ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.03.02【日記】

ウイスキーガロア誌のテイスターに就任しました。

ウイスキー文化研究所が創刊した、Whisky Galore(ウイスキーガロア)誌が発売になりました。
ウイスキーワールド誌の後継となる雑誌です。
本日が書店の発売日で、同研究所の会員さんにはひと足先に雑誌が手元に届いていると思います。
読んでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、その雑誌でテイスティング部門のテイスターに就任いたしました。

 

元旦の記事で、今年はウイスキーがらみの仕事が増えるということを書いたのはこのことです。
年末に突然内定のご連絡をいただき、テイスティングして記事を書き、校了まで結構バタバタしていました。
また、創刊号ということで、いわゆる生みの苦しみというのも少しですが味あわせていただきました。編集部の方々は相当大変だったと思います。

私の担当する、「THE TASTING」の序盤にも書いてあるのですが、ガロアでは基準点としてあらかじめ何本かのボトルの点数を決めてあります。
スコッチだとモーレンジオリジナルが84点、マッカラン12年とアードベッグ10年が83点といった具合で、常にそれを基準にすることで採点のブレやテイスター間のバラツキを少なくしようという意図です。
最初はちょっと基準点が高いかなとも思ったのですが、ウイスキーワールドでは12年間でスコッチの最高点が93点であり、90点以上がつくことは稀でした。過去の伝説的なボトルの存在も踏まえると、正直私の感覚でもそれに違和感はありませんでした。
とはいえ、海外でもよく知られているモルトウイスキーコンパニオンやモルトマニアックスなどの採点と比べてもだいぶ辛く、主にニューリリースを対象にせっかく100点までつけられるわけですし、ガロアでは基準点も高めに設定して、素晴らしいものには100点をつけてもいいくらいのつもりで採点するという方針になったのでした。

基本的にはいつもやっている通りにテイスティングしたのですが、文字数制限とあまり得意でない点数化に苦しみました。
でも今回の12本でだいぶ慣れましたし、高めの採点に関しても自分の中での標準化がある程度できたように思います。

雑誌とブログでは、読んでくださる方々の層が異なるとは思いますが、ウイスキーを愛してくださる方々に対して、既存のものだけでなく、ウイスキーの持ついろいろな魅力や価値観をお示しできればいいなと思っております。

今後とも宜しくお願い致します。


T.Matsuki

 
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2016.05.29【日記】

無事に帰国しました。

ご報告が遅れてしまい失礼いたしました。

先日のラガヴーリンのアイラフェスボトルの記事や、ブログTOPやプロフィール画像の変更をしたことからお気付きの方もいらっしゃったかもしれませんが、新年のご挨拶で予告させていただいた通り、スコットランドに行って無事に帰ってきました。

旅をしながらある程度記事のもとになる記録は書き留めておいたので、それらをもとに完成次第、旅行記として掲載しようと思っています。

早く読みたいというありがたいお話もいただくのですが、久しぶりの長期休暇でめちゃくちゃ仕事がたまっているので、そちらが片付くまで少々お待ちいただければと思います。

やはりスコットランドはいいですね!

またウイスキー熱が高まりました。

今後も引き続きよろしくお願いいたします。



 
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2015.12.31【日記】

久しぶりのスコ文研テイスティング


2015年12月25日,クリスマスにもかかわらず(笑)スコ文研テイスティングが久しぶりに開催されました。
移転したオフィスには初めて伺いました。

土屋守さんと一緒に飲める定例会として昔は毎月のように開催されていたスコ文研テイスティングでしたが,たぶんあんまり儲からないですしいつものメンバーでグダグダになることが多いということもあってか徐々に頻度が少なくなり,マッサンが始まってからは完全に開催されなくなっていました。
そのことを先日のフェスで土屋さんにお話ししたところ,突然このタイミングで開催されました。(笑)
この日程にも関わらず意外にも14人の猛者が集まり,オフィスこそ変われど昔懐かしい雰囲気でした。

主なテイスティングアイテムは以下の5種でした。
年末は毎回豪華ラインナップというのが定番でしたが,今回は過去に類を見ないほど豪華でした。



1. モートラック25年
2. ハイランドパーク40年 ※土屋守生誕60周年記念ラベル
3. グレングラント 1954 Gordon & Macphail RARE VINTAGE
4. タリスカー30年
5. カバラン フィノ ソリスト カスクストレングス

これにカバランのオロロソのソリストなどがサプライズで追加されるという流れでした。
あとは例の如くオフィスから強奪したボトルを飲んだり持ち寄りボトルを飲んだりと最終的には昔ほどではないにしてもややグダグダになるという展開でした。(笑)


詳細なテイスティングノートこそつけませんでしたが,出していただいたものはじっくりテイスティングできました。


1. モートラック25年 オフィシャル

以前にIANさんで感激し,おかわりまでしたボトルですが,やっぱり円熟を感じ古酒のようなテクスチャーがある素晴らしいスペイサイドモルトでした。
今回はハウススタイルであるミーティさを探しながら飲みましたが,後半から余韻にかけて良い感じでありましたね。
陶酔感のある余韻も長く,やっぱり素晴らしく美味しいです。
【VG】


2. ハイランドパーク40年 オフィシャル ※土屋守生誕60周年記念ラベル

この40年は毎回バッチが異なり,私も何度か飲んでいますが,今回の土屋さんの還暦に特別仕様で贈られたバッチは,かなりピートが強いタイプでした。
やはりアイラのピートとは異なりスモークが強く,土っぽさや草っぽさも伴っていました。
もちろんピートだけでなく淡いオールドシェリーのニュアンスもあり北の巨人たる厚みのある複雑な香味で,かなり満足感がありました。
【VG】


3. グレングラント 1954-2006 Gordon & Macphail RARE VINTAGE #1818

土屋さんの生まれ年のグラント,2006年ボトリングのおよそ52年の超長熟で,JISさんから購入されたということでした。
この時代のグラントはオフィシャル,GMどちらも似た独特の陶酔感のあるオールドシェリー感が特徴的ですが,これもやっぱりそのニュアンスがしっかりありました。
長熟だけあってそれなりに渋味もありましたが,熟成年数やファーストフィルシェリーカスクというスペックを考えると驚くほど少なく,味を引き締める程度に留まっており,これはやはりGMの持ち込んだアメリカンホワイトオークのシェリーカスクだったからだろうという話になりました。
スパニッシュオークのファーストフィルシェリー,ましてやシーズニングシェリーでこんな長熟を作ったら樽臭いわ苦いわで飲めたものではないと思います。
シェリーを含め大量にワインを輸入して,良い樽を豊富に持っていたGMがグラントに持ち込んで詰めたものだからこそこんな味になったのでしょう。
ただ,その際に使用されたシェリーカスクのスペックとどういう経緯でGMが手に入れていたかに関しては謎が残るところです。
【VG】


4. タリスカー30年

ディアジオらしいプレーンな樽感で,味付け感がほとんどないクリアな香味でした。
しっかりとスパイシーでしたが,自然な熟成感がしっかりと出ている分タリスカーにしてはピートも弱めでややライトボディに感じました。
とはいえ余韻も長くかなり美味しかったです。
【G/VG】


5. カバラン フィノ ソリスト カスクストレングス

まだ創業から9年ですからこのボトルも当然短熟ですので,それまで飲んできた熟成の長いものとは全く異なり荒々しさも感じますが,ある種の熟成感もあってきちんと仕上がったモルトでした。

