ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.02.20【日記】

グレングラント 1986 5年 オフィシャル 40%

期待していたより良いオールドボトルになっていました。

 

グレングラント GLENGRANT 1986 5yo OB 40%


香りは心地良いオールド感、フレッシュレモン、乾いた強い麦感、干し草っぽい植物感、
飲むとさらりとした口当たり、乾いた麦と植物感、淡い甘味と柑橘系の酸味、さらりと切れる余韻。

【Good/Very Good】


グレングラント1986、5年熟成のオフィシャルボトル、40%に加水されています。
1991年頃のボトリングと思われ、その後25年くらい経過しています。

嫌味ではない程度にオールド感は出ていましたが、香りにおいても味わいにおいても、フレッシュな柑橘に若々しい麦感や植物感など若いモルトらしいニュアンスがありました。
そしてそれらが全体にこなれたような感じでスムーズになっていました。
淡い甘味とさっぱりした酸味があり、余韻は良い意味でも短くさらりと上品に切れます。

序盤に飲むのに適した良いオールドボトルですね。

短熟の40%加水だけあって、瓶内で25年経過としてはオールド感はしっかりめに感じられましたが、70年代以前蒸留の短熟加水のグラントにも似たニュアンスがでていたのも印象的でした。
前述のとおり若々しいモルトの香味がそのままこなれたような感じで、樽の影響が強くない短熟モルトで加水オールドだと、年代にかかわらずこういう仕上がりになりそうですね。


 
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2016.11.24【日記】

グラングラント 21年 オフィシャル ディレクターズリザーブ 46% 70年代流通

この辺のオールドシェリーのグラントは外しようがありません。

 

グラングラント GLENGRANT 21yo OB DIRECTORS' RESERVE 46%
70年代流通



香りは支配的でないが陶酔感のあるオールドシェリー、アプリコットやプラムのジャム、煮詰めた紅茶、心地良いアンティーク家具のようなウッディネス、レザー、ハーブ、土っぽさのあるオールドピート。
飲むと柔らかで滑らかな口当たりから広がる、香り同様に陶酔感のあるオールドシェリー、萎びたオレンジやプラム、コクがあるが上品な甘味と引き締める優しいハーブの渋味、アンティーク家具とオールドピート、陶酔感のある余韻。

【Very Good】


70年代流通のグレングラント21年、オフィシャルのディレクターズリザーブです。
逆算すると50年代の原酒がメインだと思われます。

かつて何度もご紹介してきた通り、この辺の年代のグラントで瓶内変化を経たシェリーカスクのものは、陶酔感のあるオールドシェリーが効いている素晴らしいものばかりです。
このボトルもその例にもれず、素晴らしいシェリー感が全体を覆っており、フルーティなだけでなくアンティーク家具や土っぽいオールドピートも感じられ、非常に多彩かつバランスの良い香味でした。

ヴァッティング加水らしく甘味渋味といった味わいのバランスも秀逸で、陶酔感のある余韻は長く続きました。

突き抜けているのに近寄りやすい飲み心地の良さがあり、こんなの家で開いたらものすごい勢いでなくなりそうです。


 
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2016.09.07【日記】

グレングラント 1992-2008 オフィシャル セラーリザーブ 46%

深みもあってなかなか良いスターターでした。

 

グレングラント GLENGRANT 1992-2008 OB CELLAR RESERVE 46%


香りはフレッシュオレンジとバニラ、しっかりめの麦感、うっすら洋梨、溶剤感のあるオーク、淡いクリーム。
穏やかな口当たりからジワリと胡椒のスパイシー、オレンジと淡いクリーム、優しいコクのある甘みと柑橘の酸味、悪くないエグ味と深みを出すオーク、バランスの良い味わい。

【Good/Very Good】


グレングラント1992、オフィシャルのセラーコレクションと銘打たれたボトルで、およそ16年熟成の加水タイプです。

バーボンカスク主体と思われるバニラやオレンジといった香味があり、オーク感もしっかりありました。

加水らしく穏やかな味わいで、オークの樽感からくるエグ味がかすかに引っかかるようにも思いましたが同時に深味にもなっていると思われ、飲み心地はほとんど損なわれませんでした。

この日の良いスターターでした。

 
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2016.08.01【日記】

ニューリリース:グレングラント 1998-2016 18年 オフィシャル 蒸留所限定 #23113 58.6%

引っ掛かりもありましたが、特別感もある華やかでリッチなグラントでした。

 

グレングラント GLENGRANT 1998-2016 18yo OB DISTILLERY EDITION #23113 58.6%
one of 350 bottles



香りは華やか、オレンジマーマレード、熟したアプリコット、加熱したリンゴ、バニラ、ココナッツ、シナモン、じわじわと麦感、生木っぽいウッディネス。
飲むと粘性もあるがスパイシー、マーマレードとアップルパイ、蜂蜜、コクのある甘味、生木っぽいウッディネスとエグ味が引っかかるがリッチで少しオイリーな余韻。

【Good/Very Good】


今年のスコットランド渡航のタイミングで蒸留所限定で販売されていたグレングラント1998、18年熟成です。

第一印象から華やかな香味で、濃厚オレンジだけでなくアプリコットやリンゴっぽいニュアンスもあるフルーツ感がしっかりと感じられ、蜂蜜系のコクのある甘味も好印象でした。

オレンジやバニラやココナッツといった良いバーボンカスクらしい要素がしっかりと感じられる一方で、たまに味の強く出たバーボンカスクに感じる新樽感というか生木っぽいエグ味も感じられました。
これを味の深みとするか飲み心地を害するマイナス要素とするかはドリンカーによって評価が別れそうです。

実はスコットランドで飲んだ時には鉛筆の削りかすっぽさやエグ味がきつくて美味しいと思わなかったのですが、帰国後に飲んだ時には引っ掛かりは感じつつも美味しく感じました。
普通は現地で飲んだほうが美味しく感じそうなものですけどね。。。
前後に飲んだものや体調などにも結構左右されるのかもしれません。


