ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

ストイックなドリンカーの日々 ~Drinker's Diary~

モルトウイスキーをこよなく愛する男の日々のテイスティングや考えたことを掲載します。

2018.12.18【日記】

ニューリリース:ラフロイグ 2001-2018 17年 シグナトリー ウイスキーフープ向け #318 55.7%

高まりすぎた期待にも応えてくれる美味しさでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2018 17yo SIGNATORY for THE WHISKY HOOP #318 55.7%
Refill Sherry Butt



香りはパワフルで迫力がある。リッチなシェリーとヨードのある強いピート。ビターチョコレートがけのオレンジ、レーズン、焦げた麦芽、海藻、じわりと腐葉土やレザー、キャラメリゼしたナッツ。
飲むと刺激はほどほどで芳醇に力強く広がる。レーズンやビターチョコレートのコクのある甘味と引き締める心地良いウッディネスとその渋味、ハーブや多彩なスパイス、海を感じるヨードと炭っぽさもあるスモーク、それにレザーやアーシーさのある長い余韻。

【Very Good】


シグナトリーが日本のウイスキーフープに向けてボトリングした、ラフロイグ2001、リフィルシェリーバットで17年熟成です。

以前ご紹介したハイランドパークと同時にリリースされたものですが、どちらも素晴らしいモルトだという前評判だったので、こちらも楽しみにしていました。

かなり期待値の高い状態で飲みましたが、結果的にその期待にも応えてくれる仕上がりでした。

17年と熟成が長すぎないがゆえの迫力がありますが未熟感は全くなく、往年のシェリーカスクの傑作のように詰め時に詰められた感があります。

ラフロイグらしいヨードを伴う強いスモーキーさや海のニュアンスがしっかりと主張してくる一方で、当然シーズニングだとは思いますが良質なシェリーカスクらしいドライフルーツやビターチョコレート、ハーブやスパイスといった要素もしっかりと感じられました。

そして、レザーやアーシーさといった突き抜けたシェリーカスクに出てくることの多い要素も含んでおり、探せばあるというレベルではなく、それぞれが高いレベルで主張しあっていました。

全体としては、驚くほど突き抜けたニューリリースとしてご紹介した2016年詰めのエディションスピリッツの同ヴィンテージのものに近いタイプだと感じました。
共にリフィルシェリーですがファーストフィルと言われても納得するような香味で、良質な樽が使用されブローカーに流れた時期だったのだと思います。

比較するとエディションスピリッツのほうが力強く、こちらのほうがやや熟成が長くなって落ち着いた風格を帯びているように感じました。

わずかに仕上がりの異なるこの2本、このまま長期間置いてどちらが美味しくなるのか、今後の楽しみになりました。

苦労して日本に1樽入れてくれたシグナトリーとウイスキーフープの方々に感謝したいと思います。


さて、ハイランドパーク1990とこのラフロイグの2樽は高額ながらひときわ素晴らしいものとして、ウイスキーフープが良好な関係を築いてきたシグナトリーが出してくれたもので、このボトルも会員向けで4万円とスペックのわりに高額です。
ここ数年、良質な樽、特にアイラの人気蒸留所の樽は高騰が著しく、そもそもボトラーに流れる樽も少なく、私が買い付けに同行したときにはラフロイグやボウモアのサンプルは1回も出てきませんでした。

今年リリースされた他のボトラーのラフやボウモアも、やはり急激に高額化しています。
需要と供給の問題からそうなってしまうのはやむを得ず、愛好家として理解しないといけないとは思いますが、普通に一般人が飲めるものから離れていってしまうようで寂しいところです。
また、ニューリリースに見切りをつけて安く買ったストックばかりを飲んでいくというのも、過去から未来への時間を飲む酒であるウイスキーを楽しむ姿勢としては寂しい気がします。

そんな厳しい環境の中、それでも頑張って買うなら中身が伴っているもののほうが良いに決まっていますし、大枚をはたいて大したことのないものを掴むのは切ないです。
食べ物の場合、高いものは美味しいという構図がある程度は出来上がっていますが、モルトの場合にはスペックや希少性などに引っ張られてしまうためかそうでないこともしばしばだと感じます。

そういう意味でも、中身の伴ったこのラフロイグは高くても購入するに値するものだと感じました。

※投稿前の追記
この記事を書いた少し後に、ハイランドパークに続いてこのラフロイグも完売したとの連絡がきました。スペックのわりに高額なので会員向けはもう少し長く残っていると予想していたのですが、もはや私の感覚は遅れているのかもしれません・・・。

