ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.07.14【日記】

ロイヤルロッホナガー 12年 オフィシャル 70年代流通

やはりオールドスタンダードの傑作ですね。

 

ロイヤルロッホナガー ROYAL ROCHNAGAR 12yo OB 40%
70年代流通



香りは心地良いオールド感、萎びたオレンジや淡く桃っぽさ、穏やかなモルティ、奥からオールドピート。
飲むと優しい口当たりで舌に染み込むようなモルティな旨味、萎びた柑橘、穏やかなコクのある甘味、香り同様のオールドピートも残る心地良い余韻。

【Very Good】


70年代流通のロイヤルロッホナガー12年、オフィシャルボトルです。
ディーサイド表記のラベルも非常にかっこいいですね。

今まで何度も飲む機会がありましたが極端に状態が悪いものに出会ったことのないボトルですが、今回も良かったです。

恐らく流通当時からスタンダードらしく厚めの麦芽感をベースにしたモルトだと思いますが、時間経過で滑らかさ柔らかさが増しているようです。

それでいて枯れたボディの抜けた感じは無く、特にふくよかさが増したモルティさが非常に魅力的でした。

全体としてロイヤルという名に恥じない上品な仕上がりだったのも印象的でした。


 
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2019.07.12【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 2007-2019 11年 オフィシャル 56.2%

面白いスペックと味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 2007-2019 11yo OB 56.2%
one of 270 bottles, Refill Sauternes Hogshead



香りは厚みがありリッチ。アプリコットジャム、しっかりめのオーク、奥から磯っぽさとピート。
飲むと糖分すら感じる濃縮感のある濃い甘味、コクあり、焦げ感のあるアップルパイ、オークのタンニンは鉛筆の削りカスを感じる寸前。

【Good/Very Good】


最近リリースされた、オフィシャルシングルカスクのスプリングバンク2007、ソーテルヌの樽で11年熟成しています。

香りからはスペックよりも若さを感じなず、重厚な印象でした。甘やかなジャム感に強く効いたオークが若さをかき消しているようでした。

飲んでみるとソーテルヌの影響かダイレクトに感じる甘味があり、そこにかなり強く樽のニュアンスが伴っていました。

近年の樽としては生木っぽさを伴っているといえそうな樽感で、美味しいですが少し引っ掛かりがありました。

私も大好きな、昔ながらの作りを続けるスプリングバンクですが、この蒸留所のものにしかほぼ感じないサルファリーなシェリーカスクがあったり、こういう最近みない生木っぽい樽があったり、カスクマネジメントもやや遅れているのかもしれません。

多少の当たり外れはあった方が面白いとも言えますので、当たりがある限りは積極的に飲み続けていきたいと思います。


 
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2019.07.09【日記】

ニューリリース:ベンローマック 2002-2018 オフィシャル "EXCLUSIVE SINGLE CASK" ウイスキーフープ向け #960 60.3%

やはり高級感のあるバーボンバレルです。

 

ベンローマック BENROMACH 2002-2018 OB EXCLUSIVE SINGLE CASK for WHISKY HOOP #960 60.3%
First Fill Bourbon Barrel, one of 216 bottles



香りはオレンジとバニラ、リッチなオーク、ココナッツ、奥からモルティさ、しっかりめのピート。
飲むと粘性あり。熟したオレンジ、コクのある蜂蜜の甘味、麦芽の旨味、嫌味のない程度に主張するリッチなオーク、スモーキーで長い余韻。

【Good/Very Good】


最近ウイスキーフープから頒布された、ベンローマック2002、およそ16年熟成のシングルカスクです。

樽番号が近くほぼ同じスペックの#957も以前テイスティングしましたが、溶剤っぽさが今回のものに弱いくらいでかなり近い香味だったと思います。

とにかく、いわゆる良いバーボン樽というのはこういう味だとという香味で、柑橘系のフルーティさとバニラ、少しココナッツを伴うリッチなオーク感といった要素がはっきりと感じられます。

