ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.11.17【日記】

近年リリース:ラフロイグ 2001-2017 16年 アーカイヴス 台湾向け #364 53.9%

完成度の高い2001ラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2017 16yo ARCHIVES for 
ARen Trading Co. #364 53.9%
one of 286 bottles, Hogshead



香りはやや熟しすぎたグレープフルーツ、淡く桃やパイナップル、少しレザーや獣っぽさ、それなりにこなれたモルティ、ヨードもスモークもある強いモルティ。
飲むと粉っぽい凝縮感のあるグレープフルーツ系の柑橘、フルーティな心地良い甘味としっかりめの柑橘の酸味、王道のピートもしっかり効いておりオイリーで長い余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーベースのブランド、アーカイヴスから台湾向けにボトリングされたラフロイグ2001、16年熟成です。
台湾向けはバーズ・フロム・ジ・オリエントとして鳥のラベルが採用されています。

凝縮感のあるグレープフルーツ系に桃やパイナップルなどの南国フルーツのニュアンスも伴うような、バーボン系のラフロイグの良いものに出てくる要素が香りにも味わいにも感じられたのが魅力的でした。

モルティさもこなれてきており、王道のヨードもある強いピートも残っていて、カスクストレングスながら味わいに強すぎるところが無くバランスも良いと感じました。

カスクストレングスとして完成度の高いラフロイグで、良いものの多いラフロイグでなければレートももっと高くしたであろう美味しさでした。

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2018.10.05【日記】

ラフロイグ 30年 オフィシャル カーチェス 43%

ずっと飲んでみたかったボトルがやっと飲めました。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 30yo OB CAIRDEAS 43%
Bottled in 2008, one of 1536 bottles



香りはオールド感を帯びたシェリーとヨードや炭の煙が効いた強いピート、チョコレートをかけた桃、奥から焦げた麦とバーベキューの肉。
飲むと穏やかだがじわじわと力強くなる。巨峰の果汁、コクのあるチョコレートの甘味と渋味、磯っぽい塩気、炭っぽさのある強いピート、余韻はフルーツとピートが残る。

【Good/Very Good】


2008年にボトリングされたオフィシャルのラフロイグ30年。
数少ないブラックラベルが採用されており、カーチェス表記のボトルの中では最長熟だと思います。
60%がシェリー樽、40%がバーボン樽で、それらをさらにバーボン樽でマリッジしています。

香りにはスペックよりも強めのシェリー感があり、バーベキューの肉のようなミーティさがありました。
熟成が長い割にしっかり残っているラフロイグらしいヨードやスモークが濃厚だったのも印象的でした。

飲むと加水らしく穏やかですが厚みはあり、やはりブドウ果汁やチョコレートのようなシェリー樽由来の要素がしっかり主張してきました。
甘味と長熟らしいウッディな渋味、そして磯っぽいブリニーさ、これらが感じられるシェリーカスクのアイラモルトでした。

長熟アイラはもっと軽くフルーティになりがちですが、これには意外にそういうニュアンスが控えめで香りの桃っぽさくらいでした。

ボトリング後に約10年が経過していますが、まだ樽感と原酒が少しチグハグな感じなのが不思議でした。

長熟加水でそんなに置いておくべきボトルではないと思いますし、だからこそ今回開栓されたんだと思いますが、もしかしてもしかすると飲み頃はもっと先なのかもしれないと思うラフロイグでした。


 
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2018.09.29【日記】

ニューリリース:ラフロイグ オフィシャル カーチェス フレンズオブラフロイグ向け 2018 51.8%

最近のカーチェスの中ではかなり好みでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG OB CAIRDEAS for FRIENDS OF LAPHROAIG and FEIS ILE 2018 51.8%


香りはフレッシュシトラス、白ブドウ、少し軽いがヨードのある強いピート、タール、ドライナッツとほどよいモルティ。
飲むと丸みはあるがじわじわとスパイシー、薄めた蜂蜜やバニラのコクのある甘味と柑橘のさっぱりした酸味、塩気と魚介のダシ、少し木材感のあるウッディネス、ヨードもある強いピート、余韻は長め。

【Good/Very Good】


毎年アイラフェスの時期にフェスボトルもかねてリリースされる、フレンズオブラフロイグ向けのカーチェスですが、今年はファーストフィルバーボンカスクのあとでフィノシェリーカスクでフィニッシュしたものでした。
個人的には最近のカーチェスにはすごく美味しいと思うものが無く、定番が美味しいだけになんとなく残念なイメージでした。
そんな中で今回のはフィノカスクフィニッシュで、珍しいこともあって興味深くいただきました。

