ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.04.17【日記】

ニューリリース:アードベッグ オフィシャル "ケルピー" 2017スペシャルコミッティーエディション 51.7%

今年はわりと正統派の若いアードベッグの香味でした。

 

アードベッグ ARDBEG OB "KELPIE" 2017 SPECIAL COMMITTEE ONLY EDITION 51.7%


香りはシトラスと若々しいモルティ、フレッシュなオークやハーブ、ナッツ、少し金属感がありクール、海藻っぽさのある強いスモーク。
飲むとスパイシーでヒリヒリじわじわと広がる、若々しいモルティ、リッチさもあるオーク、ナッツ、じわじわと強まる甘味と酸味と塩気、鋭い金属感、魚介の燻製、ピーティで長い余韻。

【Good/Very Good】


毎年恒例のアードベッグ限定リリース、今年はケルピーと銘打たれたボトルでした。
どうやらバーボンカスクに加えて、黒海(アディゲ共和国)産のヴァージンオークの樽を使って熟成したものがヴァッティングされているようです。
例年通りだと、まずこのコミッティー向けの白ラベルカスクストレングスが出て、アイラフェスのタイミングで黒ラベルの加水が出てくるという流れなのですが、今年もそうなるのでしょうか。

さて肝心の中身ですが、香りにおいても味わいにおいてもモルティさの中に若さは感じるものの、フレッシュなオーク感にある程度マスクされており、らしいクールな金属感とスモークも強く感じました。

ヴァージンオークというと木材感やエグ味を強く感じるボトルが多く、わりと苦手な要素のため少しでもあると引っ掛かりを感じることが多いのですが、このケルピーには良いオーク感こそ感じましたが嫌味を感じませんでした。

そこはモーレンジで培ったビルラムズデン博士のカスクマネジメントの力なのでしょうか、こだわりの天日乾燥などできっとそういった要素を抜いた樽なんだと思います。

樽と原酒の一体感が出るまでもう少し時間をおいて飲みたい気もしましたが、若くても美味しく飲めるアードベッグでした。
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2017.03.31【日記】

アードベッグ1974 18年 ケイデンヘッド 150周年記念 57.7%

前回飲んだ時とイメージが異なりました。

 

アードベッグ ARDBEG 1974-1992 18yo CADENHEAD'S 150th Anniversary Bottling 57.7%
one of 215 bottles



香りは強くクールな金属感、土っぽいピートと麦、バニラとカスタードクリーム、フレッシュな柑橘と淡くプラム、力強い麦感、砂利っぽいアーシー、井草を燻したような強いスモーク。
飲むとパワフルに広がる、鋭さのある強いピート、淡くプラム、強い金属感、心地良い甘味、魚介の燻製、クッキリとした輪郭でキレがある、少しオイリーで鋭くピーティな長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ケイデンヘッドの150周年記念ボトリングからアードベッグ1974、18年熟成です。

このボトルを真剣にテイスティングするのは2回目ですが、前回はらしい金属感と鋭いピート、そして全体を包むクールなニュアンスが顕著に感じられ、わりと淡白で特徴的な要素以外は控えめな印象でした。

まさに「プレーンオークでハイプルーフのケイデンヘッド+個性の強いアードベッグ74」という感想だったのですが、今回は異なりました。

もちろん、金属感や独特の砂利のようなアーシーさや鋭いピートなどの70年代蒸留のアードベッグらしい味が強く感じられるのですが、意外にフルーティな要素が感じられ、リフィルのシェリーカスクだったのかなと思うようなニュアンスでした。

それは香りだけでなく味わいにおいても同様で、甘味も前回より強く感じました。
らしさは前回のほうが感じましたが、どちらかというと今回のほうが好きな味でした。

前回は非常に頑なイメージで、まるでボトリングしたてを飲んでいるような気分になりましたから、保存状態が良すぎたものを早く飲み過ぎたのかもしれません。
もう少し開栓後時間が経つか、注いでから時間をかけて飲めば今回のような香味を感じられたのかもしれませんね。


経年変化や保存状態、飲むときのコンディションの違いもあり、以前に飲んだ時と印象が異なることはしばしばありますが、本質的なところはあまり変わらないように思います。
今回は想定外に違っていたので掲載させていただきました。



このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんの10周年で開栓されました。

 
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2017.03.22【日記】

アードベッグ 1973-2000 27年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%

やはり70年代アードベッグは魅力的ですね。

 

