ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.02.22【日記】

タリスカー 1979-1999 20年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 61.5%

らしさと美味しさがしっかり味わえました。

 

タリスカー TALISKER 1979-1999 20yo CADENHEAD Authentic Collection 61.5%
one of 318 bottles, Bourbon Hogshead



香りはプレーンな樽感でドライ、淡くシトラスや梅っぽいフルーツ、シナモン、バニラ、生姜、力強い麦感、潮風とパワフルなスモーク。
飲むと非常にスパイシー、シトラス、非常に噛み応えのある濃縮したテクスチャー、濃い麦の旨味や魚介ダシの旨味、淡いコクはあるが上品さを保った甘味と良い酸味、プレーンな樽感、キレあり、力強いピート、クリーンな余韻。

【Very Good】


ケイデンヘッドのオーセンティックコレクションから1999年にボトリングされたタリスカー1979、20年熟成です。

ケイデンらしいハイプルーフ&プレーンな樽感というタイプで、原酒の味がよくわかる香味です。

タリスカーらしくドライで非常にスパイシー、シトラスっぽい柑橘系フルーツと若さすら感じるような力強く旨みの濃い麦感があり、それに魚介ダシや潮っぽさ、強烈なスモーキーさが伴っています。

こういうピーティなモルトが好きであれば、旨みは濃いのに強いキレがあって全く飲み飽きしません。

これはプレーンな樽感ゆえかもしれませんが、これだけ個性的なのにどこかクリーンで上品なニュアンスが全体を包んでいたのも印象的でした。


 
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2017.02.21【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1995-2016 20年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #8690 52.4%

小粋なシェリーのクライヌリッシュ。これからどうなるでしょうか。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1995-2016 20yo SIGNATORY VINTAGE for THE WHISKY HOOP #8690 52.4%
one of 618 bottles, Sherry Butt



香りは小粋な近年シェリー、熟し始めたプラム、アプリコットジャム、淡くキャラメリゼしたナッツ、時間と共にワックス、奥からモルティ。
飲むと粘性あり、プラムとワックスやオイル、麦の旨味、コクのある甘味、引き締めるオーク感、意外と軽く少しオイリーな余韻。

【Good/Very Good】


シグナトリーがウイスキーフープに向けてボトリングしたクライヌリッシュ1995、20年熟成。
2017年の1月に頒布されました。

香りにおいては近年系の嫌味のないシェリー感が穏やかに全体を包んでおり、甘やかなジャムっぽさやキャラメル感があります。
クライヌリッシュらしいワクシーでオイリーなニュアンスは奥から湧いてくるような感じでした。

飲むとやはり粘性はあり、シェリー樽の主張もほどほどにありましたが、香りよりもワクシーさは前に出ているように思いました。
スペックと度数の割にはボディは思ったほど無いように思いましたがコクや旨みもあり、深みも出す要素もありなかなかに美味しかったです。

バットで600本以上あり、今のところすべてフープ会員向けですから、当分はなくならなそうです。
徐々に良くなってもいくでしょうし、ゆっくり熟れながら売れていくのだと思います。

このボトルにはワクシーさとシェリー感のバランスがどう変化していくのかという点に特に興味があり、私もじっくり見ていきたいと思います。


 
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2017.02.20【日記】

グレングラント 1986 5年 オフィシャル 40%

期待していたより良いオールドボトルになっていました。

 

グレングラント GLENGRANT 1986 5yo OB 40%


香りは心地良いオールド感、フレッシュレモン、乾いた強い麦感、干し草っぽい植物感、
飲むとさらりとした口当たり、乾いた麦と植物感、淡い甘味と柑橘系の酸味、さらりと切れる余韻。

【Good/Very Good】


グレングラント1986、5年熟成のオフィシャルボトル、40%に加水されています。
1991年頃のボトリングと思われ、その後25年くらい経過しています。

嫌味ではない程度にオールド感は出ていましたが、香りにおいても味わいにおいても、フレッシュな柑橘に若々しい麦感や植物感など若いモルトらしいニュアンスがありました。
そしてそれらが全体にこなれたような感じでスムーズになっていました。
淡い甘味とさっぱりした酸味があり、余韻は良い意味でも短くさらりと上品に切れます。

