土屋守のウイスキー日和

土屋守のウイスキー日和

 ウイスキーブームのお陰で、ウイスキー本の出版やウイスキーを特集した雑誌の発行が相次いでいます。このコーナーでは、さまざまな本を紹介致します。  また、1~2ヵ月おきにウイスキー評論家、土屋守がウイスキー本の著者にインタビューを行います。

2016.09.30【日記】

最後のブレンデッドマラソン・・・


 ウイスキーエキスパートの問題作り、新雑誌の企画、東京フェスのミーティングなど、このところやることが多く、バテバテである。新雑誌も1冊でなく、『ウイスキー通信』をバージョンアップした雑誌も含めると、来年2冊を創刊することになる。

 それらのコンテンツ・企画ももう待ったなしの状況だが、10月25日発行の『ウイスキー通信』、11月30日発行の『Whisky World』の取材、編集作業も同時進行中だ。イベントも多く、それらの取材、準備にも日々追われている。

 そんなことをやりながら、今日は7時から最後となるブレンデッドマラソン。2年半近く続いた、私の究極のブレンデッドマラソンも今回が最終回。前回アイリッシュのブレンデッドをやったので、今回はスペシャルとしてアイリッシュのシングルモルト、そしてシングルポットスチル、アイリッシュ独特のポティーンもテイスティングすることに。


 それら6種類をテイスティングしたあと、最後ということもあり、ティーリングのシングルモルトアイリッシュ、1992年蒸留の23年物も飲んでもらうことにした。ティーリングのボトルで1992年蒸留ということで、クーリー蒸留所のものと思っていたが、どうもそうでないらしい。

 昨年、東京フェスでスコ文研が出した1988年のアイリッシュと非常に似たアロマ・フレーバーがあり、ブッシュミルズのシングルモルトではないかと思われるのだ。いずれにしろ、非常にフルーティで、陶酔感があり、実に美味なウイスキーだ。

 さらに、もう1つのスペシャルとして萌木の村のフィールドバレエ27thのボトルも、特別に振る舞うことにした。イチローズモルト&グレーンで、長熟の羽生の原酒と、40年超えの川崎のグレーン原酒がブレンドされている。こちらも非常にリッチで美味なウイスキーだ。

 また、参加者のSさんが、わざわざ高島屋デパートで手に入れた、高島屋オリジナルのイチローズモルトも参加者全員で回し飲み。最後にふさわしい豪華なラインナップとなった。今後は、スコ文研テイスティング(2ヶ月に1度)とテイスティングの真髄が、私のスクールの中心となる。


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2016.09.27【日記】

清里ウイスキーフェスティバル2017


 午前中、エキスパートの問題作り。昼すぎにウイ文研に行き、ライターのKさんから上がってきた『世界の名酒事典』の原稿をチェック。巻頭のインタビューのところで、今年のテーマはアイリッシュと、クラフトジンである。

 その後2時から、来年の「清里ウイスキーフェスティバル2017」のミーティング。萌木の村のF村長ら4人が来られて、具体的なことを詰めていく。開催日は来年4月の15日(土)、16日(日)の2日間で、スタイルは昨年の第1回目とほぼ同じ。ただし、前回の反省も含めて、いろいろなところを改善していく予定だ。

 秋から春に移したのは、野外フェスが長和と重なるのと、萌木のほうも夏から秋にかけて、大きなイベントが入っているからだ。萌木は、一番大きな施設であるレストランのロックが火災に遭ったが、来年4月までに復興できるとF村長も力強く宣言。タッチダウンビールのほうは幸いにも無事で、早ければ10月中にも生産開始できるという。

 前回はセミナーを「ハットウォールデン」というホテル内で6つ行ったが、今回はそれ以外にオープンスペースを使った、トークセミナーも企画している。新緑の季節の心地よい風を感じながら、野外のオープンスペースで、ウイスキーをテイスティングできればと考えている。緑陰の賢者ならぬ、緑陰のウイスキー飲みだ。

 さらに初日を前回は5時にクローズにしていたが、それを少し伸ばし、キャンプファイヤー、そして星も見られるようにしたい。もともとこの萌木の村でのフェスは、私とサントリーの輿水さんとの間で、「星を見ながらウイスキーが飲めたら」ということで始まったイベントだ。

 お互い天文少年だったこともあり、ウイスキーを飲みながら星談義ができればと思ったがスタートだった。月齢暦を見ていないので分からないが、満月に近ければ、大きな月の出も見られるかもしれない。

 とにかく萌木でしかできない、清里でしかできないウイスキーと食の祭典をつくり上げたいと思っている。さらに2017年は清里の開発をしたポール・ラッシュ博士の生誕120周年。ポール博士はケンタッキーのルイヴィル出身ということもあり、生誕120周年を記念した、スペシャルのバーボンウイスキーも出す予定だ。

 とにかく4月のアウトドアフェスティバルは初めて。もう1つのチャレンジである。と、言っているところに30日発行予定の最新号の『Whisky World』が、印刷所から届いた。今回も無事に発行ができる…。


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2016.09.26【日記】

昼の部テイスティングと新雑誌に向けて


 10月5日からコニャック取材に行くため、『ウイスキー通信』、エキスパート試験の問題づくりなど、急ピッチで作業を進めている。琵琶湖、京都から帰って休む間もなく、先週の土曜日はエキスパートの問題づくり、そして昨日は私のテイスティングセミナーの日曜日の部を行う。

 9月16日の金曜日夜にやったセミナーと同じことを日曜日にやるわけだが、さすがに日曜の昼ということもあり、遠く九州や大阪、富山からも受講生が駆けつけていて、やるほうも気合が入る。

 このセミナーは毎回テーマを決め、それにそってオープンで2~3種類、ブラインドで2~3種類をやるが、第2回目ということで、テイスティングの基本については少し省略した。今回のテーマはアイラで、特にブラインドの3種に”キルダルトン3兄弟”として知られるアードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグがどう違うのかを体験してもらった。もちろん、それぞれオフィシャルの10年、16年、10年である。

 金曜の夜の部では一般の受講生が多かったせいか、3つとも正解した者は4割程度だったが、さすが日曜昼の部はバーテンダーなどプロの方が多く、9割近くが正解していた。

 ということで2時に始まったセミナーは4時すぎに終了し、再び恵比寿の仕事場にもどって、エキスパートの問題づくり、『ウイスキー通信』の原稿書き。

 今日は10時すぎにウイ文研に行き、11時半に博多のNさんとミーティング。熊本城修復のためのプロジェクトを立ち上げたので、その協力をしてほしいというお願いだった。喜んで協力しますということで、1時間ほど、具体的に私やウイ文研にできることを話し合う。

 その後、事務仕事にもどり、3時にS出版へ。来年創刊予定の新雑誌の2回目のミーティング。雑誌のタイトルをどうするか、どんなテーマを、どういう風にやっていくのか。編集・営業スタッフをどうするかなど、前回より、さらに具体的に話を詰めてゆく。今後、週イチくらいでミーティングを重ねることになるだろう。

 一度ウイ文研にもどり、6時から今度は『ウイスキー通信』のミーティングを、デザイナーのIさんを交えて行う。もうすでに表紙の案ができているので、あとはフランスに行く前までに、8割近くの原稿を入れてしまわなければいけない。とにかく、目の前の仕事を1つひとつ片付けていくしかないのだが・・・。


