ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2017.09.26【日記】

ニューリリース:スキャパ 2006-2017 10年 オフィシャル 蒸留所限定 #2173 59.2%

珍しいバリバリシェリーのスキャパでした。

 

スキャパ SCAPA 2006-2017 10yo OB THE DISTILLERY Reserve Collection #2173 59.2%
one of 888 bottles, 1st Fill Sherry Butt



香りは強いシェリー、コーヒー、レーズンやデーツなどのドライフルーツ、黒糖かりんとう、焦がした麦芽、しっかりめのウッディネス。
飲むと芳醇、じわじわと刺激的になる、ドライフルーツや黒糖のコクのある甘味、しっかりめのウッディネスやハーブ、その渋味と淡いエグ味、リッチで甘やかな長い余韻。

【Good/Very Good】


スキャパ2006、オフィシャル10年熟成のシングルカスク・カスクストレングス。
オークニー島にあるスキャパ蒸留所を訪れないと入手できない1本です。

のっけからものすごく強いシェリー感で、濃縮感のあるフルーツや黒糖の強い甘味があり、ウッディネスとタンニンもしっかりと感じられました。

ほとんど原酒の個性は感じられず、樽が支配的なボトルではありますが、この規格外の珍しいスキャパをあえて蒸留所限定で出してきたのはわかる気がします。


 
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2017.09.25【日記】

近年リリース:ボウモア 9年 オフィシャル シェリーカスクマチュアード 40%

近年蒸留で近年シェリーのボウモアという感じでした。

 

ボウモア BOWMORE 9yo OB SHERRY CASK MATURED 40%


香りは重さのある強い近年シェリー、プルーン、チョコレート、ハーブリキュール、雑穀っぽいモルティ、磯っぽさと強いピート。
飲むと柔らかい口当たり、プラムとパッションフルーツ、ジャム系の優しい甘味、少し紙っぽさを伴う雑穀感のあるモルティ、ピーティ、余韻は長くないがフルーティ。

【Good】


最近リリースされた、ボウモアのオフィシャル9年。シェリー樽で熟成されています。

サルファリー要素の少ない近年の小粋なシェリー感と、しっかりめのピートやトロピカルフルーツ、それに紙っぽさを伴う近年のボウモアの香味が感じられる1本です。

ピートで若々しさはマスクされており、さらに40%まで加水されているためか、ニューリリースにしては樽感が浮いた感じがしないのも良かったですね。

個人的にはこの近年ボウモアの紙っぽさは得意でなく、また、モルティさの中に感じた雑穀っぽいニュアンスが引っかかるところではあったのですが、これは単なる好みだと思います。

このあたりが気にならない人にとっては、加水ヴァッティングらしく比較的安価に味わえるシェリー系のアイラモルトとして、しっかりと存在価値のあるボトルだと思います。
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2017.09.24【日記】

近年リリース:ラフロイグ 1999-2016 モルツオブスコットランド WHISKY&CO,ウイスキーアンティーク向け #16025 57.2%

樽感と原酒の個性が良いバランスでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1999-2016 MALTS OF SCOTLAND for WHISKY&CO AND WHISKY ANTIQUE #16025 57.2%
one of 235 bottles, Refill Sherry Hogshead



香りはアプリコットやプラムのジャム、ヨードのある強いピート、じわじわと旨そうなモルティ、魚介ダシ、オイル。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、ジャム系の濃縮フルーツとその甘味、引き締めるほどよいタンニン、魚介ダシの旨味、スモークとヨードのしっかり効いた強いピート、長めの余韻。

【Good/Very Good】


ドイツのモルツオブスコットランドからラフロイグ1999、およそ17年の熟成です。
WHISKY&COとウイスキーアンティークの2社に向けてボトリングされたシングルカスクという記載ですが、よく見るとウイスキーアンティークの綴りが間違ってますね。

中身には間違いが無く、リフィルらしく全体に淡く効いたシェリー感とラフロイグらしいピートやダシっぽさが共に無理なく感じられました。

樽感のおかげで適度に乗ったフルーツの甘味とタンニンのバランスも良く、詰めたてから十分に美味しいラフロイグでした。

こういうものはオフィシャルではあまり見ないタイプですね。


 
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2017.09.22【日記】

オスロスク 1978-1991 13年 スコッチモルトウイスキーソサエティ 95.1 58.3%

プレーンでSMWSに散見される香味でした。

 

