ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.06.19【日記】

ニューリリース:ラガヴーリン 2013-2018 5年 モルトマン 日本向け #10025 56.1%

若さはピートとシェリーに覆い隠されていました。

 

ラガヴーリン LAGAVULIN 2013-2018 5yo The maltman for Japan #10025 56.1%
one of 245 bottles, Sherry cask



香りは近年シェリー、 黒糖、ヌガー、少しみたらしのタレ、焦げ感のあるスモーキーな麦芽と魚介ダシ。
飲むとねっとりしたテクスチャーからビリビリと刺激。黒糖かりんとうのまったりしたややしつこい甘味、引き締めるタンニン、豆や根菜、ジャムやピートのある長い余韻。

【Good/Very Good】


最近日本向けにリリースされた、シークレットアイラ2013、5年熟成のシングルカスクです。
噂によると、そして香味的にもシェリーカスクのラガヴーリンと思われます。

近年のシーズニングシェリーの中でも濃い味が出るものを選んだようで、色も香味もしっかりついています。

黒糖やヌガーといったまったりと甘やかなシェリー樽由来の要素と若いラガヴーリンらしいフェインティな根菜っぽさを伴う強いピートが、5年熟成の若々しさの大部分をマスクしてくれている印象です。

近年らしいシェリー感で個人的には経年変化で極端に良くなっていくタイプではないと思いますが、甘さを引き締めるタンニンもほど良い程度で、ハウススタイルもあり、思っていたより美味しくいただけました。

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2019.06.16【日記】

近年リリース:ロングロウ 1996-2018 21年 ウイスキーエージェンシー "TEN YEARS TWA" 50.9%

さすがにハイレベルなロングロウでした。

 

ロングロウ LONGROW 1996-2018 21yo THE WHISKY AGENCY "TEN YEARS TWA" 50.9%
HOGSHEAD



香りは熟したりんご、オレンジピール、白ワイン、海のミネラル、旨そうなモルティ、しっかりとスモーク。
飲むと滑らかで優しい口当たりから広がる。噛み応えのある柑橘感と旨味の濃いモルティ、甘味には優しいコクがありブリニー、ボディは穏やかだがスモーキーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーエージェンシーの10周年記念にボトリングされたうちの1本、スプリングバンクのピーテッドタイプ=ロングロウ1996、21年熟成です。

心地良い熟成感のあるロングロウで、上記の如く多彩なフルーツとモルティさ、そしてハウスタイルであるブリニーでピーティな要素がそれぞれ主張しつつも一体感がありました。

雑味が多く旨みが濃いものが多いスプリングバンクやロングロウですが、このボトルはエージェンシーらしさなのか熟成して落ち着いた香味があり、特に荒さが無く仕上がったタイプでした。

結構高額な印象でしたが、それに見合う完成度の高さとも思えるロングロウでした。

 
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2019.06.14【日記】

近年リリース:ベンローマック 2002-2017 オフィシャル "EXCLUSIVE SINGLE CASK" #957 59.9%

高級なバーボン感が効いていました。

 

ベンローマック BENROMACH 2002-2017 OB EXCLUSIVE SINGLE CASK #957 59.9%
First Fill Bourbon Barrel, one of 242 bottles



香りはオレンジゼスト、バニラクリーム、セメダイン、若さの残るモルティ、しっかりスモーク。
飲むとオレンジマーマレード、コクのある甘味、リッチなオーク、少しオイリーで強くスモーク、長い余韻。

【Good/Very Good】


バーボンバレルで約15年間熟成した、シングルカスクのベンローマック2002です。

オレンジやバニラ、そしてリッチなオークがしっかり感じられるにも関わらず生木っぽいニュアンスが全く感じられないという、近年の良いバーボン樽のお手本のような樽感です。

さすが資金豊富なGMだけあって、良い木材を使い長期間の天日干しでエグ味を抜くなどの行程を経た良いバーボン樽を使っているのだと思われます。

その影響で15年熟成で完全な詰め時に達しているボトルで、それが個人的にはちょっとしつこく感じてしまう部分もありますが、近年バーボン樽の香味を知るのにピッタリだと思います。


