土屋守のウイスキー日和

土屋守のウイスキー日和

 ウイスキーブームのお陰で、ウイスキー本の出版やウイスキーを特集した雑誌の発行が相次いでいます。このコーナーでは、さまざまな本を紹介致します。  また、1~2ヵ月おきにウイスキー評論家、土屋守がウイスキー本の著者にインタビューを行います。

2016.02.07【日記】

ワールドの座談会とウイスキー検定


 昨日の土曜日は朝から『ウイスキー通信』の原稿書き。”スコッチのクラフトディスティラリー”と題して、今建設中のものも含めて20近くの新規蒸留所について、原稿用紙20枚ほどを執筆してしまう。

 一段落したところで7時すぎに大久保でスコ文研特別顧問の藤原さんと食事。久しぶりに美味しいタイ料理を堪能した。スコ文研がこの3月で15周年を迎えるにあたり、いろいろ改革したいこともあり、その相談にのってもらっている。

 今日は午前中、再び原稿を書き、12時すぎにスコ文研。毎年恒例になっているテイスター5人による、テイスティング座談会。昨年1年間テイスティングした計108本のボトルについて、カテゴリー別にベストウイスキーを選び、さらに昨年の話題賞やベスト蒸留所、パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー、ベスト・ウイスキーバーなどを選ぶというもの。

 まずはスコッチのシングルモルト。これはオフィシャルとボトラーズがあり、さらにブレンデッド、ブレンデッドモルトも選んでゆく。昨年『Whisky World』で飲んだものというくくりなので、これ以外にも、もちろんボトルは山ほどあるかと思われるが、それを言ったらキリがない。何しろ1年間でリリースされるウイスキーは2000種類を超えているのだから。そのうちスコッチは7割として1400~1500本にものぼる。あくまでも私たちが、ワールドのテイスティングで選び、それを採点した中でという範囲だ。

 結果については、3月に発表する予定だが、スコッチに始まり、アイリッシュ、ジャパニーズ、カナディアン、そしてアメリカン、さらにワールドウイスキーについても選んでゆく。

 そのために用意したボトル30~40本を飲みながらだから、やるほうもかなりシンドイ作業だ。テイスター5人はそれぞれ分担が決められているから、それぞれが初めて飲むものもある。誌面に掲載された点数が絶対ではなく、この座談会の場で5人がテイスティングし、確認と再評価を下していくのだ。

 5大ウイスキーとワールドウイスキーが終了したのが3時半すぎ。そこから今度は話題賞などを選定する作業。予めテイスターには考えてもらっていたが、最終的にはこれも5人で協議して、それぞれの賞を決めていく。すべてが終了したのは4時過ぎだったが、例年よりはスムーズにいったという感じだ。

 2008年よりスタートして、今回で8回目。さすがに我々も慣れてきたのか、それとも全員が年を取って、昔のようには飲めなくなったのか・・・。最初の頃は1時に始まって、終わるのは5時すぎ。50種類近くをテイスティングしていたが、さすがにそれは・・・。

 とにかく、すべての発表は3月ということで、座談会はお開き。今日は第3回ウイスキー検定の試験日だったので、会場からの報告を待ち、その確認をしたあとで、恵比寿の仕事場にもどる。とりあえずワールドの座談会も、ウイスキー検定も無事終了だ。


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2016.02.05【日記】

新年最初のスコ文研テイスティング

ウイスキー検定の準備は一段落したが、次の通信、ワールド、そして京都のウイスキーパーティー、秩父、ボトラーズフェス、さらにコニサーのブラッシュアップセミナーの準備、ミーティングが連日のように続いている。

そんな中、1月31日(日)に行われたマスター・オブ・ウイスキーの採点結果が4名の審査員のほうから出揃い、最終判定会を行う。その結果、今年も1名の合格者が出ることになった。これで初代のS氏から数えて4人目のマスターの誕生ということになる。詳細については次号の『ウイスキー通信』で発表したいと思っている。

今日は昼前にスコ文研へ行き、サントリーのMさんとミーティング。その後、スタッフミーティングをして、7時からスコ文研テイスティング。参加者は20名ほどで、①ビッグピート、②ウイスキートーク福岡のカリラ、③ボウモア・ホワイトサンズ17年、④ポートシャーロット・ヴァリンチ、⑤アードベッグ・パーペチューム蒸留所限定、⑥ラフロイグ・ブローディアの6種類をテイスティング。これは“新春特別アイラ祭り”と題して行われたもので、珍しく①②のビッグピート、カリラ以外はすべてオフィシャルだ。それも③のボウモア以下4本は、昨年10月末にアイラに行った折に、私が実際に買い求めたものだ。

もちろん、その時のアイラの最新情報をスクールの地図を使って説明しながらのテイスティングとなったが、このスコ文研テイスティングのスゴイところは参加者(それもモルトの世界では名の知れたマニア!)が、これはという1本を持ってきてくれるところ。

今回もD・ドラムランリグのポートエレン1982や、インプレッシブのブナハーブン40年など、マニア垂涎のボトルが参加者に惜しげもなく振舞われた。他にも私のシングルカスクコレクションのグレンバーギ1975など、バーだったら、いったい1杯いくら…というボトルがズラリ。仕方なく(?)、スコ文研も東京フェスオリジナルのアイリッシュシングルモルト(ブッシュミルズ)1988を振舞ってしまう。

いやはやの会だが、もちろんこういうのもアリかもしれない。次回はさっそく3月に予定している。乞う御期待だ。


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2016.02.03【日記】

マスター試験と魚貝の燻製・・・


  いつの間にか2月になってしまった。1月最後の日曜日(31日)は「マスター・オブ・ウイスキー」の二次試験である筆記、テイスティング、口頭試問がスコ文研のウイスキースクールで行われた。

 今回の受験者(1次の論文をパスした者)は3名。筆記は1時間で、その後一人ずつテイスティング、口頭試問を行う。すべて終了したのは4時半すぎで、私を含めた試験官4名(試験官のほうが多い!)で、テイスティングと口頭試問について採点協議。これと後日行われる筆記の採点結果を待って、今年度の合格者が決められる。

 受験者にとっても長い試験(論文から入れると3~4ヶ月間)だが、試験官にとっても長丁場の試験だ。遅くとも2月中旬くらいまでには、結果を出したいと思っている・・・。

 マスターが終わっても一段落するわけにはいかず、次号(2月25日発行予定)の『ウイスキー通信』、さらに『Whisky World』の入稿作業におわれる日々だ。昨日・今日と通信の”ウイスキー日和”のコーナーの原稿2本を執筆。1つは「ザ・グラバー」に代表されるフュージョンウイスキーについて、もう1つはジム・マーレイ氏の『Whisky Bible 2016』についてだ。