 
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2016.01.22【日記】

グレングラント 30年 オフィシャル 150周年記念ボトル

やはり記念ボトルらしい,突き抜けた素晴らしいボトルです。

グレングラント GLENGRANT 30yo OB 150th ANNIVERSARY RESERVE GLENGRANT 30yo OB 150th ANNIVERSARY RESERVE

グレングラント GLENGRANT 30yo OB 150th ANNIVERSARY RESERVE 45%


香りは華やかだが穏やかで落ち着いている、高貴で妖艶なオールドシェリーと強めのミント、ドライオレンジとベリー、淡く果汁感のある巨峰の果汁、古いウッディネス、レザーやオールドピートも奥から出てくる。
飲むと滑らかな口当たりだが濃い味でうっとりするほど妖艶に広がる、オールドシェリー、ミント、煮詰まった果実のニュアンスもあるが香りよりハッキリとブドウ果汁、上品な果汁の甘味と淡い酸味、心地よい渋味、裏打ちするようなオールドピート、素晴しいバランスと飲み心地の良さがあり,陶酔感のある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


グレングラントのオフィシャル150周年記念ボトル。
1840年創設とされてますからボトリングは1990年頃で,1960年以前の原酒で作られています。
以前にも飲んで記事にしたことのあるボトルですが,今回3年ぶりにいただきました。

香りにおいても味わいにおいても,非常に陶酔感があって妖艶さも伴うようなオールドシェリー感が素晴らしく,みずみずしい果汁の要素もしっかりと感じました。
長熟らしくウッディネスもそれなりにあるのですが,加水ということもあってか全くひっかかりません。
飲んでから,思わず顔がほころんでしまうような味の広がりかたも素晴しく,複雑さも深みもあるのに素晴しい味わいのバランスで,陶酔してしまうようなすごい飲み心地の良さでした。

それに加えて今回は,以前に何度か飲んだ時には意識しなかったミントっぽいニュアンスを強く感じたのも印象的でした。

この年代のグレングラントは本当に素晴らしいものばかりですが,このボトルも記念ボトルにふさわしい素晴らしい長熟モルトウイスキーでした。


 
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2015.12.31【日記】

久しぶりのスコ文研テイスティング


2015年12月25日,クリスマスにもかかわらず(笑)スコ文研テイスティングが久しぶりに開催されました。
移転したオフィスには初めて伺いました。

土屋守さんと一緒に飲める定例会として昔は毎月のように開催されていたスコ文研テイスティングでしたが,たぶんあんまり儲からないですしいつものメンバーでグダグダになることが多いということもあってか徐々に頻度が少なくなり,マッサンが始まってからは完全に開催されなくなっていました。
そのことを先日のフェスで土屋さんにお話ししたところ,突然このタイミングで開催されました。(笑)
この日程にも関わらず意外にも14人の猛者が集まり,オフィスこそ変われど昔懐かしい雰囲気でした。

主なテイスティングアイテムは以下の5種でした。
年末は毎回豪華ラインナップというのが定番でしたが,今回は過去に類を見ないほど豪華でした。



1. モートラック25年
2. ハイランドパーク40年 ※土屋守生誕60周年記念ラベル
3. グレングラント 1954 Gordon & Macphail RARE VINTAGE
4. タリスカー30年
5. カバラン フィノ ソリスト カスクストレングス

これにカバランのオロロソのソリストなどがサプライズで追加されるという流れでした。
あとは例の如くオフィスから強奪したボトルを飲んだり持ち寄りボトルを飲んだりと最終的には昔ほどではないにしてもややグダグダになるという展開でした。(笑)


詳細なテイスティングノートこそつけませんでしたが,出していただいたものはじっくりテイスティングできました。


1. モートラック25年 オフィシャル

以前にIANさんで感激し,おかわりまでしたボトルですが,やっぱり円熟を感じ古酒のようなテクスチャーがある素晴らしいスペイサイドモルトでした。
今回はハウススタイルであるミーティさを探しながら飲みましたが,後半から余韻にかけて良い感じでありましたね。
陶酔感のある余韻も長く,やっぱり素晴らしく美味しいです。
【VG】


2. ハイランドパーク40年 オフィシャル ※土屋守生誕60周年記念ラベル

この40年は毎回バッチが異なり,私も何度か飲んでいますが,今回の土屋さんの還暦に特別仕様で贈られたバッチは,かなりピートが強いタイプでした。
やはりアイラのピートとは異なりスモークが強く,土っぽさや草っぽさも伴っていました。
もちろんピートだけでなく淡いオールドシェリーのニュアンスもあり北の巨人たる厚みのある複雑な香味で,かなり満足感がありました。
【VG】


3. グレングラント 1954-2006 Gordon & Macphail RARE VINTAGE #1818

土屋さんの生まれ年のグラント,2006年ボトリングのおよそ52年の超長熟で,JISさんから購入されたということでした。
この時代のグラントはオフィシャル,GMどちらも似た独特の陶酔感のあるオールドシェリー感が特徴的ですが,これもやっぱりそのニュアンスがしっかりありました。
長熟だけあってそれなりに渋味もありましたが,熟成年数やファーストフィルシェリーカスクというスペックを考えると驚くほど少なく,味を引き締める程度に留まっており,これはやはりGMの持ち込んだアメリカンホワイトオークのシェリーカスクだったからだろうという話になりました。
スパニッシュオークのファーストフィルシェリー,ましてやシーズニングシェリーでこんな長熟を作ったら樽臭いわ苦いわで飲めたものではないと思います。
シェリーを含め大量にワインを輸入して,良い樽を豊富に持っていたGMがグラントに持ち込んで詰めたものだからこそこんな味になったのでしょう。
ただ,その際に使用されたシェリーカスクのスペックとどういう経緯でGMが手に入れていたかに関しては謎が残るところです。
【VG】


