ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.06.02【日記】

クライヌリッシュ 1965 27年 スコッチモルト販売 51%

出会いに感謝するべき素晴らしい1杯でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1965 27yo SCOTCH MALT SALES 51%


香りはこなれたオールドシェリー、アプリコットジャム、生キャラメル、淡くスミレのフローラルやワックス、滋味深いモルティ、少しレザーや腐葉土のアーシー、太さのあるピート、時間と共に金属感。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に力強く広がる、煮詰まった紅茶、プラムやアプリコットのジャム、コクのある深い甘味と引き締める淡いタンニン、滋味深い旨味、土っぽく重厚なピートとフローラルの融合した引き込まれるような妖艶さ、うっとりするような長い余韻。

【Excellent】


スコッチモルト販売さんが90年代にこの500ml瓶でボトリングした、クライヌリッシュ1965、27年熟成です。

現在のクライヌリッシュ蒸留所が1967年に稼働したタイミングで旧クライヌリッシュ蒸留所がブローラ蒸留所に名称変更していますから、1965年のクライヌリッシュは今でいうブローラのものということになります。

香りからはカスクストレングスだったおかげか劣化要素を全く感じず、60年代らしいオールドシェリーのニュアンスがあり、甘やかなジャムやキャラメルに、熟成年数のわりに残っている滋味深いモルティ、そしてワクシーもありました。
さらにレザーや腐葉土っぽいニュアンスを伴う図太いピートも主張してきましたし、70年代前半のブローラに感じるような金属感も淡く感じました。
元の多彩さや太さに加えて経年変化も生じており、非常に複雑で深みがあり、ノージングの段階でドキドキが止まりません。(笑)

飲むと舌触りが滑らかで、そこから期待通り芳醇に力強く広がりました。
濃縮感のあるコク深い甘味と絶妙なタンニン、そしてやはり土っぽさのあるピートと濃厚で深い旨味、ボディは厚く妖艶さすら帯びており、ものすごい陶酔感と満足感に包まれました。

めったに出会えない60年代半ばのクライヌリッシュ、20周年とも関係なく突然開栓されてびっくりしましたが、素晴らしい経験でした。


なお、去年開栓され最近確認のためにもう一度飲んだのですが、全体に優しくなっていて男性的な雰囲気が女性的になっていました。今回のテイスティングノートは初回のものです。機会があればまた飲ませていただこうと思います。


この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。


 
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2017.10.13【日記】

ブローラ 1981-1999 18年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%

80年代ブローラらしい香味で美味しかったです。

 

ブローラ BRORA 1981-1999 18yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 263 bottles



香りはワックス、アプリコットジャムと樹液、オイル、淡く金属感、心地良いモルティ、少し鋭さもある強いスモークのあるピート。
飲むとじわじわと染み込み噛み応えもあるテクスチャー、少しヒリヒリとスパイシー、香り同様にワックスと樹液、アプリコットジャムのコクのある甘味、オイル、濃いめの旨味、ピーティで長い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのオールドモルトカスクからブローラ1981、18年熟成です。

80年代のブローラらしく、香りにおいても味わいにおいても金属的でピーティさが前面に出た作りではなく、アプリコットジャムや樹液、そして独特のワクシーな要素など、クライヌリッシュに近いニュアンスが強く感じられるタイプでした。

ブローラでしか味わえない特徴的な旨さがあり、70年代のものとはまた別の満足感がありますね。

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2017.02.18【日記】

ブローラ 1974 27年 ウィルソン&モーガン 46%

クライヌリッシュっぽさと絶妙のバランスでした。

 

ブローラ BRORA 1974 27yo WILSON & MORGAN 46%


香りはクールな塩素や金属感、同時に暖かいアプリコットジャムやりんごジャム、樹液、ワックス、クレゾールと灰っぽさのある強いスモーク。
飲むと滑らかな口当たり、優しい粘性あり、パワフルに芳醇に広がる、アプリコットジャムや樹液、遅れて金属感、コクのある甘味とオイル、淡い砂利っぽいアーシー、スモーキーで長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ウィルソン&モーガンがボトリングしたブローラ1974、27年熟成です。

