ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.05.23【日記】

ラフロイグ 1983-1999 16年 マキロップチョイス #1849 52.5%

何度飲んでも大好きな香味です。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1983-1999 16yo Mackillop's Choice #1849 52.5%


香りは妖艶で陶酔感がありうっとりする。加熱したプラムやグレープフルーツの綿、少しコニャックのようなブドウ感、乾いたモルティ、しっとりしたアーシーさと強いピート。
飲むと滑らかな口当たりから広がる。香り同様のフルーツに加えパイナップル、粉っぽい凝縮感のあるテクスチャーで舌に染み込む、良い甘味と酸味と塩気、強いピート、フルーティでピーティな長い余韻。

【Very Good/Excellent】


マキロップチョイスが1999年にボトリングしたラフロイグ1983で16年熟成のシングルカスクです。
マキロップからは同じラベルとヴィンテージでいくつかボトリングされていましたが、これは#1849です。

80年代前半のラフロイグらしい凝縮して粉っぽいテクスチャーと突き抜けたフルーティさが堪能できるボトルで、フルーティですが抜け感は全くなく、ボディやピートも十分に保たれていました。

ボトリングから約20年が経過しており、より滑らかで妖艶なニュアンスを帯びたようにも感じます。

陶酔感があっていくらでも飲みたい大好きな香味でした。

このボトルは私のストックには無く、あと何回飲めるでしょうか。

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2019.05.21【日記】

インペリアル 1989-2010 BBR ベリーズオウンセレクション #178 46%

優しい味でクセがあまりなく、序盤に良い1杯でした。

 

インペリアル IMPERIAL 1989-2010 Berry Bros & Rudd Berrys' Own Selection #178 46%


香りは軽やかでフローラル。薄めた蜂蜜とオレンジ、奥から心地良いモルティと干したワラ。
飲むと優しい口当たり。淡いコクのある甘味、優しいモルトの旨味、癖がなく心地良い余韻で次の一杯が欲しくなる。

【Good/Very Good】


BBRが2010年にボトリングした、46%加水シングルカスクのインペリアル1989、およそ21年の熟成です。

加水の影響もあってか優しく軽やかでフローラルな香味で、モルティさとその旨味もほどよく主張してきました。

たまに出てくる1990や1995のような極端にフルーティに振れたタイプではなく、このインペリアルには特別な個性があるわけではありませんが、全体としてはとても心地良い香味でした。

こういうものは家で淡々と飲むもよしですが、バー飲みする時は序盤の1杯として良い仕事をしてくれると思います。


 
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2019.05.19【日記】

モストウィー 17年 セスタンテ 66%

独特の和の個性があって美味でした。

 

モストウィー MOSSTOWIE 17yo SESTANTE 66%


香りはプレーンな樽感だが強い。ジャスミンなどの爽やかな花、八ツ橋のようなニッキ、強いが長い経年変化でこなれたモルティ。
飲むと最初穏やかだが遅れてヒリヒリと刺激的になる。シロップのクセのない甘味だが淡いクコクもある、舌に染み込んでくるモルティな旨味、少し八ツ橋、キレが良く鋭さのある余韻。

【Very Good】

セスタンテ向けのモストウィー17年のハイプルーフ。
恐らくは80年代後半にボトリングされています。
同じラベルのトール瓶だけでも40%のものや、18年熟成のものがあったりします。
私は見たことがありませんが、デキャンタのものもあるようですね。

樽感はプレーンで度数も高く、ボトリング当初は相当にドライで刺激的ななウイスキーだったと推測されます。

ボトリング後およそ30年の経年変化を経て、ジャスミンを感じるフローラルさやシナモンのニュアンスを帯びた香りでした。

飲んでみると少し刺激は出てくるものの穏やかになっており、プレーンでクセの無い味わいでモルティな旨みが舌に染み込むようでした。

なんとなく経年変化で和の印象を帯びたモストウィーで、度数への耐性は必要ですが、飽きの来ない香味でいつまでも飲んでいられるタイプでした。


 
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2019.05.17【日記】

グレンモーレンジ 1994-2005 11年 オフィシャル シングルカスク #1385

シェリー感とも違和感なく融合していました。

 

