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自宅テイスティング:時にはじっくりテイスティングを:クレイゲラキ 1973-1994 スコッチモルトウイスキーソサエティ 44.7

最近深夜に自宅で結構ストイックにテイスティングしてました。
ひさびさに開けたSMWSのボトル。

 

クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1973-1994 SMWS(44.7) 54.3%

・香り
べっこうあめ、薄い紅茶、ヴァニラ、心地良い麦感や植物感、松ヤニやタールのようなピート感、少し塩素や金属感、樽は感じず全体としてプレーンでわりとクリアな印象であり、華やかさはあまりなく無骨な香り。

・味わい
とろりとした甘さが印象的、べっこうあめ、アプリコットジャム、若さを伴わない厚い麦感、ヴァニラ、ほど良くスパイシー、力強さがしっかり残っており、行き過ぎない熟成感が好印象、麦の旨さが濃く感じられ飲みごたえあり、樽感は薄くプレーンでクリア、植物感を伴うようなピート感が主張、植物的なニュアンスは香りから想像するより強く若干エグ味のようにも感じられるが、それが厚みも出しているようにも感じる。

・余韻
べっこうあめの甘さとアプリコットティー、麦と植物感、余韻は長い。

・加水
崩れない。特徴そのままにやさしく広がる。

・総評
べっこうあめを連想させる甘さと麦の旨みがが前面にでている。
SMWSらしい、飲みごたえを伴った過熟感の無い旨いボトル。
樽が出ていないためクセがなく、素朴で無骨だが飲み飽きしない美味しさ。
開栓直後は塩素っぽさが強かったが、徐々に抜けていった。

【Good/Very Good】

1994年詰めで約20年熟成のソサエティのクレイゲラキ。
とろっとした甘味があり、厚めのボディと麦感が特徴的ですが、どこかクリアな印象もあり、そのあたりはクレイゲラキっぽいのかなと思いました。

最近のリリースはあまり飲んでいないのでどうなのかわかりませんが、SMWSのボトルはボディの厚みが残ったボトルが多い印象です。さらに昔のものにはその厚いボディにフルーティな熟成感が伴った、とんでもなく旨いボトルも散見されます。
TWAのようにボディよりも熟成感とフルーティさを重視した(というイメージを自分は持っています)ボトリングが流行の昨今ではありますが、こういうボディや麦感が魅力のボトルの良さも、広く理解されていって欲しいです。

自宅でのテイスティングは、夜にじっくりやることが多いのですが、深夜に独りでブツブツ言いながらやっているので以前は妻がだいぶ気味悪がってました。
「ストイック過ぎて気持ち悪い」と。(笑)
それも今ではすっかり我が家の日常の光景となりました。
 

#クレイゲラキ (CRAIGELLACHIE)

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