ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.02.18【日記】

ニューリリース:トバモリー 2006-2017 11年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #900152 64.3%

シェリー感たっぷりでした。

 

トバモリー TOBERMORY 2006-2017 11yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #900152 64.3%
one of 596 bottles, 1st Fill Sherry Butt



香りは甘やかなこってりシェリー、強くアマレット、レーズンなどのドライフルーツ、カラメルソース、しっかりめのウッディネス、少し甘苦いハーブリキュール。
飲んでもしっかりとシェリー感。ドライフルーツとハーブリキュールのような甘苦さ、ウッディなタンニンもしっかり、香りよりもバランスの良い味わい。余韻も甘苦く長め。

【Good/Very Good】


シグナトリーがウイスキーフープに向けてボトリングした、トバモリー2006、ファーストフィルのシェリーバットで11年間熟成されています。

色も濃く、予想通りかなりシェリー感が強く感じられる香味でした。

同時リリースされたディーンストンと同様にシェリー樽が香味を支配していると言えそうなボトルですが、共に近年系シェリーカスクの中では良質なもので、こちらのトバモリーには深みも感じられました。

樽感にマスクされている部分もあると思いますが、スペックのわりに未熟感は感じられず、特に味わいはバランスも良く、はっきりと甘苦いシェリー感が好きな人には好まれそうな1本でした。

これも短熟ですが詰め時を見極めてボトリングされたものだと思います。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood3

2019.02.16【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 2006-2018 12年 ハンターレイン オールドモルトカスク20周年記念 #HL17094 50%

飾り気のないラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 2006-2018 12yo HUNTER LAING THE 20th ANNIVERSARY OF THE OLD MALT CASK SERIES #HL17094 50%
one of 485 bottles



香りはまだ少し荒々しく若々しい。ライムや生の麦芽っぽいモルティと少しフェインツっぽさ、潮と強いスモーク。
飲んでも若く未熟感があるがパワフルで噛み応えあり。シロップの甘味と柑橘の酸味、塩気がしっかり、ニガリのようなミネラリーさがあり、強く刺すようなピート、オイリーでピーティな余韻。

【Good】


OMCが昨年リリースした20周年記念ボトルのうちの1つ、ラフロイグ2006、12年熟成です。

ラフロイグはスタンダードが10年で、バーボンバレル主体で結構仕上がっている印象です。
しかし今回のボトルは12年熟成にも関わらず、まだ若さと荒々しさが残っていました。
あまり樽感も強くなくアウトターンも多いので、シングルカスクであればバット、もしくは
それなりに使われた後のホグスヘッドのヴァッティングでしょうか。
いずれにしてもあまり樽感や熟成感が出ない仕様だと思います。

50%加水にも関わらずかなり荒々しく刺々しさも残るボトルでしたが、これを記念ボトルに選んだコンセプトとしては、若いラフロイグのすっぴんに近い香味を楽しんでほしいということでしょうか。

原料の旨味はダイレクトに感じられ、まだほとんど抜けていない強いピートやミネラル感が強く感じられ、決して飲み心地の良いタイプではありませんが、楽しめる1杯でした。

 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood4

2019.02.14【日記】

ニューリリース:ボウモア 1996-2018 22年 ハンターレイン オールドモルトカスク20周年記念 #HL17078 50%

こちらも重めでしたがフルーティでした。

 

ボウモア BOWMORE 1996-2018 22yo HUNTER LAING THE 20th ANNIVERSARY OF THE OLD MALT CASK SERIES #HL17078 50%
one of 268 bottles



香りはシナモン風味のグレープフルーツ、奥から淡い桃、潮風としっかりめのピート。
飲むと穏やかな口当たりから優しく広がる。控えめのパッションフルーツとパイナップル、少しまったりした甘味でややコクもある。ピートはしっかりあり余韻は長め。

【Good/Very Good】


OMCが昨年リリースした20周年記念ボトル、前回に続いて2樽目のボウモア1996、22年熟成です。
こちらのものは#HL17078でアウトターン268本のほうです。

前回の#HL17091と同系統のパッションフルーツ系のフルーツも感じられるのですが、どちらかというと香味が全体的に穏やかで弾けるようなニュアンスは伴っていないイメージでした。

