ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.04.20【日記】

ニューリリース:ロングロウ 2001-2017 15年 ケイデンヘッド ウェアハウステイスティング 56.2%

かなりの変わり種でしたが不思議に旨かったです。

 

ロングロウ LONGROW 2001-2017 15yo CADENHEAD WAREHOUSE TASTING 56.2%
Chardonnay Cask



香りは少し粉っぽく漢方薬っぽいスパイシー、甘やかなプラムやベリーのジャム、ハーブリキュール、レザーと強めのピート。
飲むと芳醇に広がる。ジャム系のフルーツ、甘味はやや平坦でのっぺりしているがハーブの渋味が深みを出している、スモークしっかり、ピーティで長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


昨年ボトリングされたケイデンヘッドのウェアハウステイティング、ロングロウ2001、15年熟成です。
英国のケイデンショップで購入できる特別なボトルです。
ケイデンヘッドとスプリングバンク蒸留所は同一資本ですからほぼオフィシャルボトルという立ち位置です。

シャルドネの樽という珍しいスペックだったので興味津々でテイスティングしましたが、のっけから漢方薬のようなスパイシーで独特のニュアンスが強く感じられました。

シャルドネっぽさは全く感じられず、この漢方薬のような独特のニュアンスがどこから来たのかは不明ですが、このニュアンスとは別にシェリーカスクのような甘やかなジャムやハーブ、ロングロウらしいスモーキーなピート感がありました。

いつも感じる貝っぽさや塩辛さに関してはややマスクされているようにも感じましたが、非常に面白いロングロウでした。


 
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2018.04.18【日記】

ニューリリース:スペイサイドリージョン(グレンファークラス) 1973-2017 43年 #8 52.1%

強い熟成感と樽感が印象的でした。

 

スペイサイドリージョン(グレンファークラス) SPEYSIDE REGION (GLENFARCLAS) 1973-2017 43yo #8 52.1%
Sherry Butt



香りはエステリーで強い熟成感としっかりとしたウッディネス、バニラクリーム、熟したパイナップルやプラム、洋梨のコンポート。
飲むと香り同様に熟成感のある多彩なフルーツとバナナミルク、香木のようでもある強いウッディネス、意外なほど軽さはなく少しスパイシー、コクのある甘味と引き締める渋味、クリーミーさがあり、フルーティでウッディな余韻。

【Good/Very Good】


最近リリースされたスペイサイドリージョン1973、43年熟成。
ウイスキーエージェンシーのカーステン氏と世界的なウイスキーコレクターである山岡秀雄さんが選んだ樽で、中身はファークラスのようですね。

長熟スペイサイドモルトらしいエステリーで非常に多彩なフルーツ感が魅力的で、同時に長期間の樽熟成によって樽のウッディネスも強く感じられました。

こういう長熟タイプはボディが極端に抜けてしまっているものも結構ある印象ですが、このボトルは度数が残っていて樽も効いているためか抜け感も少ないように思いました。

樽のウッディネスはそれなりに強く、樽と原酒の味のバランスに関しては好みによって評価が分かれる部分はあるかもしれませんが、この長期熟成ならではのフルーツ感が感じられるリリースはここ数年でかなり少なくなっており、たまに出てくると非常に高額で手が出ないこともしばしばある中で、今回は割安感のある価格でのリリースだったのも印象的でした。

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2018.04.16【日記】

近年リリース:アードベッグ 1993-2016 22年 ハートブラザーズ 52.8%

安定の90年台前半蒸留でした。

 

アードベッグ ARDBEG 1993-2016 22yo HART BROTHERS 52.8%


香りはオレンジクリーム、バニラ、ローストしたナッツ、少し磯っぽさ、淡い金属感と強いピート。
飲むと意外にミルキーで牡蠣っぽい、じわじわと胡椒のスパイス、しっかりとクールな金属感、シトラス、噛み応えのあるモルティ、スモーキーな鋭いピート、オイルを伴う余韻は長め。

