土屋守のウイスキー日和

土屋守のウイスキー日和

 ウイスキーブームのお陰で、ウイスキー本の出版やウイスキーを特集した雑誌の発行が相次いでいます。このコーナーでは、さまざまな本を紹介致します。  また、1~2ヵ月おきにウイスキー評論家、土屋守がウイスキー本の著者にインタビューを行います。

2016.08.29【日記】

雨と霧の中で長和のアウトドアフェスティバル


 土曜・日曜の2日間、長野県の長和町で第6回となるウイスキー&ビアキャンプ、通称WBCが行われた。腰痛、眼の手術後、初となるウイスキーフェスティバルで、しかも2日間という、私にとってもチャレンジングなイベントだった。さらに今年は風邪をひいてトリプルパンチという、トホホな状態だった。

 土曜は朝6時半新宿発の特急で、スタッフ3人と茅野に向かったが、駅に着く頃には土砂降りの雨。そのまま会場まで長和町の人に車で送ってもらったが、こんな雨の中で本当に人が来るのだろうかという不安が一杯。もうすでに地面はぬかるんでいて、雨水を避けながらのブース準備となった。

 それでも予定通り10時50分にはオープンし、12時に開会宣言と開会の挨拶。その後はずっとブースにいて、6時にキャンプファイヤーの点火式。すぐにスキー場の建物内で初日の目玉であるトークショーを行う。ビールの藤原さんと、マルスの竹平さん、ベンチャーの吉川さん、私の4名で”モルトーク”と題して40分ほど、主に日本のクラフトビール、クラフトウイスキーについて話をする。

 それが終わって会場でBBQをして、ペンションに着いたのが夜の9時半すぎ。朝5時すぎに家を出たので長い一日となったが、初日から雨というのは今回が初めて。しかもずーっと雨で一度も晴れなかったというのも、初めての経験だった。これも台風10号の影響なのかもしれない。

 2日目の日曜日は8時にペンションで食事をとり、9時すぎに会場入り。オープン直前になんとか準備を終え、2日目がスタート。天気予報では晴れ間も出るといっていたが、さすがに1400メートル以上の山の上。一日中霧におおわれ、まるでスコットランドのハイランド地方にいるかのよう。過去6回で、こんな天気は初めてである。

 この日は7時半に新宿を出発した日帰りバスツアーの一行も無事長和に着き、昨日以上の人ごみでビックリする。陽が出ていなかった分、体力的には凌ぎやすく、ゆっくりとウイスキーやビール、食を楽しめたのかもしれない。最後のライブまで人の波は途切れることなく、過去最大、大盛況でイベントを終えることができた。

 途中12時から、この日のメインイベントであるブラインドコンテストも行い、見事ウイ文研の会員で、WPでもある静谷さんが2連覇を果たした。4問中2問の正解で、もう1つもカテゴリーまでは合っていた。アウトドアでのテイスティングは非常に難しく、よほどのプロでも3問正解するのが、やっとだと思う。

 第1回目で優勝したウイスキーワールドのテイスターYさんが、4問中3問の正解であった。この記録はその後一度も破られていない。あの時の優勝賞品は長和町のペンションのペア宿泊券だったが・・・。

 結局、2日間で一度も晴れることなく、5時すぎに予定通り閉会。荷物のパッキングをして、6時すぎにペンションにもどり、この日はペンションで夕食。スタッフで簡単な打ち上げを行う。

 2日間なんとか腰も眼ももち、さらに風邪もひどくならず無事イベントをやり終えることができて、本当に感謝である。夜は10時半すぎに爆睡。

 今朝は朝食後、再び長和町の役場の人に茅野駅まで送ってもらい、10時26分の特急で新宿へ。台風を心配していたが、速度が遅くなっているようで定刻に新宿着。そのまま恵比寿の仕事場にもどり、午後も爆睡!


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2016.08.24【日記】

通信とコニサー倶楽部を発送・・・


 オリンピックが終わって、ようやく普通の生活にもどれると思ったら、夏カゼをひいてしまった。夏バテに熱中症に、トリプルパンチだ。といって休むわけにもいかず、『Whisky World』の原稿と画像選び。そして9月中旬に発行予定の『Whisky life』の原稿執筆、校正と続く。

 そういえば前回、眼の手術で休んだ『アナログ』の連載原稿もあり、そのテーマを決め3枚半ほど書いてしまう。今回のテーマはキルホーマンの100%のアイラだ。何が100%なのか、そのポイントをまとめてみた。この『アナログ』の連載は10年以上になる。1つの雑誌をこれだけ長く書いているのは、私としても初めてのことだ。もちろんワールドや通信を除いてということだが・・・。

 その『ウイスキー通信』の最新号が刷り上がり、その発送作業を昨日終えてしまう。今回は『コニサー倶楽部』も同時発行で、コニサーの方々には通信と一緒に送った。リニューアル第2号となった今回は、前回より4ページ増え、全20ページとなった。ほぼ通信の半分である。

 巻頭特集は、前回は厚岸蒸溜所の樋田社長のインタビューだったが、今回は私がアイリッシュの新しい蒸留所について語りおろした。なんといっても全38蒸留所のマップが目玉だろう。IWA(アイリッシュウイスキー協会)のマップより正確で(と思う)、最新の蒸留所も載っている。

 第2特集は前回はマスター・オブ・ウイスキーの論文についてだったが、今回はウイ文研の特別技術顧問、早川さんも交えて、ジャパニーズウイスキーの定義について5人で話し合った。

 スコッチやアイリッシュ、EUやアメリカン、カナダの定義を参考にしながら、ジャパニーズウイスキーはどうあるべきなのか、日本のウイスキーがグローバルスタンダードとして認められるには何が必要なのかを話し合い、それを8ページの座談会にまとめた。

 リオ・オリンピックで日本は盛り上がったが、4年後は東京である。多くの外国人が日本にやってきて、日本のウイスキーも飲まれるだろう。業界にとっても一大チャンスである。その時に、日本のウイスキーはこうですという定義が必要になってくる。日本酒もしかり、ワインもしかりで、メイド・イン・ジャパンとはどこまでを言うのか、東京オリンピックまでに、我々は決める義務があるのではと思っている。

 そのための一石になればと思って、今回の座談会を企画した。もちろん我々だけで決めることではない。8月31日のプレス発表以降は全力をあげて業界各社、有識者、ジャーナリストと連携を深め、誰もが納得するジャパニーズウイスキーの定義を作りたいと思っている。

 それは「世界5大ウイスキー」の1つとして数えられる日本ウイスキーの責務だと思っているし、世界に誇れるものでなくてはならないと思っているのだ。


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2016.08.21【日記】

PBOのカクテル&バーフェスタ2016


 PBOのカクテル&バーフェスタの審査員とセミナー講師を頼まれていたので、11時すぎに銀座のコートヤード・マリオットホテルへ。フェスタは12時半スタートだったが、ウイ文研はブースも出展するため、その準備を見届け、大会実行委員の方々と打ち合わせ。カクテルコンペの審査員3名と顔合わせをし、審査の手順(今回は味覚だけでなく、技術審査もまかされている)や、出場選手10名のプロフィール、カクテルレシピ、点数の配分について教えてもらう。

