ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

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モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.06.18【日記】

セントマグデラン 1979-1998 19年 UDレアモルトセレクション 63.80%

レアモルト味。まだ飲み頃は長く続きそうです。

 

セントマグデラン ST MAGDALENE 1979-1998 19yo UD RARE MALTS SELECTION 63.80%


香りは鋭く刺激あり、プレーンな樽感、柑橘と強いモルティ、淡くニッキ、ピリッとしたスパイス。
飲むとじわじわとスパイシーなアタック、そこから噛み応えのあるモルティとその旨味、クセのないシロップの甘味、プレーンな樽感でクリアな余韻。

【Good/Very Good】


ほぼオフィシャルボトルであるUDレアモルトセレクションから、セントマグデラン1979、19年熟成です。

このシリーズの多くのボトル同様に、樽感は強くなくプレーンな香味で、非常にハイプルーフです。

ボトリング後20年前後経過しているにしては、まだずいぶんピリッとしたスパイシーさが残っています。
とはいえ経年変化を感じる凝縮したテクスチャーはあり、純粋で輪郭のくっきりしたモルトの旨味が感じられて美味しかったです。

 
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2018.06.17【日記】

スキャパ 1979-1994 14年 シグナトリー #3851-52 43%

フローラルで綺麗なスキャパでした。

 

スキャパ SCAPA 1979-1994 14yo SIGNATORY VINTAGE #3851-52 43%
one of 600 bottles



香りは優しい。白い花と藁っぽさも含むがさわやかな草っぽさ、柔らかいモルティ。
飲むと舌に染み込むようなテクスチャー、優しいシロップの甘味と穏やかなモルティな旨味、ほどよい酸味と淡い塩気、フローラルでほんわかした余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーが1994年にボトリングしたスキャパ1979、14年熟成です。
2樽のヴァッティングで43%の加水であり、600本とボトリングは多めです。

14年熟成ということもあり複雑さはそれほどありませんが、綺麗なフローラルさやグラッシーなニュアンスがあり、こなれたクセのない甘味や旨味もあって良かったです。

若干の塩気の他は、アイランドモルトっぽさはあまり感じませんでしたが、心地良い経年変化もあって可憐なスキャパでした。

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2018.06.16【日記】

ロングモーン 1996-2013 17年 "The Ultimate" オランダ向け #105092 60.1%

濃厚シェリーの良いスペイサイドモルトでした。

 

ロングモーン LONGMORN 1996-2013 17yo The Ultimate for Netherland #105092 60.1%
one of 582 bottles, Sherry Butt



香りは強い近年のシェリー、プラムやブドウのジャム、アメリカンコーヒー、焦がしたモルティ、シナモンなどのスパイス、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ジャム系のコクのある甘味と味わいを引き締めるほどよい渋味、余韻は長め。

【Good/Very Good】


オランダ向けに2013年にボトリングされた、ロングモーン1996、17年熟成です。
"The Ultimate"の表記ですが、樽の供給元はシグナトリーのようです。

近年系ですがしっかりと主張してくる強いシェリーカスクの影響を感じました。

濃縮フルーツとその甘味や、渋味のきつ過ぎないコーヒーを連想させるような渋味があり、スパイスのニュアンスもありました。

言及するほどの複雑さはありませんが、なかなかの深みを感じるモルトで美味しくいただきました。
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2018.06.14【日記】

アードベッグ1975 25年 ジョンミルロイセレクション 58.0%

何度飲んでも素晴らしいシェリーカスクのアードベッグです。

 

アードベッグ ARDBEG 1975-2001 25yo John Milroy SELECTION 58.0%
Sherry Butt



香りは力強い。塩素と鋭い金属感、強烈なピート、心地良いシェリー感、ベリー、少しミーティ、海藻、旨そうなモルティ。
飲むと度数より穏やかな口当たりからパワフルに広がる。香り同様に塩素や金属感、アプリコットジャム、 染み込むような旨味、少しミーティでコクのある甘味、鋭さのある強いピート、濃厚で一体感のある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ジョンミルロイセレクションからアードベッグ1975、2001年のボトリングで25年熟成です。