フルーティとピーティのバランスが良いタイプで、甘味と酸味と塩味、そしてアイラモルトらしい旨味のバランスも良かったと思います。

カスクストレングスのわりにそれほど厚みは感じないものの、ここ数年のカーチェスの中では一番飲み心地の良いタイプで、おいしくいただきました。


 
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2018.03.09【日記】

ラフロイグ 1988-2005 17年 ダグラスレイン オールドモルトカスク #DL1675 50%

フィニッシュの効果もあり美味しかったです。

  

ラフロイグ LAPHROAIG 1988-2005 17yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask #DL1675 50%
one of 332 bottles, Finished in Rum Cask



香りはプラムや熟したオレンジ、バニラ、カスタードクリーム、干し草とそれを燃やしたスモーク。
飲むと優しい口当たりから噛み応えのある粉っぽい凝縮した旨味、グレープフルーツのわた、淡く桃、心地良い甘味と酸味、ブリニー、しっかりピートの主張もある。

【Good/Very Good】


ダグラスレインのOMCからラフロイグ1988、15年熟成です。

ラムカスクで後熟しているためか、香りはスペックから想像する柑橘系フルーティタイプとは異なり、プラムなどの熟したフルーツのニュアンスが感じられました。

飲んでみると期待したような柑橘系を中心とした魅力的なフルーツの主張があり、粉っぽい凝縮感と噛み応えのあるテクスチャーを帯びた旨みもありました。
50%で飲み応えも残しつつ、甘味、酸味、塩気といった味わいのバランスは非常によく、もちろんラフロイグらしいピーティさも十分に感じられました。

好きで飲みなれたスペックですが、それにカスクフィニッシュの要素が追加で感じられて面白いモルトでした。

 
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2018.02.05【日記】

ラフロイグ 15年 オフィシャル 40% 80年代後半流通

妖艶で大好きな香味でした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 15yo OB 40%
80年代後半流通



香りは強く妖艶。非常にフルーティ、グレープフルーツとそのわた、桃、白ブドウ、しっかりとヨードのあるピート感、魚介ダシ。
飲むと香りよりオールド感あり、噛み応えのあるテクスチャー、グレープフルーツと古いシェリー感、少し抜け感もあるが優しい甘味、余韻フルーツと土っぽいピート。

【Very Good】


80年代後半に流通していたと思われる、ラフロイグ15年オフィシャルボトルです。

70年代前半の蒸留と思われますが、その年代のラフロイグにしばしば感じる突き抜けた多彩なフルーツとヨードのあるピートを共に感じる期待通りの香りでした。
うっすらと古いシェリー感もあり土っぽさもあり、妖艶さを感じました。

ただし、若干ですがボディの枯れ感や抜け感を帯び始めているようにも思いました。

このあたりの年代にボトリングされた加水ボトルに関しては、そろそろ飲み頃のピークを過ぎるか過ぎないかというところに差し掛かったものも少なくないと思います。
私のストックにもそのあたりのものがあり、迷わず開栓して飲むべきかなと考えさせられました。

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2018.01.20【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 15年 オフィシャル カーチェス フレンズオブラフロイグ向け 2017年ボトリング 43%

今年2本目のカーチェスはバイセンテナリーと同スペックでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 15yo OB CAIRDEAS for FRIENDS OF LAPHROAIG 43%
First fill ex-bourbon barrels



香りはオレンジピールとアプリコットジャム、淡い桃、炭を炊いたような煙と魚介の燻製、バニラクリームとオーク。
飲むとやや粘性あり。オレンジクリーム、コクのある甘味、魚介の旨味、オークのタンニン、塩気あり、強い燻煙、余韻まで力強い。

【Good/Very Good】


毎年恒例でアイラフェスの時期にフェスボトルもかねてリリースされる、フレンズオブラフロイグ向け(といいつつ最終的には全世界向け)のオフィシャルボトル"カーチェス"ですが、今回フェスの時期に出たものとは別にリリースされました。
今回のものは15年熟成の43%加水で、裏ラベルによると2001年前後の蒸留とのことです。

