ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.09.20【日記】

ブナハーブン 1965-2001 35年 オフィシャル アイラフェス2001向け #7159 53.9%

こんなフェスボトルがあったんですね。

 

ブナハーブン BUNNAHABHAIN 1965-2001 35yo OB for Feis Ile 2001 #7159 53.9%
one of 594 bottles, Sherry Butt



香りは甘やかで野暮ったさもあるオールドシェリー、焦げめのあるアップルパイ、滋味深いモルティ、シナモンなどスパイスがしっかり。
飲むと力強く芳醇に広がる。プラムやリンゴのジャム、心地良い甘みと引き締めるタンニン、少しカレー粉を感じるようなスパイス、余韻にはらしいエグ味を伴う植物感がある。

【Very Good】


2001年のアイラフェスでボトリングされた、ブナハーブン1965、35年熟成のシングルカスクです。
シェリーバットのシングルカスクで、ラベルにはDistillery Managerのサインと、Distillery Workerの手書きサインがあります。
マネージャーはわかりますが、ワーカーはたくさんいそうですけど誰なんでしょうね。

中身はというと、支配的になる手前に留まった長熟シェリーバットの素晴らしいブナハーブンで、アップルパイやジャムなど甘やかなニュアンスに加えて、シナモンだけでなくカレー粉を感じるスパイシーな要素が強かったのが印象的でした。

どこか野暮ったさがあり、飲んで後半に独特のエグ味や金属感がある辺りはブナハーブンらしい個性だと思われますが、これだけの長熟なのに感じられますし決してネガティブではありません。

興味深く美味しい特別なブナハーブンでした。


 
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2019.09.18【日記】

グレンアギー 1966-1986 ダッシー サマローリ向け 55%

長年飲みたいボトルでした。

 

グレンアギー GLENUGIE 1966-1986 DUTHIE for SAMAROLI 55%
one of 480 bottles



香りは滋味深く少し香ばしいモルティとじわじわと広がるパイナップルなどのトロピカルフルーツ、オイル、それに少し干し柿。
飲むと強く芳醇。香りよりはっきりとマンゴー系のトロピカルフルーツ、舌に染み込むモルティな旨味、淡くメンソール、オイリーで迫力があり長い余韻。

【Very Good/Excellent】


サマローリがダッシーの樽から1986年にカスクストレングスでボトリングした、グレンアギー1966です。
60年代蒸留、80年代ボトリングのサマローリでカスクストレングスとなると、伝説的なボトルが数多いスペックです。
いただきものの空き瓶が家に飾ってあるのに飲んだことが無いという生殺し状態が続いていましたが、ついに飲むことが叶いました。

期待通りのオイリーさを伴うトロピカルフルーツのニュアンスが、特に味わいにおいて強く感じられましたが、それだけでなく滋味深いモルティさやその旨味も同時に感じられたのは嬉しい誤算でした。

フルーティさだけでなく厚みやモルティさを残した迫力のあるボトリングなのはさすがサマローリですね。

カスクストレングスということもあり経年変化による劣化要素も感じられず、生殺しで高まった期待に応えてくれる素晴らしいボトルでした。

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2019.09.15【日記】

ラフロイグ 1976 オフィシャル 43%

期待通りのフルーティな香味でした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1976 OB 43%
one of 5400 bottles



香りは華やかでフルーティ、奥に心地良いシェリー感、凝縮したグレープフルーツと淡くプラムジャム、粉っぽいモルティ、強いがこなれたスモークと磯っぽさ。
飲んでも華やかで凝縮感あり。フリーズドライのグレープフルーツの甘味と酸味、生ハムメロン、穏やかなヨードを伴うスモーク、フルーツとピートの余韻は長く続く。

【Very Good】


オフィシャルのラフロイグ1976です。
Whisky Exchangeなど海外サイトで長く売っていたボトルでしたが、ボトラーズものと比べると割高で加水ボトルだったのもあり買わずにいましたが、今は相当な高額ボトルになってしまいました。

香味もまさに70年代ラフロイグの加水タイプという、期待通りのものでした。

らしい凝縮感があり、アイラモルトを飲みなれている者にとってはピーティよりもフルーティが優位に感じてしまうほどフルーティが際立っています。

また、複数樽のヴァッティングでボトリングされたオフィシャルボトルだと思いますが、それがフルーツ感など香味に多彩さを与えているように思います。

フルーティなラフロイグというとリフィル系の樽で色も薄く、グレープフルーツなど黄色っぽいフルーツの印象が強いのですが、これには赤いフルーツのニュアンスも感じました。