序盤に飲むのに適した良いオールドボトルですね。

短熟の40%加水だけあって、瓶内で25年経過としてはオールド感はしっかりめに感じられましたが、70年代以前蒸留の短熟加水のグラントにも似たニュアンスがでていたのも印象的でした。
前述のとおり若々しいモルトの香味がそのままこなれたような感じで、樽の影響が強くない短熟モルトで加水オールドだと、年代にかかわらずこういう仕上がりになりそうですね。


 
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2017.02.19【日記】

ニューリリース:インペリアル 1995-2016 21年 モルトマン #20155 48.9%

思いのほかリッチなインペリアルでした。

 

インペリアル IMPERIAL 1995-2016 21yo The maltman #20155 48.9%
one of 298 bottles, Bourbon cask



香りはオレンジマーマレード、アプリコットティー、バニラクリーム、ミント、オーク、こなれ始めた麦感。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、アプリコットティー、コクのある蜂蜜の甘味、引き締めるオーク、長めの余韻。

【Good/Very Good】


メドウサイドブレンディング社のモルトマンからのニューリリース、インペリアル1995、21年熟成。
一時次々にボトリングされたインペリアルですが、そろそろ打ち止めの様であまり見なくなりました。

今までリリースされた1995のインペリアルは、私がたくさん飲んだウイスキーフープのものも含めて結構たくさんありましたが、その中でも最も熟成感と濃縮感があるように思いました。

特にアプリコットティーやジャム系のニュアンスが強く感じられ、コクのある甘味は蜂蜜様で、クリーミーでリッチなオーク感もありました。

熟成が長いとリフィルバーボンカスクでもシェリーみたいなジャム感を帯びてくることがあるのですが、このインペリアルはそこまで長熟でもないのにそういうニュアンスがあって、美味しかったです。

少し値段も高くなってきましたが、閉鎖蒸留所の美味しいボトルですから、買って損は無いと思います。


 
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2017.02.18【日記】

ブローラ 1974 27年 ウィルソン&モーガン 46%

クライヌリッシュっぽさと絶妙のバランスでした。

 

ブローラ BRORA 1974 27yo WILSON & MORGAN 46%


香りはクールな塩素や金属感、同時に暖かいアプリコットジャムやりんごジャム、樹液、ワックス、クレゾールと灰っぽさのある強いスモーク。
飲むと滑らかな口当たり、優しい粘性あり、パワフルに芳醇に広がる、アプリコットジャムや樹液、遅れて金属感、コクのある甘味とオイル、淡い砂利っぽいアーシー、スモーキーで長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ウィルソン&モーガンがボトリングしたブローラ1974、27年熟成です。

70年代初めのブローラには同時期のアードベッグのようなクールな金属感や塩素っぽいニュアンスを鋭いピートと共に派手に感じることが多く、80年代に向けて徐々にクライヌリッシュのような粘性を帯び、アプリコットジャムや蜜蝋ワックス、樹液といったニュアンスが強まっていくというイメージを持っています。
思い返せば初めて買って飲んだのが1981のシグナトリーで、もろにピーティなクライヌリッシュというイメージだったのですが、その後に70年代前半のこれぞブローラというガツンとした香味を知り、その認識を改めさせられたのを覚えています。

私が前回飲んだブローラがオールド&レアの1972で、そちらはまさにという鋭くクールなブローラでしたが、今回のものは上記テイスティングノートのようにそれに温かいクライヌリッシュの要素が同時に感じられました。

香りよりも味わいでは温かいニュアンスのほうが前に出ていた印象で、粘性のある独特のフルーツや樹液、コクのある温かい甘味があり、その一歩後ろから独特の冷たく鋭い金属感やピートが主張してきました。

私の好きなクライヌリッシュのニュアンスと同時に、香り、味わいのいずれにおいてもブローラらしさがしっかりと感じられたのがとても印象的で、不思議と一体感もあるように思いました。
その辺が絶妙のバランスで、非常に美味しく感じました。


 
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2017.02.17【日記】

ニューリリース:クライヌリッシュ 1997-2016 19年 モルトマン #6918 51.2%

意外と面白いマリアージュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1997-2016 19yo The maltman #6918 51.2%
one of 236 bottles, Lagavulin cask



香りから粘性あり、アプリコットジャム、オイルで炒めたナッツとワックス、樹液、シナモン、奥に潮風、リッチ。
飲んでも粘性がありとろりとしたテクスチャー、アプリコットジャム、ややもっさりしているがコクのある甘味、煮詰まった紅茶のタンニン、少し浮いているがじわじわと潮を伴うピート、長い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


