ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.11.24【日記】

ニューリリース:ロングロウ 1998-2017 19年 オフィシャル ウィスクイー向け 56.0%

レアなものを日本向けに詰めてもらいましたね。

 

ロングロウ LONGROW 1998-2017 19yo OB for WHISK-E 56.0%
one of 540 bottles, Refill Sherry Butt



香りは甘辛いタレの焼き鳥、みたらし、焦げ感を伴うモルティ、アメリカンコーヒー、スモーキーでミーティ、魚介ダシ、腐葉土、リッチで複雑。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ジャム系の強いコクのある甘味と味を深めるタンニン、ジューシーな肉の旨味と磯っぽさ、強い塩気、ピーティでリッチな長い余韻。

【Good/Very Good】


今年ボトリングされた、ロングロウ1998の19年熟成です。
オフィシャルのシングルカスクで、リフィルシェリーバットで熟成されています。

ロングロウ、というかスプリングバンク蒸留所のシェリーカスクは、ハウススタイルの塩気ともあいまってダシ醤油っぽく感じるサルファリー要素が前面に出ていることがあり、それが個人的に苦手なのでちょっと警戒していただきましたが心配は無用でした。

露骨なダシ醤油っぽさはなく、他の成分との関連でみたらしや焼き鳥のたれのようなニュアンスとして感じられ、多彩で濃縮感のあるシェリー感とロングロウらしいモルトと貝っぽい旨味成分、そして土っぽさやピートといった個性的な要素が複雑に絡み合った香味でした。

ごくうっすらと焦げたゴムのようなサルファリー要素は感じなくもないですが、私の嗜好ではマイナスに捉えない程度に留まっており深みを形成する要素のひとつになっていました。

現時点でも美味しくいただきましたが、まだ多彩な香味がごちゃごちゃした部分があり、これから一体感が出てくるとさらに美味しくなると思います。

シェリーカスクでこの熟成年数だとなかなか詰めさせてもらえないスペックだと思いますが、正規の輸入元としてしっかりひと樽日本に入れてくれたことに感謝です。

家でも開けて、変化も含めてじっくり楽しもうと思います。


 
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2017.11.22【日記】

トマーティン 25年 オフィシャル 43%

らしいフルーツ感がちゃんと感じられました。

 

トマーティン TOMATIN 25yo OB 43%


香りは強いフルーティ、パイナップルや桃、少しグァバ、少し薬っぽいケミカル感。
飲むと穏やかな口当たりから広がる、香り同様にケミカルもトロピカルもあるが露骨で無い程度、少しコニャック、ほどよくまとまった甘味と酸味、想像よりはボディがありフルーティな余韻。

【Good/Very Good】


オフィシャルのトマーティン25年、2000年頃の流通だと思われます。

逆算すると70年代半ばくらいの蒸留と思われ、1976などのトロピカル感の突き抜けたものが作られていたのと同時期ですね。

そこまで突き抜けるほど露骨なフルーツはありませんが、そのぶん子供の薬のようなケミカルさも控えめで、わりとナチュラルな熟成感だと思いました。

抜け感に伴ったフルーツでないためなのか加水43度のトマーティンとしてはボディも感じる仕上がりで、安定したフルーティモルトでした。


 
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2017.11.20【日記】

ノッカンドゥ 1974-1986 オフィシャル 43%

安定の美味しいオールドボトルでした。

 

ノッカンドゥ KNOCKANDO 1974-1986 OB 43%


香りは心地良いオールド感、ドライアプリコット、リンゴジャム、カラメル、シナモン、滋味深いモルティ、奥に淡くピート。
飲むと柔らかな口当たり、少し萎びたオールド感があるが抜け感は無い、アプリコットやリンゴのジャムの優しい甘味、舌に染み込むモルティさ、後半に少しマールのニュアンス。

【Good/Very Good】


約30年前の1986年にボトリングされたノッカンドゥ1974、約12年の熟成です。

60年代蒸留の同蒸留所のトールボトルと比べると突き抜けた華やかなフルーティさはありませんが、濃縮感のあるフルーツ感がしっかりと感じられました。
度数以上に濃い味で、オールドボトルらしいこなれたテクスチャーで舌に乗って染み込む感じも良く、最後にちょっと古いマールのようなニュアンスもあって面白く、美味しくいただきました。