バイセンテナリーにボトリングされた15年と同スペックでしたが、味は結構違うように感じました。

やや濃縮感のあるフルーツやバニラやクリームといった要素、そして魚介の燻製や炭っぽさのある強いスモークなど、主張の強い香味成分が多異様に感じました。

比較すると、ややボトラーズのラフロイグに多いフルーティさだったバイセン15年より全体に重くパワフルでコクがあり、樽が効いていてオークの主張が強いというイメージでした。

バーボンバレルの特徴が強く、今のオフィシャルスタンダードの系統の15年熟成として興味深いリリースでした。

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2018.01.02【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 20年 エリクサーディスティラーズ シングルモルツオブスコットランド ディレクターズスペシャル 53.8%

突き抜けたシェリーカスクのラフロイグ。高額ですが納得の味です。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 20yo ELIXIR DISTILLERS The Single Malts of Scotland DIRECTOR'S SPECIAL 53.8%
one of 493 bottles, Oloroso Sherry Butt



香りは心地良いシェリー、ベリーやプラムのジャム、紅茶、高級なビターチョコレート、奥から魚介ダシと焦がしたモルティ、少し腐葉土のアーシーやレザー、ハーブ、ヨードもある強いピート。
飲むと濃い味だが滑らかなテクスチャー、じわじわと広がり染み込むような旨味、プラムジャム、淡くパイナップルなどトロピカル要素、強いコクのある甘味と心地良い渋味、ボディは厚く濃縮フルーツと強いピートが残る余韻は長い。

【Very Good】


シングルモルツオブスコットランドのディレクターズスペシャルとしてボトリングされたラフロイグ20年です。
ヴィンテージ表記はありませんが、ボトリングしておいたものをリリースしたのでなければ、逆算すると1997年頃の蒸留です。
エリクサーディスティラーズ社のボトリングとなっていますが、これはウイスキーエクスチェンジの一部門を担うスペシャリティドリンクス社が名前を変えたもののようです。

シェリーバットの熟成ですが、樽自体も良いものなのでしょう、その良さがしっかりとでています。
ジャムや紅茶、高級なチョコレートといった要素に加え、素晴らしいラフロイグにしばしば感じる腐葉土っぽさやレザー感も淡く感じました。
アイラモルトの雄であるラフロイグのカスクストレングスらしい迫力があり、魚介ダシやヨードのあるピートもしっかり主張してきました。

ニューリリースですが荒々しさはなく、もしかしたらボトリング後少しあけてリリースしたのかなと思うような染み込むようなテクスチャーがあったのも印象的で、ボディが厚く旨味も濃く、余韻まで心地良かったです。

現時点でもかなり旨いモルトですが、時間経過でさらに良くなるであろう風格があり、将来が楽しみなボトルのひとつになりました。

ウイスキーエクスチェンジのスキンダー氏はラフロイグの目利きに優れているイメージで、今までも名品を多数ボトリングしてきましたが、今回のボトリングはその中でも特に良いものだと思いました。

今年1発目のご紹介は未来を感じるこのボトルと決めていました。

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2017.12.31【日記】

ラフロイグ 1974 31年 オフィシャル メゾンドウイスキー向け 49.7%

久しぶりに飲みましたが自分がとろけそうになる美味しさでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1974 31yo OB for La Maison du Whiksy 49.7%
one of 910 bottles, Sherry Wood Casks



香りは妖艶で濃厚、濃縮ブドウ果汁やプルーン、マンゴーを含む熟したトロピカルフルーツ、高級チョコレート、腐葉土やなめし皮、煮詰まった魚介のダシ、ヨードのある強く重いピート、極めてリッチ。
飲むとトロリとした口当たりから強烈に芳醇に広がる、香りよりしっかりとトロピカルフルーツ、皮ごと絞った濃縮ブドウ果汁、ジューシーで強い甘味とそれを引き締め深めるしっかりめの渋味、滋味深い腐葉土、ヨードのある強いピート、セクシーさを伴う陶酔感のある長い余韻。

【Excellent】


メゾンドウイスキー向けにボトリングされたオフィシャルのラフロイグ1974、31年熟成。
お目にかかれるラフロイグのオフィシャルボトルの中で、最も評価が高く高額で取引されているものです。
前回有楽町で開栓されたときには3日で終わってしまい飲みそこなったため、私もずいぶん久しぶりに飲みました。

濃厚かつジューシーな陶酔感のあるシェリー感とアイラモルトの雄たるラフロイグの個性が高い次元で融合したすごいボトルで、しかも長期熟成の枯れ感に伴って出てくるものとは異質のトロピカルフルーツの要素が強く感じられます。