メドウサイドブレンディング社のモルトマンからのニューリリース、クライヌリッシュ1997、19年熟成。
ラガヴーリンの樽で熟成させたという興味深い仕様で話題になり、早々に売り切れたと聞いています。

もともとクライヌリッシュとそこそこ以上熟成したラガヴーリンには共通点があると思っており、特に粘性を帯びたテクスチャーにアプリコットジャムや樹液っぽさが感じられるところなどはしばしば似ていると感じていました。

なので、今回のボトルでは無意識にそんなところに注目して飲んでしまいましたが、やはりそのあたりのニュアンスは強く感じられました。

それに加えてクライヌリッシュらしいワックスやオイルのニュアンスもあり、コクのある甘味とタンニン、そして少し浮いている感じもありますがピートもきちんと感じられました。

似た個性が強調されているように感じられ、マリアージュとしてはありな気がしました。
これからピートが溶け込んでくると、もっとナチュラルで美味しくなるように思います。


今回のような樽使いはボトラーズならではと思います。
飲みながらマスターとも話していたのですが、ディアジオさんがクライヌリッシュをラガヴーリンの空き樽に詰めたものがモルトマンに流れて詰めたというよりは、モルトマンの経営者がもともと所有していたハートブラザーズあたりのラガヴーリンを払い出した樽に、別に買ったクライヌリッシュの原酒を入れて熟成させた可能性が高いのではないかと思います。

空き樽をフィーチャーするのはちょっと禁じ手のような気もしますが、話題性だけで1樽売り切るのではなく、中身が美味しければ良い判断だと言いたいと思います。


 
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2017.02.16【日記】

グレンゴイン 1972 37年 ジャックウィバーズ プレンツロウ #4201 51.5%

オフィシャル味だと思っていたものがしっかり感じられました。

 

グレンゴイン GLENGOYNE 1972 37yo JWWW Prenzlow Portfolio Collection #4201 51.5%
one of 178 bottles



香りはアプリコットジャムとバタークリーム、焼きリンゴとシナモンでアップルパイのニュアンス、心地良いウッディネス、キャラメリゼしたナッツ、ジューシーでリッチ。
飲むと芳醇に広がる、香り同様のアプリコットジャムとアップルパイ、キャラメル、バタークリーム、濃厚でコクのある甘味、引き締めるオーク、リッチで陶酔感のある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


ドイツのボトラー、ジャックウィバーズのプレンツロウポートフォリオコレクションから、グレンゴイン1972、37年熟成です。
ラベル表記を見ると、樽の半分をボトリングした後、111日後にボトリングした残り半分のようです。
日本では信濃屋さんでもそんなことをやってましたが、同じような試みを2000年頃にすでにやってたんですね。

非常に熟成感がありながらボディを失っていない香味で、それだけでも非常に素晴らしいモルトなのです。

しかし個人的には、このボトルに驚かされたのには別の理由があります。
1972のドイツ系ボトラーからのグレンゴインというと、ベリー系のフルーツ感が全開のものが多く、それはそれで素晴らしいのですが、このボトルはその系統ではなかったということです。

シナモンと焼きリンゴ、そしてクリームという要素がしっかり感じられ、まるでアップルパイというようなニュアンスが強く感じられます。
これは、同蒸留所のヴィンテージリザーブのボトルに強く感じられた個性で、ボトラーズのものに感じたことは記憶にありませんでした。
よりクリーミーさやバターのようなまったりオイリーなニュアンスが強く、ボディもしっかりでした。

私の大好きな香味で陶酔感もあり、素晴らしいグレンゴインでした。


 
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2017.02.15【日記】

ニューリリース:モートラック 1990-2016 25年 イアンマクロード チーフテンズ #5185 46%

上質なウッディネスのあるシェリーカスクでした。

 

モートラック MORTLACH 1990-2016 25yo IAN MACLEOD Chieftain's #5185 46%
one of 675 bottles, Sherry Butt



香りは心地良い近年シェリー、濃縮プラムと上品なカラメルソースやチョコレート、高級家具、クローブ、淡く焦がし麦。
飲むと優しい口当たりから広がる、プラムジャム、ビターチョコレート、少し樹液や煮出しすぎた紅茶、小豆、スパイス、濃いめの甘味、優しい渋味があり余韻も心地良い。