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2017.11.19【日記】

ハウスモルト 1990-2014 23年 ウィルソン&モーガン #17 48%

ラガというよりブナの味でした。

 

ハウスモルト HOUSE MALT 1990-2014 23年 WILSON&MORGAN #17 48%
Sherry Butt



香りは全体を覆う強いシェリー、プルーン、チョコレート、ハーブやグローブなどのスパイス、甘辛く煮た肉、強めのピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、香り同様にプルーンや黒糖の強い甘味、キャラメリゼしたナッツ、コクあり、淡い渋味、磯っぽさ、ピートあり、余韻は長め。

【Good/Very Good】


2014年にウィルソン&モーガンがハウスモルトの表記でボトリングしたシングルアイラモルト、ヴィンテージは1990で23年熟成です。

香りにも味わいにもプルーンや黒糖などのこってり系の甘いニュアンスがしっかりと出たシェリーカスクで、ミーティなニュアンスも感じられました。

野暮ったさはあるのですが、強い甘味があり、アイラモルトらしい磯っぽさやピートも感じられ、ややオイリーで余韻も長かったです。


このボトル、ボトラーズで蒸留所名を明かせないということもあってかラガヴーリンという噂でした。

確かにピートの強さ的にはラガヴーリンでいいようにも思いますが、野暮ったさを強く感じたためか直観的にはピーティに振れたブナハーブンという印象でした。


 
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2017.11.17【日記】

バンフ 1974-2007 32年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 47.8%

熟成感たっぷりでした。

 

バンフ BANFF 1974-2007 32yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 47.8%
one of 272 bottles



香りは少しエステリーで熟成感がしっかり、洋ナシのコンポート、バナナの入ったカスタードクリーム、紅茶、奥に穏やかなモルティ。
飲むと滑らかな口当たりで味は濃厚、バナナクリームのコクのある甘味と煮詰めた紅茶のようなタンニン、心地良く長めの余韻。

【Good/Very Good】


ダグラスレインのオールドモルトカスクからバンフ1974、32年熟成です。
自然に度数が50%を割り込んでおり、OMCですがカスクストレングスでボトリングされています。

非常に熟成感があり、多彩なフルーティさ、特にバナナや洋ナシを使ったフルーツケーキのようなニュアンスが魅力的でした。

とろりとした甘味とほどよいタンニンのバランスも良く、余韻の最後までフルーティでした。

度数がやや保たれているためか、抜け感を伴った長熟フルーティとは異なるタイプだったもの良かったです。
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2017.11.15【日記】

アードベッグ 1979-2005 GM コニッサーズチョイス 43%

安定の70年代ですね。

 

アードベッグ ARDBEG 1979-2005 GM CONNOISSEURS CHOICE 43%
Refill Bourbon Barrels



香りは独特のクレゾールや金属、カスタード、りんご、レザーとオイル、湿った砂利、穏やかなモルティ、鞣し革。
飲むと優しい口当たりから少しずつヒリヒリとスパイシーになる、オレンジ、あっさりした甘味とほどよい酸味と塩気、香り同様の独特のピート感は長く続く。

【Good/Very Good】


GMから2005年にボトリングされた、アードベッグ1979です。

加水シリーズのコニッサーズチョイスのボトルで、当時としては特別なものではないと思われますが、金属や塩素、独特の砂利のようなニュアンスなど、期待を裏切らない70年代のアードベッグの個性がしっかりと感じられます。

ややライトボディではありますが、ピーティなニュアンスも含めて唯一無二の個性は長く残りました。

 
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2017.11.13【日記】

カリラ 1983-2015 ウィームス 46%

熟成感のあるカリラで、厚みもありました。

 

カリラ CAOL ILA 1983-2015 WEMYSS MALTS 46%
one of 280 bottles, Hogshead



香りは熟したオレンジやアプリコット、バニラ、畳っぽいグラッシー、潮風、スモーキーで金属感を伴う鋭いピート。
飲むとじわじわとスパイシー、バニラ、オレンジ、草や金属感、濃い目の甘味と魚介ダシの旨味、スモーキーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


ウィームスが2015年にボトリングしたカリラ1983、およそ32年の熟成です。

ここ数年では、長期熟成のアイラモルトというとブナハーブンがメインになってきており、カリラのリリースはだいぶ減ってきた印象でしたが、久しぶりに近年リリースの長熟ものをいただきました。

