ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2016.10.02【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995 19年 アベイヒル KINKO向け "Artemis Reserved" 57.3%

安定の90年代クライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995 19yo Abeyhill for KINKO "Artemis Reserved" 57.3%
one of 266 bottles, Hogshead



香りはまったり甘やか、アプリコット、ワックス、オイル、バニラ、バタースコッチ。
飲むと滑らかな口当たり、粘性あり、ワックス、オイル、バニラ、コクのある蜂蜜の甘味、リッチなオークがある長めの余韻。

【Good/Very Good】


アベイヒルの樽をKINKOさんがボトリングしたクライヌリッシュ1995、19年熟成です。
KINKOさんはこういうボトリング後しばらく置いてからのリリースが多いですね。
KINKOさんとしてはボトリング後の在庫を長期間抱えることになりますが、値ごろ感が出てから市場相場より安く出してくれるのは、ドリンカーとしてはうれしいことです。

今回のクライヌリッシュも、ワクシーで粘性を感じるハウススタイルがきちんと感じられるモルトで、特筆すべき特徴があるわけではありませんでしたが深みもあり、安心して飲める美味しさでした。


 
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2016.07.16【日記】

クライヌリッシュ 1974-1998 23年 UD レアモルト 59.1%

やはりレアモルトの70年代クライヌリッシュという感じでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1974-1998 23yo OB UD RARE MALTS SELECTION 59.1%


香りはレモンクリーム、白ワインや梨、バニラ、控えめにワックス、意外に残った麦感、樹液や蜂蜜、淡いが妖艶な瓶熟感。
飲むと芳醇で広がりがある、じわじわとスパイシーでワクシー、時間とともに少し粘性、凝縮感のあるシトラスなどの柑橘、熟成感もあるが麦の旨味が残っており噛み応えもあり、コクのある甘味、良い酸味、キレがもあるが余韻はややオイリーで長い。

【Good/Very Good】


ほぼオフィシャルボトルであるUDレアモルトセレクションのクライヌリッシュ1994、23年熟成です。

人気ヴィンテージの1972も含めて、レアモルトのクライヌリッシュはボトラーのものと比べると粘性やオイルや樹液っぽい感じが控えめで、そのためかアプリコットっぽいものより柑橘っぽいものが多い印象です。
また、他のレアモルトにも多いパターンですが、樽感が強くなくプレーンな印象で、スパイシーでキレがあるイメージもあります。
恐らくはしっかりめにチルフィルターをかけていることと、プレーンカスクを多く使っていてしかも度数が高いことなんかが理由かなと思います。

このボトルもその例にもれず、レアモルトらしい香味とクライヌリッシュのハウススタイルがせめぎ合って一体化したような、期待通りの香味でした。

この一体化は、ボトリング当初はなかったものではないかと思います。

 
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2016.06.07【日記】

クライヌリッシュ 1982 スコッチモルト販売 ケルティッククロス

1982にも良いものが多いですね。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1982 SCOTCH MALT SALES CELTIC CROSS 46%


香りはオレンジオイルとアプリコットティー、淡く洋ナシやリンゴ、樹液やワックス、紅茶、ココナッツ、クリーム。
飲むとわりと優しい口当たり、滑らかでヌルっとしたテクスチャー、オイリー、煮詰まりすぎていないアプリコットジャム、強めのコクのある甘味、ナッツクリーム、余韻は心地良く長め。

【Good/Very Good】


スコッチモルト販売さんがケルティッククロスのラベルでボトリングしたクライヌリッシュ1982です。
46%の加水でボトリングされており、記載はありませんが5年くらい前のリリースだと思います。

1982ヴィンテージのクライヌリッシュには、BBRなんかを中心として1972と近いニュアンスのある陶酔感のあるものが結構ある印象ですが、このボトルも良かったです。
アプリコットティーや樹液、ワックスやオイルといったらしい要素がしっかり感じられ、粘性のあるテクスチャーも加水とはいえ健在でした。

加水の分少しボディが軽くはなっていますが、香り立ちがより華やかでフルーティに感じられましたし、こってりしているのにしつこくない印象を持ったのも加水だからだと思われます。

似たようなことは前にも何度か書いてますが、蒸留所が1982に特別な造りをしていたということではなく、良い樽がたまたま大量に放出されて出回った時期だったということだと思います。

このボトルも期待を裏切らない旨さでした。
たしか1万円しない値段で売っていたと思います。数年前ながら良い時代でした。
同ヴィンテージのボトルを結構ストックしていましたし加水ということで購入を見送ったと記憶していますが、もったいないことをしました。


 
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2016.06.04【日記】

クライヌリッシュ 1992-2014 21年 ケイデンヘッド スモールバッチ ネクター向け 50.4%

ややらしさが控えめな気もしましたが、安定した美味しさでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1992-2014 21yo CADENHEAD SMALL BATCH for The Nectar 50.4%
one of 222 bottles, Bourbon Hogshead



香りはオレンジクリーム、ワクシー、しっかり麦感、藁を燻したニュアンス、ナッツ、オイル。
飲むと滑らかで粘性を感じるテクスチャーからじわじわと広がる、オレンジクリーム、ココナッツ、旨味のある麦感、蜂蜜も感じるコクのある甘味、オイル、オーク、余韻は長い。

