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ニューリリース:アードベッグ オフィシャル パーペチューム 一般向け

やはり若さの目立つプレーンな構成のアードベッグでした。

 

アードベック ARDBEG OB PERPETUUM 47.4%

香りは爽やかなシトラス、若い麦と植物感、強く塩素と金属感、スモーク優位の強いピート、生牡蠣、アルコールの刺激もありややニューポッティな豆と根菜、クールで鋭い、ミックスナッツ、飲むと若いニュアンスのわりに刺激は少なく加水のよう、フレッシュシトラス、シロップの甘味、柑橘の酸味、強い塩素と金属、鋭く強いピート、少しきつめのオークのエグ味、かなりビターだが少しクリーミーさもあるオイリーな余韻。

【Good】

今年のアードベッグデーにでた新作は,アードベッグ蒸留所の200周年に併せてボトリングされたパーペチュームです。
以前にコミッティー向けにボトリングされたものを,蒸留所で買ってきた方から分けていただいてテイスティングしましたが,今回のものは光沢のあるラベルになって出てきた一般向けのボトルです。
未来を意識した仕様のようです。

前回のコミッティー向けと同様かそれ以上に若さが目立つ印象で,全体にプレーンな印象もそのままでした。
やはりかなり若い原酒を中心としたヴァッティングなんだと思います。
ピーティなアイラモルトの場合,若くてもそれなりに飲めてしまうものが多いのですが,鋭さやクールさがアルコール感をより際立たせてしまうのか,ややニューポッティさが気になりました。なお,これは時間と共にゆっくり抜けていくような印象もありました。
コミッティー向けと同様に味つけした感じが無いのでアードベッグらしい塩素っぱさや金属っぽさ,クールなニュアンスはわかりやすいと思います。

また,未熟感も感じるわりには度数が低く,加水モルトのような雰囲気でしたが度数は47.4%とカスクストレングスのような不思議な度数です。
結構な数をリリースしてますし,全部同じ度数となると加水なんでしょうか?だとするとこの度数に設定した理由が気になるところではあります。

普通に飲めるモルトではありますし,今の飾らない姿を表現するというコンセプトなのかもしれませんが,オフィシャルスタンダードと比べてワクワクするような特別感が無かったのはやや残念でした。
生産量も多くないですし,休止期間もあったため使える樽も少ないですし,バイセンテナリーの為に特別なものを大量にリリースするというのは難しいのかもしれません。

とはいえ,毎年ちょっとしたお祭り騒ぎになりますし,凝ったラベルやイベントなどでモルトファンを楽しませてくれますね。
使える樽のストックも増えてくるこれからに期待したいと思います。

 

#アードベッグ (ARDBEG)

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