カリラは特にオフィシャルがそうですが熟成期間が長くても熟成感が出にくいものが多いイメージでしたが、このボトルは樽の影響かなかなかの熟成感がありました。

また、鋭く冷たい印象のものが多いカリラですが、このボトルはまったりと甘やかで暖かさも感じられました。

もちろんピーティな個性は十分に残っており、長い熟成でいろいろな要素が付加されたのが感じ取れるボトリングだと思いました。


 
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2017.11.12【日記】

グレンリベット 1971-1999 27年 ダグラスレイン オールドモルトカスク 50%

かなり良いシェリー感で美味でした。

 

グレンリベット GLENLIVET 1971-1999 27yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask 50%
one of 371 bottles



香りは高貴なシェリー感で陶酔感あり、果汁感もある巨峰、高級なキャラメルやチョコレート、心地良いウッディネス。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、ブドウのフルーツ感と心地良い甘味、優しく気持ちの良い渋味、淡いピート、淡くレザー、長く心地良い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインが1999年にボトリングしたOMCのグレンリベット1971、27年熟成です。

記載はありませんが明らかにシェリーカスクの影響を受けたモルトで、高貴さも感じるオールドシェリーのニュアンスがありました。

ブドウやチョコレート、そしてウッディネスにも高級感があり、甘味渋味酸味もそれぞれ心地良く、淡いピートやレザー感も味わいを深めていました。

主に樽の個性を楽しむボトルですが、オールドシェリーのニュアンスを楽しむことができました。


 
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2017.11.10【日記】

マッカラン 12年 オフィシャル 43% 80年代流通

珍しくちょっとパフューム要素がありました。

 

マッカラン MACALLAN 12yo OB 43%
80年代流通



香りは濃厚なオールドシェリー、ブドウの皮、ベリージャム、少し黒糖のかりんとうやたまり醤油、レザー、甘やかでリッチ。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、香り同様のオールドシェリーの多彩な香味、うっすらとスミレっぽいパフューム要素、コク深い甘味と渋味、余韻は妖艶さがあり長い。

【Very Good】


80年代流通のマッカラン12年、当時のオフィシャルスタンダードボトルです。

濃厚かつ華やかな、この時代らしい素晴らしいオールドシェリーのニュアンスが香りにも味わいにもたっぷり感じられました。
皮付きのブドウのようなニュアンスがあり、甘味と渋味のバランスも良く妖艶さやふくよかさも感じられて素晴らしいです。

何度も飲んできた安定感のあるボトルでしたが、今回取り上げたのは、いつもの要素に加えて珍しくスミレのようなパフューム要素が伴っていたからです。
後に残るものでもなく、エレガントさを邪魔するものでもなく、このボトルの個性として面白いと思いました。

マッカランにパフュームを感じたことはほとんど記憶になく、もともとなのかボトリング後の変化なのかは不明です。
ただ、マッカランの原酒にそういう素因を感じたことがほとんどありませんので、個人的にはボトリング後にでてきたものではないかと思いました。

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2017.11.08【日記】

グレンモール 1966-2002 35年 ダグラスレイン オールド&レア 45%

やはり独特の陶酔感があって素晴らしいです。

 

グレンモール GLENMHOR 1966-2002 35yo DOUGLAS LAING Old & Rare 45%
one of 230 bottles



香りは独特の陶酔感、ニッキ、生姜飴、梅っぽさ、奥には淡い桃、こなれているのに旨そうなモルティ、飲みたくてたまらなくなる。
飲むと度数よりパワフル。じわじわと染み込むようなテクスチャー、香り同様に独特のニッキ感、熟した梅ジャム、強いコクのある甘味と濃厚なモルトの旨味、長く心地良い余韻。

【Very Good/Excellent】


ダグラスレインのフラグシップシリーズであるオールド&レアからグレンモール1966、35年熟成です。
緑瓶で肩ラベルもなく、このシリーズでも初期のリリースですね。

以前にも何度か書きましたが、樽選びの問題なのか、OMCには無くオールド&レアの序盤のものにだけ共通して感じられることの多い独特の陶酔感がこのボトルにもしっかりと感じられました。
これの表現がうまくできずずっと苦心しているのですが、最近ではその一部に和っぽいニュアンスを含んでいると捉えています。