それでいて生木っぽさやエグ味が全くありませんでした。

樽の香味が乗っているだけでなく、ピートもあって完全に仕上がった感じのボトルで、このタイミングで詰めるのにふさわしい1樽だと思います。


 
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2019.07.07【日記】

グレンリベット 1972-1990 17年 ケイデンヘッド 55.6%

素顔の素敵なリベットでした。

 

グレンリベット GLENLIVET 1972-1990 17yo CADENHEAD 55.6%


香りはプレーンな樽感で素朴なモルティ、シナモン、加熱した林檎、少しムスク、じわりとピート。
飲むと噛み応えのある凝縮したテクスチャー、旨味のあるモルティが舌に染み込む、クセはないがコクのある甘味にスパイシーさもあり、香り同様にシナモン感あり、余韻は長め。

【Very Good】


1990年にボトリングされた、ケイデンヘッドのダンピーボトル、いわゆる"黒ケイデン"のグレンリベット1972です。
黒ケイデンは加水のものも多いのですが、これはハイプルーフでボトリングされています。

このボトルはもう少し後のグリーンのトール瓶にしばしばある、樽の味付け感の無いプレーンでスパイシーなタイプで、麦芽の旨味が強く主張してきました。

恐らくボトリング直後は刺激的でスパイシーな部分が前面に出ているタイプだったと思いますが、ボトリング後30年近く経過してこなれて旨味が染み込むようなテクスチャーを帯びていました。

硬く頑なだったのがついに飲み頃に差し掛かったという印象のボトルで、樽熟成による影響が少ない分、原酒の香味と瓶内変化による香味がダイレクトに楽しめるリベットでした。

この手の香味は大好きですが、こうして飲んでも、グレンリベットは有名蒸留所の中でも特に原酒の個性で他と鑑別するのが難しいお酒だなと実感しますね。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.07.05【日記】

バルブレア 1966-2001 35年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 40.4%

度数の低さが樽感でマスクされていました。

 

バルブレア BALBLAIR 1966-2001 35yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 40.4%
one of 151 bottles



香りは高貴なシェリー、ブドウ果汁やアメリカンチェリー、甘やかなアップルブランデー、奥からハーブリキュール。
飲むと度数の割にパワフル。アップルブランデーのコクのある甘味と優しいタンニン、心地良いウッディネスはあるが過剰な渋味も無く、陶酔感のある余韻。

【Very Good】


ダグラスレインがOMCとしてリリースしたバルブレア1966、2001年ボトリングです。
OMCといえば50%加水ですが、当時は度数落ちしたこういう長熟ボトルもOMCのスペシャルカスクストレングスとしてたまにリリースされていました。
今なら違う特別なシリーズとして高く売り出されそうですね。

60年代らしい高貴なニュアンスを伴うオールドシェリー感が心地良く、全体に甘やかで深みのある香味でした。

と同時に、長熟ですがみずみずしさを感じるようなブドウ感もあったのが特に魅力的でした。

そして何より、ウイスキーであるためのギリギリの度数にも関わらず、迫力と余韻の長さを残していたのが印象的でした。
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2019.07.02【日記】

ブローラ 1982-2001 19年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%

樽感と原酒の個性が独特な香味を作っていました。

 

ブローラ BRORA 1982-2001 19yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 732 bottles, Sherry Cask



色は薄いがミーティなシェリー感、淡くプルーンやミルクチョコレート、少しフェインティで加熱した豆、しっかりめのモルティと肉の燻製のスモーク。
飲むとやや刺激があり、スモークが香りよりしっかり。甘味にはクセがなく少しブリニー、スケールは大きくないが旨味もあってスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


ダグラスレインのOMCから2001年にボトリングされた、ブローラ1982、19年熟成です。
本数的には2樽のヴァッティングでしょうか。

ラベルでは通常よりシェリーカスクを強めに謳っているのですが、色は薄めです。

しかし香りには80年代に多くリリースされたミーティでサルファリーとも感じるシェリー感が前面にでていました。

また、原酒由来だと思われる少しフェインティなところもスモークと一緒に感じられました。

飲むと20年近い熟成に続いて加水ボトリング後に18年の瓶内変化を経たわりには、まだ刺激があってしっとりした染み込むようなところは出ていませんでした。

その代わりにピーティでモルティな旨味は感じやすいように思いました。

恐らくはひと昔前の80年代蒸留のリリースにたまに見かけた、色や良い香味はあまり出ないのにサルファリーさだけはしっかり出ているタイプのボトルだったのではないかと思います。