 今回のカクテルのテーマが『ウイスキーと夏』ということで、コンペの総評もお願いされるが、そもそもカクテルコンペの審査員をやるのも久しぶりだ。

 それが1時半にスタートし、3時半からはセミナー会場でカバランウイスキーのセミナーも行う。時間が30分ということで、テイスティングアイテムはポーディアムとバーボンカスク、シェリーカスクの3種類。どれもソリストと違って46%でのボトリングだ。

 その時に参加者に配られたカバランの商品ラインナップを見て、こんなにも出ているのかとビックリ。特にソリストのスペシャルリミテッド、アモンティリャード、マンサニージャ、モスカテル、ペドロヒメネスの4種類が登場していて、感慨深いものがあった。

 これは昨年11月にカバランを訪問した際に、私が鏡板のところにサインした樽で、ようやくボトリングされ、そして日本でも数は限られているが、入ってきたものなのだ。1本68,000円と少々高いが、美味しさは郡を抜いている。樽も非常に貴重なものだ。

 ということで、セミナー終了後はブースにもどり、6時のクローズまで会場にいて、その後メイン会場で記念撮影。6月の大阪フェス、ウイスキートーク福岡のフェスに参加できなかったので、私としても久しぶりのフェス参加となった。

 いよいよ今週末は長和のウイスキー&ビアキャンプ、そして来月は琵琶湖のウイスキークルーズが待っている。


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2016.08.20【日記】

プレス発表の資料とウィーミス家


 お盆明けの今週は『Whisky World』の原稿とその校正、そして8月31日(水)に行われるウイスキー検定のプレス発表の資料準備に追われてしまった。連日のオリンピック・テレビ観戦も重なり、非常に眠い。さすがに夏バテ気味で、仕事の効率もイマイチだ。考えてみればこの3ヶ月近く、一度も休んでいない…。

 ワールドの原稿は前号のアイラ特集第2弾で、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、そしてキルホーマンを書いてしまう。プレス発表の資料は、ウイスキー検定のほうの資料はそれほど難しいことではないが、実は当日サプライズ発表も用意していて、その資料作り、そもそもどこまで発表するのかが、実に悩ましい。

 そのことで木曜日にウイ文研代表世話人Yさん、そして今日は同じくNさん、Sさん、そして特別技術顧問のHさんの4人でミーティングを行う。これはジャパニーズウイスキーの定義に関することで、定義自体はそれほど難しいことではないが(そう思う・・・)、これをどうやって実現させていくのか、そのためにはどんな組織が必要なのかということが、まだ自分の中でもしっくりこない。

 この1ヶ月近く考え続けているが、これだと思えるものが、まだ私の中でも固まっていないような気もする。これに関しては、いろんな人の知恵や助けが、やはり必要になってくるだろう。そんなことを、この一週間、代表世話人を交えながら、何度も話し合った。

 もちろん決めなければならないことは、これ以外にも山ほどあり、そのことにも忙殺される。来年新刊を目指している新雑誌についても昨日夕方から、出版社の担当を交えてミーティングした。さらに長和のフェスについても担当のF君と最終ミーティング。長和については、あとは当日行くだけだ。

 琵琶湖クルーズについても、最終チラシの入稿を行い、東京フェスもセミナー7つが入ったチラシの入稿が、どうにか間に合った。嬉しいことに当初用意していた6つのセミナー(他に前日セミナーもある)の他に、急遽キングスバーンズ蒸留所と、そのオーナーであるウィーミス社のセミナーが決まった。

 ウィーミスは「ウィーミスモルト」というシリーズで知られるスコットランドのボトラーで、モルトの選定はかつて評論家のチャールズ・マクリーン氏が務めていた。もちろん、あの『天使の分け前』のマクリーン氏である。

 今回セミナーのために来日するのは、そのマクリーン氏ではなく、ウィーミス家の当主であるウィリアム・ウィーミス氏。700年近く続くスコットランドの貴族で、エジンバラの対岸のファイフ地方にウィーミス城という城を持っている。かの有名なスコットランドのメアリー女王が2番目の夫であるダーンリー卿と出会ったのが、この城だとされる。どんなセミナーになるのか、今から非常に楽しみだ。

 とにかく、やることが尽きることはない・・・。

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2016.08.15【日記】

ジンについての調べをスタート…


 8月11日(木)の山の日からウイ文研はお盆の休みに入っているが、今年も郷里の佐渡には帰ることができなかった。もう3年近く帰っていない・・・。そもそも山の日なんて休日があることも知らなかったのだが。

 この時期、毎年恒例の『世界の名酒事典』の校正作業があり、それを休み中にこなすことにした。さらに8月下旬から9月にかけ長和フェスや琵琶湖クルーズがあるため、『Whisky World』の原稿をお盆休みを利用して書くことに。土曜はそのワールドの画像選びのため、ウイ文研に行き、ひとり作業をする。

 日曜は午前中まで原稿を書き、夕方ひさしぶりに鎌倉にもどった。さすがに連休中ということもあり電車は空いていたが、鎌倉は逆に観光客や海水浴客でごった返している。それにしても鎌倉は日本屈指の観光地だ。その人の多さに圧倒される。

 このところオリンピック中継を観るため、中途半端な時間に寝て、中途半端な時間に起きているせいか、睡眠不足が続いていて眠い。夕食後、昼寝ならぬ夜寝をしてしまった。

 今日は休みの最終日だったが、昼すぎに恵比寿の仕事場にもどり、『世界の名酒事典』の校正の続き、そしてその巻頭インタビューであるクラフトジンについて、少し下調べをする。

 今ジンがすごいことになっていて、イギリスでは”ジンルネッサンス”などと言っているが、その実態がなかなか見えてこなかった。

 しかし、最近出たジンの本を見ると、ここ数年でイギリス全土のジン蒸留所は50近くになっているという。ブランドでいえばトータル150くらい。それも本の出版年月を考えれば、データは2年くらい前のもので、おそらく現在はジンを造る蒸留所が60~70ヵ所、銘柄でいったら軽く200を超えているに違いない・・・。

 まさにスゴイ世界で、ジンルネッサンスという表現は大げさでも何でもないのかもしれない。それもあって今年の名酒事典の巻頭インタビューのテーマの1つにジンを入れたのだ。

 さらに10月1日(土)に行うコニサーのブラッシュアップセミナーのテーマの1つにも、このクラフトジンを取り上げることにした。

 クラフトジンの蒸留所はウイスキー蒸留所と兼業のところもあるし(スコットランド、アイルランドはほぼこのケース)、イングランドのように、ジンだけに特化した蒸留所もある。もともとスコッチはスコットランド、ジンはイングランドの国民酒といった側面があり、「ロンドンジン」というのは、ジンの1つのカテゴリーにもなっているくらいだ。

 たしかにジンはウイスキーと違って簡単に造ることができるが、それにしても50~60蒸留所というのはスゴイ。もちろんこれにはスコットランドのウイスキー蒸留所も含まれているが、単独のジン蒸留所も、かなりの数になっているのだろう。

 コニャックもそうだが、今年から来年にかけ、『ウイスキー通信』や『Whisky World』、その他の雑誌でジンの特集もしたいと思っている。ジンという酒の歴史や文化、そしてこれからのジンがどこに向かおうとしているのか、きっちりレポートする予定だ。


