ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.11.27【日記】

クライヌリッシュ 1972-2005 32年 スペシャリティドリンクス #15619 49.9%

期待通りの陶酔感でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2005 32yo SPECIALITY DRINKS #15619 49.9%
one of 226 bottles, Hogshead



香りは艶っぽく陶酔感あり。ワックスや樹液、煮詰まったアプリコットティー、白ワイン系のブドウ感、淡く桃、オイル。
飲むと粘性が強いテクスチャーで芳醇に広がる。やはりワックスや樹液、アプリコットティー、キツさのないコクのある甘味、オイリーで陶酔感があり長い余韻。

【Very Good/Excellent】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が2005年にボトリングしたクライヌリッシュ1972、32年熟成です。

エクスチェンジからは1972のクライヌリッシュが何本もリリースされており、このシングルモルツオブスコットランドシリーズが一番多いと思います。

ワクシーでオイリーで樹液っぽく、フルーティさも多彩で、ねっとりとした粘性もあり、期待通りの陶酔感のある香味でした。

ハウススタイルは踏襲されているため、1972に近いニュアンスがあると思うボトルは近年蒸留のボトルでも遭遇したりしますが、やはり改めて本物を飲むとひと味もふた味も突き抜けていることを痛感しますね。

特別なヴィンテージだということを再確認できた1本でした。

 
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2018.08.18【日記】

クライヌリッシュ 1972-2000 28年 アデルフィ #14264 57.3%

中熟ハイプルーフの1972、満を持して?開けてしまいました。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2000 28yo ADELPHI #14264 57.3%


香りは蜜蝋ワックスと樹液、オイル、熟しすぎたマスカット、甘口の白ワイン、蜂蜜、紅茶、旨そうなモルティ、優しいオーク、フレッシュハーブや替えたての畳のグラッシー。
飲むとややパワフルなアタックがあるがヌルッとした粘性を感じるテクスチャーに移行、清々しい若葉のような鼻抜け、強いオイルとワックス、樹液、やはり熟したアプリコットやマスカット、モルティさも含む強い旨味、濃厚な蜂蜜のようなコク深い甘味、穏やかなオークのタンニン、淡いピート、長く心地良い余韻。

【Very Good/Excellent, Interesting】


アデルフィが2000年にボトリングしたクライヌリッシュ1972、28年熟成です。

1972年はクライヌリッシュのビッグヴィンテージと言われており、特にエクスチェンジが詰めたものなどが良く知られていますが、ほとんどのものが30年以上の熟成を経たものです。
30年未満だと私の思い出せる限りでは、UDレアモルトくらいでしょうか。
クライヌリッシュ1972は、私がモルトにどっぷりはまるきっかけになったモルトでもあり、このボトルもその頃に探して見つけたものですが、その後に追加購入する機会はもちろん、どこかで開いたという話も聞かないモルトでした。
なのでなかなか開けるきっかけが無く、度数も高く色も薄かったので、ボトリング後20年くらいは置いてから飲もうと決めていました。

結局20年は我慢できず、過熟気味の1972と比べてどうだろうという興味に負け、唐突に開けてしまいました。
しかし後悔はしていません。

まさに期待通りの香味で、第一印象からパワフルで、プレーンな樽感のおかげで独特の酒質がストレートに伝わってきました。
特に開けたてはアルコールが立っている刺激と独特の粘性が共に感じられる興味深い口当たりが印象に残りました。

クライヌリッシュ1972に期待する、溶剤臭くないワックスやオイルや樹液、粘性のあるヌルっとした質感がしっかりと感じられた一方で、やはりこれまで馴染みのある1972と比べると、刺激だけでなくマスカット感や清々しい若葉のようなニュアンスが強めに感じられました。
モルティさもヘタレ感がなく少しシャキっとした状態で保たれていたのも印象的でした。

典型的な個性をより感じやすい状態で飲むなら長熟のもののほうが良いのかもしれませんが、この中熟のスペックに期待したものがすべて詰まったモルトで、クセがあるのにしつこくないため、もうストックもないのにいくらでも飲めてしまいます。

