ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.04.13【日記】

ニューリリース:バルブレア 1997-2016 オフィシャル ウイスキーフープ向け #1111 58.6%

かなり良いバーボンカスクだと思います。

 

バルブレア BALBLAIR 1997-2016 OB for THE WHISKY HOOP #1111 58.6%
one of 216 bottles, Ex-Bourbon barrel



香りは強いオレンジオイル、バニラ、しっかりした麦感、バナナの入ったクレームブリュレ、シナモン、リッチなオーク。
飲むとパワフルでスパイシー、オレンジマーマレードと蜂蜜のコクのある甘味、引き締めるオーク、バニラ、ナッツ、麦の旨味もありリッチな余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーフープが最近リリースした、オフィシャルのバルブレア1997、およそ19年の熟成です。

ノージングすると、のっけからこれぞ近年の華やかなバーボンカスクという印象で、オレンジやバニラ、クレームブリュレなどの洋菓子っぽいニュアンスがしっかり感じられました。

味わいにも香り同様にバーボンカスクの良いところがしっかり出ており、蜂蜜のようなコクがあり、モルティな旨味もしっかり残っていて美味しかったです。

なお、香りにも味わいにもオークの主張が強めで非常にリッチでした。
個人的には過剰にオーキーなものは好みではないのですが、これが嫌味に感じられるギリギリにとどまっていたのが好印象でした。


 
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2017.01.27【日記】

ニューリリース:バルブレア 1999-2016 オフィシャル ウイスキーエクスチェンジ向け #1712 51.9%

珍しいバリシェリーのバルブレアでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1999-2016 OB for THE WHIKSY EXCHANGE #1712 51.9%


香りは近年系ヨーロピアンオークの濃厚なシェリー、ビターチョコレート、カラメル、黒糖かりんとう、強めのウッディネス、リッチ。
飲むとパワフルでやや刺激的、濃縮して噛み応えのあるテクスチャー、プラムジャム、チョコレート、カラメルソースのやや平坦で強い甘味、引き締めるウッディネスと渋味、ミーティ、リッチで余韻は長め。

【Good/Very Good,Interesting】


ウイスキーエクスチェンジ向けにボトリングされたオフィシャル・シングルカスクのバルブレア1999、およそ17年の熟成です。
バルブレアのオフィシャルボトルでこんなに濃い色のものは見た記憶がありません。

ボトルに記載はありませんがバリバリのシェリー感で、特にヨーロピアンオークのシェリーカスクの影響を強く感じました。

濃縮した色の濃いフルーツやビターチョコ、黒糖たっぷりのかりんとうに強いウッディネスなど、樽由来の香味が充実していました。

力強く、荒々しさもあるテクスチャーですが甘味も強く、同時に渋味もしっかりあって不思議とバランスがとれているように思いました。

荒々しさがありバラバラの強い主張を強引に力技でまとめたような感じはあるのですが、現時点でもそれなりに仕上がっていて美味しくも感じました。

こういうものが20年以上経って丸みや一体感が出てくると、ハイレベルでバランスした素晴らしいものになっているのかもしれません。


 
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2016.11.29【日記】

バルブレア 1970-2005 35年 オフィシャル 44.2%

熟成感がたっぷりでフルーツケーキのようでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1970-2005 35yo OB 44.2%


香りはかなりの熟成感、オレンジオイル、少しエステリーな洋梨、バニラ、ココナッツ、クリームの入ったフルーツケーキ、強めのオークとバタースコッチ、リッチで複雑。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、オレンジオイル、洋梨、バニラとココナッツ、蜂蜜のコクのある甘味、引き締める強めのオーク、リッチで長い余韻。

【Good/Very Good】


2005年にボトリングされた、オフィシャルのバルブレア1970で35年熟成です。

色が濃いのでシェリー系のモルトかと思ったのですが、テイスティングしてみるとバニラやココナッツといったバーボン系の樽感が香りからも味わいからもしっかりと感じられました。

長熟バルブレアらしいエステリーさもあるフルーティな熟成感がしっかりと感じられ、コクのある甘味やクリーミーさもあいまってフルーツケーキのようです。

長熟度数落ちらしい濃縮感もあり、リッチなオーク感もあるためかボディが抜けた感じはそれほどなく、意外なほど飲みごたえを感じました。


 
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2016.07.13【日記】

ニューリリース:バルブレア 1997-2016 オフィシャル ハンドボトリング #1715 52.8%

完成度の高いバルブレア、良い樽を選んだのがわかります。

 

