Glenrothes 1995（グレンロセス 1995）

Glenrothes 1995（グレンロセス 1995）
43％　100ml
1stフィル・アメリカンオーク・シェリー樽
1stフィル・スパニッシュオーク・シェリー樽
リフィル・シェリー樽

いただき物のミニボトルを自宅でテイスティングしました。
グレンロセスを飲むのは多分初めてで、評価がかなり高い蒸留所だという事は知っていたので、飲める日をとても楽しみにしていましたが、予想以上の美味しさでした。

あとで調べたら、1stフィルのアメリカンオークのシェリー樽と1stフィルのスパニッシュオークのシェリー樽、さらにリフィルのシェリー樽原酒をヴァッティングしてボトリングしたものとの事で、その通り、シェリー樽のモルトの特徴的な硝煙香が心地よいです。

最近はシングルカスクのシェリー樽モルトばかり飲んでいたので、良質の樽をヴァッティングしてバランス良く仕上げたオフィシャル・ボトルの味に、シングルカスクとは違う美味しさを感じました。
シングルカスクはその名の通り「一つの樽」をボトリングしているので一期一会の樽の特徴を楽しめるという面白みがありますが、オフィシャルボトルのヴァッティングによる伝統的な味、バランスのとれた味もまた、違う美味しさがあるということを理解しました。

これだけ様々な香りが主張しているのに、きれいにまとまっているウイスキーに出会ったのは初めてかもしれません。

値段も高すぎず、シングルモルトを初めて飲む方におすすめしたいボトルです。

【アロマ】
芳しく強い香りのする花を燃やした煙。硝煙。アイラモルトのスモーキーさとは違う、硫黄っぽい煙たい香り。花の香りはだんだん優しくなり、革、よく燻して乾いた干し肉。バニラっぽい木の香りもする。とても好みの香り。

【フレーバー】
軽く、やはりフローラル。アルコール感はややあるが、それも心地よい。湯気が立ちのぼる、温泉地の大浴場が頭に思い浮かんだ。

【総合評価】
とても美味しい！　スモーキーさが強烈でなく、フローラルさも突出してはいない。思わず、頭の中に心地よい情景が浮かぶ、素晴らしいモルト。