4. タリスカー30年

ディアジオらしいプレーンな樽感で,味付け感がほとんどないクリアな香味でした。
しっかりとスパイシーでしたが,自然な熟成感がしっかりと出ている分タリスカーにしてはピートも弱めでややライトボディに感じました。
とはいえ余韻も長くかなり美味しかったです。
【G/VG】


5. カバラン フィノ ソリスト カスクストレングス

まだ創業から9年ですからこのボトルも当然短熟ですので,それまで飲んできた熟成の長いものとは全く異なり荒々しさも感じますが,ある種の熟成感もあってきちんと仕上がったモルトでした。

非常にナッティでリッチであり,クリーミーさやフルーティさもしっかりと出ていました。
濃い味には味つけ感が伴っているようにも感じる一方で,あからさまな不自然さは無いのが印象的でした。
なんとも上手く表現できないのですが,自然な熟成を経たスコッチと比べると,香味の一部だけが極端に熟成感を持ったようなニュアンスでした。
45000円と,スペックのわりに非常に高額ですので決して自分では買いませんが,ボデガ仕様のフィノカスクらしく,素晴らしい樽感でしたね。
【G/VG】

ちなみにこのあとソリストのオロロソカスクも比較で出てきました。
こちらもボデガ仕様とシェリーカスクということで,参加者の多数がこちらの方が美味しいという感想のようでしたが,個人的には最近のシーズニングシェリーと似たニュアンスを感じてしまい,明らかにフィノの方が好きでした。
ソリストが最初にリリースされた時に山岡さんに飲ませていただいたオロロソカスクがあったのですが,そちらはオールドのような高貴さを感じる非常に良いシェリー感だったのが印象的で,その記憶があったために感激が無かったのかもしれません。


このスコ文研テイスティング,前の前の狭くてお世辞にも綺麗とは言えないオフィスで行われていた頃にも参加していたのですが,初心者の頃と比べると知識や経験値も格段に上がったと思われる今でも,やはり土屋さんと話しながら飲めるというのが非常に魅力的です。
頻繁にスコットランドへ渡航し,蒸溜所やボトラーなどの関係者から直接最新情報を得ているということが非常に大きく,業界の動向などに関する視野も広く,普段ウイスキーの話をする多くの仲間やバーテンダーさん達とは違った刺激があります。

マッサンも終わって一段落したということもあり,また定例会として開催していく方針のようですから,タイミングが合えば是非また参加したいと思います。


 

2015.12.29【日記】

グレングラント 1966-2006 GM 蒸留所ラベル

過熟感の無いGMマジックの効いた長熟グラントでした。

グレングラント GLENGRANT 1966-2006 GM Distillery Labels 40% GLENGRANT 1966-2006 GM Distillery Labels 40%

グレングラント GLENGRANT 1966-2006 GM Distillery Labels 40%


香りは心地よいオールド感と強い熟成感、桃や白ブドウ、高級な紅茶、淡くカラメルとハーブ、アンティーク家具のウッディネス、妖艶で陶酔感あり。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、プラム、洋梨、果汁感のある上品な甘味と心地よい酸味、引き締めるウッディな渋味、美しく陶酔感のある長めの余韻。

【Very Good】


GMが2006年にボトリングしたグレングラントの1966ヴィンテージで,およそ40年という超長熟の加水ボトルです。

第一印象から陶酔感と艶のある香りが広がり,上記の如くみずみずしく多彩なフルーツ感,紅茶感,ウッディネスなどなど非常に複雑です。

ナチュラルな度数落ちで加水が少ないこともあるのか,飲んでも度数以上の広がりを感じ,果汁感のあるフルーティさとそれに付随するような甘味と酸味が非常に魅力的でした。
これだけの熟成期間にもかかわらず,キツイ渋味がなく,美しい印象のまま長く陶酔感のある余韻へと繋がっていきました。

GMのこういう超長熟の加水ボトルには結構出会うことが多く,パッと出てくるところだと,デキャンタの超長熟リベットやストラスアイラなんかもそうでした。

恐らくはそれほど強く影響が出ないプレーンな樽で最初から長熟仕様だったり,加水で調整したりすることでこんな仕上がりになるんだと思いますが,最初からこういうものになると思って作っているとしたらすごいことですよね。
同系統でさらに突き抜けたものが多数あるため評価が厳しくなった感はありますが,VG/Eとしても良いくらい素晴らしい仕上がりでした。


 
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2015.07.18【日記】

プチSBT from とぅーるさん


今回は,モルト仲間のとぅーるさんからいただいたプチSBTのブラインドサンプルです。

ありがたく挑戦させていただきました。



プチSBT from とぅーるさん


・香り
穏やかだがじわじわと広がる香り,良いオールド感,まずは滋味深く強い麦感,蜂蜜,紅茶,奥から穏やかだが洋ナシやオレンジやバナナなどの十二分に熟したフルーツ,少しクリーム,淡く土やオールドピート,多彩で陶酔感あり。

・味わい
こなれた軟らかな口当たりからスパイシーに広がる,香りより華やかで多彩なフルーティ,しっかりと古いカルヴァドス,洋梨や桃に加えてパイナップルやリンゴ,シナモン,ミント,それでいて素朴な麦の旨みもある,淡いショウガ,輪郭のくっきりとした味わいでキレあり,甘味は蜂蜜のようでコクもあるが強くはない,少しブリニー,ほど良いオークのタンニンが味を深める,余韻は長く陶酔感がある。

・総評
瓶詰後20年以上は経過したようなオールド感はあるがネガティブな要素は無く,こなれているがボディは保たれたハイプルーフのカスクストレングスと思われ,未だイキイキしている。
まさに飲み頃という感じ。
素朴な麦感があるにもかかわらず多彩なフルーツも感じられ,陶酔感があって素晴らしく美味しい。

