ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.04.18【日記】

ニューリリース:スペイサイドリージョン(グレンファークラス) 1973-2017 43年 #8 52.1%

強い熟成感と樽感が印象的でした。

 

スペイサイドリージョン(グレンファークラス) SPEYSIDE REGION (GLENFARCLAS) 1973-2017 43yo #8 52.1%
Sherry Butt



香りはエステリーで強い熟成感としっかりとしたウッディネス、バニラクリーム、熟したパイナップルやプラム、洋梨のコンポート。
飲むと香り同様に熟成感のある多彩なフルーツとバナナミルク、香木のようでもある強いウッディネス、意外なほど軽さはなく少しスパイシー、コクのある甘味と引き締める渋味、クリーミーさがあり、フルーティでウッディな余韻。

【Good/Very Good】


最近リリースされたスペイサイドリージョン1973、43年熟成。
ウイスキーエージェンシーのカーステン氏と世界的なウイスキーコレクターである山岡秀雄さんが選んだ樽で、中身はファークラスのようですね。

長熟スペイサイドモルトらしいエステリーで非常に多彩なフルーツ感が魅力的で、同時に長期間の樽熟成によって樽のウッディネスも強く感じられました。

こういう長熟タイプはボディが極端に抜けてしまっているものも結構ある印象ですが、このボトルは度数が残っていて樽も効いているためか抜け感も少ないように思いました。

樽のウッディネスはそれなりに強く、樽と原酒の味のバランスに関しては好みによって評価が分かれる部分はあるかもしれませんが、この長期熟成ならではのフルーツ感が感じられるリリースはここ数年でかなり少なくなっており、たまに出てくると非常に高額で手が出ないこともしばしばある中で、今回は割安感のある価格でのリリースだったのも印象的でした。

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2018.03.18【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1987-2017 30年 オフィシャル サイレンスバー & 信濃屋向け #3813 44.5%

30年縛りで選んだとは思えない美味しさでした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1987-2017 30yo OB for Silence Bar & Shinanoya #3813 44.5%
one of 265 bottles



香りは支配的でない心地良いシェリー、甘やかなベリージャム、巨峰、アメリカンコーヒー、淡く焦げ感のあるモルティとハーブ。
飲むと柔らかい、皮ごと絞ったブドウの果汁、少し高貴なニュアンスのシェリー感、ジューシーな甘味と淡い酸味、心地良いウッディネスとそのタンニン、少し腐葉土のアーシー、厚みこそないがジューシーで陶酔感のある余韻。

【Very Good】


四国は丸亀の名店、サイレンスバーさんの30周年を記念して信濃屋さんとボトリングしたグレンファークラス1987、30年熟成です。
30周年記念ですから、30年熟成に絞ってサンプリングして選んだと思われます。

やや度数が下がっていて厚いボディはありませんが、それを補って余りある良い香味を含んだシェリーカスクでした。

話題になったキャンベルタウンロッホ向けの1989はボディの厚いタイプで今回の1987とは毛色が異なる印象で、私が最近飲んだ中で近いものだと、ファークラスよりもフープのドロナック1993に近いような線が細く高貴さのあるタイプという感じでした。

非常に心地良く優しい香味で、ブドウっぽいジューシーさもあって、癒されるファークラスでした。

縛りの中で選んだとは思えないようなグッドカスクだと思いました。

サイレンスバーさん、30周年おめでとうございます。
まだ伺ったことは無いですが天国のようなバーだと聞いており、四国を訪れる際には是非訪問させていただきたいと思います。
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2018.03.13【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 2008-2017 8年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #443 59.5%

蒸留所で自分も選んだ樽で、感激でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 2008-2017 8yo OB for THE WHIKSY HOOP #443 59.5%
one of 323 bottles, First Fill Sherry Hogshead



香りはやや深みのある近年シェリー、プルーン、黒糖、フレッシュさを残したハーブ、煮出し過ぎた紅茶、ギリギリ若さを感じないモルティ。
飲んでも濃厚シェリー、プルーンのような濃縮フルーツ、濃厚な甘味と味を深めるハーブとウッディネスの渋味、淡いエグ味、少しかりんとうっぽさもあり麦芽の旨味もしっかり、余韻は長めで少しマールっぽさを伴う。

【Good/Very Good】


今年1月に頒布になった、ウイスキーフープ向けのグレンファークラス2008、オフィシャルの8年熟成です。
ちょうど8年熟成ということもあり、昔のトール瓶8年の復刻ラベルが使われています。
何を隠そう、私がスコットランドに行った際に幹事の方々と一緒に蒸留所で大量のサンプルを樽から飲み、例年よりも良いものが少ない中ではありましたが、ほぼ全員一致で一番良いと思って選んだ樽が今回のものでした。

近年のシーズニングシェリーですが、現地で飲んだ時にも感じた通りスペックのわりに明らかな多彩さと深みがあり、すでにかなり仕上がっていると思います。

現地でサンプリングしたものとボトリング後では結構香味が違っていることが多いと聞きますし、実際にそういう経験もありますから覚悟はしていましたが、私としてはこのファークラスに関してはほぼ現地で飲んだ通りの香味だと感じました。

8年熟成で会員向け価格でも約17000円と、正直熟成年数を考えると割高だなと感じましたしCPが高いとは思いませんが、特別な樽だとは感じますし、香味的には納得できるものだと思います。

