ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.06.10【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 21年 オフィシャル 2019年詰め 46%

今年もかなり好きな味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo OB bottled 2019 46%


香りは芳醇で甘やか、プルーンとビターチョコレート、腐葉土っぽいアーシーと鞣し革、淡くクローブなどのスパイスにハーブとスモーク。
飲むと滑らかで甘やか、芳醇で陶酔感もある。ジャム系の甘味と味を深める優しいタンニン、香り同様にアーシーさとピート、長くリッチな余韻。

【Very Good】


2019年ボトリングのスプリングバンク21年、オフィシャルボトルです。
今年も昨年同様に46%加水ですが、樽はポートカスクとラムカスクでほぼ半々のヴァッティングのようでした。

昨年はラムカスクの香味が非常に魅力的でしたが、今年はラムよりもポートの良いニュアンスが前面に出ており、加熱濃縮したジャムやドライのフルーツ感やチョコレート感がありました。

それに加えて少しオールドボトルに出てくるような腐葉土のようなアーシーさが香りにも味わいにもあり、スモーキーなピートフレーバーともよくマッチしていました。

スプリングバンクは現行品でも良い意味での雑味を含む多彩さや味わい深さがあり、スタンダードの10年も非常に美味しいと思って日頃から飲んでいますが、そこはさすがスペシャルな21年、10年には決してない熟成感に伴う陶酔感や滑らかさもあって、格別な美味しさでした。

 
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2019.03.20【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1996-2018 23年 ウイスキーナーズ #63 48.0%

今回はこってりシェリーでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1996-2018 23yo WHISKY NERDS #63 48.0%
one of 243 bottles, Fresh Sherry Hogshead



香りはこってりシェリー、黒糖、ベリージャム、淡くみたらしのたれ、奥から焦げ感。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる。こってりまったりした濃縮ベリーの甘味、意外に穏やかな渋味、濃い麦芽の旨味、じわじわとピーティで長い余韻。

【Good/Very Good】


オランダの愛好家団体であるウイスキーナーズが最近ボトリングした、スプリングバンク1996、23年熟成のシングルカスクです。
以前にも同ヴィンテージの21年熟成をリリースしていますが、今回のものはフレッシュシェリーの樽で色も濃いです。

香味もまったりこってりシェリーカスクのもので、黒糖やジャムのような甘やかさに加えて、みたらしのたれのようなニュアンスもありました。

しかしそこなスプリングバンク、ブリニーさこそわかりにくくなっていましたが、濃厚な樽感に負けじとモルティさやピーティさが主張してきたのは印象的でした。

スプリングバンクに限らずたまに出会う、このみたらしっぽさを伴うシェリー感は、使っているシェリーそのものが他のものとは違うのではないかと思うことがあります。

前回のものとは違ったタイプで、興味深いボトリングでした。

 
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2019.03.12【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 9年 オフィシャル "ローカルバーレイ" 57.7%

やはり熟成年数と美味しさは必ずしも比例しません。

 


スプリングバンク SPRINGBANK 9yo OB "Local Barley" 57.7%
bottled in 2018



香りは想定外に穏やか、フローラルさとまったりした蜂蜜、八朔やメローゴールドっぽい柑橘感、少し凝縮感のある旨そうなモルティ。
飲むと凝縮感があり少し粉っぽいテクスチャー、柑橘系の甘味と酸味、しっかりしたモルトの旨味、ブリニーでややピーティ、ミネラリーで厚みもあり長い余韻。

【Good/Very Good】


スプリングバンクから2018年ボトリング、最新のローカルバーレイがリリースされました。
今年のものは9年熟成とこれまでの中で一番短期熟成で、飲んでみるまでは結構心配していました。

しかし、飲むとその心配が不要のものだったと気づかされました。

上記のようにフローラルとフルーティ、それに良いモルティさも感じる香りで期待が高まりました。

味わいにはフリーズドライを思わせる粉っぽさを感じるような凝縮感があり、麦芽の旨味もしっかりと感じられました。

最近のスプリングバンクらしいピートとブリニーさも強いタイプで、ハウススタイルの主張も十分でした。

樽の味付け感がさほど感じられないにも関わらずこの仕上がりなのはどうしてなのか、非常に興味がわきました。


 
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2019.01.29【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 25年 オフィシャル 2018エディション 46%