そのぶん重さを感じるテクスチャーがあり、ピートも強めでまったりとしたコクのある味わいが印象的でもありました。

もちろんモルトとしては似た系統なのですが、先日の同スペックのものを洋とすると、どこか和のテイストを帯びているような佇まいのボウモアでした。

記念ボトルに同じスペックのものを2樽選んだのも、個性が違うことを認識しているからこそだと思いました。

 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood7

2019.02.12【日記】

ニューリリース:ボウモア 1996-2018 22年 ハンターレイン オールドモルトカスク20周年記念 #HL17091 50%

弾けるフルーツ感で良かったです。

 

ボウモア BOWMORE 1996-2018 22yo HUNTER LAING THE 20th ANNIVERSARY OF THE OLD MALT CASK SERIES #HL17091 50%
one of 288 bottles



香りはジューシーなライチや少し粉っぽく凝縮したグレープフルーツ、マスカット、心地良いモルティ、全体を優しく包むようなスモークと淡い磯感。
飲むと少し噛み応えのあるテクスチャー、グレープフルーツやパッションフルーツの粉末、少し桃や白ブドウ、ジューシーな甘味と酸味、塩気あり、後半スパイシー、少しオイルと強めのスモーク、フルーティな長めの余韻。

【Good/Very Good】


OMCが昨年リリースした20周年記念ボトル、これはボウモア1996の22年熟成です。
同じスペックの樽違いがもう1樽あり、そちらも飲んだのですが、今回のものは#HL17091でアウトターン288本のほうです。

香りにも味わいにも、90年代半ばまでのフルーティなボウモアらしい、パッションフルーツやライチなどのトロピカルフルーツや、白ブドウ、そして凝縮した柑橘のニュアンスなど突き抜けたフルーツ感がありました。

フルーツを邪魔しない範囲でピートの主張もそれなりにあり、まだ紙っぽさも伴ってこない時期ですし、ネガティブな要素のないフルーティなボウモアとしてかなりの完成度だと思いました。

90年代のボウモアには良いものが多く、これだけ美味しくてももうひとつ特徴が無いとレーティングではVGをつけにくいところなのですが、かなりVGに近いと思える仕上がりでした。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood9

2019.02.10【日記】

ニューリリース:グレンギリー 1993-2018 24年 ハンターレイン オールドモルトカスク20周年記念 #HL17080 50%

フルーティで面白いギリーでした。

 

グレンギリー GLENGARIOCH 1993-2018 24yo HUNTER LAING THE 20th ANNIVERSARY OF THE OLD MALT CASK SERIES #HL17080 50%
one of 334 bottles



香りはオレンジやバナナ風味のキャンディ、クリーム、蜂蜜、奥からこなれたモルティ。
飲むと穏やかな口当たりからスパイシーに広がる。少しケミカルなニュアンスを伴う強いフルーティ、パイナップルやオレンジジュース、ジューシーさのある甘味と柑橘の酸味、ボディはやや軽い。

【Good/Very Good】


ダグラスレインからハンターレインに商標が引き継がれたオールドモルトカスクシリーズ、通称OMCが昨年20周年を迎えました。
2018年冬頃に記念ボトルがたくさんリリースされましたが、その一部をテイスティングすることができました。

これはグレンギリー1993で、24年熟成。
今回の記念ボトルの中では比較的長い熟成期間のものだったと記憶しています。

最近だと1978のハンドフィルやWHISKY SHOP向けのものにもあったニュアンスでしたが、オレンジやバナナの風味を伴うクリームのような甘い香りがありました。

飲んでみると少し香りのイメージとは異なり、ボトラーっぽいフルーティの強い味わいでした。
少しケミカルなニュアンスを伴ってはいましたが、パイナップルや柑橘の果汁っぽさを感じるような良い甘味と酸味は好印象でした。

特に味わいが想像していたのと違うタイプで、興味深くいただきました。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood1

2019.02.08【日記】

トマーティン 10年 オフィシャル 43% 70年代流通

心地良いオールド感でした。

 

