ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2019.08.23【日記】

ニューリリース:グレンスコシア 2000-2018 17年 オフィシャル キャンベルタウンロッホ & 信濃屋向け #225 58%

ジョアのようなミルキーさもあって美味しいスコシアでした。

 

グレンスコシア GLENSCOTIA 2000-2018 17yo OB for CAMPBELTOUN LOCH AND SHINANOYA #225 58%
one of 216 bottles



香りはフルーティで少しミルキー、桃味のジョア、少しパイナップルやオレンジ、奥から淡いミネラル。
飲んでも強くフルーティ。果汁感のある甘みと心地良いオーク、たっぷりの塩気があり後半に淡くボタニカル感。

【Good/Very Good】


2018年に詰められた、オフィシャルシングルカスクのグレンスコシア2000、17年熟成です。
20周年を迎えた有楽町キャンベルタウンロッホさんと信濃屋さん向けにボトリングされました。

以前ボトリングされて非常に好印象だった、キャンベルタウンピクチャーハウス向けを意識して樽選定したというお話でしたが、あそこまで露骨でないもののミルキーさが確かに感じられました。

それが果汁感も伴うしっかりとしたフルーティさや淡い酪酸っぽさともあいまって、桃味のジョアのようなニュアンスを帯びていたのが印象的でした。

最近のスコシアにしばしば感じられるジンのボタニカルっぽいニュアンスも淡く帯びており、らしさとフルーティさが両方とも楽しめるスコシアでした。

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2019.08.13【日記】

グレンフィディック 1973-2004 31年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 48.9%

蒸留所表記のあるボトラーのフィディック、美味でした。

 

グレンフィディック GLENFIDDICH 1973-2004 31yo CADENHEAD Authentic Collection 48.9%
one of 186 bottles, Sherry Hogshead



香りは淡いシェリー感がありリッチ。プラムやアプリコットのジャム、強い熟成感のあるワックスとエステル、マスカット、品のあるオーク。
飲むと粘性があり芳醇。梅ジャム、ワクシーで少し桃っぽさ、樽のリッチなオーク感、コクのある甘味、それでいてモルティな旨味も残っておりボディもある。

【Very Good/Excellent】


ケイデンヘッドのオーセンティックコレクションから、グレンフィディック1973、31年熟成です。
グレンフィディックは基本的にはボトラーに蒸留所表記を許可しませんので、2004年ボトリングで表記のあるこのボトルは貴重ですね。
同じようにファークラスの表記があるものも散見され、この時代のケイデンヘッドと蒸留所でどういう取り決めがあったのかは不明です。

さて肝心の内容ですが、非常に好きなタイプでした。

香りにおいても味わいにおいても心地良いシェリー感が全体を優しく包んでおり、それが強すぎない分だけエステリーで熟成感のあるフルーツ感もマスクされずに感じることができました。

熟成年数のわりにリッチなオークの主張も強すぎず、それでいてモルティさや厚みも残っているというハイレベルでバランスの取れたフィディックで、ニヤニヤしながら飲んでしまいました。

恐らくリリース当時から美味しかったのではないかとは思いますが、まだ飲み頃感もあってかなり好印象でした。


※※※
最近、書き溜めていた更新予定のデータがなぜか消失するという事件があり、しばらく更新が不定期になります。。。
更新が滞っているのを心配してくださりご連絡いただいた方々、ありがとうございました。
本業もありますので、復元に少々お時間をいただきますが、お待ちいただければと思います。

 
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2019.08.07【日記】

グレンファークラス オフィシャル 150周年記念ボトル 43%

実は初めて飲みました。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS OB 150th Anniversary Bottling 43%
Bottled in 1986, one of 6000 bottles, Sherry Casks



香りは甘やかなキャラメル風味のデニッシュ、ミルクチョコ、アプリコットジャム、少し香木っぽいウッディネス。
飲むと滑らかだがじわじわと芳醇に広がる。ジャム系のコクのある甘味と引き締めるウッディネスとこなれたタンニン、ハーブ、モルトの旨味も長めに残る。