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2016.08.09【日記】

スカイプを使ってGMの2人にインタビュー


 オリンピック中継の柔道や体操を見ていたせいで、完全に寝不足である。変な時に眼がさめ、変な時に睡魔に襲われる…。

 仕方なく午前中の原稿執筆は諦め、昼頃にウイ文研。とりあえず『ウイスキー通信』、『コニサー倶楽部』の校正をして、3時半に築地のジャパンインポートシステムの事務所へ。日比谷線に乗るために広尾の駅まで歩いているとき、築地の駅を降りてジャパンまで歩いているときに、あまりの暑さにクラクラする。

 ジャパンに来た目的は、4時からスカイプを使ってGMのリチャード・アーカートさん、イアン・マッキントッシュさんにインタビューするため。もちろんスカイプを使ったインタビューなんて、私自身初めてだが、東京フェスでやるGMとベンローマックのセミナー、その前日の「GMファン感謝デー」についても、少し打ち合わせをしておきたかったので、9月終わりに出る『Whisky World』、10月の『ウイスキー通信』で、そのインタビュー記事を掲載することにしたのだ。

 リチャードさんはアーカート家の4代目。現在はベンローマックの担当重役ということもあり、主にベンローマックについてお聞きし、東京フェスのために用意してくれた、ベンローマック2008年蒸留のサンプル3種を、スカイプを使って2人で同時にテイスティングする。

 東京とエルギン、時差にして8時間。エルギンのGM本社に7時頃に出社してもらい、現地時間朝8時、東京時間の午後4時からインタビュー兼テイスティングを開始。東京は気温38度近くだったが、エルギンは15~16度だという(なんとも羨ましい)。

 結局、リチャードさんへのインタビューは1時間半ほどかかり、その後10分ほど休憩して、こんどは現社長のイアンさんへのインタビュー。イアンさんは地元スペイサイドの出身で、セント・アンドリュース大学を出たのち、GMに就職し、30年勤めてきたというベテランだ。主にGMの全製品の品質管理をまかされてきたという、GMのすべてを知る人物でもある。

 イアンさんには東京フェスの時に2つのセミナーを受け持ってもらうことになっているが、そのうちの1つ、GMの今を伝えるセミナーでは5種類のテイスティングを行う予定。その5種類を同じくスカイプを使って同時にテイスティング。

 コニサーズ・チョイスのストラスミル、トマーティン、カリラ、そして蒸留所ラベルのグレントファース、最後はマクファイルズコレクションのグレンタレットで、それぞれのウッドマネジメントが非常に興味深かった。さすがにフィリング(樽詰め)からボトリングまで、GMのすべての製品を知る男だけあって、その答えは明解であり、今までイマイチよくわからなかったGMのラインナップについても、目からウロコのような話を聞くことができた。ぜひセミナーを楽しみにしていてもらいたいと、改めて思った次第だ。

 ということで、リチャードさん、イアンさんとスカイプを使って10~12種類のテイスティングをし、7時すぎにインタビューは終了。そのままジャパンのT社長以下3人と、浜松町の中華へ行って、打上げ会。

 T社長が持参したバルデスピノのアモンティリャードや、ベンローマック10年、それにビールや紹興酒を飲んで、すっかり宴会気分。このところ、ずっとダイエットをしていたが、そんなことも忘れて大いに食べて、飲んでしまった。恵比寿の仕事場にもどって、さすがにオリンピック中継は見ずに、そのまま寝てしまった・・・。


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2016.08.08【日記】

ついにオリンピックが開幕・・・


 4年に1度のオリンピックが始まってしまって、連日寝不足が続いている。南米には行ったことがないが、時差12時間というのはツライ・・・。

 そんな寝不足と、連日の暑さ、腰痛・眼病をかかえながら昨日はウイスキーエキスパートの東京集中対策講座。いつもの飯田橋レインボービルではなく、今回はお茶の水の連合会館がその会場だ。

 昔はよくお茶の水の駅を降りて神田の神保町に古本をさがしに行ったものだが、連合会館のある聖橋口のほうには、あまり降りたことがなかった。20代前半、チベット通いをしている時に、そういえばこの辺のビルの一室でチベット語を習っていたが、それがどこだったのか、今となっては思い出せない。

 セミナーは9時半に始まり、終わったのは5時すぎ。私は午前の部でスコッチ、アメリカン、カナディアンの講義をしたあと、2時すぎに恵比寿の仕事場にもどり、『ウイスキー通信』、『コニサー倶楽部』の校正と、最後の原稿書き。

 今日も午前中はそれらの校正作業を行い、昼すぎにウイ文研。暑さが厳しく、外に出て100メートルも歩くとクラクラする。このところ腰の状態は一進一退だが、眼は相変わらずの不調・・・。不安と闘いながらの仕事である。

 8月11日(木・祝)からウイ文研は盆休みに入るため、それまでにやらなければならないこと、決めなければならないことが山のようにあり、連日ミーティングが続いている。

 通信、コニサー倶楽部の入稿の目途は立ったが、すぐに次号の『Whisky World』、『Whisky Life』の執筆、編集作業にかからないといけないので、そのミーティングも行う。ライフで私が担当している”ウイスキーこぼれ話”の2本の原稿を書いてしまう。

 さらに9月のテイスティングセミナー、最後となる”究極のブレンデッドマラソン”のテイスティングアイテムを決め、それを撮影してHPにアップ。10月1日(土)に予定している第3回ブラッシュアップセミナーのテーマも決め、その準備も開始する。

 早くオリンピックが終わってもらいたいと思ういっぽうで、惜しい気もする、今日この頃である。


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2016.08.04【日記】

コニャックのテイスティングと日本酒・・・


 連日のミーティングや校正作業でバテ気味だが、そうも言ってられないので昼すぎにウイ文研。『ウイスキー通信』『コニサー倶楽部』の校正をして、3時からカミュのテイスティング。次号の通信の企画でもあり、10月にカミュに取材に行くためでもある。

 6月に新商品として出たばかりのカミュ・ボルドリーVSOP、イル・ド・レのクリフサイドセラー、そして同じくボルドリーのXOの3種をテイスティングする。

 このところルイロワイエやクルボアジェのテイスティングを繰り返していたが、カミュのボルドリーはやはりボルドリーにこだわるだけあって、同地区の特徴であるバイオレットの香りが顕著である。ロワイエのシングルクリュ・ボルドリーにも感じたが、何故ボルドリーにスミレの花のような香りがあるのかは興味深い。

 フリント石が多く混入した石灰岩質の土境が関係しているというが、しかしコニャックは蒸留酒である。しかもフレンチオークであるリムーザンやトロンセの樽で熟成させているのだから、原料ブドウ由来の香りがそんなに残るものだろうか。

 このバイオレット、スミレの花の香りというのは、あまりスコッチにはない気がする。アロマチャートに一応リストとして載せているが、改めてコニャックのボルドリーをテイスティングすると、コニャック独特のものであることが分かる。

 イル・ド・レのクリフサイドセラーは、レ島のブドウのみを使ったシングルクリュのコニャックで、こちらは潮の香りというか、どこか魚や漁港の香りがある。レ島のコニャックを地元産のオイスターにかけて食べるというのも、よく分かる。
 
 と、ひと通りのテイスティングを終え、5時からそのカミュ取材の打ち合わせ。出発は2ヶ月後、10月上旬である。とりあえずウイ文研の事務所でミーティングした後、6時すぎから近くの日本酒バルで飲み会。一転、新政や醸し人九平次、仙禽などこだわりの日本酒10種類くらいをヒヤでいただく。

