がしばしば感じるピーナッツクリームのようなニュアンスがしっかりと感じられ、今回飲んだタイミングではカラメルソースをかけたホットケーキのような香味が印象的に感じられました。
優しいテクスチャーで飲み心地が非常に良いのに、良い瓶内変化を経たためか淡い濃縮感を伴う旨味もあってきちんと味が乗っていたのも好印象でした。

実はこのボトル、40%加水で全体によく言えば優しく、悪く言えば緩く記念ボトルとしては特別感が少ないことでも知られているボトルです。
もちろん十分に美味しいのですが、私もお恥ずかしながらそういう印象でした。
しかしモルトを飲み始めて20年、最近は歳を取ったせいかカスクストレングスよりも加水を美味しく感じることが多くなっており、今回のボトルは癒し系の美味しさとして今までよりずっと楽しむことができました。
「だんだんカスクストレングスが厳しくなってくるよ」と諸先輩方に言われてきましたが、それがわかってきた今日この頃です。。。

 
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2021.08.12【日記】

グレンアルビン 1964-1992 27年 ケイデンヘッド 150周年記念 51.4%

こなれても素晴らしい充実感と迫力でした!

  

グレンアルビン GLENALBYN 1964-1992 27yo CADENHEAD'S 150th Anniversary Bottling 51.4%


密度の高い香り。心地良いオールド感とワックス、ドライアプリコットにドライフィグ、古い梅酒、こなれて旨そうなモルティには芯のある厚みと香ばしさが伴う、古いオークの主張、淡くスモークのかかったナッツや焼き栗、シナモンなどのスパイス、奥からオールドピートと妖艶なニュアンス。
飲むとトロリとした粘性を伴う口当たりから芳醇に力強く広がる。アプリコットジャム、熟したマスクメロン、蜜蝋ワックス、蜂蜜や麦芽糖のコクのある甘味と染み込むような滋味深い麦芽の旨味が長く残り、オールドピートにウェアハウスのような湿った土や古いウッディネスも伴う。
加水後は強烈な麦芽の旨味こそ薄まるが、妖艶さや近寄りやすい桃系のフルーツ感がでてきて、オールドピートも感じやすく全体のバランスもさらに良化する。

【Excellent】



ケイデンヘッドの150周年を記念して1992年にボトリングされたグレンアルビン1964、27年熟成です。
味と関係ないですが、このラベルデザインは何度見ても秀逸ですね。

ずいぶん前に購入して保管庫で眠っていたボトルですが、今年の娘の誕生日に開栓したものをテイスティングしました。
※開栓直後は結構硬さがあったのですが、半年経過してかなり仕上がってきました。今がベストのタイミングと思います。

香りにも味わいにも濃縮感があり重層的で、時間を掛けるとそれが少しずつほどけてきます。過去の素晴らしいオールドボトルと同様に、ポテンシャルの高い原酒が自然な樽熟成と瓶内変化を経て出てきたフルーツ、麦芽、ピート、そして土っぽさなど複雑な香味が渾然一体となって押し寄せてくるようでした。

初対面では複雑な要素がギュッと詰まりすぎているようで、少し気難しくわかりやすい香味ではありません。とはいえ、なんとなく飲んでも押し寄せてくるような香味で説得力のある旨さに圧倒されてしまいます。


さらにこのボトル、加水後の変化も非常に素晴らしかったのです。
私は普段あまり加水して飲まないのですが、この時代のアルビンに特有のエッチでドキドキするようなニュアンスが少量の加水でも前に出てくるため、多少ボディや迫力が失われても加水して飲むことで独特の個性や陶酔感をより楽しめるように思いました。
そして、加水してじっくりテイスティングした後でストレートで飲むと、気難しくわからづらかった香味が急にほどけて感じられるのも興味深かったです。

熟成27年、瓶内で30年を経たボトルでしたがまだ飲み頃感を保っており、ラベルだけでなく中身も素晴らしいものでした。

 
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2021.08.09【日記】

グレンアルビン 1963 21年 GM セスタンテ向け 40%

やはり素晴らしい陶酔感ですね。

 