バルブレア BALBLAIR 1997-2016 OB HAND BOTTLING #1715 52.8%


香りは華やかでフルーティ、オレンジリキュール、アプリコット、少しオイリーでクリーミー、ほどよい麦感、ココナッツクッキー。
飲むと濃縮したオレンジ果汁やオレンジオイル、ジューシーでコクのある甘味、バニラクリーム、奥から麦感、ボディがありリッチで長めの余韻。

【Good/Very Good】


今回のスコットランドツアーでボトリングされたバルブレア1997、およそ19年の熟成です。

記載はありませんが、非常に良いバーボンカスクで熟成したと思われる香味で、深みのある柑橘を中心とした熟成感もある多彩なフルーツ感が魅力的でした。
また、ほどよい麦感にオイリーさやココナッツ感もあいまってココナッツクッキーのようなニュアンスもあって好印象でした。

飲んでも香りの期待を裏切らない仕上がりで、ジューシーなフルーツ感とコクのある甘味があり、厚みもあって太い香味なのに引っ掛かりはなく長い余韻の最後まで心地良かったです。

良いバーボンカスクでしっかりと熟成させ、下り坂に差し掛かる前にボトリングされたナイスリリースで、個性がそれほどないためこの評価にしましたがVGと悩むくらいの美味しさでした。
ハンドボトリングに選んだのにも納得できる完成度の高さで、満足でした。


 
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2016.05.30【日記】

バルブレア 1966-2004 38年 オフィシャル リミテッドエディション 44%

素晴らしい熟成香を持ったモルトでうっとりしてしまいます。

 

バルブレア BALBLAIR 1966-2004 38yo OB LIMITED EDITION 44%


香りは非常に華やかで強くエステリー、熟したメロン、洋梨、上品な紅茶、心地よいオールドシェリー、クリーミーでフルーツケーキのよう、ハーブ、陶酔感あり。
飲んでも華やか、滑らかな口当たり、香り同様にエステリーで非常にフルーティ、熟したメロンがしっかり、奥にオールドシェリーとオールドピート、上品だが強めの甘味と心地よい酸味、麦感はほとんどないがボディは保たれている、余韻が不思議なほど長い。

【Very Good】


オフィシャルリミテッドのバルブレア1966、2004年詰めの38年熟成です。

長熟で度数の落ちたカスクストレングスらしい、エステリーな熟成香がのっけから炸裂しています。
上記の如く非常に多彩なフルーツ感があり、特に熟したメロンのニュアンスが香り・味わい共に強く主張し非常に印象的でした。クリーミーさもあってフルーツたっぷりのケーキのようです。
奥には60年代のシェリーカスクの高貴なニュアンスもあり、素晴らしい陶酔感がありました。

ほぼフルーツに置換されたようでさすがに麦感はほとんど感じられませんでしたが、飲み応えを感じる厚みは残されているようで、同系統のフルーツ感を持つダンカンテイラーの長熟あたりとはそこが異なると感じました。
その辺はさすがオフィシャルというところでしょうか。

突き抜けたフルーツ感で、特別感がたっぷりある長熟オフィシャルのバルブレアでした。


 
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2015.12.02【日記】

「Whisky Festival in Tokyo」に行ってきました。


11月29日に開催された,ウイスキーフェスに参加してきました。

最近仕事が異常に忙しかったのに加え,前日上京してきた友人も交えて遅くまで飲んでいたため,到着してちょっと飲んだらすぐにヘロヘロ気味でした。(笑)

しかもカメラを忘れるという大失態。
仕方なくほとんど使っていない携帯のカメラを使って飲んだボトルの一部のみ撮影しました。

そんなにたくさん飲まないうちに眠くなってしまったため,かなりざっくりしたご紹介になってしまいます。
また,今回はブラインドテイスティングコンテストも無く,セミナーにも申し込みそびれたため,そちらに関してもほとんど情報なしです。
申し訳ありませんがご了承ください。


さて気を取り直してフェスの話ですが,入場直後にふと気づいたのがニュージーランドウイスキー,存在も知りませんでしたが,25年とカスクストレングスを試飲しました。



意外に正統派のウイスキーで,お隣のタスマニアウイスキーみたいな変わったものでは無かったです。


ディアジオさんのブースでは,販売価格以下の値段でリミテッドの高額ボトルがたくさん出されていました。さすが最大手!