特に味わいで感じた華やかで多彩なフルーツ感からは,スペイサイドの古酒も考えられるが,香りはどちらかというと無骨な麦感がベースでハイランドスタイルの様にも思われる。
オールド感があるのにボディがあり,熟成は長くなさそう。グリーンケイデンやこなれたセスタンテなどのイタリアンボトラーにも感じるニュアンスでもあった。

そして,特徴的なカルヴァドスっぽいリンゴのニュアンスやオークの出方からは,60年代後半から70年代前半のブルイックラディのカスク,特にオフィシャルの70前後蒸留を考えた。
実は第一印象がそのブルイックラディ一択で,その印象が最後まで抜けなかった。

他はあまりピンと来なかったのだが,スプリングバンクの短熟カスクストレングスにも感じるニュアンスがあり,第2予想にした。
他の蒸留所のものでもたまに感じるニュアンスでもあったのだが,どうしても出てこなかったのが歯痒かった。
第3予想は数あるセスタンテ短熟ハイプルーフの中からなんとなく印象が近いように思ったベンリネスを選んでみた。
いずれにしてもどこかで飲んだことのあるボトルだと思う。


【Very Good/Excellent】
 
予想蒸留所:①ブルイックラディ、②スプリングバンク、③ベンリネス
蒸留年:1970年前後で90年前後のボトリング
熟成年数:16~20年
度数:55~58%のハイプルーフ
カスクタイプ:リフィルシェリーもしくはそれ主体のヴァッティング


以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 






 


グレングラント GLENGRANT 15yo (57%, 100 Proof, Gordon and MacPhail, 75cl)
※手前のボトルです。

GMグラント15年の100プルーフで,1960年台末期~70年代半ばの流通ということでした。

オールドの短熟ハイプルーフというところは評価できていましたが,思っていたよりさらに古いヴィンテージでした。
蒸留所予想はオマケといいつつも,今回はこの独特のカルヴァドスっぽいニュアンスからブルイックラディ予想に結構自信を持っていたので,ちょっと残念でした。


グレングラントは,昔から流通量も多くてオールドも比較的手に入れやすい時代が長かったですが,本当に美味しいものが多いですね。
高貴で妖艶なシェリーのものが素晴しく好みだったりするのですが(ここのところExcellent評価はそういうグラントばっかりです),こういう太さもある王道タイプもとても好きで,太い酒質がベースにあるからシェリーも余計に美味しいんだろうなと思います。
出題者のとぅーるさんも,この辺のグラントがたまらなくお好きなようです。前々から思ってましたが,これに限らず好みが合うことが多いんですね。

さすがに最近は手に入れにくくなってきましたが,それでも同年代の他の有名蒸留所よりは買う機会もありますし,この辺のオールドボトルは今が最後の飲み頃という気もしますので,ぜひじっくりお付き合いしたいと思います。

 

とぅーるさん,貴重なボトルをありがとうございました。
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2015.07.12【日記】

グレングラント 1966-2010 43年 GM ケルティックラベル #2928

さすがの熟成感ですが,過熟感がキツくなかったのは不思議でした。

 GLENGRANT 1966-2010 43yo GM celtic label #2928

グレングラント GLENGRANT 1966-2010 43yo GM celtic label #2928 52.1%
one of 130 bottles, 1st Fill American Hogshead



香りは非常に熟成感あり、強くエステリーでフルーティ、缶詰の桃とそのシロップ、グレープフルーツ、オレンジリキュール、モスコミュール、カモミールティー、オーク、淡く若葉、飲んでも陶酔感のある長熟感、果汁っぽさのあるパイナップルやアプリコット,そのフルーティな甘味、ほどよい酸味、オークのタンニンはキツくない、上品で透明感あり、陶酔感のある長めの余韻。

【Very Good】


GMのケルティックラベルのグレングラント1966,43年熟成のシングルカスクです。

まさにスペイサイドの長熟,それもボトラーズという強いエステリーさと非常に多彩なフルーツが感じられる香りで,モスコミュールやカモミールといった要素もあって陶酔感がありました。

飲んでも香り同様に非常に熟成感や陶酔感を感じる多彩なフルーツがあり,甘味と酸味のバランスも良く,不思議なくらいオークのキツさもありませんでした。そのためか上品でクリアな印象を持ちました。

さすがに太い麦感は香り・味わいともに失われているようでしたが,度数があるためかボディがスカスカという感じではなく,フルーティさに大きく振れたタイプとしては飲み応えもそれなりに保たれていました。

私は熟成が長くても麦感のある程度残ったタイプが好みなのですが,ここまで突き抜けてフルーティな方向に振れて,それでいてボディも残っているとなれば,すごく美味しいと思いますね。

とにかく不思議なのは,ファーストフィルアメリカンホグスで43年熟成という表記なのに,全くと言っていいほどウッディさや樽のエグ味が感じられないということです。
超長熟グレンリベットなんかにもこういうものが散見されましたが,GMにはこういう不思議な樽が存在します。私の持つファーストフィルアメリカンのイメージと異なる樽があるということなんでしょうが,GMの謎のひとつです。



 
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2015.06.04【日記】

グレングラント 1961 21年 ゼニス向け

サマローリの1963とよく似た香味で非常に美味しかったです。

 GLENGRANT 1961-1984 21yo for ZENITH

グレングラント GLENGRANT 1961-1984 21yo for ZENITH 45%
 


香りは良いオールド感,グレープフルーツとそのワタ、熟成した白ワインのブドウ感、まだ青いメロン、淡く桃や洋梨、白い花、乾いた麦、オールドピート、陶酔感あり,飲むとさらりとした口当たりから広がる、凝縮したグレープフルーツ、白ブドウ、上品な甘味と柑橘の酸味、舌に染み込むような麦の旨味、オレンジオイルのようなニュアンスがある長い余韻。