非常に美味しく何度か飲む機会があったこともあり、ボトラーズからリリースされたシェリーカスクの70年代アードベッグというと自分はまずこれが頭に浮かびます。

今回は、ややボトルの底の方で飲んだこともあってか、今まで飲んだ印象と比べるとアタックの刺激が少なくまったりしたテクスチャーを感じました。

そのためかいつもよりもシェリーカスク由来と思われる熟したフルーツ感が強めに感じられ、シェリーカスクとアードベッグの個性がより一体化して感じられたのでした。

知っているつもりのボトルのいつもと違う姿が垣間見ることができて、幸せな1杯でした。

なお、開栓後の変化には長期の瓶内変化が急激に起きたような印象を持つことが多いのですが、今回もそんな感覚を強く持ちました。



 
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2018.06.12【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1995 22年 コッパーモニュメント #470 45.8%

香りと味わいのギャップが興味深い1本でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1995 22yo Copper Monument #470 45.8%
one of 240 bottles, Sherry Hogshead



香りはしっかりめの近年シェリー。デーツやプルーンなどドライフルーツ、ビターチョコレート、キャラメル、バーベキューのの肉と燃やした草。
飲むとリッチなシェリー感でベリージャムやドライフルーツの濃い甘味とコーヒーの渋味、旨味のあるダシ醤油、バーベキューのスモーク、リッチで長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


コッパーモニュメントというイギリスのボトラーが最近リリースしたスプリングバンク1995、22年熟成です。

45.8%と低めの度数で、あえて加水でこの度数にしたのかと思ったのですが、テイスティングしてみるとかなり濃厚でカスクストレングスの度数落ちのようでした。

香りの時点では濃厚ではありますが典型的な近年のシーズニングシェリーカスクらしい要素が前面に出ています。

しかし飲んでみるとイメージが異なり、わりと昔のシェリーに近いニュアンスでした。また、近年のスプリングバンクのオフィシャルボトルに多いタイプのシェリー感とも違っていて、かなり美味しかったです。

香りと味わいのギャップが面白い1本でした。


なお、表ラベルの表記は21年で、裏ラベルには22年熟成と記載されており、あえて表は伝統的な21年表記にしたのかと思ったら、単にタイプミスだったようです。(笑)
度数も含めていろいろと紛らわしいボトルですね。。。

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2018.06.10【日記】

ニューリリース:プルトニー 2004-2018 オフィシャル #128 62.1%

よくできた甘口プルトニーでした。

 

プルトニー PULTENEY 2004-2018 OB for THE WHISKY EXCHANGE #128 62.1%
one of 612 bottles



香りはまったりと甘やかなシェリー、カラメルとミルクチョコレート、ハーブ、重さのあるオイル。
飲むと粘性あり。滑らかな口当たりから力強く広がる。プルーンなどの濃縮感のある甘味、引き締める良い渋味、淡い塩気あり、余韻はまったりと甘く長い。

【Good/Very Good】


最近、ウイスキーエクスチェンジ向けにボトリングされたプルトニー2004、およそ14年熟成です。
シングルカスクでこの色でこの本数ですから、記載はありませんがシェリーバット熟成でしょう。

色から想像する通りの濃い目のシェリー味で、カラメルやチョコレート、濃縮フルーツといった甘やかな香味がしっかりと感じられます。

その一方でプルトニーのスタイルであるオイリーでブリニーなニュアンスも感じられます。

とはいえ、バーボン系の樽と比べると原酒由来のニュアンスはややマスクされているようにも感じられました。

前にも書いたかもしれませんが、プルトニーのスタイルはシェリーよりもバーボン系の樽で感じやすく、しかも相乗効果の香味がさらに乗ってくることもあるイメージです。

とはいえ今回のボトルは、この熟成期間で甘やかなプルトニーとしてしっかり仕上がっていて、甘ったるいだけでない渋味もあり、嫌味もなく素直に美味しかったです。

同ヴィンテージのメゾン向けのシェリーカスクも樽が強いタイプでしたが、今回のボトルのほうが開けたてでは明らかに仕上がっているように思いました。

さすがはエクスチェンジ、このあいだのキルホーマンの時も思いましたが、ちょっと珍しいタイプも良いタイミングで詰めてきますね。

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2018.06.08【日記】

ニューリリース:グレンカダム 1995 22年 オフィシャル ウイスキーフープ向け #3333 61.2%

記念すべきリリースで、中身も期待以上でした。

 

グレンカダム GLENCADAM 1995 22yo OB for THE WHISKY HOOP #3333 61.2%
one of 174 bottles, Bourbon Barrel