グレンアルビン GLENALBYN 1963 21yo GM for Sestante 40%


香りは60年代オールドシェリーのニュアンスに少し古いカラメル感、非常に妖艶で陶酔感あり。みずみずしさもある桃やアプリコット、熟しすぎた夕張メロン、紅茶、わずかにヒノキっぽさを伴う品のあるオールドオーク、腐葉土の奥からオールドピート。
飲むと40%と思えない濃縮感のある味わい。香り同様のセクシーさやみずみずしく多彩なフルーツ、香りよりもはっきりと感じるオールドピートやアーシーさは長く強い。引き締めるブーケガルニなどのハーブとウッディな渋味、余韻の最後まで陶酔感あり。

【Very Good/Excellent】


2010年に初めて飲んで、その妖艶な美味しさに感動してから10年以上経過しましたが、昨年娘の誕生日にストックから開栓したものを改めてテイスティングしました。
※開栓後の劣化を防ぐために、私は自宅で開栓した特別なボトルはその一部を空気を極力抜いた小瓶に移して保存しているのですが、これはそうして保存したものをテイスティングしました。

今の私の嗜好だとオールド感にわずかながら引っ掛かりを感じるものの、唯一無二のエッチな陶酔感は健在でした。それが飲み始めから余韻の最後まで、探さなくてもはっきりと感じられるのが本ボトルの特別に素晴らしい個性だと思います。

支配的でない程度に最高の時代のシェリー感があり、オールドボトルならではの複雑な香味を帯びているにもかかわらず、それと共存するのが不思議なくらいイキイキとした果実味も残っているのも非常に魅力的でした。


特別な機会が無い限りなかなかバーにも行けず、決しておろそかにできない本業もかなり忙しく、テイスティングコメントの掲載がずいぶん久しぶりになってしまいました。
1日に2本平気で掲載していたころが信じられません。
あの頃も結構忙しかったのですが体力が落ちているのでしょうか。。。

今回、出かけることもできない夏休みを利用して、自宅で開栓してじっくり飲みたかったボトル数本と向き合ってみました。
これだけご無沙汰していると読んでくださる方もあまりいらっしゃらないと思いますが、忘備録的な意味合いも含めて載せていこうと思います。

 
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2021.01.02【日記】

謹賀新年

皆様、2021年あけましておめでとうございます。


※今年の初モルトは、昨年175周年を迎えたロイヤルロッホナガーの記念ボトルにしました。自然な熟成感があり、素朴な旨味があり、非常に好きなハイランドモルトです。


昨年は新型コロナの影響が公私共に大きく、大好きなバーにもほとんど行けない日々でした。イベントも次々と中止になり、愛好家の皆さんと直接交流を持つこともできませんでした。
本業の仕事も大変でしたが、それ以上にお世話になっているバー業界の方々が苦しんでおられるのに直接的な助けになることがほとんどできず、心苦しい思いをしておりました。

そして、ついに蓄えていた記事も尽きてしまい、2012年からライフワークとしてコツコツと続けてきたこのブログもほとんど更新できなくなってしまいました。
楽しみにして下さっている皆様には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。


そんな状況でしたが、以前から任せていただいているウイスキーガロアのテイスティングや座談会の仕事に加えて、医療系の大きなメディアであるMedical Tribuneさんに大きく取り上げていただいたり(本業の取材かと思ったらこっちでした。。)、
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2020/1016532903/

ウイスキーのフレーバー検索ツールである「レコメンター」のデータベースの作成に在宅テイスティングで協力させていただいたり、
https://recomentor.net/staff


ありがたいことにウイスキーがらみのお仕事をいただく機会は増えています。

人間の生活が変わっても、ウイスキーそのものの魅力は変わりません。
コロナ渦での楽しみ方もありますよね。
この時期に在宅で深く付き合うことでウイスキーへの愛情が増した方々が、それを礎にいつかバーでも見識を深める愛好家に育ってくれたら嬉しいですね。

本業のこともあり、今は条件が整わない限り難しい状況ですが、もう少し世の中が落ち着いたら私もまたちょくちょく飲みに出て、愛好家の皆さんのお話もたくさん伺いたいと思っております。
またブログも書けますしね!