【Good/Very Good】


ベルギーのネクター向けにボトリングされたケイデンヘッドのクライヌリッシュ1992、21年熟成です。

らしいワクシーさやオイルや粘性も感じるタイプですが、ややヌルっとしたテクスチャーが控えめで、代わりにクリーミーなニュアンスが強めに感じられるように思いました。

特にオレンジクリームっぽさが香りからも味わいからも強めに感じられたのが印象的で、麦の旨味やコクのある甘味もあり、安定して美味しいモルトでした。

なお、ケイデンヘッドのテイスティングコメントには共感できることが多く、テイスティングした後に見て「だよね~」となることが多いのですが、今回はマンゴーやらストロベリーやらペパーミントやらと、全く共感できない部分が結構多めでした。
クリーミーやココナッツなど部分的には同じ表現もあるのですが、妙に誇張された長いノートですし、テイスティングした人が違うような気がします。。。


 
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2016.04.30【日記】

クライヌリッシュ 1969-2005 35年 GM プライベートコレクション #5893

60年代クライヌリッシュ、好きな蒸留所なのにめったに飲めません。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1969-2005 35yo GM PRIVATE COLLECTION #5893 45%
one of 93 bottles, Refill Sherry Hogshead



香りはオールドシェリー、濃縮したアプリコットやベリーのジャム、レーズンの入ったバターサンド、強くワクシー、淡くハーブ、クリーム。
飲むと滑らかな口当たりで粘性のあるテクスチャー、心地良いシェリー、ワックス、濃くいれたアプリコットティー、穏やかだがコクがある、強めの甘味とかすかな渋味、ややオイリーで心地良く長い余韻。

【Very Good】


GMのプライベートコレクションからクライヌリッシュ1969、35年熟成のシングルカスクです。
60年代のクライヌリッシュは私もほとんど経験がなく、69ヴィンテージもこのボトルを何度か飲んだだけです。
それも今回は数年ぶりでした。

全体的には60年代らしいオールドシェリー感が全体を包み込んでいる香味なのですが、そんな中にもワクシーで粘性がありアプリコットティーっぽいクライヌリッシュらしさが感じられました。

わりとハウススタイルが露骨に主張してくるボトルが多い蒸留所ですが、このボトルは長熟かつ瓶内変化もあってかシェリー感とハウススタイルが一体化しているのが特徴的でした。

スムーズで飲み心地が良かったのも非常に印象的で魅力的でした。

 
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2016.02.29【日記】

クライヌリッシュ 1972-2008 35年 スペシャリティドリンクス #12651

もろに72クライヌリッシュ、ボディもあって素晴らしいですね。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651 CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651 53.7%
one of 273 bottles, Hogshead



香りは濃く入れたアプリコットティー、加熱したリンゴ、蜜蝋ワックス、蜂蜜、オイル、シナモン、リッチ。
飲むとねっとりしたテクスチャー、ぬるりとした粘性あり、ジャムや蜂蜜っぽいコクのある甘味、独特の陶酔感がありオイリーでリッチな長い余韻。

【Very Good/Excellent】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が2008年にボトリングしたクライヌリッシュ1972、35年熟成です。

香りには濃いアプリコットティーや蜜蝋ワックス、そしてオイルのニュアンスがあり、粘性が伝わってくるように思えるほど非常に濃厚でリッチです。

飲むと味わいも香り同様に見紛うことなきクライヌリッシュ1972のもので、これだ感がたっぷりあります。
ヌメッとした粘性のあるテクスチャーで濃厚な味わいです。コクのある甘味があり、決して複雑な香味ではないのですが独特の陶酔感のようなものを感じます。

本当に個性的なモルトで私の大好きな味です。

エクスチェンジからは、このほかにも数本クライヌリッシュ1972が出ており、どれも同じような個性的な香味ですが、最終的にはやや過熟で抜けたものが出てきました。
それももちろんかなり美味しいのですが、もともとそんなに複雑なタイプではないこのボトルに追加で出てくるような成分もなく、純粋に抜けているような感じでした。
私の好みというのもありますが、度数とボディを残したこのボトルは、やっぱり格別ですね。


余談ですが、クライヌリッシュの美味しいものと言えば1972という印象が私にもあります。ただ、この辺のヴィンテージでは1972のリリースが圧倒的に多く、その周辺のヴィンテージのものも何度か飲む機会がありましたが、やはり似た香味でした。
そういえば70年代後半のリリースなんて、ボトラーズであったでしょうか?私には飲んだ記憶がありません。

ブドウのように毎年原料の出来が大きく違うわけではないでしょうし、そこだけ造りを変えているわけではないでしょうし、こういう個性の1972の樽がその時期たくさんボトラーズに出回っただけで特定のヴィンテージの味というわけではないのかもしれません。
ただ、私が初めてヴィンテージを意識して飲むようになった酒がこのクライヌリッシュ1972なので、こういう結論にするのには若干の抵抗はあります。(笑)