自分が蒸留所で選定に関わった樽ですから想い入れ抜きには評価できない部分もありますが、満足度の高い短熟シェリーのオフィシャルボトルだと思います。

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2017.12.28【日記】

「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」 簡易テイスティング

三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」 でたくさんのモルトをいただき、これまでいくつかご紹介してきましたが、最後にざっくりテイスティングさせていただいたものもいくつかご紹介します。



オーヘントッシャン 1966 31年 オフィシャル #511 43.5%

 

非常に熟成感あり、パイナップルなどの多彩な濃縮フルーツ、雑穀や紙っぽさを伴うモルティ、オイリーさもある。

長熟のローランドモルトらしい味でした。



タムナヴーリン 22年 オフィシャル 45% 80年代流通

 

アプリコットジャムと香ばしさを伴うモルティがしっかり。麦芽由来の旨味が濃く、飲み飽きしない美味。

麦々しいモルトのハイレベルなタイプで、個人的にはかなり好みのタイプで期待以上に美味しかったです。



スプリングバンク 15年 オフィシャル 46% 80年代流通

 

妖艶さのあるオールドシェリーのスプリングバンク、ジャム感しっかり、ブリニーさもありリッチ。

ジャム系と言われそうな、昔のシェリーカスクらしいスプリングバンクで、樽に負けない原酒の個性もあって期待を裏切らない美味しさでした。



スキャパ 1989-1997 ジョンミルロイセレクション #1890 59.5%

 

パワフルだが意外なとろみがある。樽感も心地良く、アプリコットジャムのまったりした甘味とモルティな旨味が融合している。

ハイプルーフで8年程度の熟成ですから、恐らくはボトリング直後はかなり荒々しかったのではないかと思いますが、今は粘性を帯びていて濃厚な美味しさです。
きっとボトリングから約20年で旨くなり、飲み頃になったボトルでした。



グレングラント 30yo BBR #8239 46% 2003年詰め

 

心地良い濃厚なオールドシェリー、濃縮フルーツの甘味としっかりしたハーブやウッディネスの渋味、リッチ。

シェリーカスクが支配的なグレングラント。逆算すると1973あたりの蒸留ですが、当時の良いシェリーカスクを感じる香味です。



ラフロイグ 1988 キングスバリー ケルティック 59.9%

 

少し凝縮したテクスチャー。オレンジの入ったバニラクリーム、蜂蜜っぽさもありコクのある甘味、淡く炭っぽさを伴う力強いピート。

これも荒々しさが穏やかになりとろみを帯び始めた感のあるハイプルーフのラフロイグ。このスペックに期待する香味がありました。



グレンファークラス 1978-1998 20年 オフィシャル 58.1%

 

穏やかなシェリー感。アプリコットやプラムのジャムのコクのある甘味があり、モルティな要素も残っている。意外にスパイシー。

強すぎないシェリー感が全体を優しく包むファークラス。そのぶん麦芽の旨味を含めてたくさんの香味がありました。



これらのボトルは、三越前のIANさんで行われた「ウィスキーラバーズ名古屋2018先行テイスティング」でいただきました。

2017.12.11【日記】

グレンファークラス 1994-2005 10年 オフィシャル オーストリア "Potstill Vienna"向け #4726 58.6%

麦芽の旨味とシェリー樽の影響、これらが経年変化でまとまっていました。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1994-2005 10yo OB for Potstill Vienna #4726 58.6%


香りは嫌味のない近年シェリー、カラメルソース、ミルクチョコレート、優しく主張するモルティ。
飲むと度数より滑らかな口当たりからスパイシーになる。まったりと強い甘味と淡く引き締めるタンニン、旨味のある優しいモルティ。

【Good/Very Good】


オーストリアのウィーンにある酒屋さんである、Potstill Viennaに向けて、2005年にボトリングされたグレンファークラス1994、10年の熟成です。

知らないリリースでしたが、強いシェリーカスクの影響とモルトの旨味が効いていました。

度数も高く、おそらくボトリング当時はもっと一体感が無く荒々しいモルトだったのだと推測します。
それが経年変化で融合しており、甘味と渋味のバランスが良く、けして複雑ではありませんが深みも帯びています。

短熟でも元の樽や酒質が良ければ経年変化で立派に美味しくなるという良い例のように感じました。
そこまで予測してボトリングしたとしたら、このウィーンの酒屋さんは相当な見識だと思います。


 
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2017.10.19【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1998-2017 18年 "ゴルゴ13 ホワイトラベル" #40 51.2%

想像以上に良いシェリー感でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1998-2017 18yo "GOLGO 13 White Label" #40 51.2%
one of 359 bottles, sherry butt



香りはまったりしたシェリー、甘い黒糖のかりんとうやみたらしのたれ、コーヒー、焦がした麦と淡くニッキ。
飲むと滑らかな口当たりからじわじわとと広がる、プルーンのコクのある甘味と心地良いタンニン、ボディは厚めで深みのある甘やかな余韻。

【Good/Very Good】


最近小学館から発売された、ゴルゴ13の50周年記念としてボトリングされたスペイサイドモルト1993、23年熟成です。
記載はありませんが、蒸留所はグレンファークラスのようです。
この白ラベルとは別に、前回ご紹介した金ラベルのグレンキースがあります。
樽は金ラベル同様、ドイツのウイスキーエージェンシーと思われます。

