ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.02.25【日記】

スプリングバンク 1968-2008 40年 スコッチモルト販売 ローガ 45.5%

やはり儚く美しい60年代スプリングバンクです。

 
※写真撮り忘れのため、同ボトルの以前撮影した写真を使っています。

スプリングバンク SPRINGBANK 1968-2008 40yo SCOTCH MALT SALES ROGHA 45.5%


香りには非常に熟成感があり、華やかで陶酔感あり、イチゴやプラムのジャム、洋梨、紅茶、淡く高級なチョコレート、奥からミネラルと淡いピート。
飲んでも強い凝縮感があり陶酔感あり、柔らかい。イチゴジャム、コクもあるが上品な甘味と酸味、穏やかなブリニー、しっかりめのウッディネス、儚さがあるが陶酔感のある余韻。

【Very Good】


スコッチモルト販売の最高峰シリーズ,ローガから2008年にボトリングされたスプリングバンク1968,40年熟成。

ちょっと弱くなった原酒のボディを樽感が支えているようで、ちょっと熟成が長すぎた感じもありますが、うっとりするような60年代のスプリングバンクの魅力がたっぷり詰まっています。
特に香りにはいつまでのノージングしたいような素晴らしい陶酔感がありますね。

もちろん味わいにもいわゆるイチゴジャム感やブリニーさがあり、らしい個性が残っています。
厚いボディがないぶん儚さや上品な美しさが感じられ、嗜好の違いや飲むタイミングによっては素晴らしい仕上がりとも思えますね。


 
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2018.02.23【日記】

ロングロウ 1973 オフィシャル テキストラベル 46%

優しい73ロングロウが体に染みわたりました。

 

ロングロウ LONGROW 1973 OB "text label" 46%


香りはべっこう飴、アプリコットジャム、滋味深く強いモルティ、オイル、濡れた土と獣っぽさ。
飲むとアタックは強くないが染み込むような強い麦芽の旨味と心地良いコクのある甘味、じわじわと強まる塩気、追いかけるように土っぽいピートも染み込んで来る。儚さもあるがゆっくり膨らむようなボリューム感もある不思議な余韻。

【Very Good】


まだ試験的に蒸留されていた時代のロングロウ1973、オフィシャルボトル。
蒸留所のイラストのあるボトルが一般的ですが、これは熟成年数表記もない、いわゆるテキストラベルと呼ばれているボトルです。

加水と瓶内変化もあってか全体に優しく少しぼんやりした印象もある香味ですが、やはりこの時代のロングロウだけあって、湿った土やピート、そして獣っぽいニュアンスもありました。

モルティな旨みもそうですが、それだけでなくコンテンツの全てが穏やかで染み込むようなテクスチャーを帯びているように感じられました。

分厚いボディというわけではないのに、飲んで後半の不思議なボリューム感も魅力的でした。

結構前にも飲んだことがあったのですがその時と同じ印象で、こなれてはいるのでしょうが、抜けてこうなったという香味ではないのだと思います。

また飲みたいと思っていたモルトでしたから、今回再会できて良かったです。

 
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2018.02.21【日記】

モートラック 10年 オフィシャル 40% 80年代流通

肩ラベルは謎ですが安定の美味しさです。

 

モートラック MORTLACH 10yo OB 40%
80年代流通



香りはしっかりめの枯れたオールド感、薄めた蜂蜜入りのレモン水、穏やかなモルティ、じわじわと土っぽいピート。
飲むと非常に穏やかな口当たり、緩いが噛み応えのある麦芽の旨味が染み渡る、さらりとした甘味、余韻は長くないが心地良い。

【Good/Very Good】


80年代流通のモートラックのオフィシャルスタンダード10年です。
このボトルは、よく見ると表のラベルと肩ラベルが合っておらず、その肩ラベルは当時のラフロイグ10年のものが使われています。