画像はブローラ35年の1枚だけですが(笑),クラガンモアの長熟2種やカリラ30年,モートラック25年などなど,前回IANさんで飲めなかったものも含めて味見できました。
特にブローラは初めてだったので期待して飲みましたが,近年ボトリングで閉鎖前数年間の蒸留のボトルに多い,クライヌリッシュにかなり近い個性に軟らかいピートが乗った暖かいタイプでした。
70年代前半蒸留のものには冷たいニュアンスを感じることが多く,後半から閉鎖までは温かいニュアンスを感じやすいのですが,今回のものはやはり後者でしたね。
もしかしたら蒸留時期だけでなく,熟成が長くなったことでピートが穏やかになって粘性が出たためにこうなっているのかもしれません。
いずれにせよ,とても美味しいボトルでした。


写真を撮り損ねましたが,今年フィンガルの谷嶋さんが中心になって立ち上げられた「酒育の会」のブースには吉村さんもいらっしゃり,その隣の山岡さんのブースには山岡夫妻がいらっしゃいました。
さすがにどちらも新旧含めて良いボトルが揃っており,良心的な価格で提供されていたのが印象的でした。


信濃屋さんのブースでは,サロンドシマジ向けのボトルが出されていました。今回一気に5種類リリースされるとのこと。

 

島地さんのセレクトはわりと個性的なリリースが多いイメージでしたが,今回飲ませていただいたファークラス,バルブレアは,どちらも正統派の香味でした。
前者はキツくないバランスタイプのシェリー,後者はファーストフィルの良いバーボン感のあるタイプでした。若いのに仕上がっていましたね。
あとはアランとキルホーマン,トマーティンのようです。全体的に少々相場よりお高いようにも感じましたが,中身に自信ありということでしょう。
また,コスパという意味ではここで提供されていたカルヴァドスが周囲でも非常に好評で,私も美味しいと思いました。


スコッチモルト販売さんのウルフバーンのブースには創業者の方がいらっしゃり,ニューポッドとクォーターカスクで24か月熟成したものをいただきました。

 

以前にスコ文研のテイスティング会でも試したことがありましたが,ウルフバーンのニューポッドは非常にクリーンで,改めて驚きました。
一般的なニューポッドに感じるニュアンスの多くは当然あるのですが,特筆すべきはオフフレーバーの少なさで,硫黄っぽさや根菜や豆のようなニュアンスがほとんどなかったのが印象的でした。
きっと,クォーターカスクやバレルなど熟成の早い樽ならば,かなり短熟でも飲める酒に仕上がるのではないかと思います。
きっと,ゆっくり熟成させるつもりの樽も並行して熟成させているはずですし,これからが非常に楽しみな蒸留所ですね。


ウィスク・イーさんのところは,相変わらずオフィシャルの良いものがたくさんありました。
既存ボトルでは久しぶりに飲んだグラッサの72シェリーはやっぱり良かったです。
ウィスクさんが正規で出すオフィシャルのニューリリースには,スプリングバンクやキルホーマン,そしてアランなどなど特に良いものがたくさんありますし,最近ニューリリースの光るソサエティも抱えてますから,もっとモルトの未来を明るく照らすような新しいものを中心に,大きなブースでたくさん出して欲しかったようにも思いました。


フェスの主催であるスコッチ文化研究所のブースではフェス向けのアイリッシュ(ブッシュミルズ)をいただきましたが,やはり想像通りのトロピカルでオイリーなウイスキーでした。この系統が好きな方にとっては外さない仕上がりだと思います。
スコ文研の代表である土屋さんとも久しぶりにお話できました。



その他にも多くのブースを回り,美味しいモルトをいただくことができました。
また,今回もモルトで知り合った多くの方々とお話しできましたし,初めてお会いする方にも声を掛けていただきました。
知り合いが意外なところで働いていたりする驚きもあり,非常に有意義で楽しい時間を過ごすことが出来ました。

マガジンライブ→バーショーの流れがモルトから離れていっているぶん,フェスの方には愛好家が多く集まりますね。今回も大盛況でした。

今回も上記のとおり興味深いモルトをいただく機会がたくさんあったのですが,昔のイベントと比べると,希少価値の高いものやここでしか飲めないものに出会う機会は明らかに減りました。有料のものも増えましたしね。
しかしそれでも自分がフェスに来るのは,モルトを飲めること以上に,この機会にしか会えない同志たちとお会いするためであるように思います。

こういったイベントには,これからもできるだけ参加していこうと思います。

イベント関係者の皆様,私にかまってくれた皆様,楽しい時間をありがとうございました。


 

