ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2016.10.01【日記】

グレンオード 16年 オフィシャル マネージャーズドラム 66.2%

ハイランドモルトのひとつの究極系ともいえる素晴らしいボトルです。

 

グレンオード GLENORD 16yo OB The Manager's Dram 66.2%
bottled in 1991



香りはパワフルに刺激的に抜ける、中心にズドンと太い旨そうな麦感、滋味深い、脇を固めるように梅やアプリコットジャム、蜂蜜、プレーンな樽感、淡くミントなどハーブ、淡いピート。
飲むとスパイシーで刺激もあるが粘性もあり、芳醇で強烈に膨らむ、濃縮感があって噛み応えあり、舌に染み込むようなテクスチャー、強烈な麦の旨味、梅とアプリコットジャム、強いコクのある蜂蜜系の甘味、樽はキツくなくクリア、うっすらと無骨なピート、余韻は長い。

【Very Good/Excellent】


1991にボトリングされたグレンオード16年、オフィシャルのマネージャーズドラムです。
この通称マネドラは一般販売はしておらず、関係者に配られたボトルなのですが、一般市場に流れるものも結構あり、このオードはかなりの有名ボトルです。
1991年ボトリングで16年ですから、1975くらいのヴィンテージと思われます。

かなりのハイプルーフで、香りの第一印象は刺激的なのですが、とにかく太く滋味深い麦感が中心にあり、その脇を固めるように梅やアプリコットジャムなどのフルーツ要素、さらにその周囲にハーブやピートなどが見え隠れする感じです。
また樽感はあまり強くなく、結構プレーンな樽での熟成と思われます。

飲んでもやはりスパイシーな刺激があるのですが、オードらしい粘性や舌に染み込むような経年変化によるテクスチャーも帯びており、口の中で強烈に芳醇な膨らみを見せます。旨い麦を噛んでいるような濃縮感のある旨みが素晴らしいです。
香り同様のらしいフルーツ感やコク深い甘味も魅力的で、最後には淡いピートも感じました。

味付け感や熟成によるフルーティな変化はあまり感じないものの、素朴で太い麦感に唸らされてしまうという、無骨なハイランドモルトのひとつの究極系ともいえる香味で、その一点ですさまじく突き抜けています。

口に含んだ直後のスパイシーなところから長い余韻の最後まで、飲み手に対してめまぐるしく変化しながら強い印象を与えてくるところも非常に魅力的だと感じましたが、このボトルの場合、実際は酒が変化しているというより酒のポテンシャルに舌が追い付いてくるという感覚のほうが正しいかもしれません。

妖艶さや複雑さにおいては、伝説といわれるブーケや水橋のようなボトルにはかないませんが、芯の部分の強さという意味では他を寄せ付けないすごい力を持ったボトルです。


 
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2016.06.10【日記】

自宅テイスティング:グレンオード 30年 オフィシャル

滋味深い麦感と熟成感のあるフルーツが見事に融合した素晴らしいモルトです。

 

グレンオード GLENORD OB 30yo 58.7%
bottled in 2005



・香り:
熟成感のある素晴らしい香り、アプリコットジャム、オレンジマーマレード、濃厚な梅酒、熟したメロン、滋味深く太い麦感、紅茶、蜜蝋、湿った土、心地良いウッディネス、うっすらとレザー、ナッツクリーム、非常に複雑で重厚、リッチ。

・味わい:
滑らかな口当たりから芳醇に広がる、煮詰まったアプリコットティー、樽で寝かせた梅酒、蜜蝋、滋味深く太い麦感とその旨味がたっぷり、ジャム系のフルーツや蜂蜜のようなコクのある甘味、リッチなウッディネスとその心地良いタンニン、ナッツクリーム、奥に淡いピート、リッチで複雑な味わい。

・余韻:
滋味深い麦感と熟成感のある多彩なフルーツが長く残る。穏やかな陶酔感あり。

・加水:
フルーツ感より蜜蝋や蜂蜜っぽさが前面に出てくる。大めに加水しても根幹の麦の旨味は崩れない。

・総評:
熟成感のある濃厚で多彩なフルーツと滋味深く太い麦感が共に濃厚で非常に魅力的なモルト。
フルーツ感においては梅酒のようなニュアンスが強かったのが印象的だった。
ハイラベルなところでバランスしており、総合力で突き抜けたモルト。

【Very Good】


オフィシャルのグレンオード30年、2005年のボトリングです。

私としては理解できないことですが売れ残っていたらしく、安売りしていた28年を大量購入してかつてハウスボトルみたいに飲んでいました。
今回の30年は無意識にもにもそれと比べてしまいますし、じっくり飲みました。

28年と同様、オードのオフィシャルらしい滋味深い旨味のある麦感と、熟成感のある濃縮フルーツが見事に融合している素晴らしいモルトです。
なんだかんだ言っても、伝説と言われるサマローリのブーケなんかとも共通点がしっかりあります。

28年と比べると2年の違いにもかかわらずフルーツがよりしっかりと感じられますが、それでも原料である麦の旨味がしっかりと残っていたのが好印象で、美味しいモルトウイスキーのひとつの典型だと思います。

1杯の満足感が素晴らしいのに飲み疲れはせず次々に飲みたくなってしまうモルトで、やっぱりこの系統は大好きですね。


 
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2016.05.03【日記】

グレンオード 5年 オフィシャル 70年代流通

スペック的にみて状態も素晴らしいオールドボトルで、芯の太さを感じました。

 

グレンオード GLENORD 5yo OB 43%
70年代流通


香りはヒネの無いしっかりめのオールド感、レモン水、滋味深いこなれた麦感が強い、スミレ、しっかりと土っぽさ、湿ったニュアンスのある強めのオールドピート。
飲むとさらりとした口当たりから不自然なほど広がる、レモン、舌全体に染み込むような麦の旨味と優しい甘味、心地よい酸味、オールドピート、心地よい余韻。

