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モルト初心者にオススメするウイスキー・後編

前編からの続きです。

さて、美味しくなるかどうかも分からないものに対してそこまで出費もできないでしょうし、前述のように参考にできるテイスティングノートも豊富ということもありますから、飲み比べするなら最初はオフィシャルスタンダードボトルが良いと思います。
ある程度のわかりやすさがあって普通に手に入る安価なもの、それも刺激の少ない加水のものが良いでしょう。
なお、妻の話のところでも触れましたが、特にピートやシェリーの個性というのは最初からわかりやすいようです。

だんだん違いがわかってくると、自分のその段階での好みというのがわかってくると思います。
そうなったら比較するボトルを買い足したり、BARでいろいろ飲んで嗜好の幅を広げていくのが良いと思います。好みの方向性を中心にしつつも、できるだけ好き嫌いせずいろんなものを試してみましょう。なお、ここで素晴らしいナビゲーターたるバーテンダーさんに恵まれると、加速度的に嗜好の幅が広がっていくと思います。
で、気になったものは可能であればボトル買いして、じっくり飲み込んでいくと、新しいボトルのテイスティングの際に比較するベースとなる記憶が増えていきます。(過去記事もご参照ください
その時あまり好みでなくとも、後で美味しく感じるようになったり比べたくなったりすることもしばしばありますので、買って損はないことが多いです。
それを繰り返していくうちにどんどん楽しくなり、自然と蒸留所や年代による個性がわかってくると、もうウイスキーが人生の楽しみのひとつになるでしょう。
なんとなくたくさん飲むより、どうしてこういう香り・味わいなんだろうという興味を持ってじっくりと目の前の1杯に向き合うのが近道だと思います。

最後にあくまで参考ですが、自分が最初に買ったボトルは下記のもので、とても良かったので聞かれた時にはこれをお勧めしています。
そのボトルを何度も飲んでいるうちに認識できるようになったフレーバーも参考までに書いておきます。
なお、すべて加水のオフィシャルボトルです。

・ラフロイグ10年
(ピート、スモーク、その後他のピーティなモルトとの比較でヨード)
・マッカラン12年
(シェリーカスクの個性、その後他のモルトとの比較でサルファリー)
・グレンリベット12年
(クセの無い味、良好なバランス、個性の強いものとの比較のベース)

これらの後に買うなら
・クライヌリッシュ14年
(オイル、粘性のあるテクスチャー)
・グレンリベット18年
(12年との比較で熟成感や樽の違いを認識)
・グレンモーレンジ・オリジナル
(バーボンカスクの個性)
・サマネ
(モルトではなくライ麦ウォッカですが、麦感がとてもわかりやすい)

いかがでしょうか。

最初にも書きましたが、今回の話はモルト愛好家の中でもいろんな意見のあるテーマですし、上記はあくまで私の歩んできた道をベースに考えたひとつの例です。
全然別の道を歩んできた素晴らしいテイスターさんもたくさんいますのでどの道が一番良いのかはわかりませんが、現時点での自分の経験をもとにお答えするとこんな感じです。

今さらですがウイスキーは特に素晴らしい嗜好品だと思います。
一人でも多くの人がウイスキーを人生の楽しみにできると良いですね。
そこに貢献できたら幸せです。

 

#考えたこと #モルト初心者の方へ

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