非常にナッティでリッチであり,クリーミーさやフルーティさもしっかりと出ていました。
濃い味には味つけ感が伴っているようにも感じる一方で,あからさまな不自然さは無いのが印象的でした。
なんとも上手く表現できないのですが,自然な熟成を経たスコッチと比べると,香味の一部だけが極端に熟成感を持ったようなニュアンスでした。
45000円と,スペックのわりに非常に高額ですので決して自分では買いませんが,ボデガ仕様のフィノカスクらしく,素晴らしい樽感でしたね。
【G/VG】

ちなみにこのあとソリストのオロロソカスクも比較で出てきました。
こちらもボデガ仕様とシェリーカスクということで,参加者の多数がこちらの方が美味しいという感想のようでしたが,個人的には最近のシーズニングシェリーと似たニュアンスを感じてしまい,明らかにフィノの方が好きでした。
ソリストが最初にリリースされた時に山岡さんに飲ませていただいたオロロソカスクがあったのですが,そちらはオールドのような高貴さを感じる非常に良いシェリー感だったのが印象的で,その記憶があったために感激が無かったのかもしれません。


このスコ文研テイスティング,前の前の狭くてお世辞にも綺麗とは言えないオフィスで行われていた頃にも参加していたのですが,初心者の頃と比べると知識や経験値も格段に上がったと思われる今でも,やはり土屋さんと話しながら飲めるというのが非常に魅力的です。
頻繁にスコットランドへ渡航し,蒸溜所やボトラーなどの関係者から直接最新情報を得ているということが非常に大きく,業界の動向などに関する視野も広く,普段ウイスキーの話をする多くの仲間やバーテンダーさん達とは違った刺激があります。

マッサンも終わって一段落したということもあり,また定例会として開催していく方針のようですから,タイミングが合えば是非また参加したいと思います。


 

2014.11.27【日記】

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~前編~


11月24日に開催された,今年の東京のウイスキーフェスに参加してきました。



仲間と楽しく過ごせたこともあり,そんなにストイックに飲んで回ったわけではないので軽くご報告です。




まず毎回恒例ウォーミングアップ(?)のブラインドテイスティングコンテスト。


前回までは予選はスコッチのシングルモルトだけの出題でしたが,今回はどういうわけかスコッチのモルトは入っておらず,ブレンデッド,アイリッシュ,ジャパニーズ,アメリカンのみの出題でした。
選択肢を見て,ここ数年で飲んだものがジャパニーズくらいしかないよ・・・という切ない展開だったのですが,ちゃんと真剣に取り組みました。

Aは少し焼酎っぽい若さの目立つスコッチのブレンデッド,Bはオイリーでトロピカル感もある熟したフルーツがありアイリッシュかグレーン(これは選択肢にナシ),Cはちょっと針葉樹っぽさのあるウッディネスとフレッシュなフルーツ感でジャパニーズの白州か宮城峡という印象,そしてDは明らかにバーボンの香味でした。
ジャンルくらいはすんなりとわかりましたが,さすがに一度も飲んでいないものも含め経験値が極端に少ないものばかりで,銘柄までは難しかったです。
結局,Aのバランタインファイネストを正解し,B~Dもジャンルは正解したものの銘柄は当たらず。。。予選敗退となりました。
Cで,迷った末スモーキーさをあまり感じなかったので白州を切って宮城峡にしたのが失敗で,正解は白州12年でした。正直,白州は去年もノンエイジが出たし,今年はマッサンもあるからニッカでしょ・・・って雑念も悪さをしましたね。(笑)
1問正解で残りも当たらずとも遠からずな回答だったので,例年の感じだと部分点で決勝行けるかなと期待していたのですが,残念でした。。。
ちょっとこの選択肢だと来年参加するかどうか迷ってしまうところですが,それでも十分に楽しめましたね。

さて,そこから遅れて会場入り。


モルト仲間や知り合いのメーカーさん,そして初めての方にも声を掛けていただき,楽しく話しながらの試飲でしたので,テイスティングはある程度ざっくりですがいろいろ美味しいものを飲めました。

 


まず今回楽しみにしていた信濃屋さんとBOW BARさんのコラボボトリングのグレンファークラス1979です。

これは前回の信濃屋さん向けのファークラス1979と同系統の北梶フレーバーがばっちりでたフルーティモルトで,洋ナシや桃,バナナ,パイナップルなど多彩なフルーツとクリームが感じられるフルーツケーキのようなモルトで,シェリー系でないためスペイサイドの長熟らしい華やかさが強く感じられるボトルでした。
さすがに高額ではありますが,オフィシャルボトルで1979-2014ですし,内容を鑑みれば十分に妥当な値付けだと思います。

 
 

他にも信濃屋さん向けに入ってくるというモルトマンのベンネヴィス1996やケイデンヘッドのダルユーイン1994をいただきましたが,どちらもフルーティなニュアンスが前面に出たタイプで信濃屋さんらしさを感じました。
ベンネヴィスには自分の苦手な紙っぽさやエグ味が少なく,ダルユーインもスペックのわりに無骨な麦々しさよりフルーティさが特徴的なタイプだったのも印象的でした。

 

BAR婆娑羅さんのブースには,かなりのレアモルトが並んでいました。
高額試飲が多かったですが,お店で飲むことを考えればかなり良心的な価格で出されていましたね。

 

そこで自分は大好きなラフロイグのキングスバリー1976,22年をいただきました。

凝縮して噛み応えを感じる柑橘やメロンなどのフルーティと落ち着きも感じましたがそれと強いピートが同居している美味なラフロイグでした。
この辺のヴィンテージだとボウモア系のトロピカル感もあるかなと思ったのですが,現時点では感じませんでした。これから出てくるのかもしれませんし,正直,今回の試飲ではポテンシャルを十分に感じてあげることができなかったように感じており,機会があればもう一度じっくり時間をかけていただきたいボトルでした。





ディアジオさんのブースでは,これも飲んでみたかったラガヴーリンのオフィシャル37年をいただきました。

力強いアプリコット系フルーツとどっしりとした迫力のあるピート,魚介ダシの旨味とこなれた麦の旨みも感じられ,熟成感を感じる複雑な香味もありましたがとにかくベースがビッグでリッチなラガヴーリンでした。
かなりの長熟ですが過熟感は全くなく,アイラモルトとしてはバランスもとれており,さすがオフィシャルのヴァッティングですね。
超高額ボトルでしたから試飲も高額でしたが原価割れするくらいの価格でしたし,飲めないと思っていたボトルでしたから飲めて嬉しかったです。





山岡さんのブースではOMCのオード1967,39年をいただきました。
後述するセミナーでのオード1970と比べるとやや軽さはありましたが,そのぶんとてもフルーティでかなり美味しかったです。

 



その後,サマローリの高額ボトル,グレングラント1973とトミントール1967の試飲もさせていただきました。
トミントールが人気とのことでしたが,非常に熟成感があり華やかでフルーティな反面,ボディが軽くなっている印象でした。
グラントはトミントールほど華やかではありませんが十分にフルーティであり,ボディもなかなか保たれているタイプで,個人的にはこちらが好みでした。
どちらもずっとうっとり飲み続けられるような熟成感があってとても美味でしたが,さすがに買うのに躊躇するような強気の値付けですね!

