ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.01.19【日記】

ニューリリース:ラガヴーリン オフィシャル アイラジャズフェスティバル2016向け 蒸留所200周年記念

ノンエイジですがしっかり仕上げてありました。

 

ラガヴーリン LAGAVULIN OB ISLAY JAZZ FESTIVAL 2016 and 200th ANNIVERSARY #1894 54.5%


香りには刺激もあるが粘性もありそうなアプリコットジャム、樹液や蜂蜜、旨そうな麦感、魚介ダシ、スモーキーでパワフルなピート、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりからパワフルに広がる、少しの刺激と粘性のあるテクスチャー、アプリコットジャムのコクのある甘味と引き締める良いオーク、樹液、若々しい旨味のある麦感と魚介ダシ、ヨードもある強いピート、迫力あり、余韻は長く心地良い。

【Good/Very Good】


毎年アイラ島で行われるジャズフェスティバルに向けてラガヴーリンが記念ボトルを出していますが、これは同蒸留所の200周年でもある2016年にリリースされた最新のジャズフェスボトルです。

ヴィンテージ表記がなく若い原酒も入っていると思われ、そこからくる刺激的で鋭い要素もあるのですが、ブレンドの妙なのか全体としてはそこそここなれたラガヴーリンらしい樹液っぽさとその粘性がしっかりと感じられました。

フレッシュな旨みのある麦感もしっかり感じられ、甘味にはコクがあり、良質なオーク感もありました。

アイラのカスクストレングスらしい迫力のある強いピートも十分に感じられ、ハウススタイルもあって満足感のあるボトルでした。


 
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2017.01.18【日記】

ラフロイグ 1989-2010 21年 ダグラスレイン オールド&レア 56.9%

やはり高級レンジ、シェリー感がひと味違います。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1989-2010 21yo DOUGLAS LAING OLD & RARE 56.9%
one of 212 bottles, SHERRY HOGSHEAD



香りは重厚なシェリー、ドライフルーツやプルーン、ビターチョコレートやコーヒー、クローブなどのスパイスや苦甘いハーブリキュール、少しミーティ、ヨードのある強いピート、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ジャム感の強い濃厚な甘味とハーブリキュールの心地良い渋味、炒り過ぎて焦げたゴマ、魚介ダシの旨味、海藻系のヨードもある強いピート、余韻は長い。

【Good/Very Good】


2010年、まだハンターレインに移る前にダグラスレインからリリースされたオールド&レアのラフロイグ1989、21年熟成です。

基本的には濃厚シェリーとラフロイグの個性が共にガツンと感じられるモルトです。

しかしさすがオールド&レアだけあって、シェリー感は非常に濃厚で多彩な香味を持っています。
甘く濃縮したフルーツ、チョコレートやコーヒー、スパイスや引き締める苦みを持ったハーブなどなど。

これらにラフロイグの海藻っぽいヨード感や力強いピートのニュアンスが感じられました。

濃厚シェリーのモルトとして甘味と渋みのバランスも良いです。

まだ完全に融合したとまでは言えませんが、今後さらに一体感がでて美味しくなっていくのは間違いないでしょう。

 
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2017.01.17【日記】

ニューリリース:スキャパ 2005-2016 11年 GM 蒸留所ラベル メゾンドウイスキー向け #438 45%

結構変わった香味でしたが、このボトルだけでしょうか?

 

スキャパ SCAPA 2005-2016 11yo GM Distillery Labels for La Maison du Whisky #438 45%
1st Fill Sherry Bourbon Barrel



香りはプラムやオレンジ、ミルクチョコレート、松茸や椎茸の出汁のお吸い物、淡くヒノキや腐葉土。
飲んでも独特のキノコの出汁や土っぽさ、少しジャム感もあるコクのある甘味、うっすらサルファリー要素も感じるがリッチさもある余韻。

【Good, Interesting】


今年60周年を迎えたフランスのメゾンドウイスキーがボトリングしたGM蒸留所ラベルのスキャパ2005、11年の熟成です。
お約束の45%加水でボトリングされています。

王道系と思いきや、香りからすでに不思議な感じでした。
ファーストフィルバーボン表記ですがシェリーカスクのようなニュアンスがあり、何よりも永谷園の松茸のお吸い物みたいな独特のニュアンスとキノコっぽいアーシーさがありました。
これは香りだけでなく味わいにも感じられ、味わいにはちょっとサルファリー要素もありました。

そもそもキノコっぽさやそれっぽい土っぽさって、ニューリリースで出てくることがほとんどなく、瓶内での変化でオールド感と共に出てくるような印象でした。

それがこのボトルではすでにあるのですから、珍味といえども興味深くいただいたことは言うまでもありません。

お代わりしたい味かと言われれば答えは否ですが、興味深さ故たまに飲みたくなる味だと思います。
今後はどんな変化をするのか、まったく予想ができませんので楽しみにしています。