香りは華やか。オレンジピールとオレンジオイル、青リンゴ、しっかりとモルティ、バニラ、時間経過でクリーム、少しバラのフローラル。
飲むと度数の割には穏やかだがじわじわとスパイシー、オレンジマーマレードと蜂蜜のコクのある甘味、バニラクリーム、しっかりしているが若さの少ないモルティ、可憐な余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーフープ向けにボトリングされた、オフィシャルのグレンカダム1995、22年熟成です。
今年2月の頒布でした。

第一印象はとても華やかで、バーボンバレルの良いところが良く出ているボトルだと思いましたが、時間と共に柑橘やクリームなどのグレンカダムのスタイルがじわじわと前に出てきました。

柑橘系のフルーティにフローラル要素もあり、熟成がある程度以上長くて味のよく出たバレルに伴うことの多い、過剰なウッディネスや生木っぽさも感じませんでした。
さすがオフィシャルの特別な樽という印象です。

このボトル、結構前にブラインドでサンプルを味見させてもらったときに珍しく1回で蒸留所が当たったのでした。
上質な樽感の主張もありますが、それに負けないくらいハウススタイルがあるという、ハイレベルな1本だと思います。

なお、この新ラベルになって、シングルカスクがこういう形でリリースされるのはこのフープ向けが初めてとのことです。世界に先駆けてこういうボトリングが日本向けにできるのはとても嬉しいですね。このカダムはかなり好評でもう売り切れたようですし、良好な関係を維持できれば同グループの別蒸留所のボトリングもできるかもしれませんね。期待しています。

 
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2018.06.06【日記】

ニューリリース:アードベッグ オフィシャル "グルーヴス" コミッティ向け 51.6%

暖かみのあるタイプで完成度高めでした。

 

アードベッグ ARDBEG OB "grouves" SPECIAL COMMITTEE ONLY EDITION 51.6%


香りはまったりと甘やかで強い、パパイヤ、バラのフローラル、ヨードもあるが焦げ感のあるスモーク優位の強いピート、僅かにミネラルの鋭さを感じる。
飲むと意外に滑らかな口当たりから芳醇に広がる、温かい、ジャム系の甘味、コクあり、やや磯っぽいブリニー、暖炉で燃える薪、僅かに燻製の肉っぽさ、ヨードもスモークも強いピートが残る。

【Good/Very Good】


毎年恒例のアードベッグ限定リリース、今年はグルーブスと銘打たれリリースされました。
"木の表面までしっかり跡がつくほど焦げ付かせたワイン樽で熟成"と記載されており、フィニッシュではなく強くチャーしたワイン樽ですべての期間熟成させたということでしょうか。
今年も、まずこのコミッティー向けの白ラベルカスクストレングスが出て、それからアイラフェスで黒ラベルの加水が出てくるという流れのようで、先日のアードベッグデー以降、日本でも流通しています。

上記のような思い切った樽使いのためか、らしい金属感や鋭い印象は控えめで、温かく濃縮感のある甘味を持ったタイプに感じました。

らしさももちろんありますが、暖色系のアードベッグとして良い仕上がりだと思います。

このコミッティー向けのカスクストレングスと一般向けの加水タイプ、個人的には味付け感やちぐはぐな感じが薄まる加水後のほうが好きだったりするのですが、わりとコミッティー向けもまとまっていた今年はどうでしょう。

加水タイプを飲むのを楽しみにしています。

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2018.06.04【日記】

ロングモーン 40年 GM 蒸留所ラベル 46% 2000年代流通

過熟感のない素晴らしい長熟ロングモーンです。

 

ロングモーン LONGMORN 40yo GM Distillery Labels 46%
2000年代流通



香りは華やか、オレンジピールと淡い桃、さっぱりしたミント、藁と乾いた優しいモルティ。
飲むと強く陶酔感のあるフルーツ、パイナップルや桃やパッションフルーツの爽やかな果汁とミント、品のある甘味と酸味があり渋さはない。心地良い余韻。

【Very Good】


2000年代に流通した、GMのロングモーン40年、46%の蒸留所ラベルです。

熟成の非常に長いGMロングモーンというと、突き抜けてフルーティであるのと同時に過熟で苦みが強いシェリーカスクが多い印象がありますが、このボトルはシェリーカスク主体ではないヴァッティングの様で、樽感からくる引っ掛かりがほとんどありません。

熟成の長いモルト、特にロングモーン感じる陶酔感のある多彩なフルーツには爽やかさが残っており、ミントっぽさも強めに感じました。

渋味が無いこともあって上品な甘味と酸味が印象的で、非常に心地良い陶酔感を味わえました。

60年代蒸留のすっぴんのフルーツ感はこんな感じなのかなと思える素敵な1杯でした。

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2018.06.02【日記】

クライヌリッシュ 1965 27年 スコッチモルト販売 51%

出会いに感謝するべき素晴らしい1杯でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1965 27yo SCOTCH MALT SALES 51%