2015.07.25【日記】

最新ボトル:バルブレア 2002-2015 OB HAND BOTTLING #1433

やはりハンドボトリングには若くても良い樽を選んできますね。

 BALBLAIR 2002-2015 OB HAND BOTTLING #1433

バルブレア BALBLAIR 2002-2015 OB HAND BOTTLING #1433 55.1%


香りはオレンジ果汁、バニラ、若々しい強い麦感、しっかりとオレンジオイル、飲むと粘性のある口当たりから力強く広がる、オレンジとアプリコットのコクのある甘味、バニラ、麦の旨味が十分、ほど良いオークとそれに伴うタンニンが味を引き締める、余韻は長め。

【Good/Very Good】


今年の5月にバルブレア蒸留所でボトリングされたハンドボトリング,2002年蒸留でおよそ13年の熟成です。

複雑さはありませんが未熟感はなく,バーボン系の良い樽で熟成されたと思われるオレンジオイルやバニラ,上等なオークのニュアンスがあり,麦感も香り・味わいともに十分感じられて旨みも濃厚です。

良い樽感と原酒の主張がともに感じられ,旨味も深みもあって満足度の高いハンドボトリングでした。
なんとなく同一資本のプルトニーのハンドボトリングとも共通点を感じる樽選びで,やはり良いものを選んできますね。


 
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2014.11.28【日記】

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~後編~


11月24日に開催された,今年のウイスキーフェスの記録ですが,前編に続いて後編です。



今回はセミナーの話です。

土屋守さんの
「“幻のシングルカスクコレクション”一気飲み―第2弾」

そして山岡秀雄さんの
「北ハイランドモルトを飲む」

この2つに参加できました。

 

まずは土屋さんの「“幻のシングルカスクコレクション”一気飲み―第2弾」です。

 

これは1998年頃から土屋さんが選んでアラン・ジャパン(現ウイスク・イー)さんがボトリングしたシリーズです。
自分もスコ文研のイベントに参加するようになってそこそこ経ちますので,このシリーズは結構前にたくさん飲んだのですが,わりと若いものも多く昔は正直あんまり美味しくないなと思ったものもあったのですが,前回の第1弾,今回の第2弾と飲んでみて,その多くを以前よりも美味しく感じました。

今回のボトルは,
・ダンバートン1987,12年
・クライヌリッシュ1989,9年
・ブナハーブン1979,19年
・スプリングバンク1967,31年
・ダルモア1989,11年
・ボウモア1989,11年
この6種類でした。

ダンバートン1987は昔,グレーンのこんな短熟のものなんてなんで詰めたんだろうと思ったものですが,今となっては結構こなれて刺激も少なくなり,もともとのライトな酒質も影響してかオイリーながら品の良い甘さとバニラっぽさが心地良い1杯でした。

クライヌリッシュ1989は若さもありましたが,それでもぬるっとしたテクスチャーとオイリーなニュアンス,そしてアプリコットやオレンジのようなフルーティもある期待以上に正統派クライヌリッシュの美味しさでした。

ブナハーブン1979は,前にも家で1本飲んだボトルで,青リンゴやグレープフルーツ,そして草っぽさなど爽やかなニュアンスが強い軽やかなタイプですが,樽感があまりないためか後半から余韻にかけては自分がブナにしばしば感じる独特のエグ味のようなものが特にわかりやすく感じられ,蒸留所の個性も感じられる1杯でした。

スプリングバンク1967も以前家で1本お付き合いしましたが,当時と比べても衰えを感じない素晴らしいボトルでした。やや強めのウッディネスにも負けずしっかりとイチゴジャムなどのフルーツが主張し,思わずうっとりと陶酔してしまうような素敵な60年代バンクでした。

ダルモア1989はわりと最近家で開けて投稿もしたので割愛しますが,変わらずなかなか美味しかったです。

そして最後のボウモア1989は,ボウモア暗黒の80年代最後の年の蒸留ですが,このボトルにはパフュームは探すと味わいにうっすらあるかどうかというくらいで,ほとんど主張しません。その代わりボウモアらしいトロピカルフルーツのニュアンスも影をひそめており,シェリーのニュアンスをベースにやさしいジャムっぽいフルーツ感とその甘味,強めのピートが特徴的なリッチなボトルでした。またトロピカル感は,きっともう少し時間が経つとでてきそうな気がしました。

そこそこ長いお付き合いですし今さらですが,土屋さんはお話が上手いですね。
それほどでもないウイスキーも,お話を伺いながらだと楽しく飲めますし,時には実際以上に美味しく感じるときがあります。(笑)

今回はウイスキー考証として参加されているNHKドラマ,「マッサン」の話などもしていただき,とても楽しい時間でした。

 