オスロスク AUSROISK 1978-1991 13yo THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 95.1 58.3%


香りはフレッシュシトラスと淡く青リンゴキャンディ、生姜、フレッシュさを残したモルティ、樽感は薄くプレーン。
飲んでもプレーン、ジワジワとスパイシー、シトラスと強いモルティ、クリアでクセのない味わい、度数のわりにライトボディ。

【Good/Very Good】


スコッチモルトウイスキーソサエティから95番=オスロスク1978、1991ボトリングの13年熟成です。
1番表記ですから、ソサエティの詰めた最初のオスロスクということです。

樽の影響が少ないプレーン系のモルトで、70年代後半蒸留の15年前後の熟成となると、ケイデンヘッドの緑瓶やこのSMWSを連想します。

このSMWSのオスロスクもその例に漏れない香味でした。

フレッシュな柑橘に生姜っぽさを伴う強いモルティがあり、スパイシーですがあまり引っ掛かりのないクセのない香味です。

ハイプルーフで熟成感もそれほどなく、そのぶんモルティさが前面にでているのにそれほど旨味が伴っておらず、度数のわりにボディが軽かったことなどは、蒸留所の個性なのかもしれません。

やや玄人向けとはいえもちろん美味しいのですが、複数本飲むときにどのタイミングで飲むべきなのか迷う酒ですね。



この1杯は、三越前のIANさんでいただきました。

 
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2017.09.21【日記】

近年リリース:アードベッグ 1993-2015 22年 ケイデンヘッド シングルカスク 55.3%

昔の味もうっすらと感じるシェリーのアードベッグでした。

 

アードベッグ ARDBEG 1993-2015 22yo CADENHEAD SINGLE CASK 55.3%


香りは全体を包むシェリー、薄めのプルーン、アメリカンコーヒー、キャラメリゼしたナッツ、ハーブ、奥から塩素と金属感、磯っぽさ、鋭く強いスモーキーなピート。
飲むとパワフルなアタック、心地良いシェリー、プラムジャムやキャラメルのコクのある甘味、心地良く味を引き締めるコーヒーのタンニン、金属感や塩素っぽさは強い、鋭く強いピート、濃縮フルーツと金属とピートが残る長い余韻。

【Very Good】


ケイデンヘッドのシングルカスク、いわゆる金ラベルのアードベッグ1993、22年熟成です。
日本への入荷はかなり少なかったということで、私も初めて飲みました。

香りにも味わいにも、支配的でない程度に効いたシェリー感があり、アードベッグらしい塩素や金属を感じる独特のニュアンスや鋭いピート感もしっかりと感じられました。

プルーンやジャムといった濃縮フルーツやキャラメルのような甘味と、それを引き締める渋味のバランスも良かったです。

フルーティでミネラリーでピーティな独特の余韻も長く印象的でした。

現時点でも結構仕上がっているシェリーカスクのアードベッグですが、今後、シェリーとピートと金属感の融合が進むと、ミルロイの詰めた1975のシェリーカスクのような古いアードベックに近い香味になっていくのではないかと思いました。



この1杯は、三越前のIANさんでいただきました。

 
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2017.09.19【日記】

更新頻度に関するお知らせ

2012年のブログ開設以来、よほどのことが無い限り連日更新してきましたが、今年4月に引っ越して以降、BARでじっくりとモルトと向き合える時間が減ってしまいました。

さらにここのところ仕事やら家庭のことやらで時間がとれなくなっており、こういう時のために大量にストックしていた記事もいよいよ枯渇してきました。

長期休載するほどではないと思いますが、しばらく更新頻度が落ちてしまいそうです。

いろいろと一段落したらペースを戻しますので、ご覧くださっている皆様、ご理解いただけますよう宜しくお願い致します。

T. Matsuki

 
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2017.09.17【日記】

ニューリリース:スプリングバンク 2007-2017 9年 オフィシャル スプリングバンクソサエティ向け 57.1%

樽感と原酒の個性がガツンとぶつかってました。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 2007-2017 9yo OB for SPRINGBANK SOCIETY 57.1%
one of 1125 bottles, Fresh Sauternes Hogsheads