置かれている環境に応じて、引き続き公私ともに充実した日々にしていきたいと考えております。

今年も宜しくお願い致します。

T.Matsuki

 
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2020.10.02【日記】

ラフロイグ 1998 21年 ザ・ニンフ for ジェイズ・バー "ハンピーイエロー" #8609 58.3%

熟成感とコクのあるラフロイグです。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1998 21yo The Nymph "Humpy Yellow" for J's Bar #8609 58.3%
one of 228 bottles, Hogshead



香りは華やかでフルーティ。熟したパイナップルとグレープフルーツ、バニラ、炭っぽさを伴う強いスモークとヨードに少しタールも伴う。
飲むと凝縮感があり力強い。香り同様の熟したフルーツ、淡い噛み応えのある麦芽の旨味、塩気とピートの主張、タールとオイル、リッチなウッディネスを伴いコクのある余韻。


バーボン系の樽感はしっかりあるがキツさが無く、自然な熟成感から出てくるフルーティさも好印象。
ピートは熟成で少し丸みを帯びているが枯れた感じは全くなく、フルーツとの一体感もある。
アイラのカスクストレングスらしいボディもあり実に王道感のある香味で、一杯の満足感があるラフロイグ。


前回のアードベッグと同様に、ニューリリースに先立ってテイスティングをご依頼いただいたザ・ニンフシリーズのラフロイグです。
このボトリングは、池袋のJ's Barさん向けのボトリングですね。

長期熟成のラフロイグらしいフルーツ感にリッチな樽感が引っかからない程度に効いており、高級感があります。
昨年リリースされて好印象だった、フルーティでバーボン系の樽が効き過ぎない程度に効いた25年オフィシャルと近い香味と感じました。

原酒と樽の相乗効果がわかりやすいほど感じられ、アイラモルトが好きな人なら大概の人が好みそうな香味だと思います。

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2020.09.29【日記】

アードベッグ 2000 20年 ザ・ニンフ "カジュアルドレス" #954 56.4%

軽やかで品のあるアードベッグです。

 

アードベッグ ARDBEG 2000 20yo The Nymph "Casual Dress" #954 56.4%
one of 198 bottles, Barrel



香りはフレッシュレモンとまだ硬い桃、生ハムメロン、若葉、淡くバニラ、潮風と強いスモーク。
飲むと口当たりはピリッと胡椒。鋭く強いスモーク優位のピート、薄めたシロップのようなクセの無い甘味とフレッシュな柑橘の酸味、しっかりと海の塩気、じわりと麦芽の旨味、少し砂利っぽいミネラル、オイルもあるがキレがあり、やや軽やかな余韻。


ミネラリーでらしさはしっかりあるが、砂利や塩素っぽい個性が強すぎず、スッキリとした品の良い近年のアードベッグ。
度数が高く最初はスパイシーだが、その割にボディには良い意味での軽さがあり、樽感も強すぎずとってつけたような味付け感が無いため飲み心地が良い。
言ってみればクセのある中ではクセの無い香味で、引っ掛かりが無くついつい杯を重ねてしまう。


”ザ・ニンフ”は、富山県の三郎丸蒸留所・稲垣さんとモルトヤマ・下野さんが選んだ樽からボトリングされたプライベートブランドです。
今回、ニューリリースに先立ってテイスティングをご依頼いただきました。

この蒸留所らしさはもちろんありますが、クセがあるのが前提のアードベッグの中では樽も原酒の個性も強すぎず、薄化粧で素直な香味なので飲み疲れしません。贅沢ですがソーダ割りにしても美味しいと思います。
私はなかなかに好きなタイプでした。

現状ではアイラモルトはなかなかボトリングする機会が無く、当然選択できる樽も多くはなかったものと推察します。
そんな中でも、特に珍しいアードベッグを蒸留所名表記で詰められたのは驚きですし、肝心の中身の質も良いのではないでしょうか。

 
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2020.08.30【日記】

バリンダロッホキャッスル プライベートストック (クラガンモア) 1977-1997 52.6%

リッチで複雑。秀逸なスペイサイドモルトでした。

 