もともと加水ということを加味するとヘタれた様子もなく、優しく美味しい70年代ラフロイグでした。

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2019.09.13【日記】

スプリングバンク 1966-1996 30年 オフィシャル アメリカ向け #426 47.4%

品のある60年代バンクでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1966-1996 30yo OB for U.S.A. #426 47.4%
one of 138 bottles



穏やかだが華やか。洋梨や桃、メローゴールドの柑橘感、こなれたモルティ、少し香木っぽさ。
飲むと穏やかだがじわじわと強まる味わい。ヘタ付きのイチゴや穏やかな柑橘、品のある甘味と柑橘の酸味、追って穏やかな塩気、心地良い余韻。

【Very Good】


アメリカのDr.Davidさんという方に向けてボトリングされたと記載された、オフィシャルシングルカスクのスプリングバンク1966、30年熟成です。
こんな樽を個人でボトリングするなんて、かなりのモルト好きでしょうね。
個人向けの長熟シングルカスクですから、相当なレアボトルです。

度数が結構落ちている影響もあるのか香りはどちらかというとボトラーっぽいニュアンスで、特にダンカンテイラーの60年代スプリングバンクのような軽やかな長熟フルーティが印象的でした。

しかし、味には香りに比べると強さを感じました。

長熟のプレーンカスクに出てきがちなヘタ付きのイチゴのようなニュアンスもあって、どこか品もある甘味と酸味、そしてらしい塩気も感じられて美味でした。

いつかこんな樽をボトリングできるようなドクターになれるように頑張ります。(笑)


 
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2019.09.10【日記】

ミルトンダフ オフィシャル 13年 60年代流通 85°プルーフ

滋味深く太いスペイサイドモルトでした。

 

ミルトンダフ MILTONDUFF 13yo OB 85°PROOF
60年代流通



香りはノスタルジックで心地良いオールド感、滋味深く芯の強いモルティ、紅茶、土っぽさを伴う淡いオールドピート
飲むと意外なほどスパイシーで強い味。噛み応えがあり染み込むような旨味の濃いモルティ、淡く土っぽさ、余韻にも旨味があって長い。

【Very Good】


ミルトンダフ13年、60年代に流通したオフィシャルボトルと思われ、茶瓶のフルーフ表記です。
85プルーフということは約48.5%ということになり、オフィシャルの加水として現行と比べるとかなり高めですね。

その度数の高さも影響していると考えますが、状態はこのスペックとしては極めて良好でした。

オールド感はもちろんありますがノスタルジックとも思える心地良いものでした。

また、大麦の品種によるものか造りによるものかは想像するしかありませんが、この時代の原酒の太さと芯の強さが50年経過してもしっかり残っています。

そしてこの時代はスペイサイドモルトにもしっかりと使われていたピート感もオールド感を帯びて主張してきました。

経年変化で出てきたと思われる深みも感じられ、厚みを伴う染み込むような旨さにうっとりしました。

滋味深く、太い酒質とはこういうものだという酒でした。

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2019.09.08【日記】

リンクウッド 1958 12年 オフィシャル イタリア向け 43%

往年の力強さの片鱗は感じられました。

 

リンクウッド LINKWOOD 1958 12yo OB for Italy 43%


香りは少し強めのヒネとスミレのフローラル、心地良いモルティ、しなびたオレンジ、土っぽさとオールドピート。
飲むとこなれた柑橘感と桃、舌に染み込むようなモルティな旨味に穏やかなオールドピートが絡まって残る。

【Good/Very Good】


イタリア向けのオフィシャルボトル、リンクウッド1958、12年熟成です。
逆算すると1970年頃のボトリングということになり、その後50年近く経過しています。

43%加水でボトリング後50年ですから、多少ならず劣化要素が香味から感じられるであろうと気にしながら飲みました。

香りの第一印象はさすがに経年劣化とも捉えられるヒネを強めに感じ、同時にモルトからボディが抜けたときに残りがちなパフュームに近いフローラル要素も感じられました。

飲んでみると思いのほか劣化要素は際立っておらず、染み込むような旨みと同時に50年代らしい土っぽいオールドピートの主張があり、何より味わいには儚さをほとんど感じませんでした。