当時も今も蒸留所の所有者は異なりますし、なぜ同じ肩ラベルなのかは謎ですが、ボトリング業者が一緒だったということでしょうか。
その辺が適当な感じがするのも当時のスコッチっぽいですね。

内容はというと、こなれた80年代スタンダードモルトという感じです。
経年変化と思われる枯れ感や緩さと、同時に感じられる充実感のあるモルティな旨みがありました。

また、昔のモルトに感じる土っぽさを伴うピート感も印象的でした。

実は、香りはやや抜けすぎて土のとけたレモン水のようなニュアンスがメインのモルトかなと思ったのですが、飲んでみるとちゃんと深い味わいを残していました。

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2018.02.19【日記】

グレンリベット 19年 オフィシャル シングルカスクエディション "Campdalemore" #35239 58.1%

リベットのシングルカスクはやはりハイレベルですね。

 

グレンリベット GLENLIVET 19yo OB SINGLE CASK EDITION "Campdalemore" #35239 58.1%


香りは全体を淡く包むシェリー、アプリコットジャムとアップルパイ、皮が多めのオレンジマーマレード、シナモン、少し焦げ感のあるモルティや生姜。
飲むと芳醇だがじわじわとスパイシー、アプリコットジャムのコクのある甘味、ほどよいタンニンの渋味、生姜、しっかり残ったモルトの旨味、ボディは厚めで余韻は長い。

【Good/Very Good】


2015年にボトリングされたグレンリベットのオフィシャルシングルカスク、 "Campdalemore" です。

表記はありませんが、シェリーカスクと思われる香味が支配的でない程度で全体に影響しています。

シナモンの効いたアップルパイやアプリコットジャムのような甘やかなニュアンスがあり、旨味のあるモルティさと良質な樽感が強い芯を形成している印象でした。

それぞれに名前が付けられたリベットのシングルカスクのひとつだけあって、現時点でもかなりハイレベルな美味しさですがまだ荒々しさも残しており、瓶の最後の方で美味しくなりそうな印象です。

なんなら10年以上開けずにおいてもっと粘性と一体感が出てから飲むのがちょうど良いのではないかと思いました。


 
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2018.02.17【日記】

ブルイックラディ 1966-1983 リゼルバ・ヴェロネッリ 53.5%

こっちの1966は久しぶりに飲みました。

 

ブルイックラディ BRUICHLADDICH 1966-1983 RISERVA VERONELLI 53.5%
one of 2400 bottles



香りは強く重さを感じるシェリー感、プルーンや黒糖、焼き林檎、焦がした麦芽、薬草のリキュール。
味わいにも重厚なシェリーカスクが効いており、加熱濃縮したフルーツのコクのある甘味と心地良い修練性のあるハーブ系の渋味、枝付きレーズンを枝ごと噛んだような淡いエグ味、深みがあって余韻は長い。

【Very Good】


ブルイックラディの伝説的なボトルのひとつ、イタリア向けのリゼルバ・ヴェロネッリです。
1965ヴィンテージの22年もありますが、こちらは色が濃くシェリーカスクの効いた1966ヴィンテージでおよそ17年の熟成です。

高貴なタイプではなく重さを感じる強いシェリーカスクの影響が強く、濃縮フルーツやハーブの主張がありますが、この時代のブルイックラディらしい焼き林檎のような香味もしっかりありました。

コクのある甘味としっかりめの渋味のバランスも良く、淡いエグ味も香味を深めているように感じました。

ボトリングから35年近く経過していますがハイプルーフのためか劣化要素はあまり感じず、説得力のある美味しさでした。

 
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2018.02.15【日記】

ブナハーブン 1968-2002 33年 Auld Acquaintance 43.8%

大好きなブナハーブンのひとつです。

 