【Good/Very Good】


1986年に、1836年の公式操業開始から150周年を記念してオフィシャルから6000本限定でボトリングされたグレンファークラス。
有名ボトルですが、きちんとテイスティングノートを書きながら飲むのは初めてでした。

1986年ボトリングでしかも記念ボトルですから、それなり以上に古い樽が入っていると思うのですが、高貴なオールドシェリーのニュアンスはあまり感じられませんでした。

香りからはわりと近年のシェリー樽に感じることの多いデニッシュっぽいニュアンスがあったのが印象的でした。

とはいえ多彩な香味になっており、何よりシェリー感が全体を覆うようなタイプではなく、リフィル系のシェリー感でモルティさもマスクされずに感じられました。

そのため味わいのバランスは非常に良く、加水のおかげでなおさらその方向で仕上がっていました。

わかりやすく派手なタイプではなく、こういうものを記念にボトリングしたのは、センスがあるとも言えると思います。

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2019.08.04【日記】

ハイランドパーク 1972-1994 21年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 56.5%

素晴らしい陶酔感でした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1972-1994 21yo CADENHEAD Authentic Collection 56.5%


香りは力強さに妖艶さが加わったシェリー感で陶酔感あり。熟した赤い果実の風味がある高級チョコレート、奥に香ばしさのあるこなれたモルティ。
飲むと芳醇で力強く広がる。香り同様にパワフルで陶酔感のあるシェリー感、心地良い甘みと引き締めるタンニンのビターさ、奥から噛み応えのあるモルティな旨味、最後にしっとりしたピート、余韻も長い。

【Excellent】


1994年にボトリングされた、グリーンケイデンのハイランドパーク1972、21年熟成です。

書こうと思えば長々と書くこともできそうな素晴らしいボトルでしたが、極力端的に表現するならば、

「経年変化も加わって妖艶さのあるシェリー感があり、ハウススタイルであるピートや旨みのあるモルティも残っており、何よりボディが全く抜けておらずアタックやテクスチャーのみがこなれている」

という、ほぼ完璧な香味でした。

良い樽で21年熟成し、カスクストレングスでボトリングされてそこから約25年後の開栓。

この上なく飲み頃でした。

素晴らしいボトルを素晴らしいタイミングで飲める幸せを満喫させていただきました。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.08.02【日記】

ハイランドパーク 8年 オフィシャル 43% 70年代流通

トール瓶の8年、かなり久しぶりに飲みました。 

 

ハイランドパーク HIGHLANDPARK 8yo OB 43%
1970's bottling



香りは心地良いオールド感と優しいオールドシェリーとこなれた蜂蜜、キャラメリゼしたナッツ、奥からじわりと土っぽいピート。
飲むと想定外に緩さも抜け感もない。やや凝縮感もあり舌に染み込むテクスチャー、淡い噛み応えのあるモルティとその旨味、香りより滋味深くピーティ、余韻まで厚みが保たれている。

【Very Good】


70年代に流通していたトール瓶のハイランドパーク、これは8年熟成です。

香りからは昔のシェリー感と滋味深いアーシーさを伴うピート、そして蜂蜜っぽいニュアンスも感じられました。

飲むと凝縮感があり、良いオールドボトル特有の旨味が舌に染み込んでくるような感覚もあって、香り以上に味わいがとても良かったです。

ボトリングから約40年が経過しており、瓶内変化がどの程度かというのが気になるところでしたが、オールド感はほどよいところにおさまっており、抜け感はほとんどありませんでした。

このコンディションとわかっていれば多少高くても買って飲もうという気持ちになるのですが、味見せずに買う勇気はないですね。。。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.07.31【日記】

ノースポート 1964-1979 15年 ケイデンヘッド 45.7%

ヘタレていない黒ダンピーでした。

 

ノースポート NORTH PORT 1964-1979 15yo CADENHEAD 45.7%
one of 114 bottles



香りは心地良いオールド感、萎びたオレンジとアプリコット、べっこう飴、熟成し過ぎた白ワイン、滋味深いタールを伴うピート。
飲むとオールド感と粘性あり。グレープフルーツのワタの甘みと渋み、癖のないシロップの甘み、内陸系のしっかりしたピートがあり長い余韻。