まったりと甘やかなシェリー感がしっかりと感じられ、濃縮フルーツや黒糖のようなコクのある甘味に心地良いタンニンが味を深めていました。

山岡さんが選んだと言われて納得できる、シェリーカスクの嫌なところの無いファークラスで、旨かったです。

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2017.09.05【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 15年 ウイスキーエクスチェンジ "タイムシリーズ 1" 51.3%

オフィシャルのシェリー樽とは違った良さがあります。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 15yo THE WHISKY EXCHANGE "TIME Ⅰ" 51.3%
one of 271 bottles



香りはプラムやアプリコットのジャム、オレンジオイル、ミルクチョコレート、ほどよいモルティとオーク。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、オレンジクリームのコクのある甘味、優しい渋味、穏やかなモルティ、余韻は甘やかで長め。

【Good/Very Good】


ウイスキーエクスチェンジの新しいシリーズである、タイムシリーズから第1弾。家族経営の蒸留所と表記されていますから中身はグレンファークラス15年です。

オフィシャルボトルはシェリー樽熟成で色の濃いタイプが多いですが、このボトルはそれほど色が濃くありません。

樽はリフィルのシェリーでしょうか。年数のわりに香味に熟成感があり、濃縮感のあるフルーティな甘味があり、粘性があってクリーミーなニュアンスがあり、モルティさにも若さを感じませんでした。

飲みやすいけれどコクもあるタイプで、若めのニューリリースなのにすでに結構仕上がっていて美味しかったです。

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2017.09.04【日記】

グレンファークラス 21年 オフィシャル ジャッコーネ向け 43%

オールドボトルへの嗜好に関してまた考えさせられました。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 21yo OB for EDWARD GIACCONE 43%


香りはしっかりめのオールド感、やや色気も感じるオールドシェリー、優しいプラムやカラメル、蜂蜜とこなれたモルティ、奥から土っぽさや淡いピート。
飲むとじわじわと広がる、穏やかに包むシェリー感、甘味はあるがコクの抜けた印象、少し噛み応えも感じるモルティとその旨味、淡い土っぽさ、滋味深さと萎びたニュアンスが残る。

【Good/Very Good】


70年代に流通したと思われる、ジャッコーネ氏がボトリングしたグレンファークラス21年。
氏のボトリングしたファークラスには伝説的なものも多く、加水のものもハイプルーフのものも含めると何種類もありますが、これは加水の21年です。

逆算すると50年代蒸留と思われ、古いシェリーカスクにしか感じられないような心地良い香味や、昔のボトルにしばしば感じる土っぽいピート感が感じられました。

シェリー感が支配的でないこともあり、滋味深いモルティさとその旨みが残っていたのも好印象でした。

ただし、ボトリングからおよそ40年。経年変化による抜け感が少々気になった部分はありました。

シェリーカスクの加水オールドだと、いわゆるヒネ香がでてくることがしばしばありますが、今回のボトルにはそれがありません。
状態としてはかなり良いものだと思いますし、この抜け感のようなものは、むしろ以前は神々しさを感じるほど好きでした。

もともとオールドボトルは好きですし、素晴らしいものには替えの効かない感動を覚えますが、最近はわりと新しいものに嗜好が移っていることは以前にも書きました。
現在の私の嗜好で飲むと、こういうタイプのオールドには素晴らしさと同時にやや物足りなさも感じがちです。。

こういう嗜好って振り子のように行ったり来たりすることもあり、また水のようにこなれた古いお酒が好きになる時期が来るのかもしれませんが、現在の自分の嗜好ではないということを実感しました。
もちろん突き抜けたレベルでの話で、このボトルがとても美味しいことは言うまでもないのですが。
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2017.08.16【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 15年 オフィシャル ビミーリッジの戦い100周年記念 50.0%

やや時間が欲しいタイプでしたが悪くない香味でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 15yo OB for THE CENTENNIAL OF THE BATTLE OF VIMY RIDGE 50.0%
one of 1200 bottles



香りは全体を包む穏やかな近年シェリー、薄めたカラメルソースと蜂蜜、うっすらと硫黄、ほどほどに残ったモルティとオーク。
飲むとマーマレードなどのジャムや蜂蜜のコクのある甘味、しっかりめのタンニン、厚みもあるが少し木のエグ味を伴う余韻。

【Good/Very Good】


最近ボトリングされたグレンファークラスの15年で、蒸留所で購入されたものということです。
ラベルの記載によると「ビミーリッジの戦い(1917年)」からの100周年を記念してボトリングされたもののようで、ちょっと調べてみましたが、カナダとイギリスの連合軍が戦って勝利した戦いだったようで、ラベルには両国の旗が描かれています。
ボトリング総数は1200本と多めで、度数もぴったり50%です。恐らくヴァッティングの加水と思われます。

基本的には近年シェリーカスクのファークラスらしい香味で、濃縮感のあるフルーツやコクのある甘味が感じられました。
若干サルファリー要素やウッディネスに伴うエグ味も感じられますが、加水ヴァッティングのためかそれほど引っ掛かりはなく、これらの要素は深みにもなっているようにも感じます。

現時点でもそれなりに仕上がっていますが、もう少し時間が経ってから飲んだほうが美味しいのではないかと思います。


 
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2017.06.07【日記】

グレンファークラス GLENFARCLAS 10yo OB 40% 80年代流通

期待通りのオールドシェリー感でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 10yo OB 40%
80年代流通