なお、同じように名品の多い1982で同じような熟成期間のボトルとの共通点もありますが、そこは1972、深みと陶酔感が違うように思いました。

また、開栓後の時間とともに刺激が薄まりこなれてきたため、長期熟成した1972に近づいてきた様子ではありますが、開栓後1年程度で今のところボディは薄れていません。

期待した通りの素晴らしいモルトで、1杯で幸せになれますが、知っているバーや友人のストックにもないため、もうすぐなくなってしまうのがひときわ寂しいです。


このボトルは、購入したものを自宅でじっくりといただきました。




 
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2018.06.02【日記】

クライヌリッシュ 1965 27年 スコッチモルト販売 51%

出会いに感謝するべき素晴らしい1杯でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1965 27yo SCOTCH MALT SALES 51%


香りはこなれたオールドシェリー、アプリコットジャム、生キャラメル、淡くスミレのフローラルやワックス、滋味深いモルティ、少しレザーや腐葉土のアーシー、太さのあるピート、時間と共に金属感。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に力強く広がる、煮詰まった紅茶、プラムやアプリコットのジャム、コクのある深い甘味と引き締める淡いタンニン、滋味深い旨味、土っぽく重厚なピートとフローラルの融合した引き込まれるような妖艶さ、うっとりするような長い余韻。

【Excellent】


スコッチモルト販売さんが90年代にこの500ml瓶でボトリングした、クライヌリッシュ1965、27年熟成です。

現在のクライヌリッシュ蒸留所が1967年に稼働したタイミングで旧クライヌリッシュ蒸留所がブローラ蒸留所に名称変更していますから、1965年のクライヌリッシュは今でいうブローラのものということになります。

香りからはカスクストレングスだったおかげか劣化要素を全く感じず、60年代らしいオールドシェリーのニュアンスがあり、甘やかなジャムやキャラメルに、熟成年数のわりに残っている滋味深いモルティ、そしてワクシーもありました。
さらにレザーや腐葉土っぽいニュアンスを伴う図太いピートも主張してきましたし、70年代前半のブローラに感じるような金属感も淡く感じました。
元の多彩さや太さに加えて経年変化も生じており、非常に複雑で深みがあり、ノージングの段階でドキドキが止まりません。(笑)

飲むと舌触りが滑らかで、そこから期待通り芳醇に力強く広がりました。
濃縮感のあるコク深い甘味と絶妙なタンニン、そしてやはり土っぽさのあるピートと濃厚で深い旨味、ボディは厚く妖艶さすら帯びており、ものすごい陶酔感と満足感に包まれました。

めったに出会えない60年代半ばのクライヌリッシュ、20周年とも関係なく突然開栓されてびっくりしましたが、素晴らしい経験でした。


なお、去年開栓され最近確認のためにもう一度飲んだのですが、全体に優しくなっていて男性的な雰囲気が女性的になっていました。今回のテイスティングノートは初回のものです。機会があればまた飲ませていただこうと思います。


この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。


 
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2018.04.12【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2017 21年 エリクサーディスティラーズ スコッチモルト販売向け 57.9%

完成度の高いクライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2017 21yo ELIXIR DISTILLERS for SCOTCH MALT SALES JAPAN 57.9%
Hogshead



香りはややエステリー、ワックス、アプリコットジャム、オイル、少し草っぽさ、奥から少しこなれたモルティ。
飲むと穏やかな口当たりから広がる、ワクシーで少しオイリー、アプリコットジャムの優しいコクのある甘味、余韻は長くないが心地良い余韻。

【Good/Very Good】


最近エリクサーディスティラーズ(ウイスキーエクスチェンジ)から、日本のスコッチモルト販売向けにリリースされたクライヌリッシュ1995、21年熟成です。

クライヌリッシュらしいまったりしたフルーツとワックスやオイルが感じられ、甘味にはコクがあり、全体としてはくどさがなくバランスが取れた仕上がりでした。

テイスティングノートで表現するのがやや難しいところなのですが、ハウススタイルが強いクライヌリッシュは、たまに油臭いと思うほどオイリーだったりして個性的ですがバランスが悪いタイプも散見されます。

そういう意味ではこのボトルは引っ掛かりは無くバランスの良いタイプだと思います。

 
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2017.08.26【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1997-2016 19年 GM エクスクスーシブ ウイスキーフープ向け #6489 55.4%

やはりバーボン系のほうがハウススタイルを感じやすいですね。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1997-2016 19yo GM EXCLUSIVE for THE WHISKY HOOP #6489 55.4%
one of 257 bottles, 1st Fill American Hogshead