こういうことは、他の蒸留所でもボトラーズの良リリースで意識されているヴィンテージにも同様にあることなんだと思っています。


 
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2016.02.26【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1996-2015 BBR メゾンドウイスキー向け #6423

樽香のキツくないものを選んでいるんでしょうか。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1996-2015 BBR for La Maison du Whisky #6423 CLYNELISH 1996-2015 BBR for La Maison du Whisky #6423

クライヌリッシュ CLYNELISH 1996-2015 BBR for La Maison du Whisky #6423 56%


香りはプレーンな樽感、レモンパイ、バニラ、オイル、蜂蜜、少し蝋とワックス、不思議に潮っぽさ。
飲むと滑らかな口当たりで粘性あり、レモンクリーム、コクも感じる蜂蜜系の濃いめの甘味と柑橘っぽい酸味、麦の旨味もある、穏やかなオーク、少しオイリーで嫌味のない余韻。

【Good/Very Good】


最近BBRがフランスのメゾンドウイスキー向けにボトリングしたクライヌリッシュ1996、およそ19年の熟成です。

オイルやワックス、粘性のあるテクスチャーとコクのある甘味など、ハウススタイルのはっきりしたクライヌリッシュらしい個性がありますが、それが支配的ではありませんでした。
麦で作られた酒の太い骨格がベースにある感じがして、個性的な蒸留所ながら王道感のある仕上がりだと感じました。


有楽町で近年リリースのメゾン向けBBRが一気にたくさん開き、短期間で何度も飲みましたが、どれも最近流行りのバーボンカスクの味付けが強いものではなく、どちらかというとほどほどのバーボン感でプレーンに近い樽感のものが選ばれているように思いました。
そのためかどちらかというと素朴で玄人受けするようなタイプばかりになっているようにも思いますが、飲み飽きせず長くお付き合いできるボトル達だと思います。

樽選びに定評のあるメゾンドウイスキーですが、今はどういうコンセプトで選んでいるのか興味が尽きないところです。


 
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2015.12.10【日記】

クライヌリッシュ 1973 33年 プレストンフィールド #8912

ハウススタイルに華やかさが加わったような素晴しいクライヌリッシュでした。

 


クライヌリッシュ CLYNELISH 1973 33yo Prestonfield #8912 54.3%
one of 405 bottles



香りは非常に華やか、洋ナシ、熟しきる前のメロン、白ワイン、フリーズドライのイチゴ、しっかりフローラル、淡くワックスとオイル、乾いた麦感、タールとスモーク、複雑で陶酔感あり。
飲むとじわじわとスパイシーになり芳醇に広がる、洋ナシとフリーズドライのイチゴ、その心地良い甘味と酸味、染み込むような麦感とその旨味、強いブリニー、しっかりとスモークとタール、オイル、ブリニーな長い余韻。

【Very Good/Excellent】


プレストンフィールド向けにボトリングされたクライヌリッシュ1973,33年熟成です。

最初から非常に華やかで熟成感のある香りの立ち上がりがあり,うっとりしてしまいます。
しっかりと洋ナシや白ワイン,青さの残るメロン,また昔のプレーンカスクのスプリングバンクに感じるようなフリーズドライのイチゴのようなニュアンスが印象的でしたし,フローラル要素もしっかりと感じました。
それにちょっと遅れるように,奥からクライヌリッシュらしいワックスやオイル等の重めのニュアンスが控えめに顔を出してきます。またタールっぽさを伴うピートのニュアンスも結構しっかり感じました。
非常に複雑で,かつ陶酔感のある香りでした。

飲んでも香り同様に熟成感のある多彩なフルーティが主張し,華やかですが芳醇な広がりもあり,ピートの主張もあり,粘性こそそこまで強くなくフルボディとまでは言えませんが厚みもありました。
経年変化によると思われるしみ込むようなテクスチャーもあり,ハウススタイルのオイリーさや麦の旨味も残っていました。
意外に特徴的だったのはブリニーさが強かったことで,フリーズドライのイチゴ感とも相まって,ブラインドで飲んだらスプリングバンクと予想しそうな香味でした。


1972に代表されるような私の中で最も"らしい"クライヌリッシュは,プルトニーなどとも共通で熟成してもあまり華やかな熟成香を伴わないものが多い印象ですが,このボトルにはその華やかさがしっかりと感じられました。
それがこのボトルの稀有な魅力だと私は感じました。


 
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2015.11.15【日記】

自宅テイスティング:クライヌリッシュ 1994-2005 10年 エクスクルーシブモルツ

自分の変化に気づかされるボトルでした。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1994-2005 10yo EXCLUSIVE MALTS CLYNELISH 1994-2005 10yo EXCLUSIVE MALTS

クライヌリッシュ CLYNELISH 1994-2005 10yo EXCLUSIVE MALTS 51.8%


・香り:
プラムジャム,ドライオレンジ,熟したアプリコット,カラメリゼしたナッツが強い,わずかだが生っぽさを伴うシェリー感,蜂蜜,オイリーでリッチ,ややワクシー,奥からしっとり麦感,デニッシュ,奥からピート。