このボトルにも梅っぽさやニッキや生姜、それにこなれて非常に旨そうなモルティが含まれたようなニュアンスを感じ、樽はそれほど強くないためか長熟で度数も落ちているのに厚みがあります。
ノージングしている最中にも口に含みたくてたまらなくなってきました。

飲んでも度数以上に厚みがあり、旨味は染み込むようでもあり、コクのある甘味と旨みが融合してたまらない美味しさです。
そして結局のところうまく美味しさが伝えにくいボトルではありますね。。。

このグレンモールは何度も飲んだことのあるボトルでしたが、久しぶりだったこともありことさらに美味しく感じました。
いくらでも飲めそうです。


 
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2017.11.06【日記】

ボウモア オフィシャル バイセンテナリー 日本向け 43%

本当に久しぶりに飲みましたが、やはり素晴らしいですね。

 

ボウモア BOWMORE OB Bicentenary for Japan 43%


香りは陶酔感のあるオールドシェリー、ブドウ果汁、コニャック、重くない腐葉土っぽいアーシー、わずかにレザー、こなれているが強いピート。
飲むと滑らかでこなれた口当たりから広がる、妖艶なシェリー、古いワインのようなニュアンスと果汁感もあるブドウ、品のある甘味と渋味、後半はアーシーとピーティが強まる、陶酔感のある長い余韻。

【Very Good/Excellent】


1979年にボウモアの200周年、いわゆるバイセンテナリーの記念ボトルとしてリリースされたボトルです。
何種類かあることが知られており、このハンドメイドっぽい形状のボトルだと1964年のヴィンテージ表記があるものや、このボトルのようにその表記が無いもの、そしてイタリア向けのシングルカスクカスクストレングスの角瓶などがあり、お目にかかったことがありませんが他にもあるようです。

今回のボトルは菱和洋酒株式会社の入れた日本向けのボトルで、50年代と60年代のヴァッティングだという話を聞いたことがありますが、正確なところはわかりません。

私もかなり前に何度か飲んで感動したあと飲んでいなかったボトルだったので、今飲んでどう感じるかとても楽しみにテイスティングしました。

香りにも味わいにも陶酔感を感じるシェリー感があり、まだみずみずしさを残したブドウの果汁のようなニュアンスがある一方で、陶酔感のある上等なコニャックや古いワインのようなブドウ感もありました。
そして、60年代以前の酒に感じることの多いアーシーさのあるピートもしっかり残っており、こなれた感じはありましたが、明らかな抜け感はなく強さを残していました。

加水ということも手伝ってか全体に品があり、甘味や渋味のバランスの取れたエレガントな味わいで、最後までうっとりするような陶酔感でした。

最近、こういうスペックの古い加水ボトルには、抜け感というか、こなれすぎているような物足りなさを感じることが多くなっていたのですが、それを凌駕する魅力があるためか満足感もありました。

スペック的には状態の悪いものも出てきそうですが今回のものは素晴らしいコンディションで、このタイミングでテイスティングさせてもらえてとても幸せでした。


 
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2017.11.04【日記】

グレンオード 12年 オフィシャル 70~80年代流通

オールド感が強めでも期待に応えてくれました。

 

グレンオード GLENORD 12yo OB 40%
70~80年代流通



香りはしっかりめのオールド感、グレープフルーツ、淡く桃やスミレ、乾いたニュアンスがあるこなれたモルティ、淡いピート。
飲むとさらりとした口当たり、乾いたグレープフルーツ、じわじわと染み込むようなモルティとその旨味、クセのない優しい甘味と酸味、奥から淡く土っぽいオールドピート、キレイな余韻。

【Good/Very Good】


70~80年代流通と思われるグレンオード12年オフィシャルボトル。

何度も飲んだことのある私の好きなオールドボトルですが、今回のものはややオールド感が強めに感じられました。

とはいえ、グレープフルーツのような素敵な柑橘感と淡い桃っぽさ、心地良いモルティ、そして古いピート感と、いつも感じるニュアンスが今回もしっかりと感じられました。

オールド感や土っぽさを帯びていても全体としてクリアな印象があるのも期待通りで、やはり良いボトルでした。

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2017.11.03【日記】

ロッホサイド 1981-2005 GM レアオールド 43%

1981のロッホサイドらしい味わいでした。

 