グレンモーレンジ GLENMORANGIE 1994-2005 11yo OB SINGLE CASK #1385 56.1%
one of 631 bottles, SHERRY CASK



香りはプラムジャムやマーマレードのパイ、セロリの入ったポトフ、バニラ、淡くチョコレート、淡くクローブ、心地良いオーク。
飲むとパワフルでヒリヒリするスパイシー、オレンジと甘やかなプラムジャム、コクあり、しっかりとオーキーで深みもあるがエグ味はない、メリハリのある味わいで余韻も長い。

【Good/Very Good】


グレンモーレンジが2005年にボトリングした、レアリミテッドエディションと銘打たれたシングルカスクで、ヴィンテージは1994の11年熟成です。
樽はシェリーカスクです。

バーボンカスクの印象の強い蒸留所で、ウッドフィニッシュでないシェリーカスクはわりと珍しいと思います。
しかしシェリーの樽感ともしっかりマッチする原酒だなと改めて感じました。

樽由来だと思いますが、わりとセロリ系のハーバルな個性が特徴的で、香りにおいても味わいにおいても良いオークのニュアンスが効いています。

11年熟成と決して長期熟成ではありませんが、甘味と深みがあり未熟感は無く、強い味ですがメリハリがありました。

恐らくは発売時よりもこなれて仕上がった味なのではないでしょうか。

近年のシーズニングシェリーカスクの中でも、他と違う個性なのはモーレンジ固有のカスクマネジメントによるものなのかもしれませんね。

楽しませていただきました。

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2019.05.15【日記】

バルブレア1969 31年 オフィシャルリミテッドエディション 45%

ハイランドのオフィシャル長熟として完成された美味でした。

 

バルブレア BALBLAIR 1969 31yo OB LIMITED EDITION 45%


香りは心地良い熟成感と素朴さが同居。オレンジゼスト、淡い桃とバニラ、ナッツクリーム、穏やかだがしっかりと主張するモルティ。
飲むと滋味深く舌に染み込む味わい。オレンジマーマレードに蜂蜜っぽさもあるコクのある甘味とモルティな旨味が同居、フルーツと素朴な旨味が長く残る余韻。

【Very Good】


オフィシャルのリミテッドエディションとしてボトリングされた、バルブレア1969、31年熟成です。
インバーハウス系のリミテッドとして、同じラベルでバルミニックやプルトニーもありましたね。どれも45%に加水されていたと記憶しています。

このバルブレアは度数以上に濃い味で、オフィシャルらしい露骨すぎないもののしっかり感じられる熟成感と、ハイランドモルトらしい素朴さと兼ね備えた香味でとても好きでした。

具体的には熟成期間に起因しそうな華やかで多彩なフルーティさと、素朴さを伴うモルトの旨味、そしてコクのある甘味が混然一体としており、いくらでも飲めそうな美味しさでした。

こういうスペシャルボトルは飲んでいて幸せか気持ちになりますね。

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2019.05.11【日記】

レダイグ 1973-1987 14年 セスタンテ 40%

シングルモルトの面白さをしっかりと感じました。

 

レダイグ LEDAIG 1973-1987 14yo SESTANTE 40%


香りはしっとりと強いスモーク、ナッツや生の豆っぽさも強い、生の麦芽の主張がしっかり、わずかに干し椎茸、土のついた根菜も出てくる。
飲むと優しい口当たりからじわじわと広がる。燻した藁のような強いスモーク、わずかに噛み応えもあるモルティな旨味、やはり土のついた根菜、プレーンな甘味が染み込んでくる余韻。

【Good, Interesting】


イタリアのボトラーであるセスタンテが1987年にボトリングした、レダイグ1973です。
ハイプルーフに伝説的なボトルの多いセスタンテですが、実はハイプルーフと同じラベルの40%加水タイプなんかも結構リリースしており、このレダイグも40%加水です。