 驚いたのはその中にアメリカンホワイトオーク樽で熟成させた日本酒もあり、日本酒の世界もスゴイことになっているのだと、改めて実感させられた。酒の世界はますますクロスオーバーになってきていて、その時ウイスキーを熟知していることは、他の蒸留酒、醸造酒を考える際に大いに役に立つと思っている。

 なぜならばウイスキーには酒造りのあらゆる要素が入っているからで、さらにウイスキーの香味に親しむことは、他の酒の香味を知ることにも繋がるからだ。

 ウイスキーという物差しで他の酒を見ていく、あるいは他の酒を考える際に、ウイスキーは唯一無二のツールになると思っている。特に樽の使い方という点では、ウイスキーを知ることの意義は大きい。

 ビールや日本酒、そして今はジンまでもオーク樽熟成がトレンドになろうとしているからだ。


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2016.08.03【日記】

台湾カバランツアーとJWA…


 京都・大阪から帰って休む間もなく、月曜日は東京フェスのセミナーのミーティング。ジャパンインポートのNさんに来てもらい、11月20日(日)当日のGMセミナー①、②とベンローマックセミナーの3つのセミナーの打ち合わせを行う。

 それぞれどんなテーマで、どんなアイテムをテイスティングするのか細部を詰めていく。同時に前日の19日(土)に行う”GMファン感謝イベント(仮)”の概要についても話し合う。今回GMから来日するのは現社長のイアン・マッキントッシュ氏や、アーカート家4代目のリチャードさんら3人。それにジャパンインポートのT社長、そして私の5人がパネルディスカッション形式で、トークショーをやりたいと思っている。もちろんテイスティング付きだ。

 さらに東京フェスオリジナルのGMのボトルについても、その候補となるサンプルをいただきテイスティング。すでにスリーリバーズのグレンマレイがフェスボトルに決まっているが、GMからも1~2種類出したいと思っている。問題は、それだけの財源がウイ文研にあるかだが…。

 昨日は11時半に某雑誌のHさんに来てもらい、新しい雑誌の可能性について私から提案させてもらう。これはまだ発表できる段階ではないが、新しい雑誌の構想を練っているところだ。

 その後は入稿が来週に迫っている『ウイスキー通信』と『コニサー倶楽部』の校正作業。さらに長和フェス、琵琶湖クルーズ、東京フェスの全体ミーティングを3時間ほど行う。テイスティングコーナーや、座談会など膨大な量のテキスト原稿を校正するのは、本当に眼に悪い。ほぼ2日かかって、どちらも1回目の校正を入れたところだ。

 今日も朝から校正作業を続け、2時からHISの担当者に来てもらい、12月に企画している「台湾カバラン蒸留所ツアー」のミーティング。12月2日(金)から2泊3日でカバランを訪れる予定で、すでにイアン・チャンさんのスケジュールもおさえ、フライト、台北市内のホテルも確保している。

 カバランに実際行くのは12月3日の土曜日で、大型バスをチャーターしてホテルから向かう。現在は高速とトンネルができたことで台北市内からは1時間ほどで行けるので、途中雪山山脈の北麓にある文山包種茶の博物館兼茶園にも寄ることにした。

 中国福建省のウーロン茶の取材は何度かやっているが、台湾ウーロン茶については、この文山包種茶くらいしか行ったことがない。本当は阿里山や高山茶の茶園に行きたかったが、とてもこの日程では無理だし、だいいちウーロン茶でなくウイスキーツアーだ。

 カバランツアーは東京と大阪、2ヶ所から出発地を選べるようにしているので参加者にとっては便利だろう。先着30名なので、詳細インフォメーションを待っていてほしい。

 その後再び通信、コニサー倶楽部の校正作業にもどり、3時半すぎから特別技術顧問の早川さんと、ジャパニーズウイスキーの定義、8月31日に行うサプライズ発表の資料について話し合う。

 8月25日発行の『コニサー倶楽部』では、ジャパニーズウイスキーの定義について座談会をやっているが、その際にその定義をどう実現してゆくのかということも話し合った。

 この1ヶ月ほど考え続けてきたが、やはりSWAやIWA(アイリッシュウイスキー協会)にならって、JWAのような組織を作ることが必要なのではと考えている。いきなり、そんな組織を作るのは不可能なので、まずはその準備委員会を作るところから始めないといけない・・・。

 いずれにしろ、その詳細も8月中に出したいと思っている。ウイスキー検定を実行する一般社団法人ウイスキー検定実行委員会を立ち上げたばかりだが、もうすでに、次の組織作りに向けて動いている。

 これで新雑誌が出ることになったら一体どうなることやら…。考えるだけでも恐ろしいが、人生にはタイミングというものもあるのだろう。とにかく、やりたいこと、私が面白いと思うことをやるだけである。


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2016.07.31【日記】

山崎ツアーとエキスパート、ブラッシュアップ・・・


 ついに7月も最終日。今週は金曜日に横浜の病院へ行き、昨日は朝イチの新幹線で京都へ。そのまま電車を乗り継いで12時に山崎に着き、1時すぎからウイスキー検定合格者の「山崎蒸溜所ツアー」。

 今回の参加者はうちのスタッフも入れて33名。案内してくれたのはマスター・オブ・ウイスキーの佐々木太一氏。ちょうどメンテに入っていて、普段は入れないところも入れるということで先に蒸溜所内を見て回り、その後テイスティング。

 シングルモルトウイスキー山崎の構成原酒ということで、パンチョン樽(新樽)熟成、シェリー樽熟成、ミズナラ、ワイン樽と4種の原酒をテイスティングし、最後にそれらがブレンドされたシングルモルト山崎をテイスティングした。

 ワイン樽はもちろんシャトーラグランジェの樽だと思うが、今回改めてワイン樽熟成原酒を飲んでみて、シングルモルト山崎(ノンエイジ)には、このワイン樽原酒が効いているのだと実感した。ベリー系の甘く、少し酸味の効いたフレーバーが、より山崎のフルーティさを演出している・・・。

 その後、サプライズで2種の山崎もテイスティングさせてもらったが、途中で出てきたハイボールも含めて、合計9種のテイスティングに参加者も大満足。最後は第1号蒸留器と鳥井信次郎、佐治敬三親子の銅像の前で記念写真を撮り、無事ツアーは終了。・・・それにしても京都は暑い。

 参加者一行と別れて山崎駅前の「HIRO」で、サントリー広報のEさんらと簡単な打ち上げ。そのまま電車で大阪に出て中崎町のインド料理屋で、ゆめディアのWさん以下3人の編集スタッフと、次号『Whisky World』のミーティング。翌日早いこともあり、9時前にタクシーで大阪城前のホテルにチェックイン。

 今朝は6時に起きて、8時半に北浜フォーラムへ行き、ウイスキーエキスパートの集中対策講座と、コニサーのブラッシュアップセミナーの両方をこなす。どちらも3時間ちょっとずつで、1日7時間近く喋りっぱなし・・・。さすがに喉がかれてしまったが、これくらい喋れれば良しとしないといけないかもしれない。腰痛、目の手術以降、これだけ喋るのは久しぶりだった。