【Very Good】


いわゆる黒ダンピー時代のケイデンヘッドが1979年にボトリングしたノースポート1964、15年熟成です。
やや高めの加水ボトルです。

さすがに香りからも味わいからもオールド感は強めに感じられ、フルーツ感にも少し萎びたところはありますが、私の嗜好では十分に許容範囲で、タールっぽい内陸系のオールドピートも感じられてドキドキしました。

このあたりのスペックは、高いだけでなくフェイクも劣化も怖くて自分では買ったり開けたりする機会がもはやほとんど無いようにも思いますが、こういうノスタルジックな気持ちになれるウイスキーはたまに無性に飲みたいと思います。

そういう意味でも、バーで飲ませてもらえるのはありがたいです。

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2019.07.29【日記】

タムナヴーリン 1966-1989 22年 ダッシー クリストファーカナン向け 46.7%

やはりこの時代のシェリー感には替えの効かない魅力があります。

 

タムナヴーリン TAMNAVULIN 1966-1989 22yo R.W.DUTHIE for CHRISTOPHER CANNAN 46.7%


香りは濃厚なオールドシェリー、黒糖、プルーン、ベリージャム、腐葉土。
飲むと滑らかだがパワフルに広がる。黒糖の甘みとコク、引き締めるブドウの皮のタンニン、陶酔感もあって長く心地良い余韻。

【Very Good】


タムナヴーリン1966、22年熟成。
ダッシーが1989年にフランスのクリストファーカナン向けにボトリングした伝説的なボトリングのうちの1本です。
サマローリの伝説的なボトリングもその多くがこの時代のダッシーの樽でしたし、タイムスリップして樽を選べると言われたら、私もこの辺りから選びたいと言いそうです。

このタムナヴーリンは、以前に飲んだ時に比べるとややオールド感が強まっており、個人的な嗜好では少し瓶内変化が進み過ぎたかなという印象を持ちました。

とはいえ、現状ではこの時代のシェリーカスクにしか感じることのできないオールドシェリーのニュアンスがたっぷりと感じられ、素晴らしく美味しいものであることに疑いの余地はありません。


 
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2019.07.27【日記】

ハイランドパーク 18年 オフィシャル 43% 90年代流通

やはり安定感のあるオフィシャルボトルです。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 18yo OB 43%
90年代流通



香りはしっとり濃いめのシェリー感、レーズン、黒糖、滋味深いモルティ、奥に淡くピート。
飲むと芳醇、コク深い黒糖の甘味、濃い旨味、厚みあり、溶け込んでいるが余韻にじわりと顔を出すスモーク。

【Very Good】


90年代頃に流通していた、ハイランドパーク18年のオフィシャルボトルです。

香りにおいても味わいにおいても、芳醇で心地良いシェリー感と滋味深いモルティさが印象的でした。

経年変化である程度こなれていますが、もともとの酒質が厚いためかボディはしっかりと保たれており、コクと旨味には凝縮感もありました。

コクがあるのに嫌味は無く滑らかで、いくらでも飲めそうです。
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2019.07.24【日記】

ポートエレン 1982-2000 ロンバード ジュエルズオブアイラ 52%

生き生きとしたポートエレン、美味でした。

 

ポートエレン PORT ELLEN 1982-2000 LOMBARD JEWELS OF ISLAY 50%


香りは萎び始めたレモン、強いが心地良いグラッシー、麦芽の主張もあり、干し草を焼いたようなスモーク、貝殻のミネラル感。
飲むと優しい口当たりから舌に染み込むような麦芽の旨味、品のある柑橘の甘味と酸味、強い塩気、厚みはほどほどだがピーティで長めの余韻。

【Very Good】


ロンバードが2000年にボトリングしたポートエレン1982、およそ18年の熟成で、50%に加水されてボトリングされています。

樽もそこまで効いておらずナチュラルな香味で、熟成がそこまで長くないためか、フレッシュなアイラモルトらしい香味があります。

モルティや強いピーティに加えて、グラッシーな雰囲気もあり、80年代というより1970年代蒸留の短熟ポートエレンのような雰囲気です。

ややプレーンな香味なので経年変化もマイルドだと思いますが、加水もされており、20年近い経年変化を経て、しかもボトルの最後の1杯だったためか、結構こなれた印象でした。