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2016.09.23【日記】

琵琶湖クルーズと京都ジン


 朝イチの新幹線で品川から京都へ。そこからJRで大津に行き、10時半頃に大津港の琵琶湖汽船の乗り場に到着。さっそくビアンカ号に乗船し、フェスの準備。すでにスタッフのSさん、Oさんらが準備に入っていて、出展者、京都支部の面々も準備に余念がない。

 台風直撃を直前まで心配していたが、嬉しいことに台風は通過してしまった。しかし台風一過とはならず、秋雨前線の影響であいにくの雨模様。しかも湿気も多い。

 準備は1時前には終了し、スタッフミーティング、全体ミーティングを終え、いよいよ1時半には乗船開始。初めてのウイスキークルーズで、しかも天候不順の中、どれだけ参加者がいるか心配したが、350枚のチケットはほぼ完売!しかも関西だけでなく、東京や神奈川、名古屋、富山、中国地方からも多くの客がやってきている。ほぼ全員の乗船が確認できたところで、予定どおり2時に出港。日本初のウイスキークルーズがスタートした。

 クルーズでは2組のアーティストによる計4回のライブ、私のトークショー、そしてスコットランドの伝統料理が味わえるという、盛り沢山の内容だったが、それにしても飲む量もハンパではなかった。ブースによっては用意していたウイスキーやビールがなくなってしまったところもあり、いつものフェスとはまた違った様子だった。

 途中一度ビアンカ号は大津港に寄港したが、予定どおり7時にクルーズは終了し、急いで撤収作業。8時前に船を下船し、一度ホテルにチェックインし、8時すぎから京都支部のスタッフを交えて近所の居酒屋で打ち上げを行う。

 今回の反省や来年のクルーズのことなど、いろいろ話をする。10時すぎにお開きとし、ホテルにもどってシャワーを浴び、12時すぎに就寝。それにしても、雨がずーっと降り続いている。

 今日はさすがに7時まで寝ていて、その後8時半すぎからホテル前の桟橋で1時間半ほど釣りをする。前々から琵琶湖で釣りをするのが夢だったからだ。

 椎間板ヘルニアをやってから、釣りをするのは初めて。しかもルアーによるバス釣りは30年ぶりくらいになる。天候不順と台風の影響で湖岸はびっしりと藻におおわれ、水も茶色く濁っている。それでも地元の釣り師がいたので聞いてみたが、まったく釣れていないとのこと。地元の老人が釣っていたのは、手のひらサイズのブルーギルばかりだ。

 ということで10時には切り上げ、準備をしてホテルをチェックアウト。12時前に京都駅に出て、スタッフ2人と昼食。その後2時に京都ジンの蒸留所へ。ウイスクイー(ナンバーワンドリンクス)の角田さん、デイビッド、Mさんの出迎えを受け、さっそく設備を見せてもらう。

 スチルはドイツのカール社製のもので、最初に入れた140リットルの小さなものと、先週入ったばかりという450リットルの2基のスチルが稼働する。どちらもコラムが横についたピカピカのスチルで、いかにも機能的、かつ本格的だ。詳細は省くが(次号のワールドで掲載予定)、あらゆる面で、こだわりにこだわり抜いた、世界でも例を見ないクラフトジンの誕生かもしれない。

 できたばかりの製品も試飲させてもらったが、伝統的なロンドンドライジンのスタイルを踏襲しながらも、随所に日本らしさ、こだわりのフレーバーが見てとれる。1本5000円前後と、決して安くはないが、発売が今から楽しみな日本発のクラフトジンである。

 結局、1時間半ほど取材をさせてもらい、タクシーで京都駅へ。4時すぎから、こんどはゆめディアのスタッフ2人と、次号のウイスキーワールドのミーティング。2日前に下版したばかりだというのに、すでに次の号の準備、仕込みが始まっているのだ。


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2016.09.21【日記】

恒例のテイスティング座談会とJWの定義


 連休明けの昨日は、1時から『ウイスキー通信』の恒例のテイスティング座談会。今回は、①富士御殿場シングルグレーン、②ティーリング1992、23年、③ウィームス・ピートチムニー8年、④ラフロイグロア、⑤カバランソリスト・アモンティリャード、⑥ジャックダニエルズ・ゴールドの6種類。

 ①は蒸留所限定のもので200mlと500mlの2つのサイズがある。御殿場の3タイプのグレーンウイスキーをブレンドしたものだ。②のティーリングはシングルモルトのアイリッシュウイスキーで、てっきりクーリーの原酒かと思ったけど、どうもそうではないらしい。ということは例のブッシュミルズ…。とにかくトロピカルフレーバーがあり、秀逸な美酒だ。

 ③は東京フェスにウィームス家の当主が来てセミナーをやるので、以前、手に入れていたブレンデッドモルトの8年物をテイスティングすることにした。これは40%の8年物だが、現行品は46%のノンエイジとなっている。もちろん、アイラモルトのブレンデッドだ。

 ④のラフロイグはOBの新製品。⑤のカバランはスペシャルリリースのアモンティリャードで、ワールドでももちろん取り上げている。最後のジャックは2度のチャコールメローイングと、メイプルウッドの樽で2度目の熟成を施したダブルウッド。創業150周年を記念したスペシャルバージョンだ。

 ということで3時半頃に座談会は終了し、その後、ライターのN君と講談社の単行本の打ち合わせ。まだ構想も決まっていないので、簡単なスケジュールの確認のみ。とにかく今はやることが多すぎて、まったく時間のやりくりができないのが現状だ。

 今日は昼にウイ文研に行き、2時に日本橋にある日本洋酒造組合へ。ジャパニーズウイスキーの定義について、JWAについて、とりあえず説明を申し上げた。本来ならウイ文研がやることではなく、組合のほうでやっていただきたかったと申し上げたが、果たしてどうなることやら・・・。あくまでも一石を投じるつもりでいたが、「震災級の大激震が業界に走っている」と、言われてしまった。とにかく時間をかけ、ゆっくりとやっていくしかないようだ。

 その後一度ウイ文研にもどり、ウイスキー検定の件でミーティングをし、6時前に恵比寿の仕事場にもどる。新雑誌の企画や検定、ジャパニーズの定義も気になるが、いよいよ明日は日本初となる船上でのウイスキーフェスティバル、琵琶湖クルーズの日である。朝イチの新幹線で行くため、早めに床につくことにした。


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2016.09.18【日記】

水戸で講演とアイリッシュセミナー


 先週金曜日もミーティング、ミーティングと続いて、7時から私のテイスティングセミナー2回目の夜の部がスタート。

 今回のテーマはスモーキー、ピーティなものということで、後半3種のブラインドはすべてアイラモルト。その前に比較のためにノンピートのグレンリベット12年とボウモア12年を飲み、ピート麦芽、フェノールのことを知ってもらう。

 よくアイラモルトは、紅茶のラプサンスーチョン(正山小種)のようだと言われるので、そのラプサンスーチョンがどういうものか用意し、実際に淹れてプラカップで受講生の飲んでもらった。ついでに紅茶、ウーロン茶の簡単な講義も行う。

 ラプサンスーチョンはもともと中国福建省産のウーロン茶で、標高2000メートルくらいの自然保護区である、桐木(トンムー)というところでつくられている。ほぼ天然茶に近いもので、この地域では茶葉の乾燥に松の木を燃やして、その煙でやっていた。そのため独特の薫香が茶葉についたのだ。

 イギリスではアールグレイなどと並ぶ、人気の紅茶の1つで、私が初めてラプサンスーチョンを知ったのは、1989年に出版されたマイケル・ジャクソンの『モルトウイスキーコンパニオン』の中であった。ラガヴーリン16年を指して、マイケルがそう言っていたのだ。