 
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2017.01.16【日記】

グレンスコシア 1974-2007 33年 シグナトリー カスクストレングスコレクション #847 44.2%

ダンカンテイラー系の長熟感がありましたが、ちょっとらしさも感じました。

 

グレンスコシア GLENSCOTIA 1974-2007 33yo SIGNATORY CASK STRENGTH COLLECTION #847 44.2%
one of 219 bottles, Bourbon Barrel



香りは熟成感があり華やか、エステリー、煮詰まったオレンジティー、洋ナシ、奥から素朴な麦感やシナモン。
飲むと滑らかな口当たり、香り同様のエステリーで熟成感のあるフルーツ、洋ナシの入ったフルーツケーキ、優しい甘味、中盤から後半にかけて少し野暮ったいもっさりしたテクスチャー、余韻は長くはないが美しい。

【Good/Very Good】


シグナトリーが2007年にボトリングしたグレンスコシア1974、33年熟成です。

長期熟成ということもあって度数が結構下がっており、そこから想像した通り、ダンカンテイラーなどに多いエステリーで非常にフルーティな熟成感が香りからも味わいからもしっかりと感じられました。

そうしたフルーティで華やかなニュアンスがありながら、飲んでみると中盤から後半にかけてやや野暮ったいニュアンスがあり、そこは70年代のスコシアっぽいのかなと思いました。

さすがにボディは軽くなっていて余韻は長くありませんが、綺麗に抜けていきこれはこれで良いと思います。


 
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2017.01.15【日記】

ニューリリース:ローズバンク 21年 スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ) 55.1%

ローズバンクのボトラーからのリリースも少なくなってきました。

 

ローズバンク ROSEBANK 21yo Speciality Drinks (THE WHISKY EXCHANGE) 55.1%
one of 498 bottles



香りは青リンゴ、オレンジやバニラ、心なしかバラのフローラル、乾いたオークと麦感、淡く蜂蜜。
飲むとスパイシーな口当たり、青リンゴやバニラ、フローラル、少しコクも感じる甘味と淡い酸味、キレがあるエッジの効いた余韻。

【Good/Very Good】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)のリリースしたローズバンク21年です。
逆算すると1995年あたりの蒸留ということになるのですが、ローズバンクは1993年に閉鎖されています。
なので、あえてスコットランドでは特別な数字であろう21年表記にしたのだと思われます。
本数も多いのでバッティングでしょうか。
エクスチェンジのボトルはシリーズによって詳細にデータが記載されているものとそうでないものが混在しています。
このラベルは私は初めて見るもので、ローズバンクのイメージを重視した美しいものですね。

肝心の内容ですが、バーボン樽のローズバンクにしばしば感じる、青リンゴやバニラが強めに感じられる香味でした。
蒸留所とラベルのためか、ちょっとバラっぽいフローラル感も拾ってしまいました。

スパイシーな口当たりで甘味は強くなく、美しいキレのある味わいでした。

結構な高額ボトルですが、だいぶ希少になりリリースも少ないですから仕方ないところでしょうか。

寂しいですが、ニューリリースのローズバンクが飲めなくなる日は近いのかもしれませんね。


 
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2017.01.14【日記】

ニューリリース:モートラック 1992-2016 23年 ハンターレイン オールド&レア ウイスキーフープ向け 58.0%

私がフープで選定に携わったもので初めてのボトリングです。

 

モートラック MORTLACH 1992-2016 23yo HUNTER LAING OLD&RARE for THE WHIKSY HOOP 58.0%
one of 90 bottles



香りはリッチなシェリー、キャラメル、プラムジャム、ビターチョコレート、クローブやカルダモン、薄くシナモンなど複雑なスパイス、淡くレザーや焦がし麦。
飲むと芳醇にスパイシーに広がる、香り同様にプラムジャムやキャラメルとチョコレート、焦がし麦、コクのある甘味と引き締めるハーブの良い渋味、キレあり、リッチでスパイシーな長い余韻。

【Very Good】


ハンターレインがウイスキーフープに向けてボトリングしたオールド&レアのモートラック1992、23年熟成です。
私がスコットランドに行って選定に携わった樽で、少なくともその日にテイスティングしたサンプルの中では抜きんでて良かったものでした。
ただし、ハンターレインでも自信を持っている樽で、スペックのわりにかなり高額でした。そのためひと樽丸々ボトリングするのはフープの財政上難しく、それでも諦めきれず交渉した結果、90本だけボトリングすることが許されました。
そしてふたを開けてみるとOMCではなくオールド&レアでのボトリングでした。大好きなラベルですがやっぱり4万円台半ばとかなり高額でした。

しかし中身はやはり良かったです。
そして現地でテイスティングした香味とボトリング後の香味ではかなり違うことが多いという噂だったのですが、幸いこのボトルに関してはほぼ同じ印象でした。