これだけ枯れても骨太な部分の魅力的な味わいを残しており、往年のポテンシャルの高さを痛感しました。


 
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2019.09.05【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2019 23年 シグナトリー ウイスキーエクスチェンジ20周年 #11252 55.4%

甘やかなシェリー感のあるリッチなクライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2019 23yo SIGNATORY for THE WHISKY EXCHANGE 20th ANNIVERSARY #11252 55.4%
one of 550 bottles, Refill Sherry Butt



香りはまったり甘い。ビターチョコレートと少しコーヒーリキュール、クローブ系のスパイス、黒糖っぽさもある。
飲むと滑らかな口当たりから広がる。ベリージャム系の加熱したフルーツやチョコレート菓子のコクのある甘やかさ、ワックス、引き締める樽の良いタンニン、甘やかで少しオイリーな余韻は長め。

【Good/Very Good】


最近ボトリングされた、ウイスキーエクスチェンジ20周年記念ボトルのひとつ、クライヌリッシュ1995、23年熟成です。

リフィルのシェリーバットですが、香りからはワクシーな個性に覆い被さるように、チョコレートやコーヒーリキュール、黒糖といった甘やかなシェリー系の要素が感じられました。

味わいからは香りよりは原酒の個性を感じましたが、それでもまったりとした甘味が個性的でした。

複雑さはそれほどでもありませんでしたが、タンニンの引き締め感もあってか甘やかさだけがベタベタすることはなかったですね。

先日ご紹介した同じ20周年記念のバーギーと比べると明らかに主張の強い香味を持ったボトルで、個性の強い原酒とそれを覆うような樽感が印象的でした。

食後酒に、もしくは複数のモルトを飲むとき最後のほうに飲むと良いかもしれません。

 
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2019.09.02【日記】

ニューリリース:グレンバーギー 1995-2019 23年 シグナトリー ウイスキーエクスチェンジ20周年 #6585 57.5%

個性的ではありませんが美味しいボトルです。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1995-2019 23yo SIGNATORY for THE WHISKY EXCHANGE 20th ANNIVERSARY #6585 57.5%
one of 272 bottles, Hogshead ex-Bourbon



香りは甘やかで優しくフルーティで少しワクシー、穏やかなオレンジオイルやリンゴ、蜂蜜、奥からキツさのない素朴なモルティ。
飲むとじわじわと力強くスパイシーに広がる。マーマレードやアプリコットジャムのコクのある甘味、オークの主張はおだやかでモルティな旨味が長く残る。

【Good/Very Good】


最近、ウイスキーエクスチェンジが20周年記念ボトルのひとつとしてシグナトリーからボトリングした、グレンバーギー1995です。

バーボンホグスヘッドで23年の熟成ですが、これが丁度良いのか、樽の効いたメリハリのあるタイプではなく、度数のわりにほどよい熟成感が全体を包む穏やかなタイプでした。

ほどほどに熟成感のある原酒のニュアンスにキツさのない程度に樽感が効いており、フルーティさも押し付けがましいところがありませんし、素朴な麦芽の旨味もほどほどにこなれて心地良いです。

バーギーというとブレンデッドのキーモルトの印象がありますが、まさに味わいを全体に底上げしそうな香味ですし、このボトルそのものもシングルモルトの中ではブレンデッド寄りというか、バランスが良く過度の刺激や主張の無いホッとするタイプでした。

エクスチェンジが記念ボトルのひとつに、決して派手ではなく際立った個性のないこの樽を記念に選んだのは興味深いですね。

家で開けたとしたらなんとなくたくさん飲めてしまうモルトでもあり、説得力の無い香味ですが個人的には結構好きなタイプでした。

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2019.08.31【日記】

ニューリリース:グレンカダム 1999-2019 19年 オフィシャル キャンベルタウンロッホ、シャムロック、モルトヤマ向け #112 58.7%

高品質なオフィシャルボトルでした。

 

グレンカダム GLENCADAM 1999-2019 19yo OB for CAMPBELTOUN LOCH, shamrock and Maltoyama #112 58.7%
one of 221 bottles, Bourbon Barrel