70年代初めのブローラには同時期のアードベッグのようなクールな金属感や塩素っぽいニュアンスを鋭いピートと共に派手に感じることが多く、80年代に向けて徐々にクライヌリッシュのような粘性を帯び、アプリコットジャムや蜜蝋ワックス、樹液といったニュアンスが強まっていくというイメージを持っています。
思い返せば初めて買って飲んだのが1981のシグナトリーで、もろにピーティなクライヌリッシュというイメージだったのですが、その後に70年代前半のこれぞブローラというガツンとした香味を知り、その認識を改めさせられたのを覚えています。

私が前回飲んだブローラがオールド&レアの1972で、そちらはまさにという鋭くクールなブローラでしたが、今回のものは上記テイスティングノートのようにそれに温かいクライヌリッシュの要素が同時に感じられました。

香りよりも味わいでは温かいニュアンスのほうが前に出ていた印象で、粘性のある独特のフルーツや樹液、コクのある温かい甘味があり、その一歩後ろから独特の冷たく鋭い金属感やピートが主張してきました。

私の好きなクライヌリッシュのニュアンスと同時に、香り、味わいのいずれにおいてもブローラらしさがしっかりと感じられたのがとても印象的で、不思議と一体感もあるように思いました。
その辺が絶妙のバランスで、非常に美味しく感じました。


 
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2017.02.07【日記】

ブローラ 1972-2002 29年 ダグラスレイン オールド&レア 59.5%

完全に突き抜けた個性全開のブローラ、感激します。

 

ブローラ BRORA 1972-2002 29yo DOUGLAS LAING Old & Rare 59.5%
one of 240 bottles



香りはパワフル、鋭いピートと塩素、かなりスモーキー、ワクシー、熟しすぎたりんごやアプリコットなど独特のフルーツ感、ナッツ、砂利道のアーシー、リッチで複雑。
飲むとスパイシーな口当たりからパワフルに広がる、香り同様の独特の熟しすぎたフルーツ感、ワックス、コクのある甘味だがキレが良い、鋭くクールなピートと金属感、どこか獣っぽさもあり、長く個性的な余韻。

【Very Good/Excellent】


2002年にダグラスレインがオールド&レアとしてボトリングしたブローラ1972、29年熟成です。

香りには力強く鋭いピート感が土っぽさと共に前面に出ており、らしいワクシーさや熟しすぎて腐りかけているような独特のフルーツ感も奥から感じられました。

飲んでもパワフルで強い樽感はなく、香り同様のナチュラルな熟成感のあるフルーツと強烈かつ独特な鋭いピートがかなりしっかりと主張してきました。
甘味はあるのですが鋭くクールなニュアンスのためかまったくべたつかず美しく切れます。

非常に個性的な香味ですね。

29年の熟成を経ていますが、完全に長熟向けの樽で熟成したようで全く過熟感はなく、度数も高く非常にパワフルでまだ若々しさすら感じます。
70年代前半以前のブローラには、強いピートと共に鋭い金属感やクールなニュアンスを感じることが多いのですが、このボトルには特にしっかりと感じました。70年代前半のアードベッグなんかにもちょっと似たニュアンスです。

1972はクライヌリッシュとブローラ、ともに当たり年とよく言われるヴィンテージですが、似た香味を持つこの兄弟蒸留所が暖と冷の方向性も含めてもっとも異なった個性を輝かせているヴィンテージのようにも思います。

このスペックのブローラは超高額になってしまいましたし、もう飲む機会もそうないでしょう。
もう二度と会えないかもしれないと思いつつ、じっくり味あわせていただきました。


 
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2016.09.15【日記】

ブローラ 1982-2006 24年 GM コニッサーズチョイス 43%

フルーティに振れたブローラ。美味しいです。

 

ブローラ BRORA 1982-2006 24yo GM CONNOISSEURS CHOICE 43%
Refill Sherry Butts



香りは熟したオレンジとアプリコット、オイル、バニラ、穏やかな麦感、少し土っぽさ、じわじわと藁を燻したスモーク。
飲むと穏やかな口当たり、少し粘性もあるがじわりとスパイシー、リンゴやアプリコットのジャム、コクのある甘味、少し噛み応えのある麦の旨味、奥から土とスモーク。