 



モルトではありませんが,スコッチモルト販売さんのブースで安価に出されていたコニャック,Borderie1970,これが非常に陶酔感がありすばらしい香りでした。
いわゆるランシオと言われる香りの中でも本命のような香りで,確かに昔の素晴らしいモルトにも共通点を感じることがあるように思いました。

 

こうして書いてみると意外に長くなってきたので,今回はブースでの試飲の話でおしまいにして,参加したセミナーのお話は次回の後編にします。



 

2014.10.12【日記】

Bar Showでのブラインドテイスティングゲーム

先日参加させていただき,簡単なレポートも掲載した今年のTokyo International Bar Show WHISKY LIVEですが,saketryのブース(スコッチモルト販売さん)で宗さんこと吉村宗之さんが設計した新しいテイスティンググラス,「コスモス」のお披露目もされていました。

そこでグラス購入とセットでブラインドサンプルを渡され,これを正解すると抽選でコスモスが1脚プレゼントされるという企画がありました。
宗さんのおすすめもあり参加させていただきました。
スペイサイド,ハイランド,アイラの3パターンから選び,選択肢から回答を選ぶというシステムだったのですが,私はCのアイラをチョイスしました。

  

持ち帰って家でテイスティングしたのですが,まずは先入観なくやりたかったので選択肢は見ずに半分飲みました。
強く鋭いピートと麦感,バニラ,ややフレッシュな柑橘,そして塩素や金属を伴うクールなニュアンスが感じられ,第一印象はアードベッグで,あとは離れた第2予想がカリラかなぁと思いながら選択肢を見ると,アードベッグ発見!
その状態で残りの半分を飲んだら今度はアードベッグとしか思えませんでした。(笑)
そんなわけでアードベッグ予想で回答させていただきました。



そして正解は嬉しいことにアードベッグ10年オフィシャル。

さらに嬉しいことに抽選でコスモスが当たるというおまけまでついてきました。

このコスモスですが,少し大振りで手にもしっくりきますし,ノージングでアロマの広がりがとても良いと感じました。いろんなタイプのモルトに使ってみましたが,モルトの量が少なすぎなければどれも香りがナチュラルかつしっかりと広がる印象で,各要素を拾いやすくかなり気に入ったので2脚目を購入したのですが,その矢先の当選でした。
自宅で数種類並べて飲むことも多いので,こういうグラスは何脚あっても良いものです。

抽選で何かが当たるということにはあまり縁のない人生でしたし,久しぶりに起きた幸運で嬉しい出来事で,ちょっとテンションが上がってしまいました。


 
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2014.09.23【日記】

Tokyo International Bar Show WHISKY LIVE 2014へ行ってきました。


9月20日から21日まで,水道橋のプリズムホールで行われたTokyo International Bar Show WHISKY LIVE 2014の,2日目に参加しました。



そこで飲んだボトル達で印象に残ったものを簡単にご紹介します。

まず,入ってすぐにウィスク・イーさんのブースでブラインドテイスティングをやっており,参加してみました。



Aはベンリアック16年と予想しましたが正解はベンリアック12年。
Bはスプリングバンクの15年と予想しましたが正解はヘーゼルバーンでした。
特にBは,シェリー樽の方向性とピートの出方から最近のピートが強めのスプリングバンクかなと思ったのですが,まさかのヘーゼルバーン。
ヘーゼルバーンとスプリングバンクは同じ蒸留所で作られるモルトですが,ヘーゼルバーンにピートを感じたことがなかったので,ちょっと驚きでした。最近のバンクと同様,ヘーゼルバーンもピーティになってきているのでしょうか?
というか,このブログでまだヘーゼルバーンって1度も紹介してないですね。単に経験不足かもしれません。(笑)


続いて今年のバーショー向けのアランとスプリングバンクをテイスティングしましたが,まさかの写真撮り忘れ。(笑)
アランは最近の魅力的なアランにしばしば感じるトロピカル感を含む熟したフルーツのニュアンスがしっかりと感じられ,かなり好印象でした。
スプリングバンクはバーボン系の樽が前に出た味でしたが,かなりフルーツが前面に出たボトルで,ピートもきつくなく,生木っぽさもなく,らしい往年の華やかさが感じられる美味しさでした。
どちらも値段はそれほど高くないようですし,個人的には買いだと思いました。


続いてサマローリのブースでブナハーブンと1980表記のブレンデッドを試飲。

 

ブナハーブン1974-2014は,約40年熟成で度数の落ちたカスクストレングスでしたが,非常に魅力的なフルーツ感でした。
ブナハーブンらしいクセは無く,やや線は細いですが,エージェンシーの長熟ブナハーブンと共通点が多いエステリーさや桃,洋ナシと言ったフレーバーが多彩に感じられました。
陶酔感のあるフルーツ香は魅力的で美味でしたし,7万円オーバーという強気の価格設定もさすがサマローリというところですが,個人的にはボディを重視した往年のサマローリの方向性とは異なっているようにも思いました。

ブレンデッド1980は,良いグレーンが入っているようで,熟したフルーツとクリーム系のオイリーさ,バナナミルクを感じるようなリッチなブレンデッドでした。これも美味しかったです。


信濃屋さんのブースでは,今度発売されるアランをいただきました。



2004年蒸留の9年熟成という短熟シェリーホグスのアランでしたが,強めに効いたシェリー感が未熟感をうまくマスクしており,ちゃんと美味しく仕上がっているモルトでした。
短熟らしく価格も抑えられているようで,ボトリングのコンセプトがしっかりと感じられるボトリングだと思いました。

 

キリンのブースでは,高額で話題になった御殿場のシングルグレーン25年をいただきました。



上品なアイリッシュのような,オイリーでトロリとしたウイスキーで,トロピカル感を含んだフルーツも充実しておりかなり美味しかったです。
たしか,御殿場のグレーンは,一般的な連続式蒸留器とは異なったバーボンのような作りだったと記憶しています。グレーンとしては意外にしっかりしたボディも,原材料の個性を残したその造りに由来するものでしょうか。
3万円オーバーという価格を考えて買いかと言われれば否なのですが,とても美味しく,よく無料で出してくれたなと思います。


三陽物産のブースでいただいた,アンノック(ノックデュー)のピーティタイプがちょっと驚きでした。



そもそも,ノックデューでピーティタイプの原酒を仕込んでいたことも今回初めて知りました。
ルーター(左)とフローター(右)という,ピートを切り出す器具の名前を付けられたボトルで,ルーターのほうがへヴィにピートを炊いたタイプとのことです。
どちらもピーティかつフルーティなモルトで,特にルーターは,ブラインドでノージングしたら迷わずリフィルカスク系のフルーティなラフロイグと答えてしまいそうな香りで,飲んでみてもややボディの無いフルーティラフという感じでした。
90年代ボウモアに対するアードモア1992の関係性に近いものを感じました。
これはブラインドで出したいドリンカーの顔がいくつも浮かんできたボトルだったのですが,今回日本に入ったものは即完売してしまったとのこと。
今後機会があればボトル買いしていろいろ楽しみたいボトルでした。


あとはスコモルさんのブースで宗さん(吉村宗之さん)の設計したテイスティンググラスを使わせていただいてブラインドテイスティングに応募したり,スコ文研のブースでちょっと久しぶりに土屋さんとお話しつつ,新刊を買ったりしました。
土屋さんの本もそうですが,いよいよ迫ったNHKの朝の連ドラ「マッサン」の放送開始に向けて,ジャパニーズも盛り上がってる感じでしたね。


今回のイベントでは,以前からお会いしたかった方々ともお会いできました。
普段の行動範囲が異常に狭いということもあり,こういうイベントは良い機会になりますね。
ブログを見てくださっているという方ともたくさんお会いできて,ちょっと恥ずかしい部分もありましたが,モチベーションはかなり上がりましたね。