香りはバニラとオレンジオイル、クレームブリュレ、心地良いオーク、奥からしっかりとモルティ、時間と共に桃っぽさ。
飲むとパワフル、オレンジオイル、リッチで引き締め感もあるオーク、甘みには蜂蜜様のコクがある、すこしスパイシー、モルティさもほど良くあって心地良い余韻。

【Good/Very Good】


有楽町キャンベルタウンロッホさんと高松のシャムロックさんの2件のバーと、富山の酒屋モルトヤマさんが選んでボトリングした、グレンカダム1999、19年熟成です。

グレンカダムの日本向けオフィシャルボトルとしては、ウイスキーフープでボトリングした樽に続いて2樽目だと思われます。

樽もフープと同様にバーボンバレルで、今回のボトルも近年の嫌味の無い良質なバーボンバレルの良いところとオレンジ系のフルーティな酒質がマッチしたタイプでした。

キツさのないモルティさに加えてクリーミーさも出ており、香りからは少しクレームブリュレのようなニュアンスも感じました。

メリハリのきちんとした香味で各要素がわかりやすく、美味しいだけでなくテイスティングも楽しい1本だと感じました。

プライベートボトルとして詰められることが羨ましいと思えるような、ハイレベルなオフィシャルボトルですね!

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2019.08.29【日記】

最近のリリース:グレンファークラス 2004-2018 オフィシャル ドイツ向け #2024 57.4%

さすがドイツ、良い樽選べてます。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 2004-2018 OB for GERMANY #2024 57.4%
one of 275 bottles, REFILL HOGSHEAD 



香りは濃いめのシェリー感、キャラメルとチョコレート、プルーン、ドライフルーツ、香ばしいモルティ。
飲むと滑らかでコクのあるジャム系の甘み、旨味のあるモルティ、ハーブ、引き締めるタンニン、少し香ばしいかりんとうを感じる余韻。

【Good/Very Good】


2018年にボトリングされたグレンファークラス2004のファミリーカスク、およそ14年の熟成です。
昔からファークラスからは優先的に良い樽がボトリングされている印象のあるドイツ向けです。

リフィルと言えどホグスヘッドで14年程度熟成しており、支配的ではありませんが割と濃い目のシェリー感でした。

当然近年のシーズニングカスクのものでしょうが、濃い目の香味ながらそのニュアンスはとってつけたようなものではなく、ある程度のナチュラルさを保っており深みがありました。

甘味と渋味、そして加熱濃縮したようなフルーツの奥から出てくる香ばしいモルティなど、にぎやかで深みがあり、現時点である程度バランスもとれているように思いました。

既に旨いですが、この先さらに一体化すると完成度が高まりそうです。

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2019.08.26【日記】

ニューリリース:オスロスク 1994-2018 24年 エディションスピリッツ ファーストエディション ウイスキーフープ向け #HL15150 45.0%

クセが無くかなり近寄りやすいタイプでした。

 

オスロスク AUSROISK 1994-2018 24yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" for THE WHISKY HOOP #HL15150 45.0%
one of 211 bottles, REFILL HOGSHEAD



華やかで軽やか。近寄りやすい。りんごと淡く桃、白い花のフローラル、心地良いモルティ。
飲んでも優しい味わい。品のある柑橘やりんごの甘みと酸味、厚みはないが心地良いモルティ、余韻もすっきりしている。

【Good/Very Good】


エディションスピリッツのファーストエディションから、オスロスク1994、24年熟成です。
最近ウイスキーフープで頒布されました。

リフィルホグスヘッドで24年間の熟成を経ていますが、それにしても度数がかなり下がっています。

そのためか、もともとボディが厚いとは言い難いスタイルのオスロスクがさらに軽やかになっていました。


飲み応えがあるとは言い難いですが、非常に近寄りやすいタイプに仕上がっており、軽やかなフルーティとフローラル、そしてモルティさも感じられました。

リフィルカスクで色は薄く、樽の影響が強いタイプではないため熟成感がでづらく頑なな香味になるように思いますが、度数が下がっているぶんだけ上記のようなフレンドリーな香味になったと考えられました。

薄めた果汁の様でもあり、厚い時期にじゃぶじゃぶ飲めそうですね。

あまり私のなかではウイスキーフープっぽくない印象のボトリングですが、バーテンダーさんがメインの団体ですし、こういうフランクで飲みやすいタイプも時には必要だとも思います。