 
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2019.06.12【日記】

ニューリリース:タムデュー グランレゼルバ オフィシャル ファーストエディション 46%

たっぷりとシェリーが感じられました。

 

タムデュー TAMDHU GRAN RESERVA OB FIRST EDITION 46%


香りはしっかりとシェリー、カラメルソースと黒糖、ビターチョコレート、奥から焦がしたモルト。
飲むと滑らかな口当たり、ジャム系の甘味とコク、ビターチョコレートの渋み、じわじわともるとの旨味、シェリー感のある余韻。

【Good/Very Good】


タムデューが割と最近リリースしたNASのオフィシャルボトル、グランレゼルバです。
スモールバッチの限定品のようですがファーストエディションと記載されていますから、シリーズとして続いていくと思われます。

グランレゼルバの名前から連想していた通り、カラメルソースや黒糖、チョコレートといった甘やかで厚みのあるシェリーカスクらしいニュアンスが強く感じられる香味でした。

NASですが粗さは感じず、マリッジに時間を使ったのではないかと思えるような滑らかな口当たりで、甘味と渋味のバランスも良く、46%と高めの加水でボトリングされていることもあってかボディも感じる仕上がりでした。

近年の良いシェリー感を堪能できるグランレゼルバなタムデューでした。

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2019.06.10【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 21年 オフィシャル 2019年詰め 46%

今年もかなり好きな味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo OB bottled 2019 46%


香りは芳醇で甘やか、プルーンとビターチョコレート、腐葉土っぽいアーシーと鞣し革、淡くクローブなどのスパイスにハーブとスモーク。
飲むと滑らかで甘やか、芳醇で陶酔感もある。ジャム系の甘味と味を深める優しいタンニン、香り同様にアーシーさとピート、長くリッチな余韻。

【Very Good】


2019年ボトリングのスプリングバンク21年、オフィシャルボトルです。
今年も昨年同様に46%加水ですが、樽はポートカスクとラムカスクでほぼ半々のヴァッティングのようでした。

昨年はラムカスクの香味が非常に魅力的でしたが、今年はラムよりもポートの良いニュアンスが前面に出ており、加熱濃縮したジャムやドライのフルーツ感やチョコレート感がありました。

それに加えて少しオールドボトルに出てくるような腐葉土のようなアーシーさが香りにも味わいにもあり、スモーキーなピートフレーバーともよくマッチしていました。

スプリングバンクは現行品でも良い意味での雑味を含む多彩さや味わい深さがあり、スタンダードの10年も非常に美味しいと思って日頃から飲んでいますが、そこはさすがスペシャルな21年、10年には決してない熟成感に伴う陶酔感や滑らかさもあって、格別な美味しさでした。

 
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2019.06.06【日記】

ストラスアイラ 1965-2007 GM 蒸留所ラベル #2909 46%

さすがの陶酔感でうっとりしました。

 

ストラスアイラ STRATHISLA 1965-2007 GM Distillery Labels #2909 46%
Refill Hogshead, one of 61 bottles



香りはエステリーで強烈な熟成感あり。洋梨とグレープフルーツ、熟成した白ワイン、うっとりする。
飲んでも香り同様にエステリーで陶酔感あり。洋梨や桃、樹液、長熟コニャックのようでもある。優しい甘味があり心地良い余韻。

【Very Good】


GMが2007年にボトリングしたストラスアイラ1965、およそ42年の超長熟ボトルです。
長い熟成期間に相当な量を天使が飲んでしまったのか、ボトリングはたったの61本でした。

香りにはのっけから強烈な熟成感があり、素晴らしい陶酔感にうっとりしてしまいました。

高めの加水(といってもほとんど加水していない可能性がありそうですが)ということもあり、飲んでも抜け感はほとんどなく、香り同様に素晴らしい熟成由来のエステリーでフルーティな要素が突き抜けていました。