トマーティン TOMATIN 10yo OB 43%
70年代流通



香りは心地良いオールド感と埃っぽさ、古びたオレンジの皮とドライアプリコット、カラメルソース、少し香ばしいモルティ。
飲むと染み込むようなテクスチャーからじわりとスパイシー、ドライオレンジ、しっとりした旨味のあるモルティ、淡いコクのある甘味と味を深めるオーク感、余韻は長くないが心地良い。

【Good/Very Good】


70年代に流通していた、トマーティンのオフィシャル10年です。

ボトリングから約40年が経過していることもあり、埃っぽいオールド感はそれなりにありますが、香味には嫌味が無く、良い意味でのオールド感と捉えられました。

経年変化ゆえの舌に染み込むような質感もあり、滋味深く旨味のあるモルティさが感じられ、ボトリング当時には恐らくこれほどはなかったであろう深みも出ていました。

70年代くらいの蒸留のトマーティンに感じられるトロピカル感が全くなかったのは、60年代の蒸留だからでしょうか。

最近はオールド感の強いものを昔ほど好まない嗜好になっているようにも思いますが、このボトルは美味しくいただきました。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood4

2019.02.06【日記】

インチガワー 1975 25年 キングスバリー ケルティックラベル #9176 49.7%

クセのある原酒とシェリーが融合していました。

 

インチガワー INCHGOWER 1975 25yo KINGSBURY CELTIC LABELS #9176 49.7%
one of 389 bottles, Butt



香りはこってり甘い濃厚シェリー、ハーブリキュールや漢方薬のようなスパイス感、プルーンやチョコレート、バルサミコ酢。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる。香り同様にかなり個性的なハーバルでスパイシーな味わい、少しもっさりした濃い甘味、意外にキツくない引き締めるタンニンの渋味、余韻は甘い漢方薬のようで長い。

【Good/Very Good, Interesting】


キングスバリーのケルティックラベルでリリースされたインチガワー1975、25年熟成です。

色も濃いですが、香りも期待通りの濃厚シェリーで、プルーンやチョコレート、そしてバルサミコ酢などこの時期の濃厚シェリーカスクに感じる要素がしっかりと感じられる一方で、原酒由来と思われるハーブや漢方薬のような独特のスパイシーさが感じられました。

飲んでも芳醇で、少しもっさり平坦な感じはある者の濃い甘味と心地良い程度に効いたタンニンの渋味のバランスは良かったです。

そして、やはり味わいでも漢方薬やカレーのスパイスのようなニュアンスは主張してきました。

こってりした樽感と、それに負けない原酒由来の個性が融合した、興味深い1杯でした。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood5

2019.02.04【日記】

グレンマレイ 30年 オフィシャル リミテッドエディション 43%

熟成感があり非常にフルーティなマレイです。

 

グレンマレイ GLENMORAY 30yo OB Limited Edition 43%
bottled in 2004, one of 6000 bottles



香りはエステリーで熟成感があり、少し清涼感がある、ミントを添えた洋ナシのジュレ、奥からマンゴー、夕張メロン、じわじわと土っぽいピート。
飲むと優しく滑らかな口当たりから華やかに広がる。マンゴーなどのトロピカルフルーツ、ごくわずかにケミカルっぽさ、穏やかで丸みのある甘味と淡い酸味、フルーツとピートが残る。

【Good/Very Good】

グレンマレイのオフィシャル30年、リミテッドエディション。
2004年にボトリングされていますから1974年以前の蒸留で、ボトリング後は約14年が経過しています。

30年の熟成で加水ということもあり、香りにはのっけから長い熟成を感じるフルーティさが突出しています。いわゆるトロピカルフルーツのニュアンスも感じられ、これはボトリング後の経年変化も多少あるかもしれませんが、スペックから察するにどちらかというとボトリング当時からあったものではないかと思います。

飲んでも香り同様の突き抜けたフルーティさがあり、少しトロピカル要素にケミカルなニュアンスが伴っているようにも思いますが、淡いピート感も奥から出てきてフルーティ一辺倒ではないところも感じられました。

43%加水ですが、払い出しの段階で結構度数が下がっていたのではないかという印象のボトルで、オフィシャルらしいというよりは、ボトラーから出てきそうな熟成感と樽感だったのが印象的でした。