・味わい:
滑らかな口当たりから広がる,ヌルリとした粘性あり,徐々にスパイシー,シェリー,アプリコットジャム,蜂蜜,キャラメリゼしたナッツ,コクのある甘味,少しエグ味のある土付きの根菜と豆,ハーブ,少しダシ醤油,奥から麦の旨み,ほど良い渋味,淡いピート,後半はオイリーで,ボディは厚め。

・余韻:
ジャム系の甘味とオイリーでナッティなニュアンスが長めに残る。

・加水:
シェリーが弱まりワクシーさが強まる。クライヌリッシュっぽさは増す。

・総評:
少々生っぽさもあるシェリー感だが,リッチなクライヌリッシュ。
ハウススタイルはシェリー感の奥に感じられ,加水でも引き出される。
熟成年数の割には未熟感もなく,よく仕上がっている。

【Good/Very Good】


クライヌリッシュ1994,10年熟成。エクスクルーシブモルツの初期のラベルです。

記載はありませんが,テイスティングしてみるとちょっと生っぽいような近年のニュアンスを伴うシェリーカスクでの熟成を感じます。
このボトル,約9年前の発売当時に買って飲んだのですが,ハウススタイルが良く出たボトルだなと思いながら,すぐに1本飲みきってしまったボトルでした。
たまたま機会があったので,ちょっと割高でしたが思い出のボトルと思い購入しました。

しかし今回飲んでみると,記憶にあるような香味ではなく,やや近年シェリーの勝ったものでした。
もちろんリッチで美味しいボトルではありますし,近年蒸留で10年熟成というスペックのわりにはよく仕上がったボトルでした。

しかし,9年前と比べるとテイスティングで拾えるものは良い部分も悪い部分も増えたようで,今回のボトルのように昔良い部分だけを感じて飲んでいたものに関しては,今飲むと少々残念な気持ちになることもあるようですね。
もちろんボトルに罪はありませんが,この9年間で自分が変化したことを感じてしまったボトルでした。


 
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2015.10.27【日記】

クライヌリッシュ 1972-2010 37年 GM ケルティックラベル メゾンドウイスキー向け #14300

72クライヌリッシュもケルティックラベルはちょっと違うイメージです。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2010 37yo GM Celtic Label for La Maison du Whisky #14300 CLYNELISH 1972-2010 37yo GM Celtic Label for La Maison du Whisky #14300

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2010 37yo GM Celtic Label for La Maison du Whisky #14300 58.9%
Refill Sherry Hogshead



香りは梅酒、アプリコットジャム、樹液、少しヒノキと腐葉土、ワックス、素朴な麦感、リッチ、紅茶。
飲むと滑らかな口当たり、アプリコットジャムのコクのある甘味、シードル、淡い粘性やオイル、余韻は心地良く長い。

【Good/Very Good】


フランスのメゾンドウイスキー向けにボトリングされた,GMのクライヌリッシュ1972,37年熟成です。

アプリコットジャムや樹液,ワックスなどクライヌリッシュらしい香味が充実しており,やはり長熟らしくこなれています。
特に,香りに梅酒っぽさが強く,わりとアーシーだったのが印象的でした。

オフィシャルは別として,エクスチェンジなど他のボトラーの1972は,もっとヌルッとした強い粘性を伴うテクスチャーやオイリーさが強く,濃縮感も強いイメージがありますが,GMの場合はそれが強くなくその代わり華やかさが強いイメージでした。
このボトルもそんな感じで,もちろんブラインドでもわかるくらい個性は十分に感じられるのですが,このヴィンテージのクライヌリッシュとしては非常に高い度数にもかかわらずさらりと飲めるタイプだと思いました。


 
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2015.10.18【日記】

クライヌリッシュ 1982-2009 26年 スリーリバーズ #5891

やはり1982は素晴らしいものが多いですね。

クライヌリッシュ 1982-2009 26年 スリーリバーズ #5891 CLYNELISH 1982-2009 26yo THREE RIVERS #5891


クライヌリッシュ CLYNELISH 1982-2009 26yo THE THREE RIVERS #5891 50.5%
one of 263 bottles, Refill Hogshead



香りは濃厚で凝縮感あり、アプリコットジャムとワックス、オレンジ、紅茶、淡いオイル。
飲むとぬるりとした強い粘性あり、アプリコットジャムの濃厚な甘味、強いコクあり、噛み応えもある、オイリーで長い余韻。

【Very Good】


スリーリバーズさんが2009年にボトリングしたクライヌリッシュ1982,26年熟成です。

1982のクライヌリッシュというと,1972と似た個性を感じるワクシーで粘性のあるテクスチャーと濃厚な味わいを期待してしまうヴィンテージですが,このボトルも期待に応えてくれる香味でした。

香りにはやはりワクシーさやアプリコットジャム,そしてオイリーさがあり,期待が膨らみました。
飲んでみるとやはりヌルッとした粘性を感じ,やたら濃厚で噛み応えもあるフルーツ感とコクのある濃い甘味がありました。余韻も長く良かったです。

