ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.03.22【日記】

ニューリリース:マッカラン 1988-2017 29年 ブロッサム ウィスク・イー #13 53.2%

想像以上に美味しいマッカランでした。

 

マッカラン MACALLAN 1988-2017 29yo "Blossoms" WHISK-E #13 53.2%
one of 275 bottles, Sherry Butt



香りは洗練された心地良いシェリー、皮ごと絞ったブドウ、高級チョコレート、甘い黒糖、ハーブリキュール、淡いピート、フローラルさもある。
飲むとリッチで心地良いシェリー、品のある芳醇さ、濃縮ブドウジュース、良い甘味と淡い酸味、引き締めるほどよい渋味、心地良く長い余韻。

【Very Good】


2017年にウィスク・イーさんがボトリングした、ブロッサム表記のマッカラン1988、29年熟成です。

近年の樽としては非常に良いシェリー感が全体を包んでいるモルトで、皮付きのブドウや高級チョコレートやハーブリキュールなど、良質なものに感じられるような要素が充実していました。

ノンオフィシャルのシェリーカスクでさらにカスクストレングスですが、オフィシャルの加水ボトルに感じるような品格も感じられたのが印象的で、格上感のある仕上がりでした。

そして蒸留所の記載がないとはいえ王道の香味で、今の相場を考えるとかなり良心的な価格だったと思います。

このブロッサムはシリーズもののようですが、このクオリティとコスパのものを次々と選ぶのはなかなかハードルが高いと思います。
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2017.11.10【日記】

マッカラン 12年 オフィシャル 43% 80年代流通

珍しくちょっとパフューム要素がありました。

 

マッカラン MACALLAN 12yo OB 43%
80年代流通



香りは濃厚なオールドシェリー、ブドウの皮、ベリージャム、少し黒糖のかりんとうやたまり醤油、レザー、甘やかでリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、香り同様のオールドシェリーの多彩な香味、うっすらとスミレっぽいパフューム要素、コク深い甘味と渋味、余韻は妖艶さがあり長い。

【Very Good】


80年代流通のマッカラン12年、当時のオフィシャルスタンダードボトルです。

濃厚かつ華やかな、この時代らしい素晴らしいオールドシェリーのニュアンスが香りにも味わいにもたっぷり感じられました。
皮付きのブドウのようなニュアンスがあり、甘味と渋味のバランスも良く妖艶さやふくよかさも感じられて素晴らしいです。

何度も飲んできた安定感のあるボトルでしたが、今回取り上げたのは、いつもの要素に加えて珍しくスミレのようなパフューム要素が伴っていたからです。
後に残るものでもなく、エレガントさを邪魔するものでもなく、このボトルの個性として面白いと思いました。

マッカランにパフュームを感じたことはほとんど記憶になく、もともとなのかボトリング後の変化なのかは不明です。
ただ、マッカランの原酒にそういう素因を感じたことがほとんどありませんので、個人的にはボトリング後にでてきたものではないかと思いました。

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2017.08.31【日記】

マクファイルズ 1945 GM 40% 80年代後半ボトリング

この稀有な経験に感謝します。

 

マクファイルズ MACPHAILE'S 1945 GM 40%
80年代後半ボトリング



香りは穏やかなオールド感、キャラメルやミルクチョコレート、厚みを感じる淡いミーティ、レザー、少し焦がした麦、埃っぽさと土っぽさを伴うピートが強め。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、キャラメルやべっこう飴の優しい甘さがあるが意外に強くない、明らかに度数以上の深いコクがある、優しいタンニン、モルティな旨味がしっかり、ミント多めのハーブ、しっかりめのアーシー、重さのあるピート、余韻は重く長い。

【Good/Very Good, Interesting】


GMのマクファイルズ1945、80年代後半のボトリングのようです。
表記はありませんが、中身はマッカランと言われており、終戦の年の蒸留です。
戦争の影響で燃料が無く、伝統的なピートで仕込んでいたといわれている時期のものです。
以前マッカランのパーティで1945のオフィシャルボトルをテイスティングする機会があったのですが、量も少なく土っぽいピートが強かったことくらいしか覚えていません。

