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追悼・MICK KARN

元JAPANのミック・カーンが亡くなったというニュースを先ほど見ました

JAPANというのはもちろん日本のことではなく、DAVID SYLVIAN、STEVE JANSEN、RICHARD BARBIERI、MICK KARN (初期のみROB DEANも)で結成されていたロックバンドで、1970年代後半から1980年代初頭にかけて、イギリスのニューウェイヴ・ムーヴメントの先頭を切って活動していました。

非常に数奇な運命のバンドであったというのが音楽通によるJAPANの評価で、解散が決まってから発売されたアルバム"TIN DRUM"が初めて全英ベスト20入りし(最高位12位)、解散後に発売されたライブアルバム"OIL ON CANVASが初めてベスト10入り(最高位5位)したという、時代の先を行き過ぎていたために商業的な成功をほとんど収められなかったバンドでした。
後に全世界的に成功するDURAN DURANのメンバーがJAPANのフォロワーであったことは有名で、いわゆる"MUSICIAN'S MUSICIAN"であったと言えます。

日本でも、土屋昌己さんを初めとする一風堂や、坂本龍一さん、高橋幸宏さんなどと交流があり、土屋さんはJAPANの解散ツアーのギタリストとして参加したり、坂本さん、高橋さんは、矢野顕子さんとともにJAPANの日本公演の際にゲスト出演されたりしておりました。
また、DAVIDとSTEVEは実の兄弟なのですが、この二人はYMO結成前にSADISTIC MIKA BANDのメンバーとしてROXY MUSICと全英ツアーをしていた高橋幸宏さんを生で見ているそうです(STEVEがドラマーになったのは、このときの幸宏さんに憧れたからというのが定説です)。

DAVIDとハイスクールの同級生だったのがMICK KARNでした。
最終的にはこの二人の確執が、JAPAN解散の原因だったとも言われます(とある日本人女性をめぐるトラブル?との説もあります)。
1991年に"RAIN TREE CROW"としてJAPANの再結成が行われたのですが、結局それはその一回きりで、アルバムを1枚残しただけでした。

フレットレスベースを用いたMICKのベースプレイは独特で、多くのミュージシャンに愛されたといいます。
ステージ上でのムーヴもベースプレイに劣らずオリジナリティ溢れるもので、一度見たら夢に見るくらいの衝撃を受けるものでした。

52歳という若さでこの世を去ったミック。
あのベースプレイとカニ歩きはもう見ることができない・・・

合掌


 

#音楽

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