アードベッグ ARDBEG 1973-2000 27yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 228 bottles



香りはシトラスやレモン、乾いた麦感、クールで鋭い金属感、砂利っぽいアーシー、藁とそれを燻したようなスモーク。
飲むとじわじわと舌に染み込む麦の旨味、スパイシー、シトラス、藁、甘味はサラリとしていて柑橘の酸味あり、やはり強い金属感と強烈なスモーク。

【Very Good】


ダグラスレインが2000年にボトリングしたOMCのアードベッグ1973、27年熟成。

さっぱりした柑橘のニュアンスに現行のアードベッグにも感じるような金属感やクールなニュアンスが70年代だともっと顕著に感じられます。

藁をいぶしたような独特の強いスモーキーフレーバーや砂利っぽいアーシーさも特徴的で、経年変化で舌に染み込むようなテクスチャーがあったのも好印象でした。

甘味はさらっとしており柑橘系の酸味もしっかりめに感じられ、ピートの強い余韻は長く残りました。

70年代前半のアードベッグは絶滅危惧種と言えるモルトになってきていますし、この個性は他に代えがたいので、飲む機会を大切にしたいと思います。


 
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2017.02.27【日記】

ニューリリース:アードベッグ Ar6 スペシャリティドリンクス エレメンツオブアイラ 55.7%

シェリー感が優位の多彩な香味で良かったです。

 

アードベッグ ARDBEG Ar6 SPECIALITY DRINKS ELEMENTS OF ISLAY 55.7%


香りはカラメルや黒糖、アプリコットジャムと少しプルーン、ミルクチョコレート、オイルで炒めて焦がしたナッツ、スモーキーで強いピート。
飲むとじわじわとスパイシーに広がる、熟したプラムと淡いベリー、濃いめの甘味と引き締める淡い渋味、奥からクールな金属感、潮風と塩気、スモーキーで長い余韻。

【Good/Very Good】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)のエレメンツオブアイラから,このシリーズ6回目のアードベッグ=Ar6です。

シェリーカスクのアードベッグらしく、樽の甘やかでフルーティな温かみのある要素と、原酒の金属感を含んだややクールで鋭い要素が混在していました。

このボトルにおいては、現時点で樽由来の暖かさのほうが優位に感じられ、甘味と渋味も心地良く、らしいクールでブリニーな印象が後半に強く感じられました。

もちろんピーティなニュアンスは香りにも味わいにも強く主張してきました。

ちょびっとちぐはぐなところも感じるボトルですが、これから時間が経つともっと融合して美味しくなってくると思います。


 
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2016.11.04【日記】

ニューリリース:アードベック 21年 オフィシャル 46%

熟成感もあって飲み心地の良いアードベッグでした。

 

アードベック ARDBEG 21yo OB 46%
Ex-Bourbon Cask



香りはレモンクリーム、バニラ、心地良い麦感、燻した藁の強いスモーク、潮風と淡く塩素、クール。
飲むと最初穏やかだがじわじわとスパイシー、バニラ、コーヒークリーム系のオイリーさ、しなやかなテクスチャー、コクもある心地良い甘味、良い酸味、金属感に伴う強めの塩気、余韻はピーティで長め。

【Good/Very Good】


ニューリリースのアードベッグ21年、オフィシャルボトルです。

香りからはアードベッグらしいクールな金属感や塩素っぽさやスモーキーで強いピートはあるのですが、熟成期間と蒸留時期の影響か丸みがあり、バーボンカスクらしいレモンやクリーム、バニラっぽいニュアンスもしっかりめに感じました。

飲んでみると香りのニュアンスに加えてクリーミーさにちょっとエドラダワーっぽいような独特のニュアンスを感じたのが印象的で、熟成感もあってアードベッグとしてはバランスの良い味わいでした。

クールですがまとまりがよく近寄りやすいアードベッグだと思います。美味しいですね。

しかし、ストックの少ないアードベッグがこのタイミングで21年を出してきたのには驚きました。
中身も良く特別感もあり、個人的には去年バイセンテナリーでこれを出したら良かったのにと思ってしまいました。

 
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2016.07.24【日記】

アードベッグ 1991-2008 17年 ハートブラザーズ 46%

不思議なミルキーさを感じるアードベッグでした。

 