支配的でない程度ですがしっかりと効いたシェリー感とその複雑な香味に唸らされました。
ジャム系のフルーツ、キャラメルやビターチョコ、しっかり効いた多彩なスパイス、香ばしさのある麦、そしてうっすらとレザー感もあり素晴らしいです。
ジャム系のコクのある甘味はしっかりありますが強すぎず、ほどよい渋味やスパイシーなニュアンスがしっかりと味わいを引き締めていました。

シェリー感を引き立てる多彩な香味の中では特にクローブやカルダモンを代表とするスパイシーさが際立っているように思いました。

メインモルト&キャンベル向けのフープで選んだファークラス89に続き、別の方向性を持った近年の傑出したシェリーカスクだと思います。


 
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2017.01.13【日記】

ニューリリース:プルトニー 2004-2016 12年 オフィシャル メゾンドウイスキー60周年記念 #127 61.3%

割と強引な酒ですが、時間がかなり良くしてくれそうです。

 

プルトニー PULTENEY 2004-2016 12yo OB for La Maison du Whisky 60th ANNIVERSARY #127 61.3%
one of 594 bottles, Spanish Oak ex-sherry cask 



香りは強い近年シェリー感、プラムジャム、ビターチョコレートやアメリカンコーヒー、黒糖、ハーブ。
飲んでも強いシェリー感、ビリビリとスパイシー、強いジャム系の甘味があるが引き締めるコーヒー系の渋味もしっかり、コクあり、余韻は苦めのハーブ感があり長め。

【Good/Very Good】


フランスのメゾンドウイスキーが60周年記念にボトリングした、オフィシャルのプルトニー2004、12年熟成です。
色も濃く、スパニッシュオークのシェリーカスクで熟成されています。
最近は2000年代蒸留のシェリーカスクもだいぶ増えてきましたが、メゾンクラスでもこういうスペックの良いものを選ぶようになってきているんだなと改めて感じました。

近年らしいヨーロピアンオークシェリーカスクのニュアンスがかなり強く、ほぼそれに支配されていると言えそうな香味ですが、樽は良いものを使っているようでスペックの割にはかなり多彩です。

濃い甘味と強めの苦味渋味があって、ややちぐはぐなかんじもありますが、これは時間と共に一体化しそうです。

こんなに極端なバリシェリーのプルトニーは初めてかもしれません。
プルトニーですし、ハイランドモルトらしい原酒の個性も強いはずです。経年変化でシェリー感が落ち着いてきたときに不死鳥のように原酒の個性が蘇ってきて、それがこの酒を高みに導くような予感もあり、興味深く見守りたいと思います。


 
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2017.01.12【日記】

グレンアギー 1981-2004 22年 チーフテンズ #5134 52.5%

優しいシェリー感で美味しい80年代蒸留モルトでした。

 

グレンアギー GLENUGIE 1981-2004 22yo CHIEFTAIN'S #5134 52.5%
one of 654 bottles, Refill Sherry Butt



香りは強い、優しいシェリー感、甘やかなアプリコットジャム、皮付きのドライオレンジ、奥から麦感、厚みがある。
飲むと滑らかでやや噛み応えのあるテクスチャー、濃縮感あり、アプリコットジャムのコクのある甘味、淡い麦の旨味あり、少しオイリーでリッチ、オーク、余韻は長め。

【Good/Very Good】


イアンマクロードのチーフテンズからグレンアギー1981、22年熟成です。

強い発香で優しく甘やかなシェリー感が全体を包むモルトで、麦感も残っていて旨みもあります。
滑らかでややオイリーなテクスチャーもあり、ジャム系のコクのある甘味も好印象でした。

あまり深みのあるシェリー感ではありませんでしたが、優しく甘やかでのんびり楽しめるアギーでした。

80年代シェリーというと昔は硫黄だの地雷だのと言われていて良いイメージがありませんでしたが、最近は80年代を飲んでもそういう要素を感じるものが少ないように思います。
ボトリングから時間がたったものはだいぶサルファリーが抜けているんだと思います。

といってもこのボトルのようにまったりと優しいものはどちらかというと最初からサルファリーは無かったか、あっても淡かったタイプと思われます。
逆にサルファリーが抜けたものは独特の深みと厚みを帯びているものが多いイメージです。


 
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2017.01.11【日記】

ニューリリース:グレンギリー 1990-2016 26年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #2699 54.4%

ラベル一新でカッコよく注ぎやすくなりました。

 

グレンギリー GLENGARIOCH 1990-2016 26yo SIGNATORY VINTAGE for THE WHISKY HOOP #2699 54.4%
one of 215 bottles, Hogshead