ベリー感もあって美味しかったです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 25yo OB 2018 EDITION 46%
one of 1200 bottles, Refill Sherry Casks



香りはデリケートでエレガント。甘やかで熟成感あり。イチゴジャムっぽさのあるベリー、ミント、奥から穏やかなモルティ、淡いピート。
飲むと穏やか。優しく豊かに広がる。香り同様に熟成感があり少しエステリー、果汁の残ったベリージャム、心地良い甘味と酸味、ピートも淡く主張。

【Good/Very Good】


スプリングバンク25年、今年のオフィシャルボトルです。
今回はリフィルシェリーカスクのヴァッティングのようで、世界1200本限定です。

香りには熟成が長いためなのか加水のためなのかパワフルさはありませんが、デリケートでエレガントな雰囲気で、たっぷりと熟成感がありました。

飲むと穏やかで、少し大人しすぎるようにも感じましたが、スプリングバンクとしては珍しくエステリーさが出ており、香り同様にベリー感も主張してきました。

個人的にはスプリングバンクにはもう少し強い香味を期待してしまいますが、そこは好みの問題ですね。

いずれにしても美味しいモルトで、熟成の長い高級感のあるタイプとして楽しむことができました。


 
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2019.01.27【日記】

スプリングバンク 2000-2015 15年 オフィシャル ベルギー(THE NECTAR)向け 55.7%

探してみると、意外とラムカスクはあったようです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 2000-2015 15yo OB for THE NECTAR, Belgium 46.5%
one of 198 bottles, Fresh Rum Cask



香りは華やか、凝縮してわずかに粉っぽさもあるシトラスとモルティ、桃の天然水、白ブドウ、奥からじわりとピート。
飲んでも凝縮感あり。香り同様に桃やブドウ系の強いフルーツ、少し粉っぽい柑橘、心地良い甘味と酸味、しっかりブリニー、染み込むようなニュアンスもある強いモルティと旨味、タール感もある強いピート。

【Good/Very Good】


2015年にベルギーのネクター向けにボトリングされた、オフィシャルのスプリングバンク2000、15年熟成です。

今年リリースされた21年がラムカスクメインで美味しかったこともあり、他のラムカスクも有楽町でいくつか開栓され、その中の1本です。

近年のスプリングバンクらしくロングロウにも近い強いピートの主張がありましたが、桃やブドウ系のフルーツがあり、少し粉っぽく凝縮した感じもありました。

甘味と酸味、そしてらしい塩気のバランスも良く、塩で甘味の引き立ったフルーツのような飲み心地もあって美味しかったです。

ボトリング後3年ですからそこまで大きく変化したということでもないでしょうし、最初からスペック以上に仕上がっていたのだと思います。

2015年に、恐らくシェリーカスクなんかも候補にある中でネクターではこういう樽をしっかり選んでボトリングしたのでしょうから、さすがですね。


 
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2019.01.21【日記】

スプリングバンク 1998-2010 オフィシャル スウェーデン向け 55.7%

今年のラムバレルと比べて飲めました。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1998-2010 OB for Sweden 55.7%
one of 144 bottles, Rum Cask



香りは凝縮して少し粉っぽいシトラス、フレッシュラム、しっかり主張するモルティ、淡くパルメザンチーズ、しっかりめのピート。
飲むと凝縮して噛み応えのあるテクスチャー、優しいコクのある良い甘味と柑橘の酸味、優しく塩水っぽいブリニー、麦芽の旨味がしっかりあり、ピートの主張もある。

【Good/Very Good】


2010年にスウェーデン向けにボトリングされた、スプリングバンク1998、およそ12年の熟成です。
先日ご紹介した、今年の日本向けラムバレルと同じヴィンテージのラムカスクで、ボトリング本数からいって同じラムバレルではないかと思われます。

違うかもしれませんが、そういう前提で飲み比べてみました。

熟成感がそれほどない代わりに、こちらの方が私の好きな粉っぽい凝縮感が強く、モルティな旨味がたっぷりでした。

また、この時期のスプリングバンクらしい独特のブリニーさやピートの主張もしっかり感じられたのも印象的でした。

同じ条件の樽だとしたら、もちろん1樽同士の比較だけではっきりものを言えるわけではありませんが、熟成によって得るものと失うものを垣間見たような気がします。


 
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2018.12.24【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1993 23年 エリクサーディスティラーズ "マスターピース" 52.2%