みなさま,楽しい時間をありがとうございました。


 

2014.04.01【日記】

BOTTLERS'' Whisky Festival 2014 後編


前編に続き,ここからはセミナーの話です。
土屋さんと山岡さんのセミナーに参加しました。

まず土屋さんのセミナー「幻の“シングルカスクコレクション”一気飲み」です。

 

1999~2000頃にかけて,土屋さんが選んでアラン・ジャパン(現ウィスク・イー)からボトリングされたシングルカスクコレクションというシリーズを飲むというテーマで5種類,そしてブラインドで1本が出されました。

わりと荒々しいものが多いイメージのシリーズでしたが,瓶熟のためかどれも,昔飲んだ時より美味しくなっているように思いました。特にブラックラ1979は美味しかったですね。しかしもともとニューポッティだったアベラワーに関してはあまり変化が無いように思いました。ニューポッティなものは瓶熟しにくいのかもしれません。
そして最後の1本はブラインドでした。熟したフルーツのニュアンスや良いウッディネス,濃厚で粘性のあるテクスチャー,そしてなにより後半からは結構しっかりとトロピカルフルーツが感じられました。私はこのシリーズの全ボトルを知っているということもあり,(全部飲んだわけではありませんが,)その中でトロピカルが出るとしたらボウモア1972とトマーティン1976くらいしか考えられませんでした。前者は飲んだことがあり,わりと草っぽいニュアンスのある1970年代らしいボウモアだったので明らかに異なり,飲んだことはありませんがトマーティンと答えました。



・・・しかし正解は竹鶴25年(土屋さん還暦記念ラベル・画像左端)

え?シングルカスクコレクションからの出題じゃないわけ??
セミナーのテーマと違うじゃん!(笑)
とダマされた感はありましたが,言われてみれば納得の味です。
ちょっと前までの竹鶴21年によく似た味です。こういうトロピカル感もありましたね。
大事な記念ボトルをありがとうございました。
しかし,ウイスキーフェスも含めて土屋さんの出題でブラインドテイスティングをやって,今までまともに当たったこと無いですね。(笑)



続いては山岡さんのセミナー「秘蔵のボトラーズボトルセミナー」です。

 




グレングラッサ 1965-2006 40年 リンブルグウイスキーフェア
グレングラント 1972-2011 39年 ウィスキーエージェンシー パーフェクトドラム
ボウモア 1993-2010 16年 ウィスキーエージェンシー プライベートストック
トマーチン 1976-2008 32年 スコッチシングルモルトサークル
グレングラント 1972-2011 39年 モルツオブスコットランド
カリラ 1991 9年 クリューガー・ウイスキー・ギャラリー

という豪華ラインナップでした。
グラスにはA~Fとしか記載が無く,どのグラスがどのボトルかがわからなくなっているという面白い趣向でした。
どれも非常に美味しく,しかも特徴的な味わいということもあって,無事に全問正解して山岡さんのブースでご褒美の1杯をいただきました。
大好きなOMC記念ボトルの1993ラフで,とても幸せでした。


セミナーの後は,最後にぐるっとブースを回った後,かなり酔っていたのでまっすぐ家に帰りました。
帰宅後に娘と公園で遊んだらしいのですが,あまり記憶がありません。(笑)


今回のボトラーズフェスでも美味しいモルトがたくさん飲めて大満足でした。そして何より,私の行動範囲が狭いということもあり普段なかなかお会いできない方々とお話ができたのが嬉しかったです。

今回関わってくださった方々,イベント関係者の方々,ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。


 
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2014.04.01【日記】

BOTTLERS'' Whisky Festival 2014 前編


3/30に田町で行われた,BOTTLERS' Whisky Festival 2014に参加しました。



バーショーなど他のイベントと比べるとだいぶ小さい会場だったためか,いつも以上に混雑しているようにも思いました。盛況で何よりでしたね!

正直,今回は飲みたいボトルもたくさんありましたし,いろんな人と話したりセミナーに出たりしていたので,テイスティングはそこまでしっかりとはやりませんでした。
なのでボトルに関してはレーティングなしのざっくりとした紹介です。



山岡さんのブースでは,第二次世界大戦以前に蒸留されたウイスキー数種類をいただきました。さすがのラインナップで,古いボトルなのに(最長でボトリング後100年以上!)どれも壊れていない味だったのが印象的でした。特にラベルの壊れたピーティなモルトは,超オールドのアイラモルトらしいですが,オールドピートと昔のボトル特有のしっとりしたフルーティさが素晴らしく美味しいモルトでした。ご結婚記念のボウモアバイセンテナリーも美味しくいただきました。




吉村さんと谷嶋さんのブースでも,素晴らしいモルトが格安で提供されており,遠慮なく何杯もいただいてしまいました。
以前にフィンガルでいただいた,1952のハイランドパークとケイデンヘッドの60年代蒸留のダルモア30年が特に美味しく心に残りました。
また,吉村さんが選んだテイスターシリーズのインペリアル1995,期待通りの美味しさで是非ボトル買いしたいと思いました。同じスコモルさんのボトリングで美味しかったチールナンノクのインペリアル1995をさらにやさしくよりフルーティにしたような印象でした。


 

有楽町でよくお会いする通称「委員長」のシングルモルト普及委員会支部のブースでは,マッカラン1967や前田のボウモア1993など,貴重なボトルをいただきました。やはり美味しいですよね。


 

安藤さんが出しておられた鹿島支部さんのブースでは,ボウモア1969が人気でした。個人的には,アイラで購入されたという写真右のラフロイグ1993,12年熟成のボトルが非常に好みでした。まさに1993ラフロイグという感じで幸せでしたね。




相変わらず盛況だったこともあってあまりゆっくりと立ち寄れませんでしたが,信濃屋さんのブースで出されていた,ニューリリースのボウモア2種(the SUN & The MOON),どちらも期待通りの美味しさのあるボウモアで,樽の個性を感じて飲み比べするのにとても良いと思いました。




SAKE SHOP SATOさんのブースでは,同店向けの懐かしいミルトンダフ1969のカスクストレングスをいただきました。やはり素晴らしいシェリー感で美味しいですね。
そして何より,なぜかブースに入って働いてらっしゃった三宮の超有名モルトバー,メインモルトの後藤さんと初めてちゃんとお話ができたのも嬉しかったです。


他にもかなりたくさんのブースにお邪魔しました。
正直飲みたいボトルが多すぎて困ったのですが,仲間とシェアできたおかげでたくさんの種類を楽しむことができたと思います。感謝!