ブナハーブン BUNNAHABHAIN 1968-2002 33yo Auld Acquaintance 43.8%
one of 2002 bottles



香りは心地良いオールドシェリー、プラムジャム、湿った草っぽいハーブ、チョコレート、鞣し革、アンティーク家具、少し土っぽさもある。
飲むと優しい口当たりから芳醇に広がる、多彩なジャム系の甘味とほどよいハーブの渋味、じわっと個性的なエグ味、土っぽく陶酔感のある長い余韻。

【Very Good】


2002年に2002本限定でボトリングされた、ブナハーブン1968、33年熟成です。

有楽町ではたまに飲む機会があるのですが、ほどよいオールドシェリーを纏ったブナハーブンで、香味は多彩です。

レザーやアーシーな要素など深みを演出するニュアンスもあり、ブナハーブンらしい個性的なエグ味もそんな中に溶け込んで活躍しています。

らしさを十分に残しつつ完成されたモルトで、加水の影響か独特のクセがほどよくマスクされバランスも良く、どこか品があって何度飲んでも美味しいですね。

私のベストブナハーブンのひとつです。

 
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2018.02.13【日記】

ニューリリース:シングルトン グレンダラン オフィシャル 免税店向け マスターズアート BATCH:MR/15/SR 40%

熟成感もあって旨いシングルトンでした。

 

グレンダラン GLENDULLAN SINGLETON OB for TRAVEL RETAIL "MASTER'S ART" BATCH:MR/15/SR 40%
FINISHED IN MUSCAT CASK WOOD



香りは意外な熟成感があり、甘やかで多彩。貴腐ワイン、熟した柑橘、レーズン、奥に心地良いモルティ。
飲むと穏やかな口当たりからこなれて少し染み込むようなテクスチャー、優しさも感じるが強い甘味、淡く引き締めるオーク、香り同様奥からモルティな旨味、度数のわりには充実感のある余韻。

【Good/Very Good】


免税店向けにボトリングされたシングルトン表記のグレンダラン"マスターズアート"、最近フィリピンの免税店で購入されたものです。
アジア向けのシングルトンは通常グレンオードですが、フィリピンはかつてアメリカ領だったことが影響しているのかグレンダランが販売されていたようです。

さて、実際に飲んでみるとNASとあなどるなかれ、かなりの美味しさです。

上記のように熟成感や凝縮感がしっかりあり、甘やかで深みもある多彩な香味でした。

特に、40%加水とは思えないような充実感は魅力的でした。

この日のスターターとして出していただき、想像以上の仕上がりにちょっと興奮気味にテイスティングしていたのですが、後々聞いてみると結構いい値段がするらしく、NASといってもそこは"マスターズアート"、そういうボトルの様です。
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2018.02.11【日記】

アードベッグ 12年 オフィシャル 1966年ボトリング 46%

50年代蒸留の貴重なアードベッグです。

 

アードベッグ AREBEG 12yo OB bottled 1966 46%


香りは鋭く強い。フレッシュシトラス、アプリコットジャム、金属感や砂利っぽさを伴うアーシー、レザー、燻製の魚、ピートは奥からじわじわと上がってくる。
飲むと穏やかな口当たりからから芳醇に広がる。やや濃縮したフルーツのコクのある甘味、香り同様に金属的だがエグミは軽微。魚介系の旨味は濃い、ドライで鋭いピートがしっかり効いた余韻。

【Very Good】


1966年にボトリングされたアードベッグ12年、オフィシャルボトルです。

同時期に流通していたものとして先のボウモア2種と同時に開栓され、一緒に飲んだのですが、どちらかというとこちらのアードベッグのほうが枯れ感が少なく生きたモルトでした。

この年代に蒸留されたアードベッグは記憶にある限り飲んだことが無いように思いますが、鋭い金属感や砂利っぽい独特のアーシーさ、そしてスモーク優位のピートなど、70年代までのアードベッグに顕著に感じられる個性がこのボトルからも感じられました。