香りは強いオールドシェリー、古いカラメル、黒糖、みりんやかりんとう、コーヒー、甘苦いハーブリキュール。
飲むと優しく広がる、野暮ったさのあるオールドシェリー、プルーン、カラメルソースや黒糖の甘味、穏やかな渋味、土っぽさがあり甘やかな余韻。

 【Good/Very Good】


80年代に流通していたと思われる、グレンファークラスのオフィシャル10年です。

良い意味でも古さを感じるシェリー感がしっかりと聞いており濃厚な香味です。
ですがどこかあか抜けないというか野暮ったさも伴っていたのが印象的で、土っぽいニュアンスも感じました。
同じスペイサイドのシェリーカスクでも、高貴な雰囲気を残していた同時期のマッカランと比べてそこがもっとも異なる点かなと思うことがあります。
どちらも魅力的ですし、どちらが良いかは嗜好の問題ですね。

このボトルも40%とは思えない充実感で、濃縮果汁のまったりとした甘味とハーブリキュールのような渋味バランスも良く、説得力のある旨いファークラスでした。


 
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2017.04.11【日記】

ニューリリース:スペイサイドリージョン 1975-2016 41年 スコッチモルト販売 "ローガ" 52.8%

華やかでボトラーズの長熟らしい魅力がありました。

 

スペイサイドリージョン SPEYSIDE REGION 1975-2016 41yo SCOTCH MALT SALES "Rogha" 52.8%


香りはエステリーでかなりの熟成感あり、洋梨のコンポートやパイナップル、バニラ、栗、古樽のオーク感。
飲むと穏やかな口当たりから広がる、香り同様に熟成感のある強いフルーツ、杏仁豆腐、したたるようなフルーツの甘味と心地良い酸味、陶酔感があるが後半からの広がりはなく儚くすっと切れる。

【Very Good】


スコッチモルト販売さんから最近リリースされた、スペイサイドリージョン表記のシングルモルト、1975蒸留です。
蒸留所はグレンファークラスではないかということでした。

非常に熟成感のある華やかな香り立ちで、エステリーさを伴った洋ナシやパイナップルなどのフルーツ感がしっかり出ていました。

熟成が非常に長いこともあり、飲んでみると度数ほどの厚みは感じませんでしたが、それでも同系統のフルーティさが特徴的なダンカンテイラーの40%台前半のものと比べるとある程度のパワーが残っており、過熟による苦みも感じませんでした。
ジューシーさもあって、甘味と酸味も心地良く、こういう系統にしかない陶酔感がありました。

後半のふくらみはありませんが、その代わり儚くスッと切れていく美しさのあるスペイサイドモルトで、ボトラーズの長熟の良いものに期待する魅力がしっかりとあるボトルでした。


 
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2017.03.12【日記】

グレンファークラス 1961 オフィシャル 43%

存在感のあるオールドシェリーでやっぱり旨かったです。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1961 OB 43%


香りはどっしりしたオールドシェリー、レーズンやプルーン、ベリージャム、アメリカンチェリー、黒糖、腐葉土っぽいアーシーさと強いレザー感、ハーブリキュール、ウェアハウスを思い出す深みのあるウッディネス、淡い複雑。
飲むと穏やかな口当たりから芳醇に広がる、淡い噛み応えがありどっしりとした力強さを感じる、口内にざらっと付着するテクスチャー、香り同様のドライフルーツやジャム系のコク深い甘味と味を深めるハーブやウッディネスの渋味、強いアーシーとレザー感、オールドピートと陶酔感のある長い余韻。

【Very Good】


グレンファークラス1961、オフィシャル加水タイプです。

存在感のある強く重さを感じるシェリー感がしっかりと全体に効いた香味で、濃縮感のある色の濃いフルーツやアメリカンチェリーのニュアンス、そして黒糖や腐葉土のアーシーやレザーっぽさ、ハーブや陶酔感のあるウッディネスと非常に多彩です。

マッカランのようなシルキーで滑らかなテクスチャーではなく、少しざらっとするような口当たりで噛み応えもありました。
濃縮された濃い甘味と引き締める心地良い渋味があり、土っぽさやレザーに加えてオールドピートもうっすらと感じられて陶酔感がありました。

シェリー感は高貴な感じではなく、良い意味で野暮ったさがあり、ファークラスの美味しいやつを飲んだという気になるすごい1杯でした。


 
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2017.01.29【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1991-2016 25年 オフィシャル 信濃屋向け プライベートボトリング10周年記念 #5695 56.9%

値段も中身も素晴らしいシェリーカスクでした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1991-2016 25yo OB for Shinanoya The 10th Anniversary of Private Bottling #5695 56.9%
Sherry Butt



香りは濃厚シェリー、枝つきレーズン、プルーン、ビターチョコレート、淡くバルサミコ酢やカラメルソース、ハーブリキュール、焦がした麦。
飲むと芳醇に広がる、レーズンやベリージャムの甘味、コクあり、引き締めるウッディネスとやや収斂性のある強めの渋味、ハーブ、湿った土、奥から焦がした麦の旨味、甘味渋味が効いた長めの余韻。

【Very Good】


信濃屋さんがプライベートボトリングを初めて10周年となる今年、その記念ボトルの第一弾としてリリースされたのがこのオフィシャルのグレンファークラス1991でした。
年末に良いシェリーカスクのファークラスがいくつも出た直後でしたので、よほど自信があるんだろうなと思っていましたが、さすがです。その期待を裏切らないクオリティでした。
そしてスペックを考えると値段もだいぶ抑えられており、CPもかなり良いと思います。