COMMENT(0)
この記事を評価するGood5

2019.02.02【日記】

グレンリベット 20年 オフィシャル 45.7% 1960年代後半ボトリング

妖艶で素晴らしいリベットですね。

 

グレンリベット GLENLIVET 20yo OB 45.7%
one of 2400 bottles, Bottled in late
1960's


香りは穏やか。心地良いオールド感、優しいオールドシェリー、カラメルソース、長熟アルマニャックのようなブドウ感、レザーと腐葉土、しっとりしたピート。
飲むとじわじわと芳醇に広がる。舌に染み込むテクスチャー、少し萎びた枝付きブドウ、樹液、ほどよい甘味と酸味、やはり土っぽさを伴うピートが奥からじわじわとでてくる。妖艶で陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


1960年代末頃にイタリア向けにリリースされたと思われる、オフィシャルのグレンリベット20年です。
逆算すると恐らくは1940年代後半くらいの蒸留ですね。
ボトリング後に約50年が経過していますが、幸運にも今まで何度か出会ったボトルには劣化が著しいものはありませんでした。

今回のものも劣化要素は不思議なくらい無く、心地良いオールド感に留まっていました。
素晴らしいオールドシェリー感とブランデーっぽさと伴うブドウ感、そして40年代50年代のモルトに感じることの多い独特の土っぽさやオールドピートも感じられ、素晴らしい香りでした。

飲んでも抜け感はなく芳醇さがあり、加水と思えない味わいでした。
ハイレベルでバランスが取れており、多彩で妖艶、陶酔感のある長い余韻でうっとりしてしまいました。

毎回状態が良いことに関しては、熟成がやや長いことと度数が46%弱と加水としては高めということが影響しているのかもしれませんし、それだけ当時の酒質が良いということなのかもしれません。

40年代蒸留で、しかもこれだけ美味しさが保たれているものを飲む機会もだんだん減ってきていますが、また出会えることを楽しみにしています。




 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood5

2019.01.31【日記】

ニューリリース:アードベッグ 18年 ウイスキーエクスチェンジ ウイスキーショー2018向け ウイスキーショー10周年記念 55.9%

少しミーティで多彩な旨みのあるアードベッグでした。

 

アードベッグ ARDBEG 18yo THE WHISKY EXCHANGE WHISKY SHOW 2018 "10th ANNIVERSARY" 55.9%
one of 225 bottles



香りは甘やかでピーティ。プラムジャム、焼き林檎、バーベキューソースと肉、シナモン、ヨードもスモークもしっかり。
飲むとじわじわと芳醇に広がる。香り同様の加熱したフルーツ、まったりしたコク深い強めの甘味と優しいハーブ系の渋味、魚介と肉の旨味、甘やかで強いピートが長く残る余韻。

【Good/Very Good】


ロンドンのウイスキーエクスチェンジが主催するウイスキーショー向けに、毎年何本かのボトルが詰められていますが、今年で10周年になります。
その記念ボトルのひとつとして詰められたアードベッグ18年。素直に最近のボトリングとすると、2000年くらいの蒸留ということになります。

シェリーカスクと思われる香味にピーティなアイラモルトらしい個性が効いており、焼いたリンゴやジャムなどの加熱したフルーツに、肉や魚を焼いたようなニュアンス、そしてハーブやスパイスといった要素もあって多彩な香味です。

全体としてはバーベキューっぽい暖かいニュアンスが感じられ、樽が効いているためだと思われますがクールで鋭い原酒の個性を感じることの多いアードベッグとしては珍しい感覚でした。

とはいえ樽負けしているわけではなく、原酒の主張と混然としていて興味深い仕上がりでした。

美味しいというより旨いというほうがしっくりくる、楽しい記念ボトルだと思います。
COMMENT(0)
この記事を評価するGood6

2019.01.29【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 25年 オフィシャル 2018エディション 46%

ベリー感もあって美味しかったです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 25yo OB 2018 EDITION 46%
one of 1200 bottles, Refill Sherry Casks