ロッホサイド LOCHSIDE 1981-2005 GM Rare Old 43%


香りはプルーンやレーズン、奥から桃、チョコレートケーキ、リッチなウッディネス、ハーブ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、プラムジャムや濃縮した桃、トロピカル感、少し薬っぽいケミカル感、濃い甘味とほどよい渋味、若干のエグ味とケミカル感は伴うがフルーティな余韻。

【Good/Very Good】


GMのレアオールドから2005年にボトリングされたロッホサイド1981、およそ24年の熟成です。

ラベルに記載はありませんがシェリーカスク由来と思われる濃縮フルーツが香りからも味わいからも感じられました。

それと同時に、ロッホサイド1981らしい桃っぽさと薬っぽいケミカル感も感じられましたが、このボトルでは香りにおいてはシェリー感にマスクされているのか、味わいに強く感じられました。

樽と原酒のフルーツ感が同時に感じられるモルトで、甘味と渋味のバランスも良く、加水のおかげか若干感じたエグ味もそれほど引っかかりませんでした。

1981のロッホサイドには、ボトラーやボトリング時期、そして樽のタイプに関係なくほぼこの桃っぽさやトロピカルフルーツ、そしてケミカルな要素が感じられますね。

特定のニュアンスを持つ偏った樽だけがブローカーからボトラーに流れたというよりも、この時期のロッホサイドの原酒すべてに共通する要素なのではないかと推察します。

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2017.11.01【日記】

ニューリリース:バルヴェニー 2002 14年 オフィシャル "ピートウィーク" 48.3%

興味深いニューリリースです。

 

バルヴェニー BALVENIE 2002 14yo OB "PEAT WEEK" 48.3%
American Oak



香りは多彩、アプリコットジャム、焼きリンゴ、蜂蜜、スモークしたナッツやトースト、じわじわと強まる甘やかなバニラやクッキー。
飲むとオレンジキュラソー、蜂蜜の入ったクッキーのようなのコクのある甘味とオイリーさ、優しいモルティとスモークのある余韻。

【Good/Very Good】


バルヴェニーのオフィシャルボトルとして、ピートウィークという新しいボトルがリリースされました。
熟成年数だけでなくヴィンテージ表記もあり、同蒸留所では他にもあるスモールバッチシリーズのひとつになるのでしょうか。
今回のものは2002年蒸留の14年熟成で、お得意の不思議な度数まで加水されています。

バルヴェニーはフロアモルティングを行っている数少ない蒸留所のひとつですが、年に1週間だけ、強くピートを炊いた麦芽を作っており、そのPEAT WEEKに作られた麦芽を原料に仕込んだのが今回のボトルということです。
自前でブレンデッドウイスキー"グランツ"も作っていますから、隠し味にピーティなウイスキーも必要でしょうし、そこにも使っているのでしょうか。

簡潔に表現するなら、バルヴェニーらしい多彩な香味の要素にほどよく焼いたニュアンスが付加されたようなモルトです。
当然ながらえげつないピート感ではなく、スペイサイドモルトとしては骨太な、らしい香味がベースにあります。
そこに煙や香ばしさが付加されているせいか、トーストやクッキー、焼いたフルーツやスモークしたナッツなどのニュアンスとして感じられました。

王道ではありませんが、そこから大きく外れてはいない興味深いリリースでした。


 
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2017.10.31【日記】

タリスカー 1979-1993 14年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション 64.3%

ケイデンヘッドの同ヴィンテージのタリスカーでも頭ひとつ抜けた存在でした。

 

タリスカー TALISKER 1979-1993 14yo CADENHEAD Authentic Collection 64.3%


香りは華やかで鋭い、強く滋味深いモルティ、蜂蜜レモン、妖艶なニュアンス、磯っぽさ、強いピート。
飲むと思いのほか優しい口当たりからヒリヒリとスパイシーになる。心地良い柑橘と蜂蜜の甘味と酸味、魚介ダシの旨味、スモーキーで強いパワフルなピート、長い長いスパイシーな余韻。

【Very Good/Excellent】


ケイデンヘッドのオーセンティックコレクションから、タリスカー1979、14年熟成です。
グリーンケイデンとも呼ばれるこの緑瓶のオーセンティックコレクションも含め、1979ヴィンテージのタリスカーはケイデンヘッドから何種類か出ており、そのどれもが樽の効いていないタリスカーらしい香味で美味しいものばかりでした。
今回のボトルは、私が経験した1979の中でも最短の熟成期間である14年ものでした。