今回はそれなりの量をじっくり飲むことができましたが、ロールスロイスと称されるオフィシャルボトルから想像するような高貴で洗練された感じではなく、やや無骨で重さを感じるタイプでした。

フルーティな感じよりは甘やかなキャラメルやチョコ、そしてミーティなニュアンスが強く感じられ、加水40%ととは思えない重厚感がありました。

また、熟成が40年以上と相当長いにもかかわらず、深いコクとモルティな旨味があったのも印象的でした。

そして、もちろん特徴的な土っぽいピートは、香りにも味わいにもしっかりと感じられて余韻まで残りました。

個人的には香りより味が興味深い多彩さを持っていて好きでした。

コンディションも良く、こんな稀有なモルトを飲める機会をいただき感謝です。


 
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2017.08.02【日記】

マッカラン 1965 29年 スコッチモルト販売 49%

懐かしいラベル。中身も素晴らしかったです。

 

マッカラン MACALLAN 1965 29yo SCOTCH MALT SALES 49%


香りは高貴さもあるオールドシェリー、ベリージャム、巨峰、カラメルやチョコレート、スミレのフローラル、ブーケガルニやミント、レザー、奥から土っぽさとオールドピート。
飲むと芳醇、香り同様の濃厚フルーツ、強めのミント、高級チョコレート、みずみずしさも残したフルーツの甘味と酸味、麦芽の滋味深い旨味、ハーブ、レザー、リッチで厚みがある、心地良く長い余韻。

【Very Good/Excellent】


スコッチモルト販売さんが90年代半ば頃にボトリングした、マッカラン1965、29年熟成です。

やはり60年代のマッカランは、オフィシャル・ボトラーズ問わず素晴らしいですね。

濃縮感や果実感が共に感じられる多彩で華やかなフルーツに加えて、バーブやレザー、そしてどっしりとした大地を感じるようなアーシーさや古いピート感もあって、陶酔感がありました。

コンテンツが多彩で濃厚で、華やかなのに滋味深さや太さもあり、いろんな無いものねだりが叶えられているすごいモルトでした。



このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2017.03.28【日記】

マッカラン 1963 オフィシャル 43%

エレガントな貴族の香味でした。

 

マッカラン MACALLAN 1963 OB 43%


香りは心地良いオールドシェリー、プラムやアプリコットのジャム、高級なチョコレートやキャラメル、高貴で心地良いウッディネス。
飲むとベルベットのような滑らかな口当たりから広がる、エレガントで陶酔感のあるシェリー感、淡く果汁感もある濃いフルーツ、上品な渋味と酸味、古いウッディネス、リッチで心地良い余韻。

【Very Good/Excellent】


オフィシャルのマッカラン、1963ヴィンテージです。

さすが60年代のオフィシャルマッカラン、陶酔感のあるオールドシェリー感があり、ベルベットのような滑らかな口当たりから広がる芳醇かつバランスの良い味わいは非常に魅力的です。
香りの最初から味わいの最後まで、うっとりするような陶酔感がありました。

各要素に関してどうこう言うよりも、この時代のマッカランらしく全体を包む高級感と滑らかさがあり、エレガントな気品を感じる点が他の追随を許さない魅力だと思います。
まさにシングルモルトのロールスロイスですね。



このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんの10周年で開栓されました。
寺家さんおめでとうございます。
20周年も楽しみにしています。

 
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2017.03.10【日記】

マッカラン 10年 オフィシャル 100プルーフ 57% 80年代流通

重厚なシェリー感で、この時期らしい香味だと思います。

 

マッカラン MACALLAN 10yo OB 100 proof 57%
80年代流通



香りはまったりした甘やかな濃厚シェリー、レーズンやプルーン、みたらしのタレ、ビターチョコレート、焦がした麦とハーブリキュール。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、香り同様のまったりした濃縮フルーツの甘味、淡くダシ醤油、みたらし、リッチ、ハーブの引き締める渋味、甘やかな余韻。