【Very Good】


70年代に流通していたグレンオードの5年、オフィシャルボトルです。

加水短熟ボトルでボトリング後40年は経過していると思われますのでかなり状態が心配なスペックですが、今回のものはグッドコンディションでした。

もちろん多少の枯れ感や抜け感はあり、ボトリング後の飲みごろのピークを過ぎているようなニュアンスもあるのですが、滋味深くこなれた麦感とその旨味が染み込んでくるようで、古い原酒らしい土っぽさやオールドピートもしっかりと酒質を裏打ちしているようでした。
短熟表記ですし複雑さはもともとそれほどなかったのではないかと思いますが、アーシーでピーティ、麦感と優しい甘みが好印象で、今飲んでもベースにある原酒の太さを十分に感じられる美味しいモルトでした。

前回同じボトルを飲んだ時にはもっと抜けていて、アーシーでピートの効いたレモン水のようでしたが、それはそれで過去の原酒に思いを馳せることのできる興味深い酒でした。
今回のものはそれよりも具体的に原酒の酒質を感じられる充実感が残っていたのが印象的で、とても美味しくいただきました。


 
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2015.12.30【日記】

グレンオード 1965-2004 39年 ジャックウィバース オールドトレインライン #1373

抜け感もありますが長熟感の抜きんでた60年代オードでした。

グレンオード GLENORD 1965-2004 39yo JACK WIEBERS WHISKY WORLD OLD TRAIN LINE #1373 GLENORD 1965-2004 39yo JACK WIEBERS WHISKY WORLD OLD TRAIN LINE #1373

グレンオード GLENORD 1965-2004 39yo JACK WIEBERS WHISKY WORLD "OLD TRAIN LINE" #1373 41%
one of 222 bottles, BOURBON CASK



香りは長熟の華やかなエステリー、オレンジや洋ナシの入ったフルーツケーキ、フローラル、紅茶、枯れた草とこなれた麦感、
飲むとさらりとした口当たり、洋ナシ、オレンジ、上品で優しい甘味と酸味、控えめの優しい麦感、厚みはないが綺麗な余韻。

【Good/Very Good】


ドイツのジャックウィバース,オールドトレインラインからグレンオード1965,39年熟成です。

60年代オードには太い麦感をベースとしたほど良い熟成感とボディのある,私好みのボトルが多いのですが,わりとこれは例外的なお酒です。
やや酒が枯れてきた時に出てくるようなエステリーさのあるフルーツ感が支配的な香りで,華やかで非常に良い香りなのですが初めて飲んだ時には意外な印象を持ちました。
飲んでみてもボディの厚みは無く,華やかなフルーツとその上品な甘味が特徴的でした。
無骨な男性的なものが多い中,女性的な雰囲気を持つオードです。

全体として似ているものは,サマローリの加水ブーケ(同じ1965です)なのですが,このJWWWのものはそこからさらにいろいろ抜けている感じがします。
超長熟のサンプルとしては非常に面白く,分厚い酒質を持つ当時のオードでも熟成環境とその期間によってはこういう仕上がりになることもあるということを知った1本でした。

実は数年前に初めて飲んだ時よりもさらに前にスペック買いして1本持っているのですが,こういうタイプですから瓶内変化で良くなるとは思えません。
さっさと家でも開けて美味しく飲んでしまうべきなのかもしれませんね。

 
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2015.08.24【日記】

グレンオード 1962 26年 ケイデンヘッド 水橋向け

1962蒸留のグレンオードは本当に素晴らしいものが多いですね。

グレンオード GLENORD 1962 26yo CADENHEAD for MIZUHASHI (1) グレンオード GLENORD 1962 26yo CADENHEAD for MIZUHASHI (2)

グレンオード GLENORD 1962 26yo CADENHEAD for MIZUHASHI 56.5%


香りは淡いオールド感があるがまだイキイキしている、アプリコットジャム、梅ジャム、加熱したリンゴ、樹液、少し煮詰まった紅茶、無骨で強い麦感、バニラクリームとココナッツ、淡いシナモン、良いオーク、リッチで複雑、飲むとどこまでも芳醇に広がる、アプリコットジャム、リンゴジャム、粘性がありややクリーミー、無骨で強い麦の旨味、コクのある甘味、ほのかな梅ジャムの酸味、ほどよいウッディネスとタンニン、淡いオールドピート、リッチで重層的、陶酔感があり非常に長い余韻。

【Excellent】


ケイデンヘッドが日本の株式会社水橋向けにボトリングしたグレンオード1962,26年熟成です。
1962のグレンオードには素晴らしいものがいくつもあり,この水橋向けの他にも同じくケイデンヘッドの樽でブラックダンピーボトルのものや伝説と言われるサマローリのブーケがあります。

同じくハイプルーフのサマローリ・ブーケとは同様の成分が多く,太く無骨な旨味のある強いモルティやアプリコットジャムや梅ジャムのような濃縮感のある甘味や酸味,それらをベースに複雑さや深みを演出する要素がこれでもかというほど次々と出てきます。
これらは全く別個にテイスティングしましたが,共通の要素をかなり拾っていますね。
どちらもあからさまに突き抜けているのですが,どちらかというとサマローリ・ブーケは華やかさや妖艶さで秀でており,こちらはややドライで実直な印象です。
イタリア人と日本人の違いのようなイメージもあって興味深かったです。

ヴィンテージ,熟成期間,そして瓶詰後の期間,すべてが丁度良いタイミングと思えるボトルで,まさに飲み頃の素晴らしいボトルでした。
また,直前に飲ませていただいたオフィシャル25年とも共通点が多く,この蒸留所のハウススタイルとその力を見せつけられたようにも思いました。

 