【Good/Very Good】


イアンマクロードのチーフテンズから最近リリースされたモートラック1990、25年熟成です。

近年らしいシェリー感ではありますが、香りからは濃縮したプラムやチョコレート、そして洗練されたウッディネスがあり、高級感がありました。

飲むと長熟の加水らしく優しいマウスフィールで、やはりジャムっぽいフルーツ感と濃い目の甘味、煮出しすぎた紅茶のようなタンニンも味を深めていました。

スパイシーでモートラックのシェリーカスクらしいなと思う部分もあり、ニューリリースとしてかなり仕上がっていると感じました。


 
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2017.02.14【日記】

スプリングバンク 1993-2015 21年 オフィシャル キャンベルタウンモルトフェスティバル2015 スプリングバンクオープンデー向け 46%

非常に興味深いスプリングバンクです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1993-2015 21yo OB for Springbank Distillery Open Day Part of the Campbeltown Malts Festival 2015 46% ??
one of 264 bottles, Refill Claret Cask



香りは強めに広がる、加熱したりんごやオレンジ、ほどよい麦感、薄くシナモン、奥からタールっぽさを伴うピート。
飲むとサラリとした口当たりからピリッとスパイシー、りんごやオレンジ、フリーズドライのヘタ付きイチゴもあり、穏やかなコクのある優しくジューシーな甘味、ほどよい酸味、ブリニーでピーティな余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


2015年のキャンベルタウンモルトフェスティバルにおける5月21日、スプリングバンク蒸留所のオープンデーに出されたスプリングバンク1993、21年熟成です。
2016年の同イベント向けのロングロウが素晴らしかったことをきっかけに、前年のものを仲間が探してくれました。

クラレットカスクというかなり特殊な樽使いだったため、若干危険な臭いがしていたのですが、良い意味で驚きの香味でした。

香りはフルーティで強く、その中に加熱したリンゴっぽさが不思議なほど感じられ、この辺のバンクにしばしば感じるピートの主張もありました。

飲むと加水ということもありサラッとしていましたが味わいの広がりもあり、香り同様にリンゴっぽいニュアンスを感じました。また、リフィルバーボンカスクあたりのスプリングバンクに多いフリーズドライのヘタ付きイチゴっぽいニュアンスも良かったです。
果汁っぽい甘味と酸味も心地良く、ブリニーさとピーティさがある余韻は心地良く抜けていきました。

ワインカスクにありがちな平坦でべたっとした甘味やしつこさを感じる余韻はなく、それどころかワインカスク熟成のニュアンスを言われても見つけることができません。

赤いりんごっぽいフルーツ感はあまりスプリングバンクから感じることがなく、カルヴァドスカスクのものにもこんな感じはありませんでした。
この独特のフルーツ感が樽使いからきたものなのかは不明ですが、どんな樽だったのか非常に気になってしまいました。

同じスペックの別樽やカスクストレングスがどんなものなのかなど、素直に美味でありながら興味が尽きないボトルでした。


 
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2017.02.13【日記】

アバフェルディ18年 オフィシャル "Chris Anderson's Cask" 54.9%

らしさ全開のシングルカスク。どういう経緯で詰められたボトルなんでしょうか。

 

アバフェルディ ABERFELDY 18yo OB "Chris Anderson's Cask" 54.9%
one of 248 bottles



香りは強く蜂蜜、オレンジマーマレード、こなれた旨そうな麦感、淡くハーブ、濃縮感あり。
飲むとトロリとした粘性のある口当たりから力強く広がる、熟したオレンジ、強いコクのある蜂蜜の甘味、染み込むような麦の旨味とリッチなオーク、長く心地良い余韻。

【Very Good/Excellent】


オフィシャルシングルカスクのアバフェルディ18年、クリスアンダーソンさんの樽と記載されていますがボトリング時期などは不明です。
海外オークションに出ていたものですが、名前が手書きですしスタッフなど蒸留所関係者に向けた記念ボトルとかそういった感じでしょうか。
そうなると、248本の中でNo.005のボトルがオークションに出てしまっていることになんとなく寂しさを感じてしまいます。(笑)

それはそれとして、中身は王道のオフィシャルアバフェルディという素晴らしさでした。

表面に複雑な香味があったり突き抜けるようなフルーツがあるわけではないのですが、まさに蜂蜜味で、強いコクのある甘味と染み込むような麦の旨味があり、ほどよい熟成感と味付け感が無い程度にリッチな樽感があり、説得力のある美味しさです。