 当時私が編集長を務めていた月刊『ジャーニー』で、ちょうどトワイニングの取材をやっていたこともあり、トワイニング本店でラプサンスーチョンを買って、事務所で淹れたりした。スコ文研ができた当初も、ラプサンスーチョンを淹れて冷蔵庫で冷やし、客に出していた。すっかり、そのことを忘れていたので、今回受講生に出したというわけだ。

 1時間ほどそんな話をし、後半はブラインド3種。これは昼の部が9月25日(日)にあるため、ここで書くわけにはいかないが、実際にラフロイグのピートも燃やし、その香りもかいでもらった。

 昨日の土曜は朝早く起き、9時の常磐線特急で水戸へ。11時から「紅茶館」で、イギリスについての講演会。5年半のイギリス暮らしの体験を、2時間ほど話をする。もちろん「紅茶館」なので、アフタヌーンティーをいただきながらだ。

 その後、一度ホテルにチェックインし、夜は6時から同じ「紅茶館」で、こんどはアイリッシュウイスキーのテイスティングセミナーを行う。用意したのはジェムソンとキルベガン、レッドブレスト12年、ブッシュミルズ16年、カネマラ、そして比較のためのボウモア15年ダーケストの6本で、こんどはスコットランド料理、アイルランド料理を食べながら、順番に飲んでいく。

 ジェムソンとキルベガンはアイリッシュのブレンデッドで、ジェムソンはセント・パトリックスデーの限定ラベル。レッドブレストは、もちろんシングルポットスチルで、ブッシュミルズとカネマラはシングルモルト。とりあえずアイリッシュのほぼすべてのカテゴリーを楽しんでもらった。

 そのカネマラと比較するために出したのがボウモアで、最後はやはりコーヒーではなく、ラプサンスーチョンを出してもらう。もちろん紅茶館は専門店なので、紅茶はおてのもの。やはりプラカップではなく、カップ&ソーサーでいただく正山小種はおいしい!

 ということで、その後有志と2次会に行き(2次会はワイン、ワイン)、ホテルにもどって寝たのは12時すぎ。今日は9時台の特急で水戸を発ち、昼前に恵比寿にもどってきた。

 半日休みたいと思ったが、そうもいかず、琵琶湖トークショーの準備、そしてエキスパート試験の問題作りの準備も開始する。10月5日から1週間ほどフランスに行ってしまうため、その前に試験問題を作ってしまわないといけないからだ。まずは、そのための準備である。


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2016.09.15【日記】

SM級の対策セミナーが具体化・・・


 このブログでは一切社会問題等について触れてこなかった。しかし、最近の豊洲の問題を見ていると、あまりにも腹立たしいと思うのは私だけだろうか。ほぼ毎朝テレビのワイドショーを観ているし、新聞、報道番組も見ているが、ついつい、詰めがあまい!と突っ込みを入れたくなる。昔の週刊誌記者時代の悪いクセかもしれないが、MCや出演者、記者の突っ込みがあまりにも甘いし、理解度が低すぎる気がする。

 築地が豊洲に移転しないなら、空いた土地を安く借りて、そこに蒸留所をつくろうと思ったが(半分ジョーダン、半分本気・・・)、あの地下空間を見たら、ウイスキーやジンの蒸留所どころではなくなった。気化したベンゼンは引火しやすいからだ。

 ま、それはともかく、ワールド、通信の入稿・編集作業とは別に、来年に予定している通信のリニューアル創刊号、そして新雑誌創刊へ向けての話も進行している。今日はそのことでS出版へ行き、Aさん、Hさんとミーティング。まだ具体的なことは何も決まっていないが、お酒全般をカバーする新雑誌を来年中に創刊したいと思っている。もしそれが実現すれば、ウイ文研4冊目の雑誌ということになる。そのためのスタッフ募集も行う予定だ。

 先週から今週にかけては、それらの作業と並行して琵琶湖クルーズ、東京フェス、水戸のセミナー、そしてスクールの講座、さらに検定対策講座のミーティングも連日のように続いた。検定の対策講座については今回特にSM級、1級のセミナーを重視している。

 1級セミナーは、前回の合格率が低かったこともあり、もっと対策セミナーをやってほしいという要望があったからだ。SM級については、ようやく私のほうでも対策講座の骨子が決まり、今それに向かって新しい資料作りも開始している。やはり検定公式テキストをベースとしながらも、私の『シングルモルトウィスキー大全』に沿って講義をやろうと思っている。

 わずか3時間という時間しかないが、とにかく全蒸留所のポイントを話したいと思っている。それも大全のデータは古いところがあるので、すべて新しいデータに入れ替えるつもりだ。言うのは簡単だが、かなりの作業であり、それを270分という時間の中で、どこまで喋れるか、話力も問われることになる。

 SM級は、もちろん楽しみの部分、遊びの部分もあるが、私が講義をし、私が問題を作る以上、これが蒸留所の最新のデータ、これが最新のシングルモルトの世界だということもお伝えしたい。そういう意味ではコニサーのエキスパート、そしてプロフェッショナルの有資格者にもセミナーを受けてもらいたいものだと思っている。ある意味、ブラッシュアップセミナーの代わりでもある。

 そのために東京のウイスキースクールだけでなく、今回試験が行われる福岡、大阪でも1回ずつ出張セミナーを行うことにした。福岡が11月6日で、大阪が12月18日である。どちらも日曜日の午後である。

 その間にフランスのコニャック取材、カバラン蒸留所、日本の津貫、厚岸のオープニングにも行くので、そうした最新の情報もお伝えしたいと思っている。ぜひ、参加を期待している。


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2016.09.14【日記】

ブレンデッドマラソン最終回と謎のキコリ・・・


 9月に入ったばかりだと思っていたが、もう半分が過ぎてしまった。7、8月とセミナーやスクールのテイスティング、集中対策講座などに忙殺されていたが、これから暮れにかけても検定対策講座やセミナーなどが目白押しだ。

 そのうちの1つが、9月28日(水)に行われる「究極のブレンデッドマラソン」だ。私の『ブレンデッドウィスキー大全』が出た2年半前の2014年春から始めたセミナーで、今度の回でいよいよ最終回を迎える。

 2年半というと、今のオフィスに引っ越す前で、西麻布の旧事務所でやっていた時代だ。モルトマラソンは足かけ5年くらいかかったが、ブレンデッドマラソンはそれでも2年半でゴールに辿りついた。もっともジャパニーズはとばしてしまったが・・・。

 最終回のテーマはアイリッシュの2回目ということで、これはブレンデッドではなくシングルモルト、シングルポットスチル、ポティーンなど、今のアイリッシュを象徴するようなボトルを選んでいる。そういう意味ではブレンデッドマラソン番外編だ。アイリッシュの新しい定義、アイリッシュの現状についても併せてお伝えしたいと思っている。ついでに、とっておきのティーリング23年も出す予定だ。あのトロピカルフレーバーのあるモルトである。

 と、セミナーやテイスティングの準備もしつつ、一方で『Whisky World』、『ウイスキー通信』、そして『Whisky Life』、さらにスクールの新講座、ウイスキー検定、ジャパニーズウイスキーの定義についても、新たな動きがあった。

 ウイスキーワールドの入稿まであと1週間だが、『Whisky Life』は印刷所から上がり、昨日全国の合格者約3000人に発送を終えたばかり。次号の通信の原稿も、すでに書き始めている。ジャパニーズウイスキーの定義については、すでに業界紙などでも記事が掲載され始めているが、具体的にどう進めていくべきなのか、関係各所との協議も同時に進めている。