それが時間と共にサルファリー要素がある程度抜けて今に至るといったところでしょうか。

今飲めばそれなりに美味しいですが、恐らくはウイスキー不景気で翌年に閉鎖する状況だったブローラですし、当時としてもあまり高級でない樽に詰められたものだと思います。

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2019.06.30【日記】

クライヌリッシュ 1982 17年 ロンバード ジュエルズオブスコットランド #5739 63.3%

まだ頑なさの残るハイプルーフの1982でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1982 17yo LOMBARD JEWELS OF SCOTLAND #5739 63.3%


香りはやや頑な印象から徐々にワックス、蜂蜜とクレームブリュレ、キレのあるモルティ。
飲むとじわじわと強まる刺激、遅れて粘性、オイリー、アプリコットティー、心地良い甘味、長く淡い陶酔感のある余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


ロンバードのジュエルズオブスコットランドから、1999年頃にボトリングされたクライヌリッシュ1982、17年熟成です。

1982のクライヌリッシュといえば、1972と近いワクシーで粘性の高い独特の香味で人気のあるヴィンテージです。

しかし63.3%とかなりのハイプルーフで樽もプレーンなため、ボトリングから20年程度経過しているにも関わらずまだ頑なさが前面に出ており硬いです。

最初は刺激も強いですが、口に含んでからの時間と共にゆっくりと求めていた個性が出てきて、最終的には陶酔感のある余韻へとつながっていきました。

口当たりからの口内での変化が非常に面白く、美味しいクライヌリッシュではありますが、ハイプルーフの刺激に口腔内が慣れている人でないと真価がわからないかもしれません。

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2019.06.28【日記】

ラフロイグ 30年 オフィシャル 43% 90年代流通

やはり美味しくてため息が出ますね。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 30yo OB 43%
90年代流通



香りはピートとレザー、皮付きのブドウ、焼きリンゴ、しっとりした海藻のヨードとスモーク、腐葉土、強烈に陶酔感あり。
飲むと粘性と濃縮感あり。穏やかなオールドシェリー、しっとり舌に染み込む旨味、香り同様にアーシーでヨードのあるピートもしっかり。長く陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


1990年代後半くらいに流通していた、ラフロイグ30年オフィシャルボトル。

逆算すると60年代以前の原酒ということになりますが、その時代のシェリー感があり、長い熟成を経ていますがオフィシャルのラフロイグらしいヨードの効いたピートもしっかり残っていました。

これまでの経験ではもう少しシェリー感が強いイメージでしたが、私の記憶違いか、もしくはシェリー感がやや少なめのロットなのかもしれません。

いずれにしても陶酔感のある素晴らしいボトルで、美味しさにため息が出てしまいました。

願わくば、現行品のラフロイグにも30年後に飲んでこういうため息が出るようなものがありますように。。。

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2019.06.25【日記】

ニューリリース:ボウモア 1995-2019 23年 モリソン&マッカイ セレブレーションオブザカスク #2527 56.6%

やはりこのあたりのボウモアは大好きです。

 

ボウモア BOWMORE 1995-2019 23yo CELEBRATION OF THE CASK #2527 56.6%
one of 150 bottles, Hogshead



香りはみずみずしくフルーティ、パッションフルーツやグァバ、オレンジオイル、優しいモルティとしっかりと潮風とピート。
飲んでも香り同様に瑞々しいトロピカルフルーツ、ジューシーな甘味と酸味、じわじわと広がるピート、フルーティで長めの余韻。

【Good/Very Good】


最近ボトリングされた、セレブレーションオブザカスクのボウモア1995、23年熟成です。

香りはのっけからパッションフルーツやグァバをはっきりと感じる瑞々しいトロピカルフルーツを強く感じ、まだ残っているモルティさとピーティさがほどよく熟したアイラモルトであることを主張してきます。