 今日は2時半から元キリンの早川さんにインタビュー。早川さんには昨年からスコ文研の特別技術顧問に就任していただいているが、これまでのウイスキー人生を振り返って、その経歴や、ウイスキーの魅力、そしてこれからどういうことをやろうとしているのかを熱く語っていただいた。

 インタビューは1時間半を超える長いものとなったが、できるかぎり次号の『ウイスキー通信』で披露していきたいと思っている。

 その後、同じく通信の燻製ページのための撮影。前号からスタートした新企画で、今回はアイラモルトと魚貝類の燻製。カズノコ、ベビー帆立、カキ、ホタルイカの4種を例によってスタッフのOさんが燻製にし、さらに盛りつけもしてしまう。私はカメラマンとして撮影するだけなので楽なのだが、それにしても見事な出来栄えである。

 撮影後、用意したアードベッグ10年を飲みながら4種の燻製をスタッフ全員で試食したが、アードベッグ10年が、これまたよく合う。日頃の疲れもフッ飛んで、目の前にアイラの海の風景が広がるかのようだ。アイラモルトと、アイラの風土がもっている不思議な力のようなものを、改めて思い知らされた。


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2016.01.29【日記】

フィディックのキンズマンさんにインタビュー


 ウイスキー検定の問題を作り終えたと思ったら、こんどは1月31日(日)に行われる「マスター・オブ・ウイスキー」の問題づくり。今回の受験者は3名だが、最初に行われる筆記試験の問題を作ってしまう。選択と記述の両方が含まれる問題で、時間は1時間。ウイスキーの最高位の試験なだけに、かなりの難問だと思っている。

 筆記試験の後は個別にブラインドテイスティングと口頭試問が待っている。それらすべてをクリアしないと、マスター・オブ・ウイスキーの2次試験にパスすることができないのだ。それと昨年11月までに提出された一次試験の論文とを合わせて、今年のMWの合格者が決められる算段だ。

 ということをやりつつ、今日は10時半にお台場のサントリーに行って、グレンフィディックのモルトマスター(マスターブレンダー)ブライアン・キンズマン氏にインタビュー。

 新商品のグレンフィディック18年スモールバッチ、同21年グランレゼルヴァのプロモートのために来日したもので、3月末に発売される次号の『Whisky World』用のインタビューだ。

 ブライアンさんは、これが初めての来日で、私もお会いするのは初めて。セント・アンドリュース大学の化学科を主席で卒業したエリートで、前任のデイビッド・スチュワート氏の跡を継いで、ウィリアム・グラント&サンズ社の6代目マスターブレンダーに、2009年に就任したという。

 興味深かったのは、今回の18年のスモールバッチで、これは150樽(最大で)のシェリーカスク、バーボンカスクをブレンドした後、フィディック独自のマリーイングタンで3ヶ月近くマリーイングを行っていることだ。

 タンはすべてポルトガル産のオークでできていて、フィディック用に約900個あるという。容量は2000リットルで、そういえばフィディックに取材やツアーで行った折に見せられている。実はフィディックもバルヴェニーも、ほとんどはこのタンでマリーイングを行っていて、それがグラント社の特徴なのだという。

 だから、バルヴェニーの例の”TUN14001シリーズ”といったものが、リリースされるのだろう。いわばこれのフィディック版かもしれない。

 さらに驚いたのは、この木製のタンはガーヴァンにも2000個近くがあるという。グラント社の主力商品であるブレンデッドの「グランツ・ファミリーリザーブ」や「モンキーショルダー」のマリーイング用に、使っているのだろうか。これは今回初めて聞く話だった。

 ということでインタビューは1時間ちょいで終了し、そのまま一度恵比寿の仕事場にもどり、2時すぎにスコ文研。月曜日のミーティングが途中で終わってしまったので、4時すぎから再びスタッフミーティング。ボトラーズフェスまでの各フェス、イベントの詳細をつめていく。もうじき、1月も終わりだ…。


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2016.01.26【日記】

藤原さんと、通信テイスティング


 昨日は日曜日に夜遅くに戻ってきたせいか、さすがに体がダルかった。このところサッカーの五輪予選、テニスの全豪オープン、錦織の試合とテレビで観ているせいか、寝不足も続いている。まあ、これは自業自得だが。

 午前中、それでも体にムチ打ちウイスキー検定1級の問題の最終チェック。次号『ウイスキー通信』の台割づくり。気が付けば次号の入稿まで3週間ほどしかない。それらを持って昼すぎにスコ文研。検定の問題を刷っている間に、2月11日の「京都ウイスキーパーティー」、2月21日の「秩父ウイスキー祭」の100mlボトルの撮影をしてしまう。

 毎度おなじみのスコ文研オリジナル土産ボトルだが、今回は「アイラフリーク」、「日本の冬物語」、「シャムロック(セントパトリックスデー)」の3種を用意した。中身は京都も秩父も同じだが、ラベルはそれぞれ趣向を変え、京都、秩父らしくした。ラベルも可愛いが、中身も美味しく仕上がっている。

 それらの作業が一段落したところで5時すぎから全体ミーティング。検定のこと、京都のこと、秩父、コニサー、ボトラーズフェスなど決めなければならないことが山のようにあり、日々その決断を迫られている。

 ミーティング途中にスコ文研特別顧問の藤原新也さんが来たため、ミーティングを中断し、新也さん特集が載っている『SWITCH』最新号などにサインをしてもらう。新也さんが、このオフィスに来るのは初めてのことだ。その後、眼の前の焼肉屋でスタッフ全員と新也さんで、新年会を兼ねた飲み会。

 新也さんは、もうじき72歳になるというのに元気だ。とても、私より10歳年長と思えない…。新也さんの『インド放浪』という本と出会って43年。直接お会いして、今年の7月で丸41年になる。当時私が21歳、新也さんが31歳だった…。

 焼肉屋でハシ袋の小さな文字が読めるかと、老眼対決(?)となったが、私がまったく読めないのに対し、新也さんは老眼鏡をかけなくてもそれが読めるという。スゴイとしか言いようがないが、まさか40年経って、こんな話をしているとは…。

 今日は午前中資料整理をし、昼にスコ文研。1時から『ウイスキー通信』の恒例テイスティング座談会。これはスコ文研誕生以来やっている企画で、もちろん今年で丸15年となる。今回のラインナップは、①クラウンローヤル・ノーザン・ハーベスト・ライ、②アイリッシュシングルモルト1988、③オルトモア12年、④クレイゲラキ13年、⑤ロングモーン1992 12年、⑥インペリアル1995の6本だ。