香りはオレンジオイル、アプリコットジャム、蜜蝋ワックス、バニラクリーム、ナッツ。
飲むとやや粘性あり、オレンジクリーム、蜂蜜のコクのある甘味、モルティな旨味、少しフェインティさもあるがオイリーで長い余韻。

【Good/Very Good】


GMがウイスキーフープ向けにボトリングしたクライヌリッシュ1997、19年熟成です。
今年の7月に頒布されました。

ウイスキーフープでクライヌリッシュを詰めるのは、前回のシェリーカスクに続いて2回目ですが、今回のものはファーストフィルアメリカンホグスです。

ファーストフィルですがバーボンカスクのニュアンスは押しつけがましくは無い程度にとどまっており、生木っぽいニュアンスは感じませんでした。

香りからは蜜蝋ワックスのようなニュアンスを感じましたし、ヌルっするほどではありませんでしたが粘性のあるテクスチャーもありました。
ちょっとフェインツっぽいニュアンスは感じましたがクライヌリッシュには伴うことが結構あるような気がしますし、嫌な要素ではありませんでした。

やはりシェリーよりもバーボン系の樽のほうがハウススタイルも感じますし、クライヌリッシュのスタイルには合っているように思います。


 
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2017.08.11【日記】

クライヌリッシュ 1972 30年 マーレイマクダヴィッド ミッション 46%

抜けていてもやはり1972の味がしました。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972 30yo MURRAY MCDAVID MISSION 46%
one of 600 bottles



香りは華やか、アプリコットティー、蜜蝋ワックス、樹液、穏やかなオイル、ミント、穏やかなピート。
飲むと滑らかで粘性のあるテクスチャー、アプリコットジャムの甘味と優しい酸味、オイリーてワクシーだが加水のためか品がある、心地良い余韻。

【Very Good】


2002年頃にボトリングされたと思われる、マーレイマクダヴィッド・ミッションシリーズのクライヌリッシュ1972、30年熟成です。

私がクライヌリッシュ1972を好きなことをご存じで、マスターがラストショットを残しておいて下さったボトルでしたが、私が行くのが遅すぎて結構香味が抜けてしまっていました。

とはいえ、ワクシーでオイリー、アプリコットティーや樹液など、らしいニュアンスは健在で、加水で抜け感があってもこのあたりの個性はなかなか失われないということを実感することができました。

このボトルは、もし自分の家で開けてもすぐに飲み切ってしまうので、こういう経験はできないですね。

感謝です。



このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。
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2017.07.14【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1996-2017 20年 ハンターレイン オールド&レア 55.5%

高いレベルの安定感がありました。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1996-2017 20yo HUNTER LAING OLD&RARE 55.5%
one of 295 bottles, Refill Hogshead



香りは華やか、ワックス、洋ナシとアプリコット、樹液や蜂蜜、バニラクリーム、ややオイリー。
飲むと滑らかな口当たり、やや粘性あり、アプリコットジャム、ワックスとオイル、強いコクのある蜂蜜の甘味、深みも帯びておりリッチで長い余韻。

【Good/Very Good】


ハンターレインのフラグシップシリーズである、オールド&レアからニューリリースのクライヌリッシュ1996、20年熟成です。

らしいアプリコットジャムのようなフルーツ感とワクシーでオイリーなニュアンスがあり、甘味にもコクがあって期待を裏切らない仕上がりでした。

それだけでなく、クライヌリッシュに感じにくい気がする洋梨などの熟成感のあるフルーツ感が香りに感じられたのは印象的でした。

その代わりなのか粘性は控えめにも感じられました。

ひと味違う樽としてハンターレインが選んだのがわかる気もする1杯でした。


 
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2017.05.27【日記】

クライヌリッシュ 1990-1998 8年 サマローリ #1015/1016 59%

20年近く経っても若々しいフレッシュさがありました。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1990-1998 8yo SAMAROLI #1015/1016 59%
one of 492 bottles



香りはフレッシュレモン、若々しさのあるモルティや若葉の植物感、淡くワックス。
飲むとスパイシー、スミレっぽいフローラル、シトラスと旨味のある麦感、サラリとした甘味、キレあり、プレーンな樽感で余韻はスッキリしている。