最近ではこの手のボトルは高すぎて手がでませんが、たまにバーで飲めるのは嬉しいですね。

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2019.06.04【日記】

グレンカダム 1972-2001 28年 ブラッカダー #7633 55.4%

まさに往年のオレンジクリームという感じで魅力的でした。

 

グレンカダム GLENCADAM 1972-2001 28yo Blackadder #7633 55.4%
one of 222 bottles



香りはオレンジクリーム、滋味深さの残るモルティ、バニラ、オーク感は穏やかで心地良い熟成感。、
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる。コクのあるオレンジクリームや蜂蜜の甘味、心地良いモルティな旨味、長い余韻。

【Very Good】


ブラッカダーが2001年にボトリングしたグレンカダム1972、28年熟成のシングルカスクです。

よくオレンジクリームのようだと言われる蒸留所ですが、ボトリング後18年の経年変化でますますクリーミーさが増したのではないかと思います。

リッチでコク深く、華やかさもありますが滋味深いモルティさもあったのがより魅力的でした。

まさに飲み頃に差し掛かったボトルで、現行のものにも共通点が感じられる香味でもあるため、ストックしているものがこんな風になるのではないかと思えるボトルでした。

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2019.06.02【日記】

ポートエレン 1982 27年 スコッチモルト販売 "ザ・テイスター" #2349 57%

やはり想定外に素晴らしい1982でした。

 

ポートエレン PORT ELLENE 1982 27yo SCOTCH MALT SALES "THE TASTER" #2349 57%
REFILL SHERRY CASK, one of 156 bottles



香りはこなれていて妖艶な雰囲気を帯び始めている。凝縮したレモンとこなれたモルティ、淡く桃と井草っぽさ、少しタール、強いスモーク。
飲むと噛み応えのある凝縮したテクスチャーで舌に染み込む。柑橘系の優しい甘みと酸味、染み込むモルティな旨味、海水っぽい塩気、主張は強いが丸みのあるスモーク。

【Very Good】


スコッチモルト販売さんの「ザ・テイスター」として10年ほど前にボトリングされた、ポートエレン1982、27年熟成。
このボトルが詰められる前から私がお世話になっている、有楽町キャンベルタウンロッホのマスター、中村信之さんが選定したものです。

27年ともともと熟成は長いのですが、ボトリング後10年、当時よりさらにこなれてわずかに妖艶さも感じられました。

それでいて経年変化で穏やかになりがちなピートは残っており、海も感じられアイラモルトとしての迫力も保たれていました。

70年代のものに比べると80年代のポートエレンは穏やか過ぎるものも多い印象でしたが、これはそうでなかったのが当時から印象的でした。

舌に染み込むような旨みがあり、味わいのバランスも良く、多彩な香味の素晴らしい長熟アイラモルトでした。
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2019.05.31【日記】

ニューリリース:アバフェルディ 1999-2018 オフィシャル ハンドフィルド #20658 60.6%

濃厚シェリーが支配するアバフェルディでした。

 

アバフェルディ ABERFELDY 1999-2018 OB HAND FILLED #20658 60.6%


香りはまったり甘く濃いシェリー、黒糖やプラムジャム、ブドウの枝、奥からモルティ。
飲むと粘性あり。まったり濃厚なジャムや黒糖の甘味と引き締めるタンニン、余韻は長い。

【Good/Very Good】


昨年末くらいにボトリングされた、オフィシャルハンドフィルドのアバフェルディ1999、およそ19年熟成です。

記載はありませんががっつりシェリー樽の影響を受けていると思われるボトルで、そこに由来する甘やかで濃厚な香味が上記のように感じられました。

アバフェルディは個性が強く、シェリーカスクで熟成しても蜂蜜っぽい独特のニュアンスが残っていることが多いのですが、私の飲んだタイミングではそれすらも凌駕するほどシェリー感が支配的でした。

ハンドフィルは蒸留所を訪れた人が購入できる特別な樽が選ばれることが多いと思いますが、このボトルも個性的で、特別感がありました。

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2019.05.29【日記】

ニューリリース:ボウモア 1997 21年 ダグラスマクギボン グランデニー スコットモルト販売40周年記念 #DMG12685 58.3%

90年代らしいフルーティなボウモアでした。

 