アードベッグ ARDBEG 1991-2008 17yo HART BROTHERS 46%


香りはクールで華やか、オレンジオイル、バニラクリーム、塩素や金属感、魚介ダシと強いスモークのあるピート。
飲むと優しい口当たりから広がる、オレンジマーマレードのコクのある甘味と酸味、淡く塩素、クリーミーというよりミルキー、タール感のあるスモーキーなピート、心地良い余韻。

【Good/Very Good】


ハートブラザーズが2008年にボトリングしたアードベッグ1991、17年熟成の加水タイプです。

らしい塩素や金属っぽさも感じられ、オレンジなどの柑橘中心のフルーツ感と強いスモークを感じるピートがしっかりと主張してくる香味ですが、クリーミーというかミルキーというか、独特のまったりとしたニュアンスが香りにも味わいにもあったのが印象的でした。

ハウススタイルプラスアルファの個性のあるボトルで、加水らしい近寄りやすさもあって美味しかったです。

飲み心地も良く杯を重ねたくなるタイプでした。

 
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2016.07.02【日記】

ニューリリース:アードベッグ オフィシャル "ダークコーヴ" コミッティ向け 55%

パワフルなハイプルーフタイプ。ありがたみはありますが加水と好みは分かれる気がします。

 

アードベッグ ARDBEG OB "DARK COVE" SPECIAL COMMITTEE ONLY EDITON 55%
bottled in 2016



香りはペドロヒメネス系の甘やかなシェリー、アプリコットジャム、チョコレート、塩素、魚介ダシ、少しミーティ、バーベキュー、オイルとナッツ、スモーキーで強いピート。
飲むとパワフルでヒリヒリとスパイシー、コクのある甘いジャムのフルーツ、塩素や金属、うっすらとあまじょっぱいダシ醤油、引き締める淡い渋味、強いピート、オイリーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


アードベッグが今年リリースしたダークコーヴですが、前回ご紹介した一般向けの黒ラベル加水タイプの前に、このコミッティー向けの白ラベルもリリースされていました。
こちらは55%とハイプルーフでのボトリングです。

甘やかなシェリーカスクの香味と近年アードベッグの冷たくピーティなニュアンスが同時に感じられるという意味では黒ラベル加水のものと共通点も多いのですが、この白ラベルは加水していないためかやや一体感に乏しくフレーバーが各々に主張してくる感じで、度数以上に刺激的でした。
結構パンチの効いた香味で、もう少し瓶の中で寝かせてから飲むとまた変わってくるかもしれません。

現時点ではダークシェリーカスクらしいと思われそうなまったりとした甘味が強調され、それを渋みが引き締めている感じも加水タイプのほうがわかりやすいように思われ、私は黒ラベルのほうが好みでした。

このあたりはアードベッグの原酒の個性が好みかどうかとか、こういう限定リリースのアイラモルトに何を求めるのかという感覚によってもドリンカーによって好みが違ってくるところだと思います。


 
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2016.06.15【日記】

ニューリリース:アードベッグ オフィシャル "ダークコーヴ" 46.5%

甘やかなアードベッグ、楽しい味わいでした。

 

アードベッグ ARDBEG OB "DARK COVE" 46.5%


香りは甘やかなシェリー、プルーンやデーツ、ベリージャム、ビターチョコレートがけのオレンジ、塩素や金属、暖と寒が一緒に感じられる、バーベキューソース、タール、焚き火っぽい鋭く強いピートとウッディネス。
飲むと香り同様にジャムやドライフルーツ、塩素と金属、まったりと濃いめの甘味、ビターチョコレートやコーヒーを感じるほどよい渋味、バーベキュー、ウッディネス、炭っぽくスモーキーな強いピート。

【Good/Very Good】


毎年ボトリングされるアードベッグの新作ですが、去年のバイセンテナリーのパーペチュームに続いて今年はダークコーヴという色の濃いアードベッグでした。
コミッティー向けのカスクストレングス(白ラベル)に続き、この加水ラベルはアイラフェスのアードベッグデーに発売されました。
日本でもすでに正規品が発売されています。
ダークシェリーカスクで熟成させた秘密の原酒が醸し出す・・・と裏ラベルに記載されていますが、ダークシェリーカスクという言葉は聞いたことがなく、スペックは不明です。
なんとなく甘くて苦そうなイメージです。

