
Tasting!Ting!Ting!
Barや自宅で飲んだボトルのテイスティングコメントを備忘用に記録していきます。 コメント欄は開放しています。 ウイスキーに関する事であれば、全て歓迎します。
2014.02.06【日記】
Loch Lomond Single Blend (ロッホ・ローモンド オフィシャル シングルブレンド)

Loch Lomond Single Blend
(ロッホ・ローモンド オフィシャル シングルブレンド)
40% 700ml U-D-247
ブレンデッド
ロッホ・ローモンド蒸留所で製造したモルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンデッド。輸入元は㈲東京実業貿易という、おそらくハイランドクイーンの正規代理店と思われる会社です。ロッホ・ローモンドの正規輸入元かどうかは不明です。
興味深いのが、単一蒸溜所のモルト原酒のみで造られたウイスキーは「シングルモルト」ですが、このボトルは単一蒸留所で造られたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしているので、「シングルブレンド」と大きく書かれている点。もちろんラベルには「Single Highland Blended Scotch Whisky」の表記もあります。
一本1,000円前後と安価で、香味もそれなりのものでしたが、今まで飲んだ現行安ブレンデッドスコッチと比べてバランスはよく、グレーンウイスキーの嫌味もそれほど感じられませんでした。
ちなみに、使用されているボトルは他ラインナップと同じものでコルク栓です。
【アロマ】
グレーンウイスキーとリンゴの果皮、茶葉の香りが混ざったトップノート。香り立ちが弱く、しっかり嗅いでもグレーン臭は控えめなので嫌みがない。全体的な印象はフルーティに感じられる。
加水で紙臭が強まる。
【フレーバー】
アロマとは違って、グレーンウイスキー由来の穀物風味がかなり強い。プラスチック臭、紙、糊、コーヒー。嫌な甘苦さ。
加水でスッキリとした印象になるが、後口のグレーン風味がより強烈に感じられるようになる。
【総合評価】
アロマ、フレーバーともにグレーンウイスキー風味はそれなりに感じられるが、値段相応。全体的にキレイな印象で悪くはない。お湯割りにするとネガティブなニュアンスの香味が隠れて、とても美味しい。
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2013.12.03【日記】
Glen Catrine De Luxe (グレン・カトリン デラックス)

Glen Catrine De Luxe
(グレン・カトリン デラックス)
43% 750ml U-D-247
ブレンデッド U-D-170
オークションで落札したこのボトル。
グレン・カトリンといえば、今年3月にリリースされた「ダフタウン 1978 34年 スコシア・ロイヤル」を売り出した会社名(通称グレン・カトリン社)という記憶があります。
今まで「グレン・カトリン」という名前を聞いた事がなかったので調べてみました。
グレン・カトリン社自体は1974年に操業したインディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)のようで、その名前は「A.バロック社(A. Bulloch & Co. )」という酒類卸売大手の会社の保税倉庫の名前が由来のようです(「Glen Catrine Bonded Warehouse」)。
詳細は不明ですが、「グレン・カトリン・ボンデッド・ウェアハウス社(Glen Catrine Bonded Warehouse Co.Ltd)」という会社もあり、上記のボトラー「グレン・カトリン社」と同じ会社なのかは不明です。専門書によると、「グレン・カトリン・ボンデッ ド・ウェアハウス社」はその後「ロッホ・ローモンド蒸留所会社(Loch Lomond Distillery Co.ltd)」に社名を改めているそうですし、「グレン・カトリン社」が現在もボトラーズとして活動している様子を見ると、違う会社なのかも知れませ ん。
また、グレン・カトリン・ディスティラーズ社(Glen Catrine Distillers)という会社が「Glen's」という商品名でジン、ラム、ウォッカを販売していますが(参照:マスター・オブ・モルトHP)、これもまた、ボトラーズのグレン・カトリン社と一致するのかは確証がありません…。
A. バロック社の歴史に目を向けると、1842年にガブリエル・バロックさんがJ.H.デュワー社と提携してスコッチウイスキーの貿易業を始めたところから話 は始まり、1940年代後半までは家族経営の小さな酒屋だったようです。当時からウイスキーだけでなくジンやウォッカの樽を購入し、オリジナルボトルを 売っていたそうです。その後も事業が拡大し、オリジナルボトルの原酒を確保が困難になったため、同社は1985年にロッホ・ローモンド蒸留所を買収。さら には、1993年に連続式蒸留機を2基、1999年にポットスチル2基を増設しています(1994年にはグレン・スコシア蒸留所も買収)。
(参照リンク:ロッホ・ローモンド蒸留所公式HP)
しかし、専門書を見ても、現在のロッホ・ローモンド蒸留所、グレン・スコシア蒸留所の所有者は「ロッホ・ローモンド蒸留所会社(Loch Lomond Distillery Co.ltd)」とあるだけで、「A.バロック社」という名前は見当たりません。
そして今回のボトル「グレン・カトリン」ですが、表ラベルに「グレン・カトリン・ブレンダーズ(Glen Catrine Blenders)の表記がありますが、社名表記(Co.Ltdなど)になっていないので、詳細は分かりません。しかも現在は販売していないようで、詳細な販売時期も調べることができませんでした。特級、従価税表示はないので、1989年以降も販売していたということでしょうか。