続いては山岡さんのセミナー「北ハイランドモルトを飲む」です。



今回は北ハイランドをテーマにしたテイスティングでしたが,個人的に好きな地域ということもあり,とても楽しみにしていました。

テイスティングボトルは,
・バルブレア1965 OB
・プルトニー1997 17年 Hand bottled at the distillery OB
・ティーニニック1972 27年 The rare malt selection OB
・ダルモア1979 23年 for Japan OB
・グレンオード1970 33年 Douglas Laing OMC
・グレンモーレンジ 12年 Port Wood Finish OB
という,今回も豪華なラインナップでした。


これがブラインド形式で出題され,参加者が順番に感想を述べて最後に山岡さんがまとめるというスタイルでセミナーは進行しました。
最近の山岡さんのセミナーはこの形式が多いですね。
凄いボトルばかりなのでラベルで評価してしまいそうですから,ブラインドで飲んだ方がフラットなテイスティングができるという意図なのかもしれませんね。
これだけのボトルですからブラインドでなくラベルオープンで出した方が,みんな凄い凄いと言って飲んでくれそうなものなのに,そうしないあたりが山岡さんらしいなと思いました。そういえば北ハイランドでクライヌリッシュやブローラを入れてこないあたりも山岡さんっぽかったです。(笑)


発表・解説は,モーレンジ,ダルモア,オード,ティーニニック,プルトニー,バルブレアという順でした。

モーレンジのポートは,明らかなワインカスク系の後熟感があり,さらに度数も低かったですから予想通りという感じでした。

ダルモア1979はトロピカル感も含む熟成感のあるフルーティさが効いており,あまりシェリー感は感じず,全然わかりませんでした。ただ,正解発表後によくよく思い出してみれば飲んだことのあるボトルで,調べてみると前に飲んだ時にもそんなテイスティングノートを書いていました。(笑)

ティーニニック1972とオードの1970は,それぞれ非常に美味しいボトルで,この日もっとも心に残ったボトル達でした。共にスペイサイドとは異なる熟成感があり,熟した濃厚なフルーツと下支えする無骨な麦感とその旨味,淡いピート,それらが高次元でバランスのとれているボトルでした。なお,ティーニニックには,奥の方からハウススタイルと認識しているシナモンっぽさがでてきましたね。
どちらもはっと目が覚めるような旨さでした。

そしてプルトニーのハンドボトリングは以前も記事に書いたとおり北ハイランドを代表するようなプルトニーらしさと華やかさが同居しているボトルが多く,これもそんなタイプでした。若いモルトでしたが他のボトルに見劣りしない魅力がありました。

最後がバルブレア1965で,20万円以上したという山岡さんの秘蔵ボトルでした。ここで開けてしまうなんてさすが太っ腹ですね。
非常に熟成感があってフルーティ,多彩で華やかな香りですが,飲んでみると度数のわりにややボディが枯れ始めているような印象もありました。とはいえ長熟の魅力のひとつをしっかりと感じられる貴重なオフィシャルボトルで,飲めたことに感謝です。

そんな感じで,陶酔感のあるものをたくさん飲ませていただきました。
だいぶ酔った状態で始まった終盤のセミナーだったのですが,しっかり全部飲んで帰ったのは言うまでもありません。(笑)


しかしこのあたりで美味しくテイスティングできる限界を感じたため,これ以降はほとんど飲まずにブースを回り知人たちと話し,ほど良いところで帰宅しました。

帰宅後に子供と上機嫌で遊んだはずなのですが,あまり覚えていません。(笑)


ブースでの試飲も,セミナーでも,濃厚で良い時間を過ごさせていただきました。
関わってくださった皆様に感謝いたします。


 

2014.11.08【日記】

ニューリリース:バルブレア 1990 23年 キングスバリー #10116

ほど良いシェリー感が効いたバランスの良いバルブレアでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1990 23yo KINGSBURY #10116 52.9%
one of 240 bottles, Refill Sherry cask



香りは熟したプラム、オレンジマーマレード、薄めたカラメル、蜂蜜、しっかりオイル、奥から旨そうな麦、飲むとやや芳醇、熟したプラム、焼きりんご、濃いめの甘味、淡い渋味、良いウッディネス、しっとりした麦の旨味、リッチ、ややオイリーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


キングスバリーのニューリリース,バルブレア1990,23年熟成のシングルカスクです。

キツ過ぎず多彩さと深みを負荷しているようなシェリー感が好印象で,香りからは熟したフルーツ,カラメルなどの成分が旨そうな麦感の前の層に感じられました。
飲んでも熟したフルーツや加熱したフルーツ感が濃い甘味や麦の旨味と共にしっかりと感じられ,恐らく原酒にもともとあった無骨な麦感やオイリーなニュアンスにシェリー樽がバランスを崩さない程度に作用した結果がこの美味しさなんだと思いました。