【Good/Very Good】


GMのコニッサーズチョイスとして2006年にボトリングされたブローラ1982です。

加水でボトリング後10年ということもあってかかなりフルーティさが出たブローラで、クライヌリッシュのようなフルーツ感やオイリーなニュアンスが印象的でした。
もちろんピーティさもあり、藁を燻したようなスモーク感の主張がありました。

飲んでもクライヌリッシュのような粘性を伴うテクスチャーとフルーティさがあり、アーシーさとスモーキーさ、そして意外に麦感もしっかりあったのが良かったです。

フルーティに振れたタイプのブローラはクライヌリッシュと共通点が多いように思うことが多いですが、このボトルもそのタイプでした。


 
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2016.08.31【日記】

ブローラ 1981 19年 プレストンフィールド #1083 58.8%

とても複雑で旨い80年代ブローラでした。

 

ブローラ BRORA 1981 19yo The Prestonfield #1083 58.8%
one of 545 bottles



香りは心地よいシェリー、煮詰まったアプリコットティー、レーズン、ナッツ、アマレット、バタースコッチ、しっかり腐葉土、リッチで良いピート。
飲むとパワフルに広がる、スパイシーだが粘性あり、こなれたシェリー、アプリコットジャムのコクのある甘味、旨味のある麦感、土っぽくリッチ、無骨で強いピート。

【Very Good】


プレストンフィールドのブローラ1981、シェリーバットで19年の熟成です。

香りは心地良いシェリー感が全体を包んでいますが、80年代ブローラらしいクライヌリッシュにも似たアプリコット感やオイリーなニュアンス、そして腐葉土っぽいアーシーさや強めのピートが感じられました。

飲むとほどよい熟成感でパワフルさが残っており、やはりシェリーとブローラらしいフルーツ感とピート感、そして麦の旨味が一体感を持って融合した複雑な味わいでした。

迫力のあるボディと複雑さを兼ね備えたとても美味しい80年代ブローラでした。


 
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2016.05.16【日記】

ブローラ 1982-1997 14年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 60.6%

グリーンデイデンらしいブローラでした。

 

ブローラ BRORA 1982-1997 14yo CADENHEAD Authentic Collection 60.6%


香りはプレーンな樽感、若々しさと厚みも感じる素朴な麦感がしっかり、少しレモンや土っぽさ、藁を燻したようなスモーク優位のピート。
飲むと強いアタック、パワフルでヒリヒリとスパイシー、噛み応えのある凝縮したテクスチャーと強く若々しい麦の旨味、少しレモン、ドライで甘味は強くない、スモーキーなピート感、余韻は麦々しく長め。

【Very Good】


ケイデンヘッドのオーセンティックコレクションからブローラ1982、14年熟成です。
ケイデンヘッドのグリーン瓶らしくハイプルーフの短熟、色も薄いタイプです。

期待通り樽感がほとんどないプレーンなタイプの香味で、瓶詰後20年近いにもかかわらずまだフレッシュさのある麦感とその旨味、淡いレモン、そして強いピートが化粧っ気のないストレートな主張をみせます。

特に麦感に関しては凝縮感も手伝ってか噛み応えを感じるようなうまさが好印象でした。

プレーンカスクのハイプルーフという、瓶内変化が出にくいと私が思っているスペックはこのグリーンケイデンに多い印象で、このボトルもあと10~20年は瓶内で眠らせておいてもピークは過ぎないのではないかと思います。


 
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2016.05.05【日記】

ブローラ 30年 オフィシャル 2002年ボトリング ファーストエディション

70年代前半の味がしっかりです。

 

ブローラ BRORA 30yo OB 52.4%
BOTTLED IN 2002 1st Edition
one of 3000 bottles



香りは結構クールで少し金属感や塩素っぽさあり、アプリコットジャム、熟したリンゴ、シナモン、少し蜜蝋、オイリー、土っぽさと強いスモーク。
飲むと粘性あり、アプリコットジャム、熟しすぎたリンゴ、コクのある甘味、少し金属感、シナモン、スモーク優位の強いピート、腐葉土、レザー、オイリーで長い余韻、リッチで長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ブローラのオフィシャル30年、2002年にボトリングされた一番最初のもので、このあとしばらくは毎年リリースされていました。