加水オールドらしい経年変化もそれなりに感じますが、それより個性的なスモーキーさや生の麦芽のニュアンスがたっぷりでした。

また、これも原酒の個性だと思うのですが、ピートを多めにとるためにミドルカットを結構後ろの方までとったのではないかと思える根菜や豆のようなフェインティさも結構強く主張してきました。

セスタンテの加水タイプには可もなく不可もなくというボトルが多い印象でしたが、これは非常に個性的でした。

ひっかかりもあるためそんなにたくさん飲みたいタイプではなかったですが、個性を楽しむという意味ではシングルモルトの面白さをしっかりと感じられるボトルでした。


それはそうとレダイグに関して、モルト愛好家の中では言わずと知れたマル島はトバモリー蒸留所で仕込まれるピーテッドタイプのモルトですが、以前からレダイグは現地の発音と大きく異なるということが言われています。

これに対応して表記を変えようという動きがあるようで、現地の発音により近い、「レチェック」「レイチェッグ」などに変わっていくと思われます。
今でも、バーで「カオルイーラ」など昔よく使われていた呼び方を使っている先輩方がおり、それはそれでカッコよかったりもするのですが、レダイグがそんな感じになる日も近いようです。

 
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2019.05.09【日記】

ニューリリース:ロングロウ 2007-2018 10年 オフィシャル ブレーメン向け 56.9%

期待のリチャードシェリーバットでした。

 

ロングロウ LONGROW 2007-2018 10yo OB for Bremen 56.9%
one of 306 bottles, Re-charred Sherry Butt



香りはクリーム、バニラ、シトラス、潮風、しっとりした強めのモルティだがキツさはない。
飲むと噛み応えのある凝縮したテスクチャー、強いモルトの旨味、うっすらと包む濃縮フルーツ、コクのある甘味、柑橘の酸味と強いブリニー、しっとりした強いピート。

【Good/Very Good】


昨年にドイツのブレーメン向けにボトリングされた、ロングロウ2007、10年熟成です。

若いヴィンテージですが、樽がしっかりめに効いているため未熟感は香りからも味わいからもほとんど感じませんでした。
バット樽で熟成はそれほど早くないはずですが、リチャーの影響なのかもしれません。

そのように樽は感じますが、そこはロングロウですので原酒の個性もしっかり感じられ、麦芽の旨味も濃くブリニーさやピーティさも十分です。

ボディも厚く余韻も長く、長い余韻の最後まで力強さを感じました。

スプリングバンク蒸留所は生産量が少ないこともあって、正規代理店でもなかなか樽を回してもらえない状況です。
日本向けは1年に1樽限定のようですし。

そんななか、消費量が多いドイツだけあってか、ブレーメン向けは以前にご紹介したヘーゼルバーンもこのボトルも2018年にボトリングされています。
ますますうらやましくなりました。


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2019.05.07【日記】

グレンファークラス 1968-2003 34年 オフィシャル オールドストックリザーブ #686+687 54.1%

良い意味での野暮ったさが魅力的でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1968-2003 34yo OB Old Stock Reserve #686+687 54.1%
one of 384 bottles, Sherry Casks



香りはオロロソシェリーそのものに近い濃厚なシェリー感、まったり甘いラムレーズン、少し黒糖やみたらしのタレ、リッチ。
飲むと香りから想像した通りのまったりとしたコクのある甘み、濃縮フルーツ、引き締める淡いタンニン、黒糖や味醂、余韻は長く甘く心地良い。

【Very Good, Interesting】


2003年にボトリングされたグレンファークラス1968、オールドストックリザーブ34年。
2樽をヴァッティングしたカスクストレングスです。

もともとシェリーカスクの影響の強いボトルが大半のグレンファークラスの中でも、特に濃厚なシェリー感を伴うボトルでした。

香りの第一印象はオロロソシェリーそのもので、遅れてまったりと甘やかな多彩な要素が湧き出てきます。

味わいも香り同様にまったりと濃厚で、みりんやみたらしといった和風の要素も含んだ濃縮感のあるものでした。

同じ時期にシェリーカスクにこだわっておりシングルモルトのロールスロイスと言われていたマッカランとは好対照で、洗練された高貴なマッカランに対して、このファークラスは特に野暮ったく遠慮のない重厚な香味でした。

