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プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample A

モルト仲間のnaoskprsさんから,ブラインドサンプルが3種類届きました。

今回もありがたく挑戦させていただきました。

まずはAです。

 

(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)

・プチSBT 2014/10月 from naoskprsさん sample A

香りは華やかで熟成感あり,エステリー,洋ナシ,パイナップル,桃,メロン,バナナ牛乳,バニラ,フルーツケーキ,バタースコッチ,クリーミー,ナッツ,少し植物感,強めのウッディネス,多彩なアロマ。
飲むとトロリとした口当たりで芳醇,洋ナシ,パイナップル,バナナ牛乳,コクのある甘味,良い酸味,オークのウッディネスは強めではあるが嫌みではない,クリーミーなフルーツケーキ,長い余韻。

【G/VG】

ややボディは軽くなっているようだが,熟成感があり複雑で美味しいボトル。
エージェンシーなどドイツ系ボトラーの,長熟度数落ちのカスクストレングスのボトルが第一に連想される。

総合的な予想としてはスペイサイドモルトで1970年代蒸留,長熟由来で40~46%の度数落ちで比較的最近のリリース。
恐らくはリフィルのバーボンホグスで40年前後の長熟と思われる。

蒸留所予想は基本はクリーミーでフルーツケーキのようなニュアンスから選んでみた。
第3予想にはこういう系統のドイツ系長熟ボトルの多さとかすかなエグ味からブナハーブンにした。

 

・予想
1、グレンタレット
2、グレンバーギー
3、ブナハーブン
あとはグレンロセスやロングモーンも考えた。

 

以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
 
正解は・・・、

 

 

 

 

グレンロセス GLENROTHES 1970-2006 Taste Still Selection #10590 41.8%
one of 175 bottles, Bourbon cask

テイストスティルセレクションのグレンロセス,1970年蒸留,約36年の長熟ボトルでした。

思いのほかボトリングは前でしたが,やはり長熟スペイサイドの長熟度数落ちのカスクストレングスでしたね。

蒸留所予想に関しては,非常に悔しいところで,このクリーミーなフルーツケーキ+バナナミルクのニュアンスといえば,自分の中ではまず70年代長熟のグレンタレットとグレンロセスというイメージで,今までのSBTでもだいたいその2つを第1,第2予想に据えるのですが,最近ロセスの長熟のリリースが少なくなっていたこともあって,今回に限り上記のように候補に挙げるのみで第3予想からは外したのでした。
そんな時に限って正解グレンロセス・・・,予想に邪念を入れてはいけないという戒めでしょうか。(笑)

近年だとドイツ系のボトラーズに多いタイプでしたが,ちょっと前だとダンカンテイラーなどこういうボトラーの個性でもありましたね。

今回はドンピシャ正解ができる出題だっただけに悔しいです。
でも,ほぼ予想通りのスペックのボトルで納得できる正解発表でした。

あまりボディは無いものの,長熟らしい複雑なフルーティを堪能できるボトルでした。
 

#グレンロセス (GLENROTHES) #SBT

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