香りは甘いフレーバーティーと強いモルティ、アプリコットジャム、樹液、オイル、シナモン、磯の潮臭さ、少し土っぽさ、奥からピート。
飲むとじわじわと広がる、アプリコットジャムのコクのある甘味と強めのオークとそのタンニン、少しエグ味、オイル、塩気がありピートは長め。

【Good/Very Good】


スプリングバンクソサエティという有料で入会できるオフィシャルファンクラブみたいな組織があるのですが、そこに向けてボトリングされた2007ヴィンテージ、9年熟成。
ソーテルヌホグスヘッドのヴァッティングです。

ソーテルヌらしいかどうかは何とも言えませんが、甘やかで結構強い樽感があるため若さはあまり気になりません。

そしてさすがスプリングバンクだけあって、樽に負けない磯っぽさやピート、そして塩気など原酒の香味も十分に感じられました。

エグ味などのちょっとした引っ掛かり要素はあるのですが、そのぶんスペックのわりに仕上がっていますね。


さてこのソサエティ、私も入会しているのですが、さすがスプリングバンクだけあって、メールにもあまり返信がきませんし、ケイデンヘッドのショップでしか受け取れず海外からだと購入できなかったりもします。
そのため入会して入会金を振込んだ時に現地サイズでやたらデカいTシャツが届いた以降、ボトルを購入できていません。。。

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2017.09.16【日記】

トバモリー 1972 33年 ムーンインポート #9 49%

かなり美味なトバモリー。ベストかもしれません。

 

トバモリー TOBERMORY 1972 33yo MOON IMPORT #9 49%
one of 960 bottles



香りは強く厚いシェリー、プルーンと皮ごと潰したブドウ果汁、ベリー感もあり、奥にハーブやレザー、奥に焦がした麦、腐葉土のアーシー、淡いピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、香り同様にジューシーなブドウの甘味と味を深めるその皮の渋味、奥に旨味のあるモルティがあるがフルーツと融合している、後半に腐葉土とブーケガルニ、ピート、重層的で深みのある余韻は長い。

【Very Good】


ムーンインポートがボトリングしたトバモリー1972、33年熟成です。
シェリーカスクと思われ、色は結構濃いです。

色から想像する通りの強いシェリー感で、多彩な濃縮フルーツが感じられますが魅力的な果汁っぽさもともっていました。
それにハーブやレザー、残ったモルティ、そしてビッグなモルトに感じることが多い腐葉土っぽいアーシーなニュアンスもあって深みを感じました。
色も濃く強い樽で長期熟成したわりにはモルティなニュアンスも残っており、シェリー感は確かに強いですが、それ一辺倒ではありません。

非常に芳醇で味わい深く、飲み応えもあってかなり美味しいです。私のベストトバモリーかもしれません。


このボトルは、三越前のIANさんでいただきました。

 
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2017.09.15【日記】

ニューリリース:ラガヴーリン 2000-2016 オフィシャル ディスティラーズエディション バッチナンバー igv.4/505 43%

ある意味最後のバイセンボトルです。

 

ラガヴーリン LAGAVULIN 2000-2016 OB DISTILLERS EDITION BATCH NO. igv.4/505 43%


香りはアプリコットジャムや樹液、オイル、ナッツ、魚介ダシ、奥に焦がし麦、強いスモークとヨードも感じるパワフルなピート。
飲むと思いのほか優しい口当たり、香り同様にアプリコットジャムや樹液、穏やかなコクのある甘味、優しい麦の旨味、ダシ、ナッツとオイル、ボディはミディアム、ピートはしっかり。

【Good/Very Good】


オフィシャルのラガヴーリン2000、約16年の熟成です。
昔のダブルマチュアードシリーズを踏襲するディスティラーズエディションの最新のものですね。
ボトリングが2016年ということもあり、ラベルにはバイセンテナリーのロゴが入っています。
バイセンテナリーボトリングとしては、NASのジャズフェス、8年、12年、18年アイラフェス、25年がリリースされていましたが、このディスティラーズエディションもバイセン仕様ということになるのでしょうか。

さて肝心の中身ですが、らしい樹液っぽさやアプリコットジャムのようなコク、アイラモルトらしいパワフルなピートが感じられる香味で、ダブルマチュアードのためか多彩さもあり、しっかりと仕上がっていました。