似たタイプだった数年前のエディションスピリッツに比べると急激な値上がりを感じてしまい、そちらを多めに買っていた自分は今回のラフの複数本の追加購入を躊躇してしまいましたが、今は少し後悔しています。

今回のシグナトリー2本は美味しいだけでなく、いろいろ考えさせられるリリースでした。

 
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2018.12.15【日記】

ニューリリース:キャパドニック ピーテッド 1996-2018 21年 オフィシャル #7375 50.1%

キャパドニックにピーテッドがあったこと、知りませんでした。

 

キャパドニック CAPERDONICH PEATED 1996-2018 21yo OB #7375 50.1%
one of 324 bottles, 2nd fill barrel



香りはフレッシュな柑橘や麦芽、強いスモーキーなピート感、バニラ、ピーナッツクリーム。
飲むとオレンジと淡くパイナップル、度数より軽いボディだが麦芽の旨味あり、しっかりスモーキーな余韻。

【Good/Very Good, Interesting】


最近ボトリングされたキャパドニックのピーテッドタイプ、1996ヴィンテージで21年熟成です。
シーバスブラザーズのボトリングでオフィシャル扱いのボトルですが、もう閉鎖されたこの蒸留所でピーテッドモルトを仕込んでいたというのは今回初めて知りました。

香りはバーボン系の樽感のあるピーテッドモルトで、ピートはヨードが少なくスモークがメインです。

飲んでみるとスペイサイドモルトらしいフルーツ感もあり、モルティな旨みも感じられる一方で、やはりスモーキーさは強く感じられました。

あまり海のニュアンスが感じられないところに、アイラやアイランズのピーテッドモルトとの違いが顕著に感じられ、なんといっても強い主張のわりにボディが軽いのが面白く、キャパドニックのピーテッドと言われてなるほどと思える味でした。

とはいっても、ブラインドで当たるとは到底思えませんが。。。

存在に驚いたモルトでしたが、楽しいだけでなく美味しさもあるピーテッドスペイサイドモルトでした。


 
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2018.12.13【日記】

ポートエレン 1975 22年 ハートブラザーズ 43%

品がありバランスの良いポートエレンでした。

 

ポートエレン PORT ELLEN 1975 22yo HART BROTHERS 43%


香りはうっすらとオールド感、しっとりとした凝縮感のあるオレンジなど柑橘要素とこなれたモルティ、強いスモーク感と魚介ダシ、ニッキ。
飲むと滑らかで優しい口当たりから広がる。噛み応えも感じるモルトの旨味、しっかりとスモーク、柑橘の優しい甘味と酸味、やや塩気あり、長くはないピートとフルーツが残る品のある美しい余韻。

【Good/Very Good】


ハートブラザーズのポートエレン1975、22年熟成です。

ボトリングから20年以上が経過した加水ボトルですが、優しくこなれたテクスチャーや凝縮感がでているくらいでオールド感はほとんど感じませんでした。

柑橘系フルーツの甘味酸味にしっかりと感じるモルトの旨味、そしてアイラらしいピーティさや塩気といった要素がバランスよく感じられ、全体としては一体感もあって品の良い美味しさでした。

贅沢ですが、その日にアイラモルトを飲む最初の1杯目としてちょうど良いキャラクターだと思いました。


 
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2018.12.11【日記】

ノッカンドゥ 1971-1982 オフィシャル 43%

素敵なフルーツ感があって陶酔感もありました。

 

ノッカンドゥ KNOCKANDO 1971-1982 OB 43%


香りは心地良いオールド感、枯れたオレンジやグレープフルーツの皮、マスカットティー、奥から干し草や乾いたモルティ。
飲むと優しい口当たりから軽やかなフルーティへ。香りの印象に少し桃が加わる。さらりとした甘味と柑橘の酸味、わずかに土やピート、長くはないが心地良い余韻。

【Good/Very Good】


ひと昔前のノッカンドゥのオフィシャルボトルには、蒸留年と瓶詰年が記載されていましたが、これは1971年蒸留、1982年瓶詰です。
このあたりのヴィンテージのノッカンドゥで、熟成の短いトール瓶は、瓶詰め後期間が長いためかフルーティな反面少しオールド感の強いものや枯れ感を伴うものもあり、開栓後の劣化も早い印象があります。
しかし、突き抜けたフルーツ感には他に代えがたい魅力があり、飲むときにはワクワクします。

