ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2015.07.22【日記】

プチSBT from 大島さん


モルト仲間の大島さんから,プチSBTのサンプルが届きました。

さっそく挑戦させていただきました。

 

プチSBT from 大島さん


・香り
良いシェリー,黒糖,プルーンやベリー,ドライフルーツ,ビターチョコレートやアメリカンコーヒー,香ばしい麦が奥から出てくる,少し粘土っぽいアーシー,セロリなどのハーブ,ベリージャムの乗ったデニッシュ。

・味わい
アタックは強くなく滑らか,高貴さは無いが嫌みの無い良質なシェリー,香り同様の濃厚なフルーツ感,ジャム系の濃い甘味と薄いコーヒーの渋味が良いバランス,少しアーシーな野暮ったさとレザー,デニッシュ,ナッツ,麦の旨みも奥から染み出してくる,リッチで甘く長めの余韻。

・総評
近年系の要素も含まれているように感じるが,嫌味のないシェリー感が全体を覆ったモルト。
多彩なフルーツ感とその濃い甘味,コーヒーのような渋味,そして穏やかなアーシーさが印象的だった。
口当たりも穏やかで,オールドではないがこなれたニュアンスも伴う飲み心地の良さも好印象だった。
※実は最初に飲んだ時にはモロ近年という印象だったのだが,2回目3回目とどんどんこなれた方向に印象が変わった。

蒸留所予想はシェリーの印象を中心に考えた。
デニッシュなどの最近のPXのドロナックに近い要素も薄く感じるが,近年ものにしては引っ掛かりがなかった。
アーシーさを伴うシェリー感というと,個人的にはドロナックやファークラスが思い浮かぶ。
ピンと来たのはこの2つ。
土の中に少し感じた粘土っぽいニュアンスはドロナックに感じやすく,第一印象はドロナックだったのだが,時間と共にファークラスっぽくなったように思う。

ヴィンテージはサルファリーの無いシェリー感であり,近年っぽさもあるので90年くらいのように思うが,時間と共にもう少しこなれたニュアンスも出てくる。うっすらだが70年代が頭をかすめるような要素もあり,ちょっと悩んだ。
逆に70年代に近年系のニュアンスを感じることはほとんどないなので,最終的にはサルファリーの無い80年代後半から90年くらいの予想とした。
度数落ちのCSなのか高めの加水なのかでもやや悩んだが,オフィシャルっぽさも感じ後者予想とした。オフィシャル加水なら2000年前後流通の良いものだろうか。

【Good/Very Good】
 
予想蒸留所:①グレンファークラス、②グレンドロナック、③なし
蒸留年:1990年前後
熟成年数:20年程度
度数:46%程度
カスクタイプ:シェリーバット


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、











マッカラン MACALLAN 1990 18yo OB 43%

7年くらい前にボトリングされたマッカランの18年でした。

スペックはほぼ当たっていましたが,これは上記2択で間違いないかなと思っていたのでショッキングでした。

出題者の大島さんの意図としては,最近のマッカランは美味しくなくなったとしばしば言われますが,ボトリング後に本領発揮するのに時間が掛かるタイプなのではないかという疑問があり,時間を掛けてあげればそんなに悪いものではないのではないかということを検証したかったということでした。

確かに,近年のシーズニングしたシェリーカスクのマッカランのシェリー感は,わたしもあんまり好みとは言えませんでした。(あとはハイランドパークなどエドリントングループの蒸留所のものには同様の個性をしばしば感じます。)
しかし,今回のボトルは近年の要素はあったものの,あからさまなサルファリーも含めてそういう苦手要素が前面に出たものでは無かったです。
というか,近年系のシェリーカスクのニュアンスだったので,そういう出題意図なのではないかと疑っていた部分もあり,マッカランっぽいシェリー感を探しに行った部分もあったのですが,検出できませんでした。
私のスキル不足という面もあったとは思いますが,やはり好ましい方向に変化しているのだと思います。

90年代蒸留のシェリーカスクで,買った時にサルファリーだなとか,醤油っぽいなとか,生臭いなと思ってそのままになっていたものが,時間が経って抜けたりすることは自宅においてもしばしば経験します。
BARでも,「これ,10年前の詰めたてはかなりサルファリーでしたよ」なんて言われたボトルに,その要素のかけらも感じられないこともしばしばあります。むしろ好ましい成分に変化して複雑さを増しているのではないかと思うくらいです。
私の大好物である60年代の高貴なシェリーカスクのものだって,詰めたてからあそこまで魅力的だったかと言われると,当時飲んでませんし自信がありません。時間を経て変化した結果であるのだとも思います。

60年代のシェリーカスクと同様の個性が,シーズニングシェリーのものが瓶内変化することででてくるかと言えば,それは難しいのではないかと個人的には思います。
とはいえ,現行のシェリーカスクのものをリリースしたてで飲んで美味しくないと判定するのは時期尚早であるということを,改めて認識させていただきました。

前述のとおり,昔のシェリー樽のボトリング時の味を知るすべはもはやありません。
エドリントンのシェリー樽以外にも,現行ニューリリースのシェリー樽にはいろんなタイプがありますから,それをしっかり飲み込んで,10年後,20年後,30年後にこう変化したというのがわかるように,そしてそれをその時のドリンカー達に説明できるようにしておきたいですね。
気の長い話ではありますが,とても楽しみでもあります。

 

大島さん,大変考えさせられる出題をありがとうございました。


 
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2015.07.18【日記】

プチSBT from とぅーるさん


今回は,モルト仲間のとぅーるさんからいただいたプチSBTのブラインドサンプルです。

ありがたく挑戦させていただきました。



プチSBT from とぅーるさん


・香り
穏やかだがじわじわと広がる香り,良いオールド感,まずは滋味深く強い麦感,蜂蜜,紅茶,奥から穏やかだが洋ナシやオレンジやバナナなどの十二分に熟したフルーツ,少しクリーム,淡く土やオールドピート,多彩で陶酔感あり。

・味わい
こなれた軟らかな口当たりからスパイシーに広がる,香りより華やかで多彩なフルーティ,しっかりと古いカルヴァドス,洋梨や桃に加えてパイナップルやリンゴ,シナモン,ミント,それでいて素朴な麦の旨みもある,淡いショウガ,輪郭のくっきりとした味わいでキレあり,甘味は蜂蜜のようでコクもあるが強くはない,少しブリニー,ほど良いオークのタンニンが味を深める,余韻は長く陶酔感がある。

・総評
瓶詰後20年以上は経過したようなオールド感はあるがネガティブな要素は無く,こなれているがボディは保たれたハイプルーフのカスクストレングスと思われ,未だイキイキしている。
まさに飲み頃という感じ。
素朴な麦感があるにもかかわらず多彩なフルーツも感じられ,陶酔感があって素晴らしく美味しい。

特に味わいで感じた華やかで多彩なフルーツ感からは,スペイサイドの古酒も考えられるが,香りはどちらかというと無骨な麦感がベースでハイランドスタイルの様にも思われる。
オールド感があるのにボディがあり,熟成は長くなさそう。グリーンケイデンやこなれたセスタンテなどのイタリアンボトラーにも感じるニュアンスでもあった。

そして,特徴的なカルヴァドスっぽいリンゴのニュアンスやオークの出方からは,60年代後半から70年代前半のブルイックラディのカスク,特にオフィシャルの70前後蒸留を考えた。
実は第一印象がそのブルイックラディ一択で,その印象が最後まで抜けなかった。