【Very Good】


イタリアのゼニス向けのグレングラント1961,21年熟成の表記です。
微妙に背が低く太めのボトルで,今までで出会ったものには似たものの記憶が無い形状でした。樽の供給元もよくわからないということでした。

香りの最初からほぼ最後まで,自分の好きなサマローリの1963,21年熟成とよく似た香味で驚きました。
すでにサマローリのボトルの時にいろいろ書いてしまっていますが,心地良いオールド感と,フレッシュさと凝縮感を兼ね備えた多彩なフルーツ,フローラルで良い麦感も残っており,陶酔感も十分にある素敵なモルトでした。

同じイタリア向け,同じ熟成年数,同じボトリング年で,ヴィンテージ違いですが似たような樽だったのかなぁなんて思いながらうっとりと飲んでしまいましたが,今この文章を書いているときに気づいたことがあります。
1961年5月の蒸留で1984年4月のボトリングという表記ですので,普通に計算すると22年熟成なんですよね。
誤表記ということだと思います。

もしかすると熟成年数の誤表記だけではなく,本当はサマローリと同じ1963ヴィンテージのシスターカスクだったと言われても納得できる陶酔感のあるグラントでした。

 
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2015.05.11【日記】

グレングラント 1957-2007 GM 蒸留所ラベル

GMオールドらしい高貴で妖艶なシェリー感でした。

 GLENGRANT 1957-2007 GM Distillery Labels

グレングラント GLENGRANT 1957-2007 GM Distillery Labels 40%


香りは妖艶、アプリコットティー、アンティーク家具、ブドウ果汁、少しクリーミー、奥にオールドピート、飲むと滑らかな口当たり、妖艶なオールドシェリー、アプリコットジャムの甘味、良い渋味、アンティーク家具、陶酔感のある余韻、バランスも良く余韻は長め。

【Very Good】


GMの蒸留所ラベルからグレングラント1957,2007年詰めでおよそ50年の熟成です。

以前にも何度か書いたことがあるように,この時代のGMのシェリー感には独特なものがあり,フルーツやウッディネスなどが特に素晴らしく非常に妖艶で陶酔感を感じるものが多いです。
そして,何よりこの長期熟成にもかかわらずキツイ苦味やエグ味などのオフフレーバーが全く感じられずバランスが良く,加水なのにコンテンツも濃厚で余韻も長いという点も共通して感じることが多いですね。

オールドシェリーの効いたGMグラントというと,最近立て続けにExcellent評価をつけていましたが,今回のボトルも同様の傾向で素晴らしかったです。
それらと比べると,複雑さという点で若干及ばないように感じたためにこのボトルはVG評価としましたが,素晴らしい比較対象が無かったらもう少し良言評価にしていたかもしれません。


 
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2015.04.24【日記】

グレングラント 38年 GM 蒸留所ラベル 80年代流通

レモンハートに出てくるボトルの後継ボトル,今回も過熟感なくなかなかでした。

 

グレングラント GLENGRANT 38yo GM Distillery Labels 40%
80年代流通



香りは良いオールド感、アプリコットジャム、プラム、オレンジティー、穏やかな麦、淡いオールドピート、飲むと滑らかな口当たり、薄めたアプリコットジャムの甘味、柔らかでキツさのないウッディネス、少しだけエグ味も感じるが引っ掛かりの少ない余韻。

【Good/Very Good】


80年代に流通していたGMのグレングラント38年です。
漫画「レモンハート」に出てくるプルーフ表記のグラント38年が有名ですが,これはその後継ボトルと言えるでしょうか。

ヴァッティングと思われますが,リフィルシェリーカスクがメインでしょうか,香りからは穏やかですが多彩なフルーツ感と麦感が熟成感を伴って広がりました。
奥の方にはもしかすると40年代蒸留かもしれないスペックから期待するようなオールドピートのニュアンスが,淡く感じられました。

飲んでも熟成感がありますが過熟感はほとんど感じられず,加水ということもあってかバランスの良い味わいでした。

このラベルにもきっといろんなバッチがあるのでしょうが,同時期のグラントの中でもこれはシェリーの強くない穏やかなバランスタイプのボトルでした。


そして実はこの記事を書き終えてから思い出しましたので書き足しますが,実は2年前にもこのボトルはご紹介してました。
概ね同じようなテイスティングノートと評価でしたので,なんとなくホッとしました。(笑)


 
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2015.04.15【日記】

グレングラント 30年 GM 蒸留所ラベル 70年代流通

この時代のオールドシェリーのグラントには参ってしまいます。

 

グレングラント GLENGRANT 30yo GM Distillery Labals 40%
70年代流通



高貴なオールドシェリー、したたるブドウ果汁、プラム、ベリージャム、すみれのフローラル、レザー、腐葉土、アンティーク家具のウッディネス、ハーブ、オールドピート、複雑で妖艶、陶酔感あり、飲むと香り同様の果汁感のある複雑なフルーツや高貴なシェリーと古いウッディネス、強いが上品な甘味、心地良い渋味、セクシー、素晴らしいバランス、果汁とオールドピートの余韻は長く陶酔感がある。

【Very Good/Excellent】


70年代に流通していたGMのグレングラント30年です。

今までに飲んできたExcellentなオールドグラントと同様に,素晴しく高貴なオールドシェリー,ブドウ果汁やベリージャム,スミレっぽいフローラル,そしてアンティーク家具のような古く艶のあるウッディネスや腐葉土のようなアーシーさ,さらに下支えするようにオールドピートも感じられ,ドキドキワクワクしながら楽しくノージングできました。

飲んでも香り同様に複雑で妖艶であり,上品さも伴う強い甘味と渋味のバランスも素晴らしかったです。過熟感は全くなく,度数よりも明らかに濃厚なコンテンツなのも期待通りでした。