【Good/Very Good】


ハートブラザーズが2016年にボトリングした、アードベッグ1993、22年熟成です。

ちょっと70年代蒸留のボトルとは趣が異なりますが、それでも新旧アードベッグに共通するクールな金属感やスモーキーで磯っぽい強いピートは健在です。

原酒の個性とバーボン系の樽の影響が共に感じられてアードベッグとしてのバランスも良く、安定の美味しさでした。
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2018.04.14【日記】

近年リリース:スプリングバンク 1993-2016 22年 ハートブラザーズ 50.7%

ボトラーズでもバンクはブレませんね。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1993-2016 22yo HART BROTHERS 50.7%


香りはフレッシュシトラス、少ししっとりした心地良いモルティ、潮風、オイル、少しタールのあるピート。
飲んでもシトラス、噛み応えのある麦芽の旨味、ほどよい甘味と酸味、ミネラルとしっかりとした塩気、ピートもある長めの余韻。

【Good/Very Good】


ハートブラザーズから2016年にボトリングされた、スプリングバンク1993、22年熟成です。

フレッシュシトラスを感じる柑橘感に、太く噛みごたえも感じるような旨味のあるモルティさが効いています。

さらに塩気やオイルも十分に感じられ、ピートもそれなりにしっかり感じられますが、これに関しては90年代後半の蒸留所よりも穏やかに感じました。

このスペックのスプリングバンクらしい個性がしっかりと感じられますね。

このボトルに限らず、オフィシャルボトラーズを問わずしっかりと共通の個性が感じられるのはスプリングバンクの興味深い所だと思います。


 
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2018.04.12【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2017 21年 エリクサーディスティラーズ スコッチモルト販売向け 57.9%

完成度の高いクライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2017 21yo ELIXIR DISTILLERS for SCOTCH MALT SALES JAPAN 57.9%
Hogshead



香りはややエステリー、ワックス、アプリコットジャム、オイル、少し草っぽさ、奥から少しこなれたモルティ。
飲むと穏やかな口当たりから広がる、ワクシーで少しオイリー、アプリコットジャムの優しいコクのある甘味、余韻は長くないが心地良い余韻。

【Good/Very Good】


最近エリクサーディスティラーズ(ウイスキーエクスチェンジ)から、日本のスコッチモルト販売向けにリリースされたクライヌリッシュ1995、21年熟成です。

クライヌリッシュらしいまったりしたフルーツとワックスやオイルが感じられ、甘味にはコクがあり、全体としてはくどさがなくバランスが取れた仕上がりでした。

テイスティングノートで表現するのがやや難しいところなのですが、ハウススタイルが強いクライヌリッシュは、たまに油臭いと思うほどオイリーだったりして個性的ですがバランスが悪いタイプも散見されます。

そういう意味ではこのボトルは引っ掛かりは無くバランスの良いタイプだと思います。

 
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2018.04.10【日記】

アードベッグ 1973-1988 サマローリ フラグメンツオブスコットランド "アイラ" 57%

やっと飲めました。感激です。

 

アードベッグ ARDBEG "ISLAY" 1973-1988 SAMAROLI FRAGMENTS OF SCOTLAND 57%
one of 648 bottles



香りは独特のクールな金属感と塩素、クレゾール、アプリコットジャム、シトラス、砂利を含む土っぽさ、魚介の燻製、強いピート。
飲むとじわじわと力強く広がる。香り同様のクールな金属感や樟脳、少し凝縮感のある柑橘、舌に染み込むたまらなく濃い麦芽の旨味、それらに加えてタールやスモークなどが強く主張する長い余韻。

【Excellent】


サマローリが1988年にボトリングした「フラグメンツオブスコットランド」シリーズから、アイラ表記のアードベッグ1973。約15年の熟成です。
このシリーズは他に、スペイサイド表記のグレンエルギンイースタンハイランド表記のグレンギリーオークニー表記のハイランドパーク、そしてキャンベルタウン表記のロングロウ(それとニューフィリングモルト表記ののロングロウ)がありますが、どれもサマローリの黄金期らしい素晴らしいモルトばかりでした。
他が50%加水でボトリングされているのに対して、このアイラ表記のアードベッグだけは57%でボトリングされており、なんといってもこのボトルだけ私は飲んだことがありませんでした。
ずっと飲みたかったボトルと、今回やっと出会うことができました。