香りはのっけから甘やかなシェリー感が主張し、プルーンやデーツといったドライフルーツやジャムなど濃縮されたフルーツ感があり、ビターチョコレートのようなニュアンスも強めでした。
またアードベッグらしい塩素や金属のクールなニュアンスもあり、シェリー感の温かさと同時に感じられました。焚き火っぽいスモーキーなピートも感じられ、淡いミーティさとともにバーベキューのニュアンスもあるように思いました。

味わいも香りから想像したようなタイプで、強めについたシェリー感で濃い甘味と嫌でない程度の渋味がしっかりと主張してきました。また、バーベキューっぽいニュアンスは味わいにもありました。

ちょっと樽での味付け感は否めないところで、去年のパーペチュームみたいなすっぴんのアードベッグの香味が好きな人にはちょっと樽がうるさく感じられるかもしれません。
現行の原酒の味がそこまで好みでないせいか、個人的にはこういうアードベッグは結構好きで、今後時間を置くと樽との一体感が出て味付け感もなくなりさらに良くなるのではないかと思います。

今回の加水タイプだけでなく、度数の高いタイプも近々飲んでみたいと思います。


 
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2016.06.14【日記】

アードベッグ 1972-2000 28年 キングスバリー ハンドライティング 49.2%

初期のハンドライティング、さすがの香味でした。

 

アードベッグ ARDBEG 1972-2000 28yo KINGSBURY HAND WRITING 49.2%


香りはまさにというクレゾール感、塩素と金属、クール、消毒液、灰っぽい強いスモーク、アプリコットジャム、オレンジ、バニラ、乾いた麦感、強いアーシー。
飲むと優しい口当たりからパワフルに広がる、濃厚でやや噛み応えのあるテクスチャー、コクのある甘味、優しい酸味、強い塩素や金属、クールで強くスモーキーな長い余韻。

【Very Good】


キングスバリーのハンドライティングシリーズからアードベッグ1972、28年熟成。
ハンドライティングはキングスバリーのハイレンジシリーズですが、その初期のラベルだと思います。

香りにおいても味わいにおいても、まさに70年代前半のアードベッグという塩素やミネラルを感じるクールなニュアンスと強いスモークと土っぽさ、それと同時に濃厚なフルーツのニュアンスもありました。

1972というとアードベッグが自前でフロアモルティングをやっていた時期のはずですが、そのためか濃縮感があってコクもあり、旨味も濃く迫力のあるボトルでした。

個人的にはクールなためかとっつきにくい雰囲気を伴っていることもある70年代アードベッグですが、熟成の長いこともあってか優しさを帯びており、濃い味ながら高次元でのバランスもとれており、わりと早めに打ち解けた気がしました。



このボトルは、神楽坂のFingalさんでいただきました。


 
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2016.05.21【日記】

アードベッグ "ロードオブジアイルズ" 25年 オフィシャル

思い出深いボトルです。やはりとても好きでした。

 

アードベッグ ARDBEG "LORD OF THE ISLES" 25yo OB 46%


香りはクール、強い塩素と金属感、クレゾール、レモン、バニラ、乾いた麦感、潮風、強く灰のようなスモーク。
飲むと凝縮感があり舌に染み込んでくる、レモン、少し桃など熟したフルーツ感もある、カスタード、クールでキレもあるが甘味はしっかりある、少しオイルサーディン、スモーキーで長い余韻。


【Very Good/Excellent】

アードベッグのオフィシャル、ロードオブジアイルズです。
2001年のボトリングで、1974、1975年の樽がヴァッティングされているとのことです。

香りからは、まさに70年代のアードベッグというクールな金属感と塩素っぽさ、クレゾール感がしっかりと感じられ、アイラモルトらしいピートも強く主張してきます。

気が付けばボトリングから15年程度経っているボトルですが、加水ということもあって結構にこなれたテクスチャーで舌に染み込むようなテクスチャーがあります。
そこはかとないフルーツ感もあり、香り同様に70年代アードベッグらしいクールで金属っぽいニュアンスもしっかりと感じられました。

個性的だが引っ掛かりのない香味で非常に美味しい。いくらでも飲めてしまう。


私が70年代アードベッグをしっかりと飲み込んだ思い出深いボトルで、昔から大好きでしたがやはり好きだと再確認しました。

想い入れ無しでは評価できないボトルです。


 
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2016.04.09【日記】

アードベッグ 1975-1987 サマローリ

未だフレッシュでパワフルでした。

 