非常に謎の多いリリースでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1993 23yo ELIXIR DISTILLERS "MASTERPIECES" 52.2%
one of 339 bottles, REFILL SHERRY CASK



香りは華やかで不思議なほど軽やか、白い花、マスカット、萎びた柑橘、少し熟成チーズ、こなれすぎたモルティ、淡く石灰やピート。
飲むと優しい口当たり、スミレの花のようなパフューム、さっぱりした甘味と柑橘の酸味、じわじわ強まる塩気、パフュームのそれほど残らないすっきりした余韻。

【Good, Interesting】


ボトリングした会社名がスペシャリティドリンクスからエリクサーディスティラーズに変わりましたが、要はウイスキーエクスチェンジのスキンダー氏が選んだマスターピース。
今回の最新ボトリングはスプリングバンク1993で、リリース情報を知ったときから楽しみにしていたボトルでした。

そして、期待して飲んでみると上記の如く非常に軽い香味で、味わいにおいてはパフューミーなニュアンスが結構強めに感じられました。

もちろんハウススタイルの主張が強いスプリングバンクですから、ブリニーさやチーズっぽさ、石灰やピートなどのらしい要素もありました。

パフュームも、個人的には次の1杯にほとんど残らないため許容範囲で、面白いと思う香味ではありました。

しかしこのボトル、飲めば飲むほど、知れば知るほど謎が多いです。

なんというか軽さが独特で、体感的にも度数が下がっているような、開栓後時間がかなり経ってしまったボトルのような抜けた感じの軽さだったのでした。

改めて見ると1993蒸留で23年熟成ですから、今年のニューリリースですが昨年か、もしかすると一昨年のボトリングです。

パフュームも、オールドのスプリングバンクで経年変化や開栓後の時間が経ったものに淡く感じることはありますが、こんな新しいリリースでこのような形で出てきたボトルは初めてでした。

モルトの香水といってもこういうこととは違うような・・・。

正直、何か実験的なことをした樽と言われたほうがしっくりくるような香味でした。

期待のあまり高額にも関わらず2本も買ってしまいましたが、この珍しい香味が開栓後どんな変化を遂げるのか、興味深く見ていくことにします。


 
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2018.12.20【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1998-2018 20年 オフィシャル 日本向け 51.2%

やはりスプリングバンクはラムとの相性が良いと感じます。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1998-2018 20yo OB for Japan 51.2%
one of 150 bottles, Rum Barrel



香りは熟成感があり膨よかでリッチ。オレンジオイル、レモンを添えたデメラララム、少しパパイヤやパイナップル、淡く陶酔感あり。
飲むと柔らかい口当たりから広がる。香り同様に熟成感のあるフルーティ、ラムの心地良いニュアンスを伴うコクのある甘味、僅かにピート、淡い塩気のある余韻。

【Good/Very Good】


ニューリリースのスプリングバンク20年、1998ヴィンテージのラムバレルで、日本の正規代理店であるウィスク・イーさん向けのボトリングです。
バンクのラムというと、今年の21年がラムカスクメインで非常に好みだったことが思い出されます。

スプリングバンクは設備が古いためアルコール収量も悪く、さらに100%フロアモルティングと手間もかかっているわりに、価格が高くないのが好印象だったのですが、このリリースは一気に高額化しました。
地元の行政にも守られており、生産効率や利益を追求しなくても良いという話だったのですが、最後の良心ともいうべき蒸留所でもついにという感じです。

さて、肝心の中身ですが、自信をもって出してきたこともわかる熟成感のある芳醇でリッチな香味でした。

スペック以上に熟成を感じるフルーティさがあり、ラムカスクの味というだけでなくラムそのものを感じる甘味もありました。

熟成感と引き換えなのでしょうか、ビートや塩気が少なめだったのも印象的でした。

個人的にはラム感の出かたとハウススタイルが共に感じられた今年の21年のほうがより好みでしたが、非常に美味しいスプリングバンクでした。

そして、今後のリリースがどのくらいの価格でリリースされるのかが少し心配ではあります。。。


 
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2018.10.01【日記】

スプリングバンク 1965-1990 25年 サマローリ 46%

香木っぽさもあって素晴らしいスプリングバンクでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1965-1990 25yo DUTHIE for SAMAROLI 46%
one fo 480 bottles