加水のためかラガヴーリンとしてはボディが軽く感じられる部分もありましたが、優しく多彩で良い味でした。
2016年のバイセンテナリーイヤーにボトリングするということを、少なからず意識して作ったとも思える良いラガヴーリンでした。


 
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2017.09.14【日記】

ロングモーン 1975-2010 35年 ウイスキーエージェンシー 52.5%

熟成感たっぷりで美味でした。

 

ロングモーン LONGMORN 1975-2010 35yo THE WHISKY AGENCY 52.5%
one of 107 bottles, EX-BOURBON HOGSHEAD



香りは華やかでフルーティ、ややエステリー、果汁感のある桃やパイナップル、パパイヤ、オレンジ、白ワイン。
飲むと優しい口当たりからふんわりと広がる、香り同様に華やかで多彩なフルーティ、果汁感のある甘味と酸味、深みはそれほどないが心地良い余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーエージェンシーが2010年にボトリングした、ロングモーン1975、35年熟成です。
おそらく代表のカーステン氏の嗜好で、ともすると露骨すぎると思えるくらいエステリーでフルーティさが際立った長熟リリースが多かったエージェンシーですが、ロングモーンに関しては他ボトラーと比べるとナチュラルな熟成感のものが多いイメージでした。

このロングモーンに関しては、ボトリング当時にも飲んでいるはずなのですが記録が無く、味の記憶も無いのが悔やまれますが、今回飲んだ印象だと結構熟成感が出ていてフルーティさが前面に出ていました。

桃やパイナップルなどのトロピカルフルーツも感じられる多彩なフルーツがあり、果汁感のある甘味と酸味も心地よかったです。
そのぶんなのか度数ほどのボディこそ感じませんでしたが、女性的な美しさも感じる美味しいロングモーンでした。
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2017.09.13【日記】

ニューリリース:クラガンモア 1989 27年 ジョイントボトリング マッシュタン&クラブキング向け 48.7%

心地良いシェリーのクラガンモアでした。

 

クラガンモア CRAGGANMORE 1989 27yo Joint Bottling for The Mash Tun Tokyo & Club Qing 48.7%
one of 160 bottles, Sherry Cask



香りは心地良いシェリー、熟したプラムや赤肉のメロン、ブドウの皮、チョコレート、黒蜜、ハーブ、焦がした麦。
飲むとまったりと穏やかな口当たり、プラムジャムの甘味、ビターチョコレートやハーブのほどよい渋味が深みを出す、厚みも感じる嫌味のない余韻は長め。

【Good/Very Good】


目黒のマッシュタンさんと香港のクラブキングさんがボトリングしたクラガンモア1989、27年熟成です。
クラガンモアとしては珍しいシェリーカスクで熟成されており、色も濃い目です。

熟したプラムやメロンにブドウの皮のようなタンニンを感じ、フルーティな甘味と渋味が良いバランスで深みも感じました。

バランスの良い香味のシェリー系モルトで、さすがのチョイスでした。

 
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2017.09.12【日記】

ラフロイグ 1983-1999 16年 マキロップチョイス #1849 52.5%

さすが80年代前半蒸留。素晴らしいです。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 1983-1999 16yo Mackillop's Choice #1849 52.5%


香りは独特の陶酔感あり、熟したグレープフルーツのわた、凝縮感あり、プラム、淡く桃、バニラ、乾いた強いモルティ、淡くムスク、しっかりスモーキーなピート。
飲むと凝縮感のある粉っぽい柑橘とじわじわと舌に染み込むテクスチャー、噛み応えのあるモルティな旨味、品のある魚介ダシ、さっぱりした甘味と強めの柑橘の酸味、スモーキーなピートもフルーツと共にしっかり感じられる余韻。

【Very Good】


マキロップチョイスから1999年にボトリングされたラフロイグ1983、16年熟成です。

80年代前半までに蒸留されたラフロイグに感じることが多い独特の粉っぽいような濃縮感を伴う強い柑橘感があり、桃のようなニュアンスも淡く伴っており非常にフルーティでした。
モルティさにも凝縮感があり旨味も濃く、舌に染み込むようなテクスチャーもあり、ヨードはほどほどにスモーキー優位なピートの主張もしっかりと感じられました。