旨いシェリーカスクのアイラモルトに欲しい要素をすべて持っているだけでなく、獣っぽいなめし皮
やアーシーな要素など妖艶で深みを感じる要素、そして露骨に感じるほどのトロピカルフルーツなどプラスアルファ要素を多く含んでいます。
余韻の陶酔感も素晴らしく、ボディもあるためいつまでも続くようです。

ラフロイグでこういうシェリーカスクのオフィシャルボトルは他になく、元々は個人で持ち込んだ特別なシェリーカスクで長期熟成したものを、蒸留所が買い取ったという話を聞いたことがあります。
真偽のほどはわかりませんが、そのエピソードに納得できる内容です。

文句のつけるところがない完璧な1本で、奇跡的に自分でも1本持っているのですが宝物です。いつ開けるのかは本当に悩みますね。

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2017.12.28【日記】

「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」 簡易テイスティング

三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」 でたくさんのモルトをいただき、これまでいくつかご紹介してきましたが、最後にざっくりテイスティングさせていただいたものもいくつかご紹介します。



オーヘントッシャン 1966 31年 オフィシャル #511 43.5%

 

非常に熟成感あり、パイナップルなどの多彩な濃縮フルーツ、雑穀や紙っぽさを伴うモルティ、オイリーさもある。

長熟のローランドモルトらしい味でした。



タムナヴーリン 22年 オフィシャル 45% 80年代流通

 

アプリコットジャムと香ばしさを伴うモルティがしっかり。麦芽由来の旨味が濃く、飲み飽きしない美味。

麦々しいモルトのハイレベルなタイプで、個人的にはかなり好みのタイプで期待以上に美味しかったです。



スプリングバンク 15年 オフィシャル 46% 80年代流通

 

妖艶さのあるオールドシェリーのスプリングバンク、ジャム感しっかり、ブリニーさもありリッチ。

ジャム系と言われそうな、昔のシェリーカスクらしいスプリングバンクで、樽に負けない原酒の個性もあって期待を裏切らない美味しさでした。



スキャパ 1989-1997 ジョンミルロイセレクション #1890 59.5%

 

パワフルだが意外なとろみがある。樽感も心地良く、アプリコットジャムのまったりした甘味とモルティな旨味が融合している。

ハイプルーフで8年程度の熟成ですから、恐らくはボトリング直後はかなり荒々しかったのではないかと思いますが、今は粘性を帯びていて濃厚な美味しさです。
きっとボトリングから約20年で旨くなり、飲み頃になったボトルでした。



グレングラント 30yo BBR #8239 46% 2003年詰め

 

心地良い濃厚なオールドシェリー、濃縮フルーツの甘味としっかりしたハーブやウッディネスの渋味、リッチ。

シェリーカスクが支配的なグレングラント。逆算すると1973あたりの蒸留ですが、当時の良いシェリーカスクを感じる香味です。



ラフロイグ 1988 キングスバリー ケルティック 59.9%

 

少し凝縮したテクスチャー。オレンジの入ったバニラクリーム、蜂蜜っぽさもありコクのある甘味、淡く炭っぽさを伴う力強いピート。

これも荒々しさが穏やかになりとろみを帯び始めた感のあるハイプルーフのラフロイグ。このスペックに期待する香味がありました。



グレンファークラス 1978-1998 20年 オフィシャル 58.1%

 

穏やかなシェリー感。アプリコットやプラムのジャムのコクのある甘味があり、モルティな要素も残っている。意外にスパイシー。

強すぎないシェリー感が全体を優しく包むファークラス。そのぶん麦芽の旨味を含めてたくさんの香味がありました。



これらのボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。

2017.12.18【日記】

プライムモルト3種+ラフロイグ10年アンブレ表記 アメリカ向け 80年代流通

来年1月21日に名古屋で行われる、ウィスキーラバーズ名古屋2018にブースを出すIANさんで、先行テイスティング会が行われました。
今回、幸いなことに都内で仕事のある日に時間が併せられましたので参加させていただきました。

限られた時間内で20種類もありましたから、さすがにすべてに詳細なテイスティングは出来ませんでしたが、今回から数回に分けてご報告させていただきます。
まずはメインとされている80年代流通のプライムモルト3種+ラフロイグ10年アンブレ表記です。