強いピートや潮のニュアンスはもちろん、クールな金属感に塩素やクレゾールっぽさ、さらに砂利っぽい土っぽさなど、この時代のアードベッグに求めるものがしっかりと詰まっていました。

そんな中で特に魅力的に感じたのは、57%というハイプルーフでボトリングされておよそ30年が経過し、力強さや濃厚さは保ちつつも刺激は丸みを帯び、旨味が強烈に舌に染み込んでくるようなテクスチャーがあったことでした。

それでいてオールドボトル特有の引っ掛かりもなく、まさに今が飲み頃のピークだと思います。

想い入れ無しでは評価できない1本ですが、サマローリ氏に思いを馳せながら最後の1杯としてじっくりと味わい、この日は身も心も大満足で帰路につきました。
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2018.04.08【日記】

ニューリリース:ロングモーン 1990 26年 KINKO向け 53.1%

強いバーボンカスクの樽感でした。

 

ロングモーン LONGMORN 1990 26yo KINKO 53.1%
one of 192 bottles, Barrel



香りはかなり強くバーボンのようなウッディネス、バニラ、オレンジ、少し溶剤、少しケミカルなフローラル。
飲むと意外に刺激は控えめ、香り同様のバニラやオレンジ、パイナップル、優しい甘味と心地良いタンニン、モルティさは樽の陰から主張、意外とスッキリした余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


薩摩を代表する酒屋さんであるキンコーさんのオリジナルボトリング、ロングモーン1990、26年熟成です。

バレル表記ですのでバーボンバレルだと思いますが、想像以上にバーボン感が強く感じられ驚きました。

特に香りは第一印象で強いバニラやオレンジ、溶剤っぽさが感じられ、バーボンそのものと思うような独特さでした。

飲んでみても香り同様に強い樽感でしたが、超長熟グレーンに感じるようなトロピカルフルーツのニュアンスもあり、スペックのわりにはすっきりとした余韻だったのも印象的でした。

バーボンバレルっぽいというよりもヴァージンオークっぽいとも思える香味ですね。

シングルカスクとしてボトリングされるだけでも相当優れた樽だということは、サンプルをたくさんテイスティングして重々認識しているところですが、そうはいってもバーボンバレルの良い樽というと想像通りのことが多いのが現状です。

しかし、このボトルはいろんな意味で想像と違っていてとても楽しめました。

シングルカスクの面白さを再確認できる1本だと思います。


 
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2018.04.06【日記】

グレンオード 1962 26年 ケイデンヘッド 水橋向け 56.5%

時代が追い付いてませんでしたが、やはりこれは日本が誇る名作です。

 

グレンオード GLENORD 1962 26yo CADENHEAD for MIZUHASHI 56.5%


香りは心地良いオールド感、アプリコットや梅のジャム、煮詰まった紅茶、リッチなオーク、ナッツ、樹液、滋味深く強いモルティ、しっとりしたピート。
飲むと滑らかな口当たりからじわじわと広がる、舌に染み込むテクスチャーとモルトの旨味、コクのある甘味と引き締めるオーク、少しクリーミー、滋味深く長く心地良い余韻。

【Very Good/Excellent】


1989年に日本の株式会社水橋向けにケイデンヘッドがボトリングしたグレンオード1962,26年熟成です。

1962のグレンオードには素晴らしいものがいくつもあり,いずれもケイデンヘッド(ダッシーズ)の樽ですが、特にサマローリのブーケは伝説的ですね。

濃縮感のある多彩なフルーツ感があり、ちょっと特徴的な梅ジャムっぽいニュアンスも含んでいました。樹液っぽさを伴うオークの主張も結構ありました。

太いモルティさがベースにあるのは記憶の通りだったのですが、意外と樽の主張も多彩でしっかりあるように感じられたのが今回飲んで印象的でした。

ボディを十二分に保ちながらも全ての要素が仕上がっていて、なんとなく今が飲み頃の後半に差し掛かったように感じる素晴らしいオードでした。
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2018.04.04【日記】