ブローラは70年代前半までのものは結構アードベッグの70年代のような金属っぽさや塩素を感じて強いスモークのある、クールでドライなタイプが多い印象で、80年前後から後のものはアプリコットティーやワックスなどが強くクライヌリッシュと近い温かみを感じるものが多くなるイメージです。
このファーストエディションは逆算すると1972以前の蒸留ということになりますが、当時飲んだ時には、スペックの割にはややクライヌリッシュ寄りのブローラという印象でした。

しかし今回飲んでみると、もちろん前回感じたような、粘性があってオイリー、蜜蝋なんかも感じるクライヌリッシュっぽさもしっかりあるのですが、そのほかに明らかに70年代前半のクールなニュアンスがあります。
腐葉土っぽいアーシーさや強いスモークも感じて、長熟ブローラらしい複雑な香味であり、らしい熟しすぎたフルーツのようなニュアンスも印象的でした。

当時は70年代前半の典型的な味がするブローラのシングルカスクを飲むことが多かったために、クライヌリッシュ的な要素を余計に拾ったのかもしれませんが、やっぱりこのスペックのブローラの味がしっかりあることを確認できました。

クールさと温かさ、濃厚さとドライさが不思議に同居しており、私がモルトにほしい要素がぎっしり詰まっており、非常に突き抜けたブローラでした。

リリース当時、高いと思って買わなかったことがとにかく悔やまれます。


 
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2016.01.29【日記】

ブローラ 1981-2001 20年 シグナトリー #575

香りと味わいにギャップがあったのが面白かったです。

ブローラ BRORA 1981-2001 20yo SIGNATORY #575 BRORA 1981-2001 20yo SIGNATORY #575


ブローラ BRORA 1981-2001 20yo SIGNATORY #575 43%
one of 405 bottles



香りはドライオレンジ、バニラ、乾いた麦、燻した干草のスモーク、少し塩素っぽく冷たいニュアンスから、奥からアプリコットティー、少しずつクリーミーに暖かくなる。
飲むとヌルリと粘性あり、オレンジクリーム、アプリコットティー、淡いコクのある甘味、良いブリニー、スモーク、少し金属感、ピーティで長めの余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーが2001年に加水でボトリングしたブローラ1981,20年熟成です。

香りには塩素っぽさがあり,スモーク優位の強いピート感があり,第一印象が比較的冷たいニュアンスでした。
徐々に,アプリコットティーや暖かさや粘性を予測させるようなクリーミーさなどのニュアンスも出てきました。

飲むとクライヌリッシュと共通点の多い味わいで,ヌルッとした粘性や濃いめのアプリコットティーを感じ,コクのある甘味の裏側に金属感やブリニーさがいるような感じでした。
もちろんらしいピーティさは十分に感じられ,余韻の最後まで残りました。

香りの第一印象に,ブローラだと1981というよりは70年代半ばまでのものに感じたようなクールな印象があった野が印象的でしたが,時間と共に変化してきました。
そして味はこのヴィンテージのブローラにしばしばあるピーティさの強調されたクライヌリッシュのようなタイプで,期待通りの美味しさでした。


 
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2015.12.02【日記】

「Whisky Festival in Tokyo」に行ってきました。


11月29日に開催された,ウイスキーフェスに参加してきました。

最近仕事が異常に忙しかったのに加え,前日上京してきた友人も交えて遅くまで飲んでいたため,到着してちょっと飲んだらすぐにヘロヘロ気味でした。(笑)

しかもカメラを忘れるという大失態。
仕方なくほとんど使っていない携帯のカメラを使って飲んだボトルの一部のみ撮影しました。

そんなにたくさん飲まないうちに眠くなってしまったため,かなりざっくりしたご紹介になってしまいます。
また,今回はブラインドテイスティングコンテストも無く,セミナーにも申し込みそびれたため,そちらに関してもほとんど情報なしです。
申し訳ありませんがご了承ください。


さて気を取り直してフェスの話ですが,入場直後にふと気づいたのがニュージーランドウイスキー,存在も知りませんでしたが,25年とカスクストレングスを試飲しました。



意外に正統派のウイスキーで,お隣のタスマニアウイスキーみたいな変わったものでは無かったです。


ディアジオさんのブースでは,販売価格以下の値段でリミテッドの高額ボトルがたくさん出されていました。さすが最大手!