飲んでもピートの主張はありますが、香り同様にフルーツが前面に出ており、甘味と酸味のバランスが良く非常にジューシーでした。

ボトラーズから出てくるボウモア1995は昔はMoSあたりがたくさん出していたちょっと苦手なシェリー感に包まれたものが多いようでしたが、近年のリリースはこういうホグスヘッドのものが多く、ボウモアらしい突き抜けたフルーツを紙っぽさを感じず楽しめるものが多い印象です。
特にウィームスから出てきた2本のカスクストレングスは、高額ですが特に素晴らしいものでした。

私にとって近年リリースではフルーティなラフロイグに続くとても好みの香味ですし、香味としては大満足なのですが、90年代ボウモアにはこういうものがたくさんあり驚きが少ないのと、VGをつけると過去のボトルとの整合性がとれなくなってしまうという問題があります。

結果的に評価はG/VGになってしまうのですが、美味しいのに押し付けがましさや嫌な味が無く、飲み飽きもしにくい美味なボウモアでした。

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2019.06.23【日記】

ニューリリース:ヘーゼルバーン 2004-2019 14年 オフィシャル オロロソカスクマチュアード 49.3%

想像より仕上がっていました。

 

ヘーゼルバーン HAZELBURN 2004-2019 14yo OB OLOROSO CASK MATURED 49.3%
one of 9900 bottles, FRESH OROLOSO SHERRY CASK



香りはまったりと甘いプルーン、ビターチョコレート、淡くみたらしのたれ、ハーブ。
飲むとジャム系の甘やかなシェリー、優しいタンニン、ハーブ、奥からブリニー、リッチで力強くスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


最近ボトリングされたヘーゼルバーン2004、14年熟成のオロロソカスクマチュアードです。
9900本のアウトターンがあり、それなりの数の樽をヴァッティングしていると思います。

スプリングバンクやロングロウもそうですが、スプリングバンク蒸留所のアウトターンの多いシェリーカスクは、私の苦手なダシ醤油っぽいサルファリー要素が強く感じられることが多く、このボトルはやや警戒して飲みました。

しかし、そういった要素はみたらしっぽさくらいに収まっており、ほとんど引っ掛かりを感じることなく楽しめました。

スプリングバンクやロングロウに比べると、3回蒸留でやや酒質が軽いのか、やや樽に支配されたボトルではありますが、それでもキャンベルタウンらしいブリニーさの片鱗は感じられました。

多彩さこそあまりありませんが、このスペックにそれを求めるのはさすがに無理がありますし、十分に美味しくいただけました。

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2019.06.21【日記】

ニューリリース:モートラック 2008-2018 10年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #800069 56.2%

スペックから想像するよりかなり良かったです。

 

モートラック MORTLACH 2008-2018 10yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #800069 56.2%
one of 236 bottles, Bourbon Barrel



香りは華やか、少しグランマニエのようなオレンジ、カスタード、バニラ、少しココナッツ、奥からモルティさ。
飲むとヒリヒリとスパイシー、オレンジオイル、バニラ、蜂蜜系のコクのある甘味、モルトの旨味もあり、荒さが少なく想定外に心地良い余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーフープから今年3月に頒布された、シグナトリーのモートラック2008、10年熟成です。

さすがに若すぎるのではないかと思ったのですが、熟成の早いバーボンバレルで熟成しており、その中でもやや度数が落ちて仕上がったものを選んだのでしょう。
想像していたよりだいぶ熟成感もあって仕上がった香味でした。

10年でバーボン樽の良い香味がしっかり出ており、若々しい麦芽の香味が前面に出てくるようなスペックなのにそれが樽感にマスクされています。

にも関わらず、生木っぽさやエグ味は無く、心地良さすら感じる仕上がった香味でした。


良いバーボン樽を作るためのノウハウが業界全体に行きわたったのではないかと思うくらい、最近は若くてもオフフレーバーが無く美味しく仕上がったものが多いと感じています。