 ①はジム・マーレイが『ウイスキーバイブル2016』で、ワールド・ベスト・ウイスキーに選んだもので、点数は97.5点というハイスコア。去年、これに選ばれたのが、例の「山崎シェリーカスク2013」だった。

 ②はスコ文研オリジナルのアイリッシュで、ブッシュミルズの27年物のシングルモルト。③④は、バカルディの新商品で、「ラストグレートモルト」と題された5本のうちの2本。⑤はA.D.ラトレー社のロングモーンで、福岡ウイスキートークの1本だ。⑥はウイスキーフープの1本で、美味しいといわれるインペリアルの1995ヴィンテージ。もちろん、今はなき蒸留所で、現在その場所にはシーバス社(ペルノリカール)のダルメニャック蒸留所が建っている。

 ということで6種類をテイスティングし、無事4時に座談会は終了。そういえば、先週下版したばかりの『Whisky World』2月号が今日届いた。今号の表紙はキリンの「富士山麓樽熟50°」と、冬晴れの富士山、そしてグラスの中のウイスキーである。

 もちろんグラスの底には富士山がデザインされている。富士山を見ながら、これで飲む富士山麓の味は、もちろん格別だ。できれば御殿場の東山湖で釣りをしながら飲みたいものだが・・・。

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2016.01.24【日記】

前橋でバーンズナイトを開催


 ウイスキー検定の問題づくり、計400問と『Whisky World』の原稿・下版作業ですっかり体力を消耗したせいか、イマイチ作業効率が落ちている。昨日から次号通信のラインナップを考えていたが、その作業を今日の午前中にも持ちこし。

 それらを一段落させたところで、バーンズナイトの準備をして、1時すぎの電車で群馬県の前橋へ。5時から前橋テルサ8階で開かれた「バーンズナイトin前橋」の講演・MCを行う。

 ロバート・バーンズの生誕日である1月25日前後に、全世界でバーンズナイト、バーンズサパーという催しが行われるが、私自身がやるのは本当に久しぶり。以前はスコ文研でも毎年のようにやっていた。かつてスコ文研が監修して、オリジナルのレトルトハギスも売っていたことがある。食肉関係の規制が厳しくなったことなどで、そのハギスは終売になってしまったが、今でもスコットランド産の缶詰ハギスは売っているはずだ。

 「バーンズナイトin前橋」では、最初30分ほどハギスとロバート・バーンズについて話をし、その後30分ほど、こんどは連続テレビ小説「マッサン」の裏話などを披露。やはり「マッサン」のことを聞きたいというリクエストが多かったからだ。

 ということで1時間ほど話をし、その後前橋流にアレンジしたハギスの儀式を行う。バグパイプは清里の時にも吹いてもらった小貫さんにやってもらったので、合わせてキルトの紹介や、バグパイプの説明、そして壇上で2~3曲演奏も披露してもらった。

 ハギスは手違い(?)で、ハギスらしからぬものになったのは残念だったが、とりあえず、バーンズとはどういう人物なのか、どうしてバーンズがかくも愛されるのかということは、わかってもらえたのではないかと思っている。

 会の終了後、物販を手伝ってくれたスコ文研群馬支部のNさんと荷物を梱包し、タクシーで前橋駅へ。そのまま8時6分発の電車で、10時半すぎに恵比寿にもどる。前橋も寒かったが、東京も寒い。中天に冬の満月が皓皓と輝いていた。


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2016.01.23【日記】

ウイスキー検定1級対策講座


 『Whisky World』の下版も終わり、ウイスキー検定の問題づくりも、どうにか先が見えてきた。3級・2級はすでに制作に入り、JW級も昨日金曜日に最後のオーソライズを出してしまう。残りは1級のみだが、これも週明けには印刷に回せそうだ。

 本当は一段落つけたいところだったが、最後の集中対策セミナーが残っており、今日は9時半にスコ文研に行き、10時から1級のセミナー。午前中、私がスコッチ以下、アイリッシュ、アメリカン、ジャパニーズをやり、午後、谷嶋さんが製造をやるというスケジュール。

 参加者は25名ほどで、予定どおり午前の部を1時すぎに終了し、私は恵比寿の仕事場にもどって、再び仕事。ワールド、検定の問題づくりは一段落したが、こんどは『ウイスキー通信』の編集作業が待っている。

 今年は検定だけではなく、ウイスキーコニサーの『コニサー倶楽部』も充実させると、以前書いたが、そのためのブラッシュアップセミナーを2月28日の日曜日に、飯田橋のレインボービルホールでやることにしている。そのための準備、資料作成も着々と進めているところだ。

 スコットランドもイングランドも、そして日本やアメリカでも続々とマイクロディスティラリー、クラフトディスティラリーが誕生しているが、アイルランドの勢いも凄まじい。タラモアデューやダンダルク、ティーリング社のダブリン蒸留所についてはすでに生産開始しているのを知っていたが、それだけではなく、現時点で7~8か所の蒸留所が操業を開始していて、計画段階のものも含めると、その数は30近くになるのだとか。

 1970年代にはブッシュミルズとミドルトンの2つ、1980年代後半(実際には1989年)にはクーリーが加わり3つ、そして2000年代にそのクーリーが復活させたキルベガンを含めても4つ…。それを考えれば、今30近い蒸留所が立ち上がろうとしているこの現状は、凄いの一語につきる。世界5大ウイスキーの中で、もっとも伸びシロがあるのが、このアイリッシュかもしれないのだ。

 そんな最新情報も加えつつ、1級の集中セミナーをやったが、それらについては2月で、より詳しく語りたいと思っている。この2~3年で、世界には100近い新しい蒸留所が誕生しているのだ。



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2016.01.21【日記】

シーバスリーガルのザ・アイコンをテイスティング

 先週土曜日は1日中ウイスキー検定の問題づくりと、『Whisky World』の校正におわれ。17日の日曜日は早川さんの『プロのためのウイスキー製造概論』の2回目。今回もキャンセル待ちが出る人気ぶりだ。それだけ、ウイスキーを造ってみたいと思っている人が多いということなのだろう。

 月曜は未明から雪。久しぶりにスコ文研へ長靴をはいて出勤。先週金曜にもNHKテレビの関係者が取材に来社したが、月曜日もBSの番組へ出演依頼があり、そのミーティング。3月のアタマに北海道の余市にロケに行かなければならないかもしれない。