【Good/Very Good】


80年代に流通していたと思われる、オフィシャルの100プルーフ(スコットランドだと57%)のマッカラン10年です。

香りにおいても味わいにおいても強いシェリー感が主張してきますが、ドライフルーツなどの濃縮したフルーツやみたらしのたれ、濃いチョコレートなど重さを感じるニュアンスが強く感じられました。
60年代蒸留のボトルに多い、果汁感を伴うような洗練された高貴なものとは異なり、70年代後半から80年代らしいシェリー感のように思いました。

まったりと甘く、引き締める渋味もあり、ロールスロイスという感じではありませんがシェリーカスクのウイスキーとして非常に完成度の高いモモルトだと思います。



 
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2016.03.16【日記】

近年リリース:マッカラン 1989-2014 25年 クーパーズチョイス #9325

加水でも濃厚でした。

マッカラン MACALLAN 1989-2014 25yo THE VINTAGE MALT WHISKY THE COOPERS CHOICE #9325 MACALLAN 1989-2014 25yo THE VINTAGE MALT WHISKY THE COOPERS CHOICE #9325

マッカラン MACALLAN 1989-2014 25yo THE VINTAGE MALT WHISKY "THE COOPERS CHOICE" #9325 46%
one of 275 bottles, Hogshead



香りは華やか、熟したオレンジ、バニラ、強く蜂蜜、ナッツ、オーク、優しい麦感。
飲むと滑らかな口当たり、香り同様にオレンジとコクのある蜂蜜の甘味、淡い酸味、バニラと少しクリーム、オークの効いた心地良い余韻。

【Good/Very Good】


ヴィンテージモルト社のクーパーズチョイスから、マッカラン1989、25年熟成です。

色からも香味からも、シェリーカスクでないことがうかがえ、華やかでオレンジやバニラ、蜂蜜、良いオークなどを感じる良いバーボン感がありました。

それだけだと凡庸なモルトになってしまいそうですが、このボトルは加水にも関わらず濃厚さやコク深さがあり、少しとろりとしたところもあって飲み応えと飲み心地の良さが共にありました。
そのためかそれなりに1杯の満足感もあり、この辺はやはりマッカランの原酒の質に起因するのかなとも思えました。


 
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2016.01.19【日記】

マッカラン オフィシャル "1861レプリカ"

いわくつきのボトルですが,中身は美味しいです。

マッカラン MACALLAN OB 1861 REPLICA MACALLAN OB 1861 REPLICA

マッカラン MACALLAN OB "1861 REPLICA" 42.7%
2001年リリース



香りは重くこもっている、埃っぽいオールド感、萎びたオレンジ、こなれた素朴な麦感、少しバタークリーム。
飲むと華やかさはないが濃厚、舌を捉えるとろりとした粘性のあるテクスチャー、噛み応えもあり、麦の旨味が染み込んでくる、心地良い余韻。

【Good/Very Good】


2001年にリリースされた,マッカランのオフィシャルボトル,"1861レプリカ"
マッカラン蒸留所が手に入れた1861年のボトルの中身に近い香味になるように当時の原酒をヴァッティングして作ったボトルで,中身だけでなくボトルの形状からすべて再現しています。
数種類あるのですが,1996年に最初に発売された1874のレプリカ以外はすべてベースとなったボトルがフェイクと判断されています。
つまり,この1861のレプリカもフェイクボトルのレプリカということです。

香りには華やかさがあまりなく,重たくこもっており,古いオレンジや素朴な麦感があり,スペックのわりにオールド感が結構しっかりと感じられました。

飲むと濃厚な味わいで,とろりとした粘性があり舌にまとわりついてくるようです。噛み応えのある濃縮感で,麦の旨味もしっかりと堪能できました。それほど複雑ではありませんが,こなれた濃縮感があって旨いです。

実はこのボトル,有名ボトルですが今回初めて飲みました。
フェイクのレプリカとはいえ,このボトルの中身はれっきとしたオフィシャルのマッカランです。
この経年変化でこなれてとろんとした感じがとても好きでしたが,これはオールドのノンシェリーのマッカランにはしばしば感じる個性で,やはりコンテンツが充実した原酒なのでしょう。
そして,このボトルにのっけから感じたオールド感は,ボトリング当時にはあったのでしょうか?
再現されたものなのかそれとも加水の程度数のモルトが15年程度の経年変化をしてでてきたものなのか,飲んだことのある方は,もっと若さも感じる味だったとおっしゃってますし,経年変化した味なのかもしれませんね。