他はあまりピンと来なかったのだが,スプリングバンクの短熟カスクストレングスにも感じるニュアンスがあり,第2予想にした。
他の蒸留所のものでもたまに感じるニュアンスでもあったのだが,どうしても出てこなかったのが歯痒かった。
第3予想は数あるセスタンテ短熟ハイプルーフの中からなんとなく印象が近いように思ったベンリネスを選んでみた。
いずれにしてもどこかで飲んだことのあるボトルだと思う。


【Very Good/Excellent】
 
予想蒸留所:①ブルイックラディ、②スプリングバンク、③ベンリネス
蒸留年:1970年前後で90年前後のボトリング
熟成年数:16~20年
度数:55~58%のハイプルーフ
カスクタイプ:リフィルシェリーもしくはそれ主体のヴァッティング


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 






 


グレングラント GLENGRANT 15yo (57%, 100 Proof, Gordon and MacPhail, 75cl)
※手前のボトルです。

GMグラント15年の100プルーフで,1960年台末期~70年代半ばの流通ということでした。

オールドの短熟ハイプルーフというところは評価できていましたが,思っていたよりさらに古いヴィンテージでした。
蒸留所予想はオマケといいつつも,今回はこの独特のカルヴァドスっぽいニュアンスからブルイックラディ予想に結構自信を持っていたので,ちょっと残念でした。


グレングラントは,昔から流通量も多くてオールドも比較的手に入れやすい時代が長かったですが,本当に美味しいものが多いですね。
高貴で妖艶なシェリーのものが素晴しく好みだったりするのですが(ここのところExcellent評価はそういうグラントばっかりです),こういう太さもある王道タイプもとても好きで,太い酒質がベースにあるからシェリーも余計に美味しいんだろうなと思います。
出題者のとぅーるさんも,この辺のグラントがたまらなくお好きなようです。前々から思ってましたが,これに限らず好みが合うことが多いんですね。

さすがに最近は手に入れにくくなってきましたが,それでも同年代の他の有名蒸留所よりは買う機会もありますし,この辺のオールドボトルは今が最後の飲み頃という気もしますので,ぜひじっくりお付き合いしたいと思います。

 

とぅーるさん,貴重なボトルをありがとうございました。
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2015.07.14【日記】

プチSBT from 山路さん


最近,ブラインドテイスティングの記事がないけどやってないの?というお問い合わせをいただきました。

実は結構やってます。
そしてハズシまくってるから載せてないというわけではありません。(笑)

せっかくですからしっかりと考えて自分の肥やしにしたいですし,記事にするのに時間がかかるということもあってたまってしまっていました。
少しずつまた載せていきますね。




これはモルト仲間の山路さんからいただいたブライドテイスティングサンプルです。
ありがたく挑戦させていただきました。




プチSBT from 山路さん

・香り
熟成感のあるこなれた麦がしっかり,バニラクリーム,シナモン,ショウガ,奥から華やかな洋梨やリンゴ,べっこうあめ,やわらかなオーク,奥にピート,少しボトリング後の経年変化も感じる。

・味わい
力強く芳醇に広がる,濃く多彩なフルーティでやや粘性と噛み応えのあるテクスチャー,アプリコットティー,洋ナシ,メロン,リンゴ,フルーツケーキ,染み込む麦の旨み,蜂蜜っぽさのあるコクのある甘味,淡いヒノキを伴う心地良く古いウッディネスとキツくないタンニン,しっかりめのオールドピートがあって陶酔感のある余韻。

・総評
熟成感があるが麦感がしっかり残っており,それに多彩なフルーティが伴っている。
ピートやウッディネスなどに心地良いオールド感や長熟っぽいニュアンスはあるが,不思議なほど過熟感は無い。

総合的にみると,王道の長熟スペイサイドモルトのカスクストレングス。
それほど主張は強くないが,バイセンテナリーのストラスアイラに似たウッディネスやピートが淡く感じられたことから,ストラスアイラを第一予想とした。
ウッディネスのわりに不思議なほど過熟感の無いGMの長熟っぽいニュアンスも感じられ,スミスラベルのリベットあたりも候補に入れた。
ただし,それらのボトルでこんなに度数の高いイメージは無いのが引っかかる。

わりとピートは強めで,オールドゆえのピートなのかピーティなスタイルの蒸留所なのかでちょっと考えたが,後半から余韻のニュアンスからは前者。
ちょっと粘性も感じアプリコットティーっぽさもあったのでクライヌリッシュも浮かんだが,こういうオールドピートのものはほとんど経験が無く,ブローラほど積極的なピートではなかった。
古いボトルだがまだパワフルで麦の旨みの残った飲み頃感もあった。
ヒノキっぽさを重視するとキースや,スペイサイド以外だとブルイックラディも頭をよぎった。
いずれにせよ,とても美味しいサンプルだった。

【Very Good】
 
予想蒸留所:①ストラスアイラ、②グレンリベット、③ブルイックラディ
蒸留年:1960年代前半蒸留で1990年代後半のボトリング
熟成年数:35年前後
度数:50%前後
カスクタイプ:ヴァッティング

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、




 

 




バルヴェニー BALVENIE 1974-1990 15yo Signatory vintage 57.1%
Cask no.18103~18130, one of 1300 bottles



シグナトリーのバルヴェニー1974,15年熟成のハイプルーフでした。
この頃のシグナトリーにはしばしばある,結構な数の樽のヴァッティングです。

スペイサイドの王道という感じでしたし,私がバルヴェニーに感じがちなアプリコットティーっぽさもありましたから,言われてみれば蒸留所に関してはある程度納得でした。
度数に関しては,50%くらいかなと思っていたのですがまさかの57.1%でした。明らかにそこまでハイプルーフではない感じで,ご本人もそうおっしゃてましたが,おそらく瓶内での経過中に少し抜けたんだと思います。
そしてその抜け感に伴って出てきたと思われるフルーツ感と華やかさがしっかり出ており,それによって熟成期間を実際よりもかなり長熟と捉えてしまったようです。
テイスティングにはある程度満足しましたが,スペック予想はそれぞれずれていて,これらは抜け感を評価できていたら微調整できたのかもしれません。

ボトリング後の抜け感や枯れ感に伴って出てくる要素と長熟で出てくる要素には共通点も多いように思うのですが,オールド感や舌触りのテクスチャーで区別できることが多いと思っていました。
しかし今回はそれが出来ておらず,自分の未熟さをしっかりと認識する良い経験にもなりました。

予想はともあれ,とても美味しいサンプルで大満足でした。
そして,いまさらですが自分はバルヴェニー好きなんだなと再認識しました。


山路さん,素敵なボトルを出題していただきありがとうございました。

 
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2015.03.30【日記】

プチSBT from ポルコロッソさん


モルト仲間のポルコロッソさんから,ブラインドサンプルをいただきましたので,ありがたくテイスティングさせていただきました。



※写真撮り忘れのため画像はこんな感じという参考です。

 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT from ポルコロッソさん

・香り
強いフルーティが前面,はっきりと桃やライチ,しっかりとトロピカル,奥からアプリコットジャム,オーク,バニラ,少し井草,クリーム。
 
・味わい
ほどほどにアタックのある口当たり,香り同様非常に強いフルーティ,トロピカルフルーツ,桃,マンゴー,パイナップル,ライチ,良いオーク,小児用シロップ薬のケミカル感,少しタールを伴うピート,オイル。
突き抜けたフルーティのわりにボディは意外とある,やや粘性があってトロミも感じる甘味,良い酸味,ほど良いタンニン,フィニッシュから余韻にかけてピート。フルーティな余韻は長め。
 