このモートラックは、そんな中でもスペックからの想定を大きく上回った1本でした。

最近のウイスキーフープのシグナトリーからのリリースは、特別な派手さは無いですがしっかり選ばれた樽が多い印象です。

シグナトリーと関係が深くなり、選ばせてもらえるサンプルがたくさんあることでこういう選定ができているのだと思います。

最近は本業の多忙さから有楽町に通える頻度が極端に落ちており、フープのボトル選定に関するお話を聞くことができていないことが多くなってしまいましたが、今後の頒布にも期待しています。


 
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2019.06.19【日記】

ニューリリース:ラガヴーリン 2013-2018 5年 モルトマン 日本向け #10025 56.1%

若さはピートとシェリーに覆い隠されていました。

 

ラガヴーリン LAGAVULIN 2013-2018 5yo The maltman for Japan #10025 56.1%
one of 245 bottles, Sherry cask



香りは近年シェリー、 黒糖、ヌガー、少しみたらしのタレ、焦げ感のあるスモーキーな麦芽と魚介ダシ。
飲むとねっとりしたテクスチャーからビリビリと刺激。黒糖かりんとうのまったりしたややしつこい甘味、引き締めるタンニン、豆や根菜、ジャムやピートのある長い余韻。

【Good/Very Good】


最近日本向けにリリースされた、シークレットアイラ2013、5年熟成のシングルカスクです。
噂によると、そして香味的にもシェリーカスクのラガヴーリンと思われます。

近年のシーズニングシェリーの中でも濃い味が出るものを選んだようで、色も香味もしっかりついています。

黒糖やヌガーといったまったりと甘やかなシェリー樽由来の要素と若いラガヴーリンらしいフェインティな根菜っぽさを伴う強いピートが、5年熟成の若々しさの大部分をマスクしてくれている印象です。

近年らしいシェリー感で個人的には経年変化で極端に良くなっていくタイプではないと思いますが、甘さを引き締めるタンニンもほど良い程度で、ハウススタイルもあり、思っていたより美味しくいただけました。

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2019.06.16【日記】

近年リリース:ロングロウ 1996-2018 21年 ウイスキーエージェンシー "TEN YEARS TWA" 50.9%

さすがにハイレベルなロングロウでした。

 

ロングロウ LONGROW 1996-2018 21yo THE WHISKY AGENCY "TEN YEARS TWA" 50.9%
HOGSHEAD



香りは熟したりんご、オレンジピール、白ワイン、海のミネラル、旨そうなモルティ、しっかりとスモーク。
飲むと滑らかで優しい口当たりから広がる。噛み応えのある柑橘感と旨味の濃いモルティ、甘味には優しいコクがありブリニー、ボディは穏やかだがスモーキーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーエージェンシーの10周年記念にボトリングされたうちの1本、スプリングバンクのピーテッドタイプ=ロングロウ1996、21年熟成です。

心地良い熟成感のあるロングロウで、上記の如く多彩なフルーツとモルティさ、そしてハウスタイルであるブリニーでピーティな要素がそれぞれ主張しつつも一体感がありました。

雑味が多く旨みが濃いものが多いスプリングバンクやロングロウですが、このボトルはエージェンシーらしさなのか熟成して落ち着いた香味があり、特に荒さが無く仕上がったタイプでした。

結構高額な印象でしたが、それに見合う完成度の高さとも思えるロングロウでした。

 
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2019.06.14【日記】

近年リリース:ベンローマック 2002-2017 オフィシャル "EXCLUSIVE SINGLE CASK" #957 59.9%

高級なバーボン感が効いていました。

 

ベンローマック BENROMACH 2002-2017 OB EXCLUSIVE SINGLE CASK #957 59.9%
First Fill Bourbon Barrel, one of 242 bottles



香りはオレンジゼスト、バニラクリーム、セメダイン、若さの残るモルティ、しっかりスモーク。
飲むとオレンジマーマレード、コクのある甘味、リッチなオーク、少しオイリーで強くスモーク、長い余韻。

【Good/Very Good】


バーボンバレルで約15年間熟成した、シングルカスクのベンローマック2002です。

オレンジやバニラ、そしてリッチなオークがしっかり感じられるにも関わらず生木っぽいニュアンスが全く感じられないという、近年の良いバーボン樽のお手本のような樽感です。