予想通りグリーンケイデンらしい樽の効いていない香りで鋭さがありますが、経年変化を経たこともあってか滋味深いニュアンスを帯びており、淡い妖艶さも持ち合わせています。
もちろんタリスカーらしい爆発力を感じる強いピートや磯っぽさも主張してきました。

飲むと、これは完全に経年変化だと思いますが口当たりに優しさを感じ、そこからはこれぞハイプルーフのタリスカーというスパイシーさが爆発します。
しかし度数ほどの刺々しさは無く、心地良い甘味と旨みがあり、スモーキーでスパイシーな余韻がこれでもかと続きます。


経年変化でアタックの刺激が和らいだぶん、タリスカーのハウススタイルがより感じやすくなった1本で、ガツンとストレートな美味しさを堪能できました。

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2017.10.29【日記】

オーバン 1978-1996 18年 シグナトリー #215 59%

恐らく変化してエレガントになった珍しいオーバンでした。

 

オーバン OBAN 1978-1996 18yo SIGNATORY VINTAGE #215 59%
one of 272 bottles



香りは重め、濃厚で甘やかなアプリコットジャム、ミント、セクシーなムスク、うっすらピート。
飲むとまったりと粘性あり、コクのあるジャム系の甘味と舌に染み込むようなモルティな旨味、淡い色気も感じるエレガントな余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


シグナトリーが1996年にボトリングしたオーバン1978、18年熟成のハイプルーフです。

マスターが残しておいてくれていたボトルなので、恐らく開栓してから結構時間が経っているのだと思いますが、59%と相当なハイプルーフだったことが功を奏したようで抜け感はあまり感じませんでした。

その代わりなのか、セクシーなムスクのような独特の香りがあり、飲んでも染み込む旨味と一緒に色気を感じるエレガントさを帯びていました。

瓶内変化+開栓後変化が奇跡的に作用して、これまで私がオーバンに感じたことのない妖艶さになったのだと思いますが、再現するのは難しいでしょうね。

自宅で作り出すのは難しいでしょうし、BARで出会えたことに感謝ですね。



この1杯は、相模大野のオードヴィーさんでいただきました。

 
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2017.10.28【日記】

ニューリリース:バルヴェニー オフィシャル "TUN1509" バッチ4 51.7%

今回も近年のTUNらしい魅力がありました。

 

バルヴェニー BALVENIE OB "TUN1509" BATCH No.4 51.7%


香りはアプリコットジャムやオレンジマーマレード、樹液、蜂蜜、こなれて旨そうなモルティ、ナッツと淡いハーブ、オーク、リッチ。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、アプリコットとプラムのジャム、コク深い甘味とリッチなオーク、心地良いオーク、モルティな旨味があり余韻も長め。

【Good/Very Good】


バルヴェニーのTUN1509シリーズから、最新のバッチ4がリリースになりました。
昔のTUNのようにラベルには記載されなくなりましたが、箱には使った樽の詳細に関する記載があるようです。

最近のTUNらしく、初期の長熟シェリーの個性がしっかり効いたタイプとは異なります。
しかし、そうはいっても個人的にはノンエイジステイトメントの代表と思っているTUNシリーズだけあって、多彩な熟成期間の樽を上手にヴァッティングしたハイレベルでバランスの取れた仕上がりです。

リフィルシェリーの濃縮系のフルーティな個性とバーボン系の華やかな個性が共に感じられ、何より厚みがあって樹液っぽいバルヴェニーらしい個性も十分に主張してきました。
そしてこれらが融合しているのはボトリング前にTUN(大きな樽)でマリッジしているからでしょうか。

ハイレベルなボトリングの多いバルヴェニーですが、その中でもやはり完成度の高いシリーズですね。

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2017.10.26【日記】

ニューリリース:ハイランドパーク 1995-2017 22年 ゴードン&マクファイル カスクストレングス ウイスキーエクスチェンジ向け #1498 53.2%

ピーティで濃縮感のある美味しいハイランドパークでした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1995-2017 22yo GORDON and MACPHAIL "CASK STRENGTH" for THE WHIKSY EXCHANGE #1498 53.2%
Refill American Hogshead