完成度の高い飲み頃感のあるバルブレアでした。
こういうハイランドスタイルをベースにシェリーで味付けされたようなタイプのモルトは好みです。


 
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2014.09.15【日記】

バルブレア 15年 オフィシャル ハンドボトリング #1376

若くても重厚な酒質を堪能できました。

 

バルブレア BALBLAIR 15yo OB HAND BOTTLING #1376 59.8%
2014 bottling



香りは強めで重さを感じる、熟したオレンジ、オイル、太い麦感、バニラ、ココナッツ、奥からピート、飲むと滑らかな口当たりからじわじわと広がる、オレンジ、アプリコットジャム、太い麦感、蜂蜜のコクのある甘味、オイリーで長い余韻。

【Good/Very Good】


蒸留所を訪問すると手詰めさせてもらえる,バルブレアのハンドボトリング,これは2014年5月に詰められたカスク#1376です。

重さを感じる香りで,オレンジオイルや太い麦感を強く感じました。
飲んでみるとオイリーなためか若さや度数のわりには滑らかな口当たりで,刺激は遅れてじわじわとやってきます。
やはりオレンジオイルや太く旨みのある麦感があり,コクのある蜂蜜の様な甘味もあって飲み応えもあって美味しいバルブレアでした。

なお,同じインバーハウス系の蒸留所であるプルトニーと似たニュアンスが多いとしばしば感じますが,このボトルも例外ではありませんでした。


 
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2014.05.18【日記】

ニューリリース:バルブレア 1980-2013 GM 蒸留所ラベル

かなり熟成感を感じるフルーティなモルトでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1980-2013 GM Distillery Labels 43%


香りはエステリーでフルーティ、熟成感あり、洋梨、オレンジ、クリーム、バニラ、紅茶、スポンジケーキのような穀物感、飲むと熟した多彩なフルーツがしっかり、コクのあるジャムの甘味、良い酸味、麦の旨み、良い樽の渋味、少しオイルも感じる長いフルーティな余韻。

【Very Good】


GMのニューリリース,蒸留所ラベルのバルブレア1980-2013です。

香りの最初からエステリーな熟成香りがたっぷりと感じられます。第一印象はハイランドというよりスペイサイドの長熟という感じでした。
多彩なフルーツ感,バニラやクリーム,そしてスポンジケーキのような穀物感も相まって,フルーツケーキのような印象です。
飲んでみても多彩なフルーツ感は健在で,香りの印象や43%加水から想像するよりしっかりとしたコクやボディも感じました。
甘味,酸味に加えて優しい麦の旨みも感じられ,樽のタンニンもほど良く味を深めます。
ややオイリーさを伴う余韻も長く心地良く,とても完成度が高く満足感のある加水モルトです。
想像ですが,きっと加水でバランスや飲み心地も良くなり,それでいてコクや深みは残っており,これぞ加水の妙という気がします。

こういうものを箱も無しにポンと加水で出せちゃうあたりは,さすがストックの豊富なGMというところでしょうか。

とはいえそれでもこのボトルは30000円オーバーです。ここ数年,老舗ボトラーのGMにおいてもボトルの高騰に驚いてしまいます。
もうちょっと価格が抑えられていると嬉しいところですが,約33年熟成と言われれば納得できなくもないですかね。
少なくとも内容は,値段に見合ったものだと思います。

 
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2014.05.16【日記】

バルブレア 1991-2012 GM プライベートコレクション

悪くないワイン樽フィニッシュでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1991-2012 GM PRIVATE COLLECTION 45%
one of 2000 bottles, CROZES-HERMITAGE WOOD FINISH



香りは甘く強い、熟したプラムとブドウ、イチゴジャム、紅茶、チョコレート、麦は奥から主張、飲むとワインカスクらしい平坦でややベタッとした強い甘味だが香り同様にフルーツやチョコレートはしっかり、良いタンニンの渋味があり、けっこうリッチ。

【Good/Very Good】


GMのプライベートコレクションからバルブレア1991-2012,およそ21年の熟成です。
プライベートコレクションといえば,長熟でボトリング数が極端に少ないイメージでしたが,最近のものはそうでもないようですね。
これはCROZES-HERMITAGEという赤ワインの樽で後熟されており,2000本ボトリングされています。