香りは甘やか、熟したオレンジ、淡い桃、バニラ、蜂蜜やココナッツ、下支えする麦感、しっかりめのオーク、うっすらとピート。
飲むと熟したパイナップルやオレンジ、淡い桃、コクのある蜂蜜の甘味と引き締める強めのオーク、少し豆っぽさと淡いピートを感じる余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーがウイスキーフープに向けてボトリングしたグレンギリー1990、26年熟成。
2016年の11月に頒布されました。
これまでカスクストレングスのボトルはすべてデカいコルクの刺さった幅広口のボトルだったのですが、配送においても注ぎやすさにおいても非常に評判が悪く、コルクが折れても他のメーカーのもので替えが効かないという欠点もありました。
交渉の末、今回からフープのマークも文字もかなり大きく記載できるようになり、黒ベースのシックなラベルになりました。さらにトール瓶になって注ぎやすくなりましたね。

肝心の中身ですが、この辺のヴィンテージのグレンギリーはオフィシャルのバッチシリーズなど結構出ており、バーボン樽の良いニュアンスが引き出された安定感のあるタイプでした。
そして昔のハウススタイルだった強いピートはほぼ感じないという点も多くのボトルで共通でした。

今回のボトルは、表記はありませんがバーボンホグスヘッドと思われ、香りからはオレンジやバニラ、ちょっと桃っぽさ、蜂蜜やココナッツなど、良いバーボン樽のニュアンスがしっかりと感じられ、オーク感も強かったです。意外にもうっすらピートも感じました。

味わいもバーボン樽熟成の良いところが充実しており、フルーツ感にパイナップル系のニュアンスが結構しっかりありました。
甘味にはコクがあり、ややオーク感が強いのは個人的には少し引っかかりましたが好きな人も多そうですし抜けてもいきそうです。
そして、やはり香りと同じくピートが後半から余韻に感じられたのは魅力的でした。

近年の良いバーボンカスクの典型のような香味で、それに加えて最近感じられなかったピート感もあるギリーで良かったです。


 
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2017.01.10【日記】

ベンリネス 1971-1997 25年 ケイデンヘッド 46.9%

珍しいもったり濃厚シェリーなケイデンヘッドのベンリネスでした。

 

ベンリネス BENRINNES 1971-1997 25yo CADENHEAD 46.9%


香りは重厚でもったり感のあるシェリー感、皮付きの濃縮ブドウ果汁、ベリージャム、ハーブ。
飲むと支配的な濃厚シェリー、香り同様の皮付き濃厚ブドウ、コクのある濃厚なジャム系の甘味とウッディネスとハーブの心地良い渋味、リッチで長い余韻。

【Good/Very Good】


ケイデンヘッドが1997年にボトリングしたベンリネス1971、25年熟成です。

プレーン&ハイプルーフが多い印象のケイデンヘッドのグリーン便ですが、これは色も濃くこってりとした濃厚シェリーの支配的なモルトで、度数も結構下がっています。

重厚で濃縮感のあるフルーツが印象的で、特に皮付きのブドウのようなニュアンスがありました。
ジャムっぽい濃い甘味とそれを平坦にさせない渋味のバランスも良く、甘やかで暖かく長い余韻が楽しめました。
度数が低いことで甘やかさが余計に強く感じられたように思いました。
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2017.01.09【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1997-2016 19年 ケイデンヘッド ウェアハウステイスティング 59.0%

強烈な個性と分厚さに圧倒されました。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2016 19yo CADENHEAD WAREHOUSE TASTING 59.0%
Sherry Butt



香りは濃いシェリー、プルーン、ドライフルーツのベリー感、ビターチョコレート、焦がし麦とかりんとう、磯っぽさや海藻っぽいミネラルと強いピート、腐葉土っぽいアーシーとなめし皮、非常にリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから非常に芳醇に広がる、ベリージャム系の濃縮フルーツ、少しクレオソートやタールを感じる強いピート、レザー感しっかり、かなりアーシー、海苔や牡蠣のような磯っぽさと魚介ダシ、焦がした麦の旨味もある、深みのあるウッディネス、雑味や淡いエグ味もあるがリッチで長い長い余韻。

【Very Good, Interesting】


ケイデンヘッドのショップで購入できる、ウェアハウステイスティングのスプリングバンク1997、19年熟成。
ケイデンヘッドはスプリングバンク蒸留所と同一資本ですから、限りなくオフィシャルに近いボトルですね。
蒸留所のハンドフィルのように次々と樽が変わるようですが、わりと最近購入されたものです。

上記の通り、濃厚なシェリー感とそれにまったく負けない原酒の個性がひしめき合って、驚くべき多彩さと深みを持った香味です。
スプリングバンク表記ですがロングロウとしか思えないほどピートは強く、キャンベルタウンらしいミネラル感と磯っぽさ、そしてニューリリースの若いモルトにはあまり感じることのない土っぽさやレザー感もしっかり感じられたのが印象的でした。

個人的に近年のニューリリースでベストと言えるボトルのひとつである、ウィスクイーさん向けのBBRのロングロウ1992に近いニュアンスを感じました。

しかし個性の塊のようなモルトで各成分の主張は相当に強く、非常に興味深くすごい大器を感じる一方で、まだ荒さも目立ち一体感はあまりありません。

これこそ20年くらい寝かせたら、いま伝説と言われるボトル達と肩を並べるくらいのクオリティになるのではないかと思えるポテンシャルを秘めたボトルだと感じました。

どうにかして買って保存しておきたいところですが、このウェアハウステイスティング、とにかく数も少なくショップでしか購入もできず、オークションにもほとんど出てきません。
どこかで売ってないですかねぇ・・・。