 
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2019.08.23【日記】

ニューリリース:グレンスコシア 2000-2018 17年 オフィシャル キャンベルタウンロッホ & 信濃屋向け #225 58%

ジョアのようなミルキーさもあって美味しいスコシアでした。

 

グレンスコシア GLENSCOTIA 2000-2018 17yo OB for CAMPBELTOUN LOCH AND SHINANOYA #225 58%
one of 216 bottles



香りはフルーティで少しミルキー、桃味のジョア、少しパイナップルやオレンジ、奥から淡いミネラル。
飲んでも強くフルーティ。果汁感のある甘みと心地良いオーク、たっぷりの塩気があり後半に淡くボタニカル感。

【Good/Very Good】


2018年に詰められた、オフィシャルシングルカスクのグレンスコシア2000、17年熟成です。
20周年を迎えた有楽町キャンベルタウンロッホさんと信濃屋さん向けにボトリングされました。

以前ボトリングされて非常に好印象だった、キャンベルタウンピクチャーハウス向けを意識して樽選定したというお話でしたが、あそこまで露骨でないもののミルキーさが確かに感じられました。

それが果汁感も伴うしっかりとしたフルーティさや淡い酪酸っぽさともあいまって、桃味のジョアのようなニュアンスを帯びていたのが印象的でした。

最近のスコシアにしばしば感じられるジンのボタニカルっぽいニュアンスも淡く帯びており、らしさとフルーティさが両方とも楽しめるスコシアでした。

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2019.08.13【日記】

グレンフィディック 1973-2004 31年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 48.9%

蒸留所表記のあるボトラーのフィディック、美味でした。

 

グレンフィディック GLENFIDDICH 1973-2004 31yo CADENHEAD Authentic Collection 48.9%
one of 186 bottles, Sherry Hogshead



香りは淡いシェリー感がありリッチ。プラムやアプリコットのジャム、強い熟成感のあるワックスとエステル、マスカット、品のあるオーク。
飲むと粘性があり芳醇。梅ジャム、ワクシーで少し桃っぽさ、樽のリッチなオーク感、コクのある甘味、それでいてモルティな旨味も残っておりボディもある。

【Very Good/Excellent】


ケイデンヘッドのオーセンティックコレクションから、グレンフィディック1973、31年熟成です。
グレンフィディックは基本的にはボトラーに蒸留所表記を許可しませんので、2004年ボトリングで表記のあるこのボトルは貴重ですね。
同じようにファークラスの表記があるものも散見され、この時代のケイデンヘッドと蒸留所でどういう取り決めがあったのかは不明です。

さて肝心の内容ですが、非常に好きなタイプでした。

香りにおいても味わいにおいても心地良いシェリー感が全体を優しく包んでおり、それが強すぎない分だけエステリーで熟成感のあるフルーツ感もマスクされずに感じることができました。

熟成年数のわりにリッチなオークの主張も強すぎず、それでいてモルティさや厚みも残っているというハイレベルでバランスの取れたフィディックで、ニヤニヤしながら飲んでしまいました。

恐らくリリース当時から美味しかったのではないかとは思いますが、まだ飲み頃感もあってかなり好印象でした。


※※※
最近、書き溜めていた更新予定のデータがなぜか消失するという事件があり、しばらく更新が不定期になります。。。
更新が滞っているのを心配してくださりご連絡いただいた方々、ありがとうございました。
本業もありますので、復元に少々お時間をいただきますが、お待ちいただければと思います。

 
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2019.08.07【日記】

グレンファークラス オフィシャル 150周年記念ボトル 43%

実は初めて飲みました。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS OB 150th Anniversary Bottling 43%
Bottled in 1986, one of 6000 bottles, Sherry Casks



香りは甘やかなキャラメル風味のデニッシュ、ミルクチョコ、アプリコットジャム、少し香木っぽいウッディネス。
飲むと滑らかだがじわじわと芳醇に広がる。ジャム系のコクのある甘味と引き締めるウッディネスとこなれたタンニン、ハーブ、モルトの旨味も長めに残る。