度数は低いですが芳醇さがあり、フルーツ感も多彩で、旨味もあって魅力を十分に保ったオールドボトルでした。

※2018/2/17追記
なぜか40%だと思ってテイスティングしていたのですが、実際は掲載後にご指摘いただいたように80UKプルーフなので46%でした。修正させていただきました。
相当なオールドボトルなのに劣化要素が少なく、芳醇さが残っていたのは46%だったことが少なからず影響しているように思います。
ご指摘ありがとうございました。


このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんでいただきました。
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2018.02.09【日記】

ボウモア 8年 オフィシャル シェリフ シップラベル 43% 60年代流通

昔のボウモアとその経年変化を感じるボトルでした。その2

 

ボウモア BOWMORE OB 8yo Sherriff's Ship Label 43%
60年代流通



香りはほどほどのオールド感があるが華やか、心地良いシトラスとそのワタ、軽やかなモルティ、淡く潮感、透明感のある強いピート。
飲むと滑らかで柔らかな口当たりからふんわりと広がる。優しい甘味と柑橘のこなれた酸味、薄めた海水のようなブリニー、淡いダシっぽさ、余韻は儚いが美しい。

【Good/Very Good】


シェリフ時代、60年代流通のボウモアオフィシャルボトル。
いわゆるシップラベルで、記載はありませんが8年熟成だったと思います。
今回久しぶりにテイスティングできました。
同時期の流通のはずですが、前にご紹介した7年表記と比べるとこちらのほうが出会うことの多いボトルだと思います。

気になるコンディションはなかなかで、オールド感や抜け感はありましたが酒としてのコシはなんとか保たれていました。

柑橘やそのワタっぽさを感じるフルーツが出ており、アイラモルトらしいダシや潮っぽさ、そして強く残ったピートも感じられました。

経年変化もかなり影響していると思われ相当優しい味わいでしたが、各成分はしっかり認識できる特徴を残しており、全体としては儚く綺麗な印象でした。


このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんでいただきました。

 
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2018.02.07【日記】

ボウモア 7年 オフィシャル シェリフ 43% 60年代流通

昔のボウモアとその経年変化を感じるボトルでした。その1

 

ボウモア BOWMORE 7yo OB Sherriff's 43%
60年代流通



香りは心地良いオールド感とこなれたアプリコットジャムやパイナップル、オレンジとその皮、こなれたモルティ、少しミネラル、淡くダシと砂利、スモーク優位のピート感がしっかり。
飲むとこなれておりじわじわと広がる。柑橘、ややドライでキツすぎない甘味、優しく引き締める淡い渋味、潮やピートはしっかりあり、ボディは若干抜けており余韻に儚さがある。

【Good/Very Good】


1960年代に流通していたシェリフ時代のオフィシャルボトル、ボウモア7年です。

ボトリングから相当経過した加水短熟ボトルですのでコンディションが心配でしたが、オールド感はほどほどに留まっていました。

ボウモアに期待するような露骨なトロピカル要素は感じられず、こなれた多彩なフルーツ感とアイラモルトらしいだしっぽさと古いピートが特徴的でした。

さすがにボディには抜けたニュアンスがあって儚さを感じる余韻でしたが、ボトリング後の時間を考えると十分なコンディションですね。

以前にこのボトルを飲んだ時にもあまり露骨なフルーツ感は無かった印象で、ロット差もあるでしょうが概ねそういう時代だったのではないかと思います。

70年代後半とかもそうですが、ボウモアには必ずしもトロピカル要素が前面に出ない時代もあるのが面白いですね。


このボトルは、高田馬場の歩古ホールさんでいただきました。


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2018.02.05【日記】

ラフロイグ 15年 オフィシャル 40% 80年代後半流通

妖艶で大好きな香味でした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 15yo OB 40%
80年代後半流通



香りは強く妖艶。非常にフルーティ、グレープフルーツとそのわた、桃、白ブドウ、しっかりとヨードのあるピート感、魚介ダシ。
飲むと香りよりオールド感あり、噛み応えのあるテクスチャー、グレープフルーツと古いシェリー感、少し抜け感もあるが優しい甘味、余韻フルーツと土っぽいピート。