【Good/Very Good】


サマローリが1998年にボトリングしたクライヌリッシュ1990、8年熟成のカスクストレングスです。

熟成が浅く樽も強くないため、フレッシュな柑橘や若々しく鋭い麦感が強く感じられ、クライヌリッシュらしい粘性やワクシーでオイリーなニュアンスは見え隠れする程度でした。

ボトリングから20年近く経過していますが、オールド感はほとんどなくこなれたニュアンスがわずかにある程度で、フレッシュです。

プレーンで若い原酒の味がしっかりと感じられるボトルで、レアモルトやグリーンケイデンあたりに多いニュアンスなのですが、このボトルにはうっすらと経年変化で出てくることのあるパフューム要素があったのが印象的でした。
前に飲んだ時にはなかったと思うので、瓶内で出てきたフレーバーだと思います。
後に残ることもなく、全然嫌な要素ではなかったのですが、こういう熟成感の出にくいタイプでもそこだけがでてくることがあるんだなと興味深くテイスティングしました。


 
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2017.05.22【日記】

クライヌリッシュ 12年 オフィシャル WHISKYTECA EDWARD & EDWARD(ジャッコーネ)向け バイカラー 56.9%

ほどよく熟れておりかなり美味しかったです。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 12yo OB bicolor label for WHISKYTECA EDWARD & EDWARD 56.9%
70年代ボトリング



香りは怪しいオールド感を帯びており華やかだが力強さも残している、アプリコットジャム、紅茶、露骨過ぎない蜜蝋ワックス、オイル、淡く腐葉土っぽさもあるオールドピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、舌に染み込むような麦芽の旨味のあるテクスチャー、アプリコットジャムやマーマレードの非常に強いコクのある甘味、引き締める穏やかなオーク感、土っぽさとじわじわとオールドピート、妖艶さのある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


エドワードジャッコーネ氏とそのバーであるウイスキーテカ向けとして、1970年代にボトリングされたクライヌリッシュ12年ハイプルーフ。
バイカラーラベルのオフィシャルボトルです。

伝説的ボトルのひとつとも言われているものですが、クライヌリッシュにヌルヌルした粘性を求めがちな自分には、かなり美味しいとは思いつつも、今までは何度飲んでもそこまで伝説的なほどにはピンとこないボトルでした。

今回のボトルは、これまで飲んだ中では瓶内でこなれた印象の出ているボトルで、持ち前の素晴らしく良いモルティさに加えてらしいワクシーさ、そして妖艶さも持ち合わせているように感じました。

ものすごいポテンシャルを持ちながらも私の好みには媚びないような気丈な印象のボトルでしたが、今回少しだけ弱みを見せてくれたような、そんな気持ちになりました。



このボトルは、銀座のゼニスさんの10周年でいただきました。

 
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2017.04.15【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2016 21年 ダグラスレイン エクストラオールドパティキュラー #11480 57.2%

安定感のある個性でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2016 21yo DOUGLAS LAING XTRA OLD PARTICULAR #11480 57.2%
one of 270 bottles, REFILL HOGSHEAD



香りはオレンジやアプリコットのジャム、ワックスと樹液、バニラ、オイル、じわじわと麦感。
飲むとぬるりと滑らかな口当たりから広がる、コクのあるアプリコットジャムや蜂蜜の甘味、淡く引き締めるオーク、ワクシーでオイリーな余韻。

【Good/Very Good】


ダグラスレインの高級レンジであるエクストラオールドパティキュラーから、ニューリリースのクライヌリッシュ1995、21年熟成です。

オフィシャル、ボトラーズ問わず感じられることの多い、独特のワクシーでオイリーなニュアンスが香りからも味わいからもしっかりと感じられ、期待通りのアプリコットジャムっぽさもありました。

ぬるっとした独特のテクスチャーがあり、コクのある甘味と麦感、そして良質なバーボンカスクのニュアンスもあって美味しいクライヌリッシュでした。


 
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2017.02.21【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2016 20年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #8690 52.4%

小粋なシェリーのクライヌリッシュ。これからどうなるでしょうか。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2016 20yo SIGNATORY VINTAGE for THE WHISKY HOOP #8690 52.4%
one of 618 bottles, Sherry Butt



香りは小粋な近年シェリー、熟し始めたプラム、アプリコットジャム、淡くキャラメリゼしたナッツ、時間と共にワックス、奥からモルティ。
飲むと粘性あり、プラムとワックスやオイル、麦の旨味、コクのある甘味、引き締めるオーク感、意外と軽く少しオイリーな余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーがウイスキーフープに向けてボトリングしたクライヌリッシュ1995、20年熟成。
2017年の1月に頒布されました。