今回のボトルは状態も良く、わずかにオールド感や枯れ感はありましたが嫌な感じではなく、期待通りの多彩で陶酔感のあるフルーティさがしっかりと感じられました。

なお、ノッカンドゥには同じようなヴィンテージでも熟成が長い角瓶のほうにはこういうニュアンスのないものがほとんどで、全然香味が異なり、短熟のこの味は瓶内変化で出てきたニュアンスなんだと感じています。
この頃に広く売られていたボトルでヴィンテージがわかるオフィシャルボトルは少なく、「長熟+少しの瓶内変化」「短熟+長い瓶内変化」で飲み比べることができるのは、貴重なサンプルだと思います。


 
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2018.12.09【日記】

ロングロウ 1974 25年 オフィシャル 46%

熟成感も出ていてやはり素晴らしい仕上がりです。

 

ロングロウ LONGROW 1974 25yo OB 46%


香りは華やかでこなれているが鋭さがある。レモンピールと強いスモーク、ナフタレン、貝のミネラル、バニラとオイル、砂利っぽさのあるアーシー。
飲むと舌に染み込むようなテクスチャーでかみごたえもある。麦芽の非常に強い旨味、スウィーティに似た柑橘感に伴う優しい甘味と酸味、塩素とミネラル、強い塩気、スモーキーで長く陶酔感のある余韻。

【Excellent】


オフィシャルのロングロウ1974、25年熟成。

素晴らしく個性的で、ほぼどんなボトルも素晴らしい美味しさだと感じるヴィンテージですが、露骨でない心地良い熟成感があり、ナフタレンっぽさのある独特の強いピートと貝っぽいミネラル、そして砂利っぽいアーシーさがあります。
貝のようなブリニーさも際立っており、陶酔感もあって非常に美味しかったです。

加水の良さもありますが、25年と同ヴィンテージのボトルの中でも長めの熟成で加水も少ないのか、熟成感があるのに濃さを感じます。
噛みごたえを感じるようなテクスチャーもあり、旨味が濃厚に残っていました。

そんなわけで加水ながら満足感の高いボトルで、飲めて幸せでした。


 
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2018.12.05【日記】

ニューリリース:タリスカー 2009-2018 8年 オフィシャル 2018リミテッドリリース 59.4%

想定外の完成度でした。

 

タリスカー TALISKER 2009-2018 8yo OB 2018 Limited Release 59.4%
Deep-Charred First fill Ex-Bourbon American Oak



香りは甘やか、強めのアマレットやアプリコット、バニラ、ヘーゼルナッツ、リッチなオーク、奥からモルティ、強いスモークと潮風。
飲むと力強く広がるが刺々しさは少ない。コクのあるアプリコットジャムの甘味と引き締め深みを出すオーク、麦芽と淡く魚介の旨味、しっかりと強いピート、長めの余韻。

【Good/Very Good】


ディアジオさんが毎年リリースするリミテッドリリース、2018年ボトリングのタリスカー8年です。
今回のリミテッドリリースでタリスカー8年が出るという話があり、往年の8年を偲ぶ愛好家達の間では結構ざわざわしていたのですが、それがついに出てきました。

通常、タリスカーはポリシーとしてプレーンカスクを使いますので、樽の味が出て熟成の早いファーストフィルバーボンカスクは使わないのですが、今回の8年は例外的にその樽で熟成されています。

そして肝心の中身ですが、驚かされました。
熟成の早い樽で8年でもそれなりに仕上がっているだろうとは予想してましたが、それ以上に仕上がっていたのでした。

上述のような樽由来の多彩な要素と同時に「MADE BY THE SEA」の表記に偽りない海とピートの強い主張があり、強く濃い香味でした。

かといって強引に熟成させた感じは無く、アマレットやヘーゼルナッツなどの独特なニュアンスを帯びつつも、生木っぽさやエグ味はほとんど感じられませんでした。

また、60%近い高度数なのですが、刺々しいアルコール感がなかったのも好印象で、さすがに良い樽を選んで出してきたなという感じです。

タリスカーの8年を市場に出すことは生産者側も勇気がいることだと思いますが、そのハードルを越えて出してきただけあって、スペックからは想像がつかないほど仕上がったモルトでした。


 
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2018.12.03【日記】

ニューリリース:アバフェルディ 1993-2018 24年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/009 58.7%

オフィシャルのシェリーカスクの凄いものと、かなりの共通点がありました。

 