グレンバーギー 1994 15年 オフィシャル マスターブレンダーズセレクション ツアーオブジャパン2010 55.4%

詳細不明ですが、さすがに選ばれた樽という感じです。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1994-2010 15yo OB MASTER BLENDER'S SELECTION TOUR OF JAPAN 2010 55.4%
one of 300 bottles



香りは高級感のある樽感、オレンジオイル、バナナクリーム、バニラ、蜂蜜、少ししっとりした心地良いモルティ、リッチなオーク。
飲むと度数より穏やかな口当たりからじわじわとスパイシーになる。オレンジマーマレード、淡く洋梨、少し噛み応えのあるモルティとその旨味がしっかり、コクのある蜂蜜の甘味、リッチなオーク、余韻も心地よく長い。

【Very Good】


2010年にボトリングされたオフィシャルボトルのグレンバーギー1994,15年熟成。
バランタインのマスターブレンダーズセレクションと銘打たれたボトリングで,サンディーヒスロップさんのサインが入っています。
また、ツアーオブジャパン2010と記載されており、これが日本人が現地に行ったツアーの記念なのか現地の人が日本に来るときに持ってきたものなのかは不明ですが、いずれにせよマスターブレンダーがしっかりと選んだ樽のようです。
この熟成年数で500mlの瓶でぴったり300本ですから、1樽丸々とは考えにくく、樽の一部を抜き取ってボトリングしたものだと推測されます。
たまたま発見して私が購入したものを、有楽町で開けてもらいました。

上記のテイスティングノートの通り、まさに選ばれた樽という感じのハイレベルな香味でした。

華やかで多彩なフルーティさもモルティさとその旨味もしっかりあり、蜂蜜のようなコクを感じる甘みもあり、スペックからは想像がつかないような充実感でした。

同じくハイレベルなものが多いグレンリベットのシングルカスクに近いような樽選びで、オフィシャルの持つすごい数の樽の中からしっかり選んだものの素晴らしさを再認識できました。

マスターブレンダーズセレクションのバーギーには以前ご紹介した1974があり、こちらも相当凄いボトルでしたが、今回のものは20年後の蒸留ながらやはり素晴らしい内容で、近年のものにも十分に良いものがあると感じて嬉しくなりました。


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2018.04.02【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1996-2017 21年 ウイスキーナーズ #471 58.1%

らしさのしっかりあるスプリングバンクでナイスチョイスでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1996-2017 21yo WHISKY NERDS #471 58.1%
one of 180 bottles, Hogshead



香りはバーボンカスクを感じるオレンジとバニラ、リッチなオーク、チーズ、潮風と強すぎないタールっぽいピートやオイル。
飲むと粘性あり。凝縮した柑橘とパイナップル、粉っぽく凝縮したテクスチャー、濃い麦芽の旨味、リッチなオーキーさ、しっかりめのブリニー、フルーティでピーティさのある長い余韻。

【Good/Very Good】


オランダの愛好家団体であるウイスキーナーズが最近ボトリングした、スプリングバンク1996、21年熟成のシングルカスクです。

良質なバーボンカスクに由来すると思われるニュアンスがあり、同時にスプリングバンクらしいチーズやピート、麦芽の旨味にブリニーさもありました。

とはいえ、そこは個性の強いスプリングバンク。樽が良ければそのあたりは同じような香味を持つものには出会うことがあります。

このボトルにはより多彩なフルーツ感があり、テクスチャーには粉っぽい凝縮感があり、この時期のバンクにはちょっときつめに感じることもあるピートやオイルはもちろんあるのですがそこまで強くありません。

ハウススタイルがありつつも、良い意味で雰囲気の違うところを感じられるナイスチョイスでした。

 
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2018.03.31【日記】

ニューリリース:グレンキース 1991 25年 シグナトリー #73651+73653 48.2%

 期待通りの美味しさでした。

 

グレンキース GLENKEITH 1991-2017 25yo SIGNATORY VINTAGE #73651+73653 48.2%
one of 344 bottles, Bourbon Barrels