香りにおいては近年系の嫌味のないシェリー感が穏やかに全体を包んでおり、甘やかなジャムっぽさやキャラメル感があります。
クライヌリッシュらしいワクシーでオイリーなニュアンスは奥から湧いてくるような感じでした。

飲むとやはり粘性はあり、シェリー樽の主張もほどほどにありましたが、香りよりもワクシーさは前に出ているように思いました。
スペックと度数の割にはボディは思ったほど無いように思いましたがコクや旨みもあり、深みも出す要素もありなかなかに美味しかったです。

バットで600本以上あり、今のところすべてフープ会員向けですから、当分はなくならなそうです。
徐々に良くなってもいくでしょうし、ゆっくり熟れながら売れていくのだと思います。

このボトルにはワクシーさとシェリー感のバランスがどう変化していくのかという点に特に興味があり、私もじっくり見ていきたいと思います。


 
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2017.02.17【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1997-2016 19年 モルトマン #6918 51.2%

意外と面白いマリアージュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1997-2016 19yo The maltman #6918 51.2%
one of 236 bottles, Lagavulin cask



香りから粘性あり、アプリコットジャム、オイルで炒めたナッツとワックス、樹液、シナモン、奥に潮風、リッチ。
飲んでも粘性がありとろりとしたテクスチャー、アプリコットジャム、ややもっさりしているがコクのある甘味、煮詰まった紅茶のタンニン、少し浮いているがじわじわと潮を伴うピート、長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


メドウサイドブレンディング社のモルトマンからのニューリリース、クライヌリッシュ1997、19年熟成。
ラガヴーリンの樽で熟成させたという興味深い仕様で話題になり、早々に売り切れたと聞いています。

もともとクライヌリッシュとそこそこ以上熟成したラガヴーリンには共通点があると思っており、特に粘性を帯びたテクスチャーにアプリコットジャムや樹液っぽさが感じられるところなどはしばしば似ていると感じていました。

なので、今回のボトルでは無意識にそんなところに注目して飲んでしまいましたが、やはりそのあたりのニュアンスは強く感じられました。

それに加えてクライヌリッシュらしいワックスやオイルのニュアンスもあり、コクのある甘味とタンニン、そして少し浮いている感じもありますがピートもきちんと感じられました。

似た個性が強調されているように感じられ、マリアージュとしてはありな気がしました。
これからピートが溶け込んでくると、もっとナチュラルで美味しくなるように思います。


今回のような樽使いはボトラーズならではと思います。
飲みながらマスターとも話していたのですが、ディアジオさんがクライヌリッシュをラガヴーリンの空き樽に詰めたものがモルトマンに流れて詰めたというよりは、モルトマンの経営者がもともと所有していたハートブラザーズあたりのラガヴーリンを払い出した樽に、別に買ったクライヌリッシュの原酒を入れて熟成させた可能性が高いのではないかと思います。

空き樽をフィーチャーするのはちょっと禁じ手のような気もしますが、話題性だけで1樽売り切るのではなく、中身が美味しければ良い判断だと言いたいと思います。


 
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2017.02.12【日記】

クライヌリッシュ 1972-2009 36年 GM ケルティックラベル メゾンドウイスキー向け #14301 59.4%

充実のシェリーカスクのクライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2009 36yo GM BOOK OF KELLS for LA Maison du Whisky #14301 59.4%
Refill Sherry Hogshead



香りはアプリコットジャム、プラム、紅茶、ワックスと樹液、オイル、全体を包むシェリー感、奥から麦感、強めのウッディネス。
飲むと粘性あり、心地良いシェリー、アプリコットジャム、紅茶、ワックス、蜂蜜のコクのある甘味、不思議に残った麦の旨味、しっかりめのウッディネスとタンニン、オイリー、リッチ長い余韻。

【Very Good】


フランスのメゾンドウイスキー向けにGMがいわゆるケルティックラベルでボトリングした、クライヌリッシュ1972、36年熟成です。

香りには全体を包むシェリー感があり、樽由来のフルーティさと、さすがクライヌリッシュ1972というアプリコット感やワックスや樹液っぽいニュアンス、そしてオイリーさがともに喧嘩することなく主張してきました。