画像はブローラ35年の1枚だけですが(笑),クラガンモアの長熟2種やカリラ30年,モートラック25年などなど,前回IANさんで飲めなかったものも含めて味見できました。
特にブローラは初めてだったので期待して飲みましたが,近年ボトリングで閉鎖前数年間の蒸留のボトルに多い,クライヌリッシュにかなり近い個性に軟らかいピートが乗った暖かいタイプでした。
70年代前半蒸留のものには冷たいニュアンスを感じることが多く,後半から閉鎖までは温かいニュアンスを感じやすいのですが,今回のものはやはり後者でしたね。
もしかしたら蒸留時期だけでなく,熟成が長くなったことでピートが穏やかになって粘性が出たためにこうなっているのかもしれません。
いずれにせよ,とても美味しいボトルでした。


写真を撮り損ねましたが,今年フィンガルの谷嶋さんが中心になって立ち上げられた「酒育の会」のブースには吉村さんもいらっしゃり,その隣の山岡さんのブースには山岡夫妻がいらっしゃいました。
さすがにどちらも新旧含めて良いボトルが揃っており,良心的な価格で提供されていたのが印象的でした。


信濃屋さんのブースでは,サロンドシマジ向けのボトルが出されていました。今回一気に5種類リリースされるとのこと。

 

島地さんのセレクトはわりと個性的なリリースが多いイメージでしたが,今回飲ませていただいたファークラス,バルブレアは,どちらも正統派の香味でした。
前者はキツくないバランスタイプのシェリー,後者はファーストフィルの良いバーボン感のあるタイプでした。若いのに仕上がっていましたね。
あとはアランとキルホーマン,トマーティンのようです。全体的に少々相場よりお高いようにも感じましたが,中身に自信ありということでしょう。
また,コスパという意味ではここで提供されていたカルヴァドスが周囲でも非常に好評で,私も美味しいと思いました。


スコッチモルト販売さんのウルフバーンのブースには創業者の方がいらっしゃり,ニューポッドとクォーターカスクで24か月熟成したものをいただきました。

 

以前にスコ文研のテイスティング会でも試したことがありましたが,ウルフバーンのニューポッドは非常にクリーンで,改めて驚きました。
一般的なニューポッドに感じるニュアンスの多くは当然あるのですが,特筆すべきはオフフレーバーの少なさで,硫黄っぽさや根菜や豆のようなニュアンスがほとんどなかったのが印象的でした。
きっと,クォーターカスクやバレルなど熟成の早い樽ならば,かなり短熟でも飲める酒に仕上がるのではないかと思います。
きっと,ゆっくり熟成させるつもりの樽も並行して熟成させているはずですし,これからが非常に楽しみな蒸留所ですね。


ウィスク・イーさんのところは,相変わらずオフィシャルの良いものがたくさんありました。
既存ボトルでは久しぶりに飲んだグラッサの72シェリーはやっぱり良かったです。
ウィスクさんが正規で出すオフィシャルのニューリリースには,スプリングバンクやキルホーマン,そしてアランなどなど特に良いものがたくさんありますし,最近ニューリリースの光るソサエティも抱えてますから,もっとモルトの未来を明るく照らすような新しいものを中心に,大きなブースでたくさん出して欲しかったようにも思いました。


フェスの主催であるスコッチ文化研究所のブースではフェス向けのアイリッシュ(ブッシュミルズ)をいただきましたが,やはり想像通りのトロピカルでオイリーなウイスキーでした。この系統が好きな方にとっては外さない仕上がりだと思います。
スコ文研の代表である土屋さんとも久しぶりにお話できました。



その他にも多くのブースを回り,美味しいモルトをいただくことができました。
また,今回もモルトで知り合った多くの方々とお話しできましたし,初めてお会いする方にも声を掛けていただきました。
知り合いが意外なところで働いていたりする驚きもあり,非常に有意義で楽しい時間を過ごすことが出来ました。

マガジンライブ→バーショーの流れがモルトから離れていっているぶん,フェスの方には愛好家が多く集まりますね。今回も大盛況でした。

今回も上記のとおり興味深いモルトをいただく機会がたくさんあったのですが,昔のイベントと比べると,希少価値の高いものやここでしか飲めないものに出会う機会は明らかに減りました。有料のものも増えましたしね。
しかしそれでも自分がフェスに来るのは,モルトを飲めること以上に,この機会にしか会えない同志たちとお会いするためであるように思います。