 今日も3時に国会の衆議院議員会館に行き、代議士Tさんの事務所で、秘書のYさん、そして国税庁の担当官3人と意見交換を行った。すぐにどうこうという話ではないが、この件については日々考えている。

 じつは国税庁の担当官も知らなかったようなのだが、今アメリカの西海岸、カリフォルニアなどで「キコリ」と称するジャパニーズウイスキーが出回り、オーセンティックなバーなどで評判なのだとか。

 まだ現物は手にしていないが、ホームページなどを見ると(立派なホームページができている)、原料はライス100%とある。もう、それを見ただけでこれはニセ物と分かるが(日本のウイスキーで米100%のウイスキーはない!)、いかにも日本を知らない、アメリカ人が思いつきそうな発想だと思う。ジャパニーズウイスキーなのだから、米から造られているに違いない・・・。

 この「キコリ」ウイスキーについては、もう少し分かっていることがあるが、それは現在確認中なので、今ここでは書けない。後日、なんらかの形で実態を報告したいと思っている。

 ただ、こういうことがこれからもドンドン起こる可能性がある。なぜならジャパニーズウイスキーにというか、日本側にそれを規制するきちんとした規定がないからだ。今の酒税法には地理的表示の規定はないし、そもそもジャパニーズウイスキーは、何をもってそう呼ぶのかといったことも、まったく書かれていないからだ。

 キコリと昔話と聞いて、ラフカディオ・ハーン(日本名小泉八雲)の『雪女』に出てくる”ミノ吉”をすぐに思い浮かべるが、このウイスキーのキコリはVISUという名前だそうだ。これって、いったい誰? だいたい日本語にVで始まる発音はないのだが・・・。

 まあ、この調子でいくと、そのうち「桃太郎」「浦島太郎」「金太郎」「一寸法師」などというニセ物が、ニューヨークあたりのバーに並んでいてもおかしくない。

 今思い出したが、私の大学時代の卒論は「日本の昔話とチベットの昔話の比較研究」だった。日本の物語文学の祖といわれる『竹取物語』の中に出てくる難題求婚譚の原形となるモチーフを、チベットに伝わる昔話の中に求めたものだった。昔話なら私のほうがプロ・・・のハズだ。


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2016.09.11【日記】

集中対策講座と各種のテイスティング


 今週は来客も多く、ミーティング、ミーティングの日々が続いた。『Whisky World』、『ウイスキー通信』のミーティングも行ったが、来週発送する検定合格者向けの『Whisky Life』の入稿も済ませ、すでに次の号のワールドの仕込みにも入っている。

 それと並行して進めているが、16日、25日に行う私のテイスティングセミナーの準備で、昨日はワールドの原稿を書いた後に、5種類のテイスティングを行う。今回はグレンリベット12年、ボウモア12年はオープン(銘柄を明かしている)だが、それ以外の3種はブラインドで、テーマはピーティ、スモーキーなモルトで、リベットは比較のために選んだものだ。

 前回同様、それぞれのアイテムについてジム・マーレイ、デイブ・ブルーム、そして私のコメントも用意し、各自がどう表現しているかを比較検討できるようにしている。私自身これを始めて、いかにテイスターの感じていることが違うのか、あるいは同じなのかが分かって、実に興味深い。今まで自分のコメントとジム・マーレイ、デイブ・ブルームのコメントを比較したことがなかったので、それはそれで面白い。

 それとは別に東京フェス前日に行う「GMファン感謝デー」と銘打ったセミナー、トークショーの概要もほぼ決まり、そのチラシの入稿も金曜に済ませた。東京フェス・オリジナル記念ボトルとしてGMからグレンバーギとベンローマックの2種類が出るが(販売はウイ文研のみ。ウイ文研のPBだ)、それの先行テイスティング、販売も前日の19日に行う予定だ。

 飲むとグレンバーギのファーストフィル・シェリーホグスヘッド樽もすごいが、ベンローマックのオフィシャルで、シングルカスクのカスクストレングスがこういう形でリリースされるのは初めてという。8月にスカイプを使って、GMのリチャード・アーカートさんと同時テイスティングをしたが、その時に3種のサンプルの中から、私が選んだものだ。とにかく東京フェスは、この前日セミナーも含めて、実に盛りだくさんの内容となっている。

 今日は、そういったこととは全く関係なく、恒例のエキスパート試験の集中対策講座。前回(8月)と同じ、御茶ノ水の連合会館が会場で、8時半すぎに到着し、予定通り9時半からセミナー開始。今回は過去最高の90名近い受講者だった。

 例によって1限目のスコッチと、2限目のアメリカン・カナディアンを講義した後、午後の講義は谷嶋さんにまかせ、私はウイ文研の事務所にもどり、ワールド用のテイスティング。テイスティングコーナーのボトルは終わっていたが、特集記事の中のカバランの新商品のテイスティングが残っていたので、それを行う。それがソリストのスペシャルバージョン、アモンティリャードとモスカテルの2本だ。どちらも1本7万円以上する。

 アモンティリャードはフィノの熟成タイプで、モスカテルはモスカテル種というブドウを使った甘口タイプのシェリーだ。甘口シェリーというとペドロヒメネスが有名で、ウイスキー樽として用いられるのは圧倒的にペドロヒメネスが多いが、モスカテルは知る人ぞ知るというシェリーで、樽も非常に希少だ。もちろんアモンティリャードも貴重で、この樽で熟成させたウイスキーは数が少ない。

 あったとしてもウッドフィニッシュ用で、カバランのように最初から最後まで、それらの樽で熟成させるというのは、ほとんど聞いたことがない。それが可能なのもカバランのすごいところだ。

 実はこのシリーズは他にペドロヒメネス、マンサニージャの計4種があり、昨年蒸留所に行った時に、樽から直接試飲させてもらっていた。案内してくれたイアンさんと私の2人が、それらの樽にサインをした記憶がある。あれが、こうしてボトリングされて出てきたのだと思うと、感動もひとしおである。これらも東京フェスのイアンさんのセミナーでは、試飲できるというから、ファンにはたまらないだろう。乞うご期待である。


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2016.09.07【日記】

名酒事典の巻頭特集とフェルミエのチーズ・・・


 ウイスキーワールドと並行して『ウイスキー通信』もやらないといけないので、昨日はテイスティングコーナーの6本のアイテムを決め、その撮影。

 今日は10時にウイ文研に行き、11時から『世界の名酒事典』の巻頭インタビュー。ライターのKさんとカメラマンに来てもらい、スクールでインタビュー。最初に”アイリッシュルネッサンス”といわれるアイリッシュの現状を語り、次にクラフトディスティラリーの特徴であるクラフトジンについて、トータル2時間ほど語る。

 ジンのほうは、すべてをまとめきれていないが、インポーターに協力してもらい20種類くらいのクラフトジンを集め、その撮影も行う。10月1日に行うコニサー向けのブラッシュアップセミナーで、クラフトジンの現状、その中でも面白いジンを個別に取り上げようと思っている。

 ウイスキーワールドもそうだが、来年創刊予定の新雑誌でも、ジンの特集を組もうと思っている。もちろん10月上旬に取材に行くコニャックもそうだし、ゆくゆくはビール、日本酒、ワイン、焼酎など、お酒全般を特集しようと思っている。