この良い意味での野暮ったさはこの時期のファークラスに共通して感じられる要素だと思っていますが、このボトルは特にそれが顕著に感じられたのが印象的でした。


 
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2019.05.05【日記】

ローズバンク 1985-1992 スコッチモルトウイスキーソサエティ "25.6" 56.5%

最初は相当荒々しかったはずです。

 

ローズバンク ROSEBANK 1985-1992 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "25.6" 56.5%


香りはほどよいシェリー、アプリコットやプラムのジャム、奥から梅酒、淡いミーティさもありリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる。プラムジャムのコクのある甘味、ややもっさりしているがボディもあり余韻は長め。

【Good/Very Good】


スコッチモルトウイスキーソサエティから、25番=ローズバンクの1985蒸留、1992年ボトリングでおよそ7年の熟成です。

約7年の熟成と非常に短熟ですが、それにしては56.5%と度数はそこそこ下がっています。

記載はありませんがシェリーカスクの影響を強めに感じる香味で、少しもっさりしてもいましたがジャム系の甘味がありボディもありました。

経年変化によって今は滑らかな口当たりになっていますが、ボトリング当初は相当荒々しく、サルファリー要素もあったのではないかと想像します。

現在は芳醇で美味しく、ボトリング後の変化を考えながら飲むのも楽しいローズバンクでした。


 
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2019.05.03【日記】

ベンリアック 1972-2007 34年 オフィシャル #3580 49.7%

ナチュラルさもあって美味でした。

 

ベンリアック BENRIACH 1972-2007 34yo OB #3580 49.7%
one of 179 bottles, Hogshead



香りは非常にフルーティで華やか、ややエステリーで果汁感のある洋梨やオレンジ、加熱したりんご、カスタードクリーム。
飲んでも香り同様に突き抜けたフルーティがあるがケミカルさはそれほど強くない。カスタードクリーム、ボディと旨味もあり余韻はフルーティで長い。

【Very Good】


2007年にボトリングされた、オフィシャルシングルカスクのベンリアック1972、34年熟成。
1976ヴィンテージの高評価などによって愛好家の間でブームになる前にボトリングされていたもので、当時私も1本買ったボトルです。

香りにおいても味わいにおいても、やはり非常に華やかで突き抜けたフルーティさが魅力的で、フレッシュなものや加熱したものを含めて多彩なフルーツ感を堪能できました。

これも70年代ベンリアックらしくフルーティさを楽しむボトルであることに間違いはないと思いますが、76のホグスヘッドなど典型的なものと比べるとケミカルな要素が少なくナチュラルなのが印象的で、加えてボディやモルティな旨みも残っていたのも魅力的でした。

昔はこの1972も飲んでいたのに1976のフルーティさにメロメロになっていた気もしますが、嗜好の変化なのか現在では同じフルーティなモルトでも枯れ感が少ないこの72のほうが好みになっています。

今回は、このボトルの魅力を再確認することになりました。


 
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2019.05.01【日記】

ニューリリース:グレンモーレンジ オフィシャル アルタ 51.2%

このシリーズのこれまでのものとは異質な印象でした。

 

グレンモーレンジ GLENMORANGIE OB ALLTA 46%


香りは若々しい。フレッシュでハスクっぽい麦芽が前面、蜂蜜とオレンジ、加熱したリンゴ、オークとナッツ。
飲むと若々しいが刺激は強くなく、旨味の濃い麦芽、噛み応えあり、オレンジ、コクのある蜂蜜の甘味、オークの主張はあるが若々しい余韻。