今の私の好みの典型例のひとつです。

 
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2017.02.12【日記】

クライヌリッシュ 1972-2009 36年 GM ケルティックラベル メゾンドウイスキー向け #14301 59.4%

充実のシェリーカスクのクライヌリッシュでした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2009 36yo GM BOOK OF KELLS for LA Maison du Whisky #14301 59.4%
Refill Sherry Hogshead



香りはアプリコットジャム、プラム、紅茶、ワックスと樹液、オイル、全体を包むシェリー感、奥から麦感、強めのウッディネス。
飲むと粘性あり、心地良いシェリー、アプリコットジャム、紅茶、ワックス、蜂蜜のコクのある甘味、不思議に残った麦の旨味、しっかりめのウッディネスとタンニン、オイリー、リッチ長い余韻。

【Very Good】


フランスのメゾンドウイスキー向けにGMがいわゆるケルティックラベルでボトリングした、クライヌリッシュ1972、36年熟成です。

香りには全体を包むシェリー感があり、樽由来のフルーティさと、さすがクライヌリッシュ1972というアプリコット感やワックスや樹液っぽいニュアンス、そしてオイリーさがともに喧嘩することなく主張してきました。

飲んでみると、60%近いハイプルーフですが粘性のためにそれほど度数を感じません。
香り同様に心地良いシェリー感とクライヌリッシュらしいワクシーなニュアンスがしっかりとマッチしており、熟成期間のわりには不思議と素朴さを感じる麦の旨味が残っていて、説得力のある美味しさでした。

樽感がやや強めで、個人的な好みではもっとシェリー感の薄いクライヌリッシュ1972のほうが好みなのですが、ハウススタイルとシェリー感、そしてモルティさが複雑に絡み合って一体化した非常に美味しいモルトだと思います。このタイプのもののほうが好みという人が多そうで、客観的に見ればレーティングはVG/Eとすべきボトルかもしれません。


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2017.02.11【日記】

アイルオブジュラ 1965-2000 34年 "From the Oak" #3066 44.2%

考えられないくらいまったり濃厚シェリーのジュラでした。

 

アイルオブジュラ ISLE OF JURA 1965-2000 34yo From the Oak #3066 44.2%
one of 52 bottles



香りは強烈な濃厚シェリー、煮詰め過ぎた甘いベリー、たまり醤油やみりん、みたらし団子のタレ、オールドのハーブリキュール、強めのウッディネス、濃厚でリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、支配的なほど濃厚なシェリー、香り同様の強いジャム感やみたらしやハーブリキュール、奥からトロピカル要素、まったりと強い甘味、同時に強い渋味、ピートも感じる、長い甘苦い余韻。

【Very Good, Interesting】


松本の摩幌美さんがボトリングしたというジュラ1965、34年熟成のシングルカスクです。

ほぼ真っ黒とも思える外観で、見るからにシェリーカスクです。

香りは期待通りの超濃厚シェリーで、煮詰めきったベリーなどのフルーツに加え、たまり醤油やみりん、みたらしのたれなど、たまに濃厚シェリーに感じる和の甘やかなニュアンスがことさら強く感じました。
また、強いウッディネスと苦いハーブリキュールの古いもののようなニュアンスも同時に感じました。

飲むと滑らかでまったりとした口当たりからぶわっと広がりました。ここでも超濃厚なシェリー感が炸裂しており、香り同様にジャムやみたらし、ハーブリキュールといったニュアンスが感じられる一方で、この時期のジュラに感じることの多いトロピカル要素も奥から主張してきたのは印象的でした。
濃厚な甘味とそれを凌駕する強めの渋味がありましたが、渋味にはイガイガしたところがなく全体に丸みを帯びている印象で、経年変化でそうなったようなイメージでした。

甘く苦い余韻は長く続き、ブラックボウモアを初めて飲んだ時にもこんな感覚だったような気がします。
同ボトルも、きっと最初は苦み走ってトロピカル要素は完全に樽感に押しつぶされていたのではないかと思います。

度数が低めなので難しいところではありますが、もう少し瓶内で寝かせても良いボトルな気もします。
もしくは開けてから時間をかけて飲むのが良いか。
その辺は判断が難しいボトルのようにも思います。