アバフェルディ ABERFELDY 1993-2018 24yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/009 58.7%
one of 586 bottles, FIRST FILL SHERRY PUNCHEON



香りはしっかりシェリー、ドライブルーベリーや枝付きレーズン、ビターチョコレート、クローブやシナモンなどのスパイスとハーブリキュール、淡く土っぽさやレザー。
飲んでも芳醇なシェリー、ドライフルーツやハーブリキュール、蜂蜜も感じる濃い甘味としっかりとウッディな渋味、深みと強いコクあり、少し腐葉土っぽいアーシーさ、余韻は長く満足感あり。

【Very Good】


GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルで今年リリースされたアバフェルディ1993、24年熟成のカスクストレングスです。

非常に良いシェリー感が全体に効いており、重厚で芳醇なだけでなく、細かい部分まで拾うとテイスティングノートが長くなってしまいそうな複雑さもありました。

当然シーズニングシェリーカスクだと思いますが、その中にも良いものとそうでないものがあるということをまざまざと感じさせられるすごい樽でした。

そして、それに負けないアバフェルディの味もあり、樽感と原酒の酒質が見事にマッチしていたのも魅力的でした。

コクのある蜂蜜とシェリー感に伴う濃縮フルーツの甘味と良い渋味、そして深みを出すハーブやスパイスといった多彩なフレーバーがハイレベルで共存しており、現行のシェリーカスクとして相当ハイレベルだと思います。

オフィシャルからたまに出てくる非常に良いシングルシェリーカスクのアバフェルディとの共通点を強く感じたのが特に心に残りました。

今回リニューアルしたコニッサーズチョイスは愛好家の中でも評判が良いようですが、このアバフェルディも人気のようで私が買おうとしたときにはすでに市場からなくなっていました。

非常に満足度の高いモルトで、飲むのが遅くて買えなかったことを正直後悔したのでした。

 
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2018.12.01【日記】

スキャパ 15年 キルシュインポート 43%

いくらでも飲めそうな飲み頃のアイランズモルトでした。

 

スキャパ SCAPA 15yo Kirsch Import 43%
90年代後半ボトリング



香りはレモン水と白い花、優しいバニラ、干し草も混ざった草原のグラッシー、潮風。
飲むと優しく舌に染み込むようなテクスチャーとモルトの旨味、心地良いフローラル、優しい甘味と酸味、ブリニーさもあり綺麗な余韻。

【Good/Very Good】


ドイツのキルシュインポート向けのスキャパ、15年熟成です。
90年代後半ボトリング、1999あたりだったのではないかという話でした。

それなりに使い込まれたリフィルのバーボン樽でしょうか、味の強く移る樽ではなさそうな香味で、15年熟成で決して複雑なタイプではありませんでしたが、すっきりした柑橘や花も咲いている草原のような爽やかな香味があり、その奥からは潮っぽいニュアンスも主張してきました。

加水でボトリング後15年以上経過したこともあってか、テクスチャーは穏やかで染み込んでくるような感じもあり、飲み頃感がありいくらでも飲めそうなアイランズモルトでした。

当日は2番打者のような形でいただきましたが、一番打者としてもいけそうな香味で、飲み飽きしないので家で開いていたら延々と飲んでしまいそうなタイプでもありました。

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2018.11.29【日記】

ニューリリース:ハイランドパーク 1999-2018 18年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/018 56.0%

少し清涼感のあるバーボン樽のハイランドパークでした。

 

ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1999-2018 18yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/018 56.0%
one of 202 bottles, FIRST FILL BOURBON BARREL



香りはリッチでフルーティ、オレンジ、少し洋梨や桃、バニラとココナッツ、上質なオーク感、少し清涼感あり、時間と共にクリーム。
飲むと力強く広がる。オレンジクリームと蜂蜜のコクのある甘味、引き締めるオークのタンニン、ジンジャーエール、淡いピート、余韻まで主張が強い。

【Good/Very Good】


GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルでリリースされたハイランドパーク1999、18年熟成のカスクストレングスです。
ハイランドパークのシングルモルトというと、オフィシャルボトルはシェリーカスク主体のものがほとんどなので、このバーボンバレルはボトラーズらしいタイプですね。

オレンジ、バニラ、ココナッツなどバーボンカスクらしい要素が強いだけでなく、淡くですが洋梨や桃っぽい熟成感を感じる要素が出ていたのが印象的で、コクはあるのにどことなくジンジャーエールのような清涼感のあるニュアンスを伴っていたのも興味深く感じました。