【Good, Interesting】


モーレンジのプライベートエディションの10番目、アルタです。

グレンモーレンジの大麦畑から発見された新種の野生酵母「サッカロマイシス・ダイアマス」を使って仕込んだ原酒とのことです。
かの有名な、サッカロミセス・セレビシエ以外のものがこんな身近にあったことも非常に興味深いですが、それを見つけたのがそもそもすごいことです。

通常と違う酵母を使った以外にどういう過程を経てできたものなのかは知らずに飲みましたが、わりと若さが、特にフレッシュな麦芽感が強く主張してきました。
飲んでみると意外と未熟感は強くなく樽由来のオークのニュアンスも感じられますが、やはり若いウイスキーに感じるようなモルティさがしっかり感じられました。
そのぶん旨味もしっかり残っており、厚みもあって濃い味わいでしたね。

そのように熟成感において少しちぐはぐな印象を持ちましたが、この酵母の原酒は熟成感が出づらいのか、それとも実際にそれほど熟成させていないのか、はたまた原酒の味を生かすためにそこまで味の出る樽を使わなかったのか、この味の理由をいろいろ考えながら楽しくいただきました。

ラムズデン博士が自由にいろいろやらせてもらえるのか、モーレンジは本当に次々と面白いことを考えますね。

理系の感覚だと、熟成だったり樽使いだったりの影響を大きく受けている今回のアルタが本当に酵母の違いで従来と違う味になっているのか疑問な部分はありますが、恐らくは酵母で味がかなり変わるんだろうなと思わせてくれる興味深い1本でした。

従来の酵母で仕込んだものと全く同じ条件で熟成させたものをぜひ比べて飲んでみたいものです。

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2019.04.29【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 1999-2018 19年 スリーリバーズ 貴婦人と一角獣 #26 56.0%

フレッシュフルーツが印象的なラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1999-2018 19yo THREE RIVERS The LADY & The UNICORN #26 56.0%
one of 204 bottles, Hogshead



香りは華やか。レモンなど強い柑橘と強いスモーク、海藻っぽいヨードもしっかり、フレッシュなモルティ。
飲むと意外に刺々しさがなく舌に染み込んでくる。やはりフレッシュレモン系の柑橘の甘味と酸味、後半はフルーツを追いかけるように強い磯感とピート、余韻は長め。

【Good/Very Good】


スリーリーズさんの貴婦人と一角獣シリーズから、1999ヴィンテージで19年熟成の蒸留所記載の無いアイラモルトがリリースされました。
裏ラベルのイニシャルLのヒントから中身はラフロイグかラガヴーリンということになりますが、香味的にはまずラフロイグでしょうね。

それほど樽が効いているタイプではないためか、オフィシャルとは異なるフルーティ寄りの香味で、柑橘を中心としたフレッシュ系のフルーツ感を強く感じました。

ボトラーのラフロイグはヨードがあまり強くないものもありますが、まだフレッシュなためか磯っぽい海藻系のヨードも強めに感じられました。

恐らくこういう影響がそれほど強く出ない樽は、このままさらに熟成した場合には突き抜けたフルーツ感のあるボトラーらしいラフロイグになっていくのではないかと思います。

その過程を見たようで、そういう意味でも楽しめるボトルでした。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.04.27【日記】

ニューリリース:マッカラン 1988-2018 29年 ディスティラリーコレクション スコッチモルト販売 40周年記念 48.5%

40周年おめでとうございます!

 

マッカラン MACALLAN 1988-2018 29yo Distilleries Collection SCOTCH MALT SALES 40th ANNIVERSARY 48.5%
Sherry Cask



香りはしっかりめのシェリー感、アプリコットジャム、少しミーティさとみたらしのタレ、焦がした胡麻、ナッティでリッチ。
飲むとリッチで滑らかで甘やか、アプリコットジャムのコクのある甘味、ナッツ、キツさのない渋味、少し金属感があるがリッチな余韻。