香りはこなれたオールドシェリー、アプリコットジャム、生キャラメル、淡くスミレのフローラルやワックス、滋味深いモルティ、少しレザーや腐葉土のアーシー、太さのあるピート、時間と共に金属感。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に力強く広がる、煮詰まった紅茶、プラムやアプリコットのジャム、コクのある深い甘味と引き締める淡いタンニン、滋味深い旨味、土っぽく重厚なピートとフローラルの融合した引き込まれるような妖艶さ、うっとりするような長い余韻。

【Excellent】


スコッチモルト販売さんが90年代にこの500ml瓶でボトリングした、クライヌリッシュ1965、27年熟成です。

現在のクライヌリッシュ蒸留所が1967年に稼働したタイミングで旧クライヌリッシュ蒸留所がブローラ蒸留所に名称変更していますから、1965年のクライヌリッシュは今でいうブローラのものということになります。

香りからはカスクストレングスだったおかげか劣化要素を全く感じず、60年代らしいオールドシェリーのニュアンスがあり、甘やかなジャムやキャラメルに、熟成年数のわりに残っている滋味深いモルティ、そしてワクシーもありました。
さらにレザーや腐葉土っぽいニュアンスを伴う図太いピートも主張してきましたし、70年代前半のブローラに感じるような金属感も淡く感じました。
元の多彩さや太さに加えて経年変化も生じており、非常に複雑で深みがあり、ノージングの段階でドキドキが止まりません。(笑)

飲むと舌触りが滑らかで、そこから期待通り芳醇に力強く広がりました。
濃縮感のあるコク深い甘味と絶妙なタンニン、そしてやはり土っぽさのあるピートと濃厚で深い旨味、ボディは厚く妖艶さすら帯びており、ものすごい陶酔感と満足感に包まれました。

めったに出会えない60年代半ばのクライヌリッシュ、20周年とも関係なく突然開栓されてびっくりしましたが、素晴らしい経験でした。


なお、去年開栓され最近確認のためにもう一度飲んだのですが、全体に優しくなっていて男性的な雰囲気が女性的になっていました。今回のテイスティングノートは初回のものです。機会があればまた飲ませていただこうと思います。


この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。


 
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2018.05.31【日記】

ポートエレン 1970-1987 16年 GM インタートレード向け 40% マグナムボトル

上品で艶っぽさもありました。

 

ポートエレン PORT ELLEN 1970-1987 16yo GM for INTERTRADE 40% Magnum bottle
one of 240 bottles



香りは艶っぽいオールドシェリー、粉っぽく凝縮したドライオレンジ、ミルクチョコレート、ラムレーズン、こなれた強いオールドピート、磯っぽい海苔、レザー、ハーブやミント。
飲むとベルベットのような滑らかな口当たりから芳醇に広がる、優しい噛み応えのある凝縮感、粉っぽい柑橘や麦芽と魚介出汁の旨味、レザー、炭っぽさのあるこなれたピート。

【Very Good/Excellent】


1987年にGMがイタリアのインタートレード向けにボトリングしたポートエレン1970、40%加水のマグナムボトルです。
先日のストラスアイラ25年バイセンテナリーと同様のマグナムボトルで、相模大野駅前のオードヴィーさんの20周年で開栓されたものです。
これもまた、15年以上前からお預けを食らっていたボトルで、やっと飲むことができました。

40%加水でボトリング後30年以上、しかもシェリー感強めという危険なスペックですが、マグナムボトルが幸いしたのかヒネなどの劣化要素がほとんどない素晴らしい状態でした。

上記の如く当時のGMのシェリーカスクだけあって、複雑で陶酔感のあるオールドシェリーの複雑な香味がオールドピートと一体化してたまらない美味しさでした。

シェリー感の多彩さだけでなく、アイラモルトらしいピートや海のニュアンスもこなれただけで抜けずに残っていたのがハイレベルな香味のバランスを作り上げていると思いました。

そして、粉っぽい噛み応えのあるテクスチャーもあり、オールドシェリーカスクのラフロイグや一部のボウモアで感じるような香味を持っていたのが何よりも良い印象でした。


この1杯は、相模大野のオードヴィーさんの20周年でいただきました。
今回このマグナム2本が飲めて本当に幸せでしたが、同時に30周年で何を開けるのか心配になってきました。(笑)
なんだかんだ言いながら、すごいのが開きそうですけどね。