裏ラベルはピースサインだったんですね。
1982の美味しいクライヌリッシュというと,BBRが印象的でしたが,このボトルもでどころはそこでしょうか。
現代のドリンカーにおいて美味しいクライヌリッシュといえばこの味というべき,間違いのない香味でした。大満足。


 
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2015.10.17【日記】

クライヌリッシュ 12年 オフィシャル WHISKYTECA EDWARD & EDWARD(ジャッコーネ)向け バイカラー

さらっと出てきましたが,伝説のボトルのひとつです。

クライヌリッシュ CLYNELISH 12yo OB bicolor label for WHISKYTECA EDWARD & EDWARD クライヌリッシュ CLYNELISH 12yo OB bicolor label for WHISKYTECA EDWARD & EDWARD

クライヌリッシュ CLYNELISH 12yo OB bicolor label for WHISKYTECA EDWARD & EDWARD 56.9%
70年代ボトリング



香りは生き生きとしておりやや刺激的、オレンジの果肉、アプリコットジャム、滋味深い麦感がしっかり、淡いピートと土っぽさ、ナッツ、パワフルでリッチ。
飲んでも溌剌としておりパワフルでじわじわとスパイシーな刺激、アプリコットジャム、オレンジリキュール、やや粘性のあるテクスチャー、舌にしみこむ麦の旨味とコクのある甘味、ボディあり、ややオイリーで非常に長い余韻。

【Very Good】


1960年代蒸留で70年代のボトリングと言われるジャッコーネ向けのオフィシャルボトル,クライヌリッシュ12年ハイプルーフです。
ジャッコーネ向けのクライヌリッシュは,このバイカラーラベルとホワイトラベルがあり,どちらも伝説級とされているボトルです。

ボトリングから40年以上経過しているにもかかわらず,オールド感はほとんど感じられず,香りも味わいも活き活きと溌剌としていたのが非常に印象的でした。

濃縮感を伴ったアプリコットやオレンジなどのフルーツもあり,滋味深い麦感も非常に充実していてそれが舌に染み込んでくるようでした。
通常,舌に染み込んでくるようなテクスチャーは少し枯れたニュアンスに伴って出てくることが多いという印象でしたが,このボトルは枯れることなくそいういうテクスチャーを身に着けているという感じでした。

なお,いま我々がクライヌリッシュに感じがちなヌルッとした粘性はそこまで強くは感じませんでした。

今も活き活きとしていますが,さすがに40年前のボトリング当時は今とはかなり異なる印象だったのではないかと思われ,どんな香味だったのか非常に気になるところです。



 
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2015.08.16【日記】

ブローラ 1977-1998 21年 オフィシャル レアモルト 56.9%

ピーティなクライヌリッシュという感じがかなりしました。

ブローラ 1977-1998 21年 オフィシャル レアモルト 56.9% ブローラ 1977-1998 21年 オフィシャル レアモルト 56.9%

ブローラ BRORA 1977-1998 21yo OB RARE MALTS SELECTION 56.9%


香りはアプリコットジャム、煮詰まった紅茶、蜜蝋ワックス、湿った土っぽさ、しっとりした麦感も主張、オイル、リッチ、淡い塩素、強いしっとりしたピート、飲むと粘性のあるテクスチャー、アプリコットジャムのコクのある甘味、樹液、麦の旨味、オイリーで強いピート、長い余韻。

【Very Good】


UDレアモルトのブローラ1977,21年熟成です。

70年代前半のブローラにはアードベッグにも似た塩素っぽさを強く感じるクールなものが多いイメージですが,この1977のブローラは,クライヌリッシュによく似たアプリコットジャムやワックス,樹液,強い粘性も感じる暖かさを伴ったタイプでした。

70年代後半から1983年の閉鎖までのブローラは70年代前半のものとの共通点もありながら,全体としてはピーティなクライヌリッシュというイメージでしたが,このボトルはまさにそういうイメージでした。

クライヌリッシュの個性が好きなので,こういうブローラもかなり好きです。

 
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2015.08.08【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ オフィシャル セレクトリザーブ リミテッドリリース2014

中身は期待通りでしたが,驚くほど高額でした。

クライヌリッシュ CLYNELISH OB SELECT RESERVE LIMITED RELEASE 2014 (1) クライヌリッシュ CLYNELISH OB SELECT RESERVE LIMITED RELEASE 2014 (2)

クライヌリッシュ CLYNELISH OB SELECT RESERVE LIMITED RELEASE 2014 54.9%
one of 2964 bottles



香りはドライアプリコット、オレンジピール、こなれた強い麦感、紅茶、蜜蝋ワックス、樹液、飲むと粘性のある口当たりからヒリヒリとスパイシーになる、熟しはじめたオレンジ、生姜、少し若々しさも感じるが旨味のあるモルティ、コクのある甘味、味を深めるオーク、ややオイリーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


オフィシャルからのニューリリース,クライヌリッシュのセレクトリザーブです。
ヴィンテージや熟成期間の表記はありませんが,10万円近い値段のする高額ボトルです。

香りは期待通りのアプリコット感やオレンジ,そして蜜蝋ワックスのニュアンスもしっかりで,らしい感じでしたが,ほど良くこなれた麦感が強く感じられたのと,ディアジオのスペシャルリリースらしいプレーンな樽感だったのが印象的でした。