さすが資金豊富なGMだけあって、良い木材を使い長期間の天日干しでエグ味を抜くなどの行程を経た良いバーボン樽を使っているのだと思われます。

その影響で15年熟成で完全な詰め時に達しているボトルで、それが個人的にはちょっとしつこく感じてしまう部分もありますが、近年バーボン樽の香味を知るのにピッタリだと思います。


 
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2019.06.12【日記】

ニューリリース:タムデュー グランレゼルバ オフィシャル ファーストエディション 46%

たっぷりとシェリーが感じられました。

 

タムデュー TAMDHU GRAN RESERVA OB FIRST EDITION 46%


香りはしっかりとシェリー、カラメルソースと黒糖、ビターチョコレート、奥から焦がしたモルト。
飲むと滑らかな口当たり、ジャム系の甘味とコク、ビターチョコレートの渋み、じわじわともるとの旨味、シェリー感のある余韻。

【Good/Very Good】


タムデューが割と最近リリースしたNASのオフィシャルボトル、グランレゼルバです。
スモールバッチの限定品のようですがファーストエディションと記載されていますから、シリーズとして続いていくと思われます。

グランレゼルバの名前から連想していた通り、カラメルソースや黒糖、チョコレートといった甘やかで厚みのあるシェリーカスクらしいニュアンスが強く感じられる香味でした。

NASですが粗さは感じず、マリッジに時間を使ったのではないかと思えるような滑らかな口当たりで、甘味と渋味のバランスも良く、46%と高めの加水でボトリングされていることもあってかボディも感じる仕上がりでした。

近年の良いシェリー感を堪能できるグランレゼルバなタムデューでした。

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2019.06.10【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 21年 オフィシャル 2019年詰め 46%

今年もかなり好きな味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo OB bottled 2019 46%


香りは芳醇で甘やか、プルーンとビターチョコレート、腐葉土っぽいアーシーと鞣し革、淡くクローブなどのスパイスにハーブとスモーク。
飲むと滑らかで甘やか、芳醇で陶酔感もある。ジャム系の甘味と味を深める優しいタンニン、香り同様にアーシーさとピート、長くリッチな余韻。

【Very Good】


2019年ボトリングのスプリングバンク21年、オフィシャルボトルです。
今年も昨年同様に46%加水ですが、樽はポートカスクとラムカスクでほぼ半々のヴァッティングのようでした。

昨年はラムカスクの香味が非常に魅力的でしたが、今年はラムよりもポートの良いニュアンスが前面に出ており、加熱濃縮したジャムやドライのフルーツ感やチョコレート感がありました。

それに加えて少しオールドボトルに出てくるような腐葉土のようなアーシーさが香りにも味わいにもあり、スモーキーなピートフレーバーともよくマッチしていました。

スプリングバンクは現行品でも良い意味での雑味を含む多彩さや味わい深さがあり、スタンダードの10年も非常に美味しいと思って日頃から飲んでいますが、そこはさすがスペシャルな21年、10年には決してない熟成感に伴う陶酔感や滑らかさもあって、格別な美味しさでした。

 
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2019.06.06【日記】

ストラスアイラ 1965-2007 GM 蒸留所ラベル #2909 46%

さすがの陶酔感でうっとりしました。

 

ストラスアイラ STRATHISLA 1965-2007 GM Distillery Labels #2909 46%
Refill Hogshead, one of 61 bottles



香りはエステリーで強烈な熟成感あり。洋梨とグレープフルーツ、熟成した白ワイン、うっとりする。
飲んでも香り同様にエステリーで陶酔感あり。洋梨や桃、樹液、長熟コニャックのようでもある。優しい甘味があり心地良い余韻。

【Very Good】


GMが2007年にボトリングしたストラスアイラ1965、およそ42年の超長熟ボトルです。
長い熟成期間に相当な量を天使が飲んでしまったのか、ボトリングはたったの61本でした。

香りにはのっけから強烈な熟成感があり、素晴らしい陶酔感にうっとりしてしまいました。

高めの加水(といってもほとんど加水していない可能性がありそうですが)ということもあり、飲んでも抜け感はほとんどなく、香り同様に素晴らしい熟成由来のエステリーでフルーティな要素が突き抜けていました。