・総評
ケミカル感は伴うが,突き抜けたフルーティを堪能できるサンプル。トロピカルフルーツと桃の香味が特に強く感じられた。
加えて淡いピートがあり,何より度数とボディがあったのが印象的だった。
 
このケミカル+トロピカル感は,最近いろんな蒸留所のもので感じるが,紙っぽさや野暮ったさもなくやや洗練されており,直感ではベンリアック一択。
非常に軽やかでフルーティだった1976のホグスヘッド(信濃屋やKINKO,BBIなど)に比べるとボディがあり,淡いピートも感じた。
度数を残したバーボンカスクの1976か,もしかするとそれ以前の1968,1970などのベンリアックで度数と淡いピートがあるものを考えた。またここ数年のボトリングでかなりの長熟と思われる。
 
トロピカル+ピートというと,ボウモア60年代も鑑別に上がるが,これほどケミカルでボディを残した1960年代ボウモアには出会ったことが無い。
ケミカル+トロピカルでいうと,トマーティン,ロッホサイド,グレングラッサ,リトルミル,アイリッシュなども鑑別に上がるが,ピートはほとんど無いはずだしオフフレーバーが無く美味しすぎると思った。
この中なら草っぽさや洗練具合を鑑みてグレングラッサだろうか。ピートの件は引っかかるがグラッサのフルーティなものなら納得できなくもない。
またベンリアックっぽいロングモーンもたまにあるため鑑別候補に浮かんだ。
 
総合的に見ても圧倒的第一候補は直感通りオフィシャルのベンリアック,予想を一択にしようか迷ったが,ちょっと勇気が出なかった。(笑)
 
【Very Good】
 
予想蒸留所:①ベンリアック、②グレングラッサ、③ボウモア
蒸留年:1970年代(~1976)
熟成年数:35~40年
度数:50%前後
カスクタイプ:リフィルバーボンホグスヘッド

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 

 


ベンリアック BENRIACH 1976-2012 ♯3028 hogshead 43.2% 
KINKOのファーストボトリング


 
キンコーさんが最初に詰めたベンリアックの1976でした。

出題意図は「巷でもてはやされたベンリアックも、瓶詰めからは3年。そして、開封から4か月。個人的には、瓶熟といっても熟成→劣化に向かう経年変化の中で、自分の中で最高の状態と思われる「76」を試していただきたいと思いました」とのことです。

やはりベンリアック1976の個性でしたね。
飲んだことのあるボトルでしたが,正直,発売当時に飲んだ時は他の3000番台のホグス同様に非常にフルーティな反面,ボディが軽いイメージでした。しかし今回,記憶にあるよりかなり厚く感じました。

開栓後複雑になるものはしばしばありますが,ボディは普通軽くなる一方で,厚くなるものというのは経験が無かったので非常に興味深かったです。

トロピカルフルーツを感じるものは多々あれど,やはりベンリアックは洗練されているなと改めて感じました。

美味しいボトルをありがとうございました。


 
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2015.03.29【日記】

プチSBT from naoskprsさん


モルト仲間のnaoskprsさんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,新しいサンプルが届きました。

 

※写真撮り忘れのため画像はこんな感じという参考です。
 
 


(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT from naoskprsさん

・香り
良いオールド感,グレープフルーツのわた,洋ナシ,少し桃,シードルのようなリンゴ感,淡く枯れた植物感,しっとりしたモルティ,奥にタールっぽさも伴うオールドピート。
 
・味わい
穏やかな口当たり,グレープフルーツのわた,シードル,洋梨,さらりとしているが舌にしみ込むようなテクスチャー,こなれた麦の旨味,少し粉っぽい凝縮感,上品な甘味と酸味,しっかりめのブリニー,後半にオールドピート。
少し抜けた感もありボディはそれほどないが,とても心地良い余韻。
 
・総評
非常にフルーティで美味なオールドボトルの印象。オールドピートも奥から主張してきた。
ボトリング後にかなりの年月を経たボトルと思われ,ボディが若干抜けたような印象もあったがコンディションは良さそう。
グレープフルーツのわたのニュアンスを伴う多彩なフルーツ感が魅力的だった。
 
オールド感とピートのニュアンスからは70~80年代にボトリングされたオールドボトルと思われ,蒸留は60年代後半から70年代前半くらいだろうか。
残った麦のニュアンスからはあまり長熟とは考えにくく,短熟オールドの加水タイプ,昔のオフィシャルスタンダードボトルと予想。
上記のようなスペックのオールドボトルででこの系統のフルーツを感じるボトルとしては,グレンドロナック,オルトモア,カーデュ,ノッカンドゥ,スプリングバンク,ブルイックラディが挙がってくる。
もっとあからさまなピートがあればボウモアやラフロイグも候補に挙がるフルーツ感でもあるが,そこまで強くは無かった。
第一候補はバンクかドロナックで迷い,どれを第3候補にするかでさらに悩んだが,最終的にわりと特徴的に感じたシードルのニュアンスからブルイックラディにした。
 
【Very Good】
  
予想蒸留所:①グレンドロナック、②スプリングバンク、③ブルイックラディ
蒸留年:1970年前後
熟成年数:12~18年
度数:40~43%
カスクタイプ:複数樽のヴァッティング
 

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 

 

 

 

ノッカンドウ KNOCKANDO 1979-1994 15yo OB 43%


オフィシャルのノッカンドゥ1979,15年熟成でした。
オールド感が結構あって,自分が思っていたよりもやや若いヴィンテージでしたが,スペックは概ね予想通りでしたし,蒸留所も上記のように途中まで候補に入れていたところだったので,だいたい納得の正解発表でした。

出題意図は,「麦感と瓶熟」で,ボトリング後に時間が経過したモルトに感じる舌にしみ込むような麦感に関するものでした。
「ニューリリースで今はそれほど美味しく感じなくとも,今後瓶内で時間が経つとこういう変化をして美味しくなるのではないか」
「こういうボトルはアタックは弱まっており,開けてから衰えるのも早いというイメージ」
とおっしゃっていましたが,私も全く同感です。

「しっとりと舌に染み込むような麦の旨味」って,好きですし私はテイスティングコメントでしばしば使うのですが,よくわからないと言われることも結構あります。
オールドの短熟ものに感じることが多く,麦感を残した短熟のボトルが瓶内で変化した結果としてでてくるテクスチャーなのだと思っています。

今回それをテーマに出していただき,実際に感じることができ,考察することもできましたので,非常に有意義な出題でした。

とても素敵なボトルをありがとうございました。


 
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2015.03.28【日記】

プチSBT from 大島さん


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,新しいサンプルが届きました。

 
※写真撮り忘れのため画像はこんな感じという参考です。
 もう少し色は薄かったと思います。

 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT from 大島さん

・香り
青リンゴ,フレッシュシトラス,洋ナシは最初淡いが徐々に強まる,バニラ,カモミールティー,強めの良いモルティ,蜂蜜とオーク

・味わい
アタックは強くない,徐々にスパイシー,オレンジ,青リンゴ,淡い洋ナシ,バニラ,淡いミント,ハーブティー,フレッシュな植物感と強めのモルティ,オークのニュアンスはあるが生木っぽさはない,コクのある蜂蜜の甘味がしっかり,少しブリニーでオイリー。
ミディアムボディ。