【Good/Very Good】


1986年に、1836年の公式操業開始から150周年を記念してオフィシャルから6000本限定でボトリングされたグレンファークラス。
有名ボトルですが、きちんとテイスティングノートを書きながら飲むのは初めてでした。

1986年ボトリングでしかも記念ボトルですから、それなり以上に古い樽が入っていると思うのですが、高貴なオールドシェリーのニュアンスはあまり感じられませんでした。

香りからはわりと近年のシェリー樽に感じることの多いデニッシュっぽいニュアンスがあったのが印象的でした。

とはいえ多彩な香味になっており、何よりシェリー感が全体を覆うようなタイプではなく、リフィル系のシェリー感でモルティさもマスクされずに感じられました。

そのため味わいのバランスは非常に良く、加水のおかげでなおさらその方向で仕上がっていました。

わかりやすく派手なタイプではなく、こういうものを記念にボトリングしたのは、センスがあるとも言えると思います。

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2019.08.04【日記】

ハイランドパーク 1972-1994 21年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 56.5%

素晴らしい陶酔感でした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1972-1994 21yo CADENHEAD Authentic Collection 56.5%


香りは力強さに妖艶さが加わったシェリー感で陶酔感あり。熟した赤い果実の風味がある高級チョコレート、奥に香ばしさのあるこなれたモルティ。
飲むと芳醇で力強く広がる。香り同様にパワフルで陶酔感のあるシェリー感、心地良い甘みと引き締めるタンニンのビターさ、奥から噛み応えのあるモルティな旨味、最後にしっとりしたピート、余韻も長い。

【Excellent】


1994年にボトリングされた、グリーンケイデンのハイランドパーク1972、21年熟成です。

書こうと思えば長々と書くこともできそうな素晴らしいボトルでしたが、極力端的に表現するならば、

「経年変化も加わって妖艶さのあるシェリー感があり、ハウススタイルであるピートや旨みのあるモルティも残っており、何よりボディが全く抜けておらずアタックやテクスチャーのみがこなれている」

という、ほぼ完璧な香味でした。

良い樽で21年熟成し、カスクストレングスでボトリングされてそこから約25年後の開栓。

この上なく飲み頃でした。

素晴らしいボトルを素晴らしいタイミングで飲める幸せを満喫させていただきました。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.08.02【日記】

ハイランドパーク 8年 オフィシャル 43% 70年代流通

トール瓶の8年、かなり久しぶりに飲みました。 

 

ハイランドパーク HIGHLANDPARK 8yo OB 43%
1970's bottling



香りは心地良いオールド感と優しいオールドシェリーとこなれた蜂蜜、キャラメリゼしたナッツ、奥からじわりと土っぽいピート。
飲むと想定外に緩さも抜け感もない。やや凝縮感もあり舌に染み込むテクスチャー、淡い噛み応えのあるモルティとその旨味、香りより滋味深くピーティ、余韻まで厚みが保たれている。

【Very Good】


70年代に流通していたトール瓶のハイランドパーク、これは8年熟成です。

香りからは昔のシェリー感と滋味深いアーシーさを伴うピート、そして蜂蜜っぽいニュアンスも感じられました。

飲むと凝縮感があり、良いオールドボトル特有の旨味が舌に染み込んでくるような感覚もあって、香り以上に味わいがとても良かったです。

ボトリングから約40年が経過しており、瓶内変化がどの程度かというのが気になるところでしたが、オールド感はほどよいところにおさまっており、抜け感はほとんどありませんでした。

このコンディションとわかっていれば多少高くても買って飲もうという気持ちになるのですが、味見せずに買う勇気はないですね。。。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.07.31【日記】

ノースポート 1964-1979 15年 ケイデンヘッド 45.7%

ヘタレていない黒ダンピーでした。

 

ノースポート NORTH PORT 1964-1979 15yo CADENHEAD 45.7%
one of 114 bottles



香りは心地良いオールド感、萎びたオレンジとアプリコット、べっこう飴、熟成し過ぎた白ワイン、滋味深いタールを伴うピート。
飲むとオールド感と粘性あり。グレープフルーツのワタの甘みと渋み、癖のないシロップの甘み、内陸系のしっかりしたピートがあり長い余韻。