 とにかくウイスキー検定の3級・2級・1級・JW級の問題400問の作成に日々追われている。体力的にも気力的にも、シンドイ作業の連続だ。特に眼が疲れて、だんだんピントが合わなくなってくる。「速攻ブルーベリー」でも飲むしかないのかもしれない。

 と思っていたら歯の調子も悪く、今日は朝イチで横浜の歯医者へ。一度に奥歯3本の虫歯を治療!しばらくは歯医者通いが続きそうだ。

 一度、恵比寿の仕事場にもどり、再びスコ文研で『Whisky World』の校正・下版作業、そして検定の問題づくり。今週に入って日々、受験申込者の数が報告されるが、現時点で1400名弱である。昨年5月に行った第2回よりも多くなり、ホッと一息。最終的に1500名まで行ってくれれば、ありがたいのだが…。

 その間にも、次号の『ウイスキー通信』や、ボトラーズフェスの前売券、セミナーチケットの申込み、発送も始まっている。セミナーは3コマ実施するが、もう堅展実業の厚岸セミナーについては完売間近だ。私のテイスティングセミナーと、早川さんのクラフト蒸留所セミナーは、まだ余裕があるが、これも時間の問題かもしれない。

 ボトラーズフェスの1周間前にやるコニサーのブラッシュアップセミナーも順調に申込みが来ている。なにしろ初めてのことだが、少々遅きに失した感がある。今年はコニサーの有資格者向けのセミナー、イベントを充実させたいと思っている。この中から、ウイスキー検定の講師も出てきてほしいと思っているからだ。

 そんなことに追われつつ、6時半すぎに渋谷4丁目にある「ロアラブッシュ」へ。7時から開かれたシーバスリーガルのイベントに参加。シーバスリーガルの最高峰となる「ジ・アイコン(The Icon)」の、日本でのお披露目をかねたイベントで、スコットランドから、これをブレンドしたコリン・スコット氏が来日。最後に参加者全員にこのジ・アイコンが配られ、スコット氏の合図で乾杯となった。

 中身について、その前にスコットさんに聞いていたが、これには今は閉鎖となった蒸留所の40年以上の貴重な原酒も使われているとか。全世界1500本の限定で、そのうちの500本は免税店向けだという。

 実際テイスティングしてみて分かったのは、12年、18年、25年という今までのラインナップとは少し違うベクトルのウイスキーだということだ。香りは非常に豊かで官能的。うっとりとするようなアロマで、しかし口に含むとかすかにスパイシーで、奥にピートのフレーバーが隠れている。今はなき40年超の古酒によるものかは分からないが、フルーティーでスイートなフレーバーの奥から、このスパイシーさがバランスを保って立ち昇ってくる。さすがとしか言いようがないブレンドなのだ。

 もっとも、スコットさんと話していたのは、ほとんどが釣りの話だったが…。すでに1月15日にテイ川のサーモンは解禁になり、スコットさん自身は7月にテイに釣りに行くという。去年はダルモアの横を流れるアルネス川とテイ川、そしてツイード川で釣りをして、合計4匹のサーモンを釣り上げたという。

 ジ・アイコン以上に、私にとっては羨ましい話ではあるのだが…。


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2016.01.15【日記】

ワールドの巻頭特集とフェスのボトル・・・


 連休明け火曜日から『Whisky World』の入稿作業、ウイスキー検定の問題づくりが続いている。ワールドの巻頭特集はイギリスのマイクロディスティラリー特集で、スコットランド、イングランド、ウェールズの14蒸留所を取り上げている。

 ウルフバーンやアビンジャラクなど、すでにウイスキーワールドで取り上げたものもあるが、キングスバーンズやアードナマッハン、バリンダルロッホ、エデンミル、グラスゴー、そして湖水地方のレイクスなど、14蒸留所中6ヶ所が本邦初公開だ。

 1995年に創業したアイル・オブ・アランに始まったマイクロディスティラリーブームが第1期だとすると、今回のクラフトディスティラリーブームは、第2期にあたるかもしれない。潮目が大きく変わったのは2013年に創業したストラスアーンからだ。

 スコッチは2000リットル以下のスチルを認めないという不文律みたいなものがあったが、それを認めさせたのがストラスアーンを創業したトニー・リーマン・クラークさんたちだった。「クラフトディスティラーズ・アソシエーション」をつくり、粘り強く関税当局と交渉を重ねてきた成果だ。

 それを受けて、現在は雨後のタケノコのような勢いでクラフト蒸留所が増えている。クラフトとマイクロの違いの厳密な定義はない。アランに代表されるブームの第1期はクラフトという言い方はなかった。クラフトという言い方は、ストラスアーン以降かと思われる。

 ひとつの違いは、ウイスキー以外にジンやウォッカ、スピリッツを造るかどうかということかもしれない。特にジンを造るのが最近のクラフトの特徴で、今イギリスはちょっとしたジンブームと言っていいかもしれない。

 ま、そんなことを意識しながら、今回14の蒸留所についてまとめてみた。現状は、すでにその倍近い新規蒸留所がオープンしている。今回はアイリッシュをまったく入れていないが、それを入れたら40~50くらいにはなるだろう。今年は時間の許すかぎり、それらを取材したいと思っている。

 と、ワールドの原稿、検定の問題づくりをやりつつ、今年から来年にかけてのフェスやイベントのミーティングも連日続いている。火曜日には清里の萌木の村のF社長以下4名が来社し、清里ウイスキーフェスティバルの次回の日程について協議。今年はイベントが詰まっているため、1年後の2017年4月に第2回をやることに決定した。今から1年くらい準備をして、最大の野外ウイスキーフェスを目指すつもりだ。

 今日は今日で2月11日の「京都ウイスキーパーティー」、21日の「秩父ウイスキー祭り」、そして3月6日の「ボトラーズ&クラフトウイスキーフェスティバル」のミーティングを、いっきに行う。それぞれの担当者や分担を決め、物販やボトル販売のアイテムを協議。ボトラーズフェスのオリジナルボトルはすでにウエストポートと決まり、ラベルもスコットランドに送っているが、京都と秩父向けにお土産ボトル(100ml)の3.種もつくることにした。

 1つはスコッチのブレンデッドモルトで、あとの2つはジャパニーズとアイリッシュ。スコッチはアイラモルトのみをブレンドしたもので、「アイラフリーク」と名付けている。ジャパニーズは京都・秩父にちなみ「日本の冬物語」だ。今回珍しくアイリッシュを詰めることにしたのは、春先の3月にはセント・パトリックデーが待っているし、今アイリッシュが世界的にも大注目されているからだ。タイトルは「シャムロック」とした。ラベルのデザインが決まれば、アップしたいと思っている。