【Good/Very Good】


スコッチモルト販売さんの40周年記念としてボトリングされた、ファイネストスペイサイド表記で1988ヴィンテージ、29年熟成のボトルです。
諸々の情報によると中身はマッカランのティースプーンモルトということでした。
ラベルの絵もロールスロイスですしね。(笑)

マッカランの代名詞ともいえるシェリーカスクで熟成されていますが、オフィシャルとも少し違う系統のまったり系のシェリー感でした。

甘やかなジャム系のフルーツがしっかりと感じられ、少しみたらしを掛けたナッツのようなニュアンスも伴っておりました。

少し焦げ感や金属感がありましたが、総合的にもシェリーカスクが効いたモルトで、甘味と渋味のバランスも良かったです。

マッカランでこのスペックだと強気の10万円オーバーで出されても売れそうなイメージですが、そこはさすがスコモルさん、3万円未満で販売されすぐに完売したようでした。

このブログサイトであるサケドリの充実も含め、スコモルさんにはこれからも期待しています。

40周年おめでとうございます!

 
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2019.04.25【日記】

ニューリリース:アードモア 1987 30年 オフィシャル ウイスキーエクスチェンジ向け 47.2%

非常に熟成感がありオフィシャル30年としてはCPも良好です。

 

アードモア ARDMORE 1987 30yo OB for THE WHISKY EXCHANGE 47.2%


香りには熟成感がありエステリーで非常にフルーティ。しっかり洋梨やリンゴのコンポート、淡くパイナップル、清涼感のあるミント、バニラクリーム、奥に淡いピート。
飲んでも優しい口当たり、パイナップル系のフルーツ、クリーム、後半には香りよりもピートを感じ、フルーツとともに余韻に残る。

【Very Good】


最近ウイスキーエクスチェンジ向けとしてリリースされた、オフィシャルのアードモア1987、30年熟成です。

香りからはのっけから長い熟成を感じ、エステリーで非常に多彩なフルーティさがありました。
どちらかというとオフィシャルよりもボトラーズに多い系統の突き抜けたフルーツ感ですが、奥からはじわじわとアードモアらしいピートの主張もありました。

飲むと優しい味わいで、香り同様に少しトロピカル要素も伴うような強いフルーティさが印象的で、長熟による樽の渋味も無く、割としっかりと感じるピートを伴う優しい余韻の最後まで飲み心地が良かったです。

ボトラー寄りの香味ではありましたが、オフィシャルボトルの長熟でvat抜き208ポンドは安く感じます。

サントリー傘下の蒸留所にもかかわらず、例の如く日本向けに特別なリリースが出る気配はありませんが、この樽を選んでこの値段で出してくるあたり、さすがエクスチェンジですね。

ましてや熟成感も個性もある1本ですので、私も何本か購入しました。
が、、、発売から数か月経った今もまだ売り切れていないのは、やはり蒸留所の人気の無さでしょうか・・・。

また、このボトルは1987ヴィンテージです。
愛好家の中でも、特定の蒸留所を除けばあまり80年代蒸留のものは評価されない傾向にあるように思いますが、最近では長期熟成もしくは瓶内変化を経て美味しくなっているものに出会うことが増えてきました。

それこそ往年のピアレスコレクションのような系統のこのエステリー&フルーティは、熟成が長くなれば80年代蒸留の時代の樽でも出てくることが証明できる1本が今回のボトルだと思います。

 
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2019.04.23【日記】

タリスカー 1952 21年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス 43%

素晴らしい状態で往年の名作を楽しませていただきました。

 

タリスカー TALISKER 1952 21yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE 43%


香りは強いオールドシェリーとオールドピート、高級なビターチョコレート、アメリカンチェリー、しっかり土っぽくエレガントさと無骨さが共存している。
飲むと加水らしいエレガントさがあり芳醇で濃厚。舌に染み込むようなテクスチャー、香り同様にオールドシェリーとオールドピートが渾然一体になっている。ホールの黒胡椒を噛んだようなスパイシーさが顕著で陶酔感のある余韻にも含まれる。