【Very Good】


80年代後半に流通していたと思われる、ラフロイグ15年オフィシャルボトルです。

70年代前半の蒸留と思われますが、その年代のラフロイグにしばしば感じる突き抜けた多彩なフルーツとヨードのあるピートを共に感じる期待通りの香りでした。
うっすらと古いシェリー感もあり土っぽさもあり、妖艶さを感じました。

ただし、若干ですがボディの枯れ感や抜け感を帯び始めているようにも思いました。

このあたりの年代にボトリングされた加水ボトルに関しては、そろそろ飲み頃のピークを過ぎるか過ぎないかというところに差し掛かったものも少なくないと思います。
私のストックにもそのあたりのものがあり、迷わず開栓して飲むべきかなと考えさせられました。

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2018.02.03【日記】

タムナヴーリン 1967-2005 37年 ダンカンテイラー ピアレスコレクション #1018 46.7%

ちょっと珍しいオールドシェリーのピアレスです。

 

タムナヴーリン TAMNAVULIN 1967-2005 37yo DUNCAN TAYLOR PEERLESS COLLECTION #1018 46.7%
one of 347 bottles



香りは熟成感のあるオールドシェリー、甘やかで濃厚、ベリージャム、プルーン、チョコレート、黒糖アイス、シナモンがけの焼き林檎。
飲むと粘性があり香り同様の濃縮感、オールドシェリー、プラムジャム、アップルパイ、コク深い甘味とほどよいタンニン、深みのある余韻。

【Very Good】


ダンカンテイラーのピアレスコレクションからタムナヴーリン1967、37年熟成です。

わりと樽感の強くない樽で超長期熟成を経てエステリーでフルーティでやや腰のない香味を得ているというタイプが多い印象のピアレスですが、このタムナヴーリンはちょっと珍しいオールドシェリーが効いたタイプでした。

ハウススタイルも含め原酒の味はさほど感じませんが、アップルパイっぽいニュアンスが心地良く、何より60年代シェリーカスクの濃厚で多彩で心地良い香味を楽しめました。

ものすごく突き抜けているわけではないのですが、渋味もほどよく深みもあって、素直に美味しかったです。

60年代シェリーカスクは最近飲む機会がめっきり減ってしまったためか、たぶん10年前だったら普通に美味しいねと飲んでしまっていたのではないかと思う今回のようなボトルも、ちょっと感激してしまいますね。

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2018.02.01【日記】

グレンギリー 1978-2011 オフィシャル ザ・ウイスキーショップ向け #11000 54.2%

ハンドフィルドのシスターカスクがまだありました。

 

グレンギリー GLENGARIOCH 1978-2011 OB for THE WHISKY SHOP #11000 54.2%
one of 157 bottles, North American Oak



香りは華やか、強いオレンジクリームとバニラ、洋梨のコンポート、ワックスと蜂蜜、こなれたモルティ、淡いピート。
飲むと最初スパイシーで少しヒリヒリするがまったりしたテクスチャーに移行する。粘性のあるオレンジクリーム、コクのある蜂蜜の甘味、モルティな旨味、淡いピート、余韻は心地良い。

【Very Good】


先日いただいた最新のハンドフィルドが非常に美味しかったのですが、なんと樽番号1番違いのシスターカスクがイギリスのTHE WHISKY SHOP向けにボトリングされていたことがわかりました。
しかも2011年のボトリングなのにまだ売っており、さっそく購入されたものをいただきました。
ヴィンテージは当然同じで、熟成年数がおよそ33年と6年程度短いものです。

さすが隣樽だけあって概ね似たような個性でクリーミーさも際立っていましたが、先日のハンドフィルドのほうが熟成が長いせいかより樽感がリッチで強く感じられました。
マロングラッセっぽいニュアンスは樽由来だったようで、今回のボトルでははっきりしませんでした。