 ボトラーズフェスのウエストポートのラベルは、いつものように版画家の渡辺トモコさんの”カニとイソギンチャク”にした。ウエストポートという言葉は必ずしも海辺の港を意味しないが(ポートには門の意味もあり、かつてノースポートという蒸留所もあった。これは内陸の城壁都市だ)、なんとなく海洋生物が、ウエストポートのイメージにピッタリだと思ったからだ。

 ハイランドの西海岸にある架空のウエストポートをイメージしてもらえたら、ありがたい。ウイスキーの面白いところは、こうしてラベルで自由に遊べることだ。こんな酒はウイウスキー以外にはないだろう。


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2016.01.11【日記】

各種テイスティングのボトルを決める


 「ウイスキー検定」の問題づくりと『Whisky World』の原稿執筆を同時にやっていて、テンヤワンヤだ。ワールドの原稿は巻頭の14蒸留所のレイアウトをチェックし、そのキャプションを書く仕事で、検定の問題は3級・2級からとりあえず着手。

 年初にあたり、「今年は週イチで釣りに行く!」と宣言したが、それを実行するため、日々努力を続けている。新年早々4日にも半日釣りに行ったが、今日も朝5時に起きて半日釣行。久しぶりに埼玉県の朝霞ガーデンまで足をのばした。もはや1日釣りをする体力はないので半日に限定し、もどって午後からは再びワールドの原稿、検定の問題づくりである。

 それにしても週イチで釣りに行くという宣言を実行しているのは、我ながらエライ。もう2回行かないと、3日坊主ならず、3週坊主になってしまうが、はたしてどうなることやら。そもそも釣師にボウズという言葉は縁起が悪い。

 先週は3日間事務所に出ただけだったが、その間にスコ文研テイスティング、ブレンデッドマラソン、次号『ウイスキー通信』のテイスティングラインナップを決めてしまう。2月5日(金)のスコ文研テイスティングは、”新春アイラ祭り”と題して、6種のアイラモルトを飲むことに。そのうちの2つは昨年10月に私が蒸留所に行って直接買ったもの。残りの2本もその時空港の免税店で買ったDF限定のボトルだ。2月17日のブレンデッドマラソンは、いよいよ「スペイキャスト」などが登場する。

 さらに3月6日のボトラーズフェス・オリジナルボトル(ウエストポート1996)のラベルも出来上がり、第3回検定の受験者特典、ロゴ入りポストイットも出来てきた。年明け早々からフルスロットルで働いているのだ…。


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2016.01.09【日記】

人生初の人間ドックと検定の問題


 昨日から人生初の人間ドック。スコ文研会員で、15年前のスタート時から、スコ文研テイスティングの常連でもある医師のMさんの紹介で、Mさんが勤めている国際医療福祉大学の三田病院の予防センターに入る。

 今週アタマからずっとその準備で大・小水、痰のサンプルをとっていたが、それを持って昨日の朝8時に病院へ。そのまま着替えて検査がスタートして、結局終わったのが、夕方4時頃。食事は3食(といっても朝は検査のため絶食)、病院の11階にあるレストランで美味しいコース料理や和食の膳をいただく。

宿泊は10階の病棟の個室だったが、そこからの眺めも、レストランからの眺めもスゴイ。病室からは富士山が見え、レストランの正面には東京タワーが大きくそびえている。そしてその右側には東京スカイツリーも見えるのだ。

 そんな眺めを満喫しつつ、昨夜は久しぶりに消灯時間である9時半に寝てしまった。これは入院ではないが、こうして病院のベッドで寝るのは、1999年、2000年の骨折入院以来だ。もちろん、あの時は大部屋だったが。

今日も昨晩9時以降の絶飲食で、そのまま8時半に検査がスタート。2日続けて朝食を食べないというのも、記憶にないくらい本当に久しぶりだ(もしかして、これも人生初…)。採血・採尿を午前中に4回行い、昼に無事すべての検査が終了。その結果を聞いて、再びレストランで昼食。その後、メタボ、高脂血症改善のため、さっそく病院からスコ文研まで歩いてもどることにした。

 2時半くらいにスコ文研に寄り、その後恵比寿の仕事場へ。1日半、仕事をしていなかったので、その分取り戻そうと恵比寿でも仕事。ワールドの原稿も気になっていたが、2月7日の「ウイスキー検定」の問題も作らないといけないため、その作業を開始する。今回は3級・2級・1級・JW級の計400問だ。


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2016.01.07【日記】

ホームズが飲んだウイスキーソーダとは…


 忙しくて、このブログを新年明けてなかなか更新することができなかった。3日に仕事場にもどってきて、ずっと『Whisky World』の原稿と、テイスティングなどに明け暮れた。

 ワールドのテイスティング9種に、同じくグレングラント3種のテイスティング。暮れから年明けに届いた『Whisky Life』の発送も、ほぼ終了。昨日は雑誌『ケトル』の取材を受ける。

 次号のテーマがシャーロック・ホームズということで、物語上に登場するホームズのウイスキーソーダを飲むシーンについて知りたいということで、ホームズが飲んでいたウイスキーソーダとはどういうものだったのかを、私なりに推理してみた。

 もちろんホームズはコナン・ドイルが作った架空の人物だが、モデルがいたと言われている。ドイルが勉強したエジンバラの大学の医学部の教師だったということだが、だとすれば、ホームズが飲んでいたのは、スコッチという線が一番濃厚だ。ウイスキーソーダを飲むシーンが出てくるのは、『赤髪組合』という作品で、ワトソンがベーカー街221番Bのホームズを尋ねると、朝から飲んでいたというのだ。

 この作品の時代設定は1890年頃。ということだと、ちょうどスコッチのブレンデッドがロンドン市場を席捲しはじめていた時期。1860年代に誕生したスコッチのブレンデッドは、フィロキセラによるブランデー不足の影響で、またたく間にロンドン市場を席捲した。それまでロンドン紳士が飲んでいたのはブランデーソーダだったが、それに変わるものとして人気を博したのだ。

 1880年代以降に相ついでスコッチのブレンド会社がロンドンに進出したのも大きい。ジェームズ・ブキヤナンやジョン・ウォーカー社。なによりも大きかったのが、デュワーズのトーマス・デュワーだ。