香りは熟したアプリコットやオレンジのジャム、焦がした麦芽とスモーク優位のしっかりめのピート。
飲むと優しい口当たり、アプリコットジャムやドライパイナップル、まったりした甘味でコクがある、旨味も残っておりスモーキーで長い余韻。

【Good/Very Good】


最近GMからウイスキーエクスチェンジ向けにボトリングされたハイランドパーク1995、22年熟成です。

リフィルアメリカンオークというスペックがよくわかりませんが、そのイメージ通りバーボン系の香味かと思いきや、ブラインドで飲んだらリフィルシェリーかなと思うような香味でした。

わりと濃縮感のあるフルーツを感じ、詰めたてにも関わらず度数を感じないまったりとしたテクスチャーも好印象でした。

ハイランドパークとしてもやや強めに感じるスモーキーなニュアンスもあり、モルトの旨味もあり、ハイランドパークにピートを強く求める人には納得の1本だと思います。

さすがエクスチェンジですね。

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2017.10.25【日記】

ニューリリース:グレンカダム 1991-2017 26年 ゴードン&マクファイル カスクストレングス ウイスキーエクスチェンジ向け #3248 54.4%

間違いのないバーボンバレルです。

 

グレンカダム GLENCADAM 1991-2017 26yo GORDON and MACPHAIL "CASK STRENGTH" for THE WHIKSY EXCHANGE #3248 54.4%
Refill Bourbon Barrel



香りは華やかで強い、青リンゴやフレッシュオレンジ、バニラ、淡くクリーム、心地良いモルティ。
飲むとヒリヒリと刺激的、オレンジ、蜂蜜っぽい少しコクもある甘味とほどよいオーク、淡くモルティな旨み、スパイシーで長めの余韻。

【Good/Very Good】


最近GMからウイスキーエクスチェンジ向けにボトリングされたグレンカダム1991、26年熟成です。

リフィルのバーボンバレル表記ですが、ファーストフィルが良いタイミングで払い出されたのか、オレンジやバニラといったバーボンバレルの良いところが嫌味を伴わず主張してきました。

カダムというとオレンジクリームという印象があり、ちょっと探しに行った感もありますが、香りからはそれっぽいニュアンスが感じられました。

ボトリング直後でまだアタックの刺激が強いためか、味わいにおいてはそういったクリーミーな要素はあまり感じられませんでしたが、コクもあり良質なバーボンカスクのモルトの味でした。

開栓後、もしくは経年変化で落ち着くと、とろりとしたテクスチャーがでてきてよりハウスタイルを感じられるボトルかもしれません。

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2017.10.23【日記】

バンフ 1977-1992 15年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 67.3 61.7%

ソサエティらしさが前面に出た香味でした。

 

バンフ BANFF 1977-1992 15yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 67.3 61.7%


香りはプレーンな樽感、レモン、ジンジャー、白ワイン、素朴で滋味深いモルティ。
飲むとパワフルなアタック、プレーンで滋味深い麦芽の旨味、レモン、控えめの甘味と強めの柑橘の酸味、スパイシーでクセのない余韻。

【Good/Very Good】


スコッチモルトウイスキーソサエティから67番=バンフ1977、1992ボトリングの15年熟成です。

SMWSがボトリングしたこのあたりの比較的熟成の短い70年代モルトは、樽感が薄くハイプルーフというタイプが多いイメージです。

このバンフもまさにそういう香味で、樽感が薄くプレーンな香味で、レモン系の柑橘感や十二分に残ったモルティが前面に出ていました。

今でもパワフルで多彩さはあまりありませんが、リリース当時は相当荒々しく単調な香味であったことが推察されます。

こういうプレーンなハイプルーフモルトは瓶内変化もしにくい傾向があるように思いますが、それでもボトリングから約25年が経過しており、白ワインっぽいニュアンスやモルティさに感じるこなれたニュアンスがでてきているように思います。

この系統のモルトはここ数年でかなり好きになっており、滋味深い旨味を楽しませていただきました。

こういうモルトが枯れるとどういうフレーバーを帯びてくるのか、多少枯れてもボディはしばらく残るでしょうから、それを鑑みるとどこが飲み頃なのか、などなど、これからも興味深い考察ができそうです。


 
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T.Matsuki

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