このボトルは,神戸三宮のMain Maltさんでいただきました。


 
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2015.07.18【日記】

グレンオード 25年 オフィシャル 2004年詰め

やはり太い麦の旨味をベースにしたオード,旨いです。

GLENORD 25yo OB 

グレンオード GLENORD 25yo OB 58.3%
Bottled in 2004



香りはアプリコットジャム、オレンジマーマレード、梅ジャム、素朴で強い麦感、強く樹液、濃い紅茶、奥に淡いタール、良いオーク、リッチ、飲むと芳醇に広がる、ややヒリヒリとスパイシーだが粘性あり、アプリコットジャムのコク深い甘味、良いウッディネスのタンニンを感じる渋味が味を深める、滋味深い麦の旨味がしっかり、厚いボディを感じる長い余韻。

【Very Good】


グレンオードのオフィシャル25年,2004年ボトリングのリミテッドで逆算するとおよそ1979年くらいの蒸留です。

香りはこういうスペックのオードらしい梅っぽさも含む濃縮したジャム感のあるフルーツと,素朴で旨そうな麦のニュアンス,そして樹液と心地良いオークも感じ,エステリー系とは別の熟成感のあるリッチな香りです。

飲んでも期待通り芳醇で粘性のある味わいで,香り同様のジャム系のコクのある甘味とほど良い渋味のバランスも良く,やはり麦の旨味において突き抜けた魅力がありました。

オフィシャルのこういう長熟オードというと,28年が一番たくさん買って飲みましたから記憶にこびりついているのですが,この25年もベースは同じでした。

この辺の長熟オードは太さと複雑さ,そして安定感があって本当に好みですね。

 

このボトルは,神戸三宮のMain Maltさんでいただきました。

 
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2015.05.18【日記】

ニューリリース:グレンオード 1998 16年 ドーノッホキャッスル

ドーノッホキャッスルホテル,泊まってみたいです。

 GLENORD 1998-2014 16yo Dornoch Castle

グレンオード GLENORD 1998-2014 16yo Dornoch Castle 42.5%
one of 60 bottles



香りはシトラスに少しオレンジ、強めの麦感、少し白い花のフローラル、蜂蜜、少し凝縮した粉っぽいニュアンス、飲むと優しい口当たりから胡椒のスパイシー、シトラス、薄めた蜂蜜の甘味、良い酸味、素朴な麦の旨味あり、嫌味の無い余韻。

【Good/Very Good】


スコットランドのドーノッホキャッスルホテルのSimon氏とPhil氏が選んだというグレンオード1998,16年です。
樽の供給元は不明で,スペックのわりに度数がずいぶん低いですが加水なのかどうかもわかりません。恐らくは加水だと思いますが。
アウトターンが60本ですから,少なくともどこかとのシェアだとは思います。

香りはフルーツとフローラルが優しく主張し,麦感は結構強めで意外な凝縮感がありました。
飲んでみると低度数らしい口当たりですが徐々にスパイシーになり,優しい甘味と酸味,そして素朴な麦の旨みがあって飲み心地の良いモルトでした。
複雑さは無く特別な個性があるのわけでもありませんが,家で開けたら何も考えずたくさん飲めてしまうタイプだと思います。

味的にはカスクストレングスの度数落ちに感じるようなボディが弱っている感じやそれに伴って出てくるようなエステリーなフルーツ感も無く,加水だと思います。
今回のようなボトリングってシングルカスクのカスクストレングスを詰める傾向にありますが,こういう目立った特徴の無いタイプのモルトってカスクストレングスにしたからといって美味しくなるイメージは無く,むしろ加水した方が開けたてから美味しく飲み心地も良いイメージです。

樽を選んだお二人はまだ若いと聞いていますが,あえて加水を選んだあたりに見識を感じます。
また,加水でこの度数のわりにはしっかりした味だと思いました。

ドーノッホキャッスルホテルのバーにお二人がいるようで,私の周囲の評判もとても良いので,次回スコットランドに行くことができたらぜひ何泊かして飲みにも行きたいですね。

 
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2015.01.14【日記】

ニューリリース:グレンオード 1983 31年 ケイデンヘッド シングルカスク

オードらしい麦感もありますが,全体に穏やかでフルーティさが出ていました。

 

グレンオード GLENORD 1983-2014 31yo CADENHEAD SINGLE CASK 51%


香りは強い蜂蜜とオレンジ、アプリコットティー、淡く桃、やわらかでこなれた麦感がしっかり、少し樹液、飲むと滑らかな口当たり、香りの印象通りのコクのある蜂蜜とこなれた強い麦、熟したアプリコット、奥から桃や洋梨、少しオイル、フルーティでほど良い甘味、迫力のあるボディは無いミディアムボディで引っ掛かりがなく心地良い余韻。

【Very Good】


ケイデンヘッドのシングルカスクシリーズ(金色ラベル)からグレンオード1983,31年熟成。
ボトラーズのオードはめっきりリリースが無く,リリースのアナウンスがあってから,さすがケイデンヘッドと楽しみにしていたボトルでした。

オードのオフィシャル長熟に感じるような無骨な麦感を想像していたのですが,強い蜂蜜やフルーツ感も印象的な香味でした。
とはいってもこなれた麦感が終始主張し,旨味も感じてらしいといえばらしいニュアンスがありました。
無骨な麦と厚いボディを期待するとちょっぴり肩透かしを食らいますが,良い麦感とフルーツ感が伴に感じられるオードで,とても美味しかったです。

オードの長熟ボトラーズものには,ボディが弱まりフルーティが強まったタイプのものが散見されます。(サマローリブーケの1965,クラシックカスクの1965,OMCの1967など)
これらももちろん美味しかったのですが,本来のオフィシャルの無骨なハウススタイルとは異なるモルトで,今回のボトルはそういう方向へ変化し始めたオードという印象でした。