全体にクリーンでもあり、素直に舌に染み込むような旨みもあって、それがブリニーでピーティな余韻と共に最後まで残りました。


 
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2019.07.22【日記】

ニューリリース:アードベッグ オフィシャル "ドラム" コミッティ向け 52%

陽気な味わいのモルトで、面白かったです。

 

アードベッグ ARDBEG OB "DRUM" SPECIAL COMMITTEE ONLY EDITION 52%


香りはややスピリティで若々しい。フレッシュな麦芽と清々しいシトラスと生姜、強いスモーク、バニラとココナッツミルク、クールな金属感を伴うラムコークのニュアンス。
飲むと香りよりこなれていて刺激はほどほど。バイナップルなどのフルーツとラムを感じる陽気な印象とその甘味、麦芽の旨味、スモークも強く長い。

【Good/Very Good】


今年のアードベッグデー向けにリリースされたのは、アードベッグ・ドラムと名づけられたラムカスクフィニッシュのものでした。
これは現地で先行してリリースされるコミッティ向けのカスクストレングスです。

毎年割と熟成は短めのものが多く、それを樽でマスクしている印象もあるのですが、今回のものにもそういう一面はありました。

しかし味は意外にスピリティでなく、コンセプト通りの陽気な甘さがあり、全体としてはまとまっていると感じました。

実はこの後で、ウイスキーガロアのテイスティングで加水のものもテイスティングしたのですが、当然同じ系統ではありつつも正直そちらのほうが香りも尖っておらず美味しく感じました。


 
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2019.07.19【日記】

グレンモーレンジ オフィシャル ポートウッドフィニッシュ 90年代流通 43%

甘露と言えるような心地よい味わいでした。

 

グレンモーレンジ GLENMORANGIE OB PORT WOOD FINISH 43%
90年代流通



優しく甘い香り。アプリコットジャムとポートワインそのもののニュアンス、リッチなオーク。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる。コクのある深い甘味とこなれた旨味、心地良いウッディネスを伴う長い余韻は非常に心地良い。

【Very Good】


グレンモーレンジの初期のウッドフィニッシュもの、続いてはポートウドフィニッシュです。
フィニッシュ前にはやはりアメリカンオークの樽で12年以上熟成されています。

香りも味わいも、優しく穏やかな甘さが印象的なモルトで、香りからはポートワインそのもののニュアンスも感じられます。

滑らかな口当たりですが芳醇な味わいの広がりがあり、甘味一辺倒ではなく心地良いウッディネスがあって深みも十分です。

原酒の味だけでなく樽の味も樽の味として楽しめるモルトですが、それでいてちぐはぐな感じは無く一体感があるのは、やはり経年変化に起因する部分が大きいのではないかと思います。

全体としては甘露というようなイメージの心地良い甘味のモルトで、お代わりしたくなる美味しさでした。


※次はマディラ、、、の予定でしたが、写真を撮り忘れたようで掲載できず。

マディラウッドフィニッシュも先の2本と同様に、現行よりも樽と先に入っていた酒の味がしっかりついており、それでいて一体感もある仕上がりでした。

この飲み比べはかなり楽しかったです。

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2019.07.17【日記】

グレンモーレンジ オフィシャル シェリーウッドフィニッシュ 90年代流通 43%

トロリとした甘やかさで一体感もありました。

 

グレンモーレンジ GLENMORANGIE OB SHERRY WOOD FINISH 43%
90年代流通



香りは甘やかで芳醇、重さのある濃いシェリー、レーズンとビターチョコレート、ハーブリキュール。
飲むと滑らか。コクのあるレーズンなどドライフルーツと黒糖の甘味、コーヒー、余韻はまったり甘いシェリー感が長めに残る。

【Good/Very Good】


今では定番にもなっている、グレンモーレンジのウッドフィニッシュもので、90年代半ば~後半くらいに流通し始めたように記憶しています。
これはその初期のもので、フィニッシュ前の熟成も今より長く、アメリカンオークの樽で最低12年と記載されています。
シェリー、ポート、マディラと3種類を飲み比べる機会があり、まずはシェリーウッドフィニッシュです。