とはいえ非常に美味しく完成度の高いグレンギリーで、70年代半ばまでの個性はありませんが現行品につながる個性があり、今のものでも良い樽で丁寧に熟成させればこういうものが作れると信じられるボトルでした。

リリース当時は恐らくスペックのわりに割高なボトルだったんだと思いますが、それから約6年、オフィシャルの特別なリリース、特に70年代蒸留のものは非常に高騰していますから今となってはなかなかの値ごろ感が出ています。(シスターカスクだったハンドフィルの半額程度だったと記憶しています。)
こういうものが売れ残っているということは、愛好家がやや少ないせいなのかもしれませんが、ウイスキーではたまにありますね。

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2018.01.30【日記】

ロングモーン 1984-2013 28年 モンゴメリーズ #3213 46%

非常に興味深い仕上がりでした。

 

ロングモーン LONGMORN 1984-2013 28yo Montgomerie's #3213 46%
SHERRY WOOD



香りは華やかで心地良い、青リンゴキャンティ、キウイ、じわじわと桃など多彩なフルーツ、乾いた穏やかなモルティ。
飲んでも穏やかで多彩なフルーティ、青リンゴキャンディの甘味と良い酸味、優しく染み込むモルティとその旨味、心地良い余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


2013年にボトリングされた、モンゴメリーズのロングモーン1984、28年熟成の46%加水ボトルです。
モンゴメリーズは最近ボトルをほとんど見ませんが、たぶん現在日本に正規の代理店が無いんだと思います。

今回のロングモーンは1984というちょっと珍しい気がするヴィンテージですが、非常にスペイサイドらしい華やかなフルーティさがありました。

ロングモーンだとわかって飲んだとしても、トロピカルフルーツがあまり感じられないものの十分にフルーティさがある70年代半ばから後半くらいのヴィンテージを予想すると思います。

ロングモーンは原酒の味が変わったと言われがちですが、加水と長期熟成、そして少しの瓶内変化があれば80年代以降でもこういう70年代っぽい仕上がりになるんだなと感じました。

これまでリリースされたものの変化や、今後のリリースにも注目していこうと思います。

 
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2018.01.29【日記】

ニューリリース:カリラ 1999-2017 18年 GM RESERVE ジャパンインポートシステム向け #305349 58.1%

少し原酒と樽感がちぐはぐしているように感じました。

 

カリラ CAOL ILA 1999-2017 18yo GM RESERVE for JAPAN IMPORT SYSTEM #305349 58.1%
one of 233 bottles, Refill Sherry Hogshead



香りはしっかりめの近年シェリー、ベリーやプラムジャム、アメリカンチェリー、カラメル、魚介と肉の燻製、ヨードもあり強くスモーキー。
飲んでも近年の強いシェリー、プラムジャムの濃い甘味、ミーティでやや硫黄っぽいサルファリー要素あり、ほどよい渋味、ボディは厚くないが魚介ダシの旨味がある。

【Good/Very Good】


最近リリースされた、GMがJISさん向けにボトリングしたリザーブラベルのカリラ1999、18年熟成です。

リフィルシェリーホグスヘッドで熟成されており、割としっかりめのシェリー感が全体を覆っていますが、それとは別にカリラとしてもややボディの軽い原酒の個性がありました。とはいってもしっかりとピーティでアイラモルトらしいです。

度数のわりに厚さを感じず、少しサルファリー要素を含む樽感を受け止められていないようにも感じましたが、サルファリーな要素があまり気にならない人にとっては逆に優しく飲みやすいシェリーカスクのアイラモルトと言えるかもしれません。
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2018.01.27【日記】