 1885年、弱冠21歳という若さでロンドンに進出したトーマスは、88年のロンドン大博覧会で、キルト姿のバグパイパーを登場させ、ロンドンっ子の度肝を抜いた。デュワーズは一躍ロンドンで大人気となり、その後の同社の躍進を不動のものとした。

 当時新聞や雑誌でも大々的に報道されたこの大博覧会のことをドイルが知らないはずがない。おそらくドイルもデュワーズを飲んだのだろう。だとすれば、ホームズが飲んでいたウイスキーソーダは、デュワーズの可能性が高い…。そんなことを1時間ほど話をする。

 今日は再び午前中、ワールドの原稿(グレングラント)を書き、昼にスコ文研。新年始まって、ミーティングも連日続いている。それらを2時に切り上げ、3時に銀座(新橋)の「スコッチクラブ一葉」へ。ワールドのタイアップで、グレングラントについて、私と一葉のマスター、柳倉さんが語るというもの。

 取材は1時間半ほどで終了し、そのままタクシーでスコ文研へ。明日から1泊2日で人間ドックに入るため、いろいろな事務仕事やスタッフへの連絡事項をこなす。はたして人間ドックはどうなることやら…。


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2016.01.01【日記】

毎年恒例の初詣で…

 結局、昨年は暮れの31日の午前中まで仕事。29日の午後はスコ文研で『Whisky World』、大阪フェスのミーティングを夕方まで行い、30日は一日中、ワールドの原稿書きと仕事場の掃除。31日も原稿を書き、鎌倉には4時すぎにもどる。

 北海道常呂町の友人から送ってもらったカニやエビを食べながら、コタツでテレビを観て、夜は大晦日恒例のすき焼き。一度仮眠をして、夜11時に年越しソバを食べ、紅白が終ったタイミングで、これも毎年恒例の年越し初詣で。

 我が家から歩いて7~8分のところにある鎌倉宮へ行き、今年も一番でお参りを済ませた。それにしても今年は暖かい。空にはオリオン座をはじめ冬の大三角形が瞬いている。さっそく、おみくじを引き(大吉だ!)、破魔矢やお札、お守りを購入。

 スコッチ文化研究所用に、今年初めて商売繁盛のお札も買った。今年はスコッチ文化研究所にとっても、大きな変革の年になるからだ。もちろん節目の15周年という年でもある…。

 当初は正月三が日は休もうと思ったが、原稿がまだ終わっていないのと、やることが山積みになっているので、3日には仕事場にもどることにした。はたして2016年という年は、どんな年になるのやら。

 いすれにしろ、新しいことにチャレンジする、そんな一年になりそうだ。

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2015.12.28【日記】

スコ文研恒例 忘年会でしこたまウイスキーを飲む

 土・日に書きためたウイスキーワールドの原稿を持って、昼すぎにスコ文研。それをスタッフに入力してもらっている間に事務仕事、年賀状書き。机回りの掃除もしたかったが時間がなく半分くらいしかできなかった。

 スコ文研の大掃除もいろんな仕事が各自山積みとなっているため、なかなか進まず。25日に発送した通信に同封してあった来年のツアーのチラシの反響がすさまじく、ほぼ夕方までに定員25名の問い合わせが一杯になってしまう。たった一日、なのにである。改めてアイラ人気のすごさを知った。

 そんな対応にも追われつつ、5時半の忘年会0次会とその準備、さらに燻製づくり…。なんだか12月はほとんど毎日燻製をつくっていたような気がするが、気のせいか。ようやく準備も整い(大掃除はとりあえず年越し)、5時半から世話人やテイスターを交えて、内輪だけの0次会。ビールやハイボール缶で乾杯したあと、ウイスキーなども飲み始める。

 0次会をとりあえず6時45分に切り上げ、歩いて7分のところにある忘年会会場へ。今年のスコ文研の忘年会は韓国焼肉の「可采(コーラ)」を借り切って、総勢35名ほどでスタート。7種の焼肉に、最後にコーラ名物のカムジャタンがでてきて、料理はそれなりに美味しかった。特にカムジャタンはお薦めか。

 飲み放題だったが、途中からは持ち込んだウイスキーやワインを飲みまくる。結局3時間で、ウイスキーのボトルほぼ7本くらいが空になった計算になる。残ったボトル5本も残りは100ml以下だ。いかにもスコ文研らしい(?)忘年会と言えるのかもしれない。

 ということで、無事10時すぎに今年の忘年会も終了。メンバー各自、それぞれ二次会に行ったようだが、明日今年最後のワールドのミーティングがあるため、私だけ一次会で失礼し、恵比寿の仕事場にもどる。
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2015.12.27【日記】

一年のしめくくりとして…


 今年もあと5日となった。私は31日の大晦日まで仕事だが、スコ文研は明日28日(月)で仕事納めなので、ここらで一年の総括をしておこうと思う。

 今年もよく一年働いた。まともな休みは1日もなく、よく生きてこられたと自分でも感心する。今年は検定のJW級のテキストやコニサーの教本上下2冊を入れると、計5冊の本の執筆・監修をやった。その合間に『ウイスキー通信』や『Whisky World』、そして検定合格者向けの『Whisky Life』、コニサー有資格者の『コニサー倶楽部』があり、そしてこのブログである。

 今年ほど原稿を書きまくった年はないと思う。一日5枚として、ざっと1800枚!前にも書いたが、ますます書くスピードはアップし、今は時速5枚だ。それだけ駄文を量産したことになるが、それを入力したスコ文研のスタッフもエライ。まるでタウザーの捕らえたネズミを毎日記録したグレンタレットの職人みたいだ。

 フェスも京都をはじめ、大阪、長和、清里、東京と5つをこなし、それ以外にも東京バーショーや埼玉ブリティッシュフェアなど、積極的に出展してきた。スクールのテイスティングセミナーや集中対策、それ以外の地方各地のセミナーも合計すると60~70回はこなしている。平均したら週1.5回のペースだ。

 海外取材は4月のスペインにはじまり、7月のスコットランド、そして10月のアイラ、11月の台湾カバランと、合計4回こなした(そのハズだ)。訪れた蒸溜所(ボデガも含めて)は今年だけでも30か所以上になるだろう。検定やウイスキーエキスパート、プロフェッショナルで作った問題の数は計500問。

 スコ文研の会員も5000名を突破し、現在は5030番台だ。設立以来、会員カードは1枚1枚すべて私の手書きだが、その専用のペンも現在は2代目だ(これは何とかしたい…)。