甘味にはコクがあり、オークのタンニンで深みも感じられ、主張は穏やかですがピートも感じられ、ファーストフィルの良いバーボンバレルらしいしっかりと各要素の味がくっきりとした輪郭をもって強く感じられるタイプでした。


 
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2018.11.27【日記】

クライヌリッシュ 1972-2005 32年 スペシャリティドリンクス #15619 49.9%

期待通りの陶酔感でした。

 

クライヌリッシュ CLYNELISH 1972-2005 32yo SPECIALITY DRINKS #15619 49.9%
one of 226 bottles, Hogshead



香りは艶っぽく陶酔感あり。ワックスや樹液、煮詰まったアプリコットティー、白ワイン系のブドウ感、淡く桃、オイル。
飲むと粘性が強いテクスチャーで芳醇に広がる。やはりワックスや樹液、アプリコットティー、キツさのないコクのある甘味、オイリーで陶酔感があり長い余韻。

【Very Good/Excellent】


スペシャリティドリンクス(ウイスキーエクスチェンジ)が2005年にボトリングしたクライヌリッシュ1972、32年熟成です。

エクスチェンジからは1972のクライヌリッシュが何本もリリースされており、このシングルモルツオブスコットランドシリーズが一番多いと思います。

ワクシーでオイリーで樹液っぽく、フルーティさも多彩で、ねっとりとした粘性もあり、期待通りの陶酔感のある香味でした。

ハウススタイルは踏襲されているため、1972に近いニュアンスがあると思うボトルは近年蒸留のボトルでも遭遇したりしますが、やはり改めて本物を飲むとひと味もふた味も突き抜けていることを痛感しますね。

特別なヴィンテージだということを再確認できた1本でした。

 
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2018.11.25【日記】

近年リリース:グレンバーギー 1992-2017 25年 ケイデンヘッド175周年記念 ケイデンヘッドウイスキーショップロンドン向け 53.7%

こちらはバランスが良い仕上がりでした。

 

グレンバーギー GLENBURGIE 1992-2017 25yo CADENHEAD 175th Anniversary for CADENHEAD's WHISKY SHOP LONDON 53.7%
one of 228 bottles, Hogshead



香りはリッチなオーク、オレンジオイルと蜂蜜、マロンクリーム、樽感の奥から徐々に出てくる心地良いモルティ。
飲むとじわじわと胡椒のスパイシー、蜂蜜のコクのある甘味と引き締めるオークのタンニン、麦芽の旨味もあり、甘く心地良い余韻。

【Good/Very Good】


昨年のケイデンヘッド175周年記念にケイデンショップ向けにボトリングされた10種類のシングルカスクですが、このボトルはロンドンのショップ向けの1樽です。

なかなかしっかりと香味にバーボン系の樽の影響の出たモルトで、香りにはオレンジオイルや蜂蜜、そしてリッチなオーキーさがあり、マロンクリームのようなニュアンスがあったのも印象的でした。

飲むと香りで感じた要素に加えて、モルティな旨みもありコクのある甘味もありました。

前回ご紹介したアバディーンショップ向けのスプリングバンクはちょっと不思議なチョイスでしたが、こちらは個性はそれほどないものの良い樽で熟成した正統派の美味しさでした。

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2018.11.23【日記】

ロングロウ 1973-1988 サマローリ フラグメンツオブスコットランド "キャンベルタウン" 50%

言ってみればクセのない大トロのようなモルトでした。

 

ロングロウ
LONGROW "CAMPBELTOWN" 1973-1988 SAMAROLI FRAGMENTS OF SCOTLAND 50%
one of 648 bottles



香りはしっとりと湿ったニュアンスが全体を覆っている。湿ったブルーチーズ、腐りそうなグレープフルーツやリンゴ、こなれて旨そうな強いモルティ、砂利、獣の毛皮、ナフタレン、牧場の干草、潮風、淡い塩素と強めのスモーク。
飲んでもしっとり湿った口当たりからパワフルに広がる。染み込むようなテクスチャーで麦芽やチーズ、そして貝の激しい旨味が脳天に突き抜ける。熟したシトラス、少しオイリーで噛み応えあり。香り同様に腐りかけた果実とその強いコクのある甘味、蜂蜜、チーズと柑橘の酸味、後半には貝のミネラルを含む強い塩気、暖かさと冷たさを共に感じる、妖艶さがある、干し草を燃やしたスモーク、滋味深い旨味のある長い長い余韻。

