噂の長熟ミルトンダフ

　同社スピリッツマネージャーのDouglas McIvor氏の特別な協力を経て、
生み出された本シリーズ。ロンドンに本拠を構える歴史ある同社オフィスを弊社スピリッツバイヤーの北梶が直接訪問し、これまでの5本同様、同氏と共にサンプリングを行い厳選された原酒。

　選ばれたのは1824年に創業し、200年に迫る歴史を誇るスペイサイドの老舗、ミルトンダフ蒸留所の原酒。
　その長い歴史のなかで、”魔法の７柱”とも称され、「ザ・スコッチ」のキーモルト最古の存在として重用され、レシピが進化を遂げ、洗練された現代においてもブレンドの基礎を形づくるパワーの源となる魅力を世に届け続けています。

　その原酒は今から30年以上前の1982ヴィンテージに蒸留されました。
　当時はウィスキービジネスを取り巻く環境の悪化もあり、数多くの蒸留所が閉鎖を余儀なくされた難局期。
　かろうじて休止・閉鎖は免れながらも稼働蒸留所では大幅な生産調整が行なわれ、この生産量の低下は現在の熟成原酒枯渇の主因ともなっています。　同蒸留所でも象徴的であったローモンドスティルが取り外されるなどその煽りは避けられず、今回の原酒は当時の苦難の生産環境のなかで生まれた希少な存在となります。

　また更なる魅力として、近年、長期熟成原酒でも高い度数を保ったボトリングが多く見受けられる中で、古き良きウェアハウスでの34年の円熟を感じさせる、47.1度という絶妙なボトリングプルーフの仕上がりにも大いにご注目頂きたい1本です。

『弊社プライベートボトルでは初のボトリングとなる老舗蒸留所が育んだ長期熟成スペイサイドモルトの個性をこの機会にぜひご堪能下さい。』

【香り】針葉樹林、若木、メレンゲ、青りんご、生クリーム仕立てのヨーグルト、オートミール、ややナッティ、奥からミントの香り。
【味わい】口に含むと、ホワイトチョコレートでコーティングしたパイナップル、青いマンゴー、アプリコット、グレープフルーツ、柑橘果皮の砂糖漬け、綿菓子、サワークリーム。
【フィニッシュ】フィニッシュは、手入れ仕立ての皮製品、蜜蝋、焼いたエンドウマメ、鼻に抜ける金木犀が心地良い。
【コメント】フランスの貴婦人を彷彿させる甘く柔らかな口当たりは、飲み手を虜にさせる、魅力溢れる長期熟成スペイサイド。

　1698年に創業したロンドンの老舗酒商ＢＢＲ（ベリーブラザーズ＆ラッド）は1903年のキングジョージ3世に始まり、現在まで英王室・ロイヤルファミリーに王室御用達酒商として仕えてきた名門。今ではエリザベス女王とチャールズ皇太子という2つのロイヤルワラントを預かっています。その歴史に相応しい多くの蒸留所との密接な関係から、 ブレンデッドやブランデー、スピリッツも手掛け、原酒のストック・扱いに対するノウハウの厚みに裏打ちされた世界市場でも支持の高い豊富なリリースを輩出しています。
　
　同社のラインナップで最も評価の高いシリーズとなった復刻ラベルシリーズは通常リリースでも毎回安定したリリースを継続しており、「失敗したくない人へ」というキャッチフレーズは伊達ではない、 ベリーズオウンセレクション と並んで同社のブランドの信頼を体現するシリーズです。

左）ルイジ・バルジーニ氏：ＢＢＲセールスマネージャー
中央）ロニー・コックス氏：同ブランドディレクター
右）弊社スピリッツバイヤー北梶