 ただし体力的には相当にキツイ。帰りの新幹線の中では2時間近く爆睡してしまった。次回、大阪でのブラッシュアップセミナーは、12月くらいに予定しているのだが・・・。


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2016.07.28【日記】

ブレンデッドマラソンでアイリッシュを・・・


 このところ長和フェスの準備、8月31日(水)に開かれる一般社団法人ウイスキー検定実行委員会の発表会の準備等に追われている。長和は有料試飲・無料試飲のボトルもほぼ決まり、その集合写真を撮影。

 検定実行委員会の発表会は協賛企業、プレス向けの記者発表会で、スコ文研(ウイ文研)としては2001年の設立以来初めての試みだ。飯田橋のグランドパレスホテルの一室を借りて行う予定で、その時にジャパニーズウイスキーの定義についても(我々が考える)、何らかの発表を行う予定だ。

 それらの作業の合間に、こんどの日曜日に大阪で開かれるエキスパート集中対策講座、そしてコニサーのブラッシュアップセミナーの資料準備。急遽、アイリッシュの定義について新しい資料も用意することにした。

 作業が一段落したところで、テイスティングセミナーの準備をして、7時から「究極のブレンデッドマラソン」。すでにスコッチは終わっているので、今回から2回シリーズでアイリッシュを取り上げることにした。今回はアイリッシュのブレンデッドとシングルグレーン。

 用意したのは、①ブッシュミルズ(オリジナル)、②ジェムソン、③タラモアデュー、④キルベガン、⑤パワーズ、⑥グレノア8年の6種で、⑥のグレノア以外はブレンデッド、グレノアがクーリーのシングルグレーンである。

 初めにアイリッシュの蒸留所のマップと新定義について説明し、その後①から順番に飲んでいく。どれもスコッチのブレンデッドに比べればライトボディで、アイリッシュ独特のオイリーさがある。もちろんピート臭とは無縁だ。④のキルベガンはわずかにピート臭を感じるが、これはクーリーの原酒にカネマラがあり、その影響をごくわずか受けているのかもしれない。

 いずれにしろアイリッシュのグレーン原酒(クーリーと新ミドルトンの2つ)は、スコッチのそれと比べてもクリーンで、なおかつ独特のテクスチャーを残しているように思われる。おそらくポットスチルを使ったグレーン原酒も一部使われているせいかもしれない。

 もちろんスコッチと違ってブレンドにシングルポット、つまりアイリッシュポットスチルウイスキーが使われているのも大きいのだろう。ブッシュミルズとキルベガン以外はみなそうで、これがアイリッシュ独特のオイリーさを生んでいるのかもしれない。

 モルト原酒はスコッチほどの個性、幅はないが、その反面スコッチにはないポットスチルウイスキーをブレンドすることで、スコッチにはないフレーバーをつくり出しているのだ。次回(9月28日)はそのポットスチルウイスキーと、アイリッシュのシングルモルトを取り上げようと思っている。


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2016.07.25【日記】

チョコレートセミナーに出席


 今日は夜7時からショコラコンシェルジュ®の平田さんのチョコレートセミナーに出席。平田さんとは以前『食楽』のマリアージュの対談や、スコ文研の定期セミナー、フェスのセミナーでもご一緒しているが、自分が聴き手になって参加するのは今回が初めて。改めてチョコレートの基本を学ばせてもらった。

 カカオ豆の生産量は全世界で年間約420万トンほど。すぐに我々はウイスキーの原料である大麦と比べてしまうが、大麦のそれは約1億4000万トンほどでカカオ豆とは比べものにならない。もちろん大麦は主食の穀物であり、全世界で広く栽培されているのに対して、カカオはカカオベルトという熱帯地方のごく一部でしか栽培されていないという違いはあるが。

 しかし、その数字は私にとって少し意外な数字でもあった。もともと紅茶の本を書いていることもあり、(今もたまにセミナーをやる)、茶については少し知っているつもりだが、葉の生産量は約450万トン。同じ豆であるコーヒー豆の生産量が約860万トンである。

 チョコレートというと南米エクアドルなどでのカカオハンターがテレビなどのドキュメントになっていることもあり、うっかり大変希少なものだと思いこんでいた。もちろん貴重であることは間違いがないのだが、420万トンという数字はそうしたイメージからは程遠い気がする。

 生産国第1位はコートジボワールで、その生産量は年間174万トン。第2位がガーナで69万トン、そして第3位がインドネシアで37万トン。主要生産地域はアフリカ、アジア、中南米で、そのうちアフリカが7割を占めていることも知った。

 ちなみに1本のカカオの木から取れるカカオ豆は多く見積もっても年間1200個ほど。発酵・乾燥後の豆の重量がどれほどあるか知らないが、仮に1個5グラム(1円玉5個)として、1本の木から収穫できるカカオ豆は6キロほどということになる。これを例えばコートジボワールの174万トンで考えると、約3億本の木が必要になり、やはり、これはすごい数字である。ぜひ、その栽培風景を見てみたい気もするのだが・・・。

 もうひとつ、カカオ豆は収穫直後に、その回りを包んでいるパルプという白い果肉とともに自然発酵させることも知った。これはもちろんアルコール発酵とは違うと思うのだが(それとも同じ?)、これによって果肉に包まれていたカカオ豆が影響を受け変化する。ワインは果肉を発酵させてワインとするが、カカオはその種(豆)を加工するのだ。

 と、知っているようで知らない話ばかりで、非常に興味深かった。講義はそのカカオ豆2種のテイスティングに始まり、その後産地別の6種のチョコレート、そして最後は最新のトレンドである”ビーン・トゥ・バー”の貴重な2種類、計8種類をテイスティングすることができた。今回はマリアージュはやらなかったが、いつか機会があればスクールでもやってみたいと思っている。

 試食したマダガスカルやペルーなどの個性の強いものはスコッチのシングルモルトと合わせると面白いが(タバコやナッツ、酸味のあるフレーバーからマッカランなどのシェリー樽系か・・・)、それ以外のものはやはりコニャックが合いそうな気がする。

 コニャック取材後に、そのコニャックのセミナーもやりたいと思っている・・・。

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2016.07.23【日記】

コニャックのテイスティングとは・・・


 このところ涼しくて助かっているのだが、夜寝る時に油断をしたのか、風邪ぎみである・・・。どうも気候の変化とかについてゆけないし、相変わらず冷房の冷気が体にこたえる。もっとも、この4~5日は使っていないが。

 『ウイスキー通信』の原稿、校正作業とアイリッシュの定義をまとめて、その後コニャックの資料さがしと、その資料を読み込む作業。この10月に『Whisky World』のタイアップ企画でコニャックの取材に行くので、コニャックの定義や、全体像を頭の中に入れておく必要があるからだ。

 そのコニャックの資料(英文)を読んでいて、面白いことを発見した。コニャックはスコッチと違ってテイスティングの仕方、アロマ・フレーバーの表現もわりと確立している。

 AOCコニャックがホームページなどで公表しているのがそれで、特にフルーティ、フローラル、ウッディ、スパイシーの4つについてコント0から10年物、20年物、そして30~40年物まで、特徴的な香りを表にして挙げている。コントというのは熟成年数のことで、コント0というのはコニャック独特の表現で、スコッチ(ウイスキー)でいえば熟成1年半未満のニュースピリッツのことをいう。

 コニャックはその年に収穫したブドウは翌年の3月31日までに蒸留してしまわないといけなく、この3月31日から起算して(実際には4月1日から起算して)、翌年の3月31日までがコント0となる。つまりコント1ということは少なくとも熟成2年が経っていることになるのだが、それはともかく熟成年数によって特徴的なアロマが出てくるというのは面白い。