香りは強く青リンゴ、バニラ、オレンジオイル、少しクリーム、アカシアの蜂蜜、リッチなオークと奥からモルティさ。
飲むとじわじわとスパイシー、青リンゴキャンディ、オレンジオイル、蜂蜜のコクのある甘味、クリーム、オークのタンニンと少し草っぽさ、ほどよいモルティさと青リンゴの余韻。

【Good/Very Good】


2017年にボトリングされたグレンキース1991、25年熟成です。
シグナトリーがたまにやる、同じスペックの2樽のヴァッティングです。

バーボンバレルらしいオレンジやバニラ、蜂蜜やオークの主張がしっかりと感じられ、甘味にも強いコクを感じました。

青リンゴっぽさは樽と原酒の両方の個性でしょうか。これも特徴的でした。

これだけバーボンカスクっぽさが顕著なのに、生木っぽさやエグ味などネガティブな要素は感じられず、良いところだけが抽出された良いニューリリースでした。

このあたりのヴィンテージのバーボンバレルのキースは、フープなどでもリリースがありましたが、どれも同系統の良い仕上がりで良い印象をもっています。

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2018.03.29【日記】

ニューリリース:プルトニー 2006-2017 11年 オフィシャル ハンドボトリング #730 64.2%

やはりヴァリンチクオリティです。

 

プルトニー PULTENEY 2006-2017 11yo OB HAND BOTTLING #730 64.2%
Bourbon Cask



香りはしっかりフルーティ、オレンジやパイナップル、少し洋梨、カスタードクリーム、しっかりオイリー、キツさのないモルティ、良いオーク感。
飲むと力強くスパイシーなアタック、やや粘性もありオイリー、蜂蜜漬けのレモン、蜂蜜っぽさもあるコクのある甘味、海のミネラルや塩気、旨味のあるモルティ、ボディは厚めで余韻は長い。

【Very Good】


蒸留所で手詰めできるいわゆるヴァリンチのプルトニー2006、最近有楽町のお客さんがボトリングしてきてくれた11年熟成の1本です。

スペックだけ見ると若くハイプルーフで刺激的なモルトを想像してしまいます。

しかし飲んでみると、短熟で決して複雑ではありませんが、昔からプルトニーのヴァリンチにしばしばみられる妙にフルーティで艶っぽいタイプでした。

ここ数年だとロイヤルマイル向けのオフィシャル1997に近いフルーティですね。

もちろん特別なものと言っても、個性的な塩気があってオイリーでコクがある味わいもしっかりと感じられました。

シェリーカスクのプルトニーにも美味しいものがありますが、プルトニーの個性にはバーボンカスクが合っているように思います。

プルトニーの個性の強い酒質が良質なバーボン樽の影響を受けると、こういうスペックでもフルーティで仕上がったものが出てくるのでしょうか。

改めて考えさせられました。

 
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2018.03.27【日記】

クレイゲラキ 21年 オフィシャル リミテッドエディション クレイゲラキホテル向け 2015年詰め 57.2%

特別感のあるシェリーカスクのクレイゲラキでした。

 

クレイゲラキ CRAIGELACHIE 21yo OB LIMITED EDITION for THE CRAIGELLACHIE HOTEL 57.2%
Bottled in 2015, one of 510 bottles



香りは心地良いシェリー、甘やかな熟したプラムやパイナップル、ミルクチョコレート、少し熟したマールやワックス、リッチなオーク。
飲むとじわじわと芳醇に広がる、度数より明らかにこなれており粘性あり、プラムジャム、コクのある甘味、しっかりとしたモルティとその旨味、ごま煎餅。

【Very Good】


2015年にクレイゲラキホテル向けに詰められたオフィシャルのクレイゲラキ21年です。
1994あたりのヴィンテージと思われます。
良いものが多いクレイゲラキホテル向けのボトリングで、しかもクレイゲラキ蒸留所のものですから、非常に期待していただきました。