良いスパニッシュオークのシェリーカスクらしい多彩な香味があり、濃縮した濃い色のフルーツやチョコレート、ハーブ、そして良いウッディネスが効いていました。
コクのあるジャム系の甘味に伴ってわりとしっかりめの渋味もあり、土っぽさも手伝って味わいには深みがありました。

その渋味はそれなりに強めなのですが許容範囲で、今後の時間経過でさらにまろやかになり深みに変わっていく要素でもあると思います。
現時点でも十分に仕上がっていて美味しいのですが、伸びしろも感じる樽感で、今後にも期待してしまいます。

年末の支払いがかなりしんどく、もうしばらくシェリーカスクは買うまいと思っていたのに、さっそく複数本買ってしまいました。(笑)
このCPでは買わずにはいられないくらいハイクオリティな正統派のファークラスでした。

今後リリースされるアニバーサリーボトルの第2弾以降もとても楽しみにしています。
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2017.01.02【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1989-2016 26年 オフィシャル メインモルト&キャンベルタウンロッホ向け #13009 52.3%

よくぞ日本に入れてくれました。感激です。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB for Bar Main Malt & BAR CAMPBELTOUN LOCH #13009 52.3%


香りは心地良く強いシェリー、芳醇、レーズンを含むミックスドライフルーツ、ブドウの皮と淡くブドウ果汁、著明に高級チョコレート、ミント、カラメルソース、うっすらアンティーク感のある高級家具のような高貴なウッディネス、淡くレザーやハーブ、奥に優しい麦感、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、皮付きブドウと高級チョコレート、瑞々しさもあるフルーティな濃いめの甘味と優しく引き締めるブドウの皮のタンニンが絶妙のバランス、心地良いウッディネス、ミントを含むハーブ、少し土っぽさやレザー感、リッチで心地良く長い余韻。

【Very Good/Excellent】


2016年末にリリースされた、神戸三宮のメインモルトさんと有楽町キャンベルタウンロッホさんに向けて詰められたグレンファークラス1989、26年熟成のシングルカスクです。
2015年にウイスキーフープの買い付けで訪れたグレンファークラス蒸留所でテイスティングした相当数の樽の中で、圧倒的な存在感を放っており蒸留所のスタッフも驚いていた樽とのことです。
素晴らしいクオリティですがバットで本数が多いということもあり、ウイスキーフープでの頒布形式のリリースではなく、上記のBAR2件に向けてのボトリングという形で日本に1樽入って来ることになりました。そんな流れで酒販店さん経由で一般向けにも販売されました。

のっけからびっくりするくらい良いシェリー感に圧倒されました。
いわゆる近年シェリーの味に加えて、熟成感のある昔のシェリーカスクのようなニュアンスが感じられたのでした。
それも濃厚なのに支配的ではありません。

香りにはドライフルーツなど濃縮フルーツに加えて、少しブドウ果汁やその皮っぽいニュアンスもあり、それに加えて私の好きな高級チョコレートのニュアンスが強く感じられました。
ウッディネスにも深みと高級感があり、複雑で、淡い陶酔感を覚えました。

飲んでも香り同様にブドウ系のフルーツ感と高級ビターチョコレートのニュアンスがしっかりとあり、香りよりもみずみずしく感じました。
濃い目の甘味とそれを引き締めるタンニンの渋味のバランスも絶妙で、やはり深みのあるウッディネスに土っぽさやなめし皮のニュアンスもあって非常にリッチで複雑でした。

近年ボトリングのシェリー感としては抜きんでて素晴らしいボトルのひとつだと思います。
私の感覚だと、ニューリリースで極端に美味しいと思ったオフィシャルボトルだと、ドロナックの71や72、初期のものしか飲んでませんがグレンゴインの25年、そしてこのファークラス89という感じです。

先日の記事でも書きましたが、近年のシェリーカスクはバーボンカスクに比べるとオールドに及ばないというか、そのせいで未来が見えないというか、どうしても過去のボトルに比べると突き抜け切れないところがありました。
ちょっと諦めていた部分もありましたから、こういうシェリーカスクを飲むと気持ちも明るくなります。


昨年末のリリースですが、今年1発目の紹介にふさわしい素晴らしいボトルです。


しかし改めて思い返しても、数年前までニューリリースで美味しいものはほとんどが良質バーボンカスクだったように思いますが、最近シェリーカスクの良いものが一気に増えてきたように思います。
ブームの好景気で良い樽が作られたり、飲み頃に差し掛かった良い樽が多くなっているということだと思います。


 
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2016.12.26【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1989-2016 26年 オフィシャル ドイツ向け クリスマスエディション 46%

安定感のある美味しさでした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB CHRISTMAS EDITION for Germany 46%
one of 1200 bottles, Oloroso Sherry Casks


香りはしっかりシェリー、プラムやアプリコットティー、薄めたカラメル、穏やかな麦感、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、プラムや紅茶、心地良い麦感、コクのある甘味、淡く引き締める渋味、プリンのカラメル部分のような余韻。

【Good/Very Good】

オフィシャルのグレンファークラス1989、26年熟成。今年のドイツ向けのクリスマスラベルです。
ウイスキーフープでこの2年クリスマスラベルをボトリングしていますが、元祖はこのドイツ向けです。