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2018.05.29【日記】

ストラスアイラ 25年 オフィシャル バイセンテナリー 40% マグナムボトル

やっと、、、飲めました。

 

ストラスアイラ STRATHISLA 25yo OB Bicentenary 40% Magnum bottle
bottled in 1986



香りは心地良いオールド感、ドライアプリコット、アンティーク家具の高級感のあるウッディネスにじわりとヒノキの主張、妖艶さのあるオールドシェリー、湿った土っぽいオールドピート。
飲むと優しい口当たりから芳醇に広がる。アプリコットジャムのコクのある甘味、香り同様のウッディネスと引き締める優しい渋味、レザーやオールドピートもあり複雑。怪しく長い余韻。

【Very Good】


1986年のストラスアイラの200周年=バイセンテナリーの記念ボトリングとして詰められた25年熟成のマグナムボトル(1500ml)です。
これとは別に35年熟成のものがあり、レジェンダリーな加水ボトルとして私のNo.1の座に君臨しています。
そちらに関しては、自宅でも2本飲み、今まで有楽町でも飲む機会が何度かあったボトルですが、この25年に関しては、存在を知るのみで飲む機会は今までありませんでした。
35年とはちょうど10年違いで、1960年くらいのヴィンテージということになるでしょうか。

今回、相模大野のオードヴィーさんの20周年記念で開栓されたのですが、私が通い始めた15年前くらいにはすでにバックバーの薄暗い端の方に飾ってあり、いつ開くのか楽しみにしつつ、劣化しないか心配もしていたボトルでした。
それがついに今年開栓されるとあって、周年を楽しみにしていたのでした。

さて、肝心の味、・・・その前にボトルの状態ですが、問題ありませんでした。
40%加水でボトリング後30年以上が経過していますが、恐らくはマグナムボトルで通常のボトルと比べると相対的に空気との接触面が少なく安定していたことなどが影響しているのだと思いました。

そして、いよいよ肝心の味ですが、これも良かったです。

バイセン35年ほどの陶酔感や濃縮感こそありませんが、同系統の高級感のあるウッディネスやヒノキっぽさ、オールドシェリーや土っぽいオールドピートの主張もあって妖艶さを伴っていました。

味わいも芳醇で濃縮感があり、多彩な要素がハイレベルでバランスの取れた味わいを作り上げており、加水オールドらしくそれらが一体感を持ってまとまっていました。

40%とは思えないような怪しく長い余韻も印象的で、伝統ある人気蒸留所のバイセンテナリーボトリングとして納得の仕上がりでした。

どうしても同じバイセンの35年が比較対象としてチラついてしまいますが、レーティングは限りなくVG/Eに近い突き抜けたVGでした。



この1杯は、相模大野のオードヴィーさんの20周年記念ボトルとして開栓されたものをいただきました。
モルト初心者の頃にたくさんのことを教えていただいたバーですが、幸せなことに気が付けば15年以上のお付き合いで20周年の節目にも立ち会うことができました。
今回のボトルを飲めたのも非常に感慨深いものがあります。
本当におめでとうございます!

 
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2018.05.27【日記】

アードベッグ 1978-1996 18年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 33.40 55.3%

すっぴん系の70年代アードベッグでした。

 

アードベッグ ARDBEG 1978-1996 18yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 33.40 55.3%

香りはプレーンな樽感と強めのモルティ、レモン、淡いがらしい金属感、ガツンとスモーキー。
飲んでもプレーンな味わい、クセのないシロップの甘味、レモンとやや鋭い金属感、ボディはそれほどない、スモーキーな余韻。

【Good/Very Good】


スコッチモルトウイスキーソサエティから33番=アードベッグ1978、1996ボトリングの18年熟成です。

ソサエティにしばしばあるプレーンな樽感で、香りにも味わいにも味付け感がありませんでした。
70年代後半ということもあるのか度数のわりにややボディが軽めで、そこまで露骨ではありませんでしたが70年代アードベッグらしい金属感やスモーキーフレーバーが感じられました。

複雑さはそれほどありませんでしたが、全体的にクリアなすっぴんのアードベッグ1978という感じで楽しくいただきました。
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2018.05.25【日記】