アードベッグ ARDBEG 1975-1987 SAMAROLI 57%
one of 648 bottles



香りはプレーンな樽感で強い麦感、鋭い金属感、魚介ダシ、フレッシュな柑橘と強いスモーク。
飲むとじわじわとスパイシーに広がる、フレッシュな柑橘、噛み応えもある強い麦の旨味、アーシーでスモーキー、甘味は強くなくドライな余韻。

【Very Good】


1987年にダッシーがサマローリにボトリングしたアードベッグ1975、およそ12年熟成のハイプルーフです。

プレーンカスクのハイプルーフということもあってか、ボトリングから30年近く経過しているにもかかわらずほぼオールド感を感じないコンディションでした。

樽の影響や瓶内変化の影響が少ないこともあってか、フレッシュな柑橘と若々しさすら感じる強い麦感をベースにしていて決して複雑な香味でありませんが、70年代アードベッグらしい金属感や土っぽさを伴う強いピートが感じられました。

甘味は強くなくかなりドライでスパイシーな味わいで、瓶詰め時の印象と大きくは変わっていないのではないかと想像しながら飲みました。

当時のニューリリースの香味に、いつもより距離を詰めて思いを馳せることのできた気がした珍しいボトルでした。


 
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2016.03.15【日記】

アードベッグ 1991-2002 11年 GM スピリットオブスコットランド ジュパンインポートシステム向け #2017

シェリーの効いた90年代前半アードベッグ、あと何回飲めるでしょうか。

アードベッグ ARDBEG 1991-2002 11yo GM SPIRIT of SCOTLAND for JIS #2017 ARDBEG 1991-2002 11yo GM SPIRIT of SCOTLAND for JIS #2017

アードベッグ ARDBEG 1991-2002 11yo GM SPIRIT of SCOTLAND for JIS #2017 52.5%
one of 295 bottles, Refill Sherry Hogshead



香りは濃いめのシェリー、キャラメリゼしたナッツ、熟したプラム、チョコレートがけのドライオレンジ、腐葉土、塩素と強いピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、良いシェリー、キャラメリゼしたナッツ、チョコレート、濃いめの甘味と引き締める渋味、少し青草、塩素、アーシーさを伴う強いピート、長い余韻。

【Good/Very Good】


GMがスピリットオブスコットランドシリーズで2002年にリリースしたアードベッグ1991、11年熟成です。

なかなか良いシェリー感が効いており、それ由来のキャラメルやナッツ、熟したフルーツやチョコレートといった要素がしっかりと主張するのと同時に、アードベッグらしい塩素っぽさのある強いピートやアーシーさも主張してきました。
前者は暖かな印象を、後者には冷たい印象を感じることが多いのですが、瓶内変化もあるのか融合している印象でした。

シェリーのためかピートのためかボトリング後変化のためか、もしくはそのすべてのためか、若さはほとんど感じられず、飲み応えもあり、複雑で美味しいアードベッグでした。

90年代前半のアードベッグはもう貴重ですし、さらに色の濃いシェリーカスクとなるとほとんどお目にかかれなくなりました。
この寒暖の融合はなかなか他にはない個性ですし、たまに飲みたくなりますね。


 
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2015.11.20【日記】

アードベッグ 18年 ウィルソン&モーガン 1992年ボトリング

70年代蒸留のキレキレなタイプで特徴的な美味しさでした。

アードベッグ 18年 ウィルソン&モーガン 1992年ボトリング アードベッグ ARDBEG 18yo WILSON & MORGAN

アードベッグ ARDBEG 18yo WILSON & MORGAN 46%
1992 bottling



香りは鋭く冷たいニュアンス、塩素や金属、クレゾール、シナモン、枯草、スモーキーなピート、乾いた麦感。
飲むとじわじわと広がる、やはり冷たい金属感や塩素がしっかり、クレゾール、スモーク優位のピート、甘味は強くない、燻製した魚介の旨み、その奥から麦感もしっかり、キレあり、舌にしみ込むようなテクスチャー。

【Very Good】


ウィルソン&モーガンからアードベッグ18年の46%加水タイプ。
1992ボトリングということなので,逆算すると1974あたりの蒸留ということになります。

全体を鋭く冷たいニュアンスが包んでおり,ねっとりしたところが感じられない香味です。
香りの最初から,まさに70年代アードベッグという金属感や塩素,クレゾールのニュアンスが強く感じられ,非常に煙たいです。熟成期間なりに麦の主張もありました。
飲んでも香り同様にクールでスモーキーでした。甘味は強くなく,燻製した魚介や麦の旨みがあってそれが舌にしみ込んでくるようでした。

