MENU

物騒

 昨日は月に一度の家が碁会所になる日。
 酒の飲める碁会所としてごく一部の人に人気がある。
 碁を打つ人の数は、将棋を指す人よりは少ないのだろう。

 碁というのは陣地取りのゲームである。
 一人が黒石を持ち、もう一人が白石を持つ。
 それを碁盤に交互に打っていき、最終的に自分の囲った陣地の広い方が勝ちになるのだ。

 碁の用語は独特である。
 伸びる・引く・下がる・鉄柱など、どれも石の形は同じでも時と場合によって使い分ける。
 はねる・こすむも同じである。
 切る・殺すなど、街中で使うと物騒な用語も多い。

 勝つ人はもちろん上手なのだ。
 相手のミスを見逃さない。
 次に相手が打ちたいところに打つ。
 要するに意地の悪い人の方が上手いのだ。

 どうしても勝ちたい碁敵は父親と同い年なのだが、あきらめが悪い。
 最後まで粘って、相手のミスをじーっと待っているのだ。
 昨日もきっちりやられた。
 今日から、しっかり意地悪になってやる!

 

#囲碁

この記事を書いた人