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自宅テイスティング:ローズバンク 1990 23年 THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY “25.68”

まだ樽を持っているのもすごいですが,内容も良かったです。

 

ローズバンク ROSEBANK 1990 23yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY "25.68" 57.8%
one of 214 bottles, Refill Bourbon Hogshead

・香り:
熟したリンゴ,フレッシュオレンジや皮付きのグレープフルーツ,バニラ,カスタード,しっかりと白い花のフローラル,淡くココナッツと蜂蜜,心地良い麦,ショウガ,ほど良いオーク。

・味わい:
度数よりキツさのない口当たりから広がる,じわじわとヒリヒリと胡椒のようなスパイシー,リンゴ,オレンジ,バニラ,少し薔薇のようなフローラル,強めのコクを感じる蜂蜜の甘味,穏やかな麦の旨味,オークのタンニンが味を引き締める。

・余韻:
蜂蜜系のコクのある甘味と心地良いオークのタンニンがスパイシーさを伴い長めに残る。

・加水:
少量の加水でもよりフローラルでメローになる,タンニンが和らぎさらにスムーズに心地良い飲み心地になる。

・総評:
押しつけがましさの無いとても良いバーボンカスクの樽感と,強いフローラルがあり芯のある美しさを感じるローズバンク。
フローラルかつフルーティでコクのある甘味と,深みを演出するオークのタンニンがほど良く効いたモルトだが,加水後のタンニンが和らいだ形のほうがよりフローラルでローズバンクらしいようにも思う。

【Good/Very Good】

SMWSからニューリリース,25番=ローズバンクの1990,23年熟成です。
(※SMWSの蒸留所コード一覧はこちら

香りはフローラルでフルーティ,良いバーボンカスクの個性と同時にローズバンクらしい華やかさと気品を感じました。
飲むと最近のソサエティらしい度数を感じない口当たりからの広がりがあり,やはり気品のあるフローラルさも感じられ,麦の旨味もしっかりと主張してきてとても美味しかったです。
特に加水後のふんわりとしたテクスチャーや強まったフローラルも印象的で,芯が強く仕事のできる男勝りの女性がプライベートでふっと気を抜いてより女性的になったようなイメージを持ちました。

最近はめっきりローズバンクのリリースが無くなってしまい,オフィシャルくらいしか見ませんでしたが,ほぼ同スペックで同系統の香味なのにオフィシャルの半額程度でこのボトルをリリースしたソサエティには敬意を表したいです。

全然別の話ですが,ソサエティのテイスティングコメントってあんまり共感出来ないことが多くてBAR飲みでは見ないことも多いのですが,このボトルはテイスティングコメントの最初の一言(Ripe apple)が同じで,他も結構共通点を感じるコメントがあったのも印象的でした。

 

#ローズバンク (ROSEBANK)

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