【Excellent】


サマローリが1988年にボトリングした「フラグメンツオブスコットランド」シリーズから、キャンベルタウン表記のロングロウ。ヴィンテージは1973と言われており、約15年の熟成です。
このシリーズは他に、スペイサイド表記のグレンエルギンイースタンハイランド表記のグレンギリーオークニー表記のハイランドパーク、そしてアイラ表記のアードベッグ、それとニューフィリングモルト表記ののロングロウがありますが、どれもサマローリの黄金期らしい素晴らしいモルトばかりです。

テイスティングしても上記のように独特かつロングロウとしか思えない香味で、湿ったニュアンスが全開で、重層的に折り重なるような旨味が強烈に感じられます。

同時期のオフィシャルボトルにもありますが、さらにチーズっぽさが強い香味で、これはサマローリ氏が大量に購入していくつもリリースされた1987ヴィンテージのものにもほぼ共通して感じられる個性でした。

樽感が強くないボトラーズのロングロウとして文句のつけようのない仕上がりで、素晴らしい飲み心地です。

ずいぶん前にまだ普通に買える価格で入手したボトルでしたが、今やなかなか手に入るものではなく、数日前に来たエクスチェンジからのメール案内では£10000で売られていました。
このボトルは、数か月前にモルトの仲間達とそういうボトルを持ち寄って一緒に開けようというイベントをやったときに開栓したのでした。


異常に旨いのに飽きないという、お寿司で言うとなぜかクセのない不思議な大トロという感じでしょうか。イベントの直前に開けたのですが、持っていく前に無くなるのではないかと思うくらい杯の進むロングロウでした。

加水50%の結構なオールドということもあってか、ロングロウと言えど開栓後1か月程度で全開になったあとは、ゆっくりと抜けていくような経過です。

このボトルは、購入したものを自宅でじっくりといただきました。
 
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2018.11.21【日記】

ニューリリース:ボウモア 1990-2018 27年 デュワーラトレー #4165 50.6%

樽感も良く効いており重めのタイプでした。

 

ボウモア BOWMORE 1990-2018 27yo A.D.RATTRAY #4165 50.6%
one of 194 bottles, Bourbon Cask



香りは意外にウッディなためか重い。アプリコットジャム、オレンジマーマレード、淡い磯っぽさとわずかにヨードもあるピート感。
飲むとリッチで多彩なフルーツ、グレープフルーツと淡い桃、香水のようなパフューム感があるが引っかからず心地良い。ジューシーで心地良い甘味と酸味、重めのピート、余韻は長め。

【Good/Very Good】


デュワーラトレーが今年ボトリングしたボウモア1990、27年熟成のシングルカスクです。
アウトターンと熟成年数を加味するとバーボンホグスヘッドでしょうか。

最近なぜか飲むことの多かった1990ボウモアの中では、ウッディネスにマスクされたのか香りのトロピカルフルーツやみずみずしさがあまり感じられませんでしたが、濃縮系のフルーティさはしっかりと感じられ、アイラモルトらしい潮っぽさやピートもしっかりと主張してきました。

飲むと淡いパフュームがありましたが、移行期の90にでてくるものはこれまで同様引っ掛かりのないむしろ個性と捉えられる程度でした。

また、飲んだ後のほうがフルーティさは強調されて感じられ、甘味と酸味のバランスの良い味わいで、やや樽感は強めでしたが過熟感はなく美味しくいただきました。


今まで飲んだボウモア1990の中では、樽の効いた重めのタイプだと思いました。

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2018.11.19【日記】

ボウモア 1990-2015 25年 バーンズモルト #1163 52.5%

やはりこの辺のスペックはフルーティさが突き抜けていますね。

 

ボウモア BOWMORE 1990-2015 25yo Burns Malt #1163 52.5%
Bourbon Barrel



香りは尽きぬけてフルーティ。ライチ、マンゴスチン、パッションフルーツ、スモーク優位の強いピート。
飲むと度数より穏やかで果汁っぽい強いパッションフルーツ、ジューシーなな甘味と酸味、スモーク優位のピート、フルーツ全開の余韻。