近年リリース:スプリングバンク 1996-2016 19年 オフィシャル アメリカ(Pacific Edge Wine & Spirits)向け 55.7%

ラムとバンクのコンビは好きです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1996-2016 19yo OB for Pacific Edge Wine & Spirits 55.7%
one of 264 bottles, Fresh Rum Cask



香りは力強く華やか。アプリコットジャム、しっとりとしたピート、オイル、少し磯っぽさや土っぽさ。
飲むと粘性がありそこからジワジワと広がる。アプリコットのコクのある甘味とほどよいタンニン、塩気とピートがある長い余韻。

【Good/Very Good】


2016年にアメリカの"Pacific Edge Wine & Spirits"向けにボトリングされたオフィシャルのスプリングバンク1996、19年熟成。

短期間に開栓され一気に飲むことができたアメリカ向けのオフィシャルボトルのうちのひとつで、ラムカスクです。
フィニッシュではなく終始ラムカスクのようですね。

強めのピートやオイル、塩気など、近年のスプリングバンクらしい個性がしっかりと感じられる一方で、ラムカスクの影響なのかシェリーカスクとは異なる粘性を帯びた濃縮フルーツのニュアンスが強く感じられました。

コクのある甘味と優しいタンニンの渋味、そして塩気というバランスも良好で、スプリングバンクとしては現時点でも完成度の高い1本だと思いました。


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2018.05.23【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 1997-2017 20年 オフィシャル アメリカ(Pacific Edge Wine & Spirits)向け 55.2%

これからの仕上がりに期待です。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2017 20yo OB for Pacific Edge Wine & Spirits 55.2%
one of 192 bottles, Fresh Sherry Cask



香りは強いシェリー感、プラムジャム、炒りごま、焦げたモルティ、少しミーティ、擦ったマッチと焚き火。
飲むと芳醇、プラムジャムのコクのある甘味と優しくほどよい渋味、噛み応えのある焦がした麦芽の旨味、ブリニーでピーティな余韻。

【Good/Very Good】


アメリカの"Pacific Edge Wine & Spirits"向けにボトリングされたオフィシャルのスプリングバンク1997、20年熟成。
先日の同ヴィンテージのリチャードシェリーカスクとは異なり、これはフレッシュシェリーカスクで熟成されています。
アウトターンが192本と少ないので、漏れなどが無ければホグスヘッドでしょうか?

中身はというと、少しマッチのようなサルファリー要素や胡麻っぽいニュアンスが引っかかりましたが、近年のスプリングバンク蒸留所のものに多い私の苦手なダシ醤油系のサルファリーとは異なるタイプでした。
現時点でも全く支配的ではなく、時間経過で抜けてくる可能性が高いのではないかと思います。

濃縮フルーツとそのコクのある甘味、ほどよい渋味、香ばしさを伴うモルティな旨味、そして塩気やピート、これらがどれも感じられ、シングルカスクとして選ばれただけのことはあるレベルの高い樽だと思います。

サルファリー要素が抜けて多彩な香味に一体感が出てくると、数段美味しくいただけるように思います。


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2018.05.21【日記】

近年リリース:スプリングバンク 1997-2016 19年 オフィシャル アメリカ(Pacific Edge Wine & Spirits)向け 55.6%

アメリカ向けは知らないものが多そうです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2016 19yo OB for Pacific Edge Wine & Spirits 55.6%
one of 390 bottles, Re-charred Sherry Cask



香りは濃いシェリー、ベリージャムや黒糖、キャラメル、クローブなど多彩なスパイス、少し漢方薬、樽の陰から炭っぽいスモーク。
飲むと芳醇に広がる、香り同様に多彩な濃縮フルーツの甘味と味を深めるハーブリキュールのような渋味、淡く腐葉土を伴うピート、塩キャラメル、リッチで長い余韻。

【Very Good】


アメリカの"Pacific Edge Wine & Spirits"向けにボトリングされたオフィシャルのスプリングバンク1997、19年熟成です。
2016年にボトリングされていますが、アメリカ向けのボトルはヨーロッパ向けと比べると買いづらく情報も少なく、このボトルも知りませんでした。
大量消費地でもあり、きっとまだ知らないボトルがたくさんあるのだと思います。
今回、有楽町でアメリカ向けのオフィシャルシングルカスクのスプリングバンクが同時期にたくさん開栓され、飲み比べができました。

まず今回のものですが、1997ヴィンテージのリチャードシェリーカスクというと、ケイデンヘッドのウェアハウステイティングなど素晴らしいものがあったスペックですので期待していただきましたが、やはり非常に良かったです。