ボウモア BOWMORE 1997 21yo DOUGLAS McGIBBON GLAN DENNY for SCOTCH MALT SALES' 40TH ANNIVERSARY #DMG12685 58.3%
Refill Hogshead, one of 294 bottles



香りはグレープフルーツやグァバ、湿った穀物感、ナッツ、磯の香りとスモークがしっかり。
飲むとボウモアらしいグァバ系のトロピカル感、ジューシーな甘味と優しい酸味、少しオイリーで塩気もあり、スモーキーな余韻。

【Good/Very Good】


スコッチモルト販売さんの40周年記念で詰められた、グランデニーのボウモア1997、21年熟成です。

90年代ボウモアは最近リリースが減っており、20年オーバーの熟成期間になっていることもあってか価格も高騰しています。

そんななかでもちゃんと買える価格で出してくるあたり、さすがスコモルさんです。

香味もスペックから期待する通り、グァバのようなトロピカルフルーツ感もあり、まだ紙っぽさもほとんど感じません。

ジューシーでフルーティな良い酸味もあり、記念ボトルとしても納得の美味しさでした。

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2019.05.27【日記】

ニューリリース:トマーティン 1990-2017 27年 オフィシャル 信濃屋 #16367 52%

トマーティンのフルーツ感がたっぷり感じられました。

 

トマーティン TOMATIN 1990-2017 27yo OB for SHINANOYA #16367 52%
First Fill Bourbon Barrel, one of 139 bottles



香りは華やか。桃やグァバ風味のジュース、バニラと心地良いオーク、少しシナモン、線の細いモルティ。
飲むと爽やかなフルーツから遅れてピリッとした刺激、少し薬のシロップのケミカル感、パイナップル、クリーム、線は細めだがフルーティで心地良い余韻。

【Good/Very Good】


最近信濃屋さんばボトリングした、トマーティン1990、27年熟成です。

熟成の早いバレルで27年の熟成を経ているためか期待以上に多彩で突き抜けたフルーツが感じられました。

そのためか度数のわりにやや線が細いような印象も持ちましたが、ボディを楽しむお酒というよりは往年のダンカンテイラー長熟のように炸裂するフルーツを楽しむボトルだと思います。

信濃屋バイヤーの北梶さんが好きそうな香味ですし、素敵なリリースだと思います。

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2019.05.25【日記】

ニューリリース:グレンロッシー 1992-2018 25年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #3456 54.7%

リッチで優等生なロッシーでした。

 

グレンロッシー GLENLOSSIE 1992-2018 25yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #3456 54.7%
one of 194 bottles, Hogshead



香りはまったりした甘やかなテクスチャー、蜂蜜としっかりとモルティ、アプリコットジャム、バニラクリームとほどよいオーク。
飲むとじわじわと刺激的になる。アプリコットジャムや蜂蜜の強いコクのある甘味と引き締めるオーク、長く心地よい余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーフープが最近ボトリングした、グレンロッシー1992、25年熟成です。

全体にリッチでクリーミーさもある濃い味で、オークの主張もほど良く、スペイサイドらしい華やかさがしっかりと感じられました。
樽はバーボンホグスヘッドだと思いますが、熟成の長いバーボンカスクに出てくるシェリーカスクと共通するようなジャム感もあったのが印象的でした。

派手さこそありませんが、秀逸な1本だと思います。

 
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2019.05.23【日記】

ラフロイグ 1983-1999 16年 マキロップチョイス #1849 52.5%

何度飲んでも大好きな香味です。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1983-1999 16yo Mackillop's Choice #1849 52.5%


香りは妖艶で陶酔感がありうっとりする。加熱したプラムやグレープフルーツの綿、少しコニャックのようなブドウ感、乾いたモルティ、しっとりしたアーシーさと強いピート。
飲むと滑らかな口当たりから広がる。香り同様のフルーツに加えパイナップル、粉っぽい凝縮感のあるテクスチャーで舌に染み込む、良い甘味と酸味と塩気、強いピート、フルーティでピーティな長い余韻。