原稿のものに比べると、明らかにまったりと重さとコクのある甘やかなモルトで、シェリー感そのものも強いように思います。

ドライフルーツに加えて、黒糖を感じるようなコクのある甘さだったのが特に印象的で、それをほどよく引き締めて深みを演出するタンニンも素敵でした。

もしかしたらボトリング当初はもう少し露骨な味付け感があったのかもしれませんが、今は一体感があってトロミもあり、非常に美味しかったです。

このシリーズのシェリーフィニッシュが強烈にサルファリーだった記憶はありませんが、このあたりもシーズニングシェリーでしょうし、現行品の良いシェリーカスクのものがこういう変化を遂げてくれるのには期待できると思います。

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2019.07.14【日記】

ロイヤルロッホナガー 12年 オフィシャル 70年代流通

やはりオールドスタンダードの傑作ですね。

 

ロイヤルロッホナガー ROYAL ROCHNAGAR 12yo OB 40%
70年代流通



香りは心地良いオールド感、萎びたオレンジや淡く桃っぽさ、穏やかなモルティ、奥からオールドピート。
飲むと優しい口当たりで舌に染み込むようなモルティな旨味、萎びた柑橘、穏やかなコクのある甘味、香り同様のオールドピートも残る心地良い余韻。

【Very Good】


70年代流通のロイヤルロッホナガー12年、オフィシャルボトルです。
ディーサイド表記のラベルも非常にかっこいいですね。

今まで何度も飲む機会がありましたが極端に状態が悪いものに出会ったことのないボトルですが、今回も良かったです。

恐らく流通当時からスタンダードらしく厚めの麦芽感をベースにしたモルトだと思いますが、時間経過で滑らかさ柔らかさが増しているようです。

それでいて枯れたボディの抜けた感じは無く、特にふくよかさが増したモルティさが非常に魅力的でした。

全体としてロイヤルという名に恥じない上品な仕上がりだったのも印象的でした。


 
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2019.07.12【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 2007-2019 11年 オフィシャル 56.2%

面白いスペックと味でした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 2007-2019 11yo OB 56.2%
one of 270 bottles, Refill Sauternes Hogshead



香りは厚みがありリッチ。アプリコットジャム、しっかりめのオーク、奥から磯っぽさとピート。
飲むと糖分すら感じる濃縮感のある濃い甘味、コクあり、焦げ感のあるアップルパイ、オークのタンニンは鉛筆の削りカスを感じる寸前。

【Good/Very Good】


最近リリースされた、オフィシャルシングルカスクのスプリングバンク2007、ソーテルヌの樽で11年熟成しています。

香りからはスペックよりも若さを感じなず、重厚な印象でした。甘やかなジャム感に強く効いたオークが若さをかき消しているようでした。

飲んでみるとソーテルヌの影響かダイレクトに感じる甘味があり、そこにかなり強く樽のニュアンスが伴っていました。

近年の樽としては生木っぽさを伴っているといえそうな樽感で、美味しいですが少し引っ掛かりがありました。

私も大好きな、昔ながらの作りを続けるスプリングバンクですが、この蒸留所のものにしかほぼ感じないサルファリーなシェリーカスクがあったり、こういう最近みない生木っぽい樽があったり、カスクマネジメントもやや遅れているのかもしれません。

多少の当たり外れはあった方が面白いとも言えますので、当たりがある限りは積極的に飲み続けていきたいと思います。


 
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2019.07.09【日記】

ニューリリース:ベンローマック 2002-2018 オフィシャル "EXCLUSIVE SINGLE CASK" ウイスキーフープ向け #960 60.3%

やはり高級感のあるバーボンバレルです。

 

ベンローマック BENROMACH 2002-2018 OB EXCLUSIVE SINGLE CASK for WHISKY HOOP #960 60.3%
First Fill Bourbon Barrel, one of 216 bottles