シェリー感はしっかりありますが決して支配的でなく全体を覆っています。

プラムやアプリコット、そして紅茶っぽさが香りからも味わいからも感じられたのが印象的で、コクのある甘味にプリンのカラメル部分のようなほろ苦さや渋味が効いており、深みを出していました。
心地良い麦感も残っており加水ということもあってかバランスも良く、ニューリリースですでにかなり仕上がっていると思います。
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2016.12.25【日記】

2016年を振り返って

2016年ももうすぐ終わりです。
簡単にですが、今年の自分のモルトライフを振り返ってみようと思います。

さっそくですが一番心に残ったボトルは・・・、と普段だと行きがちなところですがですが、なんといっても今年はスコットランドに行き、現地でテイスティングをして樽選定に携われたことが一番思い出深い出来事でした。

テイスティング記事をしばらくお休みにして、現地の臨場感を少しでも伝えようと旅行記的なものを初めて書きましたが、意外と反響もあり多くの方に楽しんでいただけたようで嬉しく思いました。
現地でないと得難い経験・見識を得ることができた貴重な1週間でした。
そして、良くも悪くも現実がよくわかりましたが、どちらかというと良い現実に目を向けられそうだなとも思ったのでした。そういう意味でも幸せな時間でした。


改めて、誘ってくださったウイスキーフープの方々、同行して助けてくれた方々に感謝いたします。
ありがとうございました。

今年の自分のモルトライフに関してもうひとつ大きなものを挙げるなら、嗜好がニューリリース重視に完全に移行したと確信したことです。
もともとオールド好きですし、私にも過去のリリースにばかり目がいっていた時期が長くありました。この後にもご紹介しますが、実際に伝説的に素晴らしいオールドボトルというのはあり、圧倒的な美味しさと存在感を持っています。現行品がボトリング後の変化を経てこれに及ぶかと言われると、疑問が残るところではあります。
しかしそんな私も、美味しさ、面白さ、今後へのワクワク感、知的好奇心への刺激、などなど総合的にみて、ニューリリースのほうに楽しさが移行しています。有楽町に行っても、どんなオールドが開いたかよりも、どんなニューリリースが開いたかのほうが自然と気になるようになりました。
間違いなくモルトの未来は明るくなってきていると感じています。

この辺の話はもう少し書きたいのですが、今後のことは年明けの記事に譲るとして、そろそろ今年心に残ったボトルの話にいきましょう。


今年も多くの素晴らしいボトル達との出会いがありましたが、新旧問わず圧倒されたものは以下の3本で、順位はつけられませんでした。



 
スプリングバンク SPRINGBANK 1967-1981 13yo OB for Italy #1967/3130 58.9%


 
グレンギリー GLENGARIOCH 1972 15yo Slim Cowell's personal selection II 60%


 
ラガヴーリン LAGAVULIN 25yo OB 200th ANNIVERSARY 51.7%


この3本をどうして選んだかは、各記事とも暑苦しく書いてしまったので読んでいただければわかると思います。
オールド2本は鳥肌が立ったり陶酔感に呆然としてしまうようなモルトで、素晴らしいポテンシャルのボトルを飲み頃で飲んだ満足感が尋常ではなかったです。
そしてバイセンテナリーイヤーだったラガヴーリンの25年は、どれも素晴らしかったバイセンボトルの真打ちとして登場しましたが、ご祝儀評価ではなく実力で圧倒されました。金額を考えず評価すればベストニューリリース部門でも優勝です。



続いて、個人的な想い入れナンバーワンボトルはこれです。



 
ラガヴーリン LAGAVULIN 18yo OB for FEIS ILE 2016 200TH ANNIVERSARY 49.5%


旅行記でもこの日は前編後編に渡って書きましたが、アイラフェスに行き、雨の中3時間40分並んで買い、そしてその日の夜に現地で開けたボトルです。
本当に美味しかったです。一生忘れないでしょう。



このほかに突き抜けたものとして挙げるならこの3本です。



 
アバフェルディ ABERFELDY 1991-2015 24yo OB for THE WHISKY SHOP #6394 53.5%


 
グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB for Bar Main Malt & BAR CAMPBELTOUN LOCH #13009 52.3%

※まだブログ未掲載です。


 
ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2016 15yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #12382 58.4%


上の2本はどちらもオフィシャルが特定の相手に詰めたシングルカスクですが、それぞれバーボン系とシェリー系で突き抜けた個性と魅力を併せ持ったボトルです。いま最も期待できるのはこういうスペックのものだと思うのですが、そのことを実感する代表的な2本です。特に、近年リリースのシェリーはどうしても過去のボトルに比べると突き抜け切れないところがあり半分諦めてもいたのですが、このファークラスにはそれすらも吹き飛ばすようなスペシャル感がありました。
クリスマスラベルの2005年もそうでしたが、正直、我儘に自分たちのことだけを考えたら、一般売りせずフープ会員だけのために瓶内変化を経るころまでずっと在庫としてとっておいて欲しいと思ってしまうようなクオリティでした。

3本目のエディションスピリッツのラフロイグは、ここ数年オフィシャル優位でボトラーが苦戦する中で出てきたスペシャルなシェリーカスクのラフロイグで、第一印象から圧倒的でした。現時点でも素晴らしく今後もどんどん良くなりそうで、可能なら大量に買いたかったボトルでした。
オフィシャルでは出てこなそうなスペックですし、まさにボトラーの面目躍如という感じの突き抜けかたでした。