・総評
比較的近年のボトリングと思われるバーボン系カスクのモルト。
90年代以降の美味しいものらしく華やかで,この系統に伴いやすい生木っぽいニュアンスが無かったのが良かった。

ここ数年にボトリングされた良いものだと思われるが,特徴的なタイプではなく蒸留所予想は非常に困難。
90年代前半の蒸留で20年前後の熟成期間,リフィルのバーボンホグスヘッド,シングルカスク,近年のボトリングで度数は50%前後と予想。

上記のとおり,蒸留所当ては難しいが,サケショップSATOさんのキースに近い印象だった。
オイリーさと麦感からはプルトニーも考えた。蒸留所のハンドボトリングに近いニュアンスだがもう少しオイリーさや塩気が強いと思われる。
蜂蜜っぽいニュアンスからアバフェルディ,他にもアベラワーやオルトモアなど近年ボトリングの良いバーボンカスクのものが印象的だった蒸留所が思い浮かんだ。
若めの近年ボトリングでも美味しいものがあるなぁと思えるモルト。

また,開けて最初に飲んだ時と3回目に飲んだ時のイメージが大きく異なり,3回目は近年ボトル感がかなり薄らいでいた。
わずかながら舌にしみ込むようなテクスチャーが感じられ,少し経年変化があるのかもしれないと思ったのだが,少量しか残量が無い3回目だったので悩んだ末に初回の予想を採用した。これが吉と出るか凶と出るか。(笑)

【Good/Very Good】
 
予想蒸留所:①グレンキース、②プルトニー、③アベラワー
蒸留年:1990年代前半
熟成年数:20年程度
度数:50%前後
カスクタイプ:リフィルバーボンホグスヘッド

 


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 

 

 

 

クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1994-2014 19yo CADENHEAD SMALL BATCH 55.2%
マッシュタン 10周年記念ボトル バーボンヘグスヘッド 270本限定



ケイデンヘッド・スモールバッチシリーズからマッシュタンさんの10周年記念,そして信濃屋さんとハイランダーインさんに向けてボトリングしたクレイゲラキ1994,19年熟成でした。

スペックに関してはわりとピンとくるタイプで,最近リリースの多い90年代の良いバーボンカスクのニューリリースの良さがしっかりと感じられましたが,少しこなれたような熟成感があり,実際より度数も低めに感じられるという部分に関しては結構珍しいタイプだと思います。
3回目に飲んだ時など加水でもおかしくないかなというテクスチャーでしたが,55%とは。。。
出題者の大島さんも同様に感じて樽を選んだマッシュタンのマスターに聞いたそうですが,そういう樽をあえて選ばれたそうです。

自分の感覚だと,クレイゲラキはどちらかというとクリアで繊細なタイプが多い印象で,オイリーさを感じた経験は無いように思います。オイリーさがあるのに不思議と重たくなかったという意味では,クレイゲラキっぽいのかもしれませんが,そこまでは読めません。(笑)
テイスティングとスペックの読みに関しては,わりと納得できました。

この時期の正統派の香味でありながら,きらりと光る個性を感じるボトルで,飲み頃感もあって美味しい,さすがの樽選びですね。


大島さん,興味深い出題をありがとうございました!



 
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2015.01.11【日記】

プチSBT from 大島さん SAMPLE C


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,最後のCです。



(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT from 大島さん SAMPLE C

香りはグレープフルーツとそのわた,乾いたモルティ,ナッツ,柔らかいが強めのピート,バニラ,植物感が少々,ピートがしっかりだが全体にクリアな印象もある。
飲むと軟らかい口当たり,凝縮したグレープフルーツ,粉っぽく噛み応えを感じるテクスチャー,魚介ダシと麦の旨み,炭っぽさの少ないピート,ややブリニー,長い余韻。

【Very Good】

グレープフルーツのわたや凝縮して粉っぽいテクスチャー,そしてピートの印象など第一印象は加水の80年代ラフロイグで,よく混同するロングロウや,たまに似たニュアンスの出るカリラやポートエレンも考えました。


50%前後,ラフロイグであれば1980年代蒸留,リフィルホグスヘッド,20年程度の熟成。

・予想
1、ラフロイグ
2、ロングロウ
3、カリラ
あとはポートエレンやピーティに振れたスプリングバンクも考えた。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 

 

 


ロングロウ 1994 10yo OB 46%

1994年ヴィンテージのロングロウ,オフィシャル10年でした。

自分がリフィルカスクのラフロイグに感じる魅力的な要素として,凝縮して粉っぽい柑橘感というものがあるのですが,これがピートとともに感じられる他の蒸留所としては,ロングロウやピーティなスプリングバンクがあり,またにカリラやポートエレンにも感じます。
このボトルは第2予想にしていたロングロウでしたね。

正解を聞いてから考えると,ラフロイグに比べるとヨードっぽさが少なく穏やかなピート感だったあたりで鑑別可能だったのかもしれません。

大島さんは4000円弱で購入されたそうで,この系統のボトルが好きな人にとっては非常にCPの高いボトルだと思います。その値段なら無理してもケース買いしたいレベルでした。


 
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2015.01.10【日記】

プチSBT from 大島さん SAMPLE B


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,次はBです。

 
 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT from 大島さん SAMPLE B

香りはパイナップル,樹液,オイル,アプリコットジャム,良いモルティ,クリーム,リッチで長熟感もある,強めの焦がし麦,ウッディネスは強め。
飲むと刺激はほどほど,芳醇,パイナップルや桃など熟したフルーツ,アプリコットジャム,樹液,ジャム系の甘味と良いタンニン,ミント,リッチで良いフィニッシュ,麦の旨みもある,全体を包むシェリーのニュアンス,奥に淡いピート。

【Good/Very Good】

古くはダンカンテイラー,最近だとエージェンシーなどドイツ系の長熟ボトルにしばしばあるようなトロピカル感も含んだフルーツ感が前面に出ている。
近い印象ものは,ドイツ系ボトラーのグレングラントやキャパドニックの1972ヴィンテージのものだった。

50%前後,1970年代前半蒸留で近年詰め,リフィルシェリーカスク,40年熟成。

・予想
1、グレングラント
2、キャパドニック
3、ロングモーン
あとはベンリアックも考えた。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 







 

キャパドニック 1972-2011 39yo MALTBARN 55.6%
one of 73 bottles,Ex-sherry butt



ドイツのボトラーであるモルトバーンから2011年にリリースされた,キャパドニック1972でした。

偶然ですが以前にあだもさんからのブラインドでも出されたボトルでしたね。

この辺のボトラー・ヴィンテージのグラントとキャパドニックの姉妹蒸留所の区別は自分にとって難しいことが多いですが,まぁだいたい予想通りのボトルでした。
前回に比べるとよりフルーティに感じましたね。美味しかったです。

ドイツ系ボトラーやダンカンテイラーから,とてもよく似た味わいのものが連発されたキャパドニック1972でしたが,めっきりでてこなくなりました。
このあたりのボトラーものは同一スペックのボトルが一時期にたくさん出てバタリと出なくなることが多かったですが,キャパ1972はその典型例のひとつですね。


 
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2015.01.09【日記】

プチSBT from 大島さん SAMPLE A


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,今回は3種類が届きました。


 

 



まずはAです。




(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT from 大島さん SAMPLE A

香りは多彩なフルーツ,熟した桃やグレープフルーツのわた,パイナップル,リンゴ,メロン,オレンジ,バニラ,クリーム,奥からオールドピートとこなれた麦感,燻した草や紅茶,こなれたオールド感がある。
飲むと滑らかな口当たりで強いフルーティ,桃やパイナップル,草っぽさ,舌にしみ込む麦の旨み,タールも伴うオールドピート。