高級なミルクチョコレートのような甘やかで心地良いシェリー感が全体を包んでおり、コク深く、こなれた粘性や濃いモルトの旨味もありました。

樽感にも高級感があり、蒸留所の個性と思われるワクシーなニュアンスも奥から顔を出しているように感じました。

度数のわりにかなりこなれてまったりしたテクスチャーだったのも驚きで、これはボトリング後数年経過していることがうまく影響したのかもしれません。

実際、スペックのわりにかなり高価なモルトですが、非常に高級感があり、シェリーの樽感、原料の旨味、蒸留所の個性、これらがハイレベルでバランスした特別なボトルでした。

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2018.03.25【日記】

ニューリリース:カリラ 2003-2017 13年 GM "EXCLUSIVE" ジャパンインポートシステム向け #302286 56.0%

よく仕上がったバーボンバレルのカリラでした。

 

カリラ CAOL ILA 2003-2017 13yo GM "EXCLUSIVE" for JIS #302286 56.0%
one of 192 bottles, First Fill Bourbon Barrel



香りはオレンジ、バニラ、少しココナッツの入ったクリーム、良いオーク感、しっかり潮風とスモーク。
飲むと少し粘性あり、濃縮オレンジ果汁、蜂蜜のコクのあるしっかりめの甘味、しっかりモルティ、磯っぽさ、スモーク優位のピート。

【Good/Very Good】


GMが昨年JISさん向けにボトリングしたカリラ2003、13年熟成です。

熟成の早いファーストフィルのバーボンバレルで13年熟成しており、結構しっかりとバーボンカスクの影響が感じられます。

その良いところが十分に出ている割に、鉛筆の削りかすっぽい生木っぽさやそれに伴うエグ味などネガティブに感じる要素がなく、しっかり天日乾燥などを施した良質なバーボンバレルなんだと思います。

もちろんカリラらしいピーティな主張もあり、13年ですが完成度の高いカリラでアイラモルト好きも納得の美味しさでした。

GMといえどなかなか良い樽は出してくれないと思いますが、そこはさすがJISさん、ナイスチョイスだと思います。


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2018.03.22【日記】

ニューリリース:マッカラン 1988-2017 29年 ブロッサム ウィスク・イー #13 53.2%

想像以上に美味しいマッカランでした。

 

マッカラン MACALLAN 1988-2017 29yo "Blossoms" WHISK-E #13 53.2%
one of 275 bottles, Sherry Butt



香りは洗練された心地良いシェリー、皮ごと絞ったブドウ、高級チョコレート、甘い黒糖、ハーブリキュール、淡いピート、フローラルさもある。
飲むとリッチで心地良いシェリー、品のある芳醇さ、濃縮ブドウジュース、良い甘味と淡い酸味、引き締めるほどよい渋味、心地良く長い余韻。

【Very Good】


2017年にウィスク・イーさんがボトリングした、ブロッサム表記のマッカラン1988、29年熟成です。

近年の樽としては非常に良いシェリー感が全体を包んでいるモルトで、皮付きのブドウや高級チョコレートやハーブリキュールなど、良質なものに感じられるような要素が充実していました。

ノンオフィシャルのシェリーカスクでさらにカスクストレングスですが、オフィシャルの加水ボトルに感じるような品格も感じられたのが印象的で、格上感のある仕上がりでした。

そして蒸留所の記載がないとはいえ王道の香味で、今の相場を考えるとかなり良心的な価格だったと思います。

このブロッサムはシリーズもののようですが、このクオリティとコスパのものを次々と選ぶのはなかなかハードルが高いと思います。
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2018.03.20【日記】

ニューリリース:キルホーマン 2007-2017 10年 オフィシャル ウイスキーエクスチェンジ向け #401/2007 58.5%

10年熟成のシェリーカスク。我慢していたのをやっと詰めたのが伝わってきました。

 

キルホーマン KILCHOMAN 2007-2017 10yo OB for THE WHISKY EXCHANGE #401/2007 58.5%
one of 599 bottles, Sherry Cask



香りはしっかりめのシェリー、アプリコットジャム、プラム、カツオダシ、潮風、焦がした麦芽、ヨードも伴う強いピート。
飲むとじわじわと刺激。ジャム系のフルーツの甘味、噛み応えのある麦芽の旨味に魚介の旨味、強いスモークとオイル、余韻は長め。