同じ1974のプロヴナンスやサマローリ,グリーンケイデンなどに近いプレーンで70年代アードベッグらしさがストレートに感じられるボトルで,それらのボトルに上手に加水したらこんな味かなと思えるタイプでした。
らしさ全開で完成度も高く,加水ながらかなり満足度の高い70年代アードベッグでした。


 
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2015.11.06【日記】

アードベッグ 1974-2001 26年 ダグラスレイン オールドモルトカスク そしてちょっと思い出話

間違いないスペックですが間違いない内容でした。

アードベッグ ARDBEG 1974-2001 26yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask ARDBEG 1974-2001 26yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask

アードベッグ ARDBEG 1974-2001 26yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 252 bottles



香りはしっとりしたニュアンス、シトラスやバニラ、強い金属感、塩素と消毒液、クレゾール、スモーク、腐葉土、クールで鋭い印象。
飲むとじわじわとスパイシーに広がる、熟しすぎたシトラス、ドライ、甘味は控えめ、ほどよい酸味と強めのミネラル感と塩気、魚介の燻製、キレがあるのにオイリーでスモーキーな長い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのOMCからアードベッグ1974,26年熟成です。

70年代,それも前半のアードベッグは非常に貴重で,74と言えばサマローリプロヴナンスなんかもあるヴィンテージです。

このボトルも期待通りで70年代アードベッグのスタイルを強く感じる素晴らしいボトルで,全体にはクールで鋭い印象です。

柑橘や金属感,塩素や消毒液,クレゾール,そしてスモーク有意のピート感,これらが香りからも味わいからも十分に感じられます。
甘味は強くなくドライでキレがあり,ミネラリーでブリニーな味も興味深く,厚みを強く感じるタイプではなくキレもあるのに非常に余韻が長いという,この辺のアードベッグ特有だと思う違和感を感じるような特徴もしっかりありました。
特徴的な成分の主張が強いためか,加水でボトリング後14年程度経過していますがオールド感はあまり顕著ではありませんでした。


そういえば私にはOMCのアードベッグを飲むたびに思い出すことがあります。
私がこんなに幅広くモルトを飲んでいなかった頃で相当前の話ですが,まだ狭かった旧々スコ文研の事務所で飲んでいた時に,参加者のひとりがOMCのアードベッグの60年代蒸留のものを持ってきておりそれを振る舞ってくれました。
私にとって未知のお酒だったということもあり,大感激するかと思いきや,いまいちピンときませんでした。
その時,感想を聞かれて,経験不足でよくわからないとは言えず,枯れてる感じがしてあんまり私の好みじゃないですねと言ってしまったことが,未だに恥ずかしく思い出されます。
持ってきてくれた方にも失礼ですし,何より単に自分がまだ未熟だということを認められず,素晴らしさを理解できていないのではないかと思えなかったことが情けないです。
恐らく今飲んだら魅力的な要素をいくつも見つけられるのではないかと思います。
たくさん飲んだ今の方が,自分の未熟さを実感でき,未知のものへの貪欲さが増しているというのは面白いことです。


 
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2015.10.10【日記】

ニューリリース:アードベッグ "スーパーノヴァ" コミッティーリリース 2015

今回はなかなか美味しく感じました。

アードベッグ ARDBEG  

アードベッグ ARDBEG "SUPERNOVA" COMMITTEE RELEASE 2015 54.3%


香りはフレッシュレモン、若々しい麦感、バニラ、蜜、潮、ミネラル、塩素、鋭いピート。
飲むとパワフルなアタック、ヒリヒリとスパイシー、フレッシュレモン、シロップの甘味と柑橘の酸味、若い麦感、強いスモーク、タール、オイリーな余韻。

【Good/Very Good】


アードベッグが通常よりかなり強くピートを炊いて作ったというスーパーノヴァ,今年リリースのコミッティー向けです。

スーパーノヴァを飲むと毎回思いますが,そこまでピートだけが突き抜けているようには感じず,通常のものに比べてややピート先行かなという程度かなと思います。
ファーストリリースが特にそうでしたが,ピートより塩素や金属感が強いことの方が気になるものが多く,私はそこが前面に出過ぎているものに飲み心地の良さを感じないほうなので,あまり良い印象を持っていませんでした。