【Very Good】

とても多彩なフルーティさと,こなれた麦感,そして奥からピートも感じるサンプルで,長期熟成もしくは瓶内変化を経たような印象を受ける。
露骨ではない程度のオールド感と古いピートやこなれた麦感があり,ボトリング後少し経っている印象もあり,加水+ボトリング後変化を経たボトルだろうか。
香りの第一印象はスペイサイドモルト+オールドピートという感じであったが,飲むと思いのほかタールっぽさも感じられ,東ハイランドのような印象も持った。

40~43%,80~90年代流通のオールドボトル,12~18年熟成。
ヴァッティングだろうか。

・予想
1、グレンドロナック
2、グレングラッサ
3、グレングラント
あとはをピートの強めなスプリングバンクも考えました。

オールド感がそこまで強くなく,やはり熟成期間とヴィンテージの予想が悩みどころでした。


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 

 

 


ハイランドパーク12年 オフィシャル 90年代流通 43%


前のラベルのハイランドパークでした。90年代のボトルでしょうか。

スペックはわりといいセンでしたが,ハイランドパークは出てきませんでした。
ピートがあってハイランドパークと言われればある程度納得できるところではあったのですが,フルーツの方向性やボディという意味ではオフィシャルのハイランドパークっぽくない印象でした。
ダンカンテイラーの長熟なんかだとハイランドパークでも出てくる香味ではありますね。

今回はオールド感やピートなど他の成分からスペックがある程度わかりましたが,こういう穏やかなボディでフルーティなタイプは,長熟由来か瓶内変化かの鑑別が難しいものがしばしばあります。

正解発表後に大島さんとも話したのですが,やや液面の下がったボトルだったそうで,今回予想にも書いた「加水+ボトリング後変化」で,ボディが枯れ始めたことに伴うフルーティな変化であろうという推察になりました。

こういうボトル内での枯れに伴って出てくるフルーツ感が,私の周りでは最近よく話題になっていて,これを良しとするか否かは意見が別れるところではありますが,今回のブラインドテイスティングではポジティブに捉えていました。(オープンテイスティングだと結構ネガティブに捉えることが多かったりします・・・。)
瓶内熟成も面白いですね。
すでに何度か書いたこともありますが,今年深めていくべきのテーマのひとつになりそうです。


 
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2014.12.27【日記】

プチSBT 2014/9月 from 大島さん SAMPLE A


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,9月に挑戦して掲載し忘れていた分がありました。


まずはAです。

 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT 2014/9月 from 大島さん SAMPLE A

香りは華やか,グレープフルーツ,シャルドネなどの白ワイン,淡く桃や洋ナシ,バナナ牛乳,白い花と若さを感じない植物感,やや透明感があり繊細だが時間と共にクリーミーさが出てくる,優しくこなれた麦,嫌みのないオールド感と,やや抜けたニュアンス。
飲むと滑らかな口当たり,淡い洋ナシとクリーム,柔らかな麦とその旨み,舌にしみ込むようなテクスチャー,甘味は上品で透明感あり,後半にタールっぽさを伴う淡いピート,わりとブリニー,余韻はややクリーミー。

【Good/Very Good】

華やかで多彩なフルーツがあり,全体にクリアなニュアンスがありながら徐々にクリーミーになっていくという感じでした。
香りにも味わいにも良い麦感があったのも印象的でした。舌にしみ込んでくるようなテクスチャーやピートのニュアンスも含めてオールド感があり,少し抜けたようなニュアンスも感じましたが,華やかで美味しいモルトでした。
レートもVGを付けるか迷ったくらいでした。

加水のオフィシャルボトル。
オールドでわりとスタンダードに近いものも考えられ,白ブドウっぽさを含む多彩で華やかなフルーツと島モノとは異なるピート感,そしてクリーミーなニュアンスあたりから蒸留所を予想しました。

40~43%,80~90年代流通のオールドボトル,10~15年熟成。

・予想
1、スプリングバンク
2、グレンロセス
3、グレンタレット
あとはグレンドロナックを考えました。

ハイランド系のピート感からハイランドモルトも考えたのですが,このフルーツ感にしっくりくる蒸留所が思い浮かびませんでした。
この熟成感とも取れる古いフルーツ感が長期熟成由来でなく,経年変化や開栓後変化でボディが抜けながら出てきたものだとすると,こないだ私が出したダルウィニーのようなタイプ(短熟加水で開栓後長期経過)の可能性もあるかと思いましたが,それだと蒸留所の絞りようがないです。(笑)


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 



グレンマレイ 1963 オフィシャル 25年 ANA向け 43%


短熟ではなくわりと熟成したオールドのオフィシャルスペイサイドモルトでした。

オールドピートや経年変化によるボディの変化など,うまく拾えた部分もありましたが,もう一段階深く味わえれば良かったです。
特にフルーティさが長熟由来なのか経年変化由来なのかで悩みましたが,その両方という結果だったようです。
この辺の鑑別は以前から書いている通り,自分にとってはとても難しいです。

意識しながら飲み込んでいけばこの辺もわかるようになると信じて,今後もストイックに飲んでいこうと思います。

 
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2014.11.25【日記】

プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample C


モルト仲間のnaoskprsさんから,ブラインドサンプルが3種類届きました。

ありがたく挑戦させていただきました。

最後のCです。

 


(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample C


香りは淡いオールド感,グレープフルーツのわた,パッションフルーツ,白ブドウ,メロン,乾いた麦感,青リンゴ,抹茶,銀杏,凝縮感あり,ピートもしっかり。
飲むと凝縮して粉っぽいテクスチャー,噛み応えあり,グレープフルーツのワタ,パッションフルーツ,生ハムメロン,強めの甘味,コクあり,ナッツ,旨味濃厚,強くピーティで淡い炭っぽさ,少しタール。

【G/VG】


凝縮感のある粉っぽい柑橘感とピート,この組み合わせはラフロイグとピーティなスプリングバンクが連想される。
フルーツ感の方向性からは昔のグレンドロナックもありあるが,ピーティ過ぎる。
ラフロイグが第1予想で,だとすると80年代前半のフルーティだが,ピートに炭っぽいニュアンスがあったことを鑑みるとたまにある80年代後半の特別にフルーティなものかもしれない。
リフィル系の樽の熟成,50~55%程度の度数。


・予想
1、ラフロイグ
2、スプリングバンク
3、なし

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 


ラフロイグ LAPHROAIG 1993 14yo Douglas of Drumlanrig 51.1%


ダグラスオブドラムランリグのラフロイグ1993,14年熟成でおよそ7年前のボトリングでした。

これも蒸留所予想が当たったのは良かったのですが,スペック予想はもうひとつでしたね。
7年前のボトリングでしたが,それ以上にこなれた印象で,もう少し古いボトルに感じました。

凝縮感が強く粉っぽい噛み応えを感じるテクスチャーは,自分の中では80年代前半のラフに多い個性なのですが,90年代,特にこの1993にはしばしば感じることがあります。
また,上記のとおりスモークのニュアンスは近年の炭っぽさを伴うものであったため80年代後半予想としたのですが,よくよく考えれば1993で納得できる味わいでした。
ちょっと古いニュアンスを強めに拾ったためにそういうヴィンテージ予想になったのだと思います。