オードは好きな蒸留所ということもあり,美味しくてもいろいろ考えてしまいますね。


 
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2014.11.28【日記】

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~後編~


11月24日に開催された,今年のウイスキーフェスの記録ですが,前編に続いて後編です。



今回はセミナーの話です。

土屋守さんの
「“幻のシングルカスクコレクション”一気飲み―第2弾」

そして山岡秀雄さんの
「北ハイランドモルトを飲む」

この2つに参加できました。

 

まずは土屋さんの「“幻のシングルカスクコレクション”一気飲み―第2弾」です。

 

これは1998年頃から土屋さんが選んでアラン・ジャパン(現ウイスク・イー)さんがボトリングしたシリーズです。
自分もスコ文研のイベントに参加するようになってそこそこ経ちますので,このシリーズは結構前にたくさん飲んだのですが,わりと若いものも多く昔は正直あんまり美味しくないなと思ったものもあったのですが,前回の第1弾,今回の第2弾と飲んでみて,その多くを以前よりも美味しく感じました。

今回のボトルは,
・ダンバートン1987,12年
・クライヌリッシュ1989,9年
・ブナハーブン1979,19年
・スプリングバンク1967,31年
・ダルモア1989,11年
・ボウモア1989,11年
この6種類でした。

ダンバートン1987は昔,グレーンのこんな短熟のものなんてなんで詰めたんだろうと思ったものですが,今となっては結構こなれて刺激も少なくなり,もともとのライトな酒質も影響してかオイリーながら品の良い甘さとバニラっぽさが心地良い1杯でした。

クライヌリッシュ1989は若さもありましたが,それでもぬるっとしたテクスチャーとオイリーなニュアンス,そしてアプリコットやオレンジのようなフルーティもある期待以上に正統派クライヌリッシュの美味しさでした。

ブナハーブン1979は,前にも家で1本飲んだボトルで,青リンゴやグレープフルーツ,そして草っぽさなど爽やかなニュアンスが強い軽やかなタイプですが,樽感があまりないためか後半から余韻にかけては自分がブナにしばしば感じる独特のエグ味のようなものが特にわかりやすく感じられ,蒸留所の個性も感じられる1杯でした。

スプリングバンク1967も以前家で1本お付き合いしましたが,当時と比べても衰えを感じない素晴らしいボトルでした。やや強めのウッディネスにも負けずしっかりとイチゴジャムなどのフルーツが主張し,思わずうっとりと陶酔してしまうような素敵な60年代バンクでした。

ダルモア1989はわりと最近家で開けて投稿もしたので割愛しますが,変わらずなかなか美味しかったです。

そして最後のボウモア1989は,ボウモア暗黒の80年代最後の年の蒸留ですが,このボトルにはパフュームは探すと味わいにうっすらあるかどうかというくらいで,ほとんど主張しません。その代わりボウモアらしいトロピカルフルーツのニュアンスも影をひそめており,シェリーのニュアンスをベースにやさしいジャムっぽいフルーツ感とその甘味,強めのピートが特徴的なリッチなボトルでした。またトロピカル感は,きっともう少し時間が経つとでてきそうな気がしました。

そこそこ長いお付き合いですし今さらですが,土屋さんはお話が上手いですね。
それほどでもないウイスキーも,お話を伺いながらだと楽しく飲めますし,時には実際以上に美味しく感じるときがあります。(笑)

今回はウイスキー考証として参加されているNHKドラマ,「マッサン」の話などもしていただき,とても楽しい時間でした。

 


続いては山岡さんのセミナー「北ハイランドモルトを飲む」です。



今回は北ハイランドをテーマにしたテイスティングでしたが,個人的に好きな地域ということもあり,とても楽しみにしていました。

テイスティングボトルは,
・バルブレア1965 OB
・プルトニー1997 17年 Hand bottled at the distillery OB
・ティーニニック1972 27年 The rare malt selection OB
・ダルモア1979 23年 for Japan OB
・グレンオード1970 33年 Douglas Laing OMC
・グレンモーレンジ 12年 Port Wood Finish OB
という,今回も豪華なラインナップでした。


これがブラインド形式で出題され,参加者が順番に感想を述べて最後に山岡さんがまとめるというスタイルでセミナーは進行しました。
最近の山岡さんのセミナーはこの形式が多いですね。
凄いボトルばかりなのでラベルで評価してしまいそうですから,ブラインドで飲んだ方がフラットなテイスティングができるという意図なのかもしれませんね。
これだけのボトルですからブラインドでなくラベルオープンで出した方が,みんな凄い凄いと言って飲んでくれそうなものなのに,そうしないあたりが山岡さんらしいなと思いました。そういえば北ハイランドでクライヌリッシュやブローラを入れてこないあたりも山岡さんっぽかったです。(笑)


発表・解説は,モーレンジ,ダルモア,オード,ティーニニック,プルトニー,バルブレアという順でした。

モーレンジのポートは,明らかなワインカスク系の後熟感があり,さらに度数も低かったですから予想通りという感じでした。

ダルモア1979はトロピカル感も含む熟成感のあるフルーティさが効いており,あまりシェリー感は感じず,全然わかりませんでした。ただ,正解発表後によくよく思い出してみれば飲んだことのあるボトルで,調べてみると前に飲んだ時にもそんなテイスティングノートを書いていました。(笑)

ティーニニック1972とオードの1970は,それぞれ非常に美味しいボトルで,この日もっとも心に残ったボトル達でした。共にスペイサイドとは異なる熟成感があり,熟した濃厚なフルーツと下支えする無骨な麦感とその旨味,淡いピート,それらが高次元でバランスのとれているボトルでした。なお,ティーニニックには,奥の方からハウススタイルと認識しているシナモンっぽさがでてきましたね。
どちらもはっと目が覚めるような旨さでした。