後編ではセミナーの話を書きます。


 
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2013.11.19【日記】

第9回 Whisky Festival 2013 in 東京に参加しました! 後編


11月17日に東陽町で行われた第9回 Whisky Festival 2013 in 東京

前回の続きです。




ハイランドパーク1992-2013 21年 エイコーン Brut de Fut 66.8%

鼻に抜ける強めの刺激、ライ麦ウォッカ、バニラ、淡くシェリー、プラム、ナッツ、飲むと強いアルコールの刺激、シロップの甘味、スパイシーでキレがありドライ。

エイコーンさんのオリジナルボトル、ハイランドパーク1992。
度数が非常に高いこともあり、熟成期間よりもやや若さを感じるボトルでしたが、麦の旨みと飲み応えがあり、奥から良いシェリー系のフルーツ感も感じられました。キレも良く飲み飽きしないタイプですね。度数のために十分に真価を味わえてない気もするので、加水してもう一度飲みたいところです。





サマローリ's ピーティ 1993-2013 20yo 45%

ナッツと強いピート、ヨード、バニラ、オレンジ、飲むとやはりナッツと強いピート、熟したオレンジの甘味、奥にグレープフルーツとトロピカル感、加水ながらスパイシーな余韻

話題のサマローリからのニューボトリング、ピーティ1993。
非常に美味しいものが多い1993ヴィンテージのラフロイグ、ボウモア、アードベッグの樽をヴァッティングしたものとのことです。
全体としてはファーストフィルバーボン系のラフロイグや90年代前半のアードベッグを感じるピーティな要素が中心のボトルで、リフィル系の1993ラフや1993ボウモアに特徴的なトロピカル感を含む強いフルーティが中心のボトルではありませんでした。それらの要素は奥から淡く主張してくる感じです。もともと名前からしてピーティと謳っているボトルですから、その名の通りという感じでした。加水らしくバランスの良いピーティモルトで美味しくいただきました。



 

シングルシングルベアバーレイ1986 10年 ミシェルクーブレイ 45%

ブドウ果汁を感じるかなり良いシェリー感、すみれ、飲むと良いシェリーとパフューム、カラメルと果汁の甘味、良いシェリーの渋味、リッチで厚みもある、余韻はねっとりしたジャムの甘味とパフューム。

故ミシェルクーブレイさんがオークニー島産のベアバーレイという古い品種の麦芽を確保し、それをエドラダワーに持ち込んで蒸留したボトルです。こんなところで再開するとは思っていませんでしたし、かなり久しぶりに飲みました。
エドラダワーらしいパフューミーが感じられますが、後に残る感じではなく以前飲んだ時より気になりませんでした。それよりも、みずみずしい果汁を感じるようなとても素晴らしいシェリー感が印象的でした。
ベアバーレイをメインとしたウイスキーにするなら、もっとクセのない蒸留所で作ってプレーンな樽で熟成させれば良かったのにと以前にも思いましたが、麦芽の量の問題やクーブレイさんのシェリー樽へのこだわりがありますから仕方なかったのかもしれませんね。


本当は他にもいろいろ飲んだのですが、コメントを残せた一部だけのご紹介でした。ヘロヘロになる前の、主に前半に飲んだものです。(笑)


普段なかなか会えない方や、お話ししたかった方とも交流ができ、今回も楽しいイベントでした。
来年も楽しみにしています。


そう、来年と言えば、来年秋からの朝の連ドラは、竹鶴政孝とリタ夫妻のお話になるようですね!ウイスキー好きとしては嬉しいことですし、余市を中心に国産ウイスキーへの関心が高まる気がしますね。久しぶりに連ドラ予約して見ることになりそうです。

実は私、誕生日が竹鶴政孝と一緒なんです!ウイスキー関係者以外には言っても大した反応が無いので言わないのですが、ちょっと嬉しかったりします。(笑)


 

2013.11.18【日記】

第9回 Whisky Festival 2013 in 東京に参加しました! 前編


11月17日に東陽町で行われた第9回 Whisky Festival 2013 in 東京
これに参加してきました。




まず前回から始まったブラインドテイスティングコンテスト。
地域くらいはだいたい当たりましたが、見事に予選落ち。(笑)

普段オフィシャルスタンダードをほとんど飲まないと言い訳したいところではありますが、がっつり練習して臨んでもそれほど当たらない気がします。加水オフィシャル、特にスペイサイド系は鑑別が難しいですね。やはりテイスティングに比べると蒸留所当ては苦手です。(笑)
普段、目の前のボトルに対してその場のテイスティングに取り組む真剣さと比べると、蒸留所の個性やヴィンテージに対してはやや意識が薄い気がします。
蒸留所当てに関してはそのあたりが今後の課題でしょうか。

 

さて、気を取り直してテイスティングできたボトル達を簡単にご紹介。

 


ハイランドパーク ロキ 15年 オフィシャル 47.8%

近年詰め15年熟成とは思えないほど未熟感は感じられず、むしろ熟成感を感じる多彩なフルーツ感がある。単調さが無く展開していく中でトロピカル要素も感じられた。かなり好印象。

ヴァルハラコレクションの第2弾。
近年詰めの短熟ハイランドパークにはちょっと好みとは言えないものが多い印象だったのですが、これはかなり良かったです。
もっとじっくりテイスティングしたらさらに深く真価を評価できそうな1本でした。



 

カバラン ソリスト オフィシャル シェリーカスク 57.8%

果汁を感じるかなり良いシェリー感が全面に出ている、コーヒー、ドライフルーツ、香り・味わいとも非常に多彩、飲むと強い甘味と引き締める渋味、やや薬っぽいケミカルなニュアンスも感じるが複雑で良い仕上がり。

台湾のカバラン蒸留所からシングルカスクのソリスト、シェリーカスク。
かなりの短熟とのことですが、とても良いシェリー感と熟成感があり非常に美味。この値段で買えるモルトの味ではないと思いました。普通の熟成の感覚では想像できない仕上がりです。台湾は熟成がかなり早い環境とのことですが、納得です。カバランは以前山岡さんの会でいただいて美味しさに驚いた時以来でしたが、このシェリーカスクは前回同様に好印象でした。
きっと良い樽を持っているんでしょうね。


 


カバラン ソリスト オフィシャル EX-バーボンカスク 57.1%

バニラ、パイナップル、洋ナシなどフルーツ感は多彩で熟成感あり、ちょっと生の木とそのエグ味はあるが総合的には華やかで良い仕上がり。

台湾のカバラン蒸留所からシングルカスクのソリスト、EX-バーボンカスク。
シェリーカスクに続いてのバーボンカスクでしたが、やはり短熟にもかかわらず熟成感が出ていました。良い仕上がりながらちょっと木のエグ味が強く感じられたのが残念でしたが、このあたりは急速に熟成した影響で抽出されたものなのかもしれません。このあたりのオフフレーバーは、シェリーカスクでは強いシェリー感にマスクされていた可能性もありそうです。

 

続きは後編へ。



 
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2013.10.18【日記】

グレングラントテイスティングイベントに参加しました。


グレングラントのマスターディスティラーであるデニス・マルコム氏が来日され、関係者を中心としたイベントが銀座で行われました。
関係者ではありませんがありがたいことに私も招待していただき、奇跡的に仕事が早く終わったこともあり、喜んで参加させていただきました。

内容は、デニス氏とスコ文研の土屋守さんのトークイベント、そしてデニスさんのグラント勤続50周年を記念して作られた「ファイブディケーズ」の試飲、その後は現行グラントのテイスティングと食事をしながらデニス氏を中心とした懇親会、という流れでした。
高級感のある会場でのイベントで、テンションあがりましたね。



トークイベントではグラントの歴史やあまり語られない裏話がいろいろ聞けて予想以上に楽しかったです。
グラントといえば、オールドボトルや70年代前半くらいの蒸留までのものには非常に魅力的なものが多く、自分も大好きな蒸留所のひとつですが、イタリアでの圧倒的な人気と世界第5位の販売量を誇るものの、残念ながら最近のオフィシャルからのリリースには特別なものが無く面白味がない印象を持っていました。
しかしお話をうかがうと、2006年のカンパリ社の買収以降、いろいろ挑戦的な試みもなさっているようで、これからのリリースが楽しみになりました。

また、改めて飲んでみるとグラント10年、16年などのスタンダードボトルも、スペイサイドらしい華やかさとフルーティがあり、特別なテイストはないもののオフフレーバーも無く、どういう飲み方でも安心して飲めるものでした。値段を考えると普段飲みに悪くないボトルだと思います。