飲んでみると、60%近いハイプルーフですが粘性のためにそれほど度数を感じません。
香り同様に心地良いシェリー感とクライヌリッシュらしいワクシーなニュアンスがしっかりとマッチしており、熟成期間のわりには不思議と素朴さを感じる麦の旨味が残っていて、説得力のある美味しさでした。

樽感がやや強めで、個人的な好みではもっとシェリー感の薄いクライヌリッシュ1972のほうが好みなのですが、ハウススタイルとシェリー感、そしてモルティさが複雑に絡み合って一体化した非常に美味しいモルトだと思います。このタイプのもののほうが好みという人が多そうで、客観的に見ればレーティングはVG/Eとすべきボトルかもしれません。


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2016.10.02【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995 19年 アベイヒル KINKO向け "Artemis Reserved" 57.3%

安定の90年代クライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995 19yo Abeyhill for KINKO "Artemis Reserved" 57.3%
one of 266 bottles, Hogshead



香りはまったり甘やか、アプリコット、ワックス、オイル、バニラ、バタースコッチ。
飲むと滑らかな口当たり、粘性あり、ワックス、オイル、バニラ、コクのある蜂蜜の甘味、リッチなオークがある長めの余韻。

【Good/Very Good】


アベイヒルの樽をKINKOさんがボトリングしたクライヌリッシュ1995、19年熟成です。
KINKOさんはこういうボトリング後しばらく置いてからのリリースが多いですね。
KINKOさんとしてはボトリング後の在庫を長期間抱えることになりますが、値ごろ感が出てから市場相場より安く出してくれるのは、ドリンカーとしてはうれしいことです。

今回のクライヌリッシュも、ワクシーで粘性を感じるハウススタイルがきちんと感じられるモルトで、特筆すべき特徴があるわけではありませんでしたが深みもあり、安心して飲める美味しさでした。


 
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2016.07.16【日記】

クライヌリッシュ 1974-1998 23年 UD レアモルト 59.1%

やはりレアモルトの70年代クライヌリッシュという感じでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1974-1998 23yo OB UD RARE MALTS SELECTION 59.1%


香りはレモンクリーム、白ワインや梨、バニラ、控えめにワックス、意外に残った麦感、樹液や蜂蜜、淡いが妖艶な瓶熟感。
飲むと芳醇で広がりがある、じわじわとスパイシーでワクシー、時間とともに少し粘性、凝縮感のあるシトラスなどの柑橘、熟成感もあるが麦の旨味が残っており噛み応えもあり、コクのある甘味、良い酸味、キレがもあるが余韻はややオイリーで長い。

【Good/Very Good】


ほぼオフィシャルボトルであるUDレアモルトセレクションのクライヌリッシュ1994、23年熟成です。

人気ヴィンテージの1972も含めて、レアモルトのクライヌリッシュはボトラーのものと比べると粘性やオイルや樹液っぽい感じが控えめで、そのためかアプリコットっぽいものより柑橘っぽいものが多い印象です。
また、他のレアモルトにも多いパターンですが、樽感が強くなくプレーンな印象で、スパイシーでキレがあるイメージもあります。
恐らくはしっかりめにチルフィルターをかけていることと、プレーンカスクを多く使っていてしかも度数が高いことなんかが理由かなと思います。

このボトルもその例にもれず、レアモルトらしい香味とクライヌリッシュのハウススタイルがせめぎ合って一体化したような、期待通りの香味でした。

この一体化は、ボトリング当初はなかったものではないかと思います。

 
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2016.06.07【日記】

クライヌリッシュ 1982 スコッチモルト販売 ケルティッククロス

1982にも良いものが多いですね。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1982 SCOTCH MALT SALES CELTIC CROSS 46%


香りはオレンジオイルとアプリコットティー、淡く洋ナシやリンゴ、樹液やワックス、紅茶、ココナッツ、クリーム。
飲むとわりと優しい口当たり、滑らかでヌルっとしたテクスチャー、オイリー、煮詰まりすぎていないアプリコットジャム、強めのコクのある甘味、ナッツクリーム、余韻は心地良く長め。

【Good/Very Good】


スコッチモルト販売さんがケルティッククロスのラベルでボトリングしたクライヌリッシュ1982です。
46%の加水でボトリングされており、記載はありませんが5年くらい前のリリースだと思います。

