ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

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モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2012.09.19【日記】

これまでのテイスティングノート33:ダルユーイン 1973-2011 38年 ウイスキーリンク ”Cure” #10417


 

ダルユーイン DAILUAINE 1973-2011 38yo #10417 54.5%
whiskylink “Cure” selection No.1
one of 190 bottles
2011年7月開栓 ・ 2012年3月11日評価



・香り:
厚いモルティと濃い蜂蜜の甘い香りが前面、青リンゴや熟したオレンジ、白ブドウ、ヴァニラ、干し草、薄くミント、バターやホワイトチョコのニュアンスを伴うオイリー、桃やパイナップルも奥から出てくる。樽の印象は強くないがバーボンカスクのニュアンスはあり、熟成はリフィルのバーボンホグスヘッドだろうか。モルティな中を探すと複雑なフルーツが見つかる。熟成感は開栓後時間をかけてゆっくりと出てくる。


・味わい:
麦から作った蜜のようなモルティな濃い甘さ、べっこう飴のニュアンスも。結構スパイシーでヒリヒリする。オレンジやアプリコットからだんだん白ブドウ感も。木材っぽい渋味が全体を引き締めて深めている。余韻は厚い麦の甘味とスパイシーさがメインだが、複雑なフルーティさが軽くミントを伴い鼻に抜けるような感覚が長く残る。
ざっくり味わうと麦の甘味が漠然と複雑な上に乗っかっているような印象だが、探すと複雑さを紐解いていくような感じがあり、38年の熟成感はそこに感じられるように思う。ただ麦感豊富で無骨なモルトとはそこが違っている。


・加水:
レモンのようなフレッシュな柑橘感や白ブドウが強まりよりフルーティになる。スパイシーさも和らぎバランスは良くなる気もするが、若い草っぽさが出てくることもあり、個人的には加水前の方が好み。


・総評:
麦の甘さとスパイシーさが前面にでており、長期熟成による複雑なフルーティさを覆い隠しているような印象であったが、それが時間をかけて徐々に露出してきた。売れ筋のフルーティ前面な路線とは全く異なるが、モルトを愛する人がいろいろなことを偲びながらしみじみ味わうのにふさわしいボトル。


【Very Good, Interesting】

最初に飲んだ時にはわりと硬さがあり、無骨な麦感をベースにフェッターケアンのようなバターやホワイトチョコのようなオイリーさが目立つ印象でした。厚いモルトだとは思いましたが、正直38年の熟成感は感じませんでした。
その後、徐々にフルーティさとクリアな印象が出てきて、麦感はそのままにプレーンなニュアンスになりました。(散々飲んでいるボトルなのに、昨年末のブラインドイベントで見事にかすりもせず外しました・・。)
フルーティさが強まりモルティさが落ち着いてきたことでバランスはどんどん良くなり、開栓後時間が経った今なお飲み頃に近づいているような気すらします。
終始変わらないのが一本筋の通った麦感で、それ以外の要素が抜けたり出てきたりして、非常に興味深い変化をしてくれました。


〈2012/3/13 whiskylinkで公開〉


2012/9/19  追記:
これはすでにいろいろ検討に検討を重ねた投稿だったので、追記することがあまりないのですが、飲みきってしまうと変化が楽しめなくなるからという、自分としては珍しい理由でまだ残してあります。



 

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