この個性は替えがきかないですね。

そういえばこのボトル、以前に飲んだものと同じだと思ってテイスティングし、飲んだ時にも何の違和感もなかったのですが、よく見ると以前とは樽番号が2つ異なり度数もわずかに異なりました。
ボトリングも含めてほぼ同じスペックのシスターカスクだったようです。
どちらも似た個性で非常に美味しかったです。


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2017.09.11【日記】

ニューリリース:ロングロウ18年 オフィシャル 2017年リリース

この蒸留所独特のシェリー感は好みを分けるかもしれません。

 

ロングロウ LONGROW 18yo OB 2017 RELEASE 46%


香りはバニラ、フレッシュオレンジ、蜂蜜、太いモルティとしっとりと湿った毛皮の獣っぽさ、淡いダシ、じわじわと強いピート。
飲むとコクのある蜂蜜の甘味、意外に出てくるダシ醤油っぽさとミーティ、魚介とモルトの旨味は濃い、潮っぽくピーティな余韻。

【Good/Very Good】


毎年リミテッドとして発売になるロングロウ18年のオフィシャルボトルですが、今年のものを飲むことができました。

ロングロウらしい魚介っぽい旨味や獣っぽいニュアンスがあり、ピートもしっかり聞いており、46度調整のためかボディも十分に保たれており、旨いボトルではあります。

ただ、個人的にはダシ醤油っぽいシェリー感が少し苦手でした。

スプリングバンク蒸留所のシェリー樽熟成のものには程度の差はあれど結構この要素を感じるものが多く、樽の個性というよりは、原酒の個性と樽の個性の相乗効果で強くでているように思います。
特にロングロウや近年のピートの強いスプリングバンクに高率に感じますね。

これが気にならずリッチな要素と思うドリンカーさんもいそうで、そういう嗜好の人には相当愛されるタイプかもしれません。

好きな蒸留所ゆえに、この苦手要素を含んでいても結構買っているということもあり、この要素が経年変化でどうなっていくのかには強い関心があります。


 
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2017.09.09【日記】

近年リリース:ハイランドパーク 1997-2016 18年 ハンターレイン オールド&レア 54.6%

蜂蜜とピートがしっかり感じられました。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1997-2016 18yo HUNTER LAING Old & Rare 54.6%
one of 266 bottles, Refill Hogshead



香りは蜂蜜と干し草、梅ジャム、淡くオレンジキュラソー、ほどよいモルティと奥にあるピート。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、アプリコットジャムや蜂蜜の甘味と引き締める穏やかなタンニン、じわじわとピート。

【Good/Very Good】


ハンターレインのフラグシップシリーズである、オールド&レアとして昨年ボトリングされたハイランドパーク1997、18年熟成です。

ハイランドパークの最近のオフィシャルボトルはやや私の得意でない系統のシェリー感のものが多めで、もちろんさすがオフィシャルと思わせるものも散見されるのですが、ボトラーズのノンシェリーほうが安定して美味しいイメージです。

今回のものも、ボトラーズのハイランドパークに期待する系統で、蜂蜜を主体としたコクのある甘やかさと、奥から主張してくるピート感が共に感じられました。

こういうものを飲むと、蒸留所の作りの根幹部分には大きな変化が無く、ハウススタイルを守っているんだということを感じます。


 
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2017.09.08【日記】

アードベッグ 1975-2002 26年 オフィシャル #4701 46.2%

一体感のあるシェリーカスクの70年代アードベッグでした。

 

アードベッグ ARDBEG 1975-2002 26yo OB #4701 46.2%
one of 252 bottles, Sherry Hogshead



香りは甘やかなシェリー感とアードベッグらしいピート、そして昆布ダシがそれぞれ濃厚で一体感が出ている。アメリカンコーヒー、プルーン、黒糖かりんとう、海藻のヨードと魚介のスモーク、腐葉土、獣臭さ。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、濃厚シェリー、プルーンなどの濃縮フルーツと黒糖のようなコクのある甘味、穏やかに引き締めるタンニン、甘辛く煮た昆布、金属感や塩素を感じるピート、オイリーで長い余韻。