BALLINDALLOCH CASTLE (CRAGGANMORE) 1977-1997 52.6%


香りは非常にリッチ。焼きリンゴとチョコレート、シナモンとグローブ、レザーと腐葉土、芳醇。
飲むと滑らかで広がりがある。芳醇で複雑、フレッシュさの残るドライフルーツ、淡くブドウの果汁とその甘味や淡い酸味、バターチョコレートの品のある渋味、余韻は長い。

【Very Good】


バリンダロッホ城の城主がプライベートストックとして1997年にリリースした1977年蒸留のモルトですが、中身はクラガンモアと言われています。

上記のように非常に複雑で芳醇かつ華やかなスペイサイドモルトで、甘味、渋味、酸味といった味わいのバランスは突出していました。

また、濃く多彩な香味ですが、どこか品の良さも感じられたのが印象的でした。

この時期の樽としてはこれ以上望めないのではないかというくらい素晴らしい樽で、ベストな熟成期間でボトリングされているように感じました。

※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。

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2020.08.20【日記】

クライヌリッシュ 12年 オフィシャル WHISKYTECA EDWARD & EDWARD(ジャッコーネ)向け ホワイトラベル 56.9%

まだまだ飲み頃で生き生きしていました。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 12yo OB white label for WHISKYTECA EDWARD & EDWARD 56.9%
70年代ボトリング



香りはまだ若い原酒の元気なニュアンス、フレッシュさを残した麦芽とライム系の柑橘と草っぽさがしっかり、奥からムスクやアプリコットジャムとオイル。
飲むとこなれており噛み応えあり、刺激はじわじわとやってくる。フレッシュさと地味深さを兼ね備えた麦芽の旨味と心地良いグラッシー、熟したアプリコット、ピートもあって余韻は長い。

【Very Good/Excellent】


70年代にジャッコーネがボトリングしたオフィシャルのクライヌリッシュ12年ハイプルーフ、これはバイカラーより前のホワイトラベルです。

ボトリングから50年近く経っていますが、樽が効いたタイプで無かったことや高度数であることが幸いしたのか、まだ香味には枯れたニュアンスが無く飲み頃感を十分に保っています。

それどころかフレッシュな麦芽や柑橘、草っぽいニュアンスがしっかりと感じられ、そこをベースに瓶内変化と思われる多彩な付加要素や凝縮したテクスチャーが感じられました。

バイカラーの方はワックスやアプリコットジャム感が強く、移転後にも続くクライヌリッシュ味が強く主張するのに対し、こちらのホワイトラベルの方はやや無骨でブローラ味と言えそうです。

このくらいのオールドボトルは久しぶりに飲むと少し残念な気持ちになることが増えてきましたが、劣化要素がほとんどなく十分に魅力を保った1本でした。



 
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2020.08.10【日記】

スプリングバンク 10年 オフィシャル 57% イタリア向け 80年代流通

この系統は劣化しづらい印象です。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 10yo OB for Italy 57%
80年代流通



香りは色と同様クセがなく澄んでいる。シトラスなどの柑橘と若葉や青草のグラッシー、プレーンな麦芽感、淡いピート。
飲むとヒリヒリとスパイシーで噛み応えのあるテクスチャー、プレーンでストレートな麦芽の旨味、しっかりと塩気、淡いオイルとピート、クセのない麦芽の余韻。

【Good/Very Good】


80年代後半くらいに流通していたと思われる、イタリア向けのスプリングバンク10年カスクストレングスです。

中身は主に70年代後半の蒸留だと思いますが、シェリー樽の少ないその時期のスプリングバンクに多いプレーンなタイプですね。

さっぱりした柑橘やグラッシーなニュアンスがメインで感じられ、樽感が薄いためプレーンな麦芽の風味や旨味がダイレクトに感じられました。

そして、潮気やピート、オイルなど原酒の個性も十分に感じられました。

濃縮感はあるもののまだ刺激が残っており、そこまでクリーンな作りではないはずのスプリングバンクでも、ここまでプレーンだと経年変化は出にくいですね。


余談ですが、近年リリースのスプリングバンク10年の"GREEN"がかなり似た香味だと感じていたのですが、それを確認できた1本でもありました。

※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。

 
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2020.08.02【日記】

リニューアル:アラン 2001-2017 21年 オフィシャル 46%

かなり良質なオフィシャルボトルでした。

 