ワイン樽フィニッシュの影響と思われる甘く強い香り立ちで,熟したフルーツやジャムなどのニュアンスが強く感じられます。熟成年数相当の麦感も奥から感じられました。
飲んでみると,ワイン樽によくある平坦でややベタつくような甘味が強めに感じられますが,香り同様に豊富なフルーツ感を堪能できます。
後半は濃い甘味をタンニンの渋味が引き締めていて,なかなか良くできたワイン樽フィニッシュのモルトでした。



 
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2014.03.05【日記】

ニューリリース:バルブレア1990 23年 ケイデンヘッド スモールバッチ

プルトニーとの比較が楽しかったです。

 

バルブレア BALBLAIR 1990-2013 23yo CADENHEAD SMALL BATCH 51.7%
one of 318 bottles, Bourbon Barrels



やや華やかで強めの香り立ち、オレンジリキュール、淡く桃、良い麦感、少しカスタード、飲むとマーマレードと蜂蜜の甘味、淡いパイナップル、なかなかコクがある、強めの麦の旨味、バニラ、生木っぽさもあるオーク、スパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


ニューリリースのケイデンヘッドのスモールバッチシリーズのバルブレア1990,23年熟成。

ヴィンテージも樽も同じで,プルトニーとほぼ同スペックのバルブレア,しかもプルトニーとバルブレアはどちらもインバーハウス系の蒸留所ですから樽の仕様も近そうです。
以前にもバーボンバレルのハンドボトリングが似た味だったなんて話を書いた気がしますね。

これもプルトニーと似たタイプで,良いバーボンバレルでの熟成を感じ,また無骨な麦の旨みも好印象でしたが,やや柑橘を中心としたフルーツのニュアンスが強く,コクやボディに関してはプルトニーほどは無いようでした。
やはりこのあたりのバーボンバレルは外さないですね。

 
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2013.11.03【日記】

バルブレア1994-2013 オフィシャル ハンドボトリング #4035

前回同様美味しいヴァリンチでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1994-2013 OB HAND BOTTLING #4035 54.1%


オレンジオイル、リンゴ、少し洋ナシ、時間とともにアプリコットジャム、バニラ、蜂蜜、強めの麦感、麦の旨味とコクのある蜂蜜、オイリーでややスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


バルブレアの蒸留所を訪れた人だけが手詰めして買えるハンドボトリング、いわゆるヴァリンチです。バルブレアのハンドボトリングは以前にも記事にしましたが、これは最近のもので別の樽です。

ちょっとオイルを伴い濃厚さもあるフルーツ感がしっかりと感じられ、しっかりと厚みのある麦感も感じられます。
ヴァリンチ(当然カスクストレングス)らしい厚いボディとスパイシーさが余韻まで続き、飲み応えも十分です。



噂によると、このバルブレアのハンドボトリング、「天使の分け前」という映画でバルブレアが出てきた影響で蒸留所に来る人が増えたようで、ずいぶん売れているようです。
前回紹介したハンドボトリングは半年かかっても1樽が全然売れていなかったらしいのですが、今は短期間で次々と別の樽になっているようですね。

 
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2013.09.03【日記】

バルブレア1975 21年 シグナトリー #7275

麦感の強い太い酒でした。

 

バルブレア BALBLAIR 1975-1997 21yo SIGNATORY VINTAGE #7275 56.5%
one of 655 bottles  



強い麦感、トースト、蜂蜜、梅ジャム、オレンジ、飲んでも蜂蜜の甘味と麦の旨味が濃厚、厚いボディ、後半に奥からピート、ハイプルーフを感じるスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーのダンピーボトルからカスクストレングスのバルブレア1975、21年熟成。

複雑さや熟成感がそれほど強いボトルではありませんでしたが、素朴な麦の甘味や旨みが前面に出ており、酒質の厚さも感じられ、奥のピート感も含めて北ハイランドらしいイメージのボトルでした。

 
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2013.04.24【日記】

濃厚で旨いバルブレア1969 31年 オフィシャルリミテッドエディション

インバーハウス3兄弟、最後の3本目です。

 

バルブレア BALBLAIR 1969 31yo OB LIMITED EDITION 45%


熟成感のあるフルーティ、オレンジや桃、バニラ、カスタードクリーム、優しい麦感、飲むと香りの印象よりかなりエステリー、濃いめの蜂蜜の甘味、ややオイリーでクリーミー、重厚でリッチ、余韻も長い。