飲むとらしい粘性を感じますがヌメッとするほどではなく,ヒリヒリとスパイシーになっていきました。フレッシュさもある麦感とその旨味があり,甘味にもコクがありました。やはり香り同様にプレーンで樽による味つけ感はなく,ほど良いオークのニュアンスが味を深めていました。

ディアジオのスペシャルリリースらしさはありますが,それほどスペシャル感が強い香味ではなく正統派の出来だと思います。
オフィシャルらしい良い樽を選んでいるとは思いますが,もともと樽より原酒に個性のある蒸留所ですし,個人的にはCPに疑問が残るところではあります。

 

このボトルは,三越前のIANさんでいただきました。

 
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2015.06.21【日記】

近年リリース:クライヌリッシュ 1995 17年 ケイデンヘッド シェリーカスク

悪くないシェリー感はハウススタイルを覆いきってはいませんでした。

 CLYNELISH 1995-2013 17yo CADENHEAD SHERRY CASK

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2013 17yo CADENHEAD SHERRY CASK 58%
one of 540 bottles, SHERRY CASK



香りは重め、アプリコットジャム、プラム、キャラメルのフレーバーティー、シナモンの効いたアップルパイ、奥から青草っぽさ、焦げた麦、少しミーティ、飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、粘性あり、アプリコットジャムの甘味、少し収斂性のあるタンニン、ややブリニーで潮キャラメル感あり、オイリーで長い余韻。

【Good/Very Good】


ケイデンヘッドから2013年にボトリングされた,シェリーカスクのクライヌリッシュ1995,17年熟成です。

支配的ではありませんが強めのシェリー感があり,ジャムやキャラメル,アップルパイといった甘やかで重さも感じるニュアンスが香りには強く感じられました。

飲んでみるとクライヌリッシュらしいアプリコットジャムや粘性のあるテクスチャーがありますが,樹液っぽさはシェリー感にややマスクされているような印象を持ちました。
ジャムやキャラメルのような甘味は強めで,淡い塩気とタンニンっぽい渋味も感じられてわりと深みのある味わいでした。

若干ですが野暮ったく,もう少し一体感も欲しい香味にも感じましたが,飲み頃はもう少し先なのかもしれません。

 
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2015.04.03【日記】

クライヌリッシュ 1984 22年 SMWS コンコース・デレガンス

かなり好きな方向に特徴の出た84クライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1984 22yo SMWS for Tokyo Concours d'Elegance 56.6%


香りは蜂蜜、ワックス、樹液、穏やかな麦感、オイル、リッチ、飲むと滑らかな口当たりから力強く広がる、アプリコットティー、ワックス、樹液、粘性のあるぬるりとしたテクスチャー、蜂蜜のコクのある濃いめの甘味、オイリー、長い余韻。

【Good/Very Good】


東京コンコース・デレガンスという,東京で行われたクラシックカーのコンクールの記念ボトルのようです。
樽はSMWSから出されたものと記載されています。

香りには複雑さこそないものの,感じられる要素はクライヌリッシュに私が欲しいものであり,それぞれがくっきりと強く感じられました。
飲むとクライヌリッシュらしいぬめっとした粘性もあってアタックは良い意味でそれほどありませんが,度数なりの力強い広がりがあり,香り同様にアプリコットティーやワックス,樹液,オイルといったらしい成分がしっかりと主張してきました。
コクのある甘味もあって余韻も長く,総合的に大好きなクライヌリッシュの香味でした。

突き抜けているというほどではないのですが,かなりVGに近いG/VGです。


 
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2015.01.29【日記】

クライヌリッシュ 1972 ウイスキーエクスチェンジ オンライン10周年記念

1972のクライヌリッシュらしい味がしっかりでした。

 

クライヌリッシュ CLENELISH 1972 THE WHISKY EXCHANGE 10 YEARS ONLINE 46%


香りは非常にワクシー、蜜蝋、アプリコットジャム、洋梨、白ブドウ、アカシア蜂蜜、良い麦感、オイル、飲むとトロリとした粘性、緩いアプリコットジャム、蜂蜜のコクのある甘味、淡い麦感とピート、ボディはほどほど、オイリーで陶酔感も感じる長い余韻。

【Very Good】


ウイスキーエクスチェンジのオンライン10周年記念で2009年頃にボトリングされたボトルのひとつ,クライヌリッシュです。
ヴィンテージの記載はありませんが,1972蒸留で37年熟成ということでした。
なお,この10周年記念では他にもロングモーンやリンクウッド,白州のバリシェリーなんかがボトリングされていた記憶があります。

香りの最初からクライヌリッシュ1972でしかありえないと思うようなワクシーさや蜜蝋、白ブドウやアプリコットジャムのニュアンスが強く感じられました。
飲んでみるとやはり期待通りトロリとした粘性を感じるテクスチャーで,コクのある甘味もあってかなり好印象でした。
もう少し前の同ヴィンテージのボトルで度数のあるものに比べると,やや粘性やコクの面で劣る気もしましたが,華やかなフルーティさは勝っているようにも思いました。
やや枯れ始めているのか加水の影響かはわかりませんが,ボディはそこまで厚くはありません。しかしオイリーで陶酔感のある余韻は長く続きました。