【Good/Very Good】


ウイスキーエクスチェンジが最近ボトリングした、2007ヴィンテージのキルホーマン、10年熟成とキルホーマンとしてはかなりの長期熟成です。

ピートでマスクされているとはいえ、若さが目立つものが多いキルホーマンですが、10年の熟成を経ていよいよ仕上がってきた感があります。

シェリーカスクらしい濃縮フルーツのニュアンスや甘味と、アイラモルトらしいピートや魚介ダシっぽいニュアンス、そして十分に残ったモルティな旨味が一体感を帯びてきています。

もちろんまだ若さや荒々しさもあり、一体感もこれからもっと帯びてくると思われる部分は多々ありますが、キルホーマンとしてはかなりハイレベルに仕上がっており、良い樽を買って、ボトリングするのをずっと我慢していたのをようやくリリースしたということが伝わってくるようなモルトでした。
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2018.03.18【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 1987-2017 30年 オフィシャル サイレンスバー & 信濃屋向け #3813 44.5%

30年縛りで選んだとは思えない美味しさでした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1987-2017 30yo OB for Silence Bar & Shinanoya #3813 44.5%
one of 265 bottles



香りは支配的でない心地良いシェリー、甘やかなベリージャム、巨峰、アメリカンコーヒー、淡く焦げ感のあるモルティとハーブ。
飲むと柔らかい、皮ごと絞ったブドウの果汁、少し高貴なニュアンスのシェリー感、ジューシーな甘味と淡い酸味、心地良いウッディネスとそのタンニン、少し腐葉土のアーシー、厚みこそないがジューシーで陶酔感のある余韻。

【Very Good】


四国は丸亀の名店、サイレンスバーさんの30周年を記念して信濃屋さんとボトリングしたグレンファークラス1987、30年熟成です。
30周年記念ですから、30年熟成に絞ってサンプリングして選んだと思われます。

やや度数が下がっていて厚いボディはありませんが、それを補って余りある良い香味を含んだシェリーカスクでした。

話題になったキャンベルタウンロッホ向けの1989はボディの厚いタイプで今回の1987とは毛色が異なる印象で、私が最近飲んだ中で近いものだと、ファークラスよりもフープのドロナック1993に近いような線が細く高貴さのあるタイプという感じでした。

非常に心地良く優しい香味で、ブドウっぽいジューシーさもあって、癒されるファークラスでした。

縛りの中で選んだとは思えないようなグッドカスクだと思いました。

サイレンスバーさん、30周年おめでとうございます。
まだ伺ったことは無いですが天国のようなバーだと聞いており、四国を訪れる際には是非訪問させていただきたいと思います。
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2018.03.16【日記】

近年リリース:スプリングバンク 1995-2017 21年 オフィシャル キャンベルタウンモルトフェスティバル2017 スプリングバンクオープンデー向け 46%

最新のキャンベルタウンフェス向けも面白かったです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1995-2017 21yo OB for Springbank Distillery Open Day Part of the Campbeltown Malts Festival 2017 46%
one of 252 bottles, First Fill Port Hogshead



香りはまったり甘やか、プルーンなどの濃縮フルーツ、ミルクチョコレート、ゴマ、奥から淡く磯っぽさやピート、多彩でリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ベリージャム、ビターチョコレート、ゴマ煎餅、ジャム系のコクのある強い甘味と引き締めるタンニンの渋味、少しミーティで旨味は濃い、後半ブリニーでじわりとピート、余韻は長め。

【Good/Very Good, Interesting】


キャンベルタウンモルトフェスティバルにおける5月21日、スプリングバンク蒸留所のオープンデーに毎年記念ボトルが販売されていますが、最新の2017年リリースを飲む機会に恵まれました。
今回はスプリングバンク1995、21年熟成で、フレッシュポートのホグスで252本限定です。
世界中にファンのいる蒸留所の記念ボトルとしてはかなり少ないですね。。。
私の知る限り、2015年はスプリングバンク19932016年はロングロウ1994、2017年は今回のスプリングバンク1995という順で、すべて21年熟成46%でした。
この流れだと今年はロングロウ1996でしょうか。