 『世界の名酒事典』のインタビュー後、2時すぎから、こんどはフェルミエの本間さんと東京フェスで出すウイスキー入りチーズの打ち合わせ。フェルミエ創立30周年パーティーの際に、その話をする予定でいたが、私の眼の手術もあり延びのびになっていたのだ。

 本間さんは私の高校の1つ後輩、というより同じ佐渡高校の山岳部で、彼女が1年で高校に入ってきた時、オリエンテーションで私が山岳部に勧誘したという経緯がある。だから、高校時代の2年間は同じ釜のメシを食べてきた仲間であり、東京に出てからも山岳部の仲間はずっと親交があり、チーズの前のサンドイッチ屋時代から知っているのだ。あれから、もうじき50年(!)である。

 ということで東京フェスに向けてあまり時間がないので、急いでウイスキー入りのオリジナルチーズをつくろうということになった。フェルミエの本間るみ子考案、土屋守監修のチーズである。

 東京フェスは、その前日(11月19日)の「GMファン感謝祭」も含めて、本当に盛り沢山で、主催する我々も日々ワクワクするような楽しみがある。そのチラシも現在製作中だが、フェスオリジナルのGMボトル2種も、この日に先行お披露目、販売を行う予定だ。

 そういえば当日セミナー7つのうちのGMのグレングラントセミナーはすでに完売で、現在キャンセル待ち。これはセミナーではないが、フェス後の12月2~4日に行う台湾カバランツアーも、すでに満席に達した。やはり、ウイスキーはきているのだ。


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2016.09.05【日記】

『Whisky World』の原稿をひたすら執筆・・・


 結局、土日は『Whisky World』の原稿と、テイスティングに忙殺される。アイラ特集の第2弾、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマンについては書いていたが、それ以外のGM、グレンモーレンジィとラムズデン氏、キルベガン、ウィームス家とキングスバーンズについて、30枚ほど書いてしまう。

 それと並行して進めているのがテイスティングで、今回私が担当するのはジャパニーズ、台湾、カナディアン、そしてアメリカンのバーボン、テネシー、ライウイスキーの10アイテムだ。

 今日は昼すぎにウイ文研に行き、『世界の名酒事典』で特集(巻頭インタビュー)するジンのボトルについて手配。今回の巻頭インタビューのテーマはアイリッシュ、クラフトジンなので、そのボトルを集めておく必要があったからだ。

 その合間をぬってワールドの原稿の校正、そして琵琶湖クルーズの時に販売する恒例の100mlお土産ボトル3種と、有料試飲ボトルの撮影。今回はクルーズということで、ラベルには国際船舶信号の旗を用いることにした。中身はスコッチのブレンデッドモルト、ジャパニーズ、アイリッシュのブレンデッドウイスキーである。

 よくみるとラベルには旗信号でスコッチ、アイリッシュ、ジャパニーズと描かれている。それぞれの旗のデザインがアルファベットに対応しているからだ。コレクターズアイテム、お土産として最適かもしれない。もちろん、飲んでも美味しいのだが(そのハズだ)。

 さらに9月17日に水戸の「紅茶館」で行う私のアイリッシュセミナーのボトル6本(うち1本は比較のためのボウモア15年)も撮影してしまう。夕方6時からのセミナーで、紅茶館特製のおいしいツマミ、料理も出してくれるので、なかなかお得なセミナーだ。この日は昼間11時から1時すぎまで、「私のイギリス生活」と題するトークショーも行われる。こちらは美味しい紅茶とケーキ、軽食などがサーブされる。

 ということで、ハードな日々が待っている・・・。


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2016.09.02【日記】

ブラックニッカのインタビューと琵琶湖の試食


 とうとう8月も終わり9月に入ってしまった。8月は長和もあり、さらにその後にプレス発表もありと、気の抜けない日々が続いた。9月も8月以上にハードスケジュールが待っている…。

 昨日は朝から次号の『ウイスキーワールド』の原稿書き。さらに夕方から行われるニッカのインタビューの資料調べ。一度ウイ文研のオフィスに行って、4時半すぎに青山のニッカ本社へ。その地下にあるブレンダーズバーの一室で5時から歴代のチーフブレンダー、杉本さん、久光さん、佐久間さんの3人にインタビュー。

 これは今年がブラックニッカ誕生60周年にあたり、次号のワールドでその特集を組んでいるからだ。ブラックニッカが誕生したのは1956年で、当初は特級だったが、1965年に西宮のカフェグレーンを入れたリニューアル品となり登場し、その時に1,000円ポッキリの1級ウイスキーとして販売された。モルトとグレーンをブレンドした、ある意味日本初のブレンデッドであった。

 現在、我々がニッカの顔として知っている“キング・オブ・ブレンンダー”、あのヒゲの人物がボトルに登場したのもこの時で、そういう意味でも歴史的なボトル、ブランドとなっている。

 ブラックニッカ誕生の経緯や、その後のリニューアル、ヒゲのニッカ、そして1990年代後半に登場したブラックニッカ・クリアブレンド、その後のクリア、ディープブレンド、リッチブレンド、そして今回60周年記念で販売予定の「ブラックニッカ・ブレンダーズスピリッツ」まで、3人の歴代チーフブレンダー、に、それぞれの想いを語ってもらった。詳細は9月30日発売の『Whisky World』を見てのお楽しみである。

 今日は朝7時台の新幹線で京都に行き、そこから湖西線、京阪電車を使って琵琶湖の浜大津駅に行き、11時から例の「琵琶湖ウイスキークルーズ」のフードメニューの試食会。今回カレンスキンクやハギス、スコッチエッグ、マッカランクラナカン、フィッシュ&チップスなど、スコットランド料理を私がプロデュースしているため、はたしてその味がどうなっているのか、事前に確認しておきたかったからだ。

 実際クルーズで使用するビアンカ号のダイニングで全メニューの試作品を出してもらい、1つ1つチェックしていく。どれもこれも思っていた以上に美味で、これなら自信を持ってお薦めできると、大いに安心した。

 いくつかの修正点、ポーションの問題はあるが、ここまで美味しく、しかも本物のスコットランド料理を、レシピだけで再現してくれたビアンカ号のシェフに大感謝である。これも当日、ぜひ楽しみにしてもらいたい。

 ということで試食後、船内を見学させてもらい、再び3時前の京都発の新幹線で東京へ。一度恵比寿の仕事場により、6時前にウイ文研。7時から恒例のスコ文研テイスティングが始まった。

 今回は①おいしいウヰスキー、②キルホーマン100%アイラ、③パブ摩幌美オリジナル・ポートシャーロット、④ラガヴーリン2015アイラジャズフェスティバル、⑤アードベッグ・ダークコーヴ、⑥ミクターズ20年の6種類を飲む。

 さすがに連日のハードワークで疲れがたまっているせいか、多くは飲めない。参加者が持ってきてくれたコニャックやラム(!)、バーボンなども飲んで、9時半すぎにはお開き。中ではモーリシャスのラムが面白かったが、長く飲んでいるわけにもいかず、最後はヘトヘトになって恵比寿の仕事場にたどり着いた。


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2016.08.31【日記】

ウイ文研のプレス発表とフェスボトル


 夏バテと風邪の日々が続いているが、やることが山積みなので休むわけにもいかず、レオピンファイブとセサミンと諸々のサプリを呑む毎日・・・。

 午前中、今日午後行われるプレス発表の準備をして、昼前にウイ文研。タクシー2台にスタッフ5人で分乗して、会場となる九段のグランドパレスホテルへ。ホテルに着いたのが1時前ですぐに準備をして2時から予定通りプレス発表会。