最近ではこの手のボトルは高すぎて手がでませんが、たまにバーで飲めるのは嬉しいですね。

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2019.06.04【日記】

グレンカダム 1972-2001 28年 ブラッカダー #7633 55.4%

まさに往年のオレンジクリームという感じで魅力的でした。

 

グレンカダム GLENCADAM 1972-2001 28yo Blackadder #7633 55.4%
one of 222 bottles



香りはオレンジクリーム、滋味深さの残るモルティ、バニラ、オーク感は穏やかで心地良い熟成感。、
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる。コクのあるオレンジクリームや蜂蜜の甘味、心地良いモルティな旨味、長い余韻。

【Very Good】


ブラッカダーが2001年にボトリングしたグレンカダム1972、28年熟成のシングルカスクです。

よくオレンジクリームのようだと言われる蒸留所ですが、ボトリング後18年の経年変化でますますクリーミーさが増したのではないかと思います。

リッチでコク深く、華やかさもありますが滋味深いモルティさもあったのがより魅力的でした。

まさに飲み頃に差し掛かったボトルで、現行のものにも共通点が感じられる香味でもあるため、ストックしているものがこんな風になるのではないかと思えるボトルでした。

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2019.06.02【日記】

ポートエレン 1982 27年 スコッチモルト販売 "ザ・テイスター" #2349 57%

やはり想定外に素晴らしい1982でした。

 

ポートエレン PORT ELLENE 1982 27yo SCOTCH MALT SALES "THE TASTER" #2349 57%
REFILL SHERRY CASK, one of 156 bottles



香りはこなれていて妖艶な雰囲気を帯び始めている。凝縮したレモンとこなれたモルティ、淡く桃と井草っぽさ、少しタール、強いスモーク。
飲むと噛み応えのある凝縮したテクスチャーで舌に染み込む。柑橘系の優しい甘みと酸味、染み込むモルティな旨味、海水っぽい塩気、主張は強いが丸みのあるスモーク。

【Very Good】


スコッチモルト販売さんの「ザ・テイスター」として10年ほど前にボトリングされた、ポートエレン1982、27年熟成。
このボトルが詰められる前から私がお世話になっている、有楽町キャンベルタウンロッホのマスター、中村信之さんが選定したものです。

27年ともともと熟成は長いのですが、ボトリング後10年、当時よりさらにこなれてわずかに妖艶さも感じられました。

それでいて経年変化で穏やかになりがちなピートは残っており、海も感じられアイラモルトとしての迫力も保たれていました。

70年代のものに比べると80年代のポートエレンは穏やか過ぎるものも多い印象でしたが、これはそうでなかったのが当時から印象的でした。

舌に染み込むような旨みがあり、味わいのバランスも良く、多彩な香味の素晴らしい長熟アイラモルトでした。
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2019.05.31【日記】

ニューリリース:アバフェルディ 1999-2018 オフィシャル ハンドフィルド #20658 60.6%

濃厚シェリーが支配するアバフェルディでした。

 

アバフェルディ ABERFELDY 1999-2018 OB HAND FILLED #20658 60.6%


香りはまったり甘く濃いシェリー、黒糖やプラムジャム、ブドウの枝、奥からモルティ。
飲むと粘性あり。まったり濃厚なジャムや黒糖の甘味と引き締めるタンニン、余韻は長い。

【Good/Very Good】


昨年末くらいにボトリングされた、オフィシャルハンドフィルドのアバフェルディ1999、およそ19年熟成です。

記載はありませんががっつりシェリー樽の影響を受けていると思われるボトルで、そこに由来する甘やかで濃厚な香味が上記のように感じられました。

アバフェルディは個性が強く、シェリーカスクで熟成しても蜂蜜っぽい独特のニュアンスが残っていることが多いのですが、私の飲んだタイミングではそれすらも凌駕するほどシェリー感が支配的でした。

ハンドフィルは蒸留所を訪れた人が購入できる特別な樽が選ばれることが多いと思いますが、このボトルも個性的で、特別感がありました。

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