香りはデリケートでエレガント。甘やかで熟成感あり。イチゴジャムっぽさのあるベリー、ミント、奥から穏やかなモルティ、淡いピート。
飲むと穏やか。優しく豊かに広がる。香り同様に熟成感があり少しエステリー、果汁の残ったベリージャム、心地良い甘味と酸味、ピートも淡く主張。

【Good/Very Good】


スプリングバンク25年、今年のオフィシャルボトルです。
今回はリフィルシェリーカスクのヴァッティングのようで、世界1200本限定です。

香りには熟成が長いためなのか加水のためなのかパワフルさはありませんが、デリケートでエレガントな雰囲気で、たっぷりと熟成感がありました。

飲むと穏やかで、少し大人しすぎるようにも感じましたが、スプリングバンクとしては珍しくエステリーさが出ており、香り同様にベリー感も主張してきました。

個人的にはスプリングバンクにはもう少し強い香味を期待してしまいますが、そこは好みの問題ですね。

いずれにしても美味しいモルトで、熟成の長い高級感のあるタイプとして楽しむことができました。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood7

2019.01.27【日記】

スプリングバンク 2000-2015 15年 オフィシャル ベルギー(THE NECTAR)向け 55.7%

探してみると、意外とラムカスクはあったようです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 2000-2015 15yo OB for THE NECTAR, Belgium 46.5%
one of 198 bottles, Fresh Rum Cask



香りは華やか、凝縮してわずかに粉っぽさもあるシトラスとモルティ、桃の天然水、白ブドウ、奥からじわりとピート。
飲んでも凝縮感あり。香り同様に桃やブドウ系の強いフルーツ、少し粉っぽい柑橘、心地良い甘味と酸味、しっかりブリニー、染み込むようなニュアンスもある強いモルティと旨味、タール感もある強いピート。

【Good/Very Good】


2015年にベルギーのネクター向けにボトリングされた、オフィシャルのスプリングバンク2000、15年熟成です。

今年リリースされた21年がラムカスクメインで美味しかったこともあり、他のラムカスクも有楽町でいくつか開栓され、その中の1本です。

近年のスプリングバンクらしくロングロウにも近い強いピートの主張がありましたが、桃やブドウ系のフルーツがあり、少し粉っぽく凝縮した感じもありました。

甘味と酸味、そしてらしい塩気のバランスも良く、塩で甘味の引き立ったフルーツのような飲み心地もあって美味しかったです。

ボトリング後3年ですからそこまで大きく変化したということでもないでしょうし、最初からスペック以上に仕上がっていたのだと思います。

2015年に、恐らくシェリーカスクなんかも候補にある中でネクターではこういう樽をしっかり選んでボトリングしたのでしょうから、さすがですね。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood3

2019.01.25【日記】

グレンロッシー 1984-2012 27年 シグナトリー WALDHAUS AM SEE ST.MORITZ向け #2532 57.9%

まったり甘やかでもったりしたロッシーでした。

 

グレンロッシー GLENLOSSIE 1984-2012 27yo SIGNATORY for WALDHAUS AM SEE ST.MORITZ #2532 57.9%
one of 504 bottles



香りはしっかり濃いシェリー、甘やかなプルーンや枝付きレーズン、黒糖、みたらしのタレ。
飲むと滑らかだが濃い味、少し平坦だがまったりしたみたらしの甘味と酸味、ほどよいハーブの渋み、余韻は甘やかで長い。

【Good/Very Good】


シグナトリーが2012年にスイスのホテル、WALDHAUS AM SEE ST.MORITZに詰めたグレンロッシー1984、27年熟成です。
このホテルは結構古いヴィンテージのボウモアもボトリングしたことがあり、モルトで有名なバーが中にあるみたいですね。

濃い目のシェリー感が全体を覆っているようなモルトで、グレンロッシーかどうかは全く分かりませんでした。

とにかくまったりと甘やかなニュアンスが香りからは感じられ、濃縮されたフルーツに加えて、黒糖やみたらしのような要素がしっかりと感じられました。

飲んでもやや平坦でまったりもったりとした甘みが印象的で、やはりみたらしっぽいニュアンスが強く感じられたのが印象的でした。度数はあまり感じません。

シェリーカスクだとサルファリーなモルトが散見されるヴィンテージですが、サルファリーが抜けてこの味というよりは、もともとこういう香味だったのではないかと思えるタイプでした。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood5