1982ヴィンテージのクライヌリッシュには、BBRなんかを中心として1972と近いニュアンスのある陶酔感のあるものが結構ある印象ですが、このボトルも良かったです。
アプリコットティーや樹液、ワックスやオイルといったらしい要素がしっかり感じられ、粘性のあるテクスチャーも加水とはいえ健在でした。

加水の分少しボディが軽くはなっていますが、香り立ちがより華やかでフルーティに感じられましたし、こってりしているのにしつこくない印象を持ったのも加水だからだと思われます。

似たようなことは前にも何度か書いてますが、蒸留所が1982に特別な造りをしていたということではなく、良い樽がたまたま大量に放出されて出回った時期だったということだと思います。

このボトルも期待を裏切らない旨さでした。
たしか1万円しない値段で売っていたと思います。数年前ながら良い時代でした。
同ヴィンテージのボトルを結構ストックしていましたし加水ということで購入を見送ったと記憶していますが、もったいないことをしました。


 
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2016.06.04【日記】

クライヌリッシュ 1992-2014 21年 ケイデンヘッド スモールバッチ ネクター向け 50.4%

ややらしさが控えめな気もしましたが、安定した美味しさでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1992-2014 21yo CADENHEAD SMALL BATCH for The Nectar 50.4%
one of 222 bottles, Bourbon Hogshead



香りはオレンジクリーム、ワクシー、しっかり麦感、藁を燻したニュアンス、ナッツ、オイル。
飲むと滑らかで粘性を感じるテクスチャーからじわじわと広がる、オレンジクリーム、ココナッツ、旨味のある麦感、蜂蜜も感じるコクのある甘味、オイル、オーク、余韻は長い。

【Good/Very Good】


ベルギーのネクター向けにボトリングされたケイデンヘッドのクライヌリッシュ1992、21年熟成です。

らしいワクシーさやオイルや粘性も感じるタイプですが、ややヌルっとしたテクスチャーが控えめで、代わりにクリーミーなニュアンスが強めに感じられるように思いました。

特にオレンジクリームっぽさが香りからも味わいからも強めに感じられたのが印象的で、麦の旨味やコクのある甘味もあり、安定して美味しいモルトでした。

なお、ケイデンヘッドのテイスティングコメントには共感できることが多く、テイスティングした後に見て「だよね~」となることが多いのですが、今回はマンゴーやらストロベリーやらペパーミントやらと、全く共感できない部分が結構多めでした。
クリーミーやココナッツなど部分的には同じ表現もあるのですが、妙に誇張された長いノートですし、テイスティングした人が違うような気がします。。。


 
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2016.04.30【日記】

クライヌリッシュ 1969-2005 35年 GM プライベートコレクション #5893

60年代クライヌリッシュ、好きな蒸留所なのにめったに飲めません。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1969-2005 35yo GM PRIVATE COLLECTION #5893 45%
one of 93 bottles, Refill Sherry Hogshead



香りはオールドシェリー、濃縮したアプリコットやベリーのジャム、レーズンの入ったバターサンド、強くワクシー、淡くハーブ、クリーム。
飲むと滑らかな口当たりで粘性のあるテクスチャー、心地良いシェリー、ワックス、濃くいれたアプリコットティー、穏やかだがコクがある、強めの甘味とかすかな渋味、ややオイリーで心地良く長い余韻。

【Very Good】


GMのプライベートコレクションからクライヌリッシュ1969、35年熟成のシングルカスクです。
60年代のクライヌリッシュは私もほとんど経験がなく、69ヴィンテージもこのボトルを何度か飲んだだけです。
それも今回は数年ぶりでした。

全体的には60年代らしいオールドシェリー感が全体を包み込んでいる香味なのですが、そんな中にもワクシーで粘性がありアプリコットティーっぽいクライヌリッシュらしさが感じられました。

わりとハウススタイルが露骨に主張してくるボトルが多い蒸留所ですが、このボトルは長熟かつ瓶内変化もあってかシェリー感とハウススタイルが一体化しているのが特徴的でした。

スムーズで飲み心地が良かったのも非常に印象的で魅力的でした。

 
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2016.02.29【日記】

クライヌリッシュ 1972-2008 35年 スペシャリティドリンクス #12651

もろに72クライヌリッシュ、ボディもあって素晴らしいですね。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651 CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2008 35yo SPECIALITY DRINKS #12651 53.7%
one of 273 bottles, Hogshead



