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ニューリリース:山崎 オフィシャル シェリーカスク 2016エディション

高額化してますが内容も良くなっていると思いました。

山崎 オフィシャル シェリーカスク 2016エディション YAMAZAKI OB SHERRY CASK 2016 EDITION

山崎 YAMAZAKI OB "SHERRY CASK" 2016 EDITION 48%

香りは全体を支配する良いシェリー感、ベリージャムとプルーン、果汁感のあるブドウとレーズン、クローブ系のスパイス、ビターチョコレート、ハーブ、香木っぽさのある強めのウッディネス、オイル、リッチ。
飲むと滑らかで粘性のある口当たり、芳醇、濃厚なシェリー、プルーン、ビターチョコレート、少し果汁っぽいブドウ感がある強い甘味、良い酸味と引き締めるハーブの渋味、香木系のウッディネスあり、飲み応えと飲みやすさが同居するリッチで長い余韻。

【Very Good】

最近リリースされて話題になっている、2016エディションの山崎シェリーカスクです。
もともと世界的にジャパニーズモルト人気が高まっているところに2013エディションの受賞(ウイスキーバイブル2015)があり、非常に注目されていたリリースです。
オークションではどうやらすでにとんでもない値段で取引されているようです。

さて、肝心の中身ですがとても良いです。
注目を浴びる中、定価も高くリリースしただけあって、これまでの山崎シェリーカスクのイメージよりさらに複雑で深みがある仕上がりだと思いました。
熟成の長いものも含めてかなり良い原酒を使ったのではないかと思います。

過去の山崎シェリーカスクは、やや原酒との一体感がなく樽が浮いている感じもして、もちろん美味しいのですが山崎のシェリー感を楽しむ入口みたいな立ち位置のボトルだと認識していました。
今回のものは明らかにそういったタイプではなく、個人的には受賞した2013と比べてもこちらのほうが明らかに好きです。

上記のとおり、香りにも味わいにも山崎のヨーロピアンオークらしい非常に良いシェリー感があり、とても複雑で深みもあって一体感もあります。
山崎独特の香木のようなウッディさがあり樽は効いていますが、渋みや生木っぽいエグ味はひっかりを感じる直前にとどまっており、飲み応えがありつつも飲み心地が良かったのも好印象でした。

同じくバリシェリーの25年と比べると、個人的には25年のほうがよりメローで深く妖艶さがあって好みなのですが、今回のリリースには近いニュアンスも感じました。
さすがにプレミア価格は香味と釣り合っていないようにも思いますが、サントリーさんの気合いを感じるとても良い山崎でした。

 

#山崎 (YAMAZAKI)

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