ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

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モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.01.02【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1989-2016 26年 オフィシャル メインモルト&キャンベルタウンロッホ向け #13009 52.3%

よくぞ日本に入れてくれました。感激です。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB for Bar Main Malt & BAR CAMPBELTOUN LOCH #13009 52.3%


香りは心地良く強いシェリー、芳醇、レーズンを含むミックスドライフルーツ、ブドウの皮と淡くブドウ果汁、著明に高級チョコレート、ミント、カラメルソース、うっすらアンティーク感のある高級家具のような高貴なウッディネス、淡くレザーやハーブ、奥に優しい麦感、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、皮付きブドウと高級チョコレート、瑞々しさもあるフルーティな濃いめの甘味と優しく引き締めるブドウの皮のタンニンが絶妙のバランス、心地良いウッディネス、ミントを含むハーブ、少し土っぽさやレザー感、リッチで心地良く長い余韻。

【Very Good/Excellent】


2016年末にリリースされた、神戸三宮のメインモルトさんと有楽町キャンベルタウンロッホさんに向けて詰められたグレンファークラス1989、26年熟成のシングルカスクです。
2015年にウイスキーフープの買い付けで訪れたグレンファークラス蒸留所でテイスティングした相当数の樽の中で、圧倒的な存在感を放っており蒸留所のスタッフも驚いていた樽とのことです。
素晴らしいクオリティですがバットで本数が多いということもあり、ウイスキーフープでの頒布形式のリリースではなく、上記のBAR2件に向けてのボトリングという形で日本に1樽入って来ることになりました。そんな流れで酒販店さん経由で一般向けにも販売されました。

のっけからびっくりするくらい良いシェリー感に圧倒されました。
いわゆる近年シェリーの味に加えて、熟成感のある昔のシェリーカスクのようなニュアンスが感じられたのでした。
それも濃厚なのに支配的ではありません。

香りにはドライフルーツなど濃縮フルーツに加えて、少しブドウ果汁やその皮っぽいニュアンスもあり、それに加えて私の好きな高級チョコレートのニュアンスが強く感じられました。
ウッディネスにも深みと高級感があり、複雑で、淡い陶酔感を覚えました。

飲んでも香り同様にブドウ系のフルーツ感と高級ビターチョコレートのニュアンスがしっかりとあり、香りよりもみずみずしく感じました。
濃い目の甘味とそれを引き締めるタンニンの渋味のバランスも絶妙で、やはり深みのあるウッディネスに土っぽさやなめし皮のニュアンスもあって非常にリッチで複雑でした。

近年ボトリングのシェリー感としては抜きんでて素晴らしいボトルのひとつだと思います。
私の感覚だと、ニューリリースで極端に美味しいと思ったオフィシャルボトルだと、ドロナックの71や72、初期のものしか飲んでませんがグレンゴインの25年、そしてこのファークラス89という感じです。

先日の記事でも書きましたが、近年のシェリーカスクはバーボンカスクに比べるとオールドに及ばないというか、そのせいで未来が見えないというか、どうしても過去のボトルに比べると突き抜け切れないところがありました。
ちょっと諦めていた部分もありましたから、こういうシェリーカスクを飲むと気持ちも明るくなります。


昨年末のリリースですが、今年1発目の紹介にふさわしい素晴らしいボトルです。


しかし改めて思い返しても、数年前までニューリリースで美味しいものはほとんどが良質バーボンカスクだったように思いますが、最近シェリーカスクの良いものが一気に増えてきたように思います。
ブームの好景気で良い樽が作られたり、飲み頃に差し掛かった良い樽が多くなっているということだと思います。


 
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