いつリチャーを施しているのかわかりませんが、プレーン樽の再活性化とはとても思えないレベルで良いシェリー感が効いています。

濃縮フルーツや黒糖などのニュアンスがあるコクのある甘味にハーブリキュールを感じるような渋味もあり、漢方薬っぽくもある多彩なスパイス感や土っぽさもあって非常に複雑で深みがありました。

スプリングバンクのシェリー感には引っ掛かりを感じることがあるのですがこのボトルにはそういうこともなく、ウェアハウステイティングと比べるとコンテンツの濃縮感や陶酔感で劣るようにも思いましたが、リッチで旨いボトルでした。

優先順位はアメリカのほうが高いんでしょうが、日本向けにもこんなものが入ってこないかなと期待してしまうボトルでした。
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2018.05.19【日記】

近年リリース:ハイランドパーク 2003-2016 13年 オフィシャル デンマーク向け ダンネブロ808周年記念 #1933 60.3%

808周年は何か特別な意味があるのでしょうか。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 2003-2016 13yo OB for 808TH ANNIVERSARY FOR DANNEBROG #1933 60.3%
one of 648 bottles, Refill Butt


香りはしっかりシェリー、プルーンとチョコレート、ブドウの皮、ワックス、胡麻せんべい、強めのウッディネス。
飲むと力強く濃厚、プラムジャム、チェリーブランデー、クローブやハーブ、濃いめの甘味と渋味、淡いピート。

【Good/Very Good】


デンマーク向けにボトリングされた、ハイランドパークのシングルカスクシリーズの1本です。
ダンネブロ808周年記念と記載されており、これはデンマークの国旗のことのようですが、808周年という年に特別な意味があるのかどうかは不明です。
2003年ヴィンテージのリフィルバットで、2016年に約650本ボトリングされています。

リフィル表記ですが、のっけからしっかりシェリーカスクの影響を感じるモルトで、香りにも味わいにもしっかりと樽が効いています。

とはいえ過剰なウッディネスや渋味、サルファリーなニュアンスはなく、胡麻っぽさが個人的には少し気になりましたが一般的にはほぼ嫌味が無いと言えるシーズニングシェリーカスクの香味だと思います。

さすがのシングルカスクシリーズ。良い樽を選んでることが伝わってきますね。

 
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2018.05.17【日記】

スプリングバンク 1997-2011 14年 オフィシャル #245 46%

こんなラム感しっかりのバンクも珍しいです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1997-2011 14yo OB #245 46%
one of 233 bottles, Fresh Demerara Rum Barrel



香りは華やか、リモンチェッロ、凝縮したモルティ、オイル、ラムそのもののニュアンス、奥からピート。
飲むと柔らかな口当たりから広がる、噛み応えのあるモルティな旨味、優し気な塩気、キツくないオイルとしっかりめのピート。

【Good/Very Good】


2011年にボトリングされたスプリングバンク1997、14年熟成のシングルカスクです。
フィニッシュではなく、フレッシュデメラララムの樽ですべての熟成を経たもののようです。
なお、46%でありボトリング前に加水されていると思われます。

ラムカスクのモルトには良い印象を持っていましたが、今回のものはそのイメージとも異なるタイプで、香りからはこの時期に蒸留されたスプリングバンクらしいオイルやしっかりめのピートだけでなく、ラムそのもののニュアンスがかなり強く感じられました。

飲むと香りほどラムっぽさはキツくなく、噛みごたえのある凝縮感を伴うモルティな旨みがあり、塩気やオイルやピートといったらしい要素が感じられました。

加水されているからか、ボトリング後7年程度経っているからか、その両方の影響だとは思いますが、個性的な香味ながら飲んだ時のバランスは悪くなく、強めのピートもある程度落ち着いており、総合的には杯を重ねられるタイプでした。

現在のスプリングバンクのニューリリースも美味しいものが多いですが、個人的にはロングロウではないのにややピーティさが強すぎるかなと思うものがしばしばあります。

しかしそういうボトルも時間経過でこの方向性で一体化して落ち着いてくるのかなとも思える1本でした。

 
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2018.05.15【日記】

ニューリリース:グレンエルギン 18年 オフィシャル 2017リミテッドリリース 54.8%

湿度とコク深い甘味のある、不思議美味しいエルギンでした。

 