【Very Good/Excellent】


マキロップチョイスが1999年にボトリングしたラフロイグ1983で16年熟成のシングルカスクです。
マキロップからは同じラベルとヴィンテージでいくつかボトリングされていましたが、これは#1849です。

80年代前半のラフロイグらしい凝縮して粉っぽいテクスチャーと突き抜けたフルーティさが堪能できるボトルで、フルーティですが抜け感は全くなく、ボディやピートも十分に保たれていました。

ボトリングから約20年が経過しており、より滑らかで妖艶なニュアンスを帯びたようにも感じます。

陶酔感があっていくらでも飲みたい大好きな香味でした。

このボトルは私のストックには無く、あと何回飲めるでしょうか。

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2019.05.21【日記】

インペリアル 1989-2010 BBR ベリーズオウンセレクション #178 46%

優しい味でクセがあまりなく、序盤に良い1杯でした。

 

インペリアル IMPERIAL 1989-2010 Berry Bros & Rudd Berrys' Own Selection #178 46%


香りは軽やかでフローラル。薄めた蜂蜜とオレンジ、奥から心地良いモルティと干したワラ。
飲むと優しい口当たり。淡いコクのある甘味、優しいモルトの旨味、癖がなく心地良い余韻で次の一杯が欲しくなる。

【Good/Very Good】


BBRが2010年にボトリングした、46%加水シングルカスクのインペリアル1989、およそ21年の熟成です。

加水の影響もあってか優しく軽やかでフローラルな香味で、モルティさとその旨味もほどよく主張してきました。

たまに出てくる1990や1995のような極端にフルーティに振れたタイプではなく、このインペリアルには特別な個性があるわけではありませんが、全体としてはとても心地良い香味でした。

こういうものは家で淡々と飲むもよしですが、バー飲みする時は序盤の1杯として良い仕事をしてくれると思います。


 
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2019.05.19【日記】

モストウィー 17年 セスタンテ 66%

独特の和の個性があって美味でした。

 

モストウィー MOSSTOWIE 17yo SESTANTE 66%


香りはプレーンな樽感だが強い。ジャスミンなどの爽やかな花、八ツ橋のようなニッキ、強いが長い経年変化でこなれたモルティ。
飲むと最初穏やかだが遅れてヒリヒリと刺激的になる。シロップのクセのない甘味だが淡いクコクもある、舌に染み込んでくるモルティな旨味、少し八ツ橋、キレが良く鋭さのある余韻。

【Very Good】

セスタンテ向けのモストウィー17年のハイプルーフ。
恐らくは80年代後半にボトリングされています。
同じラベルのトール瓶だけでも40%のものや、18年熟成のものがあったりします。
私は見たことがありませんが、デキャンタのものもあるようですね。

樽感はプレーンで度数も高く、ボトリング当初は相当にドライで刺激的ななウイスキーだったと推測されます。

ボトリング後およそ30年の経年変化を経て、ジャスミンを感じるフローラルさやシナモンのニュアンスを帯びた香りでした。

飲んでみると少し刺激は出てくるものの穏やかになっており、プレーンでクセの無い味わいでモルティな旨みが舌に染み込むようでした。

なんとなく経年変化で和の印象を帯びたモストウィーで、度数への耐性は必要ですが、飽きの来ない香味でいつまでも飲んでいられるタイプでした。


 
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2019.05.17【日記】

グレンモーレンジ 1994-2005 11年 オフィシャル シングルカスク #1385

シェリー感とも違和感なく融合していました。

 

グレンモーレンジ GLENMORANGIE 1994-2005 11yo OB SINGLE CASK #1385 56.1%
one of 631 bottles, SHERRY CASK