そしてプルトニーのハンドボトリングは以前も記事に書いたとおり北ハイランドを代表するようなプルトニーらしさと華やかさが同居しているボトルが多く,これもそんなタイプでした。若いモルトでしたが他のボトルに見劣りしない魅力がありました。

最後がバルブレア1965で,20万円以上したという山岡さんの秘蔵ボトルでした。ここで開けてしまうなんてさすが太っ腹ですね。
非常に熟成感があってフルーティ,多彩で華やかな香りですが,飲んでみると度数のわりにややボディが枯れ始めているような印象もありました。とはいえ長熟の魅力のひとつをしっかりと感じられる貴重なオフィシャルボトルで,飲めたことに感謝です。

そんな感じで,陶酔感のあるものをたくさん飲ませていただきました。
だいぶ酔った状態で始まった終盤のセミナーだったのですが,しっかり全部飲んで帰ったのは言うまでもありません。(笑)


しかしこのあたりで美味しくテイスティングできる限界を感じたため,これ以降はほとんど飲まずにブースを回り知人たちと話し,ほど良いところで帰宅しました。

帰宅後に子供と上機嫌で遊んだはずなのですが,あまり覚えていません。(笑)


ブースでの試飲も,セミナーでも,濃厚で良い時間を過ごさせていただきました。
関わってくださった皆様に感謝いたします。


 

2014.11.27【日記】

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~前編~


11月24日に開催された,今年の東京のウイスキーフェスに参加してきました。



仲間と楽しく過ごせたこともあり,そんなにストイックに飲んで回ったわけではないので軽くご報告です。




まず毎回恒例ウォーミングアップ(?)のブラインドテイスティングコンテスト。


前回までは予選はスコッチのシングルモルトだけの出題でしたが,今回はどういうわけかスコッチのモルトは入っておらず,ブレンデッド,アイリッシュ,ジャパニーズ,アメリカンのみの出題でした。
選択肢を見て,ここ数年で飲んだものがジャパニーズくらいしかないよ・・・という切ない展開だったのですが,ちゃんと真剣に取り組みました。

Aは少し焼酎っぽい若さの目立つスコッチのブレンデッド,Bはオイリーでトロピカル感もある熟したフルーツがありアイリッシュかグレーン(これは選択肢にナシ),Cはちょっと針葉樹っぽさのあるウッディネスとフレッシュなフルーツ感でジャパニーズの白州か宮城峡という印象,そしてDは明らかにバーボンの香味でした。
ジャンルくらいはすんなりとわかりましたが,さすがに一度も飲んでいないものも含め経験値が極端に少ないものばかりで,銘柄までは難しかったです。
結局,Aのバランタインファイネストを正解し,B~Dもジャンルは正解したものの銘柄は当たらず。。。予選敗退となりました。
Cで,迷った末スモーキーさをあまり感じなかったので白州を切って宮城峡にしたのが失敗で,正解は白州12年でした。正直,白州は去年もノンエイジが出たし,今年はマッサンもあるからニッカでしょ・・・って雑念も悪さをしましたね。(笑)
1問正解で残りも当たらずとも遠からずな回答だったので,例年の感じだと部分点で決勝行けるかなと期待していたのですが,残念でした。。。
ちょっとこの選択肢だと来年参加するかどうか迷ってしまうところですが,それでも十分に楽しめましたね。

さて,そこから遅れて会場入り。


モルト仲間や知り合いのメーカーさん,そして初めての方にも声を掛けていただき,楽しく話しながらの試飲でしたので,テイスティングはある程度ざっくりですがいろいろ美味しいものを飲めました。

 


まず今回楽しみにしていた信濃屋さんとBOW BARさんのコラボボトリングのグレンファークラス1979です。

これは前回の信濃屋さん向けのファークラス1979と同系統の北梶フレーバーがばっちりでたフルーティモルトで,洋ナシや桃,バナナ,パイナップルなど多彩なフルーツとクリームが感じられるフルーツケーキのようなモルトで,シェリー系でないためスペイサイドの長熟らしい華やかさが強く感じられるボトルでした。
さすがに高額ではありますが,オフィシャルボトルで1979-2014ですし,内容を鑑みれば十分に妥当な値付けだと思います。

 
 

他にも信濃屋さん向けに入ってくるというモルトマンのベンネヴィス1996やケイデンヘッドのダルユーイン1994をいただきましたが,どちらもフルーティなニュアンスが前面に出たタイプで信濃屋さんらしさを感じました。
ベンネヴィスには自分の苦手な紙っぽさやエグ味が少なく,ダルユーインもスペックのわりに無骨な麦々しさよりフルーティさが特徴的なタイプだったのも印象的でした。

 

BAR婆娑羅さんのブースには,かなりのレアモルトが並んでいました。
高額試飲が多かったですが,お店で飲むことを考えればかなり良心的な価格で出されていましたね。

 

そこで自分は大好きなラフロイグのキングスバリー1976,22年をいただきました。

凝縮して噛み応えを感じる柑橘やメロンなどのフルーティと落ち着きも感じましたがそれと強いピートが同居している美味なラフロイグでした。
この辺のヴィンテージだとボウモア系のトロピカル感もあるかなと思ったのですが,現時点では感じませんでした。これから出てくるのかもしれませんし,正直,今回の試飲ではポテンシャルを十分に感じてあげることができなかったように感じており,機会があればもう一度じっくり時間をかけていただきたいボトルでした。





ディアジオさんのブースでは,これも飲んでみたかったラガヴーリンのオフィシャル37年をいただきました。

力強いアプリコット系フルーツとどっしりとした迫力のあるピート,魚介ダシの旨味とこなれた麦の旨みも感じられ,熟成感を感じる複雑な香味もありましたがとにかくベースがビッグでリッチなラガヴーリンでした。
かなりの長熟ですが過熟感は全くなく,アイラモルトとしてはバランスもとれており,さすがオフィシャルのヴァッティングですね。
超高額ボトルでしたから試飲も高額でしたが原価割れするくらいの価格でしたし,飲めないと思っていたボトルでしたから飲めて嬉しかったです。





山岡さんのブースではOMCのオード1967,39年をいただきました。
後述するセミナーでのオード1970と比べるとやや軽さはありましたが,そのぶんとてもフルーティでかなり美味しかったです。

 



その後,サマローリの高額ボトル,グレングラント1973とトミントール1967の試飲もさせていただきました。
トミントールが人気とのことでしたが,非常に熟成感があり華やかでフルーティな反面,ボディが軽くなっている印象でした。
グラントはトミントールほど華やかではありませんが十分にフルーティであり,ボディもなかなか保たれているタイプで,個人的にはこちらが好みでした。
どちらもずっとうっとり飲み続けられるような熟成感があってとても美味でしたが,さすがに買うのに躊躇するような強気の値付けですね!