【Very Good】


インバーハウス系のオフィシャルリミテッド、今回同時に開いた3本の最後はバルブレア1969でした。
60年代蒸留の長熟らしく、香りはもちろんですが飲むとエステリーな熟成香がしっかりあります。しかし単に華やかなだけでなく麦感や油質感もあり重層的で厚みがあります。今回の3本の中ではあきらかに濃厚で迫力を感じました。

度数を見るとこれだけ45%で、もしかすると樽出しでこの度数だったためにこれだけ加水していないのかもしれません。だとすると納得の味わいです。


さて今回の3本、どれも奇をてらっていない正統派のモルトウイスキーで、過熟感が無く、樽の出方には近いものがあり、選んだ方の好みと真っ向勝負してきた気概が伝わってきた気がします。
プルトニーやノックデューなど、他のボトルも同時リリースで無かったのでしょうか。
特にプルトニーはあったら飲んでみたいですね。


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2013.02.17【日記】

自宅テイスティング:バルブレア ノンヴィンテージ オフィシャル 80年代流通

華やかな麦感で飲み頃感もあるモルトでした。

 

バルブレア BALBLAIR OB 40%
80年代流通


・香り:
華やかで強い発香、軟らかく丸みがある。パンのような強い麦感がしっかり。ヒネの要素は皆無。はっきりとレモンティー、リンゴ、白い花、若い草、蜂蜜、白ワイン、複雑ではないが心地よい。

・味わい:
飲んでもやわらかく心地よい麦がメイン。シトラス、薄めの蜂蜜の甘味、草っぽさも強め、荒々しい若さは控えめで全体に角の無い柔らかさがある、加水のオフィシャルだが緩さはなくキレがあり透明感がある、飲み飽きしない。ミディアムボディ。

・余韻:
優しい麦と蜂蜜の甘味が意外と長く続く。

・加水:
そのまま薄くなるが崩れない。

・総評:
とにかくやわらかく、かつしっかりした麦感が特徴的。
ノンヴィンテージと思えない柔らかさは、荒々しく強い麦感が瓶熟で優しく強い麦感へ変化した印象。
心地良い穀物感があり飲み飽きしない、美味しいパンのようなモルト。

【Good/Very Good】


80年代流通のバルブレア。オフィシャルのノンヴィンテージボトルです。
華やかさのある麦感が前面に出ており、瓶熟のためか全体にこなれた印象も感じられました。
しっかりと若い穀物が感じられるボトルですが、そういうボトルに伴うことの多い荒々しさは無く、角が取れて柔らかくすいすい飲めてしまいます。
ボトリングから20~30年経過していますが角が取れるなど良い要素はあってもヒネ含めて悪い要素は感じられません。

ボトリング時には全く意図されていないと思いますが、今が飲み頃なのではないかと思うボトルでした。

 

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2012.09.02【日記】

バルブレア 1964-1985 21年 インタートレード

なかなか男性的なイメージでした。

 

バルブレア BALBLAIR 1964-1985 21yo INTERTRADE 57.8%


香りは強いオレンジと蜂蜜、麦感しっかり。
飲むと凝縮感のあるオレンジ、麦もほど良く旨みも濃い。
トゲトゲしていないがハイプルーフらしいアルコールがしっかり感じられる。


【Very Good】


イタリアのインタートレード向けのバルブレア。
作りこんだ感じがなく、無骨な麦の旨さとナチュラルなフルーツ感を楽しめます。
それに飽きの来ない味ですね。
ハイプルーフらしい飲み応えも魅力的で、こういうものは大好きです。

 

 
 

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2012.08.24【日記】

さすがに買いに行けない:バルブレア 1992-2012 オフィシャル ハンドボトリング #2990

蒸留所に行かないと買えないボトル。



BALBLAIR バルブレア 1992-2012 OB HAND BOTTLING #2990 60.9%


熟したオレンジ系の柑橘、濃い蜂蜜の甘さ、ホワイトチョコ、オイリーで粘性が強い。
厚いボディとハイストレングスらしいスパイシー。甘くスパイシーな余韻が長い。

【Good/Very Good】


はからずしてオフィシャルのテイスティングコメントと結構近い感想になりました。若いですが太くてかなり旨い酒で、オフィシャルテイスティングコメントに偽りない味です。
ブラインドで飲んだら間違いなく旨いプルトニーOBと答えます。経営者が一緒で樽のスペックや北ハイランドの熟成環境が近いんでしょうか?かなり良く似た味です。
ちなみに蒸留所に行って手詰めしないと買えないボトルで、これだけ旨いのに半年前に売り出してまだ残ってるらしいです。

・・・バルブレア、行く人少ないんでしょうね。




 

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