『ウイスキーの良さを知ってもらう本』のクラウドファンディングを支援しました

ウイスキー愛好家の間で噂になっているクラウドファンディング「お酒好きのあなたとつくる『ウイスキーの良さを知ってもらう本』刊行企画」に関して、諸事情があり遅くなってしまいましたが、私も支援させていだきました。


https://camp-fire.jp/projects/view/58650

何を隠そう私も、自分がモルトに興味を持ち始めた頃に欲しかったなと思えるような本を作りたいと常々思っており、数年前から具体的な構想もあったのですが、出版の専門の方にお話を伺うと、実際に作るには時間だけでなく資金面でかなりハードルが高いということがわかりました。
自費出版できるほどの余裕もなく断念したのですが、今回のクラウドファンディングには「その手があったか」という思いです。
こうなったら応援するしかありません。(笑)

監修される倉島さん、藤井さんとは、私と同年代ということもあり現在も交流があります。お二人ともしっかりとした見識があり、刊行のコンセプトにも共感する部分が多々あります。
きっと痒いところに手が届くステキな本になると思います。

私のマニアックなブログを読まれるような方は、すでに今回の企画をご存知で賛同されるかされないか決まっている方が大半かとは思いますが、モルト愛好家目線のこの企画、達成まであと少しのようですし、是非ご支援いただければと思います。

 
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2018.01.24【日記】

ニューリリース:グレンリベット 2003-2017 13年 オフィシャル "ディスティラリーリザーブコレクション" #84707 61.9%

特別感のある短熟シェリーカスクでした。

 

グレンリベット GLENLIVET 2003-2017 13yo OB "THE DISTILLERY RESERVE COLLECTION" #84707 61.9%
one of 864 bottles, 2nd Fill Sherry Butt



香りはややもったりした強いシェリー感、濃縮したジャムやプルーン、チョコレート、クローブなどのスパイスやハーブ。
飲むと粘性があり徐々にヒリヒリしてくる。ジャムやチョコレートの甘味とタンニンの渋味、メリハリのある味わいで甘いが引き締め感のある余韻。

【Good/Very Good】


現地でしか買えないという、オフィシャル"ディスティラリーリザーブコレクション"のグレンリベット2003、13年熟成です。

色も味もセカンドフィルとは思えないような濃厚なシェリーカスクの影響を受けたスペイサイドモルトで、濃縮フルーツやダークチョコレート、スパイスやハーブといった要素が強く感じられました。

まだ若さもあるハイプルーフらしいヒリヒリするような口当たりはありますが、濃厚な甘味とタンニンの渋味からは深みが感じられ、だらだら甘ったるくない余韻も良かったです。

しっかり特別な樽を選んだことが伝わってくるボトルで、現時点でも美味しいですが、時間経過で荒々しさがおさまり粘性を帯びてきた頃が飲み頃だと思います。

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2018.01.22【日記】

ニューリリース:グレンバーギー 1994-2017 22年 GM エクスクルーシブ ジャパンインポートシステム向け #10074 54.3%

濃厚シェリーのバーギーで、JISらしい良い樽選びでした。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1994-2017 22yo GM EXCLUSIVE for JAPAN IMPORT SYSTEM #10074 54.3%
one of 219 bottles, refill Sherry Hogshead



香りは濃厚シェリーでまったり甘やか、ビターチョコレートやコーヒー、プラムのジャム、バニラエッセンス、ハーブと焦がしたモルティ。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、ジャム系のコクのある強い甘味とコーヒーやハーブの渋味、少しミーティ、濃厚で長い余韻。

【Good/Very Good】


最近、JISさんに向けてGMがボトリングしたグレンバーギー1994、22年熟成です。

リフィル表記ですがファーストフィルと言われても納得するくらいシェリー感がしっかり感じられました。

濃縮なジャムのようなフルーツ感にチョコやコーヒー、ハーブなどなど、シェリーカスクらしい多彩なニュアンスがありました。

蒸留所の個性ははっきりしませんが、コクのある強い甘味としっかりめの渋味のバランスも良く、近年ボトルとして良く仕上がっていると思います。

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2018.01.20【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 15年 オフィシャル カーチェス フレンズオブラフロイグ向け 2017年ボトリング 43%