 



モルトではありませんが,スコッチモルト販売さんのブースで安価に出されていたコニャック,Borderie1970,これが非常に陶酔感がありすばらしい香りでした。
いわゆるランシオと言われる香りの中でも本命のような香りで,確かに昔の素晴らしいモルトにも共通点を感じることがあるように思いました。

 

こうして書いてみると意外に長くなってきたので,今回はブースでの試飲の話でおしまいにして,参加したセミナーのお話は次回の後編にします。



 

2014.06.13【日記】

グレンオード 1962-1984 22年 サマローリ ブーケ

圧倒的。何も諦めないタイミングで詰められたボトルだと感じます。

 

グレンオード GLENORD 1962-1984 22yo SAMAROLI BOUQUET 58%
one of 720 bottles



香りは強く芳醇、粘性を感じる濃縮感、濃厚なアプリコットジャム、熟したプラムや梅、煮詰めた紅茶、カラメル、黒糖、しっとりと強い麦感には焦げたニュアンスあり、カスタード、レザー、シナモン、ミント、ナッツ、ヒノキや香木感もありアンティーク家具のようでもあるウッディネス、奥から裏打ちするようなオールドピート、飲むと力強いアタックから芳醇に広がる、とろりとした粘性のあるテクスチャー、アプリコットジャムのコクの強い甘味、梅ジャムの酸味、厚みのあるウッディネスと淡い渋味、舌にしみ込む強い麦の旨味、淡いオールドピート、何層にも重なっているような深みがありフルボディ、この上なくリッチ、長い長い余韻。

【Excellent】


サマローリが1984年にボトリングした,グレンオード1962ブーケ。
22年熟成のフルプルーフで,伝説級とされているボトルのひとつです。
出会えたのは今回で3回目でしたが,今までで一番じっくりとテイスティングできたと思います。コメントが長くなってしまいましたが。(笑)

香りは力強く芳醇で,濃縮感のあるジャム感や梅のニュアンスのほかに,プラムなどのフルーツには不思議にみずみずしさも感じます。刺々しさが無く丸みのある麦感もしっかりと感じられ,樽のウッディネスも多彩で複雑さや深みを出しています。裏打ちするようにオールドピートの主張があったのもまた良かったです。
出会いがしらはちょびっとだけ近寄りがたい印象もあるのですが,そこから一歩進むごとに次々に香りを拾っていくことができ,気づくと導かれたように奥深いところまでたどり着いています。そんなノージングはとても楽しいです。

飲んでみると,刺激は強くありませんがフルストレングスらしい力強い口当たりからぐわっと口腔内と鼻腔に広がってきます。
そして香り同様に,どんどん複雑なフレーバーが現れてきます。粘性を感じる濃縮感があり,ジャムのコク深い甘味と酸味,ウッディネスに伴う心地良い渋味,そしてしみ込んでくるような強い麦の旨味,これらがそれぞれまとまりを保ちながらもしっかりと主張してきます。
そして,なんといってもベースにボディと迫力が十二分に感じられることは特筆すべきでしょう。

素晴らしい厚みのある土台の上に,幾重にも重なる構成成分,高次元でバランスのとれた味わいがギュッとおさまっているようなイメージです。
バランスが取れているからといって優等生的というわけではなく,どこか荒々しさも残しているあたりがまた魅力的です。

ボディが無くなっていく前にボトリングするというのがサマローリ氏のポリシーだったようですが,このボトルはまさにボディを残して詰めるベストなタイミングだったのだと思います。
そして,これだけのボディがあるのに香り・味わいとも複雑で熟成感があり素晴らしいというのがこのボトルを含む80年代詰めサマローリの特にとんでもない部分だと感じます。

ここからは私の想像も多く含む内容になりますが,
樽熟成において,これ以上熟成期間が長いと何か大切なものを失いながらしか新たなものは得られないというタイミングがあるようです。
例えば長熟でうっとりするようなエステリー&フルーティを感じるものの多くは,ボディや厚い麦感が失われていると感じることが多かったりします。
実際,多くの樽においては,このオードのようにボディを十二分に残してボトリングした場合,複雑な熟成感を含んだリッチなフレーバーは得られないのだと思います。
ですからきっと,普通はボディなどを犠牲にしながら熟成感を得て,全体のバランスをみながら払い出しのタイミングを考えるということが多いのではないでしょうか。

また,複数樽のヴァッティングということも,このクオリティにはかなり寄与しているように思います。

この時代の原酒と樽のクオリティが高く,しかもそんな中でも厳選した樽のヴァッティングだからこそ,こんな伝説級のものが生まれたのだと思います。


なお,バーボン系の樽が主体にはなりますが,オフィシャル現行品の素晴らしい樽においても,ボディを残しながら熟成感もあるというタイプのものが最近は散見されるようになりました。
これらの樽が長期の瓶内変化の後どういう仕上がりになるのか,今回のオードを飲んで改めて楽しみになりました。