 案内状は70社近くに出していたが、出席者は40名ほどで、それでも会場は一杯に。当初はウイスキー検定のこれからの方針と、過去3回の実施データの発表のみを行う予定でいたが、最後の20分ほどを利用して「サプライズ発表」として、ジャパニーズウイスキーの定義、その制定に向けた日本ウイスキー協会、通称JWAの設立に向けた趣意書を発表させてもらった。

 これは先日発行した『コニサー倶楽部No.2』に掲載した座談会を受けたもので、我々が考えるジャパニーズウイスキーの定義はどういうものなのかを、プレス向けに初披露したことになる。

 この定義はEUが制定した(2008年)定義にほぼ基づくもので、そこに日本ならでは独自の要素も盛り込んでいる。そういう意味では世界5大ウイスキーの中でも、最も実現しやすい、そして最も進んだグローバルスターンダードな定義ではないかと思っている。

 もちろん、これをどう実現してゆくかは全くの未知数であり、越えなければならないハードルは限りなく高いが(先週から主要メーカーさんにはコンタクトし、それとなく我々の意図を伝えている)、あくまでも消費者目線に立ち、ぜひとも東京オリンピックまでには何らかの形で実現させたいと思っている。

 ウイスキー検定のために、ウイスキー文化研究所とは異なる、「一般社団法人ウイスキー検定実行委員会」という会社組織を立ち上げたばかりだが(7月15日設立)、こんどはJWA設立に向けて動き出さなければならない。考えてみればスコッチ文化研究所からウイスキー文化研究所と社名変更したのも今年で、さらにこの秋から冬にかけ、多くの変革、新しいチャレンジが待っている。

 ということで(?)、プレス発表会は無事3時半に終了し、その後、東京フェスの前日セミナー、「GMファン感謝祭(仮称)」のミーティングをジャパンインポートのNさんと、ホテルの23階のカフェで行う。

 フェス当日のセミナーについては先日すでに発表し、チケットの販売も今日から開始している、前日の19日にこのグランドパレスで行うセミナーについては、まだ細部をつめ切れていなかった。パネラーは私とジャパンインポートの田中社長、イアンさん、リチャードさんの4人だが、どんな内容にするのか、どんなボトルを出すのか、これからの話し合いだ。

 とりあえずフェスオリジナルとして、GMのグレンバーギ1997、ベンローマックの2008の2本を出すことが決まっている。どちらもシングルカスクのカスクストレングス。グレンバーギがファーストフィルのシェリーホグスヘッドで、ベンローマックはファーストフィルのバーボンバレルである。

 これで今回東京フェスのオリジナルボトルはグレンマレイ(これはGMではない)も含めて3本ということになった。すべてエルギン周辺のスペイサイドモルトばかりである。一気に800本近い在庫を抱えることにもなるが、すべては今年最後のフェスのためでもある。


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2016.08.29【日記】

雨と霧の中で長和のアウトドアフェスティバル


 土曜・日曜の2日間、長野県の長和町で第6回となるウイスキー&ビアキャンプ、通称WBCが行われた。腰痛、眼の手術後、初となるウイスキーフェスティバルで、しかも2日間という、私にとってもチャレンジングなイベントだった。さらに今年は風邪をひいてトリプルパンチという、トホホな状態だった。

 土曜は朝6時半新宿発の特急で、スタッフ3人と茅野に向かったが、駅に着く頃には土砂降りの雨。そのまま会場まで長和町の人に車で送ってもらったが、こんな雨の中で本当に人が来るのだろうかという不安が一杯。もうすでに地面はぬかるんでいて、雨水を避けながらのブース準備となった。

 それでも予定通り10時50分にはオープンし、12時に開会宣言と開会の挨拶。その後はずっとブースにいて、6時にキャンプファイヤーの点火式。すぐにスキー場の建物内で初日の目玉であるトークショーを行う。ビールの藤原さんと、マルスの竹平さん、ベンチャーの吉川さん、私の4名で”モルトーク”と題して40分ほど、主に日本のクラフトビール、クラフトウイスキーについて話をする。

 それが終わって会場でBBQをして、ペンションに着いたのが夜の9時半すぎ。朝5時すぎに家を出たので長い一日となったが、初日から雨というのは今回が初めて。しかもずーっと雨で一度も晴れなかったというのも、初めての経験だった。これも台風10号の影響なのかもしれない。

 2日目の日曜日は8時にペンションで食事をとり、9時すぎに会場入り。オープン直前になんとか準備を終え、2日目がスタート。天気予報では晴れ間も出るといっていたが、さすがに1400メートル以上の山の上。一日中霧におおわれ、まるでスコットランドのハイランド地方にいるかのよう。過去6回で、こんな天気は初めてである。

 この日は7時半に新宿を出発した日帰りバスツアーの一行も無事長和に着き、昨日以上の人ごみでビックリする。陽が出ていなかった分、体力的には凌ぎやすく、ゆっくりとウイスキーやビール、食を楽しめたのかもしれない。最後のライブまで人の波は途切れることなく、過去最大、大盛況でイベントを終えることができた。

 途中12時から、この日のメインイベントであるブラインドコンテストも行い、見事ウイ文研の会員で、WPでもある静谷さんが2連覇を果たした。4問中2問の正解で、もう1つもカテゴリーまでは合っていた。アウトドアでのテイスティングは非常に難しく、よほどのプロでも3問正解するのが、やっとだと思う。

 第1回目で優勝したウイスキーワールドのテイスターYさんが、4問中3問の正解であった。この記録はその後一度も破られていない。あの時の優勝賞品は長和町のペンションのペア宿泊券だったが・・・。

 結局、2日間で一度も晴れることなく、5時すぎに予定通り閉会。荷物のパッキングをして、6時すぎにペンションにもどり、この日はペンションで夕食。スタッフで簡単な打ち上げを行う。

 2日間なんとか腰も眼ももち、さらに風邪もひどくならず無事イベントをやり終えることができて、本当に感謝である。夜は10時半すぎに爆睡。

 今朝は朝食後、再び長和町の役場の人に茅野駅まで送ってもらい、10時26分の特急で新宿へ。台風を心配していたが、速度が遅くなっているようで定刻に新宿着。そのまま恵比寿の仕事場にもどり、午後も爆睡!


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2016.08.24【日記】

通信とコニサー倶楽部を発送・・・


 オリンピックが終わって、ようやく普通の生活にもどれると思ったら、夏カゼをひいてしまった。夏バテに熱中症に、トリプルパンチだ。といって休むわけにもいかず、『Whisky World』の原稿と画像選び。そして9月中旬に発行予定の『Whisky life』の原稿執筆、校正と続く。

 そういえば前回、眼の手術で休んだ『アナログ』の連載原稿もあり、そのテーマを決め3枚半ほど書いてしまう。今回のテーマはキルホーマンの100%のアイラだ。何が100%なのか、そのポイントをまとめてみた。この『アナログ』の連載は10年以上になる。1つの雑誌をこれだけ長く書いているのは、私としても初めてのことだ。もちろんワールドや通信を除いてということだが・・・。

 その『ウイスキー通信』の最新号が刷り上がり、その発送作業を昨日終えてしまう。今回は『コニサー倶楽部』も同時発行で、コニサーの方々には通信と一緒に送った。リニューアル第2号となった今回は、前回より4ページ増え、全20ページとなった。ほぼ通信の半分である。