こういったイベントには,これからもできるだけ参加していこうと思います。

イベント関係者の皆様,私にかまってくれた皆様,楽しい時間をありがとうございました。


 

2015.11.10【日記】

ブローラ 1971-2001 29年 ダグラスレイン オールドモルトカスク

華やかで近寄りやすいブローラ,加水の妙も感じる素晴らしいモルトです。

ブローラ BRORA 1971-2001 29yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask BRORA 1971-2001 29yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask

ブローラ BRORA 1971-2001 29yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 258 bottles



香りは力強く広がる、濡れて妖艶なニュアンス、熟しすぎたリンゴやオレンジやシトラス、煮出しすぎたアプリコットティー、奥からブドウ果汁、心地よい麦感、少し金属感、チーズとレザー、腐葉土、強いスモーク、陶酔感があり複雑。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、やはり熟し過ぎた柑橘を含んだ果実、消毒液、染み込むような麦感、ムスク、腐葉土、チーズとレザー、甘味はあるがドライなニュアンスもある、少しプリニー、麦の旨味と魚介ダシの旨味、ピートの効いた少しオイリーで陶酔感もある長い余韻。

【Excellent】


ダグラスレインのOMCからブローラ1971,29年熟成です。
ダグラスレインのブローラというと,オールド&レアの70年代前半のものに人気が集中しているようにも感じますが,このOMCのブローラ,相当突き抜けてます。

力強く広がる香り立ちで,のっけから怪しい妖艶さを伴っています。らしい熟しすぎたフルーツ感も多彩であり,奥からはブドウ果汁のようなニュアンスすら出てきます。濃縮したアプリコットティーのような感じや淡い金属感にもらしさを感じます。もちろんスモークもしっかりと感じられ,瓶内変化でよりくっきりとしたと思われるレザー感や腐葉土っぽいアーシーさも香りを深めており非常に好印象でした。

飲んでみると意外に滑らかな口当たりですがそこから目が覚めるようにぶわっと芳醇に広がります。らしい熟しすぎた果実に染み込んでくるようなテクスチャーのある麦の旨味,甘味はほどほどで塩気も感じ,麦系とダシ系の旨味が共にしっかりと感じられました。スモーク有意なピートも十分で,長い余韻の最後までしっかりと主張してきました。

テイスティングも楽しく,香るたび,飲むたびに唸ってしまうような素晴らしさでした。

人気のあるオールド&レアのものも確かに素晴らしく美味しいのですが,気難しく頑なな印象で,今回のOMCは近寄りやすさや楽しさも感じるこの辺のヴィンテージとしては珍しいタイプのブローラだと思いました。
この違いには,加水そのものと,加水のためにやや瓶内変化が強く出たということが大きく影響しているのではないかと思っています。

いずれにせよ,突き抜けた素晴らしいモルトであることに疑う余地がありません。
思わずときめいてしまうようなブローラでした。


 
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2015.03.24【日記】

ブローラ 1981 18年 ダグラスレイン オールドモルトカスク

旨いブローラとアードベッグって,似てると思うことがあります。

 

ブローラ BRORA 1981-1999 18yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 335 bottles



香りはクール、塩素、金属感、スモーク、アプリコットジャム、ワックス、樹液、飲むと滑らかな口当たりから力強く広がる、ぬるっとした粘性、樹液、蜂蜜やアプリコットジャムの濃い甘味、コクあり、塩素や金属感もあるが香りよりは穏やか、ややオイリーで長い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのオールドモルトカスクから,ブローラ1981,18年熟成。

香りにはクライヌリッシュと同様のアプリコットジャムやワックスや樹液,そして70年代アードベッグと共通点を感じる強い塩素や金属感がありクールな印象でした。
飲むと香り同様にクライヌリッシュっぽいニュアンスやぬるっとした粘性がしっかりと感じられ,金属感や塩素っぽさは香りよりは穏やかでした。