 この1年で身長は0.5センチ低くなり、体重は平均で3キロ増えた。まあ、1日8.3グラムだ。当然ベルトの先は3センチ短くなり、ほぼ毎日6~7時間執筆や校正で机に向かっているため、腰痛に悩まされている。さらに眼を酷使しているため、老眼が2.0から2.5に進んでいる。今では老眼鏡なしでは、何も見えないくらいだ。

 困るのは人と名刺交換したときにも、まったく読めず、レストランに入ってもメニューが読めないことだ。特に値段が全く見えず、思わず…なんてこともある。唯一の解決策は高いレストランに行かないことだ。バーでは、もともとメニューがないので助かるのだけど。

 ということで今年ももうじきおしまいだ。来年はゼッタイに本は一冊も書かない、週イチ、ノルマで釣りに行こうと思っているのだが…。




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2015.12.27【日記】

久しぶりのスコ文研テイスティングと嬉しいプレゼント


 今日はクリスマスだが、そんなことは関係なく仕事に追いまくられている。『Whisky Life』の校正・編集作業はほぼ終了し、本日入稿するだけだが、来年1月30日発行予定の『Whisky World』の巻頭特集の原稿を書き始め、午前中までにウルフバーン、アビンジャラク、ロッホユーの3本を書いてしまう。

 それを持って昼すぎにスコ文研。スタッフに入力を頼んでいる間に、年賀状のシール貼り、その発送の準備。『ウイスキー通信』の発送作業は、私が行った時にはあらかた終了していた。

 午前一杯かかって年賀状、ワールドの原稿の校正をして、7時からほぼ1年半ぶり(?)となる、スコ文研テイスティング。去年は引越し作業でできなかったが、毎年この時期にやっている年末スペシャルで、とりあえず①モートラック25年、②ハイランドパーク40年、③GMグレングラント1954、④タリスカー30年、⑤カバラン・ソリスト・フィノの5種類を順番にテイスティング。その後サプライズで、カバラン・ソリストのシェリーカスク・K6エディションも出して飲んでもらったが、本当のサプライズはそれからだ。

 なんと現在メキシコに赴任中の会員のIさんが、カナディアンのクラウンローヤル・ノーザンハーベスト・ライを持ってきてくれたのだ。まったく予期していなかったので驚いたが、ただそのボトルを届けるためだけに寄ってくれたのだと分かって、2度ビックリ。

 これはジム・マーレイが今年の『ウイスキーバイブル2016年版』で、97.5点をつけ、ワールドベストウイスキーに選んだ1本。昨年1位だったのが、山崎シェリーカスク2013で、今年の1位がカナディアンのライだったことで、世界が注目していた。

 さっそくそれを参加者全員でテイスティングしてみたが、お世辞にも旨いとは言い難い。これを単独で飲んだら、それなりと思うかもしれないが(それにしてもやや薬品っぽいオイリーな香味がある)、このラインナップの後で飲むと、その次元の違い、格の違いはいかんともしがたい。

 ジム・マーレイは毎年1500本近いテイスティングをしてベストウイスキーを選んでいるが、もしこれが本当に1位だとすると、正気の沙汰とは思えない気がする。悪くはないし、90点以上をつけることもあるかもしれないが、これが昨年から今年にかけて出たウイスキーのトップとは、誰も思わないだろう…。

 ということを皆とワイワイやりながら、スコ文研特製の燻製をつまみに、久しぶりのテイスティングは進行してゆく。ついでに(これもいつものことだが)ということで、昨年の山崎シェリーカスク2013も比較のために飲んでもらう。今年最後の大盤振舞いだ。

 結局、終了したのは9時半すぎだったが、参加したスタッフと恵比寿駅前のソバ屋で、〆めのザルソバ。ちょっと早いが年越しソバである。

 そういえば参加者の一人は作家で精神科医の樺沢紫苑さんで、来年1月に出る『覚えない記憶術』という新刊書をサイン入りでいただいた。『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)という15万部のベストセラーを書いた人で、覚えない…は、その第2弾。

 この中の100ページ以降にウイスキー検定のことと、私がやった集中対策セミナーのことが書かれている。実は樺沢さんは第1回ウイスキー検定2級の合格者なのだ。検定を、いかに合格したかということと、私のセミナーの内容を以下のように書いてくれている。

 スコッチ文化研究所代表で、「ウイスキー検定」の監修者、出題者でもある土屋守先生が、ウイスキーの歴史、製法、地域別ウイスキー、個別ウイスキーの特徴まで、その膨大な出題範囲を3時間ほどで解説する。土屋先生のユーモアあふれる話しぶりも鮮やかで、検定試験を受験するということも忘れて、「ウイスキーとは何か?」「ウイスキーの魅力とは何か?」が存分に学べる素晴らしい講座でした。

 なんだか、たくさん褒めてもらって気恥ずかしいが、本当にありがたいことだと思っている。私にとっても、スコ文研にとっても、何よりも嬉しいクリスマスプレゼントとなった。


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2015.12.24【日記】

笹の川酒造にポットスチルを見に行く…


 11時の新幹線で郡山に向かう。駅でスコ文研スタッフのSさんと待ち合わせ、1時前に笹の川酒造へ。マッシュタンとポットスチルなどを入れて来年から本格的にモルトウイスキー造りを行うということで、先週金曜日に社長のYさんから、「ぜひに!」と言われていたのだが、あいにく先週はキリンの富士御殿場に行く予定になっていたので、今日ということなった。

 まずは社長のYさん、部長のEさんらに迎えられ、社長室で簡単な話をうかがい、その後、ポットスチルなどを見せてもらうことに。

 笹の川酒造は今年で創業250周年を迎えた老舗中の老舗。一升瓶入の「チェリーウイスキー」で知られるが、本業は日本酒の蔵だ。敷地面積5000坪という広大な敷地の中に、いくつもの建物が立ち並ぶ。

 ウイスキーの生産棟は築100年近くたった木造の建物で、その中にまだ梱包のとかれていない真新しいポットスチル2基が備え付けられている。今回スチルの製造を行ったのは三宅製作所だ。

 笹の川といえば「チェリー」だけでなく、肥土さんのかつてのイチローズモルトの販売元としても知られているが、今回のモルトウイスキー製造については、肥土さんからいろいろアドバイスをもらったという。

 仕込みサイズ約0.4トンというのもそうだが、ポットスチルの形状も秩父によく似ている。違うのは秩父がフォーサイス社製であるのに対し、笹の川は三宅製。さらにマッシュタンも秩父は手動であるのに対し、笹の川はセミロイタータンで、レイキがちゃんと付いている。