 
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2017.01.08【日記】

インバーリーブン 1989-2005 16年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%

しっかりとローランドスタイルでした。

 

インバーリーブン INVERLEVEN 1989-2005 16yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 330 bottles



香りは小麦粉っぽい強い麦感、シトラス、フレッシュハーブ、白い花、プレーンな樽感でさっぱりしている。
飲むと度数の割にスパイシーで胡椒っぽい、プレーンな味わいで粉っぽい麦感、フレッシュなシトラスやハーブ、シロップのさらりとした甘味、柑橘の酸味、太さは無いのに強い麦感と優しい旨味、余韻は長くないがスパイシーでキレが良い。

【Good/Very Good】


ダグラスレインが2005年にボトリングしたインバーリーブン1989、16年熟成です。

香りにも味わいにも樽感があまり強く効いておらず、原酒の味が感じやすいボトルでした。

粉っぽさも伴う強めの麦感があるのにあまり厚みは感じず、少しスピリティなところもあり、甘味はシロップのようにさらりとしていました。

すっきりとした味わいにはキレもあり、樽が効いたものやハイプルーフでは意外とわかりにくいようにも思うローランドスタイルらしい要素が強く感じられるインバーリーブンでした。

これはこれで個性的で、シングルモルトらしい香味といえそうです。


 
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2017.01.07【日記】

ニューリリース:トーモア 1996-2016 20年 GM リザーブラベル メゾンドウイスキー60周年記念 #5654 46%

欠点のない加水バーボンカスクのモルトです。

 

トーモア TORMORE 1996-2016 20yo GM RESERVE for La Maison du Whisky 60th ANNIVERSARY #5654 46%
one of 251 bottles, Refill Bourbon Barrel 



香りは強いバーボンカスク感、バニラ、オレンジ、バナナ、強いココナッツ、ナッツ、しっかりオーキー。
飲むと柔らかな口当たりからじわっとスパイシー、オレンジとバニラ、ココナッツ、淡いコクのある蜂蜜の甘味、引き締めるオーク。

【Good/Very Good】


GMのリザーブラベルでボトリングされた、メゾンドウイスキー60周年記念のトーモア1996、20年熟成です。

香りからも味わいからも、明確なバニラやオレンジ、ココナッツなど近年の良質なバーボンカスクのニュアンスがしっかり感じられますが、オークのニュアンスは強すぎず引っかからない程度に全体をリッチに深くしていました。

第一印象は生木っぽさが極端に少ないファーストフィルバレルかなと思ったのですが、記載はリフィルでした。

加水ということもありますが、ファーストフィルの払い出しのタイミングを踏まえ、丁度いいリフィル具合でこのような仕上がりになったのだと思います。

さすがメゾン、いい樽を選んで良い具合に加水してきますね。


 
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2017.01.06【日記】

ニューリリース:ウルフバーン オフィシャル オーロラ 46%

優しい甘味で若さのわりに飲みやすいモルトでした。

 

ウルフバーン WOLFBURN OB AURORA 46%
SHERRY OAK



香りは若々しい、フレッシュオレンジとりんご飴、バニラ、甘やかなシロップ、若い麦感だがキツさはない。
飲むと軽く穏やかな口当たり、りんご飴とシロップの甘味、穏やかな麦の旨味、優しい甘みが残る軽やかな余韻。

【Good】


2016年リリースのウルフバーンのオフィシャルボトル、“オーロラ”です。

46%加水のかなり若いモルトで、実際に若さは強めに感じる部分もあるのですが、リンゴ飴のような優しい甘味と意外なほどキツさのない麦感で引っ掛かりなく飲めました。

加水の影響はもちろんあると思いますが、それだけでは納得できないほど柔らかく飲みやすいモルトで、逆に少し物足りない感じもあるくらいです。
まだ非常に若い蒸留所ですし、原酒も早めに仕上がるような仕様にしているんでしょうかね。

少なくともファーストリリースのオフィシャル3年よりは仕上がっているモルトだと思います。

長期熟成用の仕様もあるんでしょうか?
これからどんなボトルがでてくるのか、楽しみにしています。


 
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2017.01.05【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 21年 オフィシャル ウイスキーエクスチェンジ "ウイスキーショー2016" 向け 54.1%

わりとピートが少ないスプリングバンクで好きな味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo OB for THE WHISKY EXCHANGE "WHISKY SHOW 2016" 54.1%
one of 120 bottles