そして特別テイスティングの「ファイブディケーズ」、これはせっかくなのでしっかりテイスティングさせていただきました。



グレングラント GLENGRANT OB FIVE DECADES 46%
one of 12000 bottles



香りは強いフローラル、蜂蜜、やや熟したオレンジ、バニラ、若さの強くない麦感、ナッツ、時間とともにうっすらシェリー感とリッチなニュアンス。
飲むと蜂蜜の甘味、奥から淡くシェリー系のフルーツが顔を出し甘味に厚みを出している、麦の旨みあり、後半はスパイシーでナッツとかすかなピートも感じる。

【Good/Very Good】


デニス氏が15歳でグラントで働き始めて現在に至るまでの50年間、60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代、それぞれの原酒がヴァッティングされている記念ボトルです。昔のシェリーカスクも使われているということでした。

ヴァッティングの詳細は不明ですが、基本的には90年代くらいの若いバーボン樽系の原酒がメインで使われているボトルだと思います。
ただし、奥からうっすらとシェリー感や昔のボトルにあるピーティな感じも顔を出し、時間が経つとシェリー感はより感じやすくなりました。これらが酒質に厚みや深みをだしているように思いました。スタンダードボトルと比べると明らかにリッチで深みのあるボトルで、美味しくいただきました。

なお、世界12000本限定とのことでしたが、日本に入ってくるのはたった120本で全体の1%。。。ちょっと残念な気持ちになりました。
市場として期待されていないということなんでしょうが、これから日本のグラントファンが増えるような魅力的なボトルが入ってくることに期待します。


食事をしながらの会食では、デニス氏とお話しすることもでき(すごく気さくで良い方でした!)、さらにグラントのニューポットをテイスティングする機会にも恵まれました。
かなりクリーンでフルーティなニューポットで、エグ味も少なくこれはこれでなかなか飲める味でした。スペイサイドらしい華やかなモルトになりそうな印象を持ちました。

お土産のボトルをありがたくいただいた後は、そのまま有楽町に流れ、そこでも美味しいモルトを飲んで大満足な一日でした。

参加者・関係者の皆様、楽しい時間をありがとうございました。

 
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2013.08.26【日記】

スコ文研テイスティング会「ウイスキー楽」 8/23 後編


8月23日にスコッチ文化研究所で行われたテイスティングイベント。

前回に続き、簡単なテイスティングコメントです。




⑤グレンドロナック 1996-2012 16年 オフィシャルシングルカスク 韓国限定 #199 59.2%

強く良いオロロソシェリー、上等な紹興酒、カラメル、みりん、黒糖、クローブ、チョコレート、トーストの様な麦感、飲むとコクのあるオロロソシェリー、粘性あり、甘味はやや平坦だが強くリッチ、良い渋味。

【G/VG】

グレンドロナックのオフィシャル、韓国限定のシングルカスク。
とても良いシェリー感で、複雑なアロマ・フレーバーと強い甘味のある味わいが印象的でした。90年代のオロロソシェリーカスクでも、ドロナックはマッカランやファークラスとは明らかに違う印象です。シェリーの樽感というより、濃いオロロソシェリーそのものの様な要素が濃厚で、このボトルにはそれが特に顕著に感じられたのでした。
韓国限定で日本に入ってきそうにないのが残念でした。


⑥グレンファークラス 105 20年 オフィシャル 60%

鋭いシェリー感、強い植物感、若さを感じるアルコール感、カラメル、ナッツ、バニラエッセンス、チョコレート、コーヒー、飲むとアルコール感が強くヒリヒリする、甘味は濃くややコクはある、ほど良い渋味、非常にスパイシーなフィニッシュ。

【G】

ファークラスの105、オフィシャル20年熟成。
値段は約30000円とかなり高額なボトルです。
熟成年数の割にはアルコールがかなり立っており若さも感じます。105向けに高い度数で樽詰めされ、熟成庫でも高いところで度数を落とさないように特別に管理されたものを使っているために熟成感が出なかったのではないかという話になっていました。
定番で105プルーフを出すのはなかなか大変だろうと思いますが、度数が落ちても良いからもう少し熟成感があるもののほうが一般的には好まれる気がします。


これら6種に加えて、番外編として、まだ未発売の日本向けボトルであるこいつをいただきました。




シーバスリーガル ミズナラスペシャルエディション 40%
(土屋さんからは掲載許可をいただいています)

華やかな香り立ち、オレンジ、熟したリンゴ、バニラ、紅茶、ちょっと新樽感のあるウッディネス強め、滑らかな口当たり、薄めた蜂蜜の甘さがありコクもある、余韻にも新樽っぽさを伴うウッディネスが感じられる。

【G/VG】

10月に発売になるという、日本向けのシーバスリーガル、ミズナラスペシャルエディション。12年以上の原酒をブレンドしてマリッジする際、一部にミズナラ樽を使ったということですが、使い方の詳細はまだ不明です。
これから発表されるのだと思います。

まず香りは華やかで、スペイサイド的なイメージの多彩なフルーツ感があります。ウッディネスは通常の12年と比べるとやや強めに感じ、ちょっと新樽っぽさがありました。口当たりは柔らかく非常に滑らかですが、少しねっとりした甘味があり、薄さは感じずシャバシャバしたブレンデッドではありません。
いわゆるミズナラらしい香木感はあまりはっきりしませんでしたが、ジャパニーズウイスキーっぽいウッディネスはあるように感じました。ウッディネスやフルーツにマスクされているのか、焼酎っぽいブレンデッド感はあまり感じず、かなり美味しかったです。


その他には、プルトニーに代わってメインランド最北端の蒸留所となった新蒸留所、ウルフバーン蒸留所のニュースピリッツと数か月の熟成を経たものの2種類を味見させていただきました。



かなりクリーンでフルーティなニュースピリッツで、無骨なハイランドモルトというより華やかなスペイサイド的な印象を持ちましたが、かなり期待が持てる正統派スコッチになるのではないかと思います。


今回も話題の尽きない楽しいテイスティング会でした。

土屋さんをはじめ参加者の皆様ありがとうございました。



 

2013.08.26【日記】

スコ文研テイスティング会「ウイスキー楽」 8/23 前編


8月23日にスコッチ文化研究所で行われたテイスティングイベントに参加してきました。
「スコ文研テイスティング」から「ウイスキー楽」というイベント名に代わっており、いつもの事務所ではなくセミナー用の部屋で行われましたが、内容はざっくばらんないつもの定例テイスティング会でした。(笑)

テイスティングボトルはこちら。


※画像は許可を得てスコ文研のHPからお借りしています。

①アベラワー 12年 スクエアボトル 40% 1.13ℓ
②ブルイックラディ 1972 ジム・マッキュワン氏サイン入り 49.3% 700mℓ
③ハイランドパーク カスクストレングス 蒸留所限定ハーフボトル 56% 350mℓ
④グレングラント 20年 蒸留所限定ボトル 55.7% 500mℓ
⑤グレンドロナック 1996-2012 16年 シングルカスク 韓国限定 59.2% 700mℓ
⑥グレンファークラス 105 20年 60% 700mℓ


 
以下に簡単なコメントなど。


①アベラワー 12年 スクエアボトル 40% 1.13ℓ

深みのあるオレンジとそのわた、良いオールド感、紅茶、軟らかい麦感、飲むとなかなか凝縮感のあるフルーツ感で、少しスミレの様なフローラル、上品な甘味、麦の旨みが濃厚で、それが余韻にも続く。