 その後、焼酎の蒸留棟や貯蔵庫、瓶詰め設備なども見せてもらったが、ひときわ目立つのが緑の高い建物と、古い煙突。実は緑の建物の中には、現在は使っていないコラム式連続式蒸留機が入っているという。昔はこれで廃糖蜜などを原料にスピリッツを造っていたのだ。これと同じものを、かつて羽生の東亜酒造でも見たことがある。日本酒全盛期時代、地ウイスキーブームの頃は、これらが全速で稼働していたのだろう。

 取材は2時半すぎに終了し、そのままタクシーで郡山の駅にもどり、再び新幹線で東京へ。もう暮れも押しせまっているというのに、今年は本当に暖かい。車窓から関東平野に沈みゆく夕陽がくっきりと見えた。


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2015.12.22【日記】

京都セミナーのテイスティングボトル4本を撮影


 このところ飲み会やらセミナーが続いていて、イマイチ原稿に集中できていなかったが、次号の『Whisky World』の巻頭特集の原稿15本を年末年始に書いてしまわないといけないため、その準備で資料を集めたり、その資料に目を通す作業が続いている。

 一度、その作業を中断し、歩いて恵比寿のウェスティンホテルの中華料理、「龍天門」へ。11時半から国分のHさん、Aさん、Nさんの3人と会食。「龍天門」に来るのは久しぶりだったが、相変わらずここの中華は旨い!

 2時前に会食を終え、そのまま歩いてスコ文研。25日に発送する『ウイスキー通信』の発送準備がすでに始まっているが、その片隅で、2月に行われる「京都ウイスキーパーティー」のセミナーのテイスティングボトル4本を撮影。

 「カバランウイスキー世界制覇への道」と題してセミナーを行うが、カバランを輸入している雄山さんのほうから協賛で4種のウイスキーをいただいたので、今回は豪華なラインナップが揃った。特にソリストのシェリーとフィノはお薦めだ。

 それが終わったところで、『Whisky Life』入稿のための最終校正作業。入稿は今週末の予定だが、間に休日があり、さらに24日には福島県郡山市の笹の川酒造に行く予定があるため、私が校正できるのは、ほぼ今日くらいしかないからだ。
 
 ということで、それらを片付け、夕方久しぶりに定時にスコ文研を出て、恵比寿の仕事場に戻る。半月をすぎたばかりの月が中天にかかり、実に美しい。


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2015.12.21【日記】

アサヒさんと忘年会兼懇親会…


 年内一杯でスタッフのNさんが辞めるため、急遽その引き継ぎ作業で昼前にスコ文研。スタッフにそのことを告げ、1時からマスター・オブ・ウイスキーの論文判定。代表世話人のYさん、Nさん、Sさんに採点結果を持ち寄ってもらい、1つずつ論文を審査してゆく。結局1時間半かけて協議し、今年度の合格者を3名とする。

 その後、入稿が間近となった『Whisky Life』の校正、原稿チェック。『ウイスキー通信』は印刷所から届くのを待つばかりだが、その通信に同封するツアーやセミナーのチラシ類が、続々とオフィスに届いている。

 今回は通信のほかに『コニサー倶楽部』『Whisky Life』があるため、発送もややこしい。本来は同時に発送をと思っていたが、ライフだけは年明け早々にした。それ以外は年賀状も含め、すべて年内の発送である。

 その年賀状の図案は当初モンキーショルダーでやろうと思っていたが、誰もが考えることだと思い、ラガヴーリンでやることに。2016年は、ラガヴーリンが創業200周年を迎えることも、その理由のひとつだ。

 それらの作業が一段落したところで、来年6月の大阪フェスのミーティング。日時と会場だけは決まっていたが、それ以外はなにも決まっていなかったので、担当も含めてスタッフ全員でミーティングを行う。

 ただしミーティングを途中で切り上げ、6時半から恵比寿駅西口にある居酒屋で、アサヒのYさん達6人と忘年会をかねた懇親会。スコ文研の参加者も8名となり、総勢14名の宴席だ。2時間飲み放題というセットだったが、わざわざ持ってきてもらった、余市と宮城峡のリミテッド、ザ・ニッカ12年が実に美味。料理以上に、すっかりウイスキーを堪能してしまった。


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2015.12.20【日記】

論文審査と早川さんのセミナー


 昨日は一日中マスター・オブ・ウイスキーの論文に目を通す。今年の受験者は6名で、うち一人は昨年論文が通っているので、実際に今回論文を提出した者は5名だ。

 どれも力作揃いだが、残念ながら論文としての体裁がとれてないのもある。やはり、人に読んでもらうものだから、それなりの読みやすさ、文章の構成力も必要になってくる。また、それぞれテーマは悪くないのだが、そのテーマに対するアプローチ、検証の方法などに疑問を抱かざるをえないものも多い。

 それと一番肝心なのがオリジナリティーで、単なる文献の引き写しではなく、自分なりの考え、それからまだ誰も論述したことのないユニークな視点、新しい事実などを提示しなければ論文にならないと思っている。つまり、他の人にはない、その人独自の視点、オリジナリティーが何よりも大切だということだ。

 論文審査は私も含めて代表世話人4人でやっている。各自が提出された論文を読み、その採点結果を後日もちより、合否を協議することになる。今回の判定会は来週月曜、12月21日に行われる予定だ。

 結局一日中かかって5本の論文を読み込み、その採点作業。夕方6時に南麻布のイタリアンに行って学習院関係者と、結婚祝いを兼ねた忘年会。10期先輩のUさんが、めでたく結婚(!)したので、少人数のメンバーで集まって、その祝いのパーティーを催した。

 そのまま二次会は歩いて南青山のヘルムズデールまで行き、〆めのモルトウイスキーを5種類。タクシーで恵比寿の仕事場までもどる。

 今日は昼の12時にスコ文研に行き、1時から早川さんの「プロのためのウイスキー製造概論」を、一受講生として受講。これは3回シリーズの初回で、ウイスキー関連の法律から製造設備、そして原料から仕込み、発酵にいたるまでのプロセスを80ページ近い資料を用意しながら、3時間にわたって講義するというもの。

 定員は30名だったが、1~2名オーバーするほどの人気で、遠く北海道や九州からも受講生が集まっていた。皆、クラフトディスティラリーや実際のウイスキー造りに興味・関心がある者ばかりだ。厚岸や静岡、笹の川、マルスの関係者も見えている。

 セミナーは予定をオーバーして4時半すぎに終了し、そのまま私は恵比寿の仕事場にもどり、マスター・オブ・ウイスキーの論文審査のつづきを行う。今年も、残すところ10日ほどだ…。


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土屋 守

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