こういう突き抜けたオールドグラントを飲む機会が最近多いので多少は慣れてきた感もありますが,やはりハッとする素晴らしさがありますね。

 

このボトルは,高田馬場の歩古ホールさんの8周年でいただきました。
おめでとうございます。
バーテンダーさんとしては独特の雰囲気を持つマスターですが私は好きです。これからも応援しますので頑張ってください。


 
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2015.03.01【日記】

グレングラント 45年 GM 蒸留所ラベル 80年代流通

妖艶さとすさまじい陶酔感があり,うっとりしてしまいました。

 

グレングラント GLENGRANT 45yo GM distillery labels 40%
80年代流通



香りは華やかで陶酔感のある高貴なシェリー、イチゴジャム、アプリコットジャム、ブドウ果汁、アンティーク家具、すみれのフローラル、ブーケガルニのようなハーブ感、クローブ、オールドピート、レザー、複雑、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、滴るブドウ果汁、イチゴジャム、キツさのない素晴らしいオールドウッディネス、なめし皮とオールドピート、柔らかだが濃い甘味と良い酸味、淡い渋味、複雑でリッチ、うっとりするような妖艶さと陶酔感があり、優しいが長い余韻。

【Excellent】


GMから80年代にボトリングされたグレングラント45年です。
逆算すると,少なくとも戦前蒸留で,下手をすると30年代後半の蒸留かもしれません。

香りはのっけから陶酔してしまう高貴なシェリーがあり,各種ジャムとブドウ果汁が伴に感じられるフルーツ,すみれのフローラル,アンティーク家具のようなオールドウッディネス,ハーブやスパイス,レザー,そしてオールドピートと,次々と香りが拾えますが,それらの複雑な成分は個々に主張してくるのではなく,しっかりと一塊になって押し寄せてくるような印象を受けました。
飲んでも香り同様に非常に複雑で芳醇,ドキドキするような妖艶さもあり,濃い甘味と良い酸味,淡い渋味のバランスも絶妙で,陶酔するような味わいでした。

とにかく素晴らしいボトルでしたが,不思議な点も多々ありました。
こんなシェリーがしっかり感じられる超長熟なのにどうして渋味がこんなに控えめなのだろうか,どんな樽で45年寝かせるとこうなるのでしょう。
そして,以前も同様にExcellent評価をしている1958蒸留10年オーバー表記のグラント60年代流通の10年アザミラベルも,かなり同系統の味わいと感じました。
(最近の【E】評価ってグラント多いです・・・。)
熟成年数が相当違いますが,麦感がある程度残っているか否かくらいで,概ね同様のシェリー感を中心とした同様の魅力を感じます。
ウッディネスに関しても同様で,現行ボトルの感覚だとこれだけの長熟と短熟(古いものを混ぜているとしても)でこんなに似たような仕上がりになるということは想像ができません。
当然長熟の方が樽の影響が少しずつ出るタイプだったのでしょうが,それにしても45年でこの過熟感の無いバランスの良い仕上がりは不思議ですし,短熟は短熟でエキスが出る樽を使ったとしても早く仕上がり過ぎです。

熟成の状況を見て短熟で詰めるか長熟で詰めるかを決めているということになるんでしょうが,瓶内変化を経た現在,結果的に同系統の仕上がりになっているのはとても面白いと思いました。

仲間内でも話の種になり,熟成の不思議についてまた考えさせられるボトルになりました。


 
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2015.02.13【日記】

グレングラント 25年 ジョージストラチャン

今回はコンディションも良く美味しくいただきました。

 

グレングラント GLENGRANT 25yo George Strachan 40%
70年代流通



香りは枯れたオールド感、熟したオレンジやアプリコット、桃、紅茶、リッチ、枯れ葉、黒糖、奥から麦感、複雑、飲むと滑らかな口当たり、淡く洋梨、濃いオレンジティー、淡くカラメル、蜂蜜、コクのある甘味、優しい麦とその旨味、リッチ、長い余韻。

【Good/Very Good】


ジョージストラチャンがボトリングしたグレングラント25年です。
どうやら70年代の流通品のようですから,蒸留も相当古そうです。

香りには良いオールド感があり,熟した多彩なフルーツや黒糖,麦感もありなかなかリッチな印象でした。
飲んでみるとやはりしっとりとしたオールド感が全体を覆う中,しっかりと複雑なフルーツ感があり,コクのある甘味や麦の旨みもある味わいでリッチでした。度数のわりに余韻も長かったです。

前回同じボトルを飲んだ時には,オールド感が強く味もやや抜けていたのかあまり良い印象が無かったのですが,今回のものは複雑で美味しいオールドボトルでした。


 
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2015.01.28【日記】

グレングラント 10年 オフィシャル 90年代流通

グラントはこのあたりからちょっと平凡になる印象です。

 

グレングラント GLENGRANT 10yo OB 43%
90年代流通



香りはオレンジ、バニラ、爽やかさも感じるフローラル、軽やかだが強めの麦感、やわらかな蜂蜜、飲むと柔らかい蜂蜜の甘味、淡いコク、麦も穏やかでボディは軽め、少し強めの牧草っぽい植物感とそれを噛んだような軽いエグ味あり。

【Good】


90年代流通のグレングラント,オフィシャル10年です。

フルーツとフローラル,そして強めの麦感と植物感が感じられましたが,全体にやや薄く,もう少しコクが欲しいように思いました。
柔らかく飲みやすいモルトではあるのですが,オールドのグラントというと安定して素晴らしいものが多いので,必要以上に期待してしまいますね。
この年代あたりからグラントは突き抜けて良いものが無くなっていくイメージですが,カンパリ買収後には攻めの姿勢になったようで,これからのものを楽しみにしています。