香りはオレンジとバニラ、リッチなオーク、ココナッツ、奥からモルティさ、しっかりめのピート。
飲むと粘性あり。熟したオレンジ、コクのある蜂蜜の甘味、麦芽の旨味、嫌味のない程度に主張するリッチなオーク、スモーキーで長い余韻。

【Good/Very Good】


最近ウイスキーフープから頒布された、ベンローマック2002、およそ16年熟成のシングルカスクです。

樽番号が近くほぼ同じスペックの#957も以前テイスティングしましたが、溶剤っぽさが今回のものに弱いくらいでかなり近い香味だったと思います。

とにかく、いわゆる良いバーボン樽というのはこういう味だとという香味で、柑橘系のフルーティさとバニラ、少しココナッツを伴うリッチなオーク感といった要素がはっきりと感じられます。

それでいて生木っぽさやエグ味が全くありませんでした。

樽の香味が乗っているだけでなく、ピートもあって完全に仕上がった感じのボトルで、このタイミングで詰めるのにふさわしい1樽だと思います。


 
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2019.07.07【日記】

グレンリベット 1972-1990 17年 ケイデンヘッド 55.6%

素顔の素敵なリベットでした。

 

グレンリベット GLENLIVET 1972-1990 17yo CADENHEAD 55.6%


香りはプレーンな樽感で素朴なモルティ、シナモン、加熱した林檎、少しムスク、じわりとピート。
飲むと噛み応えのある凝縮したテクスチャー、旨味のあるモルティが舌に染み込む、クセはないがコクのある甘味にスパイシーさもあり、香り同様にシナモン感あり、余韻は長め。

【Very Good】


1990年にボトリングされた、ケイデンヘッドのダンピーボトル、いわゆる"黒ケイデン"のグレンリベット1972です。
黒ケイデンは加水のものも多いのですが、これはハイプルーフでボトリングされています。

このボトルはもう少し後のグリーンのトール瓶にしばしばある、樽の味付け感の無いプレーンでスパイシーなタイプで、麦芽の旨味が強く主張してきました。

恐らくボトリング直後は刺激的でスパイシーな部分が前面に出ているタイプだったと思いますが、ボトリング後30年近く経過してこなれて旨味が染み込むようなテクスチャーを帯びていました。

硬く頑なだったのがついに飲み頃に差し掛かったという印象のボトルで、樽熟成による影響が少ない分、原酒の香味と瓶内変化による香味がダイレクトに楽しめるリベットでした。

この手の香味は大好きですが、こうして飲んでも、グレンリベットは有名蒸留所の中でも特に原酒の個性で他と鑑別するのが難しいお酒だなと実感しますね。


このボトルは、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2019.07.05【日記】

バルブレア 1966-2001 35年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 40.4%

度数の低さが樽感でマスクされていました。

 

バルブレア BALBLAIR 1966-2001 35yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 40.4%
one of 151 bottles



香りは高貴なシェリー、ブドウ果汁やアメリカンチェリー、甘やかなアップルブランデー、奥からハーブリキュール。
飲むと度数の割にパワフル。アップルブランデーのコクのある甘味と優しいタンニン、心地良いウッディネスはあるが過剰な渋味も無く、陶酔感のある余韻。

【Very Good】


ダグラスレインがOMCとしてリリースしたバルブレア1966、2001年ボトリングです。
OMCといえば50%加水ですが、当時は度数落ちしたこういう長熟ボトルもOMCのスペシャルカスクストレングスとしてたまにリリースされていました。
今なら違う特別なシリーズとして高く売り出されそうですね。

60年代らしい高貴なニュアンスを伴うオールドシェリー感が心地良く、全体に甘やかで深みのある香味でした。

と同時に、長熟ですがみずみずしさを感じるようなブドウ感もあったのが特に魅力的でした。

そして何より、ウイスキーであるためのギリギリの度数にも関わらず、迫力と余韻の長さを残していたのが印象的でした。
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2019.07.02【日記】

ブローラ 1982-2001 19年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%

樽感と原酒の個性が独特な香味を作っていました。

 

ブローラ BRORA 1982-2001 19yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 732 bottles, Sherry Cask