香りは華やかで強い。フリーズドライの柑橘やイチゴ、後から追うようにイチゴジャムやプラム、チョコレート、しっとりしたモルティさもあり少しミントの清涼感、奥に淡いピート。
飲むと凝縮感あり。イチゴやプラムのジャム、少しコニャックっぽいブドウ感、コクの強い甘味がありしっかりとブリニー、香木っぽいウッディネスがあり味を深める。淡いピートあり、陶酔感がある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


サマローリが1990年にボトリングした、スプリングバンク1965、25年熟成です。

ダッシーのスプリングバンクですからほぼオフィシャルボトルのようなもので、加水で480本ボトリングされていいます。

モルトの香水の名にふさわしい華やかな香り立ちで、上記の通り複雑で陶酔感のある要素が詰まっているのですが、フリーズドライっぽい凝縮感のあるイチゴとジャムっぽい濃縮感のあるイチゴが共に感じられたのが特に印象的でした。

飲んでもやはり複雑で陶酔感があり、期待通りのブリニーさに加えてローカルバーレイにも感じることのある香木っぽいウッディネスの主張があったのもまた印象的でした。

加水らしくスムーズで飲み心地が良い部分もあり、かつ加水と思えない濃厚さで飲み応えのある部分もあり、無いものねだりを叶えてくれる素晴らしいボトルでした。


 
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2018.09.03【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1996-2018 21年 オフィシャル キャンベルタウンモルトフェスティバル2018 スプリングバンクオープンデー向け 46%

今年は私の予想を裏切りスプリングバンクでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1996-2018 21yo OB for Springbank Distillery Open Day Part of the Campbeltown Malts Festival 2018 46%
one of 534 bottles



香りは濃縮フルーツがしっかり。マラスキーノチェリー、プルーン、スモーキーな焦げ感のある胡麻せんべい、みりん。
飲むと滑らかで少し粘性あり。噛み応えのあるテクスチャー、コクのある甘味とモルティな旨味、奥から塩気、わずかにサルファリーだがミーティでリッチで深みのある味わい、やや甘じょっぱくピートの主張のある余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


キャンベルタウンモルトフェスティバルで、スプリングバンク蒸留所のオープンデーに毎年記念ボトルが販売されていますが、これは最新の2018年リリースです。

今年はスプリングバンク1996、21年熟成でした。
シェリーホグスヘッド1樽とマディラホグスヘッド1樽でそれぞれ熟成した後、2008年にマディラバット1樽にまとめて詰められ、2018年にボトリングされました。
2種の樽をマリッジさせて10年後熟という珍しい樽使いです。

ここまでは2015年がスプリングバンク1993、2016年がロングロウ1994、2017年はスプリングバンク1995という順で、すべて21年熟成46%でした。
これまでの流れだと今年はロングロウ1996だと思ったのですが、予想は外れてスプリングバンクでしたね。

中身はというと、わりとトリッキーな樽使いですが、ブラインドだと濃厚シェリーカスクと言ってしまいそうな要素がしっかりと感じられる香味です。
マラスキーノチェリーのようなニュアンスが強かったのが特徴的で、これはシェリーではなくマディラカスクだからかもしれません。

これだけ樽感がしっかりしていても、そこはハウススタイルの強いスプリングバンク、ピートやブリニーな要素はしっかりと主張してきます。
そのためか変わり種と言ってもそこまでの変化球に感じませんでした。

興味深さが重視された記念ボトルという感じで、楽しくいただきました。


 
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2018.07.29【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1991 25年 アベイヒル ミューズリザーブド KINKO & CLUB QING 向け 53.8%

多彩でやや重厚なスプリングバンクでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1991 25yo Abeyhill Muse Reserved for KINKO & CLUB QING 53.8%
one of 143 bottles, Barrel



香りは濃くて少し重さがある。アプリコットや梅のジャム、煮詰まったピーチティー、ほどよいモルティ、少し磯っぽさ、奥からじわりとピート。
飲むと凝縮感があり少し粉っぽい。梅ジャムのコクのある甘味と酸味、ややミーティさもあってモルティな旨味は濃い、しっかりめのブリニー、渋味を伴うオークの主張もあり、ほどよいピートが残る。