香りは濃く入れたアプリコットティー、加熱したリンゴ、蜜蝋ワックス、蜂蜜、オイル、シナモン、リッチ。
飲むとねっとりしたテクスチャー、ぬるりとした粘性あり、ジャムや蜂蜜っぽいコクのある甘味、独特の陶酔感がありオイリーでリッチな長い余韻。

【Very Good/Excellent】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が2008年にボトリングしたクライヌリッシュ1972、35年熟成です。

香りには濃いアプリコットティーや蜜蝋ワックス、そしてオイルのニュアンスがあり、粘性が伝わってくるように思えるほど非常に濃厚でリッチです。

飲むと味わいも香り同様に見紛うことなきクライヌリッシュ1972のもので、これだ感がたっぷりあります。
ヌメッとした粘性のあるテクスチャーで濃厚な味わいです。コクのある甘味があり、決して複雑な香味ではないのですが独特の陶酔感のようなものを感じます。

本当に個性的なモルトで私の大好きな味です。

エクスチェンジからは、このほかにも数本クライヌリッシュ1972が出ており、どれも同じような個性的な香味ですが、最終的にはやや過熟で抜けたものが出てきました。
それももちろんかなり美味しいのですが、もともとそんなに複雑なタイプではないこのボトルに追加で出てくるような成分もなく、純粋に抜けているような感じでした。
私の好みというのもありますが、度数とボディを残したこのボトルは、やっぱり格別ですね。


余談ですが、クライヌリッシュの美味しいものと言えば1972という印象が私にもあります。ただ、この辺のヴィンテージでは1972のリリースが圧倒的に多く、その周辺のヴィンテージのものも何度か飲む機会がありましたが、やはり似た香味でした。
そういえば70年代後半のリリースなんて、ボトラーズであったでしょうか?私には飲んだ記憶がありません。

ブドウのように毎年原料の出来が大きく違うわけではないでしょうし、そこだけ造りを変えているわけではないでしょうし、こういう個性の1972の樽がその時期たくさんボトラーズに出回っただけで特定のヴィンテージの味というわけではないのかもしれません。
ただ、私が初めてヴィンテージを意識して飲むようになった酒がこのクライヌリッシュ1972なので、こういう結論にするのには若干の抵抗はあります。(笑)

こういうことは、他の蒸留所でもボトラーズの良リリースで意識されているヴィンテージにも同様にあることなんだと思っています。


 
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2016.02.26【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1996-2015 BBR メゾンドウイスキー向け #6423

樽香のキツくないものを選んでいるんでしょうか。

クライヌリッシュ CLYNELISH 1996-2015 BBR for La Maison du Whisky #6423 CLYNELISH 1996-2015 BBR for La Maison du Whisky #6423

クライヌリッシュ CLYNELISH 1996-2015 BBR for La Maison du Whisky #6423 56%


香りはプレーンな樽感、レモンパイ、バニラ、オイル、蜂蜜、少し蝋とワックス、不思議に潮っぽさ。
飲むと滑らかな口当たりで粘性あり、レモンクリーム、コクも感じる蜂蜜系の濃いめの甘味と柑橘っぽい酸味、麦の旨味もある、穏やかなオーク、少しオイリーで嫌味のない余韻。

【Good/Very Good】


最近BBRがフランスのメゾンドウイスキー向けにボトリングしたクライヌリッシュ1996、およそ19年の熟成です。

オイルやワックス、粘性のあるテクスチャーとコクのある甘味など、ハウススタイルのはっきりしたクライヌリッシュらしい個性がありますが、それが支配的ではありませんでした。
麦で作られた酒の太い骨格がベースにある感じがして、個性的な蒸留所ながら王道感のある仕上がりだと感じました。


有楽町で近年リリースのメゾン向けBBRが一気にたくさん開き、短期間で何度も飲みましたが、どれも最近流行りのバーボンカスクの味付けが強いものではなく、どちらかというとほどほどのバーボン感でプレーンに近い樽感のものが選ばれているように思いました。
そのためかどちらかというと素朴で玄人受けするようなタイプばかりになっているようにも思いますが、飲み飽きせず長くお付き合いできるボトル達だと思います。

樽選びに定評のあるメゾンドウイスキーですが、今はどういうコンセプトで選んでいるのか興味が尽きないところです。


 
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