でも,再現元になった1861のフェイクボトルは,当然ながらかなりのオールド感があったと思うんですけどね。
その部分は差っ引いて,ボトリングしたての頃を想像して作ったレプリカなんでしょうか?謎は深まりますね。


 
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2016.01.02【日記】

マッカラン 1964-1981 オフィシャル

これぞシングルモルトのロールスロイスです。

マッカラン MACALLAN 1964-1981 OB 43% MACALLAN 1964-1981 OB 43%

マッカラン MACALLAN 1964-1981 OB 43%


香りは高貴なシェリー、妖艶さがある、イチゴジャム、濃縮したブドウ果汁、ドライフルーツ、ハーブとクローブ、アンティーク家具、陶酔感あり。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ベリージャムやブドウ果汁の心地よい甘味と淡い酸味、心地よい渋味、淡いオールドピート、これらが絶妙にバランスしており上品で洗練されている、舌に長くとどまる妖艶で陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


オフィシャルのマッカラン1964,1981年詰めでおよそ17年の熟成です。

もうのっけから高貴で妖艶なシェリー感が湧き上がっており,ドキドキします。
イチゴジャムやブドウ果汁を感じるうっとりするようなフルーツ感にハーブやスパイス,そしてほど良い昔のウッディネスも一体になっており陶酔感がすごいです。

飲むとベルベットのように滑らかな口当たりから度数以上の広がりを感じ,香り同様の素晴しいシェリーのニュアンスを堪能できます。上品な甘味・酸味・渋味が絶妙にバランスしており,最後にはピートも感じられました。
長めの余韻の最後まで陶酔感がありました。

シングルモルトのロールスロイスの名に恥じない堂々たるモルトです。


 
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2015.08.29【日記】

近年リリース:マッカラン 1994-2014 GM スペイモルト

シェリー系でないきれいなマッカランでした。

マッカラン MACALLAN 1994-2014 GM "SPEYMALT" MACALLAN 1994-2014 GM "SPEYMALT"

マッカラン MACALLAN 1994-2014 GM "SPEYMALT" 43%


香りは強くオレンジオイル、淡く桃、バニラ、オーク、奥から良い麦感、飲むと熟したオレンジ、ヒリヒリとスパイシーだが未熟感は無い、淡い蜂蜜の甘み、リッチなオークが味わいを引き締める,嫌みの無い余韻。

【Good/Very Good】


GM,スペイモルト表記のマッカラン1994,昨年のボトリングでおよそ20年の熟成です。

オフィシャルと異なりシェリー感が全面には感じられないマッカランで,およそ20年というほど良い熟成期間をキツさのない樽で熟成してきたような印象です。
嫌味が無くバランスも良く比較的きれいな香味ですが,ほど良いオークが味を引き締めながら深めていたのが印象的で,上手なヴァッティング加水ボトルだと思います。

 
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2015.07.22【日記】

プチSBT from 大島さん


モルト仲間の大島さんから,プチSBTのサンプルが届きました。

さっそく挑戦させていただきました。

 

プチSBT from 大島さん


・香り
良いシェリー,黒糖,プルーンやベリー,ドライフルーツ,ビターチョコレートやアメリカンコーヒー,香ばしい麦が奥から出てくる,少し粘土っぽいアーシー,セロリなどのハーブ,ベリージャムの乗ったデニッシュ。

・味わい
アタックは強くなく滑らか,高貴さは無いが嫌みの無い良質なシェリー,香り同様の濃厚なフルーツ感,ジャム系の濃い甘味と薄いコーヒーの渋味が良いバランス,少しアーシーな野暮ったさとレザー,デニッシュ,ナッツ,麦の旨みも奥から染み出してくる,リッチで甘く長めの余韻。

・総評
近年系の要素も含まれているように感じるが,嫌味のないシェリー感が全体を覆ったモルト。
多彩なフルーツ感とその濃い甘味,コーヒーのような渋味,そして穏やかなアーシーさが印象的だった。
口当たりも穏やかで,オールドではないがこなれたニュアンスも伴う飲み心地の良さも好印象だった。
※実は最初に飲んだ時にはモロ近年という印象だったのだが,2回目3回目とどんどんこなれた方向に印象が変わった。