 
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2017.02.10【日記】

ニューリリース:アラン 1995-2016 20年 オフィシャル メゾンドウイスキー60周年記念 #211 50.4%

いい樽が回してもらえてうらやましいです。

 

アラン ISLE OF ARRAN 1995-2016 20yo OB for La Maison du Whisky 60th ANNIVERSARY #211 50.4%
one of 331 bottles, Sherry Hogshead



香りは嫌味のない近年シェリー、熟したプラム、マラスキーノチェリー、煮詰まった紅茶、奥に麦感、淡くキャラメリゼしたナッツ。
飲むとじわじわと広がる、プラムとアメリカンチェリー、濃いめの甘味と引き締める渋味、ほどよい麦感、キャラメリゼしたナッツ、バランスの良い余韻。

【Good/Very Good】


フランスのメゾンドウイスキーの60周年記念に向けてボトリングされたオフィシャルのアラン1995、20年熟成です。

近年らしいシェリー感ですが嫌味はなく、しっかりと効いていました。
フルーツ感は濃厚で多彩さがあり、煮詰まった紅茶やキャラメリゼしたナッツのようなニュアンスが印象的でした。

濃いめの甘味と渋みのバランスも良好で、個人的にはこの系統のシェリー感にはあまりときめかないほうですが、バランスのとれた味わいで美味しかったです。

1995年は創業年で、最長熟のボトルということになりますが、さすがメゾン、熟成感がありつつもオフフレーバーの出ていない小粋な樽でした。


 
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2017.02.09【日記】

ボウモア 1969 オフィシャル 43%

やはりオフィシャル、素晴らしいシェリー感と陶酔感ですね。

 

ボウモア BOWMORE 1969 OB 43%


香りは心地良いオールドシェリー、長熟コニャックも感じるブドウ感、パッションフルーツ、穏やかな潮風とスモーキーなピート、淡く魚介ダシ、陶酔感あり。
飲むと極めて柔らかでスムーズな口当たりから広がる、シェリーの効いた突き抜けた陶酔感のある突き抜けたフルーティ、皮ごと絞ったブドウ果汁、パッションフルーツ、淡く上品なダシっぽい旨味、パワフルな存在感のあるピート、うっとりする長めの余韻。

【Very Good/Excellent】


オフィシャルのボウモア1969、43%加水ボトリングです。
ボトリングは恐らく1990くらいで、21年熟成ではないかということでした。

コニャックを感じるようなブドウ感を伴うオールドシェリーとボウモアらしいパッションフルーツのような強烈なフルーツ感、そしてアイラモルトらしい魚介ダシや潮風とピート、これらが絶妙のバランスで主張してくるため非常に陶酔感のある香りです。

飲んでもベルベットのような口当たりから広がり、香り同様に素晴らしいシェリー感とブドウ果汁やパッションフルーツの強烈なフルーツが非常に魅力的ですが、それに加えてしっかりと存在感を示すピート感も素晴らしかったです。

同じ60年代ボウモアでも、ダンカンテイラーの樽感の薄いものだとグレープフルーツの綿っぽいニュアンスが強く感じられ、それはそれで非常に魅力的です。

しかし今回のボトルはまた別格で、素晴らしいシェリー感と突き抜けた原酒由来のフルーツ感があり、加水ですが抜け感や枯れ感はなく、アイラモルトらしいピートもしっかりと残っていました。

さすがオフィシャル、役者が違うなという感じで魅了されてしまいました。

 
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2017.02.08【日記】

ニューリリース:タリスカー オフィシャル ネイストポイント 45.8%

なかなかの熟成感を感じる香味です。

 

タリスカー TALISKER OB NEIST POINT 45.8%


香りは甘やか、熟したプラムやアプリコットジャム、淡くベリージャムやキャラメル、奥から焚き火のようなスモーキー。
飲むと柔らかい口当たりから広がる、アプリコットジャムやオレンジマーマレード、コクのある強めの甘み、塩気あり、潮風、深みもある、強くスモーキー、余韻は長め。