色は薄いがミーティなシェリー感、淡くプルーンやミルクチョコレート、少しフェインティで加熱した豆、しっかりめのモルティと肉の燻製のスモーク。
飲むとやや刺激があり、スモークが香りよりしっかり。甘味にはクセがなく少しブリニー、スケールは大きくないが旨味もあってスパイシーな余韻。

【Good/Very Good】


ダグラスレインのOMCから2001年にボトリングされた、ブローラ1982、19年熟成です。
本数的には2樽のヴァッティングでしょうか。

ラベルでは通常よりシェリーカスクを強めに謳っているのですが、色は薄めです。

しかし香りには80年代に多くリリースされたミーティでサルファリーとも感じるシェリー感が前面にでていました。

また、原酒由来だと思われる少しフェインティなところもスモークと一緒に感じられました。

飲むと20年近い熟成に続いて加水ボトリング後に18年の瓶内変化を経たわりには、まだ刺激があってしっとりした染み込むようなところは出ていませんでした。

その代わりにピーティでモルティな旨味は感じやすいように思いました。

恐らくはひと昔前の80年代蒸留のリリースにたまに見かけた、色や良い香味はあまり出ないのにサルファリーさだけはしっかり出ているタイプのボトルだったのではないかと思います。

それが時間と共にサルファリー要素がある程度抜けて今に至るといったところでしょうか。

今飲めばそれなりに美味しいですが、恐らくはウイスキー不景気で翌年に閉鎖する状況だったブローラですし、当時としてもあまり高級でない樽に詰められたものだと思います。

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2019.06.30【日記】

クライヌリッシュ 1982 17年 ロンバード ジュエルズオブスコットランド #5739 63.3%

まだ頑なさの残るハイプルーフの1982でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1982 17yo LOMBARD JEWELS OF SCOTLAND #5739 63.3%


香りはやや頑な印象から徐々にワックス、蜂蜜とクレームブリュレ、キレのあるモルティ。
飲むとじわじわと強まる刺激、遅れて粘性、オイリー、アプリコットティー、心地良い甘味、長く淡い陶酔感のある余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


ロンバードのジュエルズオブスコットランドから、1999年頃にボトリングされたクライヌリッシュ1982、17年熟成です。

1982のクライヌリッシュといえば、1972と近いワクシーで粘性の高い独特の香味で人気のあるヴィンテージです。

しかし63.3%とかなりのハイプルーフで樽もプレーンなため、ボトリングから20年程度経過しているにも関わらずまだ頑なさが前面に出ており硬いです。

最初は刺激も強いですが、口に含んでからの時間と共にゆっくりと求めていた個性が出てきて、最終的には陶酔感のある余韻へとつながっていきました。

口当たりからの口内での変化が非常に面白く、美味しいクライヌリッシュではありますが、ハイプルーフの刺激に口腔内が慣れている人でないと真価がわからないかもしれません。

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2019.06.28【日記】

ラフロイグ 30年 オフィシャル 43% 90年代流通

やはり美味しくてため息が出ますね。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 30yo OB 43%
90年代流通



香りはピートとレザー、皮付きのブドウ、焼きリンゴ、しっとりした海藻のヨードとスモーク、腐葉土、強烈に陶酔感あり。
飲むと粘性と濃縮感あり。穏やかなオールドシェリー、しっとり舌に染み込む旨味、香り同様にアーシーでヨードのあるピートもしっかり。長く陶酔感のある余韻。

【Very Good/Excellent】


1990年代後半くらいに流通していた、ラフロイグ30年オフィシャルボトル。

逆算すると60年代以前の原酒ということになりますが、その時代のシェリー感があり、長い熟成を経ていますがオフィシャルのラフロイグらしいヨードの効いたピートもしっかり残っていました。

これまでの経験ではもう少しシェリー感が強いイメージでしたが、私の記憶違いか、もしくはシェリー感がやや少なめのロットなのかもしれません。

いずれにしても陶酔感のある素晴らしいボトルで、美味しさにため息が出てしまいました。

願わくば、現行品のラフロイグにも30年後に飲んでこういうため息が出るようなものがありますように。。。

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T.Matsuki

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