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ニューリリース:スプリングバンク 21年 オフィシャル 2018年詰め 46%

ここ数年では一番好きな21年でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo OB bottled 2018 46%

香りは華やかで凝縮感あり。洋梨やリンゴのジュース、フリーズドライのグレープフルーツ、粉っぽいモルティ、白い花、少しチーズ、バニラ、タールと強いピート。
飲んでも華やかで少し鋭い。凝縮感のある噛み応え、グレープフルーツやリンゴ、果汁っぽさのある甘味と酸味、塩気の強いチーズ、意外に主張は強くないがピートのある余韻。

【Very Good, Interesting】

毎年限定でリリースのあるスプリングバンクのオフィシャル21年ですが、今年のものも無事に飲むことができました。
これは現地から直接購入されたものを6月初旬に飲んだ記録ですが、日本にも最近正規で入ってきたようなので、ちょうど手元に届いた人もいる頃だと思います。

毎年、シングルカスクのカスクストレングスだったり、ヴァッティングする樽の内容が違ったりするので楽しみにしているのですが、今年のものはちょっとトリッキーなヴァッティングのようで、ラムカスクが70%とメイン、残り30%がバーボンバレルということでした。

ハウススタイルのしっかりした蒸留所ですから、らしい味も十分あるのですが、ラムカスク由来と思われる香味がかなり効いていました。
ラムカスクの味というより、フレッシュラムに近い香味のようにも思えました。

上記のようにミックスジュースのような果汁感だけでなく、私の好きなフリーズドライのような凝縮感を伴う柑橘感があり、モルティさにも粉っぽい凝縮感があって噛みごたえを感じました。

ジューシーな甘味と酸味に、嫌味にならない程度のチーズっぽさ、塩気、そして最近のスプリングバンクとしては後半から余韻にかけてのピートが控えめだったのも個人的には好印象でした。

昔から、スプリングバンクの王道といえばシェリー樽という印象があり、いわゆる陶酔感のあるイチゴジャムを感じるものはシェリー樽が多いです。

王道を評価すべしと無意識に思ってしまう部分もあるのですが、最近のスプリングバンクのシェリーカスク、特にシングルカスクではないヴァッティングに使われるものは、その強いピート感とも相まってダシ醤油っぽいニュアンスを感じてしまうものが多くなっています。それでも美味しいものは美味しいのですが、私の嗜好のど真ん中からはやや外れていました。

そんな中、今回の21年には、ちょっとトリッキーでも今のスプリングバンクでお前が好きなのはこういうものだろ!素直になれよ!!と言われた気がしました。

少し悔しい気もしますが、過去の21年をリリース直後に飲んだ中では、今年のものが一番美味しく感じました。

経年変化後も比べたかったので、たくさん買って過去のものと共に保存しておきたいところでしたが、日本への割り当てもあまり多くないようで、残念ながらその野望は簡単には叶いそうにありません。。。
高くつきそうですが、オークションに手を出そうか悩み中です。
 

#スプリングバンク (SPRINGBANK)

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