2019.01.23【日記】

ニューリリース:クラガンモア オフィシャル 蒸留所限定 バッチNo.1 48%

クラガンモアでも蒸留所限定シリーズが始まったようです。

 

クラガンモア CRAGGANMORE OB DISTILLERY EXCLUSIVE BOTTLING BATCH No.1 48%
one of 2502 bottling, Charred American Oak and First Fill American Oak Bourbon Casks



香りはオレンジソースと淡いプラム、香ばしいバタートーストっぽさのある心地良いモルティ。
飲むと穏やかな口当たりからじわりと刺激、マーマレードや蜂蜜のコクのある甘味、淡く引き締め味を深めるオークのタンニン、少し噛み応えのある麦芽の旨味があり余韻は長め。

【Good/Very Good】


恐らく最近だと思いますが、クラガンモアでも蒸留所限定ボトルが販売されているようです。
バッチナンバー1と記載されたこのボトルは、2502本限定で、(セカンドフィル以降の)チャーしたアメリカンオークとファーストフィルのアメリカンオークのバーボン樽をヴァッティングしたものです。

香りからは柑橘やプラムなどの濃縮感のあるフルーツを感じる一方で、チャーの影響か少し香ばしさを感じるニュアンスを伴う良いモルティさも感じられました。

飲んでもコクのある甘味と引き締めるタンニンのバランスはよく、噛み応えのあるモルティさとその旨味もあって良かったです。

シェリーカスクは入っていないようですが、王道のオフィシャルヴァッティングの味と思える仕上がりでした。

このクオリティでバッチを重ねて欲しいと思います。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood7

2019.01.21【日記】

スプリングバンク 1998-2010 オフィシャル スウェーデン向け 55.7%

今年のラムバレルと比べて飲めました。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1998-2010 OB for Sweden 55.7%
one of 144 bottles, Rum Cask



香りは凝縮して少し粉っぽいシトラス、フレッシュラム、しっかり主張するモルティ、淡くパルメザンチーズ、しっかりめのピート。
飲むと凝縮して噛み応えのあるテクスチャー、優しいコクのある良い甘味と柑橘の酸味、優しく塩水っぽいブリニー、麦芽の旨味がしっかりあり、ピートの主張もある。

【Good/Very Good】


2010年にスウェーデン向けにボトリングされた、スプリングバンク1998、およそ12年の熟成です。
先日ご紹介した、今年の日本向けラムバレルと同じヴィンテージのラムカスクで、ボトリング本数からいって同じラムバレルではないかと思われます。

違うかもしれませんが、そういう前提で飲み比べてみました。

熟成感がそれほどない代わりに、こちらの方が私の好きな粉っぽい凝縮感が強く、モルティな旨味がたっぷりでした。

また、この時期のスプリングバンクらしい独特のブリニーさやピートの主張もしっかり感じられたのも印象的でした。

同じ条件の樽だとしたら、もちろん1樽同士の比較だけではっきりものを言えるわけではありませんが、熟成によって得るものと失うものを垣間見たような気がします。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood5

2019.01.18【日記】

ウイスキーラバーズ名古屋 ボトル変更のお知らせ

バイセンテナリー縛りで選定した今回の6本のボトルですが、土壇場にきてラガヴーリン25年が知り合いと被ってしまうことがわかりました。

そこで急遽、出品ボトルを変更することにしました。

ずいぶん悩んだ末に、代わりに選んだのはこれです。

 
※写真は以前の記事のものを転用しています。


バイセンテナリーイヤーである2016年に、アイラフェス向けにボトリングされたオフィシャルのラガヴーリン18年です。

認知度と見た目の豪華さで当初は25年を選びましたが、この18年はアイラフェス向けであり日本へ正規では入っておらず、より希少なボトルです。
そしてなにより、私がこのアイラフェスに参加しており、土砂降りの中で長時間並んで購入したという思い入れのあるボトルです。

開栓当時にご紹介した通り、内容的にも素晴らしいボトルで、緊急登板ではありますが自信をもって送り出す1本です。

押し付けがましいほどの紹介文を書いた以前の記事もご参照いただければと思いますが、シェリーカスクが前面に出た25年とはまた違った熟成感と優しさのあるラガヴーリンで、きっと楽しんでいただけると思います。