このボトルは,三越前のIANさんでいただきました。


 
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2014.04.13【日記】

グレンオード 1965 40年 クラシックカスク

熟成感が前面に出たオードですね。

 

グレンオード GLENORD 1965-2005 40yo THE CLASSIC CASK 40%


香りはかなり華やかで長熟らしいエステリー、洋梨や桃、アプリコットティー、フローラル、強めの樹液、しっとりとしたモルティ、飲むとかなり穏やかな口当たり、やはり香り同様にエステリーでフルーティ、上品な甘味、ボディはやや軽い。

【Good/Very Good】


クラシックカスクという,アメリカ向けのボトリングであるグレンオード1965,40年という長期熟成です。

非常に熟成感のあるエステリーで多彩なフルーティが前面にあります。これは同じ1965-2005というスペックのサマローリ,ブーケ加水のオードにも近いニュアンスでした。
オードに期待する太い麦感はそれほどありませんが,麦感は奥からしっとりと感じられます。
加水ということもあってかちょっとボディは軽めですが,強い熟成感があり,上品で洗練されたオードでした。


 
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2014.01.12【日記】

グレンオード1967 39年 ダグラスレイン オールドモルトカスク

加水ブーケに近いニュアンスでした。

 

グレンオード GLENORD 1967-2006 39yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 41%
one of 166 bottles



香りはなかなかに華やか、バナナミルク、桃、オレンジ、フローラル、しっとりした柔らかい麦、紅茶はミルクティー寄り、滑らかな口当たり、飲んでもミルキー、オレンジ果汁、上品なシロップの甘味、心地良い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのOMCからオード1967、39年熟成。

華やかな香り立ちからフルーティでフローラルな熟成香が多彩に感じられ、ミルクティーのようなニュアンスも印象的でした。
熟成で軟らかく変化したと思われる麦感も十分に残っていました。

オードというと熟成を経ても太い麦感が残っているような印象がありますが、度数の下がったものや加水のものは必ずしもその限りではないようで、このボトルも41度まで下がっているためか以前記事にした加水のブーケに近いやわらかで華やかな印象でした。

 
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2013.11.02【日記】

ニューリリース:グレンオード1997-2013 16年 ダグラスレイン オールドパティキュラー

フレッシュな麦感が特徴的でした。

 

グレンオード GLENORD 1997-2013 16yo DOUGLAS LAING OLD
PARTICULAR #DL9954 48.4%
one of 396 bottles, REFILL HOGSHEAD



若々しいフレッシュシトラスや強い麦、薄くバニラ、植物感、飲んでもフレッシュで若々しい、シトラス、麦の旨味は濃いめ、シロップの甘味、少しスパイシーな余韻。

【Good】


新体制になったダグラスレインからの新シリーズ、オールドパティキュラーからグレンオード1997、16年熟成。

まだちょっと若いニュアンスが強く残っていましたが、香りにも味わいにも感じたフレッシュなシトラスや麦感は悪くなかったです。
加水のためか刺々しさはあまり感じず、甘味や麦の旨みも感じられ爽やか系モルトとしてなかなか美味しかったです。


 
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2013.10.09【日記】

グレンオード28年 オフィシャル 2003年ボトリング

やはり大好きでした。

 

グレンオード GLENORD 28yo OB 58.3%
Bottled in 2003



香りは濃いアプリコットティー、少しプラム、非常に心地良い太い麦感、蜂蜜、飲むと麦と蜂蜜のコクのある甘味、濃い麦の旨味が濃厚で噛み応えあり、ややスパイシーでピートも感じられ、麦の旨味を伴う長い余韻。

【Very Good】


グレンオードのオフィシャル28年カスクストレングス。
数年前に記事にしたこともあるボトルです。

大好きなボトルで、ちょっと久しぶりに飲みましたが、とにかく太い麦感が特徴的です。素朴さも好印象で、長い熟成期間にも関わらず麦を原料に作られた酒であることを強く認識させられる、モルト好きに愛されそうなボトルです。

とりあえず麦感の強いものというと若いモルトが多いですが、このオード28年は若い麦感ではなく、こなれた麦感が強いという感じです。一般的には熟成でこなれてくると麦感は弱まっていくことが多いように思いますが、こなれてもしっかりと麦が主張するというところがこのボトルの特にすごいところではないでしょうか。
もちろん麦一辺倒というわけではなく、熟したフルーツ感や濃い紅茶の様なニュアンスも伴っており、熟成感もきちんと感じられます。
旨みはしっかり濃厚ですが、素朴さもあるためか全く飲み飽きしません。
派手さはなく1杯の評価としてはVGですが、1本の評価としてはEとしても良いくらいのボトルで、私の好みの方向性のひとつの典型例です。

数年前に投げ売りされた際にストックとして5本買って3本はもう飲んでしまいましたので残りは2本。もっと買っておくべきでした。

 
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2013.07.16【日記】

グレンオード1965 39年 ジャックウィバーズ オールドトレインライン

迫力はありませんでしたが、らしい味も感じられました。

 

グレンオード GLENORD 1965-2004 39yo JACK WIEBERS WHISKY WORLD OLD TRAIN LINE #1373 41%
one of 222 bottles, BOURBON CASK



ヘザーハニー、心地良い麦、枯れかけた草、フローラル、ミント、紅茶、飲むと柔らかい口当たりから広がる、熟した柑橘と麦の優しい甘味、優しい酸味もあり、爽やかな余韻。

【Good/Very Good】


ジャックウィバーズのオールドトレインラインシリーズからオード1965、39年の長熟品です。
60年代蒸留のオードは久しぶりでした。

オードらしいと思える麦の美味しさがしっかりと感じられ、蜂蜜感や爽やかなニュアンスを伴う草や花も感じられます。
かなりの長熟で度数も落ちているためか、ちょっぴりへたれている感は否めず、期待よりボディ・迫力は感じられませんでしたが、それでもカスクストレングスの度数落ちらしい濃さはある程度持ち合わせているようでした。