私の知る限り最後にエクスチェンジからボトリングされたクライヌリッシュ1972は,2011年ボトリングで42%くらいまで落ちていました。
46%の加水調整という噂でしたが,恐らくほとんど加水はされていないのではないかと思います。
やはりこの味は大好きで満足でした。


 
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2014.12.28【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995 18年 スペシャリティドリンクス #10193

やっぱりクライヌリッシュはハウススタイルの主張が強いです。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2014 18yo Speciality Drinks #10193 57.5%
one of 265 bottles, Hogshead



香りはアプリコットジャム、オレンジ、バニラ、ワックス、オイル、ほどよい麦感、飲むと滑らかで粘性ありだが徐々にスパイシー、アプリコットジャムの甘味、コクあり、バニラ、淡いオークのタンニン、オイリーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)のシングルモルツオブスコットランドからニューリリースのクライヌリッシュ1995,18年熟成です。

アプリコットジャム,ワックス,オイルなどの成分が香りからも味わいからもしっかりと感じられ,粘性のあるテクスチャーとコクのある甘味もありました。
これらは新旧併せて多くのクライヌリッシュに共通して感じられる個性で,このボトルからもしっかりと感じられました。
あとはそれにバーボン系の樽と思われるバニラっぽさやオークのタンニン・スパイスなどがこのボトルとしての個性でしょうか。

ハウススタイルが非常に強い蒸留所で,オープンテイスティングだとつい典型的成分を探してしまうため,いつも似たようなテイスティングノートになってしまうのが困ったところです。
とはいえやはり安定したハウススタイルで安定した美味しさで,個人的にも特に好きな蒸留所のひとつですね。

 
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2014.12.10【日記】

最近のリリース:クライヌリッシュ 1989 24年 アデルフィ 信濃屋向け #3849

ハウススタイルに加えて華やかさも感じるクライヌリッシュで良かったです。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1989-2014 24yo ADELPHI for SHINANOYA #3849 52.7%
one of 232 bottles



香りはバニラ、アプリコット、オレンジ、ワックス、少し洋梨や白ブドウ、良い麦感、バター、飲むとオイリーでぬるりとした粘性を感じるテクスチャー、エステリー、洋梨、コクのある蜂蜜の甘味、リッチで長い余韻。

【Good/Very Good】


アデルフィが信濃屋さん向けにボトリングしたクライヌリッシュで,今年のリリースです。

香りからアプリコットやワックス,そしてオイリーなニュアンスがあり,味わいにもヌルッとした粘性を感じてクライヌリッシュらしさがきちんと感じられました。
バーボン樽と思われますが,リフィルなのか樽の主張がほど良く,洋ナシのような香味もあり,全体として華やかなニュアンスを伴っていたのも印象的でした。

もともとクライヌリッシュは好きですが,このボトルのようにハウススタイル+αの部分があるとさらに嬉しいですね。

 
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2014.11.28【日記】

Whisky Festival 2014 in TOKYO に参加しました。~後編~


11月24日に開催された,今年のウイスキーフェスの記録ですが,前編に続いて後編です。



今回はセミナーの話です。

土屋守さんの
「“幻のシングルカスクコレクション”一気飲み―第2弾」

そして山岡秀雄さんの
「北ハイランドモルトを飲む」

この2つに参加できました。

 

まずは土屋さんの「“幻のシングルカスクコレクション”一気飲み―第2弾」です。

 

これは1998年頃から土屋さんが選んでアラン・ジャパン(現ウイスク・イー)さんがボトリングしたシリーズです。
自分もスコ文研のイベントに参加するようになってそこそこ経ちますので,このシリーズは結構前にたくさん飲んだのですが,わりと若いものも多く昔は正直あんまり美味しくないなと思ったものもあったのですが,前回の第1弾,今回の第2弾と飲んでみて,その多くを以前よりも美味しく感じました。

今回のボトルは,
・ダンバートン1987,12年
・クライヌリッシュ1989,9年
・ブナハーブン1979,19年
・スプリングバンク1967,31年
・ダルモア1989,11年
・ボウモア1989,11年
この6種類でした。

ダンバートン1987は昔,グレーンのこんな短熟のものなんてなんで詰めたんだろうと思ったものですが,今となっては結構こなれて刺激も少なくなり,もともとのライトな酒質も影響してかオイリーながら品の良い甘さとバニラっぽさが心地良い1杯でした。

クライヌリッシュ1989は若さもありましたが,それでもぬるっとしたテクスチャーとオイリーなニュアンス,そしてアプリコットやオレンジのようなフルーティもある期待以上に正統派クライヌリッシュの美味しさでした。

ブナハーブン1979は,前にも家で1本飲んだボトルで,青リンゴやグレープフルーツ,そして草っぽさなど爽やかなニュアンスが強い軽やかなタイプですが,樽感があまりないためか後半から余韻にかけては自分がブナにしばしば感じる独特のエグ味のようなものが特にわかりやすく感じられ,蒸留所の個性も感じられる1杯でした。