蒸留所予想はシェリーの印象を中心に考えた。
デニッシュなどの最近のPXのドロナックに近い要素も薄く感じるが,近年ものにしては引っ掛かりがなかった。
アーシーさを伴うシェリー感というと,個人的にはドロナックやファークラスが思い浮かぶ。
ピンと来たのはこの2つ。
土の中に少し感じた粘土っぽいニュアンスはドロナックに感じやすく,第一印象はドロナックだったのだが,時間と共にファークラスっぽくなったように思う。

ヴィンテージはサルファリーの無いシェリー感であり,近年っぽさもあるので90年くらいのように思うが,時間と共にもう少しこなれたニュアンスも出てくる。うっすらだが70年代が頭をかすめるような要素もあり,ちょっと悩んだ。
逆に70年代に近年系のニュアンスを感じることはほとんどないなので,最終的にはサルファリーの無い80年代後半から90年くらいの予想とした。
度数落ちのCSなのか高めの加水なのかでもやや悩んだが,オフィシャルっぽさも感じ後者予想とした。オフィシャル加水なら2000年前後流通の良いものだろうか。

【Good/Very Good】
 
予想蒸留所:①グレンファークラス、②グレンドロナック、③なし
蒸留年:1990年前後
熟成年数:20年程度
度数:46%程度
カスクタイプ:シェリーバット


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、











マッカラン MACALLAN 1990 18yo OB 43%

7年くらい前にボトリングされたマッカランの18年でした。

スペックはほぼ当たっていましたが,これは上記2択で間違いないかなと思っていたのでショッキングでした。

出題者の大島さんの意図としては,最近のマッカランは美味しくなくなったとしばしば言われますが,ボトリング後に本領発揮するのに時間が掛かるタイプなのではないかという疑問があり,時間を掛けてあげればそんなに悪いものではないのではないかということを検証したかったということでした。

確かに,近年のシーズニングしたシェリーカスクのマッカランのシェリー感は,わたしもあんまり好みとは言えませんでした。(あとはハイランドパークなどエドリントングループの蒸留所のものには同様の個性をしばしば感じます。)
しかし,今回のボトルは近年の要素はあったものの,あからさまなサルファリーも含めてそういう苦手要素が前面に出たものでは無かったです。
というか,近年系のシェリーカスクのニュアンスだったので,そういう出題意図なのではないかと疑っていた部分もあり,マッカランっぽいシェリー感を探しに行った部分もあったのですが,検出できませんでした。
私のスキル不足という面もあったとは思いますが,やはり好ましい方向に変化しているのだと思います。

90年代蒸留のシェリーカスクで,買った時にサルファリーだなとか,醤油っぽいなとか,生臭いなと思ってそのままになっていたものが,時間が経って抜けたりすることは自宅においてもしばしば経験します。
BARでも,「これ,10年前の詰めたてはかなりサルファリーでしたよ」なんて言われたボトルに,その要素のかけらも感じられないこともしばしばあります。むしろ好ましい成分に変化して複雑さを増しているのではないかと思うくらいです。
私の大好物である60年代の高貴なシェリーカスクのものだって,詰めたてからあそこまで魅力的だったかと言われると,当時飲んでませんし自信がありません。時間を経て変化した結果であるのだとも思います。

60年代のシェリーカスクと同様の個性が,シーズニングシェリーのものが瓶内変化することででてくるかと言えば,それは難しいのではないかと個人的には思います。
とはいえ,現行のシェリーカスクのものをリリースしたてで飲んで美味しくないと判定するのは時期尚早であるということを,改めて認識させていただきました。

前述のとおり,昔のシェリー樽のボトリング時の味を知るすべはもはやありません。
エドリントンのシェリー樽以外にも,現行ニューリリースのシェリー樽にはいろんなタイプがありますから,それをしっかり飲み込んで,10年後,20年後,30年後にこう変化したというのがわかるように,そしてそれをその時のドリンカー達に説明できるようにしておきたいですね。
気の長い話ではありますが,とても楽しみでもあります。