【Good/Very Good】


鹿児島のキンコーさんが、香港のバーであるCLUB QINGとジョイントでボトリングしたスプリングバンク1991、25年熟成です。
樽の供給元はアベイヒルで、ミューズリザーブドと銘打たれたシルクプリントの気合の入ったボトルです。
シルクプリントは素敵ですが、写真が取りにくいのが玉に傷です。(笑)

さて肝心の中身はというと、スプリングバンクらしい味もしっかりと感じられますが、オフィシャルほど露骨なピート感がなく、フルーツのニュアンスもあまりオフィシャルに感じることのないタイプでした。
オフィシャルではあまり扱わないスペックの樽なんでしょうか。

樽由来の要素も含めて多彩さがあり、良い意味でオフィシャルとは違った方向性のスプリングバンクでした。

値段は結構な高額だったようですが、オフィシャル25年はさらに高額ですね。

ボトラーズのリリースなので、ひと昔前の感覚だとオフィシャルより安価で出回ってほしいところではありますが、このボトルは高額でも即完売だったとのこと。

ちょっと驚きましたが、実際に美味しいですし、こういうボトラーらしいリリースもそれだけ求められているということだと思います。


 
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2018.07.19【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 21年 オフィシャル 2018年詰め 46%

ここ数年では一番好きな21年でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo OB bottled 2018 46%

香りは華やかで凝縮感あり。洋梨やリンゴのジュース、フリーズドライのグレープフルーツ、粉っぽいモルティ、白い花、少しチーズ、バニラ、タールと強いピート。
飲んでも華やかで少し鋭い。凝縮感のある噛み応え、グレープフルーツやリンゴ、果汁っぽさのある甘味と酸味、塩気の強いチーズ、意外に主張は強くないがピートのある余韻。

【Very Good, Interesting】


毎年限定でリリースのあるスプリングバンクのオフィシャル21年ですが、今年のものも無事に飲むことができました。
これは現地から直接購入されたものを6月初旬に飲んだ記録ですが、日本にも最近正規で入ってきたようなので、ちょうど手元に届いた人もいる頃だと思います。

毎年、シングルカスクのカスクストレングスだったり、ヴァッティングする樽の内容が違ったりするので楽しみにしているのですが、今年のものはちょっとトリッキーなヴァッティングのようで、ラムカスクが70%とメイン、残り30%がバーボンバレルということでした。

ハウススタイルのしっかりした蒸留所ですから、らしい味も十分あるのですが、ラムカスク由来と思われる香味がかなり効いていました。
ラムカスクの味というより、フレッシュラムに近い香味のようにも思えました。

上記のようにミックスジュースのような果汁感だけでなく、私の好きなフリーズドライのような凝縮感を伴う柑橘感があり、モルティさにも粉っぽい凝縮感があって噛みごたえを感じました。

ジューシーな甘味と酸味に、嫌味にならない程度のチーズっぽさ、塩気、そして最近のスプリングバンクとしては後半から余韻にかけてのピートが控えめだったのも個人的には好印象でした。

昔から、スプリングバンクの王道といえばシェリー樽という印象があり、いわゆる陶酔感のあるイチゴジャムを感じるものはシェリー樽が多いです。

王道を評価すべしと無意識に思ってしまう部分もあるのですが、最近のスプリングバンクのシェリーカスク、特にシングルカスクではないヴァッティングに使われるものは、その強いピート感とも相まってダシ醤油っぽいニュアンスを感じてしまうものが多くなっています。それでも美味しいものは美味しいのですが、私の嗜好のど真ん中からはやや外れていました。

そんな中、今回の21年には、ちょっとトリッキーでも今のスプリングバンクでお前が好きなのはこういうものだろ!素直になれよ!!と言われた気がしました。

少し悔しい気もしますが、過去の21年をリリース直後に飲んだ中では、今年のものが一番美味しく感じました。

経年変化後も比べたかったので、たくさん買って過去のものと共に保存しておきたいところでしたが、日本への割り当てもあまり多くないようで、残念ながらその野望は簡単には叶いそうにありません。。。
高くつきそうですが、オークションに手を出そうか悩み中です。

 
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2018.07.13【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 2003-2017 13年 ケイデンヘッド175周年記念 ケイデンヘッドウイスキーショップアバディーン向け 57.0%

ラベルは素晴らしいですが中身はどうでしょうか。。。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 2003-2017 13yo CADENHEAD 175th Anniversary for CADENHEAD's WHISKY SHOP ABERDEEN 57.0%
one of 540 bottles, Butt