プライムモルト3種+ラフロイグ10年アンブレ表記 アメリカ向け 80年代流通



プライムモルト表記 12年 ファイネストアイラシングルウイスキー表記
プライムモルト表記 12年 ラフロイグ表記

プライムモルト表記 15年 ファイネストアイラシングルウイスキー表記
10年 オフィシャル アンブレンデッド表記 アメリカ向け

上記4種を次々とテイスティングできました。
今回のプライムモルトはアメリカ向けにボトリングされたラフロイグという噂でした。

その中で印象的だった3種に関して。

まずプライムモルト12年のファイネスト表記ですが、香りはもろにオフィシャル10年の同時期のアンブレンデッド表記に期待するような凝縮感のあるタイプで、味わいの第一印象もその期待通りなのですが、中盤から後半にボウモアっぽい化粧香がありました。
この系統のパフューミーはラフロイグではあまり感じない要素であり、経年変化ででてきたものかもしれませんが興味深くいただきました。
昔のラフロイグに感じる粉っぽいグレープフルーツやメロンのようなフルーティな風味は、パフュームと紙一重のような部分もあるので、たまたまこのボトルでは経年変化でパフューム寄りに振れたんでしょうか。
とはいえ飲んだ後に強く残るようなパフュームではなく、ちゃんとらしさもあり、非常に興味深く美味しくいただきました。

一方で、同じプライムモルトの12年でもラフロイグ表記のあるものですが、こちらは香りも味わいもモロにアンブレのラフロイグに期待する粉っぽい凝縮感のあるタイプで、度数が少し高いこともあってかボディもあり、私の好みのど真ん中でした。思わず陶酔してしまいました。

この12年2本の飲み比べは、贅沢ですが非常に楽しかったです。

最後に、アメリカ向けのラフロイグ10年のアンブレ表記ですが、逆にこちらはアンブレの中ではシェリーが効いたタイプで、粘性もあってまったりしたテクスチャーだったのが印象的でした。
こういうロットもたまにあるという認識はありましたが、特にそっち寄りの香味でした。これはこれで素晴らしく美味しかったです。


今回の4種はアメリカ向けでなかなか手に入らないということもあり、どれも現在ではかなり希少なモルトで、驚くほど高額で取引されています。
大好きなラフロイグのこの年代を飲み比べできたのは非常に貴重な体験でした。
感謝です。



 
SELECTION No.1の下の表記が異なります。

※12/25 追記:
必ずしもプライムモルト=ラフロイグというわけではないようです。失礼しました。
確かに今回の15年に関しては個性的で面白い香味ですが、独特のエグ味もあってラフロイグではない別の蒸留所の味を連想させるものでした。
 
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2017.12.06【日記】

ラフロイグ1984 9年 ケインデンヘッド オリジナルコレクション 46%

かなりフルーティに振れたラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1984-1993 9yo CADENHEAD'S Original Collettion green bottle 46%


香りは突き抜けてフルーティ、グレープフルーツのわた、白ワイン、淡く桃、乾いたモルティ、スモーキーなピート。
飲んでもグレープフルーツのわた、しっかりスモーク、ほどよい甘味と酸味、塩気も強め、少し粉っぽく噛み応えもある旨味あり。

【Very Good】


ケイデンヘッドの加水シリーズであるオリジナルコレクションから、ラフロイグ1984、9年熟成です。

このヴィンテージのラフロイグはケイデンヘッドからいくつも出されており、どれも樽感が強すぎずフルーティで美味しいイメージでした。

このオリジナルコレクションの9年は、加水ということも相まってか特に柑橘系のわたが入ったようなフルーツ感が突き抜けて感じられました。

それでいて、私がラフロイグに期待する噛み応えがあって凝縮感のある旨みは健在で、フルーツから少し遅れてピートもしっかりと主張してきましたし、塩をつけたフルーツのような余韻まで満足感も十分でした。

このタイミングで詰めるなら加水でという判断だと思いますが、ボトリング後25年近く経ってもそれが正解と思える仕上がりでした。


 
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2017.11.28【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 1988/1989-2017 27年 オフィシャル リミテッドエディション 41.7%

度数が下がっていることから想像するのとは少し違う香味でした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1988/1989-2017 27yo OB LIMITED EDITION 41.7%


香りは強くフルーティ、グレープフルーツと桃、魚介ダシ、バニラ、シナモン、強めのオーク、少し松ヤニ、オイルで炒めたナッツ、ヨードのある強いピート。
飲むとスムーズだが度数のわりには力強く広がる、香り同様に強いグレープフルーツのわた、フルーティな甘味と酸味、塩気とピートがしっかり、松ヤニを伴うウッディネスは強めで余韻は長め。