【Very Good】


2015年にボトリングされた、バーンズモルトのボウモア1990、25年熟成です。

90年蒸留の25年というスペックから期待する通り非常にフルーティで、ライチやマンゴスチンなどのトロピカルフルーツが香りからも味わいからも強く感じられました。

恐らくはリフィルのバーボンバレルと思われ、熟成の早いバレルで25年の熟成を経ても樽のキツさが感じられません。

それでいてピートはしっかりと残っており、フルーツ一辺倒でもないところも良かったです。

数年でずいぶん高額化してしまったスペックですが、特にボウモアに関しては一貫してフルーティではあるものの2000年前後から私の苦手な味が混ざるようになり、替えの効かない味になりそうです。

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2018.11.17【日記】

近年リリース:ラフロイグ 2001-2017 16年 アーカイヴス 台湾向け #364 53.9%

完成度の高い2001ラフロイグでした。

 

ラフロイグ LAPHROAIG 2001-2017 16yo ARCHIVES for 
ARen Trading Co. #364 53.9%
one of 286 bottles, Hogshead



香りはやや熟しすぎたグレープフルーツ、淡く桃やパイナップル、少しレザーや獣っぽさ、それなりにこなれたモルティ、ヨードもスモークもある強いモルティ。
飲むと粉っぽい凝縮感のあるグレープフルーツ系の柑橘、フルーティな心地良い甘味としっかりめの柑橘の酸味、王道のピートもしっかり効いておりオイリーで長い余韻。

【Good/Very Good】


ウイスキーベースのブランド、アーカイヴスから台湾向けにボトリングされたラフロイグ2001、16年熟成です。
台湾向けはバーズ・フロム・ジ・オリエントとして鳥のラベルが採用されています。

凝縮感のあるグレープフルーツ系に桃やパイナップルなどの南国フルーツのニュアンスも伴うような、バーボン系のラフロイグの良いものに出てくる要素が香りにも味わいにも感じられたのが魅力的でした。

モルティさもこなれてきており、王道のヨードもある強いピートも残っていて、カスクストレングスながら味わいに強すぎるところが無くバランスも良いと感じました。

カスクストレングスとして完成度の高いラフロイグで、良いものの多いラフロイグでなければレートももっと高くしたであろう美味しさでした。

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2018.11.15【日記】

ニューリリース:カリラ 1990-2018 28年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/011 49.6%

素敵なシェリーのアイラモルトでした。

 

カリラ CAOL ILA 1990-2018 28yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/011 49.6%
one of 176 bottles, REFILL SHERRY HOGSHEAD



香りには丸みがありまったり甘やかなシェリー感、しっかりとオレンジ、強くミルクティーやチョコレート、磯のニュアンスもありしっかりスモーキーだが不思議と鋭さがない。
飲むと粘性がありエレガント。意外なほど暖かい。少し噛み応えのある凝縮感、柑橘と強いが刺々しくないピート、少しクリーム、ほどよい甘味、心地良いモルティさとピートのある長い余韻。

【Good/Very Good】


GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルでリリースされたカリラ1990、28年熟成。
49.6%と長い熟成で少し度数の落ちたカスクストレングスです。

わりと鋭いニュアンスを伴うことの多いカリラですが、熟成が長いシェリーカスクということもあり、だいぶ丸く粘性も帯びていました。

そのためか、冷たいニュアンスがほとんどなく、優しいシェリーが効いており、全体として温かさも感じました。

高額なモルトですが、シェリーカスクの長熟アイラモルトとしての風格のある1本でした。

 
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2018.11.13【日記】

ニューリリース:グレンエルギン 1997-2018 20年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/003 55.7%

非常に良いシェリーカスクでした。

 

グレンエルギン
GLENELGIN 1997-2018 20yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/003 55.7%
one of 602 bottles, FIRST FILL SHERRY BUTT



香りはかなり良いシェリー感、高級チョコレートとブルーベリー、淡くハーブ、クローブなどのスパイス。
飲むとベリージャムや濃縮ブドウ果汁の甘味、引き締めるブドウの皮のタンニンの渋味、少しスミレのフローラル、余韻は心地良い。

【Good/Very Good】


GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルでリリースされたグレンエルギン1997、20年熟成。
55.7%のカスクストレングスです。

のっけから近年としては非常に良いシェリーカスクのニュアンスがあり、ベリーやハーブ、スパイス、そして良いものにしか感じない高級チョコレートのニュアンスもありました。