 巻頭特集は、前回は厚岸蒸溜所の樋田社長のインタビューだったが、今回は私がアイリッシュの新しい蒸留所について語りおろした。なんといっても全38蒸留所のマップが目玉だろう。IWA(アイリッシュウイスキー協会)のマップより正確で(と思う)、最新の蒸留所も載っている。

 第2特集は前回はマスター・オブ・ウイスキーの論文についてだったが、今回はウイ文研の特別技術顧問、早川さんも交えて、ジャパニーズウイスキーの定義について5人で話し合った。

 スコッチやアイリッシュ、EUやアメリカン、カナダの定義を参考にしながら、ジャパニーズウイスキーはどうあるべきなのか、日本のウイスキーがグローバルスタンダードとして認められるには何が必要なのかを話し合い、それを8ページの座談会にまとめた。

 リオ・オリンピックで日本は盛り上がったが、4年後は東京である。多くの外国人が日本にやってきて、日本のウイスキーも飲まれるだろう。業界にとっても一大チャンスである。その時に、日本のウイスキーはこうですという定義が必要になってくる。日本酒もしかり、ワインもしかりで、メイド・イン・ジャパンとはどこまでを言うのか、東京オリンピックまでに、我々は決める義務があるのではと思っている。

 そのための一石になればと思って、今回の座談会を企画した。もちろん我々だけで決めることではない。8月31日のプレス発表以降は全力をあげて業界各社、有識者、ジャーナリストと連携を深め、誰もが納得するジャパニーズウイスキーの定義を作りたいと思っている。

 それは「世界5大ウイスキー」の1つとして数えられる日本ウイスキーの責務だと思っているし、世界に誇れるものでなくてはならないと思っているのだ。


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2016.08.21【日記】

PBOのカクテル&バーフェスタ2016


 PBOのカクテル&バーフェスタの審査員とセミナー講師を頼まれていたので、11時すぎに銀座のコートヤード・マリオットホテルへ。フェスタは12時半スタートだったが、ウイ文研はブースも出展するため、その準備を見届け、大会実行委員の方々と打ち合わせ。カクテルコンペの審査員3名と顔合わせをし、審査の手順(今回は味覚だけでなく、技術審査もまかされている)や、出場選手10名のプロフィール、カクテルレシピ、点数の配分について教えてもらう。

 今回のカクテルのテーマが『ウイスキーと夏』ということで、コンペの総評もお願いされるが、そもそもカクテルコンペの審査員をやるのも久しぶりだ。

 それが1時半にスタートし、3時半からはセミナー会場でカバランウイスキーのセミナーも行う。時間が30分ということで、テイスティングアイテムはポーディアムとバーボンカスク、シェリーカスクの3種類。どれもソリストと違って46%でのボトリングだ。

 その時に参加者に配られたカバランの商品ラインナップを見て、こんなにも出ているのかとビックリ。特にソリストのスペシャルリミテッド、アモンティリャード、マンサニージャ、モスカテル、ペドロヒメネスの4種類が登場していて、感慨深いものがあった。

 これは昨年11月にカバランを訪問した際に、私が鏡板のところにサインした樽で、ようやくボトリングされ、そして日本でも数は限られているが、入ってきたものなのだ。1本68,000円と少々高いが、美味しさは郡を抜いている。樽も非常に貴重なものだ。

 ということで、セミナー終了後はブースにもどり、6時のクローズまで会場にいて、その後メイン会場で記念撮影。6月の大阪フェス、ウイスキートーク福岡のフェスに参加できなかったので、私としても久しぶりのフェス参加となった。

 いよいよ今週末は長和のウイスキー&ビアキャンプ、そして来月は琵琶湖のウイスキークルーズが待っている。


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2016.08.20【日記】

プレス発表の資料とウィーミス家


 お盆明けの今週は『Whisky World』の原稿とその校正、そして8月31日(水)に行われるウイスキー検定のプレス発表の資料準備に追われてしまった。連日のオリンピック・テレビ観戦も重なり、非常に眠い。さすがに夏バテ気味で、仕事の効率もイマイチだ。考えてみればこの3ヶ月近く、一度も休んでいない…。

 ワールドの原稿は前号のアイラ特集第2弾で、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、そしてキルホーマンを書いてしまう。プレス発表の資料は、ウイスキー検定のほうの資料はそれほど難しいことではないが、実は当日サプライズ発表も用意していて、その資料作り、そもそもどこまで発表するのかが、実に悩ましい。

 そのことで木曜日にウイ文研代表世話人Yさん、そして今日は同じくNさん、Sさん、そして特別技術顧問のHさんの4人でミーティングを行う。これはジャパニーズウイスキーの定義に関することで、定義自体はそれほど難しいことではないが(そう思う・・・)、これをどうやって実現させていくのか、そのためにはどんな組織が必要なのかということが、まだ自分の中でもしっくりこない。

 この1ヶ月近く考え続けているが、これだと思えるものが、まだ私の中でも固まっていないような気もする。これに関しては、いろんな人の知恵や助けが、やはり必要になってくるだろう。そんなことを、この一週間、代表世話人を交えながら、何度も話し合った。

 もちろん決めなければならないことは、これ以外にも山ほどあり、そのことにも忙殺される。来年新刊を目指している新雑誌についても昨日夕方から、出版社の担当を交えてミーティングした。さらに長和のフェスについても担当のF君と最終ミーティング。長和については、あとは当日行くだけだ。

 琵琶湖クルーズについても、最終チラシの入稿を行い、東京フェスもセミナー7つが入ったチラシの入稿が、どうにか間に合った。嬉しいことに当初用意していた6つのセミナー(他に前日セミナーもある)の他に、急遽キングスバーンズ蒸留所と、そのオーナーであるウィーミス社のセミナーが決まった。

 ウィーミスは「ウィーミスモルト」というシリーズで知られるスコットランドのボトラーで、モルトの選定はかつて評論家のチャールズ・マクリーン氏が務めていた。もちろん、あの『天使の分け前』のマクリーン氏である。

 今回セミナーのために来日するのは、そのマクリーン氏ではなく、ウィーミス家の当主であるウィリアム・ウィーミス氏。700年近く続くスコットランドの貴族で、エジンバラの対岸のファイフ地方にウィーミス城という城を持っている。かの有名なスコットランドのメアリー女王が2番目の夫であるダーンリー卿と出会ったのが、この城だとされる。どんなセミナーになるのか、今から非常に楽しみだ。

 とにかく、やることが尽きることはない・・・。

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2016.08.15【日記】

ジンについての調べをスタート…


 8月11日(木)の山の日からウイ文研はお盆の休みに入っているが、今年も郷里の佐渡には帰ることができなかった。もう3年近く帰っていない・・・。そもそも山の日なんて休日があることも知らなかったのだが。

 この時期、毎年恒例の『世界の名酒事典』の校正作業があり、それを休み中にこなすことにした。さらに8月下旬から9月にかけ長和フェスや琵琶湖クルーズがあるため、『Whisky World』の原稿をお盆休みを利用して書くことに。土曜はそのワールドの画像選びのため、ウイ文研に行き、ひとり作業をする。

 日曜は午前中まで原稿を書き、夕方ひさしぶりに鎌倉にもどった。さすがに連休中ということもあり電車は空いていたが、鎌倉は逆に観光客や海水浴客でごった返している。それにしても鎌倉は日本屈指の観光地だ。その人の多さに圧倒される。

 このところオリンピック中継を観るため、中途半端な時間に寝て、中途半端な時間に起きているせいか、睡眠不足が続いていて眠い。夕食後、昼寝ならぬ夜寝をしてしまった。

 今日は休みの最終日だったが、昼すぎに恵比寿の仕事場にもどり、『世界の名酒事典』の校正の続き、そしてその巻頭インタビューであるクラフトジンについて、少し下調べをする。