スプリングバンク1967も以前家で1本お付き合いしましたが,当時と比べても衰えを感じない素晴らしいボトルでした。やや強めのウッディネスにも負けずしっかりとイチゴジャムなどのフルーツが主張し,思わずうっとりと陶酔してしまうような素敵な60年代バンクでした。

ダルモア1989はわりと最近家で開けて投稿もしたので割愛しますが,変わらずなかなか美味しかったです。

そして最後のボウモア1989は,ボウモア暗黒の80年代最後の年の蒸留ですが,このボトルにはパフュームは探すと味わいにうっすらあるかどうかというくらいで,ほとんど主張しません。その代わりボウモアらしいトロピカルフルーツのニュアンスも影をひそめており,シェリーのニュアンスをベースにやさしいジャムっぽいフルーツ感とその甘味,強めのピートが特徴的なリッチなボトルでした。またトロピカル感は,きっともう少し時間が経つとでてきそうな気がしました。

そこそこ長いお付き合いですし今さらですが,土屋さんはお話が上手いですね。
それほどでもないウイスキーも,お話を伺いながらだと楽しく飲めますし,時には実際以上に美味しく感じるときがあります。(笑)

今回はウイスキー考証として参加されているNHKドラマ,「マッサン」の話などもしていただき,とても楽しい時間でした。

 


続いては山岡さんのセミナー「北ハイランドモルトを飲む」です。



今回は北ハイランドをテーマにしたテイスティングでしたが,個人的に好きな地域ということもあり,とても楽しみにしていました。

テイスティングボトルは,
・バルブレア1965 OB
・プルトニー1997 17年 Hand bottled at the distillery OB
・ティーニニック1972 27年 The rare malt selection OB
・ダルモア1979 23年 for Japan OB
・グレンオード1970 33年 Douglas Laing OMC
・グレンモーレンジ 12年 Port Wood Finish OB
という,今回も豪華なラインナップでした。


これがブラインド形式で出題され,参加者が順番に感想を述べて最後に山岡さんがまとめるというスタイルでセミナーは進行しました。
最近の山岡さんのセミナーはこの形式が多いですね。
凄いボトルばかりなのでラベルで評価してしまいそうですから,ブラインドで飲んだ方がフラットなテイスティングができるという意図なのかもしれませんね。
これだけのボトルですからブラインドでなくラベルオープンで出した方が,みんな凄い凄いと言って飲んでくれそうなものなのに,そうしないあたりが山岡さんらしいなと思いました。そういえば北ハイランドでクライヌリッシュやブローラを入れてこないあたりも山岡さんっぽかったです。(笑)


発表・解説は,モーレンジ,ダルモア,オード,ティーニニック,プルトニー,バルブレアという順でした。

モーレンジのポートは,明らかなワインカスク系の後熟感があり,さらに度数も低かったですから予想通りという感じでした。

ダルモア1979はトロピカル感も含む熟成感のあるフルーティさが効いており,あまりシェリー感は感じず,全然わかりませんでした。ただ,正解発表後によくよく思い出してみれば飲んだことのあるボトルで,調べてみると前に飲んだ時にもそんなテイスティングノートを書いていました。(笑)

ティーニニック1972とオードの1970は,それぞれ非常に美味しいボトルで,この日もっとも心に残ったボトル達でした。共にスペイサイドとは異なる熟成感があり,熟した濃厚なフルーツと下支えする無骨な麦感とその旨味,淡いピート,それらが高次元でバランスのとれているボトルでした。なお,ティーニニックには,奥の方からハウススタイルと認識しているシナモンっぽさがでてきましたね。
どちらもはっと目が覚めるような旨さでした。

そしてプルトニーのハンドボトリングは以前も記事に書いたとおり北ハイランドを代表するようなプルトニーらしさと華やかさが同居しているボトルが多く,これもそんなタイプでした。若いモルトでしたが他のボトルに見劣りしない魅力がありました。

最後がバルブレア1965で,20万円以上したという山岡さんの秘蔵ボトルでした。ここで開けてしまうなんてさすが太っ腹ですね。
非常に熟成感があってフルーティ,多彩で華やかな香りですが,飲んでみると度数のわりにややボディが枯れ始めているような印象もありました。とはいえ長熟の魅力のひとつをしっかりと感じられる貴重なオフィシャルボトルで,飲めたことに感謝です。

そんな感じで,陶酔感のあるものをたくさん飲ませていただきました。
だいぶ酔った状態で始まった終盤のセミナーだったのですが,しっかり全部飲んで帰ったのは言うまでもありません。(笑)


しかしこのあたりで美味しくテイスティングできる限界を感じたため,これ以降はほとんど飲まずにブースを回り知人たちと話し,ほど良いところで帰宅しました。

帰宅後に子供と上機嫌で遊んだはずなのですが,あまり覚えていません。(笑)


ブースでの試飲も,セミナーでも,濃厚で良い時間を過ごさせていただきました。
関わってくださった皆様に感謝いたします。


 

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T.Matsuki

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