 

大島さん,大変考えさせられる出題をありがとうございました。


 
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2015.05.01【日記】

マッカラン 10年 オフィシャル 90年代流通

高貴さとやぼったさの混在は90年代っぽいですね。

 MACALLAN 10yo OB 90''s

マッカラン MACALLAN 10yo OB 40%
90年代流通



香りは良いシェリー、ベリージャム、アプリコットジャム、みたらし、キャラメリゼしたナッツ、ミーティでリッチ、飲むと滑らか、良いシェリー、ジャムの甘味、コクのある甘味、しょうゆとみりんを感じる甘辛い照り焼きのタレ、やわらかな渋味もありバランス良好、ミーティでリッチ、暖かく,重さを感じる長めの余韻。

【Good/Very Good】


90年代~2000年代初め頃に流通していたマッカランの10年,オフィシャルボトルです。

香りはリッチでなかなか複雑で良いシェリー感ですが,これ以前のボトルのような高貴なニュアンスはなく,全体に野暮ったい印象を伴います。
飲んでみても香り同様の印象で,照り焼きのタレやみたらしのような甘辛いような味わいが印象的でした。

香り・味わいともにミーティなニュアンスを伴っており,これが野暮ったさと飲みごたえを感じる重さにつながっているように思うのですが,ボトリングしたての頃は硫黄っぽさとして認識される部分が結構あったのかもしれないと思いました。
ロールスロイスとまではいかないものの滑らかな口当たりから広がる感覚も好印象で,素直に美味しかったです。

 
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2015.04.02【日記】

ニューリリース:マッカラン 1991 23年 スコッチモルトウイスキーソサエティ“24.127”

バーボンカスクのマッカランですが,滑らかで安定感のある香味でした。

 

マッカラン MACALLAN 1991 23yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 24.127 47.7%
one of 262 bottles, REFILL BOURBON HOGSHEAD



香りは華やか、バニラ、りんご、ミルキーでクリーミー、良い素朴な麦感、仄かにシナモン、ナチュラルな熟成感、飲むと滑らかな口当たりから広がる、優しいコクも感じる甘味、麦の穏やかな旨味、クリーミー、ナチュラルで嫌味の無い余韻。

【Good/Very Good】


SMWSからニューリリースの24番=マッカランの1991,23年熟成です。

華やかな香り立ちで,りんごやバニラ,そしてクリーミーさが効いていました。麦感もほど良く,とってつけたようなところがなく全体にナチュラルな熟成感でした。
飲んでみると滑らかでクリーミーであり,やはりナチュラルな麦の旨みがあって良かったです。

オフィシャルとは異なるバーボンカスクのマッカランでしたが,最近しばしば出会う強引な味付けのバーボンカスクの嫌なところは全く感じられず,リフィルらしいほどよい樽感でナチュラルな美味しさが好印象でした。


 
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2015.03.23【日記】

マッカラン 10年 オフィシャル 80年代流通

さすがのオールドマッカラン。うっとりしますね。

 

マッカラン MACALLAN 10yo OB 43%
80年代流通



香りは高貴なシェリー、プルーン、ベリー、果汁感、ドライフルーツ、バルサミコ酢、ビターチョコレートがけのオレンジ、ハーブ、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ベリージャムの甘味と心地良い渋味と酸味、バルサミコ酢とレザー感、ミーティでリッチ、陶酔感のある長い余韻。

【Very Good】


80年代に流通していたオフィシャルマッカランの10年です。

まさに期待通りの高貴なシェリーが香りの最初から全体を支配しており,果汁も感じる多彩な濃いフルーツやバルサミコ酢,ハーブなど多彩でリッチな香りです。

飲んでみると非常にきめ細やかな滑らかさを感じ,口腔内鼻腔内にふわっと広がります。素晴らしいシェリー感が味わいにも強く感じられ,甘味・酸味・渋味のバランスも絶妙でした。陶酔感のあるうっとりするような余韻は長く,期待通りでとても満足度の高いモルトでした。

 
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2014.11.08【日記】

マッカラン 1967 18年 オフィシャル

さすがの60年代マッカラン,高貴なシェリー感でした。

 