特に70年代前半のブローラは,70年代アードベッグと同様のクールな塩素や金属感を感じることがおおいのですが,この81ブローラにも,特に香りにおいてそんなニュアンスを強く感じました。
上記のとおり,もちろんクライヌリッシュらしいニュアンス+ピートというブローラとしか言いようのないニュアンスもしっかりあり,自分の好きな香味でした。


 
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2015.01.03【日記】

ブローラ 30年 オフィシャル 2003ボトリング

久しぶりに飲んで実感。やっぱり自分はブローラ大好きです。

 

ブローラ BRORA 30yo OB 55.7%
bottled in 2003, one of 3000 bottles



香りは熟しすぎて腐りかけたりんごとアプリコット、梅ジャム、強く土っぽさ、しっとり湿ったニュアンス、スモークの強いピート、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから力強く広がる、粘性あり、アプリコットジャム、梅ジャム、濃厚な甘味とほど良いウッディネスの渋味、腐葉土のようなアーシー、強いピート、濡れたレザー、魚介のダシ、リッチで長い長い余韻。

【Very Good/Excellent】


2003年にボトリングされたオフィシャルのブローラ30年。
確かファーストが2002年ボトリングですから,これはセカンドリリースでしょうかね。

モルト仲間が以前ブローラに表現されてからあまりにしっくりくるので使わせていただいている,腐りかけたフルーツのニュアンスがこのボトルにもしっかりと感じられ,湿った土っぽさやスモーキーなピートも感じるリッチな香りです。
飲んでみるとハイプルーフのわりに滑らかですがパワフルな広がりがあり,クライヌリッシュと共通の粘性も感じるテクスチャーがしっかりとあります。ジャム感のある濃厚な甘味と良い渋味,香り同様に腐葉土のようなアーシーさやレザー感ももピートと共に主張してきました。濃厚な旨みも長い余韻の最後まで感じられました。
とてもリッチで,ねっとりした濃いフルーツ感と重厚なピートの共演,素晴らしいです。

クライヌリッシュやブローラって昔から大好きで,買うとすぐに飲んでしまっていました。
特にブローラはリリースが少ないながらもなんだかんだで毎年リリースされていたこともあり,ついストックせずに飲み続けてしまいましたが,ついに普通に買えなくなってしまった時には値段が信じられないほど高騰してしまいました。
そんなわけで,自分が好きな蒸留所の中では圧倒的にストックが少ないのです。数本でしょうか。
買っておかなかったことを後悔しているもののダントツ1位がブローラです。


 
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2014.05.18【日記】

ブローラ 1981 19年 ザ・ボトラーズ #1077

シェリーとブローラらしさが共にしっかり感じられました。

 

ブローラ BRORA 1981-2000 19yo THE BOTTLERS #1077 60.4%
Refill Sherry Butt



香りはしっとりしたシェリー、熟し過ぎたプラムやアプリコット、カラメル、アメリカンコーヒー、湿ったピート、飲むとじわじわと刺激的に広がる、良いシェリーと香り同様の熟し過ぎたフルーツ、ガツンと湿ったピート、トロリとしたテクスチャーで強いコクのある甘味、長い余韻。

【Very Good】


ザ・ボトラーズからブローラ1981,19年熟成。

リフィルシェリーバットの記載ですが,わりと色も濃いめで香りの最初からシェリーカスクらしい香りがします。それに負けじとブローラらしいちょっと熟しすぎたようなフルーツ感と湿ったピートの主張がありました。
飲んでみるとさすがに高度数だけあって刺激がありますが,やはり香り同様にシェリーとブローラらしいフルーツ感のコラボにピートがあわさって強い味わいです。
濃厚で粘性を感じるテクスチャーで,長い余韻の最後まで楽しめました。

 
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2014.04.02【日記】

ブローラ 1981 18年 ダグラスレイン オールドモルトカスク

ブローラらしいブローラ。特徴的で美味しいです。

 

ブローラ BRORA 1981-1999 18yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 335 bottles



香りはアプリコットジャム、熟し過ぎたリンゴなどのフルーツ、強めのピート、塩素、飲むと穏やかな口当たりから広がる、熟し過ぎたアプリコットなどのフルーツの甘味、樹液、オイルと粘性のあるテクスチャー、しっとりした土とピート、長い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのブローラ1981,18年熟成。