さて、今回のバンク1995ですが、かなり色が濃く、香りも濃縮フルーツやチョコレートを感じるようなまったりと甘やかなものでした。

飲んでも芳醇で多彩ですが、ポートカスクにしては甘味がべたっとした平坦なタイプではなく、引き締めるタンニンとのバランスも良かったです。

香りからも味わいからも、90年代らしく磯っぽさやオイル、そしてピートや塩気も感じますが、樽にマスクされているのか同時期のボトルの中では控えめと感じました。

また、好みは別れるかもしれませんが、ちょっとゴマっぽかったのも印象的で面白く感じました。

今年も美味しいか面白いか、いずれかで楽しませてくれるのではないかと期待しています。

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2018.03.13【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 2008-2017 8年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #443 59.5%

蒸留所で自分も選んだ樽で、感激でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 2008-2017 8yo OB for THE WHIKSY HOOP #443 59.5%
one of 323 bottles, First Fill Sherry Hogshead



香りはやや深みのある近年シェリー、プルーン、黒糖、フレッシュさを残したハーブ、煮出し過ぎた紅茶、ギリギリ若さを感じないモルティ。
飲んでも濃厚シェリー、プルーンのような濃縮フルーツ、濃厚な甘味と味を深めるハーブとウッディネスの渋味、淡いエグ味、少しかりんとうっぽさもあり麦芽の旨味もしっかり、余韻は長めで少しマールっぽさを伴う。

【Good/Very Good】


今年1月に頒布になった、ウイスキーフープ向けのグレンファークラス2008、オフィシャルの8年熟成です。
ちょうど8年熟成ということもあり、昔のトール瓶8年の復刻ラベルが使われています。
何を隠そう、私がスコットランドに行った際に幹事の方々と一緒に蒸留所で大量のサンプルを樽から飲み、例年よりも良いものが少ない中ではありましたが、ほぼ全員一致で一番良いと思って選んだ樽が今回のものでした。

近年のシーズニングシェリーですが、現地で飲んだ時にも感じた通りスペックのわりに明らかな多彩さと深みがあり、すでにかなり仕上がっていると思います。

現地でサンプリングしたものとボトリング後では結構香味が違っていることが多いと聞きますし、実際にそういう経験もありますから覚悟はしていましたが、私としてはこのファークラスに関してはほぼ現地で飲んだ通りの香味だと感じました。

8年熟成で会員向け価格でも約17000円と、正直熟成年数を考えると割高だなと感じましたしCPが高いとは思いませんが、特別な樽だとは感じますし、香味的には納得できるものだと思います。

自分が蒸留所で選定に関わった樽ですから想い入れ抜きには評価できない部分もありますが、満足度の高い短熟シェリーのオフィシャルボトルだと思います。

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2018.03.11【日記】

マクダフ 1980-2011 30年 スコッチシングルモルトサークル #6865 52.8%

熟成感たっぷりでエージェンシー系のドイツ向けモルトでした。

 

マクダフ MACDUFF 1980-2011 30yo SCOTCH SINGLE MALT CIRCLE #6865 52.8%
one of 166 bottles



香りは熟成感のあるエステリーなフルーツ、洋梨やピーチティー、コニャックっぽい陶酔感。
飲むと滑らかな口当たり、香り同様に陶酔感のある多彩なフルーティ、紅茶っぽいタンニン、ジューシーな甘味、心地良い余韻。

【Very Good】


ドイツのスコッチシングルモルトサークルが2011年にボトリングした、マクダフ1980、30年熟成です。

香りも味わいも、熟成の長いコニャックのような要素も伴う非常にエステリーで陶酔感のあるフルーティさが魅力的でした。

熟成は長くボトリング後の期間のわりには度数以上にこなれており、酒としてのボディがあるとはいいがたいですが、深みもあり、何よりボディを補って余りある突き抜けたフルーティ要素がありました。

今回のマクダフは同じドイツのボトラーであるウイスキーエージェンシーに多い系統のボトリングでしたが、スコッチシングルモルトサークルはフルーティ以外の要素が魅力的なボトルも幅広くボトリングしているイメージですね。


 
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