 
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2014.12.31【日記】

グレングラント 10年 GM 蒸留所ラベル 60年代流通

すさまじい陶酔感でクラクラしました。

 

グレングラント GLENGRANT 10yo GM Distillery Labels 40%
60年代流通



香りは怪しく妖艶、すごい陶酔感、滴るようなブドウ果汁、イチゴを含むベリージャム、アンティーク家具のウッディネス、レザー、淡く腐葉土、ハーブ、奥にオールドピート、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、イチゴとブドウ果汁とその甘味、強めだが心地良いウッディネス、淡いヒノキ、ブドウの皮の渋味、奥から麦の旨み、ハーブ、タールも含むオールドピート、リッチで陶酔感のある長い長い余韻。

【Excellent】


GMのグラングラント10年,60年代のボトルのようです。
ラベルの周りにアザミがあしらわれたボトルで,それだけでテンションが上がります。

香りは最初から妖艶でびっくりするほどの陶酔感があります。
素晴らしく高貴なシェリー感で,ブドウ果汁やベリージャムといったフルーツ感が強く感じられ,アンティーク家具のような深いウッディネスやレザー,腐葉土とオールド感のあるピートもあり,そのすべてがドンピシャで私の好みです。
飲んでみるととてもスムーズな舌触りですが,40%加水調整とは到底思えない芳醇さと広がりがありました。果汁を強く感じるフルーツとその甘味,素晴らしいウッディネスやブドウの皮のようなタンニンも味わいを深めており,オールドピートが全体を裏打ちしています。
そして陶酔感のある余韻が至高の時間として長く続きました。幸せですね。

今年飲んだ10年オーバー表記のグラントとも共通点の多いオールドシェリーのグラントで,私の大好きな香味でした。
簡潔にテイスティングノートを書こうにも魅力的な香味ばかりで端折れるものが少なかったです。。。

 
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2014.12.27【日記】

ニューリリース:グレングラント 1992 22年 スペシャリティドリンクス #35936

華やかで嫌味の無い,良いバーボンカスクの近年グラントでした。

 

グレングラント GLENGRANT 1992-2014 22yo Speciality Drinks #35936 57.8%
one of 222 bottles, Bourbon Barrel



香りは華やか、オレンジ、りんごや洋梨、バニラ、良い麦感、淡い蜂蜜とオーク、飲むとじわじわと刺激、オレンジ、バニラ、コクのある蜂蜜の甘味、良い麦の旨味、嫌味のない綺麗な余韻。

【Good/Very Good】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)のシングルモルツオブスコットランドからニューリリースのグレングラント1992,22年熟成です。

香りは華やかで,ナチュラルですが強めのフルーツやバニラが感じられ,麦感やオーキーさもほど良く主張します。
飲んでみると香り同様のフレーバーで,コクのある蜂蜜様の甘味や麦の旨みも好印象でした。
熟成感も感じられる良く仕上がった最近のスペイサイドモルトで,以前に掲載した同シリーズのグレンロセス同様に,最近のバーボンバレル熟成のものにしては新樽感や生っぽいエグ味が伴わず良い成分だけが出ていてかなり良かったです。
バレルですしこのくらいが詰め時なのかもしれません。

ボトルで購入して家でストレスフリーにたくさん飲めるタイプでした。
このあいだのロセスといい,エクスチェンジは良い樽を選びますね。


 
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2014.11.27【日記】

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~前編~


11月24日に開催された,今年の東京のウイスキーフェスに参加してきました。



仲間と楽しく過ごせたこともあり,そんなにストイックに飲んで回ったわけではないので軽くご報告です。




まず毎回恒例ウォーミングアップ(?)のブラインドテイスティングコンテスト。


前回までは予選はスコッチのシングルモルトだけの出題でしたが,今回はどういうわけかスコッチのモルトは入っておらず,ブレンデッド,アイリッシュ,ジャパニーズ,アメリカンのみの出題でした。
選択肢を見て,ここ数年で飲んだものがジャパニーズくらいしかないよ・・・という切ない展開だったのですが,ちゃんと真剣に取り組みました。

Aは少し焼酎っぽい若さの目立つスコッチのブレンデッド,Bはオイリーでトロピカル感もある熟したフルーツがありアイリッシュかグレーン(これは選択肢にナシ),Cはちょっと針葉樹っぽさのあるウッディネスとフレッシュなフルーツ感でジャパニーズの白州か宮城峡という印象,そしてDは明らかにバーボンの香味でした。
ジャンルくらいはすんなりとわかりましたが,さすがに一度も飲んでいないものも含め経験値が極端に少ないものばかりで,銘柄までは難しかったです。
結局,Aのバランタインファイネストを正解し,B~Dもジャンルは正解したものの銘柄は当たらず。。。予選敗退となりました。
Cで,迷った末スモーキーさをあまり感じなかったので白州を切って宮城峡にしたのが失敗で,正解は白州12年でした。正直,白州は去年もノンエイジが出たし,今年はマッサンもあるからニッカでしょ・・・って雑念も悪さをしましたね。(笑)
1問正解で残りも当たらずとも遠からずな回答だったので,例年の感じだと部分点で決勝行けるかなと期待していたのですが,残念でした。。。
ちょっとこの選択肢だと来年参加するかどうか迷ってしまうところですが,それでも十分に楽しめましたね。

さて,そこから遅れて会場入り。


モルト仲間や知り合いのメーカーさん,そして初めての方にも声を掛けていただき,楽しく話しながらの試飲でしたので,テイスティングはある程度ざっくりですがいろいろ美味しいものを飲めました。

 