 
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2013.06.18【日記】

ニューリリース:グレンオード1990 23年 ダグラスレイン OMC ビッグスタンプ

オードらしい麦感が好印象なニューリリースでした。

 

グレンオード GLENORD 1990-2013 23yo DOUGLAS LAING OMC BIG STAMP #9377 53.2%
one of 180 bottles, REFILL BUTT



しっかりとした良い麦感、若葉の植物感、シトラス、バニラ、クセのないオーク、若い刺激もあるが麦の旨味と甘味も濃厚、良い酸味、ややヒリヒリとしたスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


ダグラスレインのOMC、ビッグスタンプからニューリリースのグレンオード1990。

リフィルバットで23年熟成の表記ですが、樽はわりとプレーンなものと思われます。熟成の遅いバットのためかわりとまだ刺激が残っている印象でしたが、未熟感というほどではなく、ストレートな麦の美味しさをそのままいただきました。


 
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2013.03.20【日記】

グレンオード 5年 オフィシャル 80年代

このラベルの5年は初めて飲みました。

 

グレンオード GLENORD(GLENORDIE) 5yo OB 40%
80年代流通



やや透明感のある麦がしっかり、フレッシュな柑橘、軽くチーズ、薄めた蜂蜜、粉っぽいニュアンス、シロップの甘さと後半にオイルと若干のピート。荒々しさや刺々しさはない。

【Good/Very Good】


80年代に流通した、グレンオーディー表記のオフィシャルグレンオード、これは5年熟成です。
このラベルの12年は何度か飲んだことがありましたが、5年は初めてでした。

オードらしい心地良い麦感があり、飲むと香りの印象よりやや濃厚な甘味が感じられました。先日飲んで記事を書いた70年代のオード12年とも共通の麦感を感じたのも印象的でした。

5年熟成とうたっていますが、刺々しい未熟感は感じられず、実際はもっと熟成したものもブレンドされているものと考えられますが、こういうのを飲むと、ボトリング直後のものを飲んでみたいといつも思います。


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2013.03.12【日記】

透明感のある美酒:グレンオード 12年 オフィシャル 70~80年代流通

素晴らしいコンディションで美味なオードでした。

 

グレンオード GLENORD 12yo OB 40%
70~80年代流通



クリアでキレのある乾いた麦感、フレッシュな柑橘、薄く桃ジュース、奥に薄くピート、コクのあるシロップの甘さ、心地良い麦の余韻は長い。時間と共に粘性がでてくる。経年劣化は全く感じられず素晴らしいコンディション。

【Very Good】


70~80年代流通と思われるグレンオード12年オフィシャルボトル。
加水のオールドでボトリングから相当経っているにもかかわらず、とにかく素晴らしいコンディションでした。昔のオードのスタンダードボトルには美味しいものが多いですが、その中でも圧倒的に一番良かったです。

ひと言で表現するなら「クリアでキレのある乾いた麦感」に集約されますが、フルーツ感などそれ以外の要素も透明感を損なわない程度に主張しており、複雑とはいえないですが飲んでからの展開もあり重層的です。
かなり好みのタイプでした。
こういうボトルは美味しいのに飲み飽きないのでいくらでも飲めちゃいます。
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2013.02.03【日記】

娘の誕生記念:自宅テイスティング:グレンオード 1965-2005 40年 サマローリ ブーケ

気品のあるボトル。記念に開栓しました。

 

グレンオード GLENORD 1965-2005 40yo samaroli Bouquet 40%
one of 392 bottles


・香り:
ふわりと広がる非常に華やかな発香、エステリー、フルーティ&フローラル、そして紅茶の香りが前面にある。
フルーツは多彩、オレンジオイル、熟したグレープフルーツやシトラスなど柑橘、洋ナシ、白ブドウ、リンゴ、アプリコットティー、蜂蜜、ヴァニラ、少し乾いたモルティ、若葉のような植物感、かなりフローラルな印象もありブーケという感じ。

・味わい:
やわらかく滑らかな口当たり、オレンジオイル、白ブドウ、リンゴ、洋ナシ、ヴァニラなどなど飲んでも華やかで香り通りのフルーティとフローラルなニュアンス、全体に透明感あり、度数のわりにコクのある麦と蜂蜜の甘味、心地良い酸味、わりとブリニー、中盤から乾きかけた青草の植物感とスモーク中心のピートがしっかり主張してくる。心地よい陶酔感。ミディアムボディ。

・余韻:
オレンジオイル、蜂蜜と乾いたピートの心地良い余韻。少しスパイシーさも感じる。

・加水:
そのまま綺麗に伸びる。

・総評:
非常に華やかで香水の様に香り立ちの良いモルト。
フルーティに加えてフローラルもあり、ブーケの名に恥じない仕上がり。
加水らしく滑らかでやわらかいが薄さは感じず、後半優しく主張するピートも好印象で陶酔感も感じられる。
前回飲んだ時にも思ったが、華やかで女性的だがどこか芯の強さも感じるモルト。

【Very Good】


サマローリのオード1965、ブーケの名がついたボトル。
オードのブーケといえば1962年蒸留1984年詰めのカスクストレングスが伝説的なボトルですが、これは2005年にボトリングされた、別樽の40年熟成で加水のボトルです。

華やかな香水のような発香で多彩なフルーティとフローラルがあり、飲むと後半からしっかりピートも感じられます。テイスティングではラベル酔いしてややブーケのフローラルを積極的に拾いに行った感はありますが、女性的で全体に気品があり、バランスも良くとても美味しいボトルです。

高価なこともあり、なかなかきっかけがないと開けられないボトルでしたが、娘が生まれた記念に自宅で開けました。

このボトルにして良かったと思えました。
たくさんのブーケがもらえる素敵な女性に育ちますように。


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