マッカラン MACALLAN 1967 18yo OB 43%


香りは高貴なシェリー、ベリー、ブドウ、淡く果汁、ミント、ビターチョコレートがけのドライオレンジ、カラメル、淡くバルサミコ酢や焦がし麦、リッチで複雑、飲むとトロリとした滑らかな口当たりから優しく広がる、高貴なシェリー、ブドウ果汁、ベリージャムと濃いめの甘味、コクあり、ほどよいウッディネスとタンニンの渋味、リッチで長い余韻。

【Very Good】


オフィシャルのマッカラン1967,18年熟成です。

香りは期待通りの高貴なシェリー感が充実しており,ベリーやブドウの果汁のようなニュアンスやチョコレート,バルサミコなどなど,非常に複雑でリッチです。
飲んでみるとベルベットのような滑らかな舌触りで,やはりシェリー感は香り同様に素晴らし良かったです。ベリージャム系の濃い甘味とほどよいタンニンの渋味のバランスも絶妙で,素晴らしい完成度のシェリー樽熟成モルトでした。

当時のマッカランの完成度って,本当にすごいです。

 

このボトルは,神楽坂のフィンガルさんでいただきました。

 
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2014.10.27【日記】

マッカラン 1969 36年 ダンカンテイラー ピアレス #8377

60年代マッカラン+ピアレスという美味なモルトでした。

 

マッカラン MACALLAN 1969-2005 36yo DUNCAN TAYLOR PEERLESS #8377 49.3%
one of 203 bottles



香りは華やかでややエステリー、熟したアプリコット、オレンジ、クリーム、リンゴ、紅茶、シナモン、ナッツとかすかなオイル、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、アプリコットジャム、マーマレード、クリーム、シナモン、コクのある強い甘味、良い酸味、ボディあり、リッチで長めの余韻。

【Very Good】


ダンカンテイラーのピアレスコレクションから,マッカラン1969,36年熟成。

華やかでエステリーな香り立ちで,アプリコット,オレンジ,リンゴなどの多彩なフルーツが感じられ,紅茶やオイルも感じるようなリッチな香りでした。
飲んでみると芳醇な広がりがあり,フルーティでクリーミーな味わいでした。コクのある甘味や良い酸味,ピアレスとしてはややボディも感じられました。

ピアレスの長熟モルトは度数落ちしたものが多いのですが,これは50%近くあり,ボディもわりと感じられました。


 
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2014.09.25【日記】

マッカラン オフィシャル スペシャルリザーブ イースターエルチ改修記念ボトル

素晴らしい体験をさせていただきました。

 

マッカラン MACALLAN OB Special Reserve Easter Elchies 43%


香りは素晴らしく陶酔感のある高貴なオールドシェリー、熟したプラムやベリー、巨峰、したたるような果汁感、カラメル、チョコレートがけのオレンジ、しっとりした土っぽさ、薄めたコーヒー、淡いピート、ナッツ、ハーブ、暖かい、リッチで複雑、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、やや粘性のあるテクスチャー、ブドウ感しっかりで果汁感たっぷり、熟したプラムやオレンジ、カラメル、やはりしっとりとアーシー、ハーブ、淡くレザー、リッチ、強すぎない甘味と淡く心地良い渋味、艶っぽく陶酔感あり、長い余韻。

【Very Good/Excellent】


マッカランの敷地内にあるゲストハウスであるイースターエルチが,1985年に改修された記念にボトリングされたオフィシャルボトルです。
関係者や特別な方に贈られた非売品のボトルですが,少量が市場に出回ったようです。
ラベルには何の記載もありませんが,1960年蒸留の25年熟成ボトルと言われているようです。

香りはのっけから陶酔感のある高貴なオールドシェリーが強く感じられ,熟したプラムやベリー,そして巨峰などのしたたるような果汁感が非常に魅力的でした。そして,土っぽさやオールドピートも見え隠れし,とても複雑です。オールド感がありながら,いきいきしていたのも非常に印象的でした。
飲んでみるとベルベットのような滑らかな舌触りで,加水とは思えない芳醇な広がりがありました。香りと同様に素晴らしいシェリー感で,期待通りの果汁感を伴ったブドウやベリーのニュアンス,しっとりとしたアーシーさ,ハーブやレザーといった非常に複雑な成分が拾えます。
甘ったるくもなく,良い渋味とのバランスもとれており,妖艶さを感じる陶酔感が長く続き,ひとつの完成形を思わせるシェリーカスクのウイスキーでした。

