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オシャレ

 淀川は百数十mの幅で梅田と十三を隔てている。中津も忘れたわけではないですよ。
 もちろん橋は架かっているので、泳いで渡る必要は無い。
 しかし、この川が曲者で、都心と田舎を隔てているのだ。

 十三で手に入らない物で梅田まで行けば手に入る物がそんなに多いわけでもない。わざわざ川を渡らなくとも、たいがいは十三で事が足りる。パチンコ屋の看板に5㎞先とかは書かれていない。
 先日、どうしても田舎には無いものを探しにロフトを目指した。で、女性のオシャレ℃の違いに驚いた。
 裸でなければ恥ずかしくないぐらいのノリの十三と、いつ誰と出会ってもホテルのバーに直行できる梅田の格差があったのだ。すれ違ったある女性の外から見える範囲だけで、10万のオーダーで足りてるよね?と確認したくなった。
 私なんか、もらい物のジーパンと、¥200以上は高いと信じて手を出さないリサイクル品しか身にまとっていない。稼ぎに応じて、ではなくエコなのだと勝手に納得。
 
 でもでも、心だけはオシャレだもんね。と、またもや勝手に自画自賛。
 ”外見ではなく中身なのよ”と言い張るしかないのは、貧乏神に取り付かれているからかも?
 ”かも?”ではなく、キッパリと”だ”。
 先日も愛妻から”もうちょと甲斐性のある旦那が欲しかった”とズバリ言われてしまった。

 透き通った琥珀色と芳醇な香りを身にまとった、素晴らしいモルトウイスキー達に囲まれて、客の来ないバーの片隅でゲームに勤しむだけで満足するしかないのだ。
 でも、このほうがズーット贅沢だったりして。
 

#大阪・十三

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