飲んでも果汁感もある濃縮フルーツのようなフルーティさがしっかりと感じられ、甘味と深みのある渋味もあり飲み心地もとても良かったです。

シェリー感以外の個性こそありませんが、誰が飲んでも美味しいと言いそうな突き抜けたシェリー感のあるニューリリースで、VGにしようか迷うほど美味しくいただきました。

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2018.11.11【日記】

ニューリリース:グレンダラン 1993-2018 24年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/030 56.6%

安定感のある美味しさでした。

 

グレンダラン GLENDULLAN 1993-2018 24yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/030 56.6%
one of 171 bottles, REFILL AMERICAN HOGSHEAD



香りはほどよい熟成感。オレンジと淡いパイナップル、バニラ、蜂蜜とオーク、ほどよいモルティ。
飲んでもオレンジやドライパイナップルのフルーツ感やバニラ、蜂蜜のコクのある甘味、ほどよい噛み応えのあるオークのタンニンとモルトの旨味、余韻は長い。

【Good/Very Good】


GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルでリリースされたグレンダラン1993、24年熟成。
カスクストレングスでボトリングされています。

香りも味わいもバーボンカスク由来の樽感がしっかり出ており、オレンジやバニラ、オーク、そして淡くパイナップルのような熟成感を帯びたフルーティさが印象的でした。

味わうと華やかさとほどよい熟成感が同居したモルトで、コクのある甘味やほどよいタンニンの淡い渋味、モルトの旨味などの多彩さと深みが感じられ、ボディもあって美味しかったです。

総合的には、香りから想像されるより味わいの深さがあったのが印象的でした。

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2018.11.09【日記】

ニューリリース:ブレイヴァル 1998-2018 20年 ゴードン&マクファイル コニッサーズチョイス バッチ18/025 59.0%

樽感は強いですがシングルカスクの魅力があります。

 

ブレイヴァル BRAEVAL 1998-2018 20yo GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE BATCH 18/025 59.0%
one of 185 bottles, REFILL AMERICAN HOGSHEAD



香りは強いバーボン樽感、オレンジゼスト、バニラクリーム、りんご、少しシナモンと生姜、しっかりしたオーク、生き生きしたモルティ。
飲んでもオレンジオイル、コクのある甘味と少し木材っぽいエグ味もある強いオーク感、しっかりとモルティ、じわじわとスパイシーな余韻へ。

【Good/Very Good】


GMのコニッサーズチョイス、ニューラベルでリリースされたブレイヴァル1998、20年熟成。
ニューラベルになってコニッサーズチョイスにはカスクストレングスも結構あり、これもそんな1本です。

リフィルにしてはバーボンの樽感が強く感じられる1本で、特に香りは非常に強く、オレンジゼストのような柑橘系の深く甘やかなニュアンスが魅力的で、それにモルティさもしっかりと含まれていました。

飲んでも香りと同様にモルティさに柑橘やバニラの効いた強い樽感がありましたが、強い樽感に伴いがちな生の木材のようなニュアンスも若干ながら感じられました。

それに私はやや引っ掛かりを感じましたが、そこまで露骨ではなく、それ以上に魅力が香味なのは確かなので、やはり良リリースだと思います。

少し加水すると引っ掛かりも薄らぎ、華やかで飲みやすいスペイサイドモルトらしい香味になりました。

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2018.11.05【日記】

タリスカー 25年 ダグラスレイン オールドモルトカスク トップノッチコレクション 50%

さすがトップノッチ。鉄板の美味しさです。

 

タリスカー TALISKER 25yo DOUGLAS LAING Old Malt Cask TOP NOTCH COLLECTION 50%
one of 320 bottles



香りはレモンパイ、ヘタ付きのイチゴ、しっとりした心地良いモルティ、バニラ、淡いクレゾール、潮風とこなれた強いピート。
飲むと柔らかだが芳醇に広がる。蜂蜜レモン、蜂蜜系のコクのある甘味、少しフレッシュな柑橘の酸味、塩気もある。染み込むようなモルティな旨味、ピーティで磯っぽさがあり長い余韻。

【Very Good】


ダグラスレインのOMCで,さらにそこからトップノッチコレクションとしてボトリングされたタリスカー25年です。
2000年頃のボトリングのようですので,70年代半ばの原酒と思われます。

タリスカーらしいピーティさや潮風と塩気があり、甘味にはコクがあり、経年変化も経て染み込むようなテクスチャーも帯びていて魅力的でした。

そしてそれ以上に、酸味が残ったフレッシュな柑橘やイチゴを感じるようなフルーティさが特徴的で素晴らしい美味しさでした。


 
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