香りは華やか、オレンジオイルとバニラ、少しりんご、淡く焦げ感のある厚めの麦感、ピートとダシはうっすら、リッチ。
飲むと少しスパイシーで口の中でざらつくようなテクスチャー、プラムジャムやオレンジマーマレードのコクのある甘味と引き締める優しい渋味、潮風、麦の旨味、淡いミネラルとピート、ブリニーさも穏やかだが余韻は長く心地良い。

【Good/Very Good】


今年のウイスキーショー2016向けにウイスキーエクスチェンジがボトリングしたスプリングバンク21年です。
ボトルには表記がありませんが、エクスチェンジのサイトにはオフィシャルボトルと書かれています。
21年ですから、逆算すると1995あたりの蒸留ということになります。

90年代のスプリングバンクは、特に後半に顕著になるようにも思いますが結構ピートの効いたものが多く、モノによってはロングロウと区別がつかないようなものもあるように思いますが、今回のリリースはピートがあまり強くなかったのが印象的でした。
また、ミネラリーな感じやブリニーさも比較的穏やかだったように思いました。

その代わりフルーツ感はわかりやすく出ており、コクのある甘味や麦の旨味も堪能できました。

華やかでスムーズなスプリングバンクで、時間が欲しいなと思いがちな他のリリースに比べると開栓初期から飲み心地の良いタイプだと思いました。


 
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2017.01.04【日記】

ストラスアイラ 1948&1961-1981 GM ロイヤルウェディング 40%

オールドシェリー感が全面にでた逸品です。

 

ストラスアイラ STRATHISLA 1948&1961-1981 GM ROYAL WEDDING 40%


香りは古いニュアンスを伴う濃厚なオールドシェリー、ブドウの皮、はっきりと古いマール、クローブ、淡くバルサミコ酢やみりん、高級家具のウッディネス、奥にうっすらと土っぽいオールドピート。
飲むと度数以上に芳醇に広がる、香り同様にマールっぽいブドウの皮に少し果汁感、ジャム系のフルーティな甘味と淡い渋み、心地良いウッディネス、腐葉土っぽさもある土っぽいオールドピート、淡くブーケガルニやクローブなどのスパイス、リッチな余韻。

【Very Good】


1981年にチャールズ&ダイアナのロイヤルウェディングにGMがボトリングしたストラスアイラ。
お二人のバースデーヴィンテージである1948と1961のヴァッティングです。

明らかに古いシェリー感があり、濃厚なジャム系のフルーツやバルサミコやみりん、ハーブやスパイス、古びたウッディネスや古いヴィンテージのモルトらしい土っぽさがしっかりと感じられました。

古いニュアンスはありましたが、ボトリング後30年以上経っているわりには露骨な劣化要素はなく、オールドマールのようなニュアンスを帯びたブドウの皮っぽさがしっかりとあったのが印象的で魅力的でした。

前に飲んだ時に感じたような60年代のGMっぽい高貴で果汁っぽい感じが今回は少なく、代わりに滋味深い香味があるように感じました。

前回は1968、今回は1948っぽい個性が強いという感じでしょうか。
オールドボトルでもこういうスペックのものは珍しく、興味深いですね。


 
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2017.01.03【日記】

ニューリリース:グレンゴイン 2001-2016 15年 ハンターレイン オールドモルトカスク ジャパンインポートシステム向け #12352 58.8%

やっぱりJISさんはすごい目を持ってますね。

 

グレンゴイン GLENGOYNE 2001-2016 15yo HUNTER LAING Old Malt Cask for JIS #12352 58.8%
one of 187 bottles, REFILL HOGSHEAD



香りは強い、レモネード、バニラ、少しココナッツ、しっかりリッチなオーク、良い麦感、自然な熟成感あり。
飲むとスパイシーだが度数よりはキツさのない口当たりから広がる、香り同様のレモネードやバニラ、ココナッツ、コクのある甘味、味を深めるオーク、麦の旨味、リッチ、ひっかかりのない余韻。

【Good/Very Good】


ダグラスレインがジャパンインポートシステムさんにボトリングしたOMCのグレンゴイン2001、15年熟成のシングルカスクです。
本来50%しばりのOMCですが、これは特別にカスクストレングスでボトリングされています。

決して複雑な熟成感があるとまでは言いませんが、2000年代の蒸留のモルトとしては明らかに仕上がったモルトでした。

バニラやココナッツなどの良質なバーボンカスクに感じがちな個性がありつつ、生木臭さはありません。
キツさはないのに旨味のある麦感があり、カスクストレングスを生かしたコクのある甘味と味を深めるオークのタンニンのバランスも良かったです。
そして、レモネードのようなニュアンスが香りにも味わいにも会ったのが印象的でした。

良い樽感があるけれど味付け感はなくナチュラルな熟成を経たイメージのボトルで、グレンゴインというと最近はシェリーのイメージが強くそちらが売れ筋ですが、純粋に若くても良いモルトを選んだ結果がたまたまバーボンカスクのゴインだったという感じが伝わってきます。