【Very Good】


オフィシャルシングルカスクのアードベッグ1975、26年熟成です。
どうやら2002年にフランス向けにボトリングされたもののようです。

甘やかな濃縮フルーツや黒糖を感じる濃いシェリー感と、アードベッグらしい金属感や土っぽさを伴うピートや昆布ダシのような海の香味が一体化した香味でした。

濃い甘味とそれを引き締める渋味のバランスも良く、味わいにおいて強く感じた甘辛い昆布の煮物のようなニュアンスが印象的でした。

濃く強い味で、経年変化によると思われる樽と原酒の一体感もありとても美味しかったですが、度数がやや低く若干ですがボディが期待より薄く感じられました。

飲んでからの力強い広がりがあれば、さらに素晴らしかったと思います。



 
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2017.09.07【日記】

ニューリリース:ベンリネス 20年 ウイスキーエクスチェンジ "タイムシリーズ 2" 50%

しっかりもののスペイサイドモルトでした。

 

ベンリネス BENRINNES 20yo THE WHISKY EXCHANGE "TIME Ⅱ" 50%
one of 280 bottles



香りはやや重いが華やか、ドライアプリコット、オレンジマーマレード、りんご飴、シナモン、すこし草っぽさ、リッチなウッディネス。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、粘性あり、アプリコットジャム、樹液、コクのある甘味、ほどよいウッディネス、甘くリッチな余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーエクスチェンジの新しいシリーズである、タイムシリーズから第2弾のベンリネス20年です。

スペイサイドらしい華やかさがありますが、わりと重さを感じるような濃縮フルーツやウッディネスの主張もあり、飲むと粘性を伴う良い甘味もありました。

ひっかかりはありませんがさらりと印象無く通り過ぎるようなタイプでもなく、華やかさとコク深さを共に持つよくできたスペイサイドモルトでした。


 
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2017.09.06【日記】

グレンタレット 1976-1986 オフィシャル 58.7%

まだまだ暴れん坊でした。

 

グレンタレット GLENTURRET 1976-1986 OB 58.7%
 


香りは力強い、滋味深いモルティさが豊富で旨そう、ドライオレンジ、麦わら、樽感が薄くプレーン。
飲んでも力強いが香りよりこなれたテクスチャー、噛み応えのある麦の旨味がかなり強い、少し蜂蜜感のあるコクのある甘味、奥からクリーミーさ、プレーンで麦々しい余韻。

【Good/Very Good】


1986年にボトリングされた、オフィシャルのグレンタレット1976です。
およそ12年熟成で、80年代ボトリングのオフィシャルとしては珍しいカスクストレングスです。

樽感が薄い短熟ハイプルーフというスペックに加え、チルフィルタリングもしっかりやってあるのか、瓶内で30年以上経ったとは思えない生き生きした香味です。

まだ荒々しささえ感じ、これもチルフィルの影響か複雑さは決してありませんが、滋味深い麦芽の美味しさをストレートに味わうことができました。

香りの印象よりはこなれた味わいだったことや、奥からうっすらとクリーミーなニュアンスが顔を覗かせているあたりは、瓶詰め後の変化ではないかと思われます。

逆に言うと、詰めたては相当ヤンチャで荒い香味だったのかもしれません。


 
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2017.09.05【日記】

ニューリリース:グレンファークラス 15年 ウイスキーエクスチェンジ "タイムシリーズ 1" 51.3%

オフィシャルのシェリー樽とは違った良さがあります。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 15yo THE WHISKY EXCHANGE "TIME Ⅰ" 51.3%
one of 271 bottles



香りはプラムやアプリコットのジャム、オレンジオイル、ミルクチョコレート、ほどよいモルティとオーク。
飲むと滑らかな口当たりから広がる、オレンジクリームのコクのある甘味、優しい渋味、穏やかなモルティ、余韻は甘やかで長め。

【Good/Very Good】


ウイスキーエクスチェンジの新しいシリーズである、タイムシリーズから第1弾。家族経営の蒸留所と表記されていますから中身はグレンファークラス15年です。

オフィシャルボトルはシェリー樽熟成で色の濃いタイプが多いですが、このボトルはそれほど色が濃くありません。

樽はリフィルのシェリーでしょうか。年数のわりに香味に熟成感があり、濃縮感のあるフルーティな甘味があり、粘性があってクリーミーなニュアンスがあり、モルティさにも若さを感じませんでした。