まず今回楽しみにしていた信濃屋さんとBOW BARさんのコラボボトリングのグレンファークラス1979です。

これは前回の信濃屋さん向けのファークラス1979と同系統の北梶フレーバーがばっちりでたフルーティモルトで,洋ナシや桃,バナナ,パイナップルなど多彩なフルーツとクリームが感じられるフルーツケーキのようなモルトで,シェリー系でないためスペイサイドの長熟らしい華やかさが強く感じられるボトルでした。
さすがに高額ではありますが,オフィシャルボトルで1979-2014ですし,内容を鑑みれば十分に妥当な値付けだと思います。

 
 

他にも信濃屋さん向けに入ってくるというモルトマンのベンネヴィス1996やケイデンヘッドのダルユーイン1994をいただきましたが,どちらもフルーティなニュアンスが前面に出たタイプで信濃屋さんらしさを感じました。
ベンネヴィスには自分の苦手な紙っぽさやエグ味が少なく,ダルユーインもスペックのわりに無骨な麦々しさよりフルーティさが特徴的なタイプだったのも印象的でした。

 

BAR婆娑羅さんのブースには,かなりのレアモルトが並んでいました。
高額試飲が多かったですが,お店で飲むことを考えればかなり良心的な価格で出されていましたね。

 

そこで自分は大好きなラフロイグのキングスバリー1976,22年をいただきました。

凝縮して噛み応えを感じる柑橘やメロンなどのフルーティと落ち着きも感じましたがそれと強いピートが同居している美味なラフロイグでした。
この辺のヴィンテージだとボウモア系のトロピカル感もあるかなと思ったのですが,現時点では感じませんでした。これから出てくるのかもしれませんし,正直,今回の試飲ではポテンシャルを十分に感じてあげることができなかったように感じており,機会があればもう一度じっくり時間をかけていただきたいボトルでした。





ディアジオさんのブースでは,これも飲んでみたかったラガヴーリンのオフィシャル37年をいただきました。

力強いアプリコット系フルーツとどっしりとした迫力のあるピート,魚介ダシの旨味とこなれた麦の旨みも感じられ,熟成感を感じる複雑な香味もありましたがとにかくベースがビッグでリッチなラガヴーリンでした。
かなりの長熟ですが過熟感は全くなく,アイラモルトとしてはバランスもとれており,さすがオフィシャルのヴァッティングですね。
超高額ボトルでしたから試飲も高額でしたが原価割れするくらいの価格でしたし,飲めないと思っていたボトルでしたから飲めて嬉しかったです。





山岡さんのブースではOMCのオード1967,39年をいただきました。
後述するセミナーでのオード1970と比べるとやや軽さはありましたが,そのぶんとてもフルーティでかなり美味しかったです。

 



その後,サマローリの高額ボトル,グレングラント1973とトミントール1967の試飲もさせていただきました。
トミントールが人気とのことでしたが,非常に熟成感があり華やかでフルーティな反面,ボディが軽くなっている印象でした。
グラントはトミントールほど華やかではありませんが十分にフルーティであり,ボディもなかなか保たれているタイプで,個人的にはこちらが好みでした。
どちらもずっとうっとり飲み続けられるような熟成感があってとても美味でしたが,さすがに買うのに躊躇するような強気の値付けですね!

 



モルトではありませんが,スコッチモルト販売さんのブースで安価に出されていたコニャック,Borderie1970,これが非常に陶酔感がありすばらしい香りでした。
いわゆるランシオと言われる香りの中でも本命のような香りで,確かに昔の素晴らしいモルトにも共通点を感じることがあるように思いました。

 

こうして書いてみると意外に長くなってきたので,今回はブースでの試飲の話でおしまいにして,参加したセミナーのお話は次回の後編にします。



 

2014.09.28【日記】

グレングラント 1958 10年 オフィシャル

妖艶で陶酔感ありありのオールドシェリー,もうとろけそうです。

 

グレングラント GLENGRANT 1958 OVER 10 YEARS OB 45%


香りは強く陶酔感のあるシェリー、妖艶、良いオールド感、熟したプラムやアメリカンチェリー、イチゴも含むベリージャム、ブドウ果汁、カラメルとアメリカンコーヒー、紅茶、レザー、アンティーク家具のウッディネス、少しアーシー、リッチで非常に複雑、飲むと滑らかな口当たりから強烈に広がる、陶酔するシェリー、ベリージャム、濃い甘味、優しい渋味、リッチ、ハーブ、レザー、少し腐葉土、古いウッディネス、しっとりしたピートが裏打ちする、妖艶で陶酔感のある長い長い余韻。

【Excellent】


オフィシャルのグレングラント1958,10年以上という表記で,1960年代のボトリングでしょうか。

最初から,セクシーで陶酔感を強く感じる高貴なオールドシェリーの香りに圧倒されてしまいました。ベリーやブドウ果汁を含め非常に多彩なフルーツ,紅茶やレザー,そしてアンティーク家具のようなウッディネスや土っぽさもあり,非常に非常に複雑で香りがどんどん湧いてきます。
飲んでみると滑らかな口当たりから口腔内に芳醇かつ強烈に広がり,香り同様の多彩なフルーツ,レザー,腐葉土,ウッディネス,ハーブなどなどやはり多彩なフレーバーが次々と顔を出します。全体を裏打ちするようなピート感も非常に好印象でした。濃い甘味と良い渋味のバランスも申し分なく,妖艶さを伴う陶酔感が最初から長い余韻の最後まで堪能しました。

上記のとおり陶酔してしまう素晴らしいシェリー感なのですが,全体を力づくで支配しているという感じではなく,経年変化で出てきたと思われる成分も含めて香り・味わいともに複雑な要素が次々と湧き上がってきます。
テイスティングが楽しく,いつまでもやっていたいと思う反面,ノージングしているとすぐに口に含みたいという衝動にもかられてしまう非常に魅力的な稀有なモルトでした。

この時代のグラントには,同じような方向性の素晴らしいシェリーカスクのものが散見されますが,その中でも特に素晴らしいと感じ,思い出に残るモルトとなりました。


 
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T.Matsuki

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