【G/VG】

80年代初頭にボトリングされたらしいパブ向けのアベラワー。
サイズもデカく、パブでさかさまに設置するためラベルは逆になっています。
蒸留所の片隅で木箱のまま眠っていたものがたまたま8本だけ発見され、それが蒸留所で売られていたそうです。
ボトリングからは30年ほどたっていますが、さすがに蒸留所から一度も外に出されず眠っていただけあってか、良いコンディションでした。
ヒネも少なく、私には良いオールド感と感じられました。またパフュームを指摘する声もあったのですが、自分のなかではパフュよりもフローラルに分類される要素でした。
麦の旨みもしっかり感じられる、オールドスタンダードらしい美味しいボトルでした。


②ブルイックラディ 1972-2001 ジム・マッキュワン氏サイン入り 49.3%

熟成感のあるエステリーなフルーティ、プラム、オレンジ、リンゴ、少しヘザーハニー、心地良いモルティ、飲むと蜂蜜やオレンジマーマレードの甘味、良い酸味、麦の旨みあり、なかなかボディもある、後半から余韻に意外とピートの主張あり。

【VG】

ブルイックラディが再開して、日本で行われたイベント向けに詰められたオフィシャル1972です。以前にフィンガルさんで飲んだボトルでしたが、前回とほぼ同様のテイスティングコメントで、この辺のオフィシャルブルイックラディの中でもボディがあり、やはりとても美味しかったです。


③ハイランドパーク カスクストレングス 蒸留所限定ハーフボトル 56% 350mℓ

バニラと蜂蜜が強い、オレンジ、最近の良いシェリー感、少しオイルとスモーク、リッチ、コクのある蜂蜜の甘味があり、飲んでもリッチでスパイシー、ボディもあり、余韻はややスモーキー。

【G/VG】

蒸留所限定で売られているハイランドパークのノンヴィンテージ、ハーフボトル。
このスペックで約8000円とやや高額ですが、なかなか美味しくハウススタイルも感じられるハイランドパークでした。リフィルも含めたシェリー樽のヴァッティングと思われますが、最近の良い樽感が感じられたのも印象的でした。


④グレングラント 1992-2012 20年 蒸留所限定ボトル #17165 55.7% 500mℓ

香りは強くバニラエッセンス、爽やかなレモン、良い麦感、少しアルコール感、やわらかくピート、飲むと麦の甘味旨み、柔らかなピート、中盤からしっかりパフューム、80年代ボウモアに近い印象だがそれほど余韻には残らない。

【G】

蒸留所限定で売られている、ピーティなグレングラント20年。
アクシデントでアイラモルトの空き樽で熟成してしまったものとのこと。
ピーティなグラントと聞いて、てっきりブレンデッド用のピーティな原酒不足に対応して作り始めたものかと思っていましたが、違いましたね。
香りはややピーティですがそこまで特徴的ではないかなと思いました。しかし飲むと穏やかなピートに加えてかなり強いパフュームが感じられ、それも80年代ボウモアとそっくりなニュアンスのパフュでした。それを指摘すると、スコ文研の座談会でもボウモア樽ではないかという話になっていたと土屋さんがおっしゃってました。味的には間違いないのではないかと思います。
でも、樽だけでこんなにパフュームって付くもんなんですね・・・。
そして、ボトリングされて20年経ち、ボトリングの段階で初めてアクシデントに気づいたらしいのですが、そんなもんなんですね。
もっとまめにチェックとかしてるのかと思ってました。(笑)
いろんな意味で話題に事欠かないボトルでした。

 


続きはまた次回。

 

2013.04.22【日記】

TOKYOインターナショナルバーショー2013後編

前回に引き続き、バーショーで気になったボトルの簡単な紹介です。




・ラフロイグ 2006 6yo クーパーズチョイス 信濃屋向け

メチャ若いわりに香りにはなかなか熟成感が感じられる。飲むとかなり若いニュアンスもあるが、6年と思えない仕上がり。しっかりとラフロイグらしいヨードの強いピートがあり、ラフを好きな人には満足感がありそう。





・ホワイトボウモア 1964 43yo オフィシャル

言わずと知れたホワイトボウモア。このイベントでは毎回格安で提供されてますね。
もう文句の無い60年代の典型的なボウモアのトロピカル感で、ダンカンテイラーのものと比べてややボディと深みもあります。素晴らしい陶酔感です。こういう時しか飲めませんがテンションあがりますね。





・エボリューション 2013 サマローリ 日本向け

相当古いものも含むヴァッテッドモルトということですが、ドライフルーツやカラメル、わりとコクと渋味もあるシェリー感が強めで、古いピート感が奥の方にかすかに感じられます。
ちょっと高いですがわりと美味しかったです。





・グレングラッサ 1973-2012 39yo オフィシャル キャンベルタウンロッホ&信濃屋向け

今回はこれを飲みに行ったとっても過言ではない、仲間内では話題のモルトでした。
トロピカルと聞いていましたが、想像と違ってボウモアに近いナチュラルなトロピカル感で、やや長熟のウッディネスは強いですがわりとボディもありかなり美味しいです。
値段はかなり高いですが、このトロピカル感にその値段の価値を見出す人は結構いそうです。


今回はブログを始めてから初めてのバーショーでしたが、参加者の方から「見てますよ!」と言われることが結構あり、面識の無かった遠方の方から言われることもあってとても嬉しく思う反面、身の引き締まる思いがしました。
こうして公開する以上、発言に責任を持たなくてはならないと再認識しました。

お会いしたかった方とも大体お話しできましたし、美味しいモルトもいただきましたし、短時間でしたがとても有意義な時間でした。

 

2013.04.22【日記】

TOKYOインターナショナルバーショー2013前編

仕事のため2日目の途中からでしたが、TOKYOインターナショナルバーショー2013に参加できました。



それほど時間はありませんでしたが、いろいろ飲みましたし、気になったものもいくつかありました。

そこまでちゃんと飲めているわけではないのでレーティングの公表は差し控えさせていただきますが、せっかくのお祭りに参加しましたし、飲んだボトルの感想をさらりと。




・マルス モルテージ3+25 28年

受賞後にボトリングしたバッチらしく、噂のトロピカル感はあまりはっきりしませんでしたが、熟したフルーツがしっかり感じられ、コクのあるリッチな味わいで濃い味でした。
十分に受賞に値する美味しいボトルだと思いました。





・白州 25年

他のスタンダード白州には感じないシェリー感と厚みがありリッチ、最近のミーティなシェリーの雰囲気も見え隠れするが決してオフフレーバーではなく厚みを出している。らしいピート感もしっかり感じられかなり美味しいですが、個人的には正統派の白州らしさと熟成感が全面に出た18年が好きだなぁ。





・グレンモール 1982 30yo クーパーズチョイス 信濃屋向け

草っぽい植物感、バニラ、フレッシュな柑橘、しっかりと良い麦感、甘味はさっぱりしておりクリアでキレがあり、ウイスキーを飲み込んだ人が好みそうなボトル。





・トマーティン 30yo オフィシャル 国分300周年記念ボトル

組み替えたシェリーバレルで最初から30年間熟成されたハーフボトルとのこと。
2012年詰めで、逆算するとあまり印象の良くない80年代のシェリーカスクのはずですが、全くサルファリーはなく、まったりとリッチなシェリー感です。シェリーの良い成分はしっかりですが明らかなトロピカルはありません。
バレルの長熟のわりに強いウッディネスや苦味もなく過熟感の無いボトルで、バランスも良くヴァッティングかと思ったのですがシングルカスクでした。