それでは、名古屋で皆様とお会いするのを楽しみにしております。

T.Matsuki

 
この記事を評価するGood9

2019.01.17【日記】

ラガヴーリン 25年 オフィシャル "バイセンテナリーボトリング" 51.7%

やはりエレガントでグラマラスです。

 

※写真は以前掲載したものを転用しています。

ラガヴーリン LAGAVULIN 25yo OB "BICENTENARY BOTTLING" 51.7%
one of 8000 bottles, Sherry Oak Casks


香りは芳醇で多彩。心地良いシェリー感と滋味深さのある強いピートが溶け合う。わずかに果汁っぽさも伴うドライフルーツと高級なビターチョコレート、ナッツ、ハーブやスパイス、強いヨードとスモークにしっかりとレザーや腐葉土。
飲むととろみのあるテクスチャーで芳醇に広がる。シェリー系の濃縮フルーツとやはり高級チョコレート、コクのある優しい甘味と心地良い渋味、ヨードとスモーク、そしてアーシーさもあって複雑。エレガントで品がある。陶酔感もあって長い余韻。

【Excellent】


ウイスキーラバーズ名古屋でお出しするボトル、6本目はこのラガヴーリン25年です。
2016年の200周年記念で出されたボトルのうち、最長の熟成がこの25年でした。

近年のボトルでボトリング数も多かったためまだそこまで極端には高騰していませんし、海外からの購入額にはちょっと幅がありましたが、私もリリース直後に購入しましたから極端には高くない値段でお出しできます。
リリース時にも興奮してしつこいレビューを書いてしまいましたが、近年ボトリングとしてExcellentな傑作として楽しんでいただきたいボトルです。

今回改めてテイスティングしましたが、やはり近年シェリーカスクのアイラモルトとして文句の全く無い仕上がりで、陶酔感がありつつもノンストレスで飲めてしまうので、危うくお出しする量が結構減ってしまうところでした。
なお、家でも開いているのですが、開けたてと比べて極端に味が良くなってるという印象は無く、やはりボトリング時がほぼピークの香味なのではないかと思います。

 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood6

2019.01.15【日記】

ベンローマック 17年 オフィシャル "センテナリーボトリング" 43% 1998年詰め

王道のオフィシャルっぽくなくボトラーズっぽいところが良いですね。

 

ベンローマック BENROMACH 17yo OB "CENTENARY BOTTLING" 43%
Bottled in 1998, one of 3500 bottling



香りは心地良いオールド感、エステリーで陶酔感のあるフルーツ、グレープフルーツのわた、洋梨や桃。
飲むと優しい口当たり。洋梨のコンポート、アプリコットジャム、意外にまったりした甘味、淡いタンニン、ボディはミディアム、余韻もエステリーでフルーティ。

【Very Good】


ウイスキーラバーズ名古屋でお出しするボトル、5本目はこのベンローマック17年です。
1898年に蒸留を始めたベンローマック蒸留所が、1998年にボトリングした100周年=センテナリーボトリングです。
43%加水で17年熟成。逆算すると1981年くらいの蒸留ということになります。

以前にテイスティングしたときにもご紹介しましたが、60年代蒸留で70年代のボトリング、特にグレンドロナックやカーデュ、オルトモア、ノッカンドゥあたりに出てくることの多いエステリーなフルーツ感がこのヴィンテージででていることが非常に印象的でした。

ディアジオさんなどの大手のスペシャルボトルでは出てきそうにない香味で、もしかしたら大手のブレンダーさんは評価しない香味なのかもしれませんが、シングルモルト愛好家としてはひとつの突き抜けた美味と認識される美味しさです。

特に近年ではボトラーズの60-70年代蒸留の長熟度数落ちあたりに出てきそうな香味で、はからずして現在ボトラーズの雄であるGMが所有している蒸留所であることも興味深かったです。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood7

2019.01.13【日記】

グレンダラン 16年 オフィシャル "センテナリーボトリング" 65.9% 1998年詰め

これはボトリング後良くなっている途上という感じです。

 