香りはプラムジャムやマーマレードのパイ、セロリの入ったポトフ、バニラ、淡くチョコレート、淡くクローブ、心地良いオーク。
飲むとパワフルでヒリヒリするスパイシー、オレンジと甘やかなプラムジャム、コクあり、しっかりとオーキーで深みもあるがエグ味はない、メリハリのある味わいで余韻も長い。

【Good/Very Good】


グレンモーレンジが2005年にボトリングした、レアリミテッドエディションと銘打たれたシングルカスクで、ヴィンテージは1994の11年熟成です。
樽はシェリーカスクです。

バーボンカスクの印象の強い蒸留所で、ウッドフィニッシュでないシェリーカスクはわりと珍しいと思います。
しかしシェリーの樽感ともしっかりマッチする原酒だなと改めて感じました。

樽由来だと思いますが、わりとセロリ系のハーバルな個性が特徴的で、香りにおいても味わいにおいても良いオークのニュアンスが効いています。

11年熟成と決して長期熟成ではありませんが、甘味と深みがあり未熟感は無く、強い味ですがメリハリがありました。

恐らくは発売時よりもこなれて仕上がった味なのではないでしょうか。

近年のシーズニングシェリーカスクの中でも、他と違う個性なのはモーレンジ固有のカスクマネジメントによるものなのかもしれませんね。

楽しませていただきました。

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2019.05.15【日記】

バルブレア1969 31年 オフィシャルリミテッドエディション 45%

ハイランドのオフィシャル長熟として完成された美味でした。

 

バルブレア BALBLAIR 1969 31yo OB LIMITED EDITION 45%


香りは心地良い熟成感と素朴さが同居。オレンジゼスト、淡い桃とバニラ、ナッツクリーム、穏やかだがしっかりと主張するモルティ。
飲むと滋味深く舌に染み込む味わい。オレンジマーマレードに蜂蜜っぽさもあるコクのある甘味とモルティな旨味が同居、フルーツと素朴な旨味が長く残る余韻。

【Very Good】


オフィシャルのリミテッドエディションとしてボトリングされた、バルブレア1969、31年熟成です。
インバーハウス系のリミテッドとして、同じラベルでバルミニックやプルトニーもありましたね。どれも45%に加水されていたと記憶しています。

このバルブレアは度数以上に濃い味で、オフィシャルらしい露骨すぎないもののしっかり感じられる熟成感と、ハイランドモルトらしい素朴さと兼ね備えた香味でとても好きでした。

具体的には熟成期間に起因しそうな華やかで多彩なフルーティさと、素朴さを伴うモルトの旨味、そしてコクのある甘味が混然一体としており、いくらでも飲めそうな美味しさでした。

こういうスペシャルボトルは飲んでいて幸せか気持ちになりますね。

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2019.05.11【日記】

レダイグ 1973-1987 14年 セスタンテ 40%

シングルモルトの面白さをしっかりと感じました。

 

レダイグ LEDAIG 1973-1987 14yo SESTANTE 40%


香りはしっとりと強いスモーク、ナッツや生の豆っぽさも強い、生の麦芽の主張がしっかり、わずかに干し椎茸、土のついた根菜も出てくる。
飲むと優しい口当たりからじわじわと広がる。燻した藁のような強いスモーク、わずかに噛み応えもあるモルティな旨味、やはり土のついた根菜、プレーンな甘味が染み込んでくる余韻。

【Good, Interesting】


イタリアのボトラーであるセスタンテが1987年にボトリングした、レダイグ1973です。
ハイプルーフに伝説的なボトルの多いセスタンテですが、実はハイプルーフと同じラベルの40%加水タイプなんかも結構リリースしており、このレダイグも40%加水です。

加水オールドらしい経年変化もそれなりに感じますが、それより個性的なスモーキーさや生の麦芽のニュアンスがたっぷりでした。

また、これも原酒の個性だと思うのですが、ピートを多めにとるためにミドルカットを結構後ろの方までとったのではないかと思える根菜や豆のようなフェインティさも結構強く主張してきました。