 

このボトルは,高田馬場の歩古ホールさんでいただきました。
ここのマスターとは以前から親交がありましたが,実はお店でモルトをいただくのは初めてでした。
このマッカランは7周年で開栓したボトルでしたが,ほぼラストショットでした。ギリギリ間に合ってよかったです。


 
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2014.09.15【日記】

ニューリリース:マッカラン ブティックウイスキー バッチ4

わりと綺麗で優しい味の非シェリー系マッカランでした。

 

マッカラン MACALLAN BOUTIQUE-Y WHISKY BATCH 4 44.3%
one of 203 bottles

 

香りはアプリコットジャム、オレンジ、りんご、バニラ、きつさはない強め麦感、飲むと柔らかな口当たり、穏やかなボディ、麦の旨味はある、りんごとその甘味、淡いシナモン、クセのない余韻。

【Good】


ブティックウイスキーというボトラーからニューリリースのマッカランです。
このシリーズはすべて500mlの瓶で,ヴィンテージも熟成年数も記載がありません。

香りはアプリコットやオレンジ,りんごとなかなか多彩で,バニラっぽく,シェリーのニュアンスは感じませんでした。麦感は強めですが若いキツさはなく,やさしくまとまった香りです。
飲むと柔らかな口当たりで,りんごっぽいフルーティで優しい甘味があります。麦の旨みもあり,全体的には度数も高くないためか穏やかでクセの無いモルトでした。
引っかかるところもなく,イージードリンキングかつ美味しいタイプですね。

 
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2014.08.04【日記】

ニューリリース:マッカラン 1989 24年 カスク&シスル #9324

ニューリリースのバーボン系マッカラン,素朴で美味しいです。

 

マッカラン MACALLAN 1989-2014 24yo Cask & Thistle #9324 52.1%
one of 225 bottles



香りはオレンジピールとシトラス、バニラ、素朴な麦感、オーク、飲むとやや穏やかな口当たりからじわじわと刺激、オレンジや蜂蜜の濃いめの甘味、麦の旨味、コクあり、複雑さはないが素朴な美味しさが好印象。

【Good/Very Good】


カスク&シスルからのニューリリース,マッカラン1989,24年熟成。
色や中身からはバーボン系の樽と思われます。

香りはそれほど華やかではなくややもっさりとしていますが,柑橘とバニラ,そして素朴な麦感が感じられました。
飲んでみると香り同様の柑橘や素朴な麦感がありますが,甘味も濃くコクがあり,麦の旨味もありました。
熟成年数ほどの複雑さは感じられませんでしたが,穏やかでコクのある味わいで,素朴な美味しさが好印象でした。


 
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2014.05.25【日記】

マッカラン MACALLAN 10年 オフィシャル 100プルーフ 80年代流通

期待通りのパワフルなシェリー感でした。

 

マッカラン MACALLAN 10yo OB 100proof 57%
80年代流通



香りは濃いシェリー、カラメル、黒糖、ドライフルーツ、プルーン、ハーブ、レザー、土っぽさ、飲むと力強い口当たり、プルーンやドライフルーツの濃い甘味、淡い甘酸っぱさ、ビターチョコレートの渋味、ハーブ、リッチ、パワフルで長い余韻。

【Very Good】


80年代に流通していた,マッカラン10年の100プルーフ。

70年代樽詰めのマッカランらしい濃いシェリー感が香りからも味わいからもしっかりと感じられ,レザー感や土っぽさも感じました。
甘味と渋味も良いシェリー樽ウイスキーらしいもので,リッチな味わいです。
そして,さすがハイプルーフだけあって力強い味わいで,余韻が長かったのも印象的でした。
陶酔感があるとまではいえないシェリー感ですが,嫌味もなくとても美味しかったです。

 
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