【Good/Very Good】


タリスカーが免税店向けにボトリングしたオフィシャルボトル、ネイストポイントです。
日本にも入ってきているようです。

熟成年表記のないいわゆるNASというタイプのボトルですが、結構古い原酒もヴァッティングされているようで、香味には刺々しさがなく優しさや温かみを感じました。

コクのあるジャム系の甘味もあり、ピート感もわりとこなれていて、熟成感のあるピーテッドモルトとしてのバランスも良かったです。

熟成年だけでなく樽もいろんなタイプをヴァッティングしているようで、香味が多彩だったのも好印象でした。


 
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2017.02.07【日記】

ブローラ 1972-2002 29年 ダグラスレイン オールド&レア 59.5%

完全に突き抜けた個性全開のブローラ、感激します。

 

ブローラ BRORA 1972-2002 29yo DOUGLAS LAING Old & Rare 59.5%
one of 240 bottles



香りはパワフル、鋭いピートと塩素、かなりスモーキー、ワクシー、熟しすぎたりんごやアプリコットなど独特のフルーツ感、ナッツ、砂利道のアーシー、リッチで複雑。
飲むとスパイシーな口当たりからパワフルに広がる、香り同様の独特の熟しすぎたフルーツ感、ワックス、コクのある甘味だがキレが良い、鋭くクールなピートと金属感、どこか獣っぽさもあり、長く個性的な余韻。

【Very Good/Excellent】


2002年にダグラスレインがオールド&レアとしてボトリングしたブローラ1972、29年熟成です。

香りには力強く鋭いピート感が土っぽさと共に前面に出ており、らしいワクシーさや熟しすぎて腐りかけているような独特のフルーツ感も奥から感じられました。

飲んでもパワフルで強い樽感はなく、香り同様のナチュラルな熟成感のあるフルーツと強烈かつ独特な鋭いピートがかなりしっかりと主張してきました。
甘味はあるのですが鋭くクールなニュアンスのためかまったくべたつかず美しく切れます。

非常に個性的な香味ですね。

29年の熟成を経ていますが、完全に長熟向けの樽で熟成したようで全く過熟感はなく、度数も高く非常にパワフルでまだ若々しさすら感じます。
70年代前半以前のブローラには、強いピートと共に鋭い金属感やクールなニュアンスを感じることが多いのですが、このボトルには特にしっかりと感じました。70年代前半のアードベッグなんかにもちょっと似たニュアンスです。

1972はクライヌリッシュとブローラ、ともに当たり年とよく言われるヴィンテージですが、似た香味を持つこの兄弟蒸留所が暖と冷の方向性も含めてもっとも異なった個性を輝かせているヴィンテージのようにも思います。

このスペックのブローラは超高額になってしまいましたし、もう飲む機会もそうないでしょう。
もう二度と会えないかもしれないと思いつつ、じっくり味あわせていただきました。


 
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2017.02.06【日記】

スプリングバンク 1993-2009 BBR #195 46%

まとまって飲み心地の良い90年代スプリングバンクです。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 1993-2009 BBR #195 46%


香りは皮付きオレンジ、しっかりめに残った麦感、淡く蜂蜜、塩素と強いミネラル、奥からピート。
飲むと優しい口当たり、やや粘性あり、オレンジと蜂蜜、優しいコクのある上品な甘味と酸味、ミネラル、強めのブリニー、スモーク。

【Good/Very Good】


BBRが2009年にボトリングした、スプリングバンク1993、およそ16年熟成の加水ボトルです。

加水で瓶詰め後約7年の時間経過の影響もあってか、少し粘性があってこなれた印象です。
フルーツ、麦感、ミネラルやピートといった要素がバランスよく溶け込んでいる印象で、しっかりスプリングバンクらしさも感じます。

オフィシャル・ボトラーズ問わず、リリース直後はややまとまりが悪い印象を持つボトルが多いスプリングバンクですが、加水のおかげかこのボトルはすでにまとまりが出ています。
恐らくは、カスクストレングスのリリースも、最終的にはこんな感じでより高次元で美味しくまとまってくると予想しています。
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2017.02.05【日記】

近年リリース:グレンリベット 19年 オフィシャル "Corgarff" #49978 59.7%

リベットの本気シェリーの香味でした。

 

グレンリベット GLENLIVET 19yo OB "Corgarff" #49978 59.7%
bottled in 2015



香りは心地良いシェリー、アプリコットジャムと淡いベリー感、チョコレートを少しつけたオレンジ、じわじわと強まる旨そうな麦感、オークとハーブ感もあり複雑でリッチ。
飲むと度数よりキツさのない口当たりから少しスパイシーになり芳醇に広がる、ジャム系のコクのある甘味と引き締める渋味とリッチなオーク、シナモン、力強く長い余韻。