大好きな蒸溜所で,しかも好みのタイプのボトルだったので,きっちりスペックまで当てて締めたいところでした。


naoskprsさん,今回も貴重なボトルを出していただきありがとうございました。

 
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2014.11.24【日記】

プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample B


モルト仲間のnaoskprsさんから,ブラインドサンプルが3種類届きました。

ありがたく挑戦させていただきました。

次はBです。




(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample B


香りはパッションフルーツ,グレープフルーツ,パイナップルなどの強いトロピカルフルーツ,青リンゴ,ピートはスモークメインでしっかり,バニラ,乾いたモルティ。
飲むと香り同様のパッションフルーツ系のトロピカル感,シロップの甘味,柑橘の酸味,ピートもしっかり,若さも感じる,植物感とモルティ,紙っぽさは気にならない程度,ややオイリー,潮風,淡い魚介ダシ。

【G/VG】


この独特のパッションフルーツ系のトロピカル感とピートは,90年代のボウモアかアードモアと思われる。
ただし,潮のニュアンスや淡い紙っぽさも考えると,ボウモアが第1予想。
だとするとヴィンテージは1990年代終盤から2000年前後くらいで15年程度の熟成と予想。
樽はリフィルのバーボンホグスヘッド予想。
若さを感じるわりには度数はそれほどキツくは感じない。50%前後だろうか。


・予想
1、ボウモア
2、なし
3、アードモア


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 






ボウモア BOWMORE 1993-2010 17yo THE WHISKY AGENCY The Perfect Dram 4th 54.6%
one of 226 bottles, EX-Bourbon Hogshead

 

エージェンシーのパーフェクトドラム,ボウモア1993の4thリリースでした。

蒸留所や樽の予想が当たったのは良かったのですが,このボトルに関してはヴィンテージを外したことが結構ショックでした。
ボウモアらしいフルーツ感がかなり強いことは認識していたのですが,それ以上に淡く感じた紙っぽさを有意にとって予想してしまいました。
苦手要素を過大評価するというクセは以前からあって反省点だったのですが,まだまだですね。

また,このボトルは飲んだことがあるボトルだったのですが,その際には紙っぽさは気にならなかったんですよね。
一般的に指摘されない程度の要素なのに過剰反応している可能性が高く,テイスティングに偏りがでていることを認識できました。
ある程度意識的に修正していかないといけませんね。

自分の偏りを認識して再認識ができるのは,ブラインドテイスティングで得られる利点のひとつかもしれません。

 
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2014.11.23【日記】

プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample A


モルト仲間のnaoskprsさんから,ブラインドサンプルが3種類届きました。




今回もありがたく挑戦させていただきました。

まずはAです。

 


(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)


・プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample A


香りは華やかで熟成感あり,エステリー,洋ナシ,パイナップル,桃,メロン,バナナ牛乳,バニラ,フルーツケーキ,バタースコッチ,クリーミー,ナッツ,少し植物感,強めのウッディネス,多彩なアロマ。
飲むとトロリとした口当たりで芳醇,洋ナシ,パイナップル,バナナ牛乳,コクのある甘味,良い酸味,オークのウッディネスは強めではあるが嫌みではない,クリーミーなフルーツケーキ,長い余韻。

【G/VG】


ややボディは軽くなっているようだが,熟成感があり複雑で美味しいボトル。
エージェンシーなどドイツ系ボトラーの,長熟度数落ちのカスクストレングスのボトルが第一に連想される。

総合的な予想としてはスペイサイドモルトで1970年代蒸留,長熟由来で40~46%の度数落ちで比較的最近のリリース。
恐らくはリフィルのバーボンホグスで40年前後の長熟と思われる。

蒸留所予想は基本はクリーミーでフルーツケーキのようなニュアンスから選んでみた。
第3予想にはこういう系統のドイツ系長熟ボトルの多さとかすかなエグ味からブナハーブンにした。

 

・予想
1、グレンタレット
2、グレンバーギー
3、ブナハーブン
あとはグレンロセスやロングモーンも考えた。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 

 

 


 


グレンロセス GLENROTHES 1970-2006 Taste Still Selection #10590 41.8%
one of 175 bottles, Bourbon cask



テイストスティルセレクションのグレンロセス,1970年蒸留,約36年の長熟ボトルでした。

思いのほかボトリングは前でしたが,やはり長熟スペイサイドの長熟度数落ちのカスクストレングスでしたね。

蒸留所予想に関しては,非常に悔しいところで,このクリーミーなフルーツケーキ+バナナミルクのニュアンスといえば,自分の中ではまず70年代長熟のグレンタレットとグレンロセスというイメージで,今までのSBTでもだいたいその2つを第1,第2予想に据えるのですが,最近ロセスの長熟のリリースが少なくなっていたこともあって,今回に限り上記のように候補に挙げるのみで第3予想からは外したのでした。
そんな時に限って正解グレンロセス・・・,予想に邪念を入れてはいけないという戒めでしょうか。(笑)

近年だとドイツ系のボトラーズに多いタイプでしたが,ちょっと前だとダンカンテイラーなどこういうボトラーの個性でもありましたね。

今回はドンピシャ正解ができる出題だっただけに悔しいです。
でも,ほぼ予想通りのスペックのボトルで納得できる正解発表でした。

あまりボディは無いものの,長熟らしい複雑なフルーティを堪能できるボトルでした。

 
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2014.10.12【日記】

Bar Showでのブラインドテイスティングゲーム

先日参加させていただき,簡単なレポートも掲載した今年のTokyo International Bar Show WHISKY LIVEですが,saketryのブース(スコッチモルト販売さん)で宗さんこと吉村宗之さんが設計した新しいテイスティンググラス,「コスモス」のお披露目もされていました。

そこでグラス購入とセットでブラインドサンプルを渡され,これを正解すると抽選でコスモスが1脚プレゼントされるという企画がありました。
宗さんのおすすめもあり参加させていただきました。
スペイサイド,ハイランド,アイラの3パターンから選び,選択肢から回答を選ぶというシステムだったのですが,私はCのアイラをチョイスしました。

  

持ち帰って家でテイスティングしたのですが,まずは先入観なくやりたかったので選択肢は見ずに半分飲みました。
強く鋭いピートと麦感,バニラ,ややフレッシュな柑橘,そして塩素や金属を伴うクールなニュアンスが感じられ,第一印象はアードベッグで,あとは離れた第2予想がカリラかなぁと思いながら選択肢を見ると,アードベッグ発見!
その状態で残りの半分を飲んだら今度はアードベッグとしか思えませんでした。(笑)
そんなわけでアードベッグ予想で回答させていただきました。



そして正解は嬉しいことにアードベッグ10年オフィシャル。

さらに嬉しいことに抽選でコスモスが当たるというおまけまでついてきました。

このコスモスですが,少し大振りで手にもしっくりきますし,ノージングでアロマの広がりがとても良いと感じました。いろんなタイプのモルトに使ってみましたが,モルトの量が少なすぎなければどれも香りがナチュラルかつしっかりと広がる印象で,各要素を拾いやすくかなり気に入ったので2脚目を購入したのですが,その矢先の当選でした。
自宅で数種類並べて飲むことも多いので,こういうグラスは何脚あっても良いものです。

抽選で何かが当たるということにはあまり縁のない人生でしたし,久しぶりに起きた幸運で嬉しい出来事で,ちょっとテンションが上がってしまいました。


 
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2014.09.09【日記】

プチSBT from naoskprsさん


モルト仲間のnaoskprsさんから,ブラインドサンプルが届きました。

ありがたく挑戦させていただきました。

 



