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ウイスキーガロア誌のテイスターに就任しました。

ウイスキー文化研究所が創刊した、Whisky Galore(ウイスキーガロア)誌が発売になりました。
ウイスキーワールド誌の後継となる雑誌です。
本日が書店の発売日で、同研究所の会員さんにはひと足先に雑誌が手元に届いていると思います。
読んでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、その雑誌でテイスティング部門のテイスターに就任いたしました。

 

元旦の記事で、今年はウイスキーがらみの仕事が増えるということを書いたのはこのことです。
年末に突然内定のご連絡をいただき、テイスティングして記事を書き、校了まで結構バタバタしていました。
また、創刊号ということで、いわゆる生みの苦しみというのも少しですが味あわせていただきました。編集部の方々は相当大変だったと思います。

私の担当する、「THE TASTING」の序盤にも書いてあるのですが、ガロアでは基準点としてあらかじめ何本かのボトルの点数を決めてあります。
スコッチだとモーレンジオリジナルが84点、マッカラン12年とアードベッグ10年が83点といった具合で、常にそれを基準にすることで採点のブレやテイスター間のバラツキを少なくしようという意図です。
最初はちょっと基準点が高いかなとも思ったのですが、ウイスキーワールドでは12年間でスコッチの最高点が93点であり、90点以上がつくことは稀でした。過去の伝説的なボトルの存在も踏まえると、正直私の感覚でもそれに違和感はありませんでした。
とはいえ、海外でもよく知られているモルトウイスキーコンパニオンやモルトマニアックスなどの採点と比べてもだいぶ辛く、主にニューリリースを対象にせっかく100点までつけられるわけですし、ガロアでは基準点も高めに設定して、素晴らしいものには100点をつけてもいいくらいのつもりで採点するという方針になったのでした。

基本的にはいつもやっている通りにテイスティングしたのですが、文字数制限とあまり得意でない点数化に苦しみました。
でも今回の12本でだいぶ慣れましたし、高めの採点に関しても自分の中での標準化がある程度できたように思います。

雑誌とブログでは、読んでくださる方々の層が異なるとは思いますが、ウイスキーを愛してくださる方々に対して、既存のものだけでなく、ウイスキーの持ついろいろな魅力や価値観をお示しできればいいなと思っております。

今後とも宜しくお願い致します。

T.Matsuki
 

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