飲みやすいけれどコクもあるタイプで、若めのニューリリースなのにすでに結構仕上がっていて美味しかったです。

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2017.09.04【日記】

グレンファークラス 21年 オフィシャル ジャッコーネ向け 43%

オールドボトルへの嗜好に関してまた考えさせられました。

 

グレンファークラス GLENFARCLAS 21yo OB for EDWARD GIACCONE 43%


香りはしっかりめのオールド感、やや色気も感じるオールドシェリー、優しいプラムやカラメル、蜂蜜とこなれたモルティ、奥から土っぽさや淡いピート。
飲むとじわじわと広がる、穏やかに包むシェリー感、甘味はあるがコクの抜けた印象、少し噛み応えも感じるモルティとその旨味、淡い土っぽさ、滋味深さと萎びたニュアンスが残る。

【Good/Very Good】


70年代に流通したと思われる、ジャッコーネ氏がボトリングしたグレンファークラス21年。
氏のボトリングしたファークラスには伝説的なものも多く、加水のものもハイプルーフのものも含めると何種類もありますが、これは加水の21年です。

逆算すると50年代蒸留と思われ、古いシェリーカスクにしか感じられないような心地良い香味や、昔のボトルにしばしば感じる土っぽいピート感が感じられました。

シェリー感が支配的でないこともあり、滋味深いモルティさとその旨みが残っていたのも好印象でした。

ただし、ボトリングからおよそ40年。経年変化による抜け感が少々気になった部分はありました。

シェリーカスクの加水オールドだと、いわゆるヒネ香がでてくることがしばしばありますが、今回のボトルにはそれがありません。
状態としてはかなり良いものだと思いますし、この抜け感のようなものは、むしろ以前は神々しさを感じるほど好きでした。

もともとオールドボトルは好きですし、素晴らしいものには替えの効かない感動を覚えますが、最近はわりと新しいものに嗜好が移っていることは以前にも書きました。
現在の私の嗜好で飲むと、こういうタイプのオールドには素晴らしさと同時にやや物足りなさも感じがちです。。

こういう嗜好って振り子のように行ったり来たりすることもあり、また水のようにこなれた古いお酒が好きになる時期が来るのかもしれませんが、現在の自分の嗜好ではないということを実感しました。
もちろん突き抜けたレベルでの話で、このボトルがとても美味しいことは言うまでもないのですが。
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2017.09.03【日記】

ニューリリース:グレンスコシア 2006-2017 11年 オフィシャル キャンベルタウンロッホ&信濃屋向け #357 56.9%

このタイプのスコシアは結構あるのかもしれません。

 

グレンスコシア GLENSCOTIA 2006-2017 11yo OB for CAMBELTOUN LOCH AND SHINANOYA #357 56.9%
one of 210 bottles



香りはジンのようなボタニカル感、少しケミカル、フレッシュライム、青いメロン、ミント、青リンゴキャンディ。
飲むと香り同様にジンのニュアンス、やや人工的な青リンゴキャンディ、ハーブ、ほどよい甘味と酸味、強めの塩気、余韻は長くないが気持ちが良い。

【Good/Very Good, Interesting】


有楽町キャンベルタウンロッホさんと信濃屋さんが選んでボトリングしたグレンスコシア2006、11年熟成のシングルカスクです。

最近、スタイルを大きく変えたのかクリーミーで濃厚な甘味のあるタイプが多かったスコシアでしたが、前回ご紹介した蒸留所限定ボトルはジンっぽいニュアンスがあって興味深いものでした。

そして今回のリリース、飲む前はどちらかというと前者のタイプを予想していたのですが、ジンぽっさがあって完全に後者でした。

つまりは、先日の蒸留所限定ボトルが特別な樽というわけではなく、こういうタイプもそれなりにあるということだと思います。

作りが完全に違うのではないかと思うほど香味もテクスチャーも異なるような気がしていますが、このボトルにはブリニーさがしっかりと感じられ、キャンベルタウンモルトらしさは強く感じられました。

スプリングバンク同様、昔の設備を使ってバラツキのできそうな手作りっぽさを感じるつくりの蒸留所ですが、スプリングバンク以上に謎の多い蒸留所だと思います。


 
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T.Matsuki

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