【Very Good】


2015年にオランダ向け(?)にボトリングされたオフィシャルのグレンリベット19年、シングルカスクエディションの"Corgarff"です。
逆算すると1996あたりの蒸留です。

記載はありませんがシェリーカスクと思われる香味で、さすがリベットの選んだ特別な樽だけあって、このスペックにして仕上がっていると言えるくらいの多彩なフルーツ感や品のあるチョコレートやハーブ、それにしっかりと残った旨みのある麦感もありました。
コク深い甘味と渋味のバランスも良く高級感のある文字通りリッチな樽感で、非常に美味しくいただきました。

リベットの限定カスクに間違いなしというイメージはありましたが、想像を上回る出来でした。
伸びしろもかなりありそうで、これを20年後に飲んだらビックリしそうです。



このボトルは、三越前のIANさんでいただきました。


 
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2017.02.04【日記】

ニューリリース:オルトモア 19年 2015年ボトリング ザ・ウイスキーショップ向け 50.4%

リオハカスクで長期間後熟という意欲作です。

 

オルトモア AULTMORE 19yo bottled in 2015 for THE WHISKY SHOP 50.4%
one of 101 bottles



香りは非常に甘やかで濃厚なフルーツ、加熱したりんご、淡くカルヴァドス、レーズンやアプリコットジャム、シナモン、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、非常に甘い濃縮フルーツ、ワインカスクらしい平坦さも少しあるが強い甘味、シナモン、引き締める渋味、心地良い余韻。

【Good/Very Good,Interesting】


2015年にイギリスのザ・ウイスキーショップ向けにボトリングされたオフィシャル・シングルカスクのオルトモア19年熟成。
ボトルには記載がありませんが、19年の熟成期間のうち最後の5年間をリオハワイン樽で熟成されてるとのことです。もはやフィニッシュとはいえないくらいの期間ですね。

香りの第一印象から非常に甘やかで多彩なフルーツ感があり、特にリオハというより少しカルヴァドスのようなニュアンスもあるりんご感が印象的でした。

飲んでもやはり多彩な濃縮フルーツ感がありかなり甘く、少しワインカスクらしい平坦な甘味ではあるのですが、引き締めるような渋味もあってべたべたするほどではありません。

あまり見ないスペックですが、新しタイプのデザートウイスキーといえそうで面白かったです。

 
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2017.02.03【日記】

近年リリース:レダイグ 2004-2015 10年 メゾンドウイスキー ARTIST#5 #900178 60.7%

イチゴはいたんじゃないでしょうか。

 


レダイグ LEDAIG 2004-2015 10yo La Maison du Whisky ARTIST#5 #900178 60.7%
one 579 bottles, First Fill Sherry Butt



香りはまったりと甘やか、ミックスベリーのジャム、ミーティ、魚介ダシ、ハーブ、しっかりアーシーでヨードのある強いピート。
飲むとパワフルで芳醇、香り同様のジャム系の甘味、引き締めるハーブの渋味、青臭さもあるエグ味あり、ヨードの強いピートは主張が激しい、雑味もあるが強い味が長く残る。

【Good/Very Good】


2015年にボトリングされた、フランスのメゾンドウイスキーのアーティストシリーズ#5のレダイグ2004です。
ファーストフィルシェリーバットで10年熟成されたピーティなモルトですね。

香りはしっかりシェリーカスクが効いており、ベリージャム系の甘やかなニュアンスがあり、魚介ダシやヨードもあってピートもしっかり感じられました。
ブラインドでノージングしたらラフロイグのシェリーカスクと言いそうです。

飲んでも強いシェリー感があり、香り同様のジャム系の強い甘味をハーブっぽい渋味が引き締めていました。それに加えてやや青臭いエグ味や雑味もあって少し飲み心地を損ねているようにも感じました。
ただ、香り以上に強烈なピートの主張もあり、それらをある程度マスクしているように感じました。

全体としては、強いシェリーとピートの力で未熟感や雑味を覆い隠そうとして隠し切れなかったみたいな印象を持ちました。

とはいえ、バリシェリー&ピーティというタイプのモルトは数も少なく、シェリー感自体は良いものですし、引っかかる部分も時間経過である程度改善しそうでもあり、好きな人もいそうですし魅力的なリリースだとは思います。



 
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