セスタンテの加水タイプには可もなく不可もなくというボトルが多い印象でしたが、これは非常に個性的でした。

ひっかかりもあるためそんなにたくさん飲みたいタイプではなかったですが、個性を楽しむという意味ではシングルモルトの面白さをしっかりと感じられるボトルでした。


それはそうとレダイグに関して、モルト愛好家の中では言わずと知れたマル島はトバモリー蒸留所で仕込まれるピーテッドタイプのモルトですが、以前からレダイグは現地の発音と大きく異なるということが言われています。

これに対応して表記を変えようという動きがあるようで、現地の発音により近い、「レチェック」「レイチェッグ」などに変わっていくと思われます。
今でも、バーで「カオルイーラ」など昔よく使われていた呼び方を使っている先輩方がおり、それはそれでカッコよかったりもするのですが、レダイグがそんな感じになる日も近いようです。

 
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2019.05.09【日記】

ニューリリース:ロングロウ 2007-2018 10年 オフィシャル ブレーメン向け 56.9%

期待のリチャードシェリーバットでした。

 

ロングロウ LONGROW 2007-2018 10yo OB for Bremen 56.9%
one of 306 bottles, Re-charred Sherry Butt



香りはクリーム、バニラ、シトラス、潮風、しっとりした強めのモルティだがキツさはない。
飲むと噛み応えのある凝縮したテスクチャー、強いモルトの旨味、うっすらと包む濃縮フルーツ、コクのある甘味、柑橘の酸味と強いブリニー、しっとりした強いピート。

【Good/Very Good】


昨年にドイツのブレーメン向けにボトリングされた、ロングロウ2007、10年熟成です。

若いヴィンテージですが、樽がしっかりめに効いているため未熟感は香りからも味わいからもほとんど感じませんでした。
バット樽で熟成はそれほど早くないはずですが、リチャーの影響なのかもしれません。

そのように樽は感じますが、そこはロングロウですので原酒の個性もしっかり感じられ、麦芽の旨味も濃くブリニーさやピーティさも十分です。

ボディも厚く余韻も長く、長い余韻の最後まで力強さを感じました。

スプリングバンク蒸留所は生産量が少ないこともあって、正規代理店でもなかなか樽を回してもらえない状況です。
日本向けは1年に1樽限定のようですし。

そんななか、消費量が多いドイツだけあってか、ブレーメン向けは以前にご紹介したヘーゼルバーンもこのボトルも2018年にボトリングされています。
ますますうらやましくなりました。


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2019.05.07【日記】

グレンファークラス 1968-2003 34年 オフィシャル オールドストックリザーブ #686+687 54.1%

良い意味での野暮ったさが魅力的でした。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 1968-2003 34yo OB Old Stock Reserve #686+687 54.1%
one of 384 bottles, Sherry Casks



香りはオロロソシェリーそのものに近い濃厚なシェリー感、まったり甘いラムレーズン、少し黒糖やみたらしのタレ、リッチ。
飲むと香りから想像した通りのまったりとしたコクのある甘み、濃縮フルーツ、引き締める淡いタンニン、黒糖や味醂、余韻は長く甘く心地良い。

【Very Good, Interesting】


2003年にボトリングされたグレンファークラス1968、オールドストックリザーブ34年。
2樽をヴァッティングしたカスクストレングスです。

もともとシェリーカスクの影響の強いボトルが大半のグレンファークラスの中でも、特に濃厚なシェリー感を伴うボトルでした。

香りの第一印象はオロロソシェリーそのもので、遅れてまったりと甘やかな多彩な要素が湧き出てきます。

味わいも香り同様にまったりと濃厚で、みりんやみたらしといった和風の要素も含んだ濃縮感のあるものでした。

同じ時期にシェリーカスクにこだわっておりシングルモルトのロールスロイスと言われていたマッカランとは好対照で、洗練された高貴なマッカランに対して、このファークラスは特に野暮ったく遠慮のない重厚な香味でした。

この良い意味での野暮ったさはこの時期のファークラスに共通して感じられる要素だと思っていますが、このボトルは特にそれが顕著に感じられたのが印象的でした。


 
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