グレンエルギン GLENELGIN 18yo OB 2017 LIMITED RELEASE 54.8%
one of 5352 bottles



香りは湿ったニュアンスのあるモルティ、蜂蜜、穏やかなオレンジやプラム、リッチなオーク、淡いワックスや優しいバニラクリーム。
飲むと熟成年数より柔らかく少し粘性のある滑らかな口当たりで、そこからピリッとスパイシーになる。蜂蜜のコクのある強めの甘味、オレンジやプラム、ほどよいオーク、少しオイリー、ボディがあり余韻は長め。

【Good/Very Good, Interesting】


業界最大手のディアジオが年に1回リリースするリミテッドリリース。
毎年ブローラやポートエレンが信じられないくらい高額でリリースされているシリーズです。
今年はオフィシャルのコンバルモアも久しぶりにリリースされるとのことで、バイセンテナリーのティーニニックとそれが特に楽しみでしたが、後者はマイナー蒸留所とはいえ閉鎖蒸留所であるためか、ちょっとびっくりする価格でした。。。

このリリースは残念ながら日本にはやや遅れて入ってくるのが常ですが、海外ではもうリリースされており、その中で直接購入されたグレンエルギンを飲むことができました。
18年熟成ですが約4万円と、これもスペックの割にはかなり高額です。

香りには一歩間違えると雑巾っぽくも感じそうな、湿り気のある少し変わった要素がありましたが、嫌な要素まではいっておらず不思議な印象でした。

そして、樽の影響もあるのでしょうが、グレンエルギンにしばしば感じる蜂蜜っぽい香味がしっかりと出ていたのは好印象でした。

ディアジオのリミテッドというと、プレーン系の樽が多いのですが、このエルギンは露骨でない程度に樽の影響を感じるタイプで、味わいを多彩にしていましたが、オーク感に伴うエグ味や生木っぽさは全く無く、ハイレベルでよくまとまった美味しさでした。

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上記は昨年秋にテイスティングして書いたノートとコメントですが、全部書き終えて公開しようというタイミングでテイスティングを担当しているウイスキーガロアでテイスティングすることが決まったので、ブログでの公開は控えていました。

で、最新の8号で掲載されたのですが、編集長の土屋さんによるとこのエルギン、2つの異なるバッチのブレンドらしく、そのうち1つはアフリカのポンベ酒(雑穀を原料にしたドブロク)用の酵母を使って仕込んだものだそうです。
このエルギンに感じた不思議な雑巾のような湿ったニュアンス(土屋さんは湿ったカビ臭と表現)は、この酵母に由来しているのではないかということでした。
あまり他で感じたことのないニュアンスだったので不思議に思っていましたが、このことを知ってちょっとすっきりしました。
2種のブレンドにしたのは、クセのあるバッチだけだとさすがに飲みづらかったということでしょうかね。
最大手のディアジオさんも、いろいろトリッキーな試みをしているんですね。
 
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2018.05.13【日記】

ベンローマック 17年 オフィシャル センテナリーボトリング 43%

想像以上に素敵な記念ボトルでした。

 

ベンローマック BENROMACH 17yo OB CENTENARY BOTTLING 43%
Bottled in 1998, one of 3500 bottling



香りは心地良いオールド感、強く陶酔感のあるフルーツ、エステリー、洋梨やグレープフルーツのわた、奥からチョコレート。
飲むと穏やかに広がる。粘性あり。アプリコットジャム、少し平坦だがまったりとした甘味、優しいタンニン、余韻は甘やかで長い。

【Very Good】


1998年にベンローマックが創業100周年を記念してボトリングした、センテナリーボトリングです。
17年熟成と表記された43%加水で、3500本限定です。

ラベルもカッコよく、センテナリーボトリングですしその存在は知っていたのですが、あまり味に関する話を聞いたことが無く、今まで飲む機会にも恵まれませんでしたが、ボトリングから約20年で巡り合いました。

オールド感も心地良い程度におさまっており、バーボン樽もシェリー樽も使ったヴァッティングと思われる多彩な香味でしたが、特に、おそらく瓶内での経年変化も強く影響したと思われる突き抜けたフルーティな香りが印象的でした。

味わいも43%としては濃縮感や粘性も感じるテクスチャーで、優しく甘やかで良かったです。

ボトリング当初はこんな香味ではなかったと思われますので、センテナリーとして自信を持ってボトリングされた当時はどんなだったのか、非常に興味がありますね。



※うっかり更新予約をするのを忘れていて、数日あいてしまいました。
 心配してわざわざご連絡くださった方々、ありがとうございました。
 忙しくしていますが、元気にしています。
 
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T.Matsuki

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