今回のものはというと,鋭い切れ味は感じるものの,そこまで塩素や金属感が激しく主張してくることはなく,スパイシーではありますがあまり嫌な引っ掛かりはありませんでした。
アードベッグらしい強いピート・スモークも感じられ,アイラのカスクストレングスらしい満足感もあり,これならスーパーノヴァも美味しく飲めるなと思いました。

 
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2015.08.22【日記】

アードベッグ 1975-2002 27年 ウィルソン&モーガン

やはり70年代のアードベッグは個性的かつ魅力的です。

アードベッグ ARDBEG 1975-2002 27yo WILSON & MORGAN ARDBEG 1975-2002 27yo WILSON & MORGAN

アードベッグ ARDBEG 1975-2002 27yo WILSON & MORGAN 46%


香りは消毒液とクレゾール、スモーク、冷たさも感じる金属感しっかり、強く湿った土、萎びたオレンジ、こなれた力強い麦感、淡く蜂蜜、飲むと穏やかな口当たりから広がる、萎びたレモン、香り同様のクレゾールや消毒液、クールな金属感、強くない甘味と柑橘の酸味、染み込むような麦と土、オイリーでスモーキーな長い余韻。

【Very Good】


ウィルソン&モーガンが2002年にボトリングしたアードベッグ1975,27年熟成です。

香りの最初から70年代アードベッグとしか思えない薬品っぽさや強いスモーク,湿った土,冷たい金属感などがしっかりと感じられ,同時に熟成期間のわりにパワフルな麦感も感じられたのが良かったです。

飲んでも香り同様に個性的な要素が次々と現れ,控えめの甘味と酸味,瓶内変化も影響していそうなしみ込んでくるようなテクスチャーを伴う麦感や土っぽさが印象的でした。

決して舌にガツンと重く乗ってくるようなボディの厚いタイプではないのですが,独特の個性は長い余韻として続きました。


 
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2015.06.27【日記】

アードベッグ 1978-2000 GM コニッサーズチョイス

この辺のスペックは安心して飲める70年代アードベッグですね。

 ARDBEG 1978-2000 GM CONNOISSEURS CHOICE

アードベッグ ARDBEG 1978-2000 GM CONNOISSEURS CHOICE 40%


香りは強く塩素、金属感、クレゾール、スモーク優位の強いピート、じわじわとアプリコットジャム、しっとりした粘土っぽさ、飲むと優しい口当たり、香り同様に強い塩素や金属感があってクール、少しアップルパイ、穏やかな甘味、舌に染み込む魚介と麦の旨味、強いピートと塩素が長く残る。

【Good/Very Good】


おなじみGMコニッサーズチョイスのアードベッグ1978,2000年ボトリングでおよそ22年の熟成です。

香りからはまさに70年代アードベッグでしかない塩素や金属,クレゾール,そして独特の粘土っぽいアーシーなニュアンスがしっかりと感じられました。

飲むと加水のちょいオールドらしい優しい味わいでした。香り同様の70年代アードベッグらしさがしっかりと感じられ,麦と魚介の旨味が伴にしっかりと感じられて美味しかったです。

昔のアードベッグは加水でも不思議なほど余韻が長く,独特のニュアンスがずっと残りますね。

 
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2015.06.07【日記】

ニューリリース:アードベッグ オフィシャル パーペチューム 一般向け

やはり若さの目立つプレーンな構成のアードベッグでした。

 

アードベック ARDBEG OB PERPETUUM 47.4%


香りは爽やかなシトラス、若い麦と植物感、強く塩素と金属感、スモーク優位の強いピート、生牡蠣、アルコールの刺激もありややニューポッティな豆と根菜、クールで鋭い、ミックスナッツ、飲むと若いニュアンスのわりに刺激は少なく加水のよう、フレッシュシトラス、シロップの甘味、柑橘の酸味、強い塩素と金属、鋭く強いピート、少しきつめのオークのエグ味、かなりビターだが少しクリーミーさもあるオイリーな余韻。

【Good】


今年のアードベッグデーにでた新作は,アードベッグ蒸留所の200周年に併せてボトリングされたパーペチュームです。
以前にコミッティー向けにボトリングされたものを,蒸留所で買ってきた方から分けていただいてテイスティングしましたが,今回のものは光沢のあるラベルになって出てきた一般向けのボトルです。
未来を意識した仕様のようです。