 こんなことができるのは、コニャックが使っている樽がリムーザンやトロンセ産のフレンチオークに限定されているからで、他にもAOCで細かなスペックが決められていて、メーカーが違っても風味や個性にそれほどの違いが出ないからでもある。AOCコニャックが求めているのは、スコッチのそれとはかなり大きな違いがあるのだ。

 ということで(?)、夜は久しぶりに一人でコニャックをテイスティング・・・。改めて飲んでみると、やはりコニャックは美味しい。しかし、スコッチなどと違って熟成年の差はあまりにも大きい。

 スコッチでは必ずしも熟成年がすべてではないが(若いアイラモルトには美味しいものが沢山ある)、コニャックはある意味正直だ。VOよりはVSOP、10年物より20年物、30年物のほうがはるかに美味しい。つまり美味しさは熟成年と値段に比例しているということだ。今年は少し、コニャックについてもワールドなどで特集していきたいと思っている。もちろんジンもだが・・・。


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2016.07.22【日記】

私のテイスティングセミナーが始まる・・・


 昨夜はウイスキースクールでチョコレートのセミナーがあったが、このところの体調不良と今日のセミナー準備のため、6時半すぎにウイ文研を出て恵比寿の仕事場にもどる。

 今日は午前中、次号の『ウイスキー通信』の原稿を書いて、昼すぎにウイ文研。今週アタマに『Whisky World』の下版が終了したばかりだというのに、すぐに通信、そして『コニサー倶楽部』、さらにウイスキー検定合格者向けの『Whisky Life』の原稿、編集作業がひかえている。今回はお盆休みがあるため、いつもより前倒しにスケジュールを調整しなければならない。

 それらが一段落したところで、4時すぎからフェスや検定の件でミーティング。長和の2日間のコンテンツなどは決まっていたが、ウイ文研が企画する「一日バスツアー」の集客がイマイチなので、そのこともPRしないといけない。

 ウイ文研(スコ文研)としては国内バスツアーは久しぶりで、今回は長和までの足を確保する目的で新宿からチャーターバスを出すが、1,500円相当のオリジナルミニボトル(バスツアー参加者限定30本、非売品)が付いてくるし、長和町特産の美味しい高原野菜のセットも付いてくる。

 以前やった時には朝採れの高原キャベツやレタスが入っていて、参加者は両手に一杯、その野菜が入った袋をブラ下げていたものだ。私も実際もらって帰ったが、あんな美味しいキャベツは食べたことがなかった・・・。ましてや行きも帰りも寝ていけば良いのだから、これほど楽なことはない。他にも私からの差し入れとして(私が同行できないので)、数種類のウイスキーも出す予定だ。

 そんなことも話し合いながら、長和、琵琶湖、そして東京フェスとミーティングは続いていく。東京フェスは出展企業も続々と決まり、セミナーのテイスティングアイテムも方向性が見えつつある。フェス恒例のオリジナルボトルもすでにグレンマレイが決まり、それ以外にもGM、ベンローマックなどが具体的な検討に入っている。今年は3~4本のオリジナルボトルを出したいと思っている。

 ミーティングは6時に切り上げ、その後セミナーの準備をして、7時から私のテイスティングセミナー。これは平日夜の部で、同じことを24日の日曜日の午後にも行う。今日と日曜を合計して受講者は40名ジャストくらいだ。

 まずは第1回目ということもあり、テイスティングのやり方、その注意点などを解説し、40分すぎからいよいよテイスティング。オープンで用意したのは①グレンモーレンジィ10年、②マッカラン・シェリーカスク12年、③アードベッグ10年の3種類。どれもOBの定番ボトルだが、①から順番に色調、ストレートでのアロマ、ストレートでのフレーバー、そして加水後のアロマ、フレーバーと見ていく。

 このセミナーのために8系統に分けたアロマチェックリストを新しく製作し、それをテイスティング試料ごとに5セット用意したが、なかなか、これを使いこなすのは慣れないと安易ではないかもしれない・・・。全184項目のアロマを目で追いながらチェックするのは時間の問題もあり、なかなか難しい。

 そこでセミナーでは、それを横において、自由にノージング、フレーバーを感じる作業をやってもらった。今回のもう1つの試みはそれぞれのアイテムについて、世界的な評論家、つまりジム・マーレイ、デイブ・ブルーム、ギャビン・D・スミスらが、どう表現しているかを比較検討すること。もちろん公平を期すため私のも用意したが、4者4様、それぞれ表現の仕方が違っていて、これは私もやっていて面白かった。

 オープンボトル3種の後は、ブラインドを2種。これはノーヒントで参加者に考えてもらったが、それを探り当てるポイントは何かということについても言及した。日曜日に同じことをやるので、ここではその2種類のボトルが何かということが書けないが、非常に面白い経験になったのではないかと思う。このセミナーは月イチだが8月は休みをいただいて、次回は9月に行うことが決まっている。どんなテーマでやるかは、近日中に発表予定だ。


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2016.07.21【日記】

アイリッシュウイスキーの新定義について・・・


 ありがたいことに、私が書いたり、監修したりしている本の増刷が相次いでいる。本の売れないこの時代に、本当にありがたいことだと思っている。『シングルモルトウイスキー大全』も増刷になったし、『ウイスキー検定公式テキスト』『ウイスキー完全バイブル』も相次いで刷り増しとなった。これで検定テキストも完全バイブルも10,000部を超え、大全は15,000部近くとなった。

 そのウイスキー検定も、めでたく7月15日に「一般社団法人ウイスキー検定実行委員会」となった。運営と問題作成等はウイ文研が業務委託という形でやるが、電話も銀行講座もウイスキー検定実行委員会独自のものとなった。そのためのレターと、プレス発表の準備にこのところ追われている。できれば9月のアタマくらいまでに、その発表会を行いたいと思っている。

 ジャパニーズウイスキーの定義と、それを推進する組織についても、できればそれまでにタタキ台を作りたいと思っている。そんなこんなで、今週もやることが山積みである。

 一方で今週22日(金)、24日(日)にやる私の「テイスティングの真髄を語るセミナー」の準備も急ピッチで進めている。ほぼ1ヶ月近く準備してきたが、ようやく使用するアロマチェックリスト、アロマホイール、そしてテイスティングの資料が揃ってきた。ページ数にして、20~30ページはあるだろうか。

 もちろん、これはまだまだ序章にすぎず、資料についてはやりながら充実させていきたいと思っている。一年くらいかけてやった後は、これも一冊の本にまとめたいと思っている。つまり、私が考える「ウイスキーテイスティングの理論とその方法」だ。幸いセミナーの反応もよく、22・24日の両日で40名位の参加が決まっている。中には遠く富山や九州から来てくれる者もいる。ありがたいことである。

 さらに来週31日(日)に大阪で行われる「ウイスキーエキスパート集中対策講座」の資料作りもスタートさせた。どちらもアイリッシュが講義内容に含まれているが、そのアイリッシュの定義とそれに関わる法改正が2014年になされ、今までと大きく変わっているので、その原文の要約にも取り組んでいる。

 驚いたことに、アイリッシュ独特のピュアポットスチル、シングルポットスチルが2014年の法改正で「ポットスチル・アイリッシュウイスキー」、あるいは「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」と、呼称が改められている。