香りは近年の強めのシェリー、ベリージャム、チョコレートと黒糖、焦がした麦芽、少しミーティ、優しいモルティ。
飲むと度数より滑らかな口当たりから広がる。香り同様に強くリッチなシェリー感だがサルファリーさが強め、ジャム系のフルーツの甘味とほどよい渋味、ピートのある余韻。

【Okay/Good】


昨年のケイデンヘッド175周年記念にリリースされた、スプリングバンク2003、13年熟成。
10種類のシングルカスクを175周年記念でリリースしており、そのうちそれぞれのケイデンショップ向けに1樽ずつ選定したというようなことが裏ラベルに記載されています。
このボトルはアバディーンのショップ向けのようですね。

ラベルは非常にかっこいいです。
正直、同じ175周年記念の角瓶の記念ボトルよりこっちのほうが圧倒的にかっこいいと思います。

で、肝心の中身ですが、香りは近年系ですが強いシェリー感で、多彩さもあり、ややミーティさがありましたが期待して飲みました。

すると、思いのほか味わいは硫黄を感じるサルファリー要素が強めでした。
もちろんシェリー感は強く未熟感もマスクされていて甘味と渋味も良い感じではあり、近年らしいピーティ要素も強めで美味しさはあるのですが、それでもマスクされないサルファリーに結構ひっかかりを感じてしまいました。

スプリングバンクのシェリーカスクにしばしばみられるダシ醤油っぽいニュアンスではなく、王道のサルファリーで、今後抜けていくことにも十分期待できるとは思います。

とはいえ、この175周年記念として同一資本であるスプリングバンクの豊富なストックからこの樽を選んだということは、やはりあっちの人はこういうのが気にならないということなんでしょうね。もちろんベースの味は良いので日本人でも美味しいと思う人はいそうですが、私はいろんな意味でやや残念に思ってしまいました。

総合的には残念でもあり興味深くもありという感じです。

 
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2018.07.03【日記】

スプリングバンク 1997-2015 18年 オフィシャル スプリングバンクソサエティ向け 58.9%

美味しかったウェアハウステイティングに近い香味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2015 18yo OB for SPRINGBANK SOCIETY 58.9%
one of 502 bottles, Re-charred Sherry Butt



香りは黒糖の強いかりんとう、枝付きのレーズン、ビターチョコレート、香ばしく焦げた麦芽、シナモンなどのスパイス。
飲むとスパイシーで厚みのある力強い口当たり。焼きりんごの甘味と煮出しすぎた紅茶のタンニン、魚介の旨味と塩気がしっかり、フルボディで芳醇、ピーティで長い余韻。

【Very Good, Interesting】


スプリングバンクソサエティ向けに2015年にボトリングされた、スプリングバンク1997、18年熟成です。
リチャードシェリーバットの熟成で、かなり美味しかったケイデンヘッドのウェアハウステイティングに樽もヴィンテージも同じものがありました。

香味もそれによく似たタイプで、濃縮した色の濃いフルーツやチョコレートやかりんとう、そしてうっすらカレーを思わせるような多彩なスパイスがあり、ピーティな香ばしさを伴う強い麦芽の旨味と魚介系の旨味が強く主張してきます。

濃いめの甘味とそれを引き締めるタンニンがあり、ボディも非常に厚く感じました。

簡単に言うなら、強いシェリー樽の影響と強い原酒の個性ががっぷり4つという感じです。

今飲んでもものすごい説得力のある旨さですが、これこそ瓶内変化を経て怪物のような仕上がりになるモルトだと思います。


 
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2018.07.01【日記】

スプリングバンク1974-2003 28年 チーフテンズ #1161 56.0%

70年代の中でも優れたスプリングバンクだと思います。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1974-2003 28yo CHIEFTAIN'S #1161 56.0%
one of 444 bottles, Butt


香りは妖艶さがあり粉っぽい凝縮感あり。カスタードクリーム、フローラル、熟した桃と柑橘、強すぎない樽感。
飲んでも凝縮感があり噛み応えのある旨味を感じる。粉っぽい柑橘の甘味と酸味、塩気もしっかり、淡いピートもあり、余韻は心地よく長い。