【Very Good】


今年蒸留所からボトリングされた、ニューリリースのラフロイグ27年リミテッドエディションです。
蒸留は1988から1989とのことです。

結構長い熟成期間で度数がギリギリ近くまで下がっていることから、リリース当時はそのスペックからトロピカル要素も含み強烈にフルーティな代わりにボディがヘタレたタイプを想像していました。

しかし実際に飲んでみると、フルーティさはしっかりありますがトロピカル要素はあまりなく、その一方で枯れ感やヘタレた要素もあまり感じないタイプでした。

松ヤニっぽさを伴うウッディネスが強めに感じられるためか度数の割にはパワーも残しており、オフィシャルらしいヨードを伴うピートの主張も枯れておらずしっかりと感じられました。

典型的にはスコシアロイヤルのラフロイグのような、フルーティでライトなボトラーズ系の長熟ラフの香味を想像していましたが、そういうタイプではなくこれはこれで美味しくいただきました。


 
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2017.09.24【日記】

近年リリース:ラフロイグ 1999-2016 モルツオブスコットランド WHISKY&CO,ウイスキーアンティーク向け #16025 57.2%

樽感と原酒の個性が良いバランスでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1999-2016 MALTS OF SCOTLAND for WHISKY&CO AND WHISKY ANTIQUE #16025 57.2%
one of 235 bottles, Refill Sherry Hogshead



香りはアプリコットやプラムのジャム、ヨードのある強いピート、じわじわと旨そうなモルティ、魚介ダシ、オイル。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、ジャム系の濃縮フルーツとその甘味、引き締めるほどよいタンニン、魚介ダシの旨味、スモークとヨードのしっかり効いた強いピート、長めの余韻。

【Good/Very Good】


ドイツのモルツオブスコットランドからラフロイグ1999、およそ17年の熟成です。
WHISKY&COとウイスキーアンティークの2社に向けてボトリングされたシングルカスクという記載ですが、よく見るとウイスキーアンティークの綴りが間違ってますね。

中身には間違いが無く、リフィルらしく全体に淡く効いたシェリー感とラフロイグらしいピートやダシっぽさが共に無理なく感じられました。

樽感のおかげで適度に乗ったフルーツの甘味とタンニンのバランスも良く、詰めたてから十分に美味しいラフロイグでした。

こういうものはオフィシャルではあまり見ないタイプですね。


 
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2017.09.12【日記】

ラフロイグ 1983-1999 16年 マキロップチョイス #1849 52.5%

さすが80年代前半蒸留。素晴らしいです。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1983-1999 16yo Mackillop's Choice #1849 52.5%


香りは独特の陶酔感あり、熟したグレープフルーツのわた、凝縮感あり、プラム、淡く桃、バニラ、乾いた強いモルティ、淡くムスク、しっかりスモーキーなピート。
飲むと凝縮感のある粉っぽい柑橘とじわじわと舌に染み込むテクスチャー、噛み応えのあるモルティな旨味、品のある魚介ダシ、さっぱりした甘味と強めの柑橘の酸味、スモーキーなピートもフルーツと共にしっかり感じられる余韻。

【Very Good】


マキロップチョイスから1999年にボトリングされたラフロイグ1983、16年熟成です。

80年代前半までに蒸留されたラフロイグに感じることが多い独特の粉っぽいような濃縮感を伴う強い柑橘感があり、桃のようなニュアンスも淡く伴っており非常にフルーティでした。
モルティさにも凝縮感があり旨味も濃く、舌に染み込むようなテクスチャーもあり、ヨードはほどほどにスモーキー優位なピートの主張もしっかりと感じられました。

この個性は替えがきかないですね。

そういえばこのボトル、以前に飲んだものと同じだと思ってテイスティングし、飲んだ時にも何の違和感もなかったのですが、よく見ると以前とは樽番号が2つ異なり度数もわずかに異なりました。
ボトリングも含めてほぼ同じスペックのシスターカスクだったようです。
どちらも似た個性で非常に美味しかったです。


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2017.08.27【日記】

ラフロイグ 1966-1997 31年 シグナトリー #1094 49.3%

念願かなって飲めました。感激です。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1966-1997 31yo SIGNATORY VINTAGE #1094 49.3%
one of 210 bottles