JISさんは流行に流されず良いものを選んでくれますね。

 
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2017.01.02【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1989-2016 26年 オフィシャル メインモルト&キャンベルタウンロッホ向け #13009 52.3%

よくぞ日本に入れてくれました。感激です。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1989-2016 26yo OB for Bar Main Malt & BAR CAMPBELTOUN LOCH #13009 52.3%


香りは心地良く強いシェリー、芳醇、レーズンを含むミックスドライフルーツ、ブドウの皮と淡くブドウ果汁、著明に高級チョコレート、ミント、カラメルソース、うっすらアンティーク感のある高級家具のような高貴なウッディネス、淡くレザーやハーブ、奥に優しい麦感、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、皮付きブドウと高級チョコレート、瑞々しさもあるフルーティな濃いめの甘味と優しく引き締めるブドウの皮のタンニンが絶妙のバランス、心地良いウッディネス、ミントを含むハーブ、少し土っぽさやレザー感、リッチで心地良く長い余韻。

【Very Good/Excellent】


2016年末にリリースされた、神戸三宮のメインモルトさんと有楽町キャンベルタウンロッホさんに向けて詰められたグレンファークラス1989、26年熟成のシングルカスクです。
2015年にウイスキーフープの買い付けで訪れたグレンファークラス蒸留所でテイスティングした相当数の樽の中で、圧倒的な存在感を放っており蒸留所のスタッフも驚いていた樽とのことです。
素晴らしいクオリティですがバットで本数が多いということもあり、ウイスキーフープでの頒布形式のリリースではなく、上記のBAR2件に向けてのボトリングという形で日本に1樽入って来ることになりました。そんな流れで酒販店さん経由で一般向けにも販売されました。

のっけからびっくりするくらい良いシェリー感に圧倒されました。
いわゆる近年シェリーの味に加えて、熟成感のある昔のシェリーカスクのようなニュアンスが感じられたのでした。
それも濃厚なのに支配的ではありません。

香りにはドライフルーツなど濃縮フルーツに加えて、少しブドウ果汁やその皮っぽいニュアンスもあり、それに加えて私の好きな高級チョコレートのニュアンスが強く感じられました。
ウッディネスにも深みと高級感があり、複雑で、淡い陶酔感を覚えました。

飲んでも香り同様にブドウ系のフルーツ感と高級ビターチョコレートのニュアンスがしっかりとあり、香りよりもみずみずしく感じました。
濃い目の甘味とそれを引き締めるタンニンの渋味のバランスも絶妙で、やはり深みのあるウッディネスに土っぽさやなめし皮のニュアンスもあって非常にリッチで複雑でした。

近年ボトリングのシェリー感としては抜きんでて素晴らしいボトルのひとつだと思います。
私の感覚だと、ニューリリースで極端に美味しいと思ったオフィシャルボトルだと、ドロナックの71や72、初期のものしか飲んでませんがグレンゴインの25年、そしてこのファークラス89という感じです。

先日の記事でも書きましたが、近年のシェリーカスクはバーボンカスクに比べるとオールドに及ばないというか、そのせいで未来が見えないというか、どうしても過去のボトルに比べると突き抜け切れないところがありました。
ちょっと諦めていた部分もありましたから、こういうシェリーカスクを飲むと気持ちも明るくなります。


昨年末のリリースですが、今年1発目の紹介にふさわしい素晴らしいボトルです。


しかし改めて思い返しても、数年前までニューリリースで美味しいものはほとんどが良質バーボンカスクだったように思いますが、最近シェリーカスクの良いものが一気に増えてきたように思います。
ブームの好景気で良い樽が作られたり、飲み頃に差し掛かった良い樽が多くなっているということだと思います。


 
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2017.01.01【日記】

2017年あけましておめでとうございます。


皆さま、新年あけましておめでとうございます。


※昨年スコットランド帰りに撮影した富士山です。

昨年は、年末にフープのボトルを中心に良質なシェリーカスクが次々と登場し、個人的な思い入れもあってラガヴーリンのバイセンテナリーがメインだった2016年の印象を最後に塗り替えられた感がありますが、特にファークラス1989の印象は鮮烈でした。

ここ数年はこのボトルに代表されるように、メゾンドウイスキーやウイスキーエクスチェンジ、ベイヤフロール、スコットランドの酒販店、そして日本だとJISさんや信濃屋さんなど、特定の相手に対してオフィシャルで特別に詰めたシングルカスクに素晴らしいものが多い印象でした。
今年もこういうワクワクするようなモルトがどんどん日本に入ってくるといいなと思います。
日本に丸々1樽分入れば、当たり前ですが海外から個人輸入する必要もないですし、多くの欲しい人に行き渡りますからね。

昨年はスコットランドに行く予定があり、元旦からすでに浮き足立ってましたが、今年はというか当分は行けそうにないですね。

代わりと言ってはなんですが、ウイスキー関連で新しい仕事の依頼があり、今までは単発だったウイスキーの仕事が増えそうです。
このようなマニアックなブログを見てくださっている方であれば、他で目につくことがあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