 今まで我々は略してピュアポット、シングルポットなどと言ってきたが、これからは「ポットスチルウイスキー」というべきなのだろう。それ以外にアイリッシュにはモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つがある。つまりスコッチの2つよりウイスキーの種類が多く、3つのカテゴリーのウイスキーがアイリッシュには存在することになるのだ。

 しかも、ポットスチルウイスキーと呼ぶためには大麦麦芽と未発芽大麦の両方を使い、それぞれが全体の30%以上を占めることが義務付けられている。この2つの穀物以外に、他の穀物、たとえばライ麦やオーツ麦を使うことは許されているが、その場合全体の5%未満であることも定められている。

 つまり全体の95%までは麦芽と未発芽大麦を使わなければならないということだ。その場合の比率は、例えばこういうことになる。大麦麦芽50%、未発芽大麦45%、ライ麦5%、あるいは麦芽30%、未発芽65%、オーツ麦5%・・・。当然、その混合比率によって味は変わってくるはずで、そこがアイリッシュのポットスチルウイスキーの面白いところかもしれない。

 蒸留方法はポットスチルによるバッチ蒸留。ただし2回蒸留でも、3回蒸留でも良しとしている。今まで我々はピュアポットスチルは3回蒸留と言ってきたが、今回の法改正で2回蒸留も許されたことになる。

 他にもいくつか興味深い変更点があるが、それはエキスパート、ブラッシュアップセミナーで詳しく語りたいと思っている・・・。とにかく今、ウイスキー世界では日々何かが起こっている。


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2016.07.19【日記】

『週刊大衆』と通信のテイスティング


 昨日は久しぶりに本屋をハシゴして雑誌や本を買い求める。眼の病気をして以来、この3~4年は本を読むのがシンドクて、単行本や文庫本はほとんど読んでいない。仕事で必要な資料や文献を読むのが精一杯で、他の本を読む気力も体力もないのだ。

 それでも定期的に本屋へ行って、そこで1~2時間過ごすのが、私の楽しみの1つでもある。電車の車内で本を読んでいる人をみたりすると、本当にうらやましいと思う。本は読めるうちに、読んでおいたほうがいい。年を取って痛切に思うことの1つだ。

 恵比寿の本屋に寄ったついで、PC用の眼鏡も購入。右眼の手術以来、やたらと眩しく、すぐに眼が疲れてしまうからだ。そういえば6月下旬に行った麻美ゆまさんとの対談インタビューが載った『週刊大衆』が店頭に並んでいる。2週連続の掲載なので、これはその前半部分。次号も楽しみだ。

 今日は午前中、『ウイスキー通信』の校正、編集作業をして昼前にウイ文研。3連休の間に作った諸々の原案をスタッフに渡し、ミーティングの資料づくり。『Whisky World』の校了日でもあるので、その最後のチェック。その後1時から『ウイスキー通信』恒例のテイスティング座談会。前回は手術で1週間ほど予定が遅れたが、今回はいつもより早い実施となった。

 テイスティングアイテムは、①美味しいウイスキー、②ウルフバーン、③グレンタレット・ピーテッド、④キルホーマン100%アイラ、⑤ラガヴーリン8年、⑥ザ・グレンリベット・サイファーの6種類。その後、話題のボトルとしてアランサークルのアラン2005、若鶴酒造の三郎丸1960・シングルモルト55年の2本も用意した。

 ①はクレイゲラキーのハイランダーインのオリジナルボトル。ブレンデッドの36年物で、たしかに美味しいウイスキーだ。②のウルフバーンは2013年1月に生産開始した蒸留所で、これが最初のウイスキー。樽はラフロイグのクオーターカスクだ。

 ③のグレンタレットはリニューアルになった新商品。同時に3種類がリリースされたが、今回選んだのはピーテッド麦芽を使った1本。タレットがオフィシャルでリリースされるのは、本当に久しぶりだろう。蒸留所は現存するスコットランド最古の蒸留所となっている。

 ④はアイラ産の大麦を蒸留所で製麦し、熟成、ボトリングもアイラでやったという、正真正銘のアイラ産100%のウイスキー。4月のツアーで蒸留所に行った時、試飲して美味しかったので取り上げることにした。次号の『ウイスキー通信』でも、蒸留所探訪記でキルホーマンを取り上げている。

 ⑤は200周年記念のラガヴーリンで、⑥はリベットの謎シリーズ第2弾。今回は発売前ということで、いただいたミニチュアボトルでのテイスティングとなったが、6月のイベントの時に試飲したものと、ずいぶん印象が違うという気がした。改めて飲んでみると、非常にフルーティで甘さもあり、通常のリベット以上に優美でもある。

 アラン・ウィンチェスターさんプロデュースということなので、少しヒネっていると思うが、それが何なのかは謎である。・・・ワイン樽、それも少し特殊なワイン樽でフィニッシュしたものが入っているような気もするのだが、改めていつものテイスティンググラスでやってみると、色も濃く、ワイン系の樽かと思うのだが分からない。

 イベントの時は色が分からない特殊なグラスだったせいか、よりアロマ・フレーバーがシャープに感じられたのだが・・・。テイスティングの時に、目から入る情報が相当に大きいことがよく分かる。

 いずれにしろ、通信を読んでのお楽しみである。その頃には中身がどんなウイスキーか分かっているハズだし・・・。

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2016.07.17【日記】


 久しぶりの3連休ということで、日常業務のなかではできなかった諸々の仕事を片づける。1つはウイスキー検定の新しい運営方法で、一般社団法人(ウイスキー検定実行委員会)に移行したことで、これから何が変わるのか、何をしていけばよいのかをじっくり考える。

 とりあえず今まで協力していただいた実行委員会の各企業、各団体にレターを出さなければならないが、早い段階でその説明会も開きたいと思っている。もうすでに第4回は来年の2月に東京と大阪、そして福岡の3都市でやることが決まっていて、その受験申込も9月には始まる。そのため、ウイ文研のミーティングでも対策講座等のスケジュールについて話し合っている。

 当初、シングルモルト級(SM級)については対策セミナーをやらない予定でいたが、コニサーのブラッシュアップセミナーと重なる点も多く、3回くらいのシリーズで対策講座を行うことにした。140近いスコッチの蒸留所について、とにかくおさらいも兼ねて過去から現在、そして未来について、あらゆる角度から分析していきたいと思っている。これはそのままブラッシュアップセミナーのテーマでもある。そういう意味では、SM級はウイスキーエキスパート、プロフェッショナルの方々に受けてもらいたいと思っているのだが。

 2つ目は、先日やった『コニサー倶楽部』の座談会のテーマでもある。ジャパニーズウイスキーの定義について。一応原案についてまとめ、それを先週金曜日に早川さんとも話し合う。このジャパニーズウイスキーの定義を実行に移す(?)ためにも業界全体、いや消費者も含めた何かの組織をつくるべきだろうということになり、それについても動き出すことにした。

 そして3つ目が、ジャパニーズの定義とも絡んでくるが、新しい蒸留所の建設の可能性である。これについてはすでに蒸留所名も決まり(?)、予算プランもアバウトに見積もっているが、どんな蒸留所にするのかという具体的な青写真を、この土・日を使って考えた。この新蒸留所については、東京オリンピックまでには実現したいと思っているのだが・・・。

 ということでウイ文研とは別に、新たな組織を3つもつくらないといけないことになったが、「そんな時間とカネがどこにあるのだ!!」という声が聞こえてきそうで、それが、私の目下の悩みである。

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2016.07.14【日記】

あのダンロビン城に蒸留所ができる!?