(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT from naoskprsさん


香りは凝縮したフレッシュシトラス,粉チーズ,抹茶,フレッシュな植物感や生ハムメロン,爽やかな白い花,軽やかさを伴うが強いピート,スモーク,鋭いアルコール感もあり若々しい麦感も強め。
飲むとじわじわと刺激,粉っぽく凝縮したテクスチャー,フレッシュシトラスと強いピート,やや若い麦感と植物感,シロップの甘味とシトラスの酸味,強くブリニー,フルーティだが炭っぽいピートが優位の余韻。

【Good/Very Good】

やや未熟感はありますが,凝縮して粉っぽさも感じるような柑橘系フルーティが非常に好ましいです。
このフルーツ感とピートはラフロイグを一番に考えます。
だとするとフルーツ感は1993に近いような凝縮感です。
ただ,麦感や植物感には若さを強めに感じ,アルコール感も残っており熟成は短そうです。

リフィルのバーボンホグスヘッドで10年程度の熟成と予想。
1990年代前半蒸留で2000年代前半くらいのボトリング,もしくは2000年前後の蒸留で最近ボトリングの特別にフルーティなものでしょうか。
どちらかというとボトリングからそれほど時間が経っていないような雰囲気があり後者ですかね。

あとは,最近こういう凝縮した柑橘系フルーティ,ブリニー&ピーティなスプリングバンクも散見されるのでそちらも考えました。


・予想
1、ラフロイグ
2、なし
3、スプリングバンク
あとはフルーツとピートからカリラも考えた。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 

 



LAPHROAIG 1993-2005 12yo The Single Malts of Scotland #2431 55.2%
Refill Bourbon Cask



スペシャリティドリンクス(TWE)のシングルモルツオブスコットランドのラフロイグ1993,12年熟成でした。
やはり1993らしいフルーティでしたね。
ただ,上記のとおり,1993っぽいフルーティでしたが短熟っぽく,だとするとボトリング後時間が経っているはずなのですが,それは感じませんでした。
でも実際はボトリング後9年が経過していました。
短熟ハイプルーフのアイラは,瓶熟感が出にくいのでしょうか。

まぁ,大好きなラフロイグを外さなくて良かったです。
樽のスペックも予想通りでしたし。
最近プチSBTではブラインドを外しまくっていたので,今回はホッとしました。

 
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2014.09.08【日記】

プチSBT from 大島さん


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,新たなブラインドサンプルが届きました。

ありがたく挑戦させていただきました。

 



(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT from 大島さん

香りは非常にエステリーで多彩なフルーティ,青リンゴ,マスカット,ピーチ,グレープフルーツとそのわた,オレンジピール,洋ナシ,紅茶,熟成感あり,乾いた麦感,オーク,バニラ,奥にピート,
飲むと香り同様にエステリーでフルーティ,マスカット,青リンゴ,少しタールっぽいピートが強め,植物感があり後半に淡いエグ味,ボディは軽め,上品なシロップの甘味,少しオイル。

【Good/Very Good】

香りはエステリーで多彩なフルーツが現れ,陶酔感も感じるほどとても良かったです。
飲んだ後に出てくるタールっぽいピート感が非常に個性的で,これは好みを分けるかもしれません。
これは個人的には好きな要素で,昔のハイランドモルトにしばしば感じる個性でした。
ただし,ボディは非常に軽く,加水ボトルがややヘタれたか,過熟かのどちらかではないかと思いました。
どちらかというと,カスクストレングスの度数落ちで後者かなと。
ダンカンテイラーの度数の低いボトル,特に長熟ピアレスやロナックなどのボトルでしばしば経験した系統でした。

飲んでからのピートの魅力も捨てがたいですが,どちらかというと香りをメインに楽しむモルトではないかと思います。

40~46%の低度数で30年以上の長熟,1970年代の蒸留と予想。
蒸留所予想は非常に難解だと思いましたが,フルーツ感は蒸留所よりボトラーや熟成期間を反映しているように思われ,ハイランド系のピートをメインに選びました。


・予想
1、マクダフ
2、グレンドロナック
3、アードモア
あとはスプリングバンク,グレンロッシー,グレンタレット,グレンアラヒーなどを考えました。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 







グレンスコシア GLENSCOTIA 1972-2010 38yo THE WHISKY AGENCY private stock 40.1%
one of 92 bottles, EX-BOURBON HOGSHEAD



エージェンシー・プライベートストックのグレンスコシア1972,38年熟成でした。

ここまでピーティなスコシアは経験がありませんでしたが,オールドのスコシアで系統の近いフルーツは感じたことがありました。
ヴィンテージや熟成年数あたりはだいたい予想通りで,カスクストレングスの度数落ちという予想が外れてなかったのは良かったです。
出題者の大島さんは,ボトリングの少なさも鑑みて,エージェンシーがダンカンテイラーのオクタブを買ったのではないかという予想だったようで,予想が近くてホッとしました。真相はわかりませんが。
しつこいですが,香りが非常に素晴らしいボトルで,とても楽しめました。

大島さん,今回もありがとうございました。


 
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2014.08.26【日記】

プチSBT from goblinさん


モルト仲間のgoblinさんから,久しぶりにブラインドサンプルが届きました。

ありがたく挑戦させていただきました。





(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT from goblinさん

香りは最初エグそうなオークが強かったが時間と共に軽減,代わりに時間と共にオレンジや洋ナシなどのフルーツが強まる,強めで魅力的な蜂蜜,フランジェリコを彷彿とさせるヘーゼルナッツ,鉛筆の削りカス,淡くダシ,シナモンのかかったアップルパイ,植物感もあり,デニッシュのようなモルティ,ナッツ,リッチ,奥に淡いピート。
飲むと滑らかで粘性があり芳醇に広がる,アプリコットジャムのコク深い甘味,ナッツ,やや生っぽいオーク,リッチ,少しエグ味,後半に淡いオイルやピート。

【Good/Very Good】

43~46%の低度数。そこまで支配的ではありませんでしたが,ニューウッドっぽい樽感や鉛筆の削りカスのようなニュアンスから,ジャパニーズ予想としました。
フルーツ感はスペイサイドのわりと長熟なボトルに感じるような系統でした。
あとはうっすらと感じたピートや強めのオークの評価をどうするかで迷いました。
ジャパニーズだとすると,1990年代の加水ボトルというところですが,それにしては複雑でリッチすぎるように思います。
難しい。。。


・予想
1、山崎
2、白州
3、余市


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 

 



グレンカダム GLENCADAM 1966-1988 22yo CADENHEAD for MIZUHASHI 56%


ケイデンヘッドが水橋向けに詰めたグレンカダム1966でした。

伝説的なシリーズの1本にもかかわらず,度数から産地から蒸留年から,びっくりするくらい全然違いました。(笑)
ウッディネスの方向性からジャパニーズに絞った時点ですべてがずれてしまいましたね。
そして私は度数で大ハズシすることは少ないのですが,今回は低度数と思ったのに56%と大きく異なっていました。
瓶熟の影響なのかもしれませんが,非常に柔らかく穏やかに感じてしまいましたね。