香りからはブローラらしい熟しすぎたリンゴなどの果実感に塩素や強いピートが感じられ,飲んでもやはり独特のフルーツ感と土っぽい強いピートは健在です。
非常に特徴的で美味しいブローラで,クライヌリッシュとの共通点もありますが,1970年代前半のブローラとも共通点が多いと思いました。

今まで私はあまり意識していませんでしたが,聞くところによると,終盤になるとクライヌリッシュっぽさが強くなりがちなブローラですが,1981のブローラは昔のブローラらしい味がするものが散見されるということでした。
これもそんなボトルのひとつのようです。

 
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2014.02.20【日記】

ブローラ1971 29年 ダグラスレイン オールドモルトカスク

70年代初頭のブローラ、最近はなかなか飲めません。

 

ブローラ BRORA 1971-2001 29yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 258 bottles, SHERRY CASK



香りはアプリコットジャム、鋭いピート、土っぽさ、金属感とわずかな消毒液、飲むと濃いコクのある甘味、香り同様の鋭いピート、濃い旨味、金属感を伴う長い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのオールドモルトカスクからブローラ1971、29年熟成。

この頃のブローラらしいピートや土っぽさがしっかりと感じられます。ちょっとクライヌリッシュのようなアプリコットのニュアンスも感じました。
旨みは濃いもののそこそこ加水されているのか重厚さはそれほど感じず、そのぶんアードベッグに近いニュアンスの鋭さを感じたのが印象的でした。
ブローラの1971や1972を飲む機会は今まで何度かありましたが、80年代のものと比べるとクライヌリッシュのような強い粘性を感じるものが少なくやや鋭さや金属感、消毒液のようなニュアンスを感じるものが多い印象です。
加水の影響もあるのかこのボトルにはそれをより強く感じました。

 
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2013.09.20【日記】

ブローラ30年 オフィシャル 2004年ボトリング

ちょっと久しぶりでしたがまさにブローラです。

 

ブローラ BRORA 30年 OB 56.6%
bottled in 2004, one of 3000 bottles



アプリコットジャム、熟しすぎたリンゴ、しっとりしたピート、スモーク、焦がした麦、濃い樹液、リッチで濃厚な味わい、粘性の強いテクスチャー、アプリコットジャムやべっこうあめの甘味、少しダシの旨味、オイルとピートが長く残る。

【Very Good】


2004年ボトリングのオフィシャルブローラ30年。
2002年が1stだったはずなので、3rdリリースということになるのでしょうか。

樹液っぽさやぬるっとして粘性の強いテクスチャーなど、クライヌリッシュとかなり共通点も多いのですが、それに加えてしっとりとした強いピートが感じられ、ボディも厚いです。
以前、試飲会で「腐った(腐りかけだったかな?)果実のニュアンス」というのを特徴として指摘された方がいましたが、非常にわかりやすく共感の持てるコメントでした。このボトルにも、熟しすぎたフルーツの様なニュアンスが確かに感じられました。


ブローラのオフィシャルも、いつまで出続けるんだろうなどと言いながら傍観していましたが、ここ数年は価格が高騰したこともあって有楽町にも入らなくなりました。
飲み始めた頃は、閉鎖蒸留所で人気蒸留所だけどまだまだ出てくるよねと言っていたローズバンク、ポートエレン、そしてこのブローラなんかは、本当に出てこなくなりました。それぞれ個性もあって、ある程度のストックを手元に置いておくべきだったと思うのですが、結局ストックは薄いままです。。。
すでにびっくりするくらい高騰していますから、今後はBARで飲めるのがますますありがたいボトルになると思います。

 
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2013.03.06【日記】

ブローラ 1981-1999 18年 ダグラスレイン OMC

クライヌリッシュとの共通点もあるブローラでした。

 

ブローラ BRORA 1981-1999 18yo Douglas & Laing OMC 50%
one of 335 bottles



湿ったピート、アプリコット、樹液、蜂蜜、少し塩素や金属、しっかり麦感、しっとりした甘味と濃い旨味、ピートの効いた長く心地良い余韻。

【Very Good】


ダグラスレイン、OMCのブローラ1981。
ブローラらしいピート感に加えて、クライヌリッシュに感じる独特な個性とも若干の共通点がありました。
ちょびっとアードベッグに感じるような塩素や金属感を感じたのも印象的でした。
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