グレンダラン GLENDULLAN 16yo OB "CENTENARY BOTTLING" 65.9%


香りにはシェリーが効いており、甘やかなプラムジャムやマーマレードの乗ったデニッシュ、干し柿、少しこなれた強いモルティさ、少し古くなった紅茶、じわじわと腐葉土。
飲むとヒリヒリした刺激があり力強いアタック。パワフルなモルティとその強い旨味、プラムやアプリコットのジャム、コクのある甘味、少し青草っぽいエグ味とスパイシーさのある余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーラバーズ名古屋でお出しするボトル、4本目はこのグレンダラン16年です。
1898年に蒸留を始めたグレンダラン蒸留所が、1998年にボトリングした100周年=センテナリーボトリングです。
16年熟成で、逆算すると1982年くらいの蒸留ということになります。

ダランのセンテナリーには私の知る限り2種類のボトルあり、同じラベルデザインですが65.9%のものとこの62.6%のものがあります。
前者はプレーンな香味ですが、こちらにはややシェリー感がありました。

最近だとドロナックに感じることが多い、フルーツジャムの乗ったデニッシュのような甘やかな香味があり、荒々しいモルティさとジャムっぽいフルーツ感が一体化し始めているという印象で、ボトリング直後は分離していたのではないかと思います。
今はまだ荒さや刺激がありますがじわじわ良くなってきそうなオフィシャルの記念ボトルで、それを踏まえてまだ何本か所有しています。

今後はさらに一体化して美味しくなるポテンシャルがあるように思え、実際にこのボトルの開栓後1年以上経ったものはさらに美味しく感じたのでした。

さすがにExcellentなレベルまで成長するとは思えませんが、Very Goodくらいにはなりそうで、言ってみれば怪物感はないが地道な練習で一軍に呼ばれるかもしれないくらいのポテンシャルを感じる中堅というイメージです。

「だいぶ良くなってきたがまだ発展途上のモルト」として楽しんでいただければと思います。


 
COMMENT(0)
この記事を評価するGood4

2019.01.11【日記】

ハイランドパーク 1977-1998 オフィシャル "バイセンテナリーボトリング" 40%

これは安定の美味しさでした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1977-1998 OB "BICENTENARY BOTTLING" 40%


香りは穏やかだが豊か。みかんの花の蜂蜜、ピーナッツバター、穏やかなミントとグラッシー、こなれたモルティ、奥からラプランスーチョンとそのスモーク。
飲むと滑らかな舌触りで加水らしい優しい味わい。蜂蜜のコクのある甘味、アプリコットジャム、ナッツクリーム、少し噛み応えのあるモルティさと旨味、穏やかなオーク、後味にごま油とスモーク。

【Very Good】


ウイスキーラバーズ名古屋でお出しするボトル、3本目はこのハイランドパークです。
1798年に蒸留を始めたハイランドパーク蒸留所が、1998年にボトリングした200周年=バイセンテナリーボトリングです。
ヴィンテージは1977で、40%に加水されています。以前にもここでご紹介したことがありました。

そこそこのボトリング数がありましたが、日本では売るタイミングを逃してデッドストックになってしまい、それを蒸留所が買戻して詰め替えて恐ろしく高額で再販売したことでも知られています。
私も買ったタイミング的にやや高掴みした感があったのですが、このボトルも今は結構な高額で取引されています。

肝心の中身ですが、40%で少し緩さはありますが、度数のわりには芳醇さや複雑さがあり、ボトリング後18年が経過していますが一体感が出ているだけで劣化要素は感じませんでした。

ボトラーものも含めて1977の他のボトルで感じることが多かったナッツクリーム感がしっかりめに感じられ、期待通りの美味しいハイランドパークでした。

加水40%でピートも顕著でないため迫力に欠ける部分は否めず、芳醇さを感じていただくためにも、他のハイプルーフのものをがっつり飲む前に飲んでほしい1本です。

「優しさと芳醇さを携えたモルト」です。

COMMENT(0)
この記事を評価するGood5

プロフィール

T.Matsuki

ブログ内記事検索

  • 2019年02月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

最新エントリー

カテゴリから探す

タグ一覧