【Very Good】


イアンマクロードのチーフテンズからスプリングバンク1974、28年熟成です。
ボトリングから15年近く経過しております。

熟成感と凝縮感を共に感じる香味で、樽感も嫌味でない程度に留まっていました。

噛み応えを感じるような凝縮したテクスチャーがあり、甘味と酸味、そして塩気もあり、そこにボトリング後経過によるものと思われる妖艶さを帯びていてとても美味しかったです。

現行品にも共通点が多くてかなり美味しいと思っていますが、この時代はピートが控えめですね。

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2018.06.23【日記】

スプリングバンク 17年 オフィシャル ウェッジウッドデキャンタ 43%

ボトルにも中身にも品がありました。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 17yo OB Wedgwood Decanter 43%
1980年代前半流通



香りは非常に華やか、フリーズドライのイチゴ、グレープフルーツや洋梨、爽やかなフローラルや若葉、陶酔感あり。
飲むと優しい口当たりから広がる。香り同様に華やか。凝縮感のあるフルーツとフローラル、心地良い甘味と酸味、追いかけるように塩気、余韻には淡いピートもあり非常に心地良い。

【Very Good】


80年代初期にリリースされたという、スプリングバンクのウェッジウッドデキャンタ、17年熟成のオフィシャルです。
逆算すると中身は60年代以前の蒸留ということになります。

同時期のオフィシャル10年もそうですが、非常に華やかで"モルトの香水"という言葉がしっくりくる香味です。

経年変化もあって優しくこなれており、多彩なフルーツ感にはフリーズドライのような凝縮感も伴っていました。

フルーティでフローラル、甘味と酸味のバランスには品があり、しっかりとスプリングバンクらしい塩気も感じられました。

デキャンタだけでなく、中身も優雅で素晴らしいモルトでした。

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2018.06.12【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1995 22年 コッパーモニュメント #470 45.8%

香りと味わいのギャップが興味深い1本でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1995 22yo Copper Monument #470 45.8%
one of 240 bottles, Sherry Hogshead



香りはしっかりめの近年シェリー。デーツやプルーンなどドライフルーツ、ビターチョコレート、キャラメル、バーベキューのの肉と燃やした草。
飲むとリッチなシェリー感でベリージャムやドライフルーツの濃い甘味とコーヒーの渋味、旨味のあるダシ醤油、バーベキューのスモーク、リッチで長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


コッパーモニュメントというイギリスのボトラーが最近リリースしたスプリングバンク1995、22年熟成です。

45.8%と低めの度数で、あえて加水でこの度数にしたのかと思ったのですが、テイスティングしてみるとかなり濃厚でカスクストレングスの度数落ちのようでした。

香りの時点では濃厚ではありますが典型的な近年のシーズニングシェリーカスクらしい要素が前面に出ています。

しかし飲んでみるとイメージが異なり、わりと昔のシェリーに近いニュアンスでした。また、近年のスプリングバンクのオフィシャルボトルに多いタイプのシェリー感とも違っていて、かなり美味しかったです。

香りと味わいのギャップが面白い1本でした。


なお、表ラベルの表記は21年で、裏ラベルには22年熟成と記載されており、あえて表は伝統的な21年表記にしたのかと思ったら、単にタイプミスだったようです。(笑)
度数も含めていろいろと紛らわしいボトルですね。。。

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2018.05.25【日記】

近年リリース:スプリングバンク 1996-2016 19年 オフィシャル アメリカ(Pacific Edge Wine & Spirits)向け 55.7%

ラムとバンクのコンビは好きです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1996-2016 19yo OB for Pacific Edge Wine & Spirits 55.7%
one of 264 bottles, Fresh Rum Cask



香りは力強く華やか。アプリコットジャム、しっとりとしたピート、オイル、少し磯っぽさや土っぽさ。
飲むと粘性がありそこからジワジワと広がる。アプリコットのコクのある甘味とほどよいタンニン、塩気とピートがある長い余韻。

【Good/Very Good】


2016年にアメリカの"Pacific Edge Wine & Spirits"向けにボトリングされたオフィシャルのスプリングバンク1996、19年熟成。

短期間に開栓され一気に飲むことができたアメリカ向けのオフィシャルボトルのうちのひとつで、ラムカスクです。
フィニッシュではなく終始ラムカスクのようですね。

強めのピートやオイル、塩気など、近年のスプリングバンクらしい個性がしっかりと感じられる一方で、ラムカスクの影響なのかシェリーカスクとは異なる粘性を帯びた濃縮フルーツのニュアンスが強く感じられました。