香りはこなれていて穏やか、アプリコットジャムやグレープフルーツのジャム、クリーム、樹液、淡く腐葉土、ヨードもある強いピート、ムスク、妖艶さがありリッチ。
飲むと粘性もある柔らかな口当たりから力強く広がる、濃縮したグレープフルーツ、噛み応えのあるテクスチャー、ワックス、コクのある甘味と優しい酸味、塩気が強いソルトピーナッツ、塩素やクレゾール、こなれているが強いピート、オイリーで長い余韻。

【Very Good/Excellent】


シグナトリーが1997年にボトリングした、ラフロイグ1966、31年熟成です。
私はラフロイグが大好きですが、60年代蒸留のもの、しかもカスクストレングスとなるとなかなか飲む機会もありません。
そしてこのシグナトリーの1966は、過去にニアミスで飲み損ねることを繰り返していたのですが、やっと巡り合えました。

香りの第一印象はやや落ち着いたカスクストレングスという感じで、こなれて濃縮感のあるフルーツ感やクリーミーさ、そして土っぽさのある強いピートが、らしいヨードを伴って感じられました。
経年変化も相まってか、複雑で深みがあり、妖艶さも感じられました。

飲んでもこなれていますがしっかりと広がるパワーと?み応えを感じるような凝縮感がありました。
らしいグレープフルーツ感にも濃縮感があり、しっとりとしたコクがあり、何よりピートにアードベックや70年代前半のブローラに近いニュアンスのある塩素っぽさが伴っていたのが印象的でした。

香りと味わいでやや印象が違いましたが、妖艶さは香り同様に味わいにおいても感じられ、余韻にも陶酔感がありました。

素敵な経験をありがとうございました。


 
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2017.07.17【日記】

ラフロイグ 1990-2000 ムーンインポート “インザピンク” 46%

飲み頃で完成度の高い加水ラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1990-2000 MOON IMPOROT In The Pink #11684 46%
one of 320 bottles



香りは華やかで軽やか、フレッシュなグレープフルーツ、ひきたての小麦粉、乾ききっていない干し草、魚介パウダー、鋭く強いピート感。
飲んでも華やか、少し凝縮感があり舌に染み込むようなテクスチャーを帯びている、シロップのような上品な甘味、柑橘の酸味、麦芽と魚介の旨味、強いピートと心地良い余韻。

【Very Good】


ムーンインポートが2000年にボトリングした、ラフロイグ1990、およそ10年熟成で46%の加水ボトルです。

熟成が短く、ボトリング当時は加水といえどもやや粗さや若さが目立ったのではないかと思いますが、今は華やかなフルーツ感と経年変化でこなれたと思われるモルティさやグラッシーさ、そしてピート、これらが混然一体となっています。

どことなく品があり、舌に染み込むような旨みがしっかりと感じられました。

前に飲んだ時よりもさらに仕上がっている印象で、加水と経年変化でまさに今飲み頃となったボトラーズのラフロイグだと思います。


 
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2017.06.26【日記】

ニューリリース:ラフロイグ オフィシャル カーチェス フレンズオブラフロイグ向け 2017 57.2%

飲む機会のないクォーターカスクのハイプルーフです。

 

ラフロイグ LAPHROAIG OB CAIRDEAS for FRIENDS OF LAPHROAIG and FEIS ILE 2017 57.2%


香りはオレンジやグレープフルーツ、バニラ、木材感のあるリッチなオーク、ドライナッツ、魚介だし、ヨードのある強いピート。
飲むとパワフル、強いバニラ、オレンジ、淡くパイナップル、麦芽の旨味、コクのある甘味と引き締めるオーク、すこし木材、魚介のダシっぽさ、ヨードのある強いピート、余韻は長め。

【Good/Very Good】


このところ毎年アイラフェスの時期にフェスボトルもかねてリリースされる、フレンズオブラフロイグ向け(といいつつ本数も多く最終的には全世界向け)のオフィシャルボトル"カーチェス"。
今年のカーチェスは定番商品であるクォーターカスクのカスクストレングス版でした。

ラフロイグらしい柑橘系を主としたフルーツ感があり、パワフルなピートやリッチなオーク感が強く感じられる一方で、私にはクォーターカスクにも感じられる木材っぽいニュアンスがことさら強く感じられました。