今年2本目のカーチェスはバイセンテナリーと同スペックでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 15yo OB CAIRDEAS for FRIENDS OF LAPHROAIG 43%
First fill ex-bourbon barrels



香りはオレンジピールとアプリコットジャム、淡い桃、炭を炊いたような煙と魚介の燻製、バニラクリームとオーク。
飲むとやや粘性あり。オレンジクリーム、コクのある甘味、魚介の旨味、オークのタンニン、塩気あり、強い燻煙、余韻まで力強い。

【Good/Very Good】


毎年恒例でアイラフェスの時期にフェスボトルもかねてリリースされる、フレンズオブラフロイグ向け(といいつつ最終的には全世界向け)のオフィシャルボトル"カーチェス"ですが、今回フェスの時期に出たものとは別にリリースされました。
今回のものは15年熟成の43%加水で、裏ラベルによると2001年前後の蒸留とのことです。

バイセンテナリーにボトリングされた15年と同スペックでしたが、味は結構違うように感じました。

やや濃縮感のあるフルーツやバニラやクリームといった要素、そして魚介の燻製や炭っぽさのある強いスモークなど、主張の強い香味成分が多異様に感じました。

比較すると、ややボトラーズのラフロイグに多いフルーティさだったバイセン15年より全体に重くパワフルでコクがあり、樽が効いていてオークの主張が強いというイメージでした。

バーボンバレルの特徴が強く、今のオフィシャルスタンダードの系統の15年熟成として興味深いリリースでした。

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2018.01.18【日記】

ニューリリース:ブレイヴァル 1991-2017 25年 ダグラスレイン エクストラオールドパティキュラー #DL11765 42.3%

熟成で度数の下がったものに出てくる味を再確認しました。

 

ブレイヴァル BRAEVAL 1991-2017 25yo DOUGLAS LAING XTRA OLD PARTICULAR #DL11765 42.3%
one of 253 bottles, REFILL HOGSHEAD



香りは熟成感のあるエステリーなフルーツ感、桃やパイナップルのフルーツティー、バニラ、カスタードクリーム。
飲むとフレッシュなミックスフルーツジュースの甘味や酸味、ライトボディだが少しブリニーさもあるフルーティな余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


今のダグラスレインのフラグシップシリーズであるエクストラオールドパティキュラーから、ブレイヴァルの1991、25年熟成のニューリリースです。
ブレイヴァル(旧ブレイズオブグレンリベット)はあまりボトリングされることが無く、かなり久しぶりにいただきました。

率直な感想としては熟成で度数が下がった極めてフルーティなスペイサイドモルトという感じで、ボディが抜けている代わりに非常にエステリーで多彩なフルーツ感か香りにも味わいにも感じられました。

ミックスジュースの様でもあり、同時にバニラやカスタードのようなニュアンスもあってフルーツケーキのようなニュアンスとしても感じられました。

昔ダンカンテイラーのピアレスコレクションに高頻度に感じられたニュアンスが典型的ですが、モルトがある種の環境下で極端に度数を落とした場合、ボディが抜ける代わりに出てくるエステリーなフルーツ感があるという話は、以前から何度も書いてきました。

また、ブレイヴァルもそうなのかもしれませんが、酒質のやや弱い蒸留所のほうがこうなりやすい傾向があるように思われます。

今回のものはピアレスや初期のエージェンシーに多かった60年代とは異なり90年代の蒸留ですが、やはり同じようなニュアンスが感じられたのは興味深く、年代を問わず出てくるものなんだということを再確認できました。

なお、個人的にはこのタイプは美味しいものの物足りなさを感じてしまうのですが、これをダグラスレインがXOPのラベルで出してきたということは、こういうタイプに価値を見出しているということだと思います。

そういった意味でも興味深いボトリングでした。

 
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T.Matsuki

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