アラン ISLE OF ARRAN 21yo OB 46%


香りはふくよかで多彩さがある。アプリコットジャムとデーツ、べっこう飴、チョコレート、淡くレザー。
飲むと滑らかで洗練されている。ワックスを伴う作りたての家具のウッディネス、甘みにはコクがあり、優しいタンニンも味を深める。

【Good/Very Good】


少し前にラベルもボトルもリニューアルされたオフィシャルのアランですが、これはその21年です。

シェリー樽のヴァッティングと思われる香味構成ですが、アランの中では熟成が長いタイプであり、濃縮フルーツやチョコレートに加えて淡いレザー感など深みと多彩さを帯びています。

タンニンの主張も穏やかで、アランらしいフルーティさを殺さずに上手に熟成感と深みを出しています。

比較的ライトで原酒の個性が控えめなため熟成感も出やすいアラン、熟成酒の魅力を感じられるという意味でもコスパの良い1本だと思います。

※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。

 
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2020.07.05【日記】

ブローラ 30年 オフィシャル 2003年ボトリング 55.7%

やっぱり買っておけば良かったです。。。

 
※写真撮り忘れのため、過去の同ボトルの転用です

ブローラ BRORA 30yo OB 55.7%
bottled in 2003, one of 3000 bottles



香りは熟しすぎたりんごと濃くいれたアプリコットティー、しっとり湿ったニュアンス、スモーキーでこなれたピート。
飲むと粘性があり滑らかで芳醇に広がる。アプリコットジャム、ワックスと淡い塩素、コクのある甘味、濡れた腐葉土、ピーティで陶酔感のある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


2003年にボトリングされたオフィシャルのブローラ30年。
ファーストリリースが2002年ボトリングでしばらくは毎年リリースされていましたが、これはセカンドリリースです。

らしいぐじゅっと熟したような濃厚なフルーツ感と強いピートが共存した素晴らしいボトルです。

熟成が10年くらい短いパワフルでピーティなタイプも魅力的ですが、熟成感が強まりピートが穏やかになって少し温かみを増したような本シリーズのようなタイプも大好きです。

特に本ボトルは、過熟の枯れ感の出るギリギリくらいなのが絶妙ですね。

何度か書いた気がしますが、私が買えたのに買わなかったことを後悔しているボトルの筆頭です。

今となっては、クオリティを考えても激安としか言いようがないんですが、当時としては少し高めの価格設定だったんですよね。。。

※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。

 
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2020.06.30【日記】

最近のリリース:ボウモア 1995-2019 24年 オフィシャル ハンドフィルド #1558 48.8%

鮮烈なシェリーカスクでした。

 

ボウモア BOWMORE 1995-2019 24yo OB HAND-FILLED #1558 48.8%
SHERRY CASK


香りはリッチ、プラム、ビターチョコレート、淡くレザーと腐葉土のアーシー、潮風とスモーク。
飲むと意外にこなれた口当たりから芳醇に広がる。ブドウの皮の甘味と渋味、淡く魚介ダシの旨味、ほどよい塩気、スモーキーでアーシーな余韻は長い。

【Good/Very Good】


昨年ボトリングされた、割と新しいハンドフィルドのボウモア1995、24年熟成です。
シェリーのシングルカスクからボトリングされており、色も濃い目です。

最近ご無沙汰だった、リッチなシェリー感のあるボウモアです。

いわゆるトロピカル感は樽にマスクされていますが、シェリー樽が効いており、90年代半ばの蒸留らしくオフフレーバーのない迫力のあるアイラモルトのニュアンスとの一体感をもって感じられました。

熟成が24年に及んでいて度数も丁度良く落ちているためか、ボディを保ちつつも多彩な香味があったのが印象的でした。

ハンドフィルドに選ばれただけある、素晴らしいドラムでした。

※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。

 
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2020.06.25【日記】

リンクウッド 12年 オフィシャル 40% 80年代流通

良いオールド感を堪能しました。

 