 今ジンがすごいことになっていて、イギリスでは”ジンルネッサンス”などと言っているが、その実態がなかなか見えてこなかった。

 しかし、最近出たジンの本を見ると、ここ数年でイギリス全土のジン蒸留所は50近くになっているという。ブランドでいえばトータル150くらい。それも本の出版年月を考えれば、データは2年くらい前のもので、おそらく現在はジンを造る蒸留所が60~70ヵ所、銘柄でいったら軽く200を超えているに違いない・・・。

 まさにスゴイ世界で、ジンルネッサンスという表現は大げさでも何でもないのかもしれない。それもあって今年の名酒事典の巻頭インタビューのテーマの1つにジンを入れたのだ。

 さらに10月1日(土)に行うコニサーのブラッシュアップセミナーのテーマの1つにも、このクラフトジンを取り上げることにした。

 クラフトジンの蒸留所はウイスキー蒸留所と兼業のところもあるし(スコットランド、アイルランドはほぼこのケース)、イングランドのように、ジンだけに特化した蒸留所もある。もともとスコッチはスコットランド、ジンはイングランドの国民酒といった側面があり、「ロンドンジン」というのは、ジンの1つのカテゴリーにもなっているくらいだ。

 たしかにジンはウイスキーと違って簡単に造ることができるが、それにしても50~60蒸留所というのはスゴイ。もちろんこれにはスコットランドのウイスキー蒸留所も含まれているが、単独のジン蒸留所も、かなりの数になっているのだろう。

 コニャックもそうだが、今年から来年にかけ、『ウイスキー通信』や『Whisky World』、その他の雑誌でジンの特集もしたいと思っている。ジンという酒の歴史や文化、そしてこれからのジンがどこに向かおうとしているのか、きっちりレポートする予定だ。


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2016.08.09【日記】

スカイプを使ってGMの2人にインタビュー


 オリンピック中継の柔道や体操を見ていたせいで、完全に寝不足である。変な時に眼がさめ、変な時に睡魔に襲われる…。

 仕方なく午前中の原稿執筆は諦め、昼頃にウイ文研。とりあえず『ウイスキー通信』、『コニサー倶楽部』の校正をして、3時半に築地のジャパンインポートシステムの事務所へ。日比谷線に乗るために広尾の駅まで歩いているとき、築地の駅を降りてジャパンまで歩いているときに、あまりの暑さにクラクラする。

 ジャパンに来た目的は、4時からスカイプを使ってGMのリチャード・アーカートさん、イアン・マッキントッシュさんにインタビューするため。もちろんスカイプを使ったインタビューなんて、私自身初めてだが、東京フェスでやるGMとベンローマックのセミナー、その前日の「GMファン感謝デー」についても、少し打ち合わせをしておきたかったので、9月終わりに出る『Whisky World』、10月の『ウイスキー通信』で、そのインタビュー記事を掲載することにしたのだ。

 リチャードさんはアーカート家の4代目。現在はベンローマックの担当重役ということもあり、主にベンローマックについてお聞きし、東京フェスのために用意してくれた、ベンローマック2008年蒸留のサンプル3種を、スカイプを使って2人で同時にテイスティングする。

 東京とエルギン、時差にして8時間。エルギンのGM本社に7時頃に出社してもらい、現地時間朝8時、東京時間の午後4時からインタビュー兼テイスティングを開始。東京は気温38度近くだったが、エルギンは15~16度だという(なんとも羨ましい)。

 結局、リチャードさんへのインタビューは1時間半ほどかかり、その後10分ほど休憩して、こんどは現社長のイアンさんへのインタビュー。イアンさんは地元スペイサイドの出身で、セント・アンドリュース大学を出たのち、GMに就職し、30年勤めてきたというベテランだ。主にGMの全製品の品質管理をまかされてきたという、GMのすべてを知る人物でもある。

 イアンさんには東京フェスの時に2つのセミナーを受け持ってもらうことになっているが、そのうちの1つ、GMの今を伝えるセミナーでは5種類のテイスティングを行う予定。その5種類を同じくスカイプを使って同時にテイスティング。

 コニサーズ・チョイスのストラスミル、トマーティン、カリラ、そして蒸留所ラベルのグレントファース、最後はマクファイルズコレクションのグレンタレットで、それぞれのウッドマネジメントが非常に興味深かった。さすがにフィリング(樽詰め)からボトリングまで、GMのすべての製品を知る男だけあって、その答えは明解であり、今までイマイチよくわからなかったGMのラインナップについても、目からウロコのような話を聞くことができた。ぜひセミナーを楽しみにしていてもらいたいと、改めて思った次第だ。

 ということで、リチャードさん、イアンさんとスカイプを使って10~12種類のテイスティングをし、7時すぎにインタビューは終了。そのままジャパンのT社長以下3人と、浜松町の中華へ行って、打上げ会。

 T社長が持参したバルデスピノのアモンティリャードや、ベンローマック10年、それにビールや紹興酒を飲んで、すっかり宴会気分。このところ、ずっとダイエットをしていたが、そんなことも忘れて大いに食べて、飲んでしまった。恵比寿の仕事場にもどって、さすがにオリンピック中継は見ずに、そのまま寝てしまった・・・。


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2016.08.08【日記】

ついにオリンピックが開幕・・・


 4年に1度のオリンピックが始まってしまって、連日寝不足が続いている。南米には行ったことがないが、時差12時間というのはツライ・・・。

 そんな寝不足と、連日の暑さ、腰痛・眼病をかかえながら昨日はウイスキーエキスパートの東京集中対策講座。いつもの飯田橋レインボービルではなく、今回はお茶の水の連合会館がその会場だ。

 昔はよくお茶の水の駅を降りて神田の神保町に古本をさがしに行ったものだが、連合会館のある聖橋口のほうには、あまり降りたことがなかった。20代前半、チベット通いをしている時に、そういえばこの辺のビルの一室でチベット語を習っていたが、それがどこだったのか、今となっては思い出せない。

 セミナーは9時半に始まり、終わったのは5時すぎ。私は午前の部でスコッチ、アメリカン、カナディアンの講義をしたあと、2時すぎに恵比寿の仕事場にもどり、『ウイスキー通信』、『コニサー倶楽部』の校正と、最後の原稿書き。

 今日も午前中はそれらの校正作業を行い、昼すぎにウイ文研。暑さが厳しく、外に出て100メートルも歩くとクラクラする。このところ腰の状態は一進一退だが、眼は相変わらずの不調・・・。不安と闘いながらの仕事である。

 8月11日(木・祝)からウイ文研は盆休みに入るため、それまでにやらなければならないこと、決めなければならないことが山のようにあり、連日ミーティングが続いている。

 通信、コニサー倶楽部の入稿の目途は立ったが、すぐに次号の『Whisky World』、『Whisky Life』の執筆、編集作業にかからないといけないので、そのミーティングも行う。ライフで私が担当している”ウイスキーこぼれ話”の2本の原稿を書いてしまう。

 さらに9月のテイスティングセミナー、最後となる”究極のブレンデッドマラソン”のテイスティングアイテムを決め、それを撮影してHPにアップ。10月1日(土)に予定している第3回ブラッシュアップセミナーのテーマも決め、その準備も開始する。

 早くオリンピックが終わってもらいたいと思ういっぽうで、惜しい気もする、今日この頃である。


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土屋 守

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