【Excellent】


ゴードン&マクファイルの、いわゆるブラックコニッサーズの時代のコニッサーズチョイスのタリスカー1952、21年熟成。
逆算すると1973年くらいのボトリングということになります。

学生時代からお世話になっている相模大野のオードヴィーさんの21周年記念で開栓されました。21年熟成のものを開けるとは聞いていましたが、去年の20周年で結構なものを開けた翌年にもかかわらず、今年しれっとこれが出てきたのには驚かされました。

エレガントなオールドシェリー感と無骨な土っぽさを伴うオールドピートがともに感じられる香味ですが、それらが一体化しており素晴らしく複雑で陶酔感がありました。
43%とは思えない芳醇さがありますが、それでいて加水らしい心地良いテクスチャーもあって染み込んでくるような美味しさでした。

ボトリング後46年くらい経過している43%の加水ボトルで、当然ながらオールド感はありますが、私の好きな古びたシェリー感や土っぽいピートの要素はしっかりありつつもヒネや抜け感などのマイナス要素はほとんどなく非常に良い状態でした。
また、ハウススタイルと言われるホールの黒胡椒のようなニュアンスもシェリー感やピートに負けず主張してきたのも印象的でした。

素晴らしい経験をさせていただき感謝です。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。
21周年おめでとうございます!!
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2019.04.21【日記】

グレンリベット 21年 オフィシャル 43% 80年代流通

いつも以上に濃いシェリー感でした。

 

グレンリベット GLENLIVET 21yo OB 43%
80年代流通



香りは無骨さのある重厚なシェリーがしっかり。プルーンやアプリコットジャム、シナモンの効いたアップルパイ、甘いハーブリキュールのニュアンスも見え隠れ。
飲んでもシェリー感がしっかり。香り同様の加熱リンゴとシナモンが強く主張、ハーブ感も香りより強め、長く芳醇な余韻。

【Very Good】


主に80年代に流通していた、グレンリベット21年オフィシャルボトルです。
私が学生時代からお世話になっている相模大野のオードヴィーさんの21周年で、集められた21年熟成ボトルのひとつとして開栓されました。
逆算すると60年代のボトリングと思われます。

これまでに何度も飲んでいるボトルで、シェリー感が強いイメージのボトルでしたが、今回のものはロットの違いだと思いますが特にシェリー感が重く強く感じられました。

複数のフルーツジャムやシナモンの効いたアップルパイといった加熱フルーツのニュアンスがあり、シェリー感ともあいまってハーブリキュールのようなニュアンスとも感じられました。

60年代蒸留のシェリーカスクといっても高貴なタイプではなく、セスタンテあたりに多い少し重さと無骨さを伴うようなシェリー感であり、度数より芳醇に感じられました。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。
21周年おめでとうございます!!

 
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2019.04.19【日記】

アイルオブジュラ 1993-2008 オフィシャル エレメンツ エアー 46% マンサニージャカスクフィニッシュ

すごいマンサニージャ感でびっくりしました。

 

アイルオブジュラ ISLE OF JURA 1993-2008 OB ELEMENTS Air 46%
one of 768 bottles, Manzanilla Finish



香りははっきりとマンサニージャのシェリー感、レーズン、甘やかさと酸、奥からモルティ。
飲むと柔らかい口当たり、まったりと平坦なジャム系の甘味、特徴的なほどしっかりした塩気、ハーブを伴う余韻。

 【Good/Very Good, Interesting】


アイルオブジュラのエレメンツシリーズから2008年にエアーとしてリリースされた、1993ヴィンテージ。
マンサニージャカスクで後熟されており、かなり個性的な香味でした。

香りには正直悪露どきました。マンサニージャそのもののようなシェリー感がはっきりと感じられたからです。
ここまで露骨に感じられるものに出会ったのは初めてかもしれません。