前回のコミッティー向けと同様かそれ以上に若さが目立つ印象で,全体にプレーンな印象もそのままでした。
やはりかなり若い原酒を中心としたヴァッティングなんだと思います。
ピーティなアイラモルトの場合,若くてもそれなりに飲めてしまうものが多いのですが,鋭さやクールさがアルコール感をより際立たせてしまうのか,ややニューポッティさが気になりました。なお,これは時間と共にゆっくり抜けていくような印象もありました。
コミッティー向けと同様に味つけした感じが無いのでアードベッグらしい塩素っぱさや金属っぽさ,クールなニュアンスはわかりやすいと思います。

また,未熟感も感じるわりには度数が低く,加水モルトのような雰囲気でしたが度数は47.4%とカスクストレングスのような不思議な度数です。
結構な数をリリースしてますし,全部同じ度数となると加水なんでしょうか?だとするとこの度数に設定した理由が気になるところではあります。

普通に飲めるモルトではありますし,今の飾らない姿を表現するというコンセプトなのかもしれませんが,オフィシャルスタンダードと比べてワクワクするような特別感が無かったのはやや残念でした。
生産量も多くないですし,休止期間もあったため使える樽も少ないですし,バイセンテナリーの為に特別なものを大量にリリースするというのは難しいのかもしれません。

とはいえ,毎年ちょっとしたお祭り騒ぎになりますし,凝ったラベルやイベントなどでモルトファンを楽しませてくれますね。
使える樽のストックも増えてくるこれからに期待したいと思います。


 
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2015.05.27【日記】

アードベッグ 1991 19年 マーレーマクダヴィッド ミッション

再稼働前のアードベッグも貴重になってきました。

 ARDBEG 1991-2010 19yo MURRAY MCDAVID MISSION

アードベッグ ARDBEG 1991-2010 19yo MURRAY MCDAVID MISSION 55.9%
one of 280 bottles, Bourbon Cask



香りは強いピート、塩素や金属、淡くバナナ、アプリコット、バニラ、クリーム、飲むとやや刺激的、塩素や金属、アプリコットジャムのコクのある甘味、強いピート、リッチ、オイリーで長い余韻。

【Good/Very Good】


ジムマッキューワン氏が選定したという,マーレイマクダヴィッドのミッションシリーズから,アードベッグ1991,19年熟成です。

アードベッグらしい塩素や金属のニュアンスがしっかり感じられる香味で,鋭くやや冷たいニュアンスもありましたが,それと一緒にややクリーミーだったりジャムっぽかったりというどこか温かいようなニュアンスもあったのが印象的でした。
カスクストレングスのためかリッチさや迫力も感じる味わいで,オイリーな余韻も長かったです。

90年代といっても再稼働前のアードベッグはすでにすごい値段で売られていますから,今後はなかなか飲めなくなりそうです。


 
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2015.05.02【日記】

アードベッグ 1974-1996 GM スピリットオブスコットランド

わりとリッチで複雑さや厚みも感じる加水70年代アードベッグでした。

 ARDBEG 1974-1996 GM SPIRIT of SCOTLAND

アードベッグ ARDBEG 1974-1996 GM SPIRIT of SCOTLAND 40%


香りはアプリコットジャム、熟したオレンジ、煮詰めた紅茶、塩素や金属感、淡いオールド感、キャラメリゼしたナッツ、淡くアンティーク家具、強いがしっとりしたピート、飲むと滑らかな口当たりから広がる、アプリコットジャム、プラムやオレンジ、キャラメリゼしたナッツ、コクのある甘味、スモーク優位のピート、舌に染み込むような旨味、心地良い余韻。

【Very Good】


GMのスピリットオブスコットランドからアードベッグ1974,およそ22年の熟成です。

恐らくはリフィルのシェリーカスクで熟成されたと思われ,現行のものとも異質な70年代アードベッグらしいしっとりした塩素や金属感やピートに加えて,香り・味わいともにジャムや熟したフルーツのようなニュアンスが感じられ,コクのある甘味がありました。
また,渋く枯れたような良いオールド感も全体を包んでおり,古いウッディネスや経年変化によると思われる舌にしみ込むようなテクスチャーも好印象でした。

わりとプレーンな樽でクールな酒質をストレートに感じることが多いのですが,このボトルは樽の影響で暖性も帯びており,全体に複雑でリッチな70年代アードベッグでした。

 
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