「ジャパニーズだとすると1990年代の加水ボトルと思われるがそれにしては複雑でリッチすぎるように思った」と書いていますが,その違和感をもう少し掘り下げて考えるべきでした。
今さらではありますが,香りの複雑さとリッチさを考えると確かに60年代のボトルでも不思議は無いですね。
特に味わいで感じた,強めのウッディネスとそれに伴う生っぽさやエグ味といった私のちょっと苦手な要素が,オールド感や酒のポテンシャルをマスクしてしまったようにも思います。
苦手要素の奥から出てくるものもきちんととらえられるようになりたいです。


goblinさん,貴重なボトルを飲ませていただきありがとうございました。



 
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2014.08.25【日記】

プチSBT from 大島さん


モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBT、今回もブラインドサンプルが届きました。

ありがたく挑戦させていただきました。





(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT from 大島さん

香りは軽やかな麦感,白ワイン,ちょっと井草のような植物感,フレッシュシトラス,マスカット,少しチーズなど酪酸要素,フレッシュだが若い刺々しさはない。
飲むと最初さらりとしているが,じわじわと広がり舌にしみ込む旨み,グレープフルーツのわた,白ブドウ,淡いピート,凝縮感がありやや粉っぽい旨味もある。

【Very Good】

白ブドウっぽさや柑橘のようなフルーツ感があり,フレッシュなのだが若い未熟感は感じなかった。
飲んでみると凝縮感がある好ましいフルーティに加えて舌にしみ込むような旨味があったのも印象的で,非常に美味しかった。

ボトリングからそこそこ経っているような質感で,好ましいフルーティだがそこまでの熟成感があるわけではなく,オフィシャルの短熟オールドではないかと思った。
予想はこの凝縮感のあるフルーツから考えてみた。
チーズや淡いピートも感じたところからスプリングバンクが第一予想,あとはドロナックのダンピーボトルが第2予想とした。


・予想
1、スプリングバンク
2、グレンドロナック
3、グレンロッシー
あとはロングモーンやグレングラッサなんかを考えた。ピートはそこまで強くなかったがフルーティさはラフロイグにも近かった。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 




 


バンフ BANFF 1975-2007 31yo Signatory Vintage #3339 43.7%


シグナトリーのバンフ1975,31年熟成でした。
そういわれてみれば,こういうタイプのフルーティなバンフって,今まで何度か飲んだことがあるようにも思いました。
出題者の大島さんは1975バンフのこういうフルーツ感がお好きなようで,注目して買っていたということでした。
確かにこのフルーツ感は私もツボでしたね。

非常にフルーティであり,素直に長期熟成と考えても良かったのですが,短熟加水でも瓶熟したオールドボトルにはこういうフルーティがしばしばあり,短熟のとげとげしさも全くなくなって丸みがあることもあって最近しばしば予想で迷うことがあります。
特に今回予想に入れたスプリングバンクやドロナックのオールド短熟なんて,非常にうっとりするようなフルーティが前面に出ており,長熟ものがそこまで大量にブレンドされているとも思えず,どんな熟成をすればこんな味になるんだろうと不思議に思います。
長熟ボトルと加水短熟でもフルーティなオールドボトルの鑑別を意識してやるのは,今後の課題のひとつになりそうです。

大島さん,美味しく考えさせられる出題をありがとうございました。

 
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2014.08.18【日記】

プチSBT from naoskprs サンプル:D


モルト仲間のnaoskprsさんと以前から定期的にやっているプチSBT、次はDです。

 

 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT from naoskprs サンプル:D

強い発香,レーズンなどブドウ感,ドライフルーツ,ミント,黒糖,強めのウッディネス,セメダイン系のエステリー,良いラムのような香り,アイリッシュに近いようなオイリー。
飲むと非常に穏やかで粘性のある口当たり,果汁を伴うブドウ感,黒糖など糖質そのものを感じる強い甘味とコクがある,度数は低そうだが濃厚でボディはある,ドロリとしたテクスチャー。

【Very Good】

濃縮感のある多彩なフルーツと,ねっとりとした濃厚な甘味が印象的。
まずラムと思われる。熟成感があり,飲んだことはないがレジェンドオフキューバンラムなんてこんな感じだろうか。
濃いアルマニャックにも似たようなニュアンスを感じたことがあり,またオイリーさなど一部の要素にアイリッシュウイスキーとの共通点も感じたが,それらにしては甘味が強すぎるように思う。

とても甘くデザートになりそうな1杯で,ウイスキーとは思えなかったが非常に美味しかった。

・予想
ラム(長熟)


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 





Ron Zacapa Centenario XO 40%
(ロン・サカパ XO センテナリオ ソレラ・グラン・レゼラヴァ・エスペシャル)



やっぱりラムでした。
コニャックを詰めたフレンチオーク樽でフィニッシュをかけた特殊なラムらしく,アルマニャックっぽいブドウ感を強く感じたのはそれが原因でしょうか。
明らかにモルトとは異なるのですが,先入観無く飲んだためか,モルトとの共通点も指摘できて面白かったです。

変則的な出題でしたが甘くてとても美味しかったです。
それほど高くないようですし,甘いものが飲みたいときのために買って家で開けておいても悪くないと思えるボトルでした。

 

naoskprsさん,いつも面白い出題をありがとうございます。
今回はひどい予想でしたが,90年代スプリングバンクについて考えさせられました。

 
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2014.08.16【日記】

プチSBT from naoskprs サンプル:C


モルト仲間のnaoskprsさんと以前から定期的にやっているプチSBT、次はCです。

 

 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
 

・プチSBT form naoskprs サンプル:C

香りは強いピート,ヨードも淡く感じる,ピスタチオなどのナッツ,オイル,凝縮した柑橘,バニラ,少しアプリコット,蜂蜜,リッチ。
飲むと強めの口当たりから芳醇に広がる,グレープフルーツ,凝縮感のある柑橘感,旨み成分が濃厚で噛み応えもある,ピートも強め,ボディも厚め,迫力あり,スパイシーでフルーティな余韻は長い。

【Very Good】

凝縮感があり噛み応えがあるような柑橘中心のフルーツがとても好印象,旨み成分も濃くピートもしっかりで迫力もある。
非常に私好みのピーティモルト。

この個性はラフロイグの80年代前半以前(たまに1987にもある)のものが第一に考えられる。
あとはポートエレンや一部のカリラで同じようなニュアンスのものが散見されるイメージ。
70年代~80年代前半の蒸留,リフィルホグスヘッドで20~25年程度の熟成。
55%前後のカスクストレングスといった感じだろうか。


・予想
1、ラフロイグ
2、ポートエレン
3、カリラ


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、
 

 

 


 


スプリングバンク SPRINGBANK 1994-2001 17yo BBR #49 55%


BBRのスプリングバンク1994,17年熟成でした。
Bに続いて2問連続のスプリングバンクで,2問ともアイラ予想をしてしまったというのはストイックドリンカーとしては本当に恥ずべきことなのですが,2本とも本当にピーティでした。
しかもこのボトルはピーティなだけでなく,80年代前半までのラフロイグにしばしば感じるような独特の凝縮した柑橘感があったこともあり,結構自信をもってラフロイグと答えてしまったのでした。
たしかにこういう凝縮感のあるフルーティはスプリングバンクにも感じることがありましたが,その場合はもっと昔のヴィンテージでした。
昔のヴィンテージに近いニュアンスの良いフルーツ感があり,最近のスプリングバンクらしいピートがあり,言われてみれば納得できなくもない,非常に興味深いボトルでした。
そして何より好みの味で美味しかったです。

ただ,ブラインドテイスティングの予想としては全然でしたね。しかも,正解発表後にお願いしておかわりもいただいたのですが,正解をわかって飲んでもラフロイグっぽいなぁと思ってしまう味で,同様の問題がまた出てきたら当てる自信がありません。。。
 
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T.Matsuki

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