今日はもう眠いので、続きはまた明日。

2012.12.03【イベントレポート】

ブラインドコンテスト




今日は錦糸町で行われたウイスキーフェスティバルに参加してきました。
ここのところ仕事のためイベントに参加できないことが多く、ひさしぶりに会う方が多くて楽しかったです。

忙しくて最近酒を飲んでいなかったことに加え、体調が悪く風邪をひいて熱があったこともあり、すぐに酔ってしまい山岡さんのセミナーの終盤あたりから記憶がありません。(笑)
駅で、乗る電車と違うホームでしばらくうたた寝し、なんとか軌道修正して家にたどり着きましたが、気づいたら服のままこの時間(午前1時)まで寝てました・・・。


さて、今回から始まったブラインドコンテスト、予選で惨敗しました。(笑)
土屋さんを始め、重鎮たちにもだいぶいじられて若干凹みました。。。
オフィシャル現行品の最近のロットからの出題で、正解を聞いても自分の持っていた印象と全く違うものが多かったです。やはり現行品も定期的に飲まないとだめですね。ひさしぶりに飲むと予想外の美味しさに気づくこともありますし。

風邪をひいてましたが今日の鼻の調子は上々で、優勝する気満々で臨んだのですが全然だめでしたね。ちなみに優勝は第2回SBTにも参加してくれ、このブログにもよくコメントをくれる大島さんでした。おめでとうございます。

そして、こういうイベントにおける山岡さんの実力は半端じゃないですね。

来年はちゃんと準備をしてリベンジしようと思います。


 
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2012.09.01【日記】

ひさびさのスコ文研テイスティング

昨日は数年ぶりにスコッチ文化研究所の定例テイスティング会に参加しました。
移転する前の狭い事務所の頃も含め、昔は結構参加してたんですよね。

20代前半で周りに誰もウイスキー飲みがいない中、スコッチがわかるようになるにはどうすればいいのか、暗中模索してた頃に私を導いてくれたのがスコ文研と土屋守さんだったので、昨日はちょっと原点に返るような気分でした。そういえば、ブログを始めるきっかけにもなったスミッソンさんのDrinker's Diaryもスコ文研でしたね。
土屋さんとゆっくり話すのは、2年前に一緒にアイラに行ったとき以来かもしれません。

久しぶりに参加したら採点方式も違うしスタッフも完全に代わっているし、最初はちょっとアウェーな感じもしましたが、最初だけでした。(笑)

今回のテイスティングアイテムは6種類。

※画像はスコ文研からお借りしてます。ブログのことは土屋さんにも言いましたが、問題があればご連絡下さい。

①DL,OMC ROYAL BRACKLA /50% / 700ml / BB
②GLENMORANGIE ARTEIN/ 46% / 700ml / OB
③BLUE HUNGER 6TH RELEASE / 45.6% / 700ml / OB
④DL DOUBLE BARREL, MORTLACH&LAPHROAIG / 46% / 700ml / BB
⑤BOWMORE94 FOR OSAKA WHISKY FES/ 53.6% / 700ml / BB
⑥LAPHROAIG CAIRDEAS / 51.2% / 700ml / OB


①はOMCのロイヤルブラックラ、ダイアモンドジュビリー記念ボトル。
香りは蜂蜜と最近のシェリー感、少し未熟感あり。
味わいもまったりもっさりしたシェリー感とシロップの甘さ、若くスパイシーでドライ、後半は少しフェインツっぽさとサルファリーが気になる。
全体的にはあまり良くないシェリー感と若い酒の印象が強めですが、それなりに飲めるものでした。記念ボトルなのに値段は安く、そういう意味ではCP高めですかね。評価は【OK】


②はモーレンジの新作、ARTEIN
赤ワイン(バローロ)の空き樽でフィニッシュをかけたモーレンジ。
香りはヴァニラや蜂蜜、オレンジ系の柑橘、赤ワイン樽らしいややもっさりした甘酸っぱそうな印象。
飲むと香り同様に、バーボン感に加えて赤ワイン樽のやや平坦な甘みがあるが、タンニンもあり締められてベタッとはしていない。
モーレンジアスターやオリジナルに感じるような良いバーボン樽のニュアンスがしっかり感じられますが、それに嫌味のない程度に赤ワインのニュアンスが添加されているような仕上がりです。フィニッシュの付加要素がうまく溶け込んでおり、さすがモーレンジという感じ。ただし個人的にはアスターのほうが好きです。評価は【G】


③はBBRのヴァッテッドモルト、ブルーハンガー第6弾。
ブルーハンガーはBBRのブレンデッドの高級レンジという記憶でしたが、現行品はヴァッテッドモルトでした。実はブルーハンガーは初めて飲みました。
香りはシェリーの甘いニュアンスだがサルファリーが強め、ダシ醤油っぽさもある。
飲むと硫黄っぽいサルファリーがしっかりだが、それを凌駕するパフュームががっつり。80年代ボウモアに良く感じる系統のパフューム。これが長く残る。
80年代ボウモアが入っているんじゃないかと言うと、スタッフの方が調べてくれました。やはり1987ボウモアが1樽ヴァッティングされているとのことでした。1樽にしてなかなかの存在感。サルファリーとパフュームのダブルパンチで評価は【B】
但し美味しいと言っていた方もいましたし、好みの問題だとは思います。


④はダグラスレインのダブルバレル。これはモートラックとラフロイグの1樽ずつのヴァッティングだそうです。
香りはラフっぽいヨード強めのピート感とグレープフルーツ系のフルーティ。その後にシェリーとミーティで醤油っぽいサルファリーが感じられる。
飲むと基本ラフの味だが、後半からミーティなモートラックの要素がでてくる。
2つの蒸留所のヴァッティングですが溶けあっている感じは無く、お互い主張しあった結果ラフ優勢という感じです(笑)。ラフのシェリーウッドフィニッシュと言われたら納得しそうな仕上がりです。サルファリーもありますがそれほどきつくはなく、ラフの成分がそれなりに美味しいので評価は【OK/G】


このあたりからトークがメインでテイスティングが雑になります。(笑)

⑤はスコ文研で大阪フェス向けに詰めたボウモア。樽の出どころはBBRだそうです。
フルーツもピートも強くは感じられず穏やかな仕上がりで、少しぼやけた印象ではありますが、後半にボウモアらしいトロピカル感もふわっとでてきますし、バランスも良いです。評価は【G】


⑥はフレンズオブラフロイグ向けのカーチェス。
ヨードや炭っぽいスモークを感じるピートがしっかりで、フルーツはそれほど強くない。わりとドライでスパイシー。甘みは強くない。
バーボン樽の若いラフロイグらしい印象ですが、欠点もなく普通に美味しいです。評価は【G】


自分のテイスティングはこんな感じでした。
普段と比べて今回は目玉のないラインナップでしたが、終わった後はKINKOのベンリアック1976や話題になったフェイクのマッカランなどもごちそうになりました。
正直、テイスティングボトルが美味しいかどうかはそんなに問題ではなく、楽しい話をしながら土屋さんを囲んでみんなで飲む楽しさというのを重視すべきイベントだと思ってますし、今回も非常に楽しかったです。参加メンバーが変わっても、テイスティングの雰囲気や楽しさは変わっていませんね。

土屋さんとスタッフの方々、他の参加者の皆様、ありがとうございました。

時間が合えば、また参加させていただきたいと思います。

 

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T.Matsuki

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