とにかくいろいろな会社名が出てきて頭が混乱してしまいました(笑)。輸入元の泉国際産業という会社の情報もネット上に見当たらないし…。どなたか詳しいことをご存知でしたら、ぜひ教えてください。
ただ、今回勉強になったのは、ロッホ・ローモンド蒸留所にはモルトウイスキー用のポットスチルだけでなく連続式蒸留機が併設されていることは知っていました が、その理由が自社のジン、ウォッカ等(Glen's)の原酒を製造するためということが理解できたことです(もちろんグレーンウイスキーの製造も)。
また「ダフタウン 1978 34年 スコシア・ロイヤル」の記事にも書いた、「スコシア・ロイヤルシリーズのボトルと、オフィシャルのグレン・スコシアのボトルの形状が同じ」という点も、資本が同じだからと推測できます。
こういったことも理解した上でウイスキーを飲むのは有意義だし、より味わい深くなる、、、と思ったら、肝心の味はいたって普通でした…(笑)。
【アロマ】
グレーンウイスキーの甘い香りが目立つトップノート。ナッツ、溶剤、アーモンドチョコレート。遠くから嗅ぐと樽香が感じ取れる。
加水すると香り自体が弱まるが、フラワリー香が出てくる。
【フレーバー】
やはりグレーンウイスキーのニュアンスが目立つ。違和感があって、甘ったるい。
加水で酸味が出てきて、やや自然な味わいの印象になる。
【総合評価】
いわゆるオールドの安ブレンデッドという感じで、グレーンウイスキーの香味が支配的。ストレートで飲み続けるのは辛い。
【追記】
この記事を書いたあとに「Malt Whisky Year Book 2014」を読んだところ、p.281のボトラーズ紹介ページにこの件に関することが書いてあるのを見つけたので、追記しておきます。
「スコシア・ロイヤル(Scotia Royale)」は、過去に「A.ギリーズ社(A.Gillies & Co)」が所有していたブレンデッド・スコッチ・ウイスキーのブランド名で、同社は1955年から1970年までグレン・スコシア蒸留所のオーナーだったようです。その後、スコシア・ロイヤルは生産中止となりましたが、前述の「グレン・カトリン・ボンデッド・ウェアハウス社(Glen Catrine Bonded Warehouse Co.Ltd)」が1994年にグレン・スコシア蒸留所を買収した際に、スコシア・ロイヤルのブランドも所有することになったそうです。
グレン・カトリン・ボンデッド・ウェアハウス社がスコシア・ロイヤルのブランド名を使用した商品を出すことはありませんでしたが、2012年にインディペンデント・ボトラーとしてオリジナルボトルを販売する際に、このブランド名を復活させたという事です。
「スコシア・ロイヤルシリーズのボトルと、オフィシャルのグレン・スコシアのボトルの形状が同じ理由」は、こういった背景があったんですね。
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2013.11.08【日記】
【美味!】Loch Lomond Peated (ロッホ・ローモンド ピーテッド)

【美味!】Loch Lomond Peated
(ロッホ・ローモンド ピーテッド)
46% 700ml
自宅近所の酒屋でなんとなく購入。
まったく期待はしていなかったのですが、若さが良い方向に出ていて、ピーティさもちょうどよく、満足できる香味でした。
少し酔っ払いながらのテイスティングなのでコメントが雑ですが、悪しからず。
【アロマ】
まずはニューポッティなトップノート。しっかり嗅ぐと、ニューポットの奥に革、バンドエイド、ナッツ、しっかりとしたフラワリー香。木造りのチェーン居酒屋の朝方のトイレ(木とゲロ臭)。
オーキーでニューポッティ。開き直ってる感が逆に好印象。
加水でキレイになり、墨汁のついた文鎮のような金属香。
【フレーバー】
セメントと、貝類の殻と出汁、パプリカ、ピクルスという感じの酸味・苦味。特徴的で面白い。若くて落ち着いたテキーラ?
加水で酸味が際立つが、モルティさも出てくる。
【総合評価】
アイラ以外のピーティモルトということで多少偏見の目で見ていたが、かなり特徴的で、飲んでいて楽しい。若さは良い方向に出ているし、ニューポッティさも嫌味を感じない。とても元気なモルトウイスキー。
あと、ロッホ・ローモンドはラベルがカッコいい。
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