それと、完全に私事ですが本業で転勤するため3月に引っ越すことになりました。
都内の勤務先に出向していたのですが、7年前に住んでいた神奈川に戻ります。
有楽町や銀座に通いやすい今の環境から離れるのは正直嫌なのですが、毎週1時間以上かけて通っていた頃もありましたから、昔に戻るという感じですね。

ただ、倉庫と自宅に保存してある大量のボトル達の引っ越しには恐らく相当な労力と費用を要すると思われ、今から気が重いです。。。

そんなこんなで環境はいろいろと変わりますが、2017年もせっせと飲んでせっせと更新していきますので、当ブログを宜しくお願いいたします。

ニューリリースを中心に、楽しいものが増えていますから、今年は去年以上に明るい気持ちで期待しています。

皆様にとっても、たくさんの素敵なモルトと出会える年になりますように。

T.Matsuki

 
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2016.12.31【日記】

ラフロイグ 1960 40年 オフィシャル 42.4% + 書き忘れていたボトル

さかもう一度出会えるとは思っていませんでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1960 40yo OB 42.4%


香りは軽やかでフレッシュなフルーティ、パッションフルーツ、淡く桃や洋ナシ、フローラル、乾いた麦感と麦わらのグラッシー、潮風、優しいヨード、こなれた土と穏やかなオールドピート。
飲むとさらりとした口当たりから広がる、舌に染み込むようなテクスチャー、極めてフルーティ、パッションフルーツやグレープフルーツ、さっと絞った果汁のようなフルーティで上品な甘味と心地良い酸味、少し潮、土っぽいピート、ボディは軽いが余韻は不思議なほど長い。

【Very Good/Excellent】


ラフロイグのオフィシャルボトル史上最長の熟成と言われる1960ヴィンテージ、カスクストレングスで42.4%まで落ちています。
今回、モルトの先輩かつラフロイグラヴァーとしての先輩が、家に集まって飲んだ時に持ち込んで開けてくれました。
私はラフロイグのバイセンテナリー15~32年のほとんどのボトルを持ち込んだのですが、それでも釣り合わないくらい貴重なボトルです。

香りは超長熟とは思えないほどのフレッシュさを感じる一方で、非常に熟成感のある多彩なフルーツ感があり、特にラフロイグらしいグレープフルーツ系の柑橘感よりもボウモアのようなパッションフルーツのようなニュアンスを強く感じました。
フローラルなニュアンスもあり、乾いた麦感や麦わらのような枯れた草のニュアンスもあり、熟成で穏やかになったと思われるヨード感を含むオールドピートも優しく主張してきました。

飲むと度数が低いこともあってさらりとした口当たりですが不思議と枯れ感はなく、香り同様のパッションフルーツを含め極めてフルーティでした。上品な果汁のような甘味と酸味があり、オールドピートもあり、じわじわと舌に染み込んでくるようなテクスチャーと共に感じられました。
厚みこそないのですが、余韻は長く陶酔感があり、ピークを過ぎたような儚さは内包していますがどう飲んでも枯れてはいません。


実はこのボトル、以前に別のイベントの時に飲ませていただいたことがありました。
今回ほどたっぷり飲んだわけではないという部分もあるとは思うのですが、その時は軽くて枯れていると感じ、こんな深いところまで理解することはできませんでした。
今回の2度目の出会いがなければ、こんなにすごいボトルに対して大したことのない枯れたボトルという評価のままになってしまうところでした。
それはラフロイグラヴァーとしても恥ずかしいことでしたし、今回飲ませていただいて本当に感謝です。


この日は、今年のラガヴーリンのバイセンテナリーボトルと昨年のラフロイグのバイセンテナリーボトルをすべて開けて飲もうというイベントを仲間の自宅で開催しました。
ラフロイグに関しては昨年から構想はあったのですがなかなかメンバーの都合がつかず、年末になってやっと開催できました。



素晴らしいボトルを一気に飲めて、しかもこんな最長熟のオフィシャルボトルまで飲めて、本当に幸せな時間でした。



そして最後に、先日の振り返り記事で今年心に残ったボトルを1本書き忘れていたことに気づきました。
今更感もありますが今年のうちに。


   

ロングロウ LONGROW 1994-2016 21yo OB for Springbank Distillery Open Day Part of the Campbeltown Malts Festival 2016 46%   
one of 216 bottles, Refill Bourbon Cask


今年のキャンベルタウンモルトフェスティバルでスプリングバンク蒸留所のオープンデーに出されたロングロウ1994、21年熟成です。
これもオフィシャルの特別なシングルカスクでした。

大興奮して記事に長々と書きましたが、70年代前半以前のスプリングバンクやロングロウを彷彿とさせる香味で、近年蒸留でもこんなものも作れるんだということに感激した1本です。

こういう未来を感じるニューリリースが、来年もたくさんありますように。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。


 
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