しかし普段から好きで飲まれている方にとって、そのカスクストレングスは非常に価値のあるものだと思います。

 
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2017.06.12【日記】

ラフロイグ 1988-2005 16年 ダグラスレイン オールドモルトカスク リンブルグウイスキーフェア向け #1062 50.1%

やはり1988は特別な味がしますね。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1988-2005 16yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask for The Whisky Fair #1062 50.1%
one of 151 bottles, Refill Butt



香りは粉っぽく凝縮したグレープフルーツのわた、乾いた旨そうなモルティ、潮風、ミネラル、ヨードもあるがスモーキー優位のピート。
飲んでもグレープフルーツやパイナップル、噛み応えのある凝縮感、魚介ダシの旨味、コクのある甘味、少し灰っぽさのある強いピート、余韻は長い。

【Good/Very Good】


ダグラスレインがドイツのリンブルグウイスキーフェア向けにボトリングしたOMCのラフロイグ1988、16年熟成です。

粉っぽく凝縮したような柑橘感にこなれた旨そうなモルティさも感じられ、当然ピートも強く感じました。
オフィシャルと比べるとややヨードよりスモークのほうが強く感じられるように思いました。

飲んでも凝縮感のあるフルーツがかなり強く感じられ、魚介系の旨味もあり、フルーティ系のラフロイグとして充実していました。

1988はエクスクルーシブモルツなど美味しいものが多い印象でしたが、このウイスキーフェア向けも少し1980年代前半までに感じたようなテクスチャーがあって美味しかったです。


 
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2017.06.09【日記】

近年リリース:ラフロイグ 1998-2015 16年 ハンターレイン オールドモルトカスク #HL11528 50%

フルーティでボトラーズらしい美味なラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1998-2015 16yo HUNTER LAING OLD MALT CASK #HL11528 50%
one of 236 bottles, REFILL HOGSHEAD



香りはグレープフルーツ、グァバ、乾いた粉っぽいモルティ、潮風や燻製した魚、海草っぽいヨードもある強いピート。
飲むと柔らかな口当たりから広がる、香り同様のグレープフルーツとトロピカル要素、心地良い麦感と魚介ダシ、柑橘系の甘味と酸味、しっかり塩気あり、ピーティで長めの余韻。

【Good/Very Good】


ハンターレインのOMCからラフロイグ1998、16年熟成です。

のっけからグァバやグレープフルーツなど、ボトラーズのラフロイグらしいフルーツ感がしっかりと感じられ、アイラモルトらしい潮っぽさやヨードやスモークのニュアンスも強く主張してきました。

飲んでも香り同様のフルーティさとピーティさがあり、嫌味は無く期待に応えてくれる味わいでした。

50%加水のためか飲みやすさがあり、それでいて美味しいのでするするとたくさん飲めてしまうタイプです。


 
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2017.05.16【日記】

ラフロイグ 1988 22年 クリエイティブウイスキー エクスクルーシブモルツ 5周年記念ボトリング #8301 49.6%

80年代前半の味がする稀有なボトルです。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1988 22yo  The Creative Whisky EXCLUSIVE MALTS 5th ANNIVERSARY BOTLING #8301 49.6%
one of 276 bottles



香りは凝縮感のある八朔やグレープフルーツ、アプリコットのジャム、抹茶、少し樹液、ヨードもある強いピート、リッチ。
飲むと芳醇で複雑、粉っぽい凝縮感があり少し舌に染み込むようなテクスチャー、皮付きの八朔、淡くマンゴーやパッションフルーツ、コクのある甘味、リッチなオーク、魚介ダシの旨味、ヨードもあるパワフルなピート、余韻は長い。

【Very Good】


クリエイティブウイスキー社の5周年記念ボトルのひとつとしてボトリングされた、エクスクルーシブモルツのラフロイグ1988、22年熟成です。
記念ボトルはこの他にベンネヴィス1968とトミントール1966がありました。

このラフロイグは、リリース当時にも結構話題になったボトルで、ボディやパワフルーなピート感を持ちながらもかなり突き抜けたフルーツ感がありました。

今回飲んでもやはり柑橘のワタのようなニュアンスや、少しトロピカルフルーツのようなニュアンスも持っており、粉っぽく感じるような独特の凝縮感のある旨みもあって非常に魅力的でした。

この感じは1984ヴィンテージくらいまでのものに感じることが多いのですが、1988でしっかり感じたのも当時からとても印象的でした。

ボトリングしたてから良かったボトルですが、今回も変わらず美味しかったです。

 
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