【Very Good】


いわゆる黒ダンピー時代のケイデンヘッドが1979年にボトリングしたノースポート1964、15年熟成です。
やや高めの加水ボトルです。

さすがに香りからも味わいからもオールド感は強めに感じられ、フルーツ感にも少し萎びたところはありますが、私の嗜好では十分に許容範囲で、タールっぽい内陸系のオールドピートも感じられてドキドキしました。

このあたりのスペックは、高いだけでなくフェイクも劣化も怖くて自分では買ったり開けたりする機会がもはやほとんど無いようにも思いますが、こういうノスタルジックな気持ちになれるウイスキーはたまに無性に飲みたいと思います。

そういう意味でも、バーで飲ませてもらえるのはありがたいです。

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2019.07.29【日記】

タムナヴーリン 1966-1989 22年 ダッシー クリストファーカナン向け 46.7%

やはりこの時代のシェリー感には替えの効かない魅力があります。

 

タムナヴーリン TAMNAVULIN 1966-1989 22yo R.W.DUTHIE for CHRISTOPHER CANNAN 46.7%


香りは濃厚なオールドシェリー、黒糖、プルーン、ベリージャム、腐葉土。
飲むと滑らかだがパワフルに広がる。黒糖の甘みとコク、引き締めるブドウの皮のタンニン、陶酔感もあって長く心地良い余韻。

【Very Good】


タムナヴーリン1966、22年熟成。
ダッシーが1989年にフランスのクリストファーカナン向けにボトリングした伝説的なボトリングのうちの1本です。
サマローリの伝説的なボトリングもその多くがこの時代のダッシーの樽でしたし、タイムスリップして樽を選べると言われたら、私もこの辺りから選びたいと言いそうです。

このタムナヴーリンは、以前に飲んだ時に比べるとややオールド感が強まっており、個人的な嗜好では少し瓶内変化が進み過ぎたかなという印象を持ちました。

とはいえ、現状ではこの時代のシェリーカスクにしか感じることのできないオールドシェリーのニュアンスがたっぷりと感じられ、素晴らしく美味しいものであることに疑いの余地はありません。


 
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2019.07.27【日記】

ハイランドパーク 18年 オフィシャル 43% 90年代流通

やはり安定感のあるオフィシャルボトルです。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 18yo OB 43%
90年代流通



香りはしっとり濃いめのシェリー感、レーズン、黒糖、滋味深いモルティ、奥に淡くピート。
飲むと芳醇、コク深い黒糖の甘味、濃い旨味、厚みあり、溶け込んでいるが余韻にじわりと顔を出すスモーク。

【Very Good】


90年代頃に流通していた、ハイランドパーク18年のオフィシャルボトルです。

香りにおいても味わいにおいても、芳醇で心地良いシェリー感と滋味深いモルティさが印象的でした。

経年変化である程度こなれていますが、もともとの酒質が厚いためかボディはしっかりと保たれており、コクと旨味には凝縮感もありました。

コクがあるのに嫌味は無く滑らかで、いくらでも飲めそうです。
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2019.07.24【日記】

ポートエレン 1982-2000 ロンバード ジュエルズオブアイラ 52%

生き生きとしたポートエレン、美味でした。

 

ポートエレン PORT ELLEN 1982-2000 LOMBARD JEWELS OF ISLAY 50%


香りは萎び始めたレモン、強いが心地良いグラッシー、麦芽の主張もあり、干し草を焼いたようなスモーク、貝殻のミネラル感。
飲むと優しい口当たりから舌に染み込むような麦芽の旨味、品のある柑橘の甘味と酸味、強い塩気、厚みはほどほどだがピーティで長めの余韻。

【Very Good】


ロンバードが2000年にボトリングしたポートエレン1982、およそ18年の熟成で、50%に加水されてボトリングされています。

樽もそこまで効いておらずナチュラルな香味で、熟成がそこまで長くないためか、フレッシュなアイラモルトらしい香味があります。

モルティや強いピーティに加えて、グラッシーな雰囲気もあり、80年代というより1970年代蒸留の短熟ポートエレンのような雰囲気です。

ややプレーンな香味なので経年変化もマイルドだと思いますが、加水もされており、20年近い経年変化を経て、しかもボトルの最後の1杯だったためか、結構こなれた印象でした。

全体にクリーンでもあり、素直に舌に染み込むような旨みもあって、それがブリニーでピーティな余韻と共に最後まで残りました。


 
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T.Matsuki

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