 このところ曜日の感覚もなくワールドや通信、コニサー倶楽部の原稿、校正に没頭していたが、スコットランドから驚くべき情報が飛び込んできた。それは北ハイランドのロス州にあるダンロビン城に蒸留所ができるというニュースである。

 ダンロビン城はサザーランド公爵の城で、インバネスからA9を北上して、ブローラの手前、北海を見おろす丘の上に建てられている。スコットランドは別名”城の王国”といわれるほど城が多いが(蒸留所よりはるかに多い)、その中でも美しさでは1、2を争うお城だろう。

 ウイスキーの世界ではハイランドクリアランスを断行した侯爵(当時は侯爵家だった)として知られ、一方でクライヌリッシュを創業したことでも知られている。アーガイル地方にあるキャンベル家の居城、インバレアリー城と建築様式が似ていて、東西を代表する城でもある。もっとも、どちらも(両家とも)スコットランド人からはあまり好かれていないが。

 これはまだ、まったくの計画段階だが、もし本当に蒸留所ができるとすれば、スペイサイドのバリンダルロッホ城とバリンダルロッホ蒸留所以上に、話題になるだろう。なにしろ本物の貴族で、しかもエリザベス女王に次いで土地持ちという大公爵家だからだ。

 そんなウイスキーニュースをホームページ上にアップする時間もなく、(そういえば最近まったくアップできていない)、毎日他の原稿や、そしてフェスやスクール、セミナー、検定のミーティングに明け暮れている。

 毎年恒例の講談社の『世界の名酒辞典』の作業もすでにスタートしているし、単行本の仕事もそろそろかからないといけない。11月の東京フェスでは、ジョン・キャッシュマン氏によるアイリッシュのセミナーも決まったし、これで6コマすべてのセミナーが揃ったことになる。

 あとはどんなセミナーをやって、どんな試飲ができるか具体的につめていく作業が待っているが、とにかく、これはというものを提案していければと思っている。今回前日セミナーも含めて7コマ(現時点)すべてのセミナーが、外国人講師ということになった。

 それもGMの現社長のマッキントッシュ氏、アーカート家4代目のリチャードさん、そしてグレンモーレンジィの総括責任者のビル・ラムズデンさん、カバランのイアン・チャン氏、アイリッシュウイスキーのグローバルアンバサダー、ジョン・キャッシュマン氏の5名だ。

 とにかく日本最大、アジア最大のウイスキーフェスティバルの名に恥じないものにしてゆきたいと思っている。


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2016.07.11【日記】

清里フェスとポール・ラッシュさん


 暑かったり、涼しかったり、そうかと思うとモーレツに暑かったりと、このところ目まぐるしいが、体調を崩しているヒマもないくらい忙しい。

 通信、ワールド、コニサー、そしてセミナーの資料準備やミーティングですっかり忘れていたが、先週『週刊大衆』の麻美ゆまさんとの対談原稿が上がってきていたので、それを午前中に校正。昼すぎにウイ文研に行き、2時から来年4月に開かれる『清里ウイスキーフェスティバル』のミーティング。

 萌木の村のF村長以下、スタッフ5人で来社してくれたので、フェスの具体的な内容、今後のスケジュール、準備の進め方などについて、2時間ほど話しあう。

 長和、琵琶湖、東京フェスもまだこれからだが、そろそろ清里フェスについても動き出さなければならない。まずは、そのコンテンツだが、いかに魅力的なコンテンツをつくれるのかが、この手のフェスのキモになる。人が行ってみたいと思える魅力的なものや、新しいものがなければ、人は来ないと思うからだ。

 第1回(2015年10月)の反省も踏まえつつアイデアを出し合うが、コンテンツについては、これからの双方の課題ということで、今後のスケジュール等を決めることにした。

 清里はもちろん、ケンタッキー出身の牧師、ポール・ラッシュ氏が開いた土地。日本でもアメリカでも、あまり知られていないが(私も知らなかった・・・)、バーボンをこよなく愛した牧師で、アメリカンフットボールを日本に普及させた立役者でもある。

 もちろん清里は山梨であり、山梨には白州蒸溜所もある。そんなことから清里でウイスキーフェスティバルを開くことになったのだが、来年はポール・ラッシュさんの生誕120周年。そんなところにも、新しいコンテンツのヒントがあるのかもしれない。

 長和、琵琶湖が終わったら、本格的に清里のコンテンツを考えないといけないと思っている。


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2016.07.10【日記】

『コニサー倶楽部』の座談会…


 5月の手術・退院後、土日も休みなく働いてきたせいか、このところ曜日の感覚がまったくない。もっとも、老化といえば老化かもしれないが。

 昨日も朝から『ウイスキー通信』の原稿を書き、3時すぎにウイ文研。誰もいないオフィスで『ウイスキーワールド』のテイスティング。今回私がやるのはジャパニーズ2種、カナディアン1種、アメリカン4種の7本なので、それを一気にやってしまう。

 なかでもミクターズのシングルバレル20年が断トツの出来だった。カスクストレングスの113本限定で、なかなかの値段だが、久しぶりにバーボンのすごいのを飲んだという気がした。今はケンタッキーのルイヴィルに新しい蒸留所もでき、さらに生産能力も近々倍増するというから、早い時期に取材に訪れたいと思っている。問題は時間があるかどうかだ・・・。

 今日も午前中は原稿を書き、2時からウイスキー文化研究所のスクールで、『コニサー倶楽部』の座談会。テーマは、いつかやらなければならないと思っていた、『ジャパニーズウイスキーの定義について』である。

 ジャパニーズウイスキーとは何なのか、どんな造りをして、どんな規定を満たしたら”ジャパニーズウイスキー(日本ウイスキー)”と呼べるのかを、ウイ文研の代表世話人3人と、特別技術顧問の早川さん、そして私の5名で話し合う。

 まずは、なぜこれを今話し合う必要があるのかを私と早川さんがそれぞれ述べ、その後ジャパニーズ以外の4大ウイスキー、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンのそれぞれの定義について5人で確認をする。そしてこれは我々のコニサーの教本にも出ていないことだが、EUのレギュレーションを検討することで、ジャパニーズの定義となるべきものを話し合っていく。

 座談会は2時間近く続いたが、これはあくまでも我々が考える試案である。詳細については8月25日に発行する『コニサー倶楽部』を見てほしいが、とにかく現時点では、「これがベスト」と思えるものを、結論として出したつもりでいる。

 もちろんこれをどうするかは、これからの課題であり、今後そのことについては我々だけでなく、広く他の意見も聞きながらまとめていきたいと思っている。とにかく今回の座談会が、ささやかなきっかけになればと思っているのだが。

 いずれにしろ一石を投じることが、今必要なのではないかということでは、5人全員が一致した。ウイ文研の日常の仕事の中で、どうやってその活動時間を捻出するかが問題だが、私にとって、これが最後の大仕事だと思っている。少なくとも、それくらいの覚悟がないと、できない仕事である。

 ということで座談会後、恵比寿の仕事場にもどって、一人その草案づくり。今年の夏は例年にも増してやることが山積みだ・・・。

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土屋 守

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