コクのある甘味と優しいタンニンの渋味、そして塩気というバランスも良好で、スプリングバンクとしては現時点でも完成度の高い1本だと思いました。


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2018.05.23【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1997-2017 20年 オフィシャル アメリカ(Pacific Edge Wine & Spirits)向け 55.2%

これからの仕上がりに期待です。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2017 20yo OB for Pacific Edge Wine & Spirits 55.2%
one of 192 bottles, Fresh Sherry Cask



香りは強いシェリー感、プラムジャム、炒りごま、焦げたモルティ、少しミーティ、擦ったマッチと焚き火。
飲むと芳醇、プラムジャムのコクのある甘味と優しくほどよい渋味、噛み応えのある焦がした麦芽の旨味、ブリニーでピーティな余韻。

【Good/Very Good】


アメリカの"Pacific Edge Wine & Spirits"向けにボトリングされたオフィシャルのスプリングバンク1997、20年熟成。
先日の同ヴィンテージのリチャードシェリーカスクとは異なり、これはフレッシュシェリーカスクで熟成されています。
アウトターンが192本と少ないので、漏れなどが無ければホグスヘッドでしょうか?

中身はというと、少しマッチのようなサルファリー要素や胡麻っぽいニュアンスが引っかかりましたが、近年のスプリングバンク蒸留所のものに多い私の苦手なダシ醤油系のサルファリーとは異なるタイプでした。
現時点でも全く支配的ではなく、時間経過で抜けてくる可能性が高いのではないかと思います。

濃縮フルーツとそのコクのある甘味、ほどよい渋味、香ばしさを伴うモルティな旨味、そして塩気やピート、これらがどれも感じられ、シングルカスクとして選ばれただけのことはあるレベルの高い樽だと思います。

サルファリー要素が抜けて多彩な香味に一体感が出てくると、数段美味しくいただけるように思います。


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2018.05.21【日記】

近年リリース:スプリングバンク 1997-2016 19年 オフィシャル アメリカ(Pacific Edge Wine & Spirits)向け 55.6%

アメリカ向けは知らないものが多そうです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2016 19yo OB for Pacific Edge Wine & Spirits 55.6%
one of 390 bottles, Re-charred Sherry Cask



香りは濃いシェリー、ベリージャムや黒糖、キャラメル、クローブなど多彩なスパイス、少し漢方薬、樽の陰から炭っぽいスモーク。
飲むと芳醇に広がる、香り同様に多彩な濃縮フルーツの甘味と味を深めるハーブリキュールのような渋味、淡く腐葉土を伴うピート、塩キャラメル、リッチで長い余韻。

【Very Good】


アメリカの"Pacific Edge Wine & Spirits"向けにボトリングされたオフィシャルのスプリングバンク1997、19年熟成です。
2016年にボトリングされていますが、アメリカ向けのボトルはヨーロッパ向けと比べると買いづらく情報も少なく、このボトルも知りませんでした。
大量消費地でもあり、きっとまだ知らないボトルがたくさんあるのだと思います。
今回、有楽町でアメリカ向けのオフィシャルシングルカスクのスプリングバンクが同時期にたくさん開栓され、飲み比べができました。

まず今回のものですが、1997ヴィンテージのリチャードシェリーカスクというと、ケイデンヘッドのウェアハウステイティングなど素晴らしいものがあったスペックですので期待していただきましたが、やはり非常に良かったです。

いつリチャーを施しているのかわかりませんが、プレーン樽の再活性化とはとても思えないレベルで良いシェリー感が効いています。

濃縮フルーツや黒糖などのニュアンスがあるコクのある甘味にハーブリキュールを感じるような渋味もあり、漢方薬っぽくもある多彩なスパイス感や土っぽさもあって非常に複雑で深みがありました。

スプリングバンクのシェリー感には引っ掛かりを感じることがあるのですがこのボトルにはそういうこともなく、ウェアハウステイティングと比べるとコンテンツの濃縮感や陶酔感で劣るようにも思いましたが、リッチで旨いボトルでした。

優先順位はアメリカのほうが高いんでしょうが、日本向けにもこんなものが入ってこないかなと期待してしまうボトルでした。
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