最後に、ニューリリースのコストパフォーマンス部門は、以前の記事で予告した通り迷わずこれでした。



 
エドラダワー EDRADOUR 2006-2016 9yo OB Un-Chillfiltered Collection for JAPAN #376 58.7%


個性はあるので多少の好き嫌いはあると思いますが、嫌味はほとんどなく、この値段ならそこまで好みじゃなくてもお付き合いしてみようかなと思えたドリンカーは多いのではないかと思います。
今回のボトルが買えなかった人も、きっと似たスペックのものがそれほど高くない値段で販売されている、もしくは今後も販売されると思いますので、ぜひ試してみてください。
エドラダワーには現行オフィシャルにおいてもいくつもわかりやすい個性があるので、まだあまり経験値のない人でもテイスティングが楽しいと思います。
コーヒーフレッシュと安価なミルクチョコレートのような独特の個性を感じてもらえると嬉しいです。


オフィシャルorボトラー、金額別などのカテゴリー分けをして選出しても良かったのですが、無理やり捻り出す感じにもなりそうであまり楽しそうでなかったので、こういう感じになりました。(笑)


来年はどんなモルトに出会えるでしょうか。

ここのところ毎年期待以上に楽しめているように思いますし、ますます楽しみです。

 

2016.12.24【日記】

自宅テイスティング:グレンファークラス 1990-2015 24年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #7089

メリークリスマス!やはり自分にとってこれはフープの最初の傑作です。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1990-2015 24yo OB for THE WHIKSY HOOP #7089 51.5%
one of 284 bottles



・香り:
香りは心地良く全体を包むシェリー感,ベリーやプラムやアプリコットのミックスジャム,カラメルと黒糖,アメリカンコーヒー,強くチョコレートケーキ,淡くバルサミコ,ハーブ系リキュール,若干の焦げ感のある良い麦感,しっかりめのウッディネス,腐葉土,淡くレザー,多彩でリッチ。

・味わい:
滑らかな口当たりから力強く芳醇に広がる,包み込むシェリー感,プラムやベリーのジャム,皮付きのブドウ,ジャム系の濃い甘味と引き締めるウッディネスとタンニンやハーブリキュールの渋味,こなれた麦の旨味もある,複雑でリッチ。

・余韻:
舌に付着するようなまったりとした甘味と心地良い渋味が長く残る。

・加水:
少量の加水では崩れない。同じニュアンスとバランスが保たれる。スムーズになる。

・総評:
支配的でないシェリーがしっかりと全体を覆っているが,上記のとおりそれ以外の要素もしっかりと主張してきた。
長い余韻の最後まで近年シェリーの嫌なところは出てこず,濃い味なのに次々と飲んでしまう。
加水に対する安定感も抜群だった。
シェリーがほどよく効いておりパワフルで複雑でリッチ,バランスも保たれたファークラスだ。

 【Very Good】


ウイスキーフープで2015年11月末に頒布された,オフィシャルのグレンファークラス1990,およそ25年の熟成です。
吉村宗之さんがデザインされたオフィシャルのクリスマスモルトの仕様のラベル,やっぱり良いですね。
有楽町で飲んだ時にもしっかりテイスティングして掲載しましたが、自宅でも1年かけてじっくりいただきました。

このボトルのリリース当時もシェリーカスクの美味しいファークラスは結構あったのですが、このボトルはシェリー感に嫌みがないだけでなく、それが香味において支配的でなくバランスがとれているところに特に魅力がありました。
シェリー感が優しく全体を包んでいるおかげで、香り・味わい共に熟成感を含めて非常に多彩な要素が拾えてテイスティングが楽しいモルトですね。

家で開けて飲むと、時間経過と共にその特徴がより顕著になり、多彩で複雑な香味をじっくり堪能できました。
それなりに濃い味なのに飲み飽きしないモルトで、次々と飲んでしまいます。開栓後時間をかけて味わうつもりだったので、飲むのを我慢するのが大変でした。

昨年のリリース前にはジョージグラント氏も来日しましたし、特別な思い入れを感じてしまうモルトです。

そしてなんといっても味もラベルもクリスマスにぴったりです。
今年の2005ヴィンテージのクリスマスラベルも若いシェリーカスクの魅力に溢れたボトルで、違った魅力がたっぷりありました。
併せて飲んで幸せを感じつつ、今夜
は少し酔ったサンタになります。

皆様も素敵なクリスマスをお過ごしください。

 
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2016.12.08【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 2005-2016 11年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #2448 56.6%

2年目のクリスマスボトルも大満足でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 2005-2016 11yo OB for THE WHISKY HOOP #2448 56.6%
one of 641 bottles, SHERRY BUTT 



香りは濃いシェリー感、甘やか、ビターチョコレート、プルーンとオレンジマーマレード、黒糖と焦げた麦感がしっかりありかりんとうのようなニュアンス、出来立ての家具のような溶剤っぽさを淡く含むウッディネス、淡くクローブなどのスパイスやミントを含むハーブ、うっすらと土や鞣し革、リッチ。
飲むとじわじわとスパイシーな刺激、スペックより深みを感じる豊かな味わい、香り同様のかりんとう、濃いシェリー感とジャム系の強めの甘味、ハーブリキュール感やウッディネスに伴うしっかりとした渋味やわずかなエグ味が味を引き締める、若々しい麦の旨味もしっかりあり、土っぽさもあり深みも感じる余韻。