味わいはワインカスクフィニッシュらしいやや平坦な甘味がありましたが、これまたマンサニージャの影響か独特の塩気が強く感じられました。

この独特の樽感のせいか、他の要素が拾えないくらいで淡白なテイスティングノートになってしまいました。

個性的な1本として、非常に印象に残りました。

 
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2019.04.17【日記】

グレンバーギー 1995-2014 19年 スコッチシングルモルトサークル 46%

しっかり仕上がったバーボン樽でした。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1995-2014 19yo SCOTCH SINGLE MALT CIRCLE 46%
one of 151 bottles, Bourbon Barrel



香りは強めのオレンジオイル、プラムジャム、チョコレートとワックス、バニラ、少しバタートーストっぽさ。
飲むとやや粘性があり優しく広がる。オレンジマーマレードの甘味やコク、少しバニラクリーム、少し落ち着いたモルティ。

【Good/Very Good】


ドイツの愛好家団体、スコッチシングルモルトサークルが2014年にボトリングした、グレンバーギー1995、19年熟成です。

バーボンカスクの影響が強めに出ており、19年でも樽熟成としてはピークを迎えた印象のボトルでした。

穏やかな粘性があって優しい味わいながら、コクやボディは保たれていて、樽感もキツくありませんでした。
このあたりは、46%の加水が絶妙なバランスを演出しているようにも感じられました。

加水ですが、最初に飲むにはやや強い味わいなので、複数種類飲むなら2-3杯目にいいかなと思いました。

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2019.04.15【日記】

カリラ 12年 オフィシャル バロックレイド表記オレンジラベル 43% 80年代流通

ギリギリの飲み頃ですが美味でした。

 

カリラ CAOL ILA 12yo OB 43%
80年代流通



香りは心地良いオールド感、熟してしっとりしたグレープフルーツ、滋味深いモルティ、淡い金属感、土っぽさやナフタレンっぽさを伴う強いピート。
飲むと染み込むようなテクスチャー、萎びた柑橘、モルトの旨味とフローラル、スッキリした甘味と酸味で輪郭がくっきり、淡く炭っぽく、強いがこなれたピート。

【Very Good】


80年代流通のカリラ12年、オレンジラベル。当時のスタンダードボトルです。

経年変化でこなれてしっとりしたオールド感があり、萎びた感じもありますが決してミイラのように枯れたモルトではありません。

鋭さのある金属感や土っぽさがあり、アイラモルトらしいピート感はしっかりと感じられます。

滋味深く舌に染み込むような旨みも非常に魅力的でした。

経年変化でパフュームがでてくることがあるというのは以前から何度も書いていますが、そうなる一歩手前のフローラルさが淡く感じられたのも印象的で、非常に美味ですが飲み頃としてはギリギリかなと思いました。

こういうコンディションのボトルは、恐らく自分のストックの中には結構あると思われ、私はコレクターではないので飲み頃のうちに開けないとなぁと思いました。

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2019.04.13【日記】

クライヌリッシュ1971-2006 35年 ダグラスレイン オールド&レア 46.5%

やはり期待通りのねっとり感でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1971-2006 35yo DOUGLAS LAING Old & Rare 46.5%
one of 246 bottles



香りは重さがあり濃厚、アプリコットティー、強くオイル、薄めた樹液やワックス、白ワイン。
飲むとヌルっとした粘性、濃厚で噛み応えあり。まったりと甘やかでアプリコットジャムや蜂蜜のような強いコクあり。オイリーで淡いピートのある心地良い余韻。

【Very Good】


2006年にボトリングされた、ダグラスレインの高級レンジ、オールド&レアのクライヌリッシュ1971、35年熟成です。

1972ばかりがスポットライトを浴びがちですが、このあたりのスペックにも同じような個性がしっかりと感じられることが多いです。
このボトルも例外でなく、樹液、オイル、ワックス、粘性、といったキーワードは飲んでいて自然と出てきます。

強いていうと、同系統のモルトの中では若干ながら華やかさに乏しく、代わりに重さやオイリーなニュアンスが強めに感じられたように思いました。

といっても素晴らしく美味しく、私の大好きな香味であることには疑う余地がありません。

 
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