リンクウッド LINKWOOD 12yo OB 40%

香りは心地良いオールド感、滋味深いモルティと土っぽいピート、熟しすぎたリンゴや桃。
飲むと噛み応えのあるテクスチャーと濃縮感があり染み込むような麦芽の旨味、甘味はほどほど、後半からピートがしっかり残る余韻。

【Good/Very Good】


70-80年代に流通したと思われる、ホワイトラベルのリンクウッド12年熟成です。

加水オールドのコンディションの良いものに感じるオールド感がまず最初に感じられ、そこから期待通りの滋味深い麦芽感や土っぽいニュアンスを伴うピートが出てきました。

口に含むと40%加水とは思えない濃縮感で、噛み応えも感じました。

同時に舌に染み込むようにこなれた旨味があり、後半から余韻には、これぞ昔のシングルモルトとも言うべきピートの主張が残っていました。

古い加水ボトルで抜けているコンテンツもあるんだと思いますが、芯がしっかり残っていました。

経年変化もあるとは思いますが、ニュアンスとしては50年代に蒸留されたものに良く感じるような個性を持っており、12年よりもだいぶ原酒も使われていたのではないかと思います。

※この記事は、自粛前に飲んで書き溜めていたものです。

 
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2020.06.20【日記】

タリスカー 12年 オフィシャル 43% 70年代流通

古いピーテッドモルトはやめられませんね。

 

タリスカー TALISKER 12yo OB 43%
70年代流通



香りはしっかりとオールドピート、海藻系の強いピート、ヨードもスモークも力強い、濃縮感のあるアプリコットジャム、クレゾールや塩素、こなれて旨そうなモルティ、腐葉土。
飲むとこなれた濃い味だがピリっと胡椒のスパイシー、舌に染み込む旨味、香り同様の強いオールドピートはフルーツ感と渾然一体、ハイレベルでバランスの取れた味わい、深く複雑で陶酔感がある。

【Excellent】


70年代に流通していたとされる、TD表記のタリスカー12年です。

8年にはしばしば出会いますが、12年を飲むのはこれが2回目です。

やはり素晴らしい香味で、70年代の加水ボトリングですがオールド感は良い方向にのみ作用しているようです。最近私が気にしがちな嫌なオールド感や枯れは感じません。

瓶内での変化は全ての要素にこなれたニュアンスや多彩さを与え、そしてそれらに一体感をもたらしたのみで、全体としても濃い味でありボディも含め代わりに失われた重要なものが見当たらないのです。

素晴らしい陶酔感で、オールドのピーテッドモルトを楽しむ喜びにあふれる1本でした。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんの22周年記念で開栓されたものを量り売りのテイクアウトでいただきました。

 
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2020.06.15【日記】

ローズバンク 12年 オフィシャル 43% 80年代流通

個性的な古いピートがありました。

 

ローズバンク ROSEBANK 12yo OB 43% 80年代流通

香りはしっかりめのオールド感、落ち着いた蜂蜜、少し萎びたオレンジや麦芽、奥からレザーや埃っぽさを伴うピート。
飲むとこなれているが噛み応えのある麦芽の旨味、コクのある蜂蜜の甘味とグレープフルーツの綿の酸味や淡い渋味、淡く桃、後半にはしっかりめのオールドピート。

【Very Good】


80年代前半にボトリングされたという、ローズバンク12年、オフィシャルボトルです。

香りのオールド感はわりと強めで、オフフレーバーや抜けがあるのではないかと心配したのですが、酒のコシは残っていて、瓶内変化を経た香味には抜けどころか十二分な複雑さがありました。

特に味わいにおいて、華やかな瓶内変化由来のフルーツ感と、それと相反するような原酒の素朴で噛み応えのある麦芽の旨味が共に溶け込んで感じられたのが印象的でした。

また、60年代以前蒸留のローズバンクには強いピートを感じることが多いのですが、このボトルにもしっかりと感じられました。ギリギリ60年代の原酒も入っていそうなスペックですしね。

唯一無二と思える香味であり、状態の良いものを次に飲めるのを楽しみにしています。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんの22周年記念で開栓されたものを量り売りのテイクアウトでいただきました。

22周年おめでとうございます!来年はお店でお祝いできますように。

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