【Very Good】


ウイスキーフープ向けにボトリングされたグレンファークラス2005、11年熟成です。
去年に引き続きクリスマスラベルでの特別リリースです。
蒸留所のいくつものウェアハウスで樽から直接、ものすごい数をテイスティングし、まだ成長過程にある樽も含めると現状では玉石混淆の中、きらりと光る良質な樽が選ばれています。
すでに何樽もボトリングして関係を深めていることや、家族経営で会長が親日家であることも踏まえると、フープにとってファークラスは最も良い樽を出してもらえる蒸留所と言えるかもしれません。

私は有楽町でも自宅でも開けて飲みましたが、やはり良質でした。
しっかりシェリー感が乗っている香味で、フルーツ、チョコレート、若さはあるが旨みのある麦感、スパイスやハーブ、そして通常はもっと熟成してから出てきそうな淡い土っぽさやレザー感など、熟成年数のわりに明らかに多彩さがあります。
また、しっかりとした甘味と引き締める渋味があり、なかなかの深みを感じる味わいです。

昔のシェリーカスクは短熟でも美味しいものがありますが、現行でも樽を選べば良いものがありますね。そしてそういうものは、オフィシャル・ボトラー問わずここ数年で少しずつ増えてきているようにも思います。

現時点でもかなり美味しいですが、まだある程度は若々しさや荒々しさもあります。渋味やエグ味がさらなる深みに変わり、まったりとしたテクスチャーと一体感も増すと、芯が強い酒ですし相当美味しくなるのではないかと思います。

今回の評価にはやや想い入れ要素が入っていることは自覚していますが、今後の成長力もありそうな本格派で、期待せずにはいられません。

 
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2016.09.19【日記】

自宅テイスティング:グレンファークラス 1989-2016 26年 オフィシャル 蒸留所限定 56.3%

蒸留所で自分で買ってきた蒸留所限定ボトル。バリシェリーの美味しいボトルで購入は即決でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB DISTILLERY EXCLUSIVE 56.3%
one of 585 bottles



・香り:
陶酔感もある濃いシェリー感、高級なビターチョコレートやコーヒー、ドライブラックカラント、強いジャム感、甘いカラメルソース、ブーケガルニの強いハーブ感、奥から土っぽさとナッツ、しっかりめのウッディ、複雑でリッチ。

・味わい:
やや粘性のある口当たりから芳醇にパワフルに広がる、ベリー系の濃厚ジャムやドライフルーツ、ビターチョコレート、濃い甘味だが引き締める強めのウッディネスとタンニンの渋味がありメリハリがある、淡くレザーや腐葉土、強くハーブ、深みのある複雑な味わい。

・余韻:
濃いジャムの甘味とウッディさとハーブの渋味が長く残る。

・加水:
タンニンが和らぎ甘味が平坦になるが近寄りやすい優しい香味になる。

・総評:
熟成の長い濃厚シェリーのファークラス。
深みのある複雑な香味は非常に良いが、タンニンが強めでやや近寄りづらい印象もある。
ほどよい加水で一気に親しみのもてる香味になるが、カスクのままゆっくり近寄っていく楽しさも捨てがたい。
未開栓での長い経年変化で濃いまま丸くなった姿が素晴らしいものになるのは間違いない。

【Very Good】


私が5月に蒸留所を訪問した際に購入してきた蒸留所限定のグレンファークラス1989、26年熟成。

バリシェリーですがそのシェリー感がしっかり洗練されており、オフフレーバーはなく過熟感もぎりぎりありませんでした。
取って付けた感じのない多彩なシェリーカスクの香味が充実しており、濃い甘みを引き締める渋味が印象的でした。

上記のとおり、濃厚で多彩な香味で、特に強めの渋味が頑なな印象なのですが、加水や時間の変化でゆっくりと打ち解けられます。
こういうものは家である程度以上の量をゆっくり飲んだほうが真価を味わえるなと思いました。

さすが特別に選ばれたカスクだけあって、素晴らしいポテンシャルも感じました。
数本買えたので家でゆっくり寝かそうかとも思ったのですが、結局この開栓ボトル以外はすべてが大事に飲んでくれそうな方のところへ嫁入りしていきました。


 
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2016.09.03【日記】

グレンファークラス 17年 オフィシャル 43% 80年代流通

素朴なシェリー感で良かったです。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 17yo OB 43%
80年代流通



香りは穏やかなオールドシェリー、黒糖、プラムジャムやプルーン、焼き栗やドライナッツ、淡くみりん、奥から土とタール。
飲むと柔らかい口当たりから広がる、優しく全体を包む素朴なオールドシェリー、少し噛み応えも感じるテクスチャー、プラムジャムや黒糖の甘味と淡い紅茶っぽいタンニン、みりんのような旨味あり、少し土っぽさと淡いオールドピート、余韻は心地良い。

【Good/Very Good】


80年代に流通していたというグレンファークラス17年、オフィシャルボトルです。
このラベルは初めて飲んだ気がします。

香りには高貴なニュアンスこそありませんが、オールド感を伴うこなれたシェリー感が全体を包んでおり、らしい濃縮フルーツやみりんっぽさも感じられました。
少し独特な焼き栗っぽいニュアンスや、深みを感じる淡いアーシー&ピーティなニュアンスも良かったです。

飲んでも香り同様の古いシェリー感があり、ジャムなどのコクのあるもったりとした甘みとほどよい渋味のバランスがよく、旨みも強く感じます。